JP3086969U - 紋紙図柄装飾製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ジャカードに使用されるボール紙紋紙を使用し
て図柄をパンチホールにてオンとオフに穿孔した穴の模
様にし、裏面にペーパーに描いた別図柄を重ね、パンチ
ホール模様にペーパー別図柄をのぞかせた、壁、室内、
床などに飾る装飾用の紋紙図柄装飾製品を提供する。 【解決手段】ジャカードに使用される鎧状に組合わせた
ボール紙紋紙１を用い、図柄をパンチホールにてオンと
オフに穿孔した穴の模様５と、その裏面に平紙２に描い
た別図柄８を重ね、穴模様５に平紙図柄８をのぞかせて
複合紋紙穿孔穴図柄７を表現する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ジャカード織物用の紋紙を使用し、紋紙をパンチホールにて図柄を オンとオフにて図型に穿孔し、穿孔した紋紙図柄の裏面に別の図柄にて形成した 紙を添わせて一体とし鎧状に吊り下げ、表、裏の複合した図柄の模様にて室内の 壁とか床などに飾る装飾品とか、種々の図柄を組み合わせてなる装飾製品に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ジャカード織物用の紋紙は１枚の紋紙にて１本の緯糸を打込む場合に、 挿入する緯糸１本に対する縦糸を持ち上げる信号動作を行う。この動作を用いて ジャカード織機にて製織することにより、初めて紋様柄が現れ紋織物ができる。 従って、この装置により、ジャカード紋紙に装飾図柄作成を行う場合には、穿 孔技術に熟達した技術者が図柄形態を見ながら手動紋穿孔機にて紋紙１枚に図柄 そのものを、指を操作して穴図柄のパンチングを行ったり、近年では特願２００ １−１４５６５０に示されている電子媒体の発達により、自動紋紙作成システム を用いて紋紙に自動的に図柄パンチング紋紙を作成して紋紙を鎧状態にし、美的 装飾製品として販売している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はそこで、ジャカード織物製織に使用する古来から用いられている歴史 的ボール紙紋紙に更に奥深い図柄そのものを表現させるため、絵柄とか文字とか を紋紙の上に穴表現させる紋紙穿孔穴図柄の下に、更に穿孔した穴の裏に紙図柄 を重ね、複合的な柄を形成させ、鎧状にして、又は図柄を描かれたエンドレスカ ード紙上の複合柄として、今まで得たことのない自然環境に優しい感覚をもった 絵柄とか、透かし効果とか、立体感覚をもった高級図柄紋紙装飾製品の提供をす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は、紋紙の穴の図柄５を絵画的に作成した後、通常はその図柄が、穴が単 に描いた図柄にすぎないが、更に色図柄にも見る人により感ぜさせるため、穴図 柄の一部分に更に重合した図柄７を表せるせるために、紋紙１の裏面に、黒い図 柄、または、種々の色彩にて色図柄にて形成された図柄８を重ね、表に描かれた 平紙２の上に描かれた色柄との複合とか、図柄８を変更させることにより図柄７ の変更とか、配色、合成展開など、画素の配分構成の組み替えと柄の組み合わせ 変換できる手段を講じたものである。

【０００５】 更に、透明な、又は、半透明な紋紙１を用い、穴の図柄７に構成され、数枚の 紋紙に編み紐４にて編み上げられた数枚の紋紙１の裏に、白紙、又は、色彩紙の 上に別色彩図柄８を描いた平紙２を組み合わせることにより、紋紙１上の穿孔図 柄７を通る図柄８と、穴の空いてない部分に半透過した図柄８とが微妙に色彩発 光し、今までに得られなかった芸術的な図柄が浮かび上がらせる手段も講ずるこ とが可能である。

【０００６】 また、パンチングされたペーパー形態のエンドレスガード表面に別の図柄を描 き、小穴径・小ピッチにてパンチングされた穴図形と、直に表面に描かれた別の 図柄との微妙な感覚ペーパーを鎧状紋紙１の裏面に添付することにより、今まで に得ることの出来なかった芸術的な図柄を浮かび上がらせる手段を講ずることも 可能である。

【０００７】

【考案の実施の形態】

【０００８】

【作用】

本考案は、上記の手段を講じたので、これを使用するときは、電気スタンドの 外壁に用いると、スタンドの内側から発せられる光線の輝きにより、一層の効果 を発揮することができ、更に、電球の色光を選択することにより、今までに得る ことのできなかった微妙な図柄色彩効果が選定され画かれる。

【０００９】

【実施例】

以下、図１、図２、図３、図４に基づき、本考案の実施例について詳細に説明 する。

【００１０】 図１は本考案の代表的な紋紙図柄装飾製品を示し、単動中口開口ジャカード用 として従来から国内において使用していたボール紙紋紙１を使用し、編み紐４に て鎧形式に編み上げたジャカード紋紙装飾品を用いる。

【００１１】 この無地の紋紙１には全体に穴径４．２０ミリのパンチ穴がピッチ５．１３ミ リのピッチにて図柄的に穿孔穴柄５が人的に、また近年では特願２００１−１４ ５６５０に示されている電子媒体により、自動紋紙作成システムを用い紋紙穿孔 穴柄５が形成される。

【００１２】 この編み形成された紋紙１の裏面には無地、又は色彩を全体に帯びた薄い平紙 ２が添えられ、薄平紙２には紋紙１の穴柄５とは異なる表図柄８が形成される。 従って、紋紙１と薄平紙２を合わせると、紋紙１の穴柄５には表図柄８の色が 穴を通して紋紙１の表面から認識することができ、今までに無い鎧状紋紙の穿孔 図柄と裏飾用紋紙の組合わされた紋紙図柄装飾製品を得ることができる。

【００１３】 図２は、かかる紋紙図柄装飾製品の断面図を示し、平紙２の表図柄８のみが描 かれている状態を示している。

【００１４】 図３は、図１の紋紙図柄装飾製品を表から眺めた場合の図柄と、これを裏返し た場合とでは表とは全然違う図柄となる構造に仕立てた紋紙図柄装飾製品の断面 図を示している。

【００１５】 即ち、平紙２の表面には表図柄８が描かれ、裏面には表と異なる裏図柄９が形 成され、平紙２は紋紙１−１と１−２の異なった穿孔穴柄５にて形成された図柄 をもった紋紙１−１と１−２によって挟込まれる。

【００１６】 この場合、平紙２は不透明の白紙を使用する場合もあり、半透明の透かし紙を 使用する場合も可能で、透かしの場合は表図柄８と裏図柄９が微妙に絡み合い紋 紙１の穿孔穴柄５を通して観察することができる。 勿論、この場合は裏の紋紙１−２は不要となる場合もある。

【００１７】 図１に示す構造にて紋紙１の材質をボール紙で無く透明又は半透明の紙材料を 用いて構成する場合には、高品位の紋紙図柄装飾製品を得ることが可能となる。

【００１８】 同様に、ボール紙製の今までの紋紙１を用いず、現代の超高速ベルドールジャ カードのエンドレスカード方式のペーパーカードを使用した場合も考えられ、こ のカードに２ミリの穴をピッチ２．６ミリにて国際方式にて形成させた図柄、例 えば図柄５に表図柄８を合わせた場合には、また従来と違った紋紙図柄装飾製品 を得ることが可能となる。

【００１９】 勿論、平紙２に代わり、上記国際ピッチにて図柄に穿孔形成したペーパーカー ドを使用した場合には、図１に示す紋紙１にあけられた紋紙穿孔穴柄５のほぼ半 分のピッチ、及び穿孔穴径にて形成されたペーパーカードの柄が微妙に合致し、 これらを巧妙に組合わせた場合は裏面に図柄８にて描いた平紙２と組合わせる場 合とは全然異なった感覚の紋紙図柄装飾製品を得ることができる。

【００２０】 図４は本考案の紋紙図柄装飾製品を用い電気スタンドの覆いにした場合のスタ ンドの構成を示し、紋紙の編み方向を横にした場合を示しているが、勿論編み方 向を縦方向にすることも可能である。 電気スタンドの場合は紋紙穿孔穴柄５が多いほうが光線がよく透過し、同時に 図柄８の光線図柄表示が良好となる。

【００２１】 構成される柄により、味わいのある図柄が提供でき、更に、パンチホールの透 かし効果を利用し組合わせることにより、本発明の紋紙装飾品には色紙とか、短 冊、写真、絵画、書画、書字等を更に重ね合わせ、構成させることにより、壁掛 け、のれん、すだれ、電気スタンドとか色紙掛、衝立、カレンダー、テーブルセ ンター等とか、一層奥深い図柄得ることができる。

【００２２】

【考案の効果】

以上、詳述したように、従来から使用していたボール紙から形成される紋紙１ を使用して、穿孔穴柄５の図柄に裏図柄８を組合わせ、紋紙１の材質と裏平紙２ の材質を組み替える事により、壁掛け等装飾環境に合った柄７を選定してレイア ウトでき、高級な奥深い伝統柄を織物製織の基となる紋紙１に再表現することが できた。

【００２３】 本考案は現代でも和風織物である丹後ちりめんの産地にて用いられているボー ル紙製紋紙を、ちりめんの産地「丹後」ならではの新感覚の壁掛けとして後世に 永く残すためにも、この製品は歴史的に大変重要な存在効果のあるものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】鎧状紋紙の穿孔図柄と裏飾用紋紙の組合わせ説
明図。

【図２】鎧状紋紙の穿孔図柄と裏飾用紋紙の組合わせ断
面説明図。

【図３】別形態の鎧状紋紙の穿孔図柄と裏飾用紋紙の組
合わせ説明図。

【図４】電気スタンド形態の説明図。

【符号の説明】

１、１−１、１−２・・・・・・紋紙 ２・・・・・・平紙 ３・・・・・・ペック穴 ４・・・・・・編み紐 ５・・・・・・紋紙穿孔穴柄 ６、６−１、６−２・・・・・・無穿孔部分 ７、７−１、７−２・・・・・・複合紋紙穿孔穴 ８・・・・・・表図柄 ９・・・・・・裏図柄 １０・・・・・スタンド枠

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ジャカードに使用される鎧状に組合わせた
   ボール紙紋紙（１）を使用し、図柄（５）をパンチホー
   ルにてオンとオフに穿孔した穴の模様（５）とし、その
   裏面に平紙（２）に描いた別図柄（８）を重ね、穴模様
   （５）に平紙図柄（８）をのぞかせた複合紋紙穿孔穴図
   柄（７）を表現した構造とし、掛け軸、壁、室内、床な
   ど、美術絵画的に飾ったことを特徴とする紋紙図柄装飾
   製品。
2. 【請求項２】平紙（２）の表に図柄（８）を、裏に図柄
   （９）を描き、上紋紙（１−１）の穿孔穴（７−１）
   と、別形図柄構成下紋紙（１−２）の穿孔穴（７−２）
   にて挟着形態としたことを特徴とする請求項１記載の紋
   紙図柄装飾製品。
3. 【請求項３】半透明のペーパーを又は白色の紋紙を紋紙
   （１）に使用することにより、紋紙（１）の穴の空いて
   ない部分の裏面に装着された半透過状態の図柄（８）の
   色彩透過効果と、紋紙（１）のパンチングされた穿孔穴
   柄（５）を透過する図柄（７）の色彩発光効果が、微妙
   に濃淡色に変化され、今までに得られない、芸術的な図
   柄に浮かび上がらせることを特徴とする請求項１、請求
   項２記載の紋紙図柄装飾製品。
4. 【請求項４】平紙（２）に代わり、パンチングされたペ
   ーパー形態のエンドレスカード表面に図柄（８）を色彩
   にて描き、小穴、小ピッチのパンチング穴図形（７）を
   色彩図柄（８）上に、または紋紙（１）と同じ大穴、大
   ピッチの穿孔穴図形としたペーパーカード、又は紋紙
   （１）と同じ紙を平紙とし、上面の大穴、大ピッチ図柄
   の紋紙（１）の裏面に複合図柄として添付することを特
   徴とする請求項１、請求項２記載の紋紙図柄装飾製品。