JP3086893U - 耐火壁パネルの組立構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案において、パネルの燃焼を防止し、延
焼を避け、簡単に取付ができ、施工時間とコストを短
縮でき、配線を完全に壁内に隠すことができる耐火壁
パネルの組立構造を提供する。 【解決手段】本考案はＣ型支柱をＵ型溝フレーム上にね
じで固定し、Ｃ型支柱上にパーティクルボードを取り付
け、入隅ジョイナー、外隅ジョイナー、目地ジョイナ
ー、見切ジョイナーなどをＣ型支柱の適当な場所にねじ
で固定する。パーティクルボードを壁板面に平らに嵌め
込み、前記の耐火材で製作された部品で大きな面積の防
火壁とする。パーティクルボードを滑らかにつなぐこと
ができるほか、耐火効果を備え、美しい壁を短時間で施
工できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は耐火壁パネルの組立構造に関する技術分野に属し、特に、耐火材で製 作されたＣ型支柱、パーティクルボード、装飾部品などから構成され、簡単かつ 速く大きな面積の壁を組み立てることができ、室内装飾、家具生産者などの使用 に適する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、商店の内装において、ペンキ塗装、壁紙貼付によってコンクリート壁を美 しく装飾している。しかし、湿気が多い場所ではペンキが剥がれ落ち、壁紙が剥 がれやすく、理想的とはいえない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案において、パネルの燃焼を防止し、延焼を避け、簡単に取付ができ 、施工時間とコストを短縮でき、ダクトやラインを完全に壁内に隠すことがで きる耐火壁パネルの組立構造を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するたために、請求項１の考案は、支柱構造、パーティクルボ ード、修飾部品が含まれ、前記支柱構造は複数Ｕ型鉄フレームを床と天井に固定 し、複数のＣ型支柱をＵ型鉄フレーム間にねじで固定して形成され、前記パーテ ィクルボードは耐火材料で製作された合板体で、支柱構造上にねじで固定され、 前記修飾部品には入隅ジョイナー、出隅ジョイナー、目地ジョイナー、見切ジョ イナー、蹴板などがあり、適当な場所には曲折部があり、前記曲折部はＺ型を呈 し、ねじをパーティクルボードや修飾部分で覆い、パーティクルボードを支柱構 造にねじで固定し、修飾部品を適当な場所にねじで固定し、大きな面積の耐火壁 を形成することを特徴とする耐火壁パネルの組立構造である。 上記課題を解決するたために、請求項２の考案は、前記支柱構造において、２ つのＣ型支柱の間に補強横木を設置して、Ｃ型支柱とパーティクルボードの結合 強度を高めることを特徴とする請求項１に記載の耐火壁パネルの組立構造である 。 上記課題を解決するたために、請求項３の考案は、前記Ｃ型支柱において、内 部の適当な場所に連結部品を結合し、ねじの結合強度を高めることを特徴とする 請求項１に記載の耐火壁パネルの組立構造である。 上記課題を解決するたために、請求項４の考案は、入隅ジョイナーは断面図が Ｗ型を呈する板状体で、内側に小折部、外側により長い大折部を持ち、大折部前 側外部には突出した支持部があり、末端の曲折部にはねじ溝があることを特徴と する請求項１に記載の耐火壁パネルの組立構造である。 上記課題を解決するたために、請求項５の考案は、出隅ジョイナーには大小の 折部がある板状体で、大折部は曲折部分の前方に連結部があり、小折部と連結し ており、大折部末端の曲折部にはねじ溝があることを特徴とする請求項１に記載 の耐火壁パネルの組立構造である。 上記課題を解決するたために、請求項６の考案は、目地ジョイナーが一体成形 された断面図がＨ型を呈する長い板状体で、両側に収納空間を持ち、パーティク ルボードを収納するだけでパーティクルボードのつなぎ目を修飾でき、底部には ねじ溝があり、ねじの固定に供することができることを特徴する請求項１に記載 の耐火壁パネルの組立構造である。 そして、これらの考案は、Ｃ型支柱をＵ型溝フレーム上にねじで固定し、Ｃ型 支柱上にパーティクルボードを取り付け、入隅ジョイナー、外隅ジョイナー、目 地ジョイナー、見切ジョイナーなどをＣ型支柱の適当な場所にねじで固定して、 パーティクルボードを壁板面に平らに嵌め込み、前記の耐火材で製作された部品 で大きな面積の防火壁とすることができ、パーティクルボードを滑らかにつなぐ ことができるほか、耐火効果を備え、美しい壁を短時間で施工できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１および図２に本考案の耐火壁パネルの組立構造を示す。おもに支柱構造１、 パーティクルボード２０、装飾部品から構成される。さらに前記支柱構造は図３ 以下に示す複数のＣ型支柱１０、複数のＵ型溝フレーム１５、図１０および図１ １に示す複数の補強横木１７から構成される。前記装飾部品には入隅ジョイナー ３、外隅ジョイナー４１、４２、目地ジョイ−ナー５、７、見切ジョイナー６お よび蹴板９が含まれる。

【０００６】 図３に示す通り、Ｃ型支柱１０は断面図がＣ型を呈するスチールフレームで、 壁パネルの支柱となっている。Ｃ型支柱１０の凹溝には必要に応じて連結部品１ １を設置し、連結部分を十分に固定することができる。

【０００７】 Ｕ型溝フレーム１５は断面図がＵ型を呈する金属柱で、凹溝はＣ型支柱１０を固 定するのに供する。

【０００８】 補強横木１７は支柱状で２つのＣ型支柱と横方向で結合し、Ｃ型支柱１０とパー ティクルボード２０の結合強度を高める。

【０００９】 パーティクルボード２０は不燃材質の合板で、その表面には楡の樹皮、原木木 目のPVC合成皮革、耐火板などを貼付することができる。

【００１０】 図４に示す通り、入隅ジョイナー３は９０度の角を持つＷ型体で、その中には ９０度の角を持つ小折部３１とその外部にあり小折部よりやや長い大折部３２が あり、大折部３２と小折部３１の間に空間を形成し、パーティクルボード２０を 収納する。また、大折部３２の前端には突出した支持部３３がある。大折部の末 端には曲折部３４があり、前記曲折部３４にはねじ溝３５が設置され、ねじ８の 位置決定が容易となっている。ねじ８でＣ型支柱１０と支持部３３の支持面を固 定することで、入隅ジョイナー３はＣ型支柱１０上に平らに固定され、ねじ８が 突出してパーティクルボードの組立を妨げることない。

【００１１】 図５に示す通り、出隅ジョイナー４１には９０度に曲がった大小の折部があり 、大折部４１１の曲折部には連結部分４１２があり、小折部４１３と連結してい る。大折部４１１と小折部４１３の間で空間が形成され、パーティクルボード２ ０を挿入できる。大折部４１１の末端には内側に曲がった曲折部４１４があり、 曲折部４１４にはねじ溝４１５が設置され、ねじ８でＣ型支柱１０上に固定でき る。

【００１２】 図６に示す通り、組立式出隅ジョイナー４２は固定部品４２１と出隅嵌入部品 ４２２から構成される。固定部品４２１はＬ字型を呈し、末端には曲折部４２３ があり、パーティクルボード２０を挿入できる。固定部品４２１の曲折する部分 近くには外側に突出した２つのフック４２４があり、出隅嵌入部品４２２を固定 する。さらに、曲折部４２３とフック４２４の間にはねじ溝４２５があり、ねじ でＣ型支柱１０に固定できる。出隅嵌入部品４２２は丸い角を持つＬ字型を呈し 、彎曲する部分の近くに内側に突出した２つのフック４２６があり、固定部品４ ２１に固定される。出隅嵌入部品４２２の両端は内側に彎曲する彎曲部４２７が あり、パーティクルボード２０をスムースにつなぐ。

【００１３】 図７に示す通り、目地ジョイナー５は目地固定部品５１と目地装飾部品５２か ら構成される。目地固定部品５１は凹状を呈し、中央には凹溝５３がある。凹溝 ５３底部にはねじ溝５４があり、ねじ８を固定できる。凹溝５３の上部両側には それぞれ１つずつ凸縁５５があり、目地装飾部品５２を固定できる。また、凹溝 ５３の両側にはそれぞれ曲折部５６があり、パーティクルボード２０を挿入でき る。目地装飾部品５２は両端がやや内側に曲がっており、内側には断面図がきの こ状の長い嵌入部５７がある。嵌入部５７の末端には両側に凸部があり、目地固 定部品５１の凹溝５５に嵌入して結合することができる。

【００１４】 図８に示す通り、もう１つの目地ジョイナー７はＨ型を呈し、２つの挿入空間が あり、２枚のパーティクルボード２０のつなぎ目を装飾する。底部にはねじ溝７ １があり、ねじを装着できる。

【００１５】 図９に示す通り、見切ジョイント６は断面図が「７」の字の形を呈している。曲 折した２つの平行面が空間を形成し、パーティクルボード２０を固定し、パーテ ィクルボード２０の端を修飾する。その底部にはねじ溝があり、ねじを装着でき る。

【００１６】 図１４に示す通り、蹴板９は燃えにくい材質のボードで、複数の凹溝があり、 ねじでパーティクルボード２０の下端を固定する際にねじを収納できる。蹴板の 色は比較的濃い色が望ましい。蹴板はパーティクルボードの汚れを防止できる。

【００１７】 図１０に示す通り、本考案を組み立てる際、先ずスチール釘でＵ型溝フレーム １５を天井と床に固定する。さらにＵ型溝フレーム１５の適当な位置にＣ型支柱 １０をねじで固定する。２つのＣ型支柱１０を適当な場所において補強横木１７ で壁面を補強する。図１２に示す通り、パーティクルボード２０をＣ型支柱１０ にねじで固定し、２枚のパーティクルボード２０のつなぎ目に目地ジョイナー５ を固定する。その際、目地ジョイナー５の目地固定部品５１の中央にあるねじ溝 ５４においてＣ型支柱１０上に固定する。曲折部５６とＣ型支柱１０で空間を構 成し、そこにパーティクルボード２０を嵌め込む。さらに目地装飾部品５２を押 し、嵌入部５７が凹縁５５内に入るようにして、つなぎ目を修飾する。図１３に 示す通り、目地ジョイナー７でパーティクルボード２０のつなぎ目を修飾するな らば、先ずは目地ジョイナー７のねじ溝５４を利用して、Ｃ型支柱１０上にねじ で固定する。また、目地ジョイナー７には２つのねじ溝があり、より多くのねじ ８で固定できる。このため連結部品１１を設置せずにＣ型支柱１０と結合して固 定することができる。さらにパーティクルボード２０を前記空間に嵌入し、パー ティクルボードの固定とつなぎ目の修飾を完了する。図１４に示す通り、最後に 蹴板９をパーティクルボード底部にねじで固定して全体の組み立てを完了し、図 １に示す外観となる。

【００１８】 図１０に示す通り、パーティクルボード２０にねじで固定する前に、必要に応 じて補強横木１７の位置を変更し、ラインやダクトのための適当な空間を確保す る。図１１に示す通り、必要なラインとダクトを敷設した後、比較的薄い補強横 木１７をＣ型支柱にねじで固定し、強度を高めることもできる。図３と図１２に 示す通り、Ｃ型支柱１０内に連結部品１１を設置しているため、ねじでパーティ クルボードや修飾部品をＣ型支柱に固定する場合、ねじは連結部品１１によって パーティクルボードや修飾部品をしっかりと固定し、連結部分の強度を高めるこ とができる。

【００１９】 図４に示す通り、建築物の壁の入隅において、両側のＣ型支柱１０に入隅ジョ イナー３を固定する、入隅ジョイナー３の持つ２つの収納空間が２面の壁それぞ れの方向に向くようになる。このとき、２面の壁の上に嵌入するパーティクルボ ードを入隅ジョイナーの収納空間に挿入すると、美しい目地処理が可能となる。 さらに入隅ジョイナー３には曲折部３４があり、パーティクルボード２０を容易 に入隅ジョイナーの収納空間に挿入でき、ねじ８にぶつかることがない。さらに 、出隅の処理については２つの選択肢がある。図５に示す通り、出隅ジョイナー ４１の曲折部４１４にあるねじ溝４１５を利用して、２面のＣ型支柱１０にねじ で固定する。大折部４１１は小折部４１３より長く、大小折部４１１、４１３は 連結部４１２で連結されるように一体成形され、大小折部４１１、４１３の間に 収納空間が形成され、２方向のパーティクルボード２０を収納できる。ボードを 嵌入すると出隅の処理が完了する。図６にはもう1つの組立式出隅ジョイナー４ ２が示されている。固定部品４２１上のねじ溝４２５を利用して出隅の２面のＣ 型支柱10上にねじで固定する。末端の突出した曲折部４２３とＣ型支柱１０との 間に収納空間が形成され、パーティクルボードの設置に供することができる。さ らに出隅嵌入部品４２２の内側にあるフック４２６を固定部品４２１のフック４ ２４内に押して嵌入し、出隅処理を完了する。また、図９と図２に示す通り、壁 面の上端と天上のつなぎ目など単純にパーティクルボード２０上で修飾する部分 がある場合、見切ジョイナー６で収納空間を形成し、パーティクルボード２０を ねじで固定しパーティクルボード２０の端部を処理することができる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案には以下のような効果を奏する。 本考案のすべてのパーツは耐火材料を使用しているため、燃えたり、火勢を強 めたりすることはなく、火元から隔離する効果を持つ。 本考案はねじと釘だけですべてのパーツを組み立て、丈夫な壁面を形成するこ とができ、施工の時間とコストを削減できるため、組み立てが容易だという利便 性がある。 本考案は位置を調整できる補強横木を壁面内に設置することで、ラインやダク トを完全に壁面内に隠し、施工上の実用性を備える。 本考案は様々な曲折部を持つ修飾部品により、壁面の曲折部や平面接合部を装 飾し、美しい壁面を完成することができ、美観を備えている。 これらを総合すると、本考案の耐火壁ボードの組立構造は期待された目的を達 成し、迅速かつ簡単に壁と接合部を美化できるほか、耐火および火元からの隔離 、施工のコストと時間の削減などの特徴を備え、商品化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の立体外観図

【図２】本考案の実施例の立体外観図

【図３】本考案実施例のＣ型支柱の立体外観図

【図４】本考案実施例の入隅ジョイナーの断面図

【図５】本考案実施例の外隅ジョイナーの断面図

【図６】本考案実施例の組立式外隅ジョイナーの断面図

【図７】本考案実施例の目地ジョイナーの断面図

【図８】本考案実施例のもう１つの目地ジョイナーの断
面図

【図９】本考案実施例の見切ジョイナーの断面図

【図１０】本考案実施例の内部構造の施工説明図

【図１１】本考案実施例の補強横木使用に関する説明図

【図１２】本考案実施例のパネル施工説明図

【図１３】本考案実施例のもう１つのパネル施工説明図

【図１４】本考案実施例の蹴板施工説明図

【符号の説明】

(1) 支柱構造 (10) Ｃ型支柱 (11) 連結部品 (15) Ｕ型溝フレーム (17) 補強横木 (20) パーティクルボード (3) 入隅ジョイナー (31) 小折部 (32) 大折部 (33) 支持部 (34) 曲折部 (35) ねじ溝 (41) 出隅ジョイナー (42) 組立式出隅ジョイナー (411) 大折部 (412) 連結部 (413) 小折部 (414) 曲折部 (415) ねじ溝 (421) 固定部品 (422) 出隅嵌入部品 (423) 曲折部 (424) フック (425) ねじ溝 (426) フック (427) 彎曲部 (5) 目地ジョイナー (51) 目地固定部品 (52) 目地装飾部品 (53) 凹溝 (54) ねじ溝 (55) 凸縁 (56) 曲折部 (57) 嵌入部 (58) 凸部 (6) 見切ジョイナー (7) 目地ジョイナー (71) ねじ溝 (8) ねじ (9) 蹴板

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】支柱構造、パーティクルボード、修飾部品
   が含まれ、前記支柱構造は複数Ｕ型鉄フレームを床と天
   井に固定し、複数のＣ型支柱をＵ型鉄フレーム間にねじ
   で固定して形成され、前記パーティクルボードは耐火材
   料で製作された合板体で、支柱構造上にねじで固定さ
   れ、前記修飾部品には入隅ジョイナー、出隅ジョイナ
   ー、目地ジョイナー、見切ジョイナー、蹴板などがあ
   り、適当な場所には曲折部があり、前記曲折部はＺ型を
   呈し、ねじをパーティクルボードや修飾部分で覆い、パ
   ーティクルボードを支柱構造にねじで固定し、修飾部品
   を適当な場所にねじで固定し、大きな面積の耐火壁を形
   成することを特徴とする耐火壁パネルの組立構造。
2. 【請求項２】前記支柱構造において、２つのＣ型支柱の
   間に補強横木を設置して、Ｃ型支柱とパーティクルボー
   ドの結合強度を高めることを特徴とする請求項１に記載
   の耐火壁パネルの組立構造。
3. 【請求項３】前記Ｃ型支柱において、内部の適当な場所
   に連結部品を結合し、ねじの結合強度を高めることを特
   徴とする請求項１に記載の耐火壁パネルの組立構造。
4. 【請求項４】入隅ジョイナーは断面図がＷ型を呈する板
   状体で、内側に小折部、外側により長い大折部を持ち、
   大折部前側外部には突出した支持部があり、末端の曲折
   部にはねじ溝があることを特徴とする請求項１に記載の
   耐火壁パネルの組立構造。
5. 【請求項５】出隅ジョイナーには大小の折部がある板状
   体で、大折部は曲折部分の前方に連結部があり、小折部
   と連結しており、大折部末端の曲折部にはねじ溝がある
   ことを特徴とする請求項１に記載の耐火壁パネルの組立
   構造。
6. 【請求項６】目地ジョイナーが一体成形された断面図が
   Ｈ型を呈する長い板状体で、両側に収納空間を持ち、パ
   ーティクルボードを収納するだけでパーティクルボード
   のつなぎ目を修飾でき、底部にはねじ溝があり、ねじの
   固定に供することができることを特徴する請求項１に記
   載の耐火壁パネルの組立構造。