JP3087331U - 回転シャフト・アセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放および閉鎖機能を有する、回転シャフト
・アセンブリを提供すること。 【解決手段】 物品上の蓋が回転すると、回転部上の回
転突出部の回転軸が、スライド部の端部突出部に沿って
移動し、スライド部上のスライド突起が、固定部とスラ
イド部との間の延長部を圧縮するように、固定部上の固
定突起に沿って移動することを可能にする。回転突出部
が端部突出部と向かい合って接触するまで、蓋がある角
度を回転するとき、蓋は停止状態に配置されることがで
きる。回転スラント（ｓｌａｎｔ）が、その他方側でそ
れぞれの端部突出部のスラント側へ移動するとき、延長
部が伸び、スライド部が軸方向後方に移動することを可
能にし、回転スラントは、それぞれ回転スラントと端部
スラントとの間の係合状態を形成するために、端部スラ
ントに沿って移動することができ、蓋は、自動的に完全
に開かれることができること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、回転シャフト・アセンブリに関し、より詳細には、自動的に特定の 角位置に物品を開きおよび物品を閉じる機能を提供する回転シャフト・アセンブ リに関する。

【０００２】

【従来の技術】

移動体電話、携帯情報端末（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｄｉｇｉｔａｌ ａｓｓｉｓ ｔａｎｔ、ＰＤＡ）などの消費者電子製品上の持ち上げられる蓋は、通常、キー ボードが不注意に接触されることを防ぎ、またはスクリーンを保護するために、 キーボードまたはスクリーンを覆うためのものである。

【０００３】 例として市販されている、持ち上げられる蓋またはスライド蓋を有する移動体 電話を考慮すると、蓋は、キーボードが操作される前に、完全に持ち上げられる か押しのけられなければならない。蓋は、シャフト接続部または挿入ジョイント を介して、その下側縁部に移動体電話のメイン・ユニットに取り付けられ、蓋は 開放されるおよび閉鎖されることができる。しかしながら、蓋とメイン・ユニッ トとの間の係合は、一定の時間使用した後ゆるむ可能性がある、わずかないくつ かの欠点を有する。したがって、欠点を回避するために、最近使用されるほとん どの移動体電話またはＰＤＡは、蓋を用いない。しかし、しばしば、キーボード が不注意に接触される、またはスクリーンが損傷される結果となる。したがって 、停止の作用を有することに加えて、ゆるむ現象を発生することなく、蓋を繰り 返し操作することが、解決するのに難しい問題である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案者は、長年回転シャフトの研究および開発に努力し、米国特許第５９９ ６１７９号を許可された。本考案は、従来技術の欠点を解消するために、開放お よび閉鎖機能を有する、新たに開発された回転シャフト・アセンブリを提供する ことである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、シャフト部、固定部、スライド部、延長部、および／または回転部 を備える回転シャフト・アセンブリを提供することである。物品上の蓋が回転す ると、回転部上の回転突出部の回転軸が、スライド部の端部突出部に沿って移動 し、スライド部上のスライド突起が、固定部とスライド部との間の延長部を圧縮 するように、固定部上の固定突起に沿って移動することを可能にする。回転突出 部が端部突出部と向かい合って接触するまで、蓋がある角度を回転するとき、蓋 は停止状態に配置されることができる。回転スラント（ｓｌａｎｔ）が、その他 方側でそれぞれの端部突出部のスラント側へ移動するとき、延長部が伸び、スラ イド部が軸方向後方に移動することを可能にし、回転スラントは、それぞれ回転 スラントと端部スラントとの間の係合状態を形成するために、端部スラントに沿 って移動することができ、蓋は、自動的に完全に開かれることができる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は以下の説明および添付の図面を参照することにより、より完全に理解 することができる。

【０００７】 図１から図５を参照し、本考案による開放および閉鎖機能を有する回転シャフ ト・アセンブリは、シャフト部１、固定部２、延長部３、スライド部４、回転部 ５、および／または接続部６を備える。

【０００８】 シャフト部１は、シャフト・アセンブリ内を他の部品を通過する細長いロッド である。

【０００９】 固定部２は、シャフト部１を通過させるための軸方向孔２１を有する環状形状 であり、２つの対向する固定突起２２は、延長部３を受容するために延長された チャンバ２３を形成するために、固定部２の端部側から延長する。固定突起は、 スライド部４と嵌合する。さらに、装置のメイン・ユニットなどの物品と係合す るために、固定部２は、その周囲側に、メイン・ユニット（図示せず）上に配置 された接続セクションのキャッチ部と係合するために、少なくとも嵌合リセス２ ４を備える。さらに、固定部２の他端部側は、装飾部７と嵌合するために、軸方 向孔２１を囲む固定突出部２５を有し、装飾部７は、シャフト部１を隠し、回転 シャフト・アセンブリ全体についての美感を強調するために使用される。

【００１０】 延長部３は、スプリングなどの弾性部片であり、スライド部４と固定部２との 間に配置され、延長されたチャンバ２３、およびシャフト部１を通過させるため のスライド部４の端部チャンバ４３内に受容される。

【００１１】 スライド部４は、シャフト部１を通過させる中央スライド孔４１を有する環状 形態であり、その端部側から延長する２つの対向するスライド突起４２は、固定 突起２２間の２つの対向する空間に対応する。スライド部４の端部チャンバ４３ は、スライド突起４２のために形成される。固定部２がスライド部４と嵌合する とすぐに、スライド突起４２は、例えば円筒の形状を形成するために、固定突起 ２２に隣接して配置される。さらに、スライド部４の他端部側は、その周囲縁部 に、それぞれの縁部突出部４４の２つの側方側がスラント側４４１である、２つ の対向する縁部突出部４４を延長する。さらに、少なくともスライド溝４５が、 物品に取り付けられる間、メイン・ユニット上のキャッチ部を通すために、嵌合 リセス２４と整列するスライド部４上に提供される。スライド突出部が、実際に セクタ形状であることが好ましい。

【００１２】 回転部５は、シャフト部１を通過させるための中心回転孔５１を有するリング 部片であり、シャフト部１の自由端部は、回転部５の外端部側にリベット留めま たはねじ留めされる。回転部５は、その他端部側に、端部突出部４４間の２つの 空間に対応する２つの回転突出部５２を備え、各回転部５は、その両側方側のそ れぞれ回転スラント５２１であり、回転スラント５２１は、回転部５がスライド 部４と嵌合するとすぐに、端部スラント４４１と接触することができる。メイン ・ユニットに対する蓋が、完全に開放されまたは完全に閉鎖されることを意味す る。さらに、回転部５は、その周囲側に、メイン・ユニットのキャッチ部の通過 後、蓋の係合突出部と係合するためのスライド溝４５に対応する少なくとも回転 溝５３を備え、回転部５は、スライド部４とともに開放、閉鎖、および停止の機 能を実行するために、蓋とともに回転できる。さらに、回転部５を堅く蓋に接続 するために、接続部６は、シャフト部１を通過させるための中央接続孔６１に回 転部５を取り付けることができる。シャフト部１は、その自由端部に、回転部５ に固定されるために前述の方法で、接続部６に固定されることができる。接続リ セス６２が、蓋の係合突出部と係合するために、回転溝５３に対応する接続部６ 上に備えられ、接続部６が、回転部５とともに移動することができる。さらに、 接続部６は、その外側端部側に、蓋の係合孔（図示せず）内に挿入される複数の 挿入ジョー６３を備え、回転シャフト・アセンブリが、蓋およびメイン・ユニッ トから軸方向に取り外さない。

【００１３】 さらに、固定部２上の突出領域２５は、見た目を良くするためのエンクロージ ャとして、装飾カバー７内の装飾リセス７１と係合することができる。

【００１４】 図４および図５を参照し、本考案の回転シャフト・アセンブリが組み立てられ るとすぐに、シャフト部は、メイン・ユニットの両側方側の２つの接続セクショ ン内に挿入され、接続部６および回転部５は、接続セクション間の蓋シャフト内 に受容され配置される。これは、本考案の回転シャフト・アセンブリを、メイン ・ユニットおよび蓋に取り付けるための手順である。蓋が開放された場合、行わ れるべきただ一つのことは、蓋を回転することであり、回転部５および接続部６ が、同時に回転するために、蓋の牽引力を受ける。この状況で、回転突出部５２ の回転スラント５２１は、端部突出部４４のスラント側４４１に沿って上方に移 動することができ、延長部３を強く押すように、スライド部４のスライド突起４ ２が、固定部２の固定突起２２に沿って軸方向に移動する結果になる。回転スラ ント５２１がスラント側４４１を通過するとすぐに、回転突出部５２は、図５に 示されるように角度Ｃの範囲で、端部突出部４４に対向して接触できる。このと き、蓋が、停止の機能を実行するために任意の傾斜角度に留まることができる。 蓋がさらに回転される場合、回転スラント５２１は、図５に示される角度Ａで、 端部突出部４４の他方側で端部スラント４４１と接触することができ、回転スラ ント５２１は、端部スラント４４１に沿って下方に移動することができる。この とき、延長部３が伸びる状態にあり、スライド部４は、蓋を完全に開放するよう に回転部５に向けて軸方向に移動するように作動する。反対に、蓋が閉鎖された 場合、行わなければならない唯一のことは、図５に示される角度Ｂで、最初の端 部スラント４１１に回転スラント５２１を移動するように、逆方向に蓋を操作す ることである。このとき、スライド部４の回転スラント５２１は、スラント側４ ４１に沿って下方に移動でき、蓋が自動的に閉鎖されることができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案による回転シャフト・アセンブリ、蓋は、自動的に所定の角度で開放お よび閉鎖機能と、容易に所定の角度で停止する機能とを実行することができるこ とが、前述より理解される。さらに、本考案の回転シャフト・アセンブリは、物 品上のメイン・ユニットの接続セクションを介して、蓋に結合されることができ 、回転シャフト・アセンブリは、軸方向に蓋から分離されない。さらに、装飾部 は、装飾の機能を強めるために、メイン・ユニットの接続セクションを遮る。本 考案のこれらの利点は、従来技術では効果的に達成することはできない。

【００１６】 本考案を、その好ましい実施形態を参照して説明したが、添付の請求の範囲で 規定される本考案の精神から逸脱することなく、修正および変更を容易に行うこ とができることは理解される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による回転シャフト・アセンブリの拡大
斜視図である。

【図２】図１とは異なる投影角度での、本考案による回
転シャフト・アセンブリの別の拡大斜視図である。

【図３】部品を組み立てた後の図１および図２に示され
る、回転シャフト・アセンブリの断面図である。

【図４】回転シャフト・アセンブリの正面図である。

【図５】開放される間の異なる角度位置を有する物品上
のカバーの後ろ側に取り付けられた回転シャフト・アセ
ンブリを示す平面図である。

【符号の説明】

１ シャフト部 ２ 固定部 ３ 延長部 ４ スライド部 ５ 回転部 ６ 接続部 ７ 装飾部 ２１ 軸方向孔 ２２ 固定突起 ２３ チャンバ ２４ フィッティング・リセス ２５ 固定突出部、突出領域 ４１ 中央スライド孔 ４２ スライド突起 ４３ 端部チャンバ ４４ 縁部突出部 ４５ スライド溝 ５１ 中心回転孔 ５２ 回転突出部 ５３ 回転溝 ６１ 中央接続孔 ６２ 接続リセス ６３ 挿入ジョー ７１ 装飾リセス ４４１ 端部スラント ５２１ 回転スラント

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転シャフト・アセンブリであって、 細長いロッドであるシャフト部と、 前記シャフト部を通過させるための軸方向孔を備え、そ
   の端部側が、固定チャンバを形成するための少なくとも
   ２つの対向する固定突起の外側に延長し、その周囲側
   が、物品のメイン・ユニットに結合されるための少なく
   とも嵌合リセスを有する固定部と、 前記シャフト部を通過させるための中央スライド孔を備
   え、端部突起が前記固定突起に隣接して配置される方法
   で、前記固定部と嵌合するように、それぞれ前記固定突
   起間の空間に対応するその端部側に少なくともスライド
   突起を延長し、端部スラントを提供するそれぞれの端部
   突出部の両側方側を、その他の端部側に少なくとも２つ
   の端部突出部を備え、前記固定部上の嵌合リセスに対応
   するその周囲側上のスライド溝を備えるスライド部と、 前記固定部と前記スライド部との間に配置され、前記シ
   ャフト部が通過する延長部と、 前記シャフト部を通過させるための中央回転穴を備え、
   前記蓋に結合されるスライド溝に対応するその両側方側
   の回転スラントを、前記端部突出部間の空間に対応する
   回転突出部を備える回転部とを備え、 前記蓋が回転したとき、前記回転突出部上の回転スラン
   トが、前記端部突出部に沿って移動し、前記固定部と前
   記スライド部との間で前記延長部を圧縮するように、前
   記固定突起に沿って前記端部突起を移動させることがで
   き、前記蓋が所定の位置に回転するとき、前記回転突出
   部が前記端部突出部と対向して接触する結果となり、前
   記蓋は、任意の角度の停止位置に配置されることがで
   き、前記回転スラントが、それぞれ端部突出部の他方側
   の他スラントへ移動し、前記延長部が、前記スライド部
   を軸方向に移動して戻すことを可能にするために伸び、
   前記回転スラントが、それぞれ前記回転スラントと前記
   端部スラントとの間の係合状態を形成するために前記端
   部スラントに沿って移動することができ、前記蓋が自動
   的に完全に開放されることができることを特徴とする回
   転シャフト・アセンブリ。
2. 【請求項２】 前記固定部上の固定突起が、前記スライ
   ド部上のスライド突起に交互に配置され、前記固定突起
   および前記スライド突起が、前記固定部が前記スライド
   部と係合するとすぐに、円筒の形状を形成することがで
   きることを特徴とする請求項１に記載の回転シャフト・
   アセンブリ。
3. 【請求項３】 前記スライド部上の前記端部突出部と、
   前記回転部上の前記回転突出部とが、それぞれセクタの
   形状を備え、前記端部突出部が、前記スライド部が前記
   回転部に嵌合するとすぐに円筒の形状を形成するため
   に、前記回転突出部間に交互に配置されることを特徴と
   する請求項１に記載の回転シャフト・アセンブリ。
4. 【請求項４】 さらに接続部を備え、接続部が、回転部
   の他端部側に面するその端部側を有する前記回転部に隣
   接して配置され、前記シャフト部を通過させる中央接続
   孔を備え、前記シャフト部に固定して取り付けられ、前
   記蓋に結合されるそれぞれのスライド溝に対応する接続
   リセスを備え、前記接続部が、前記回転部とともに移動
   し、前記接続部の他端部側が、軸方向に外れることを避
   けるために、前記蓋内に挿入される複数の挿入ジョーを
   提供することを特徴とする請求項１に記載の回転シャフ
   ト・アセンブリ。
5. 【請求項５】 さらに装飾カバーを備え、装飾カバー
   が、メイン・ユニットの接続セクションを遮るように、
   前記固定部の突出領域と係合するための事前設定カバー
   ・リセスとともに、前記固定部に隣接して配置されるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の回転シャフト・アセン
   ブリ。
6. 【請求項６】 前記延長部がスプリングであることを特
   徴とする請求項１に記載の回転シャフト・アセンブリ。