JP3086665B2 - 骨密度測定装置 - Google Patents
骨密度測定装置Info
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- JP3086665B2 JP3086665B2 JP09062056A JP6205697A JP3086665B2 JP 3086665 B2 JP3086665 B2 JP 3086665B2 JP 09062056 A JP09062056 A JP 09062056A JP 6205697 A JP6205697 A JP 6205697A JP 3086665 B2 JP3086665 B2 JP 3086665B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、医院，診療所及び薬局
等で骨密度測定を容易、かつ、安価に実施するための
骨密度測定装置である。
等で骨密度測定を容易、かつ、安価に実施するための
骨密度測定装置である。
【０００２】
【従来の技術】従来の超音波を利用した骨密度測定装置
では、超音波の伝搬速度及び減衰係数、あるいは減衰係
数に依存する超音波透過波形のパルス幅等の複雑な演算
を実行するため装置が高価になってしまう傾向があっ
た。しかしながら、上記の従来の技術でも基本となる物
理的概念は、物質を伝搬する音速（Ｖ）、密度（ρ）、
ヤング率（Ｅ）の相互の関係がＥ ＝ ρＶ2であるとい
うことに基づいている。
では、超音波の伝搬速度及び減衰係数、あるいは減衰係
数に依存する超音波透過波形のパルス幅等の複雑な演算
を実行するため装置が高価になってしまう傾向があっ
た。しかしながら、上記の従来の技術でも基本となる物
理的概念は、物質を伝搬する音速（Ｖ）、密度（ρ）、
ヤング率（Ｅ）の相互の関係がＥ ＝ ρＶ2であるとい
うことに基づいている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波を利用し
た骨密度測定装置の測定部位は踵骨及び膝蓋骨であっ
た。この部位は海綿骨の成分が多いという利点もある
が、同時に測定時に靴下を脱がなくてはならず、特に、
女性の場合はストッキングを脱がなければならないため
測定に入るまでが面倒であり、もっと簡便に骨密度を測
定する手法が望まれていた。また、足の部位は鍛錬する
ことができるという報告もあり、スポーツ等で骨が鍛え
られた人の場合、足の部位の骨密度と全身の骨密度との
相関が大きくない場合も考えられるので、足の部位は骨
の状態を代表させるには適切でない。本発明の目的は、
骨密度を簡易にかつ正確に測定できるようにすることで
ある。
た骨密度測定装置の測定部位は踵骨及び膝蓋骨であっ
た。この部位は海綿骨の成分が多いという利点もある
が、同時に測定時に靴下を脱がなくてはならず、特に、
女性の場合はストッキングを脱がなければならないため
測定に入るまでが面倒であり、もっと簡便に骨密度を測
定する手法が望まれていた。また、足の部位は鍛錬する
ことができるという報告もあり、スポーツ等で骨が鍛え
られた人の場合、足の部位の骨密度と全身の骨密度との
相関が大きくない場合も考えられるので、足の部位は骨
の状態を代表させるには適切でない。本発明の目的は、
骨密度を簡易にかつ正確に測定できるようにすることで
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、測定対象骨の
長さを計測する手段と、測定対象骨を超音波が伝搬に要
する時間を計測する手段と、計測した距離及び伝搬時間
から超音波の骨内における伝搬速度を求め、さらに、伝
搬速度と骨密度の相関から骨密度を演算する手段から構
成されている。測定対象骨の長さを計測する手段とし
て、距離計測用の超音波発振器と受信センサーを用いる
ことにより、測定対象骨の長さを簡便にかつ正確に計測
し、さらに、測定対象骨を超音波が伝搬に要した時間を
計測して超音波の伝搬速度を求め、伝搬速度と骨密度の
相関から骨密度を演算するようにした。
長さを計測する手段と、測定対象骨を超音波が伝搬に要
する時間を計測する手段と、計測した距離及び伝搬時間
から超音波の骨内における伝搬速度を求め、さらに、伝
搬速度と骨密度の相関から骨密度を演算する手段から構
成されている。測定対象骨の長さを計測する手段とし
て、距離計測用の超音波発振器と受信センサーを用いる
ことにより、測定対象骨の長さを簡便にかつ正確に計測
し、さらに、測定対象骨を超音波が伝搬に要した時間を
計測して超音波の伝搬速度を求め、伝搬速度と骨密度の
相関から骨密度を演算するようにした。
【０００５】特に、腕の尺骨の一端に超音波を入射さ
せ、他端で受信すると共に、他の超音波発振器から発せ
られた超音波を受信し、測定対象骨の長さを正確に測定
することにより、骨内における超音波の伝達速度を求
め、予め求めておいた超音波の伝搬速度と骨密度の相関
式に基づき骨密度を算定することにより、骨粗鬆症など
の判定にも応用できるものである。
せ、他端で受信すると共に、他の超音波発振器から発せ
られた超音波を受信し、測定対象骨の長さを正確に測定
することにより、骨内における超音波の伝達速度を求
め、予め求めておいた超音波の伝搬速度と骨密度の相関
式に基づき骨密度を算定することにより、骨粗鬆症など
の判定にも応用できるものである。
【０００６】
【実施の形態】図１は、本発明の骨密度測定の概念図で
ある。図２は、骨密度測定のフローチャートである。１
は測定対象骨であり、３は超音波受発振器、２は超音波
受信センサーである。測定にあたっては、入力部１１か
ら測定対象に関する各種データを入力する。例えば測定
対象者のＩＤ、性別、年齢などを入力する。超音波発振
器３と超音波受信センサー２を測定対象骨１の両端に装
着する。骨密度の測定対象が腕の尺骨であるので、超音
波発振器３には、肘が載せられるように窪みが設けてあ
る。５は距離計測用の超音波発振器であり、測定対象骨
１に沿って超音波を空中に放射し、対象骨１の他端部に
装着された距離計測用超音波受信センサー４で受信す
る。空気中における超音波の伝搬速度は、大気の温度に
依存するので温度補正を加え、距離計測部６で測定対象
骨１に装着した距離計測用超音波発振器５と距離計測用
超音波受信センサー４の間の距離を演算する。求めた距
離データは、伝搬時間計測部７及び演算部８に送られ測
定対象骨における超音波伝搬速度の演算に使用される。
測定対象骨の長さをメジャーで計測しようとすると、測
定誤差が大きく実用的でなく、また、レーザを使用する
方法は、コストがかかり実用的でない。
ある。図２は、骨密度測定のフローチャートである。１
は測定対象骨であり、３は超音波受発振器、２は超音波
受信センサーである。測定にあたっては、入力部１１か
ら測定対象に関する各種データを入力する。例えば測定
対象者のＩＤ、性別、年齢などを入力する。超音波発振
器３と超音波受信センサー２を測定対象骨１の両端に装
着する。骨密度の測定対象が腕の尺骨であるので、超音
波発振器３には、肘が載せられるように窪みが設けてあ
る。５は距離計測用の超音波発振器であり、測定対象骨
１に沿って超音波を空中に放射し、対象骨１の他端部に
装着された距離計測用超音波受信センサー４で受信す
る。空気中における超音波の伝搬速度は、大気の温度に
依存するので温度補正を加え、距離計測部６で測定対象
骨１に装着した距離計測用超音波発振器５と距離計測用
超音波受信センサー４の間の距離を演算する。求めた距
離データは、伝搬時間計測部７及び演算部８に送られ測
定対象骨における超音波伝搬速度の演算に使用される。
測定対象骨の長さをメジャーで計測しようとすると、測
定誤差が大きく実用的でなく、また、レーザを使用する
方法は、コストがかかり実用的でない。
【０００７】次に、超音波発振器３から超音波パルスが
測定対象骨１に発射され、測定対象骨１の端部に装着し
た超音波受信センサー２で検知し、測定対象骨内におけ
る超音波の伝搬時間を計測する。超音波の伝搬速度は、
前述のように骨密度と相関があり、骨密度が高いと速く
なり骨密度が低いと遅くなる。
測定対象骨１に発射され、測定対象骨１の端部に装着し
た超音波受信センサー２で検知し、測定対象骨内におけ
る超音波の伝搬時間を計測する。超音波の伝搬速度は、
前述のように骨密度と相関があり、骨密度が高いと速く
なり骨密度が低いと遅くなる。
【０００８】演算部８において、距離計測部６で温度補
正して求めた距離と伝搬時間計測部７で計測した時間か
ら、測定対象骨内における超音波伝搬速度を求め、予め
求めておいたＸ線法（デキサ）で得られた骨密度と伝搬
速度との相関より測定対象骨の密度を演算し、その結果
をプリンタ９または表示部１０などに出力する。
正して求めた距離と伝搬時間計測部７で計測した時間か
ら、測定対象骨内における超音波伝搬速度を求め、予め
求めておいたＸ線法（デキサ）で得られた骨密度と伝搬
速度との相関より測定対象骨の密度を演算し、その結果
をプリンタ９または表示部１０などに出力する。
【０００９】図３は、本発明の測定装置を使用している
状態の概念図である。腕の尺骨を測定対象としているの
で、測定が容易であり、また、その人の骨の状態を正確
に把握することができる。
状態の概念図である。腕の尺骨を測定対象としているの
で、測定が容易であり、また、その人の骨の状態を正確
に把握することができる。
【００１０】測定装置は、本体とセンサーから構成さ
れ、本体には電源スイッチＳ、プリンター９、液晶ディ
スプレー１０、及びデータを入力するための入力キー１
１が設けられている。ディスプレー１０には、センサー
の装着状態が適正かどうかをバーグラフで表示する。入
力キー１１で、ＩＤ、性別などのデータを入力し、入力
結果はディスプレー１０で確認する。
れ、本体には電源スイッチＳ、プリンター９、液晶ディ
スプレー１０、及びデータを入力するための入力キー１
１が設けられている。ディスプレー１０には、センサー
の装着状態が適正かどうかをバーグラフで表示する。入
力キー１１で、ＩＤ、性別などのデータを入力し、入力
結果はディスプレー１０で確認する。
【００１１】超音波発振器３は、肘が載せられるように
窪みを有する。５は距離計測用の超音波発振器であり、
測定対象骨１の尺骨に沿って超音波を空中に放射し、手
首に装着された距離計測用超音波受信センサー４で受信
する。
窪みを有する。５は距離計測用の超音波発振器であり、
測定対象骨１の尺骨に沿って超音波を空中に放射し、手
首に装着された距離計測用超音波受信センサー４で受信
する。
【００１２】
【発明の効果】測定対象骨の距離を超音波で計測し、さ
らに、測定対象骨を超音波が伝搬に要する時間を計測し
て、超音波の伝搬速度と骨密度の相関から骨密度を演算
するようにしたので、骨密度を簡単に求めることができ
る。腕の尺骨部分を測定するようにしたので、従来の足
を骨密度測定対象とする場合に比較し、簡単に測定でき
るようになり、気軽に骨密度の測定を受けることができ
るようになった。
らに、測定対象骨を超音波が伝搬に要する時間を計測し
て、超音波の伝搬速度と骨密度の相関から骨密度を演算
するようにしたので、骨密度を簡単に求めることができ
る。腕の尺骨部分を測定するようにしたので、従来の足
を骨密度測定対象とする場合に比較し、簡単に測定でき
るようになり、気軽に骨密度の測定を受けることができ
るようになった。
【図１】本発明の骨密度測定の概念図。
【図２】骨密度測定のフローチャート。
【図３】骨密度測定装置の使用状態の概念図。
１ 測定対象骨 ２ 超音波受信センサー ３ 超音波発振器 ４ 距離計測用超音波受信センサー ５ 距離計測用超音波発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−188842（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−294492（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−192332（ＪＰ，Ａ) 特表 平８−506740（ＪＰ，Ａ) 特表 平５−501213（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 8/00 - 8/15
Claims (2)
- 【請求項１】肘を載せる窪みを有する超音波発振器と超
音波受信センサー、及びそれらの間の距離を測定するた
めの超音波距離測定装置と、超音波が測定骨を伝搬する
のに要する時間を計測する手段と、計測した距離及び伝
搬時間から超音波の骨内における伝搬速度を求め、さら
に、伝搬速度と骨密度の相関から骨密度を演算する手段
から構成される骨密度測定装置。 - 【請求項２】請求項１において、距離計測用の超音波発
振器は、伝搬時間計測用超音波発振器と一体となってい
る骨密度測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09062056A JP3086665B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 骨密度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09062056A JP3086665B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 骨密度測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10234729A JPH10234729A (ja) | 1998-09-08 |
| JP3086665B2 true JP3086665B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=13189113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09062056A Expired - Fee Related JP3086665B2 (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 骨密度測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3086665B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20070016043A1 (en) * | 2005-06-10 | 2007-01-18 | General Electric Company | Bone densitometry system for public use |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP09062056A patent/JP3086665B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10234729A (ja) | 1998-09-08 |
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