JP3086325U - 容器用被覆部材 - Google Patents

容器用被覆部材

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JP3086325U JP2001007745U JP2001007745U JP3086325U JP 3086325 U JP3086325 U JP 3086325U JP 2001007745 U JP2001007745 U JP 2001007745U JP 2001007745 U JP2001007745 U JP 2001007745U JP 3086325 U JP3086325 U JP 3086325U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲食料用容器の上面を覆っておくことができ
るとともに、食品等の被収納物を収納しておくことので
きる容器用被覆部材を提供することを目的とする。 【解決手段】 本願考案の容器用被覆部材1は、収納部
4を有する被覆本体2と、容器取り付け部3とを備えて
いる。容器取り付け部3は、被覆本体2の下端から延設
された筒状のものから構成されている。そして、容器取
り付け部3は、飲食料用容器Kの上部に取り外し可能に
取り付けられることにより、収納部4に食品等の被収納
物を収納した被覆本体2が、飲食料用容器K2の上部を
被覆するようにして取り付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、ビール缶、ジュース缶、食料を収納した食料用缶、食料油を収納 した食料油用缶、或いは酒を収納した瓶等の飲食料を収納した飲食料用容器の上 部を被覆する容器用被覆部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばビール缶やジュース缶等の飲食料用容器の上面に、飲み口を 蓋した蓋片と、開口操作用タブとを備えたものが広く知られている。この飲食料 用容器は、開口操作用タブを手で引き起こし操作することにより、蓋片を切り離 して飲み口を開口することができ、その状態で、飲食料用容器に口を付けて飲食 料用容器に収納したビールやジュース等を飲むことができる。しかし、飲食料用 容器の上面には、何も覆われていないため、ほこり等が付着しており、そのまま 口を付けて飲むのは不潔であるという問題点がある。又、その場合に、板状の被 覆部材で飲食料用容器の上面を覆っておくようにすれば清潔なものにできるが、 飲食料用容器各々に、単に上面を覆っておくだけの被覆部材を設けたのではコス ト高になってしまう。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本願考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、飲食料用容器の上面を覆っ ておくことができるとともに、食品等の被収納物を収納しておくことのできる容 器用被覆部材を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び考案の作用効果】
本願考案は、次の特徴を有する容器用被覆部材を提供することにより、上記課 題を解決する。
【0005】 本願第1考案は、被覆本体2と、飲食料を収納した飲食料用容器Kに被覆本体 2を取り付けるための容器取り付け部3とが備えられ、被覆本体2が、少なくと も飲食料用容器Kの略上面全体を上方側から覆うことのできる大きさを有すると ともに、被収納物を収納し得る収納部4を備え、容器取り付け部3が、飲食料用 容器Kに取り外し可能に取り付けられることにより、収納部4に被収納物を収納 した被覆本体2が、少なくとも飲食料用容器Kの略上面全体を被覆するようにし て飲食料用容器Kに取り付けられることを特徴とする容器用被覆部材である。尚 、「飲食料用容器Kの上面」とは、飲食料用容器Kに収納した飲食料品を飲食す る際に上になる面をいう。
【0006】 このように構成された本願第1考案においては、容器用被覆部材1を、飲食料 用容器Kの上面全体を覆うようにして取り付けておくことにより、飲食料用容器 Kの上部に埃等が付着することを防止でき、清潔なものにできる。又、ユーザー が、例えばビールやジュース等の飲料とともに、食品を購入したいような場合に は、一緒に購入できる。しかも、飲食料用容器Kを持ちさえすれば、同時に容器 用被覆部材1に収納した食品も一緒に持ち運びできる。従って、特に、旅行等の 携帯用に使用便利なものにできる。
【0007】 本願第2考案は、本願第1考案に係る収納部4が、下面側を開口した開口部4 1を備え、この開口部41には、閉鎖部材42が備えられ、この閉鎖部材42が 、開口部41の周部に係止解除可能に係止されることにより、開口部41が閉鎖 され、容器取り付け部3によって被覆本体2が飲食料用容器Kに取り付けられる に伴って、閉鎖部材42が被覆本体2と飲食料用容器Kの上面との間に配設され ることを特徴とする容器用被覆部材である。
【0008】 このように構成された本願第2考案においては、容器用被覆部材1を飲食料用 容器Kに取り付けた状態では、収納部4の開口部41を閉鎖した閉鎖部材42を 被覆本体2と飲食料用容器Kの上面との間に配設できる。これにより、容器用被 覆部材1を飲食料用容器Kに取り付けた状態では、閉鎖部材42を剥がし操作で きないものにできる。従って、例えば収納部4内に被収納物として食品を収納し た場合でも、第三者に勝手に閉鎖部材42が引き剥がされて収納部4内に異物が 入れられる恐れのないものにでき、ユーザーに安心感を与えることができる。し かも、閉鎖部材42を外部から見えないものにでき、外観的にも優れたものにで きる。
【0009】 本願第3考案は、本願第1または第2考案に係る容器取り付け部3の上部側が 、被覆本体2の下部側に接続され、容器取り付け部3に、飲食料用容器Kに係合 する容器係合部32が備えられ、容器係合部32が、飲食料用容器Kに上方側か ら下方向に押圧されるに伴って、飲食料用容器Kの上部に係合し、その係合した 容器係合部32が、飲食料用容器Kに対して上方向の力を受けるに伴って、飲食 料用容器Kから外れ得るようになされ、収納部4が、下面側を開口した開口部4 1を備え、この開口部41には、閉鎖部材42が備えられ、この閉鎖部材42が 、開口部41の周部に係止解除可能に係止されることにより、開口部41が閉鎖 され、この閉鎖部材42に、閉鎖部材42を操作するための操作部43が備えら れ、この操作部43が、下方向の力を付与するように操作されることにより、開 口部41の周部から係止解除されて開口部41が開口可能とされ、容器係合部3 2によって被覆本体2と飲食料用容器Kとが係合されるに伴って、閉鎖部材42 が収納部4と飲食料用容器Kの上面との間に配設されるとともに、閉鎖部材42 の操作部43が容器用被覆部材1の外周側に突出され、この操作部43が、被覆 本体2と飲食料用容器Kとの係合状態で、上方向の力を付与するように操作され ることにより、被覆本体2を飲食料用容器Kに対して押し上げ可能とされ、この 被覆本体2の押し上げによって容器係合部32が飲食料用容器Kに対して上方向 の力を受けて飲食料用容器Kから外れるようにされたことを特徴とする容器用被 覆部材である。尚、「飲食料用容器Kの上部」とは、飲食料用容器Kに収納した 飲食料品を飲食する際に上になる部分をいう。
【0010】 このように構成された本願第3考案においては、飲食料用容器Kに取り付けた 容器用被覆部材1を飲食料用容器Kから取り外す場合は、例えば閉鎖部材42の 操作部43を持って、飲食料用容器Kに対して上方側に引き上げるようにして上 方向の力をかける。これにより、被覆本体2を飲食料用容器Kに対して上方側に 押し上げることができる。そして、この被覆本体2の押し上げによって容器係合 部32に飲食料用容器Kに対して上方向の力をかえることができ、容器係合部3 2を飲食料用容器Kから外すことができる。従って、操作部43を、容器用被覆 部材1を飲食料用容器Kから取り外す際の操作部としても機能させることができ る。例えば飲食料用容器Kに取り付けた容器用被覆部材1の上部側を把持して飲 食料用容器Kから外す場合は、容器用被覆部材1が厚さの薄い変形し易い素材か ら構成している場合には、容器用被覆部材1の上部側を持って飲食料用容器Kか ら外そうとすると容器用被覆部材1の上部側が変形してしまい、容器用被覆部材 1を飲食料用容器Kから外し難くなるとともに、被収納物を変形させる恐れも生 じる。しかし、このようにして操作部43を、容器用被覆部材1を飲食料用容器 Kから取り外すり際の操作部として機能させることにより、容器用被覆部材1が 厚さの薄い変形し易い素材から構成している場合でも、容器用被覆部材1を変形 させることなく、容易に容器用被覆部材1を飲食料用容器Kから外すことができ るとともに、被収納物を変形させる恐れのないものにできる。従って、容器用被 覆部材1を厚さの薄い変形し易い素材で構成し、軽量なものにできるとともに、 低コストで製作し得るものにできる。
【0011】 本願第4考案は、本願第1〜第3のいずれかの考案に係る容器取り付け部3が 、被覆本体2から一体的に下方側に延設された弾性を有する筒状のものから構成 され、内周側に、飲食料用容器Kの上部を受容する容器受容部31と、容器受容 部31の下方側に容器受容部31に受容した飲食料用容器Kに係合する容器係合 部32とが備えられ、容器係合部32が、内周面から径内側に突出されるように して形成された係合片33と、係合片33の突出先端から径外側に窪まされるよ うにして形成された溝34とを備え、これらの係合片33と溝34とが周方向に 並設されることにより、飲食料用容器Kの上部の径より径小な容器係合部32が 形成され、この容器係合部32に、飲食料用容器Kの上部が押し入れられるに伴 い、容器係合部32が弾性によって径を拡大して飲食料用容器Kの上部を容器受 容部31に通すとともに、容器受容部31に受容した飲食料用容器Kを係合する ものとされたことを特徴とする容器用被覆部材である。
【0012】 このように構成された本願第4考案においては、容器用被覆部材1を飲食料用 容器Kに取り付ける場合は、容器取り付け部3を、飲食料用容器Kの上部に上方 側から押圧する。これにより、容器取り付け部3の係合片33が飲食料用容器K に当接し飲食料用容器Kに押圧されて弾性変形し、容器係合部32の径を拡大し て容器受容部31に飲食料用容器Kの上部を入れるとともに、その受容した飲食 料用容器Kを容器係合部32によって係合することができる。その際、例えば図 9(A)(B)に示すように容器係合部32を、全周に渡って形成した一つの係 合片33から構成している場合には、係合片33が飲食料用容器Kの全周に当接 し容器係合部32と飲食料用容器Kとの間に隙間がないため、容器受容部31が 密閉状態になって容器受容部31内の空気が逃げられない。しかも、容器取り付 け部3の上部側に収納部4を設けているために、容器取り付け部3が変形し難い 。その結果、容器受容部31に飲食料用容器Kが入り込み難くなってしまう。し かし、この本願第3考案のように係合片33…33間に溝34…34を設けてい るため、例えば図5に示すように、係合片33が飲食料用容器Kに当接しても、 溝34…34の分だけ隙間ができ、容器受容部31に飲食料用容器Kが入ってく るに伴って容器受容部31の空気を溝34…34から逃がすことができる。これ により、容器受容部31に飲食料用容器Kを容易に入り込ませて容器受容部31 に受容した飲食料用容器Kを容器係合部によって係合することができ、飲食料用 容器Kへの取り付けを容易に行ない得る。一方、容器用被覆部材1を飲食料用容 器Kから取り外す場合は、例えば容器用被覆部材1を飲食料用容器Kに対して上 方側に引っ張る。これにより、容器係合部32に飲食料用容器Kに対して上方向 の力がかかり、容器取り付け部3の係合片33…33が飲食料用容器Kに押圧さ れて弾性変形し、容器係合部32が弾性変形して径が拡大し、容器受容部31か ら飲食料用容器Kの上部が抜ける。その場合においても、上述の容器用被覆部材 1を飲食料用容器Kに取り付ける場合と同様に、係合片33…33間に設けた溝 34…34から空気を容器受容部31に逃がすことができ、容器受容部31から 飲食料用容器Kを容易に出すことができる。
【0013】 本願第5考案は、本願第1〜第4のいずれかの考案に係る被覆本体2の収納部 4には、下面側を開口した開口部41が備えられ、この開口部41には、閉鎖部 材42が備えられ、この閉鎖部材42が、開口部41の周部に係止解除可能に係 止されることにより、開口部41が閉鎖され、閉鎖部材42が開口部42の周部 から係止解除されることにより、収納部4に収納した被収納物が開口部41から 取り出し可能とされ、更に、被覆本体2の収納部4の上面に、被覆本体2を他の 部材に接着させる接着手段5が備えられたものであることを特徴とする容器用被 覆部材である。
【0014】 このように構成された本願第5考案においては、例えば被覆本体2を上下逆に し、被覆本体2の上面を他の部材Sに、接着手段5によって他の部材Sに接着す る。そして、この状態で、開口部41を閉鎖した閉鎖部材42を被覆本体2から 取り外す。これにより、被覆本体2が接着しているため、閉鎖部材42を被覆本 体2から取り外すことができる。又、開口後においては、容器用被覆部材1が振 動等を受けても、容器用被覆部材1が他の部材Sを滑り動いて他の部材Sから床 に落下し被収納物が収納部4から床に飛び出してしまうようなことを防止できる 。
【0015】
【考案の実施の形態】
図1(A)は、本願考案の一実施形態の容器用被覆部材の平面図、図1(B) は、その正面図、図2は、図1(B)のII−II線断面図、図3は、図1(A)の III−III線断面図である。
【0016】 本願考案の容器用被覆部材1は、上部側の容器用被覆本体2と、下部側の容器 取り付け部3とが備えられている。
【0017】 被覆本体2は、この実施形態では、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹 脂から構成されている。被覆本体2には、被収納物(図示せず)を収納しておく ための収納部4が備えられている。被収納物として、本実施形態では、菓子類等 の食品を収納するようにしている。尚、被収納物は、食品に限らず、おもちゃ等 の種々の物品を収納することができる。又、被収納物として、菓子類等の食品を 収納する場合に、食品と共に防腐剤等を収納するようにしてもよい。また、この 実施形態では、被覆本体2を、透明体から構成し、収納した食品が外から見るこ とができるようにしているが、不透明なものから構成しても良く、適宜変更し得 る。
【0018】 収納部4は、図3に示すように、下面側を開口した開口部41が備えれ、この 開口部によって、収納部41内に収納した被収納物を出し入れできるようにされ ている。又、開口部41は、閉鎖部材42が備えられ、閉鎖部材42によって、 収納部41内に被収納物を収納した後の開口部41が閉じられている。
【0019】 閉鎖部材42は、この実施形態では、開口部41の全体を下方側から覆うこと のできる大きさを有する合成樹脂製の折り曲げ可能なシート状のものから構成さ れている。そして、この閉鎖部材42は、収納部41を下方側から覆うようにし て、被覆本体2における開口部41の全周部に引き剥がし可能に係止されている 。このようにして、閉鎖部材42によって収納部41の開口部41が閉鎖される ことにより、収納部41の内部が密封状態にされている。又、閉鎖部材42の外 周には、閉鎖部材42を操作するための操作部43が備えられている。この操作 部43は、把持して引っ張り操作できる程度の大きさで、閉鎖部材42の外周側 に突出するように設けられている。また、この実施形態では、操作部43は、閉 鎖部材42が被覆本体2の開口部41の周部に係止された後、基端側から折り返 されて閉鎖部材42の下方側に配設されている。
【0020】 尚、閉鎖部材42を係止する手段は、この実施形態では、接着剤を介して引き 剥がし可能に接着されることにより係止されているが、例えば加熱により引き剥 がし可能に熱溶着させるようにして係止させる等、適宜変更しうる。又、閉鎖部 材42は、上記材質のものから構成する形態のものに限らず、例えば手で破るこ とのできるものから構成しても良い。手で破ることのできるものから構成する場 合は、引き剥がし可能に係止しても良いが、引き剥がし不能に係止しても良い。 或いは、閉鎖部材42を、折り曲げ不能な板状のものから構成しても良い。又、 操作部43を、この実施形態では、閉鎖部材42と一体に形成しているが、閉鎖 部材42と別体のものから構成し、操作部43と閉鎖部材42とを接続するよう にしても良い。更に、この実施形態では、収納部4に収納した食品が腐食し難い ように閉鎖部材42で密封するようにしているが、おもちゃ等を収納する場合は 、密封しなくても良い。
【0021】 被覆本体2の上面外周には、表面を剥離紙51で覆った粘着部5が備えられて いる。この粘着部5は、この容器用被覆部材1を他の部材に接着する接着手段と してのものである。
【0022】 容器取り付け部3は、飲食料を収納した飲食料用容器K(図4に図示)に被覆 本体2を取り外し可能に取り付けるためのものである。本実施形態における容器 取り付け部3は、被覆本体2の下端の全周から下方に延設されることにより、被 覆本体2と一体的に形成された筒状のものから構成されている。
【0023】 この容器取り付け部3は、内周側に、図3に示すように、容器受容部31と、 容器受容部31の下方側に形成された容器係合部32と、容器係合部31の下方 側に形成された容器案内部35とが備えられている。
【0024】 容器受容部31は、飲食料用容器Kの上部を受容するためのもので、容器受容 部31の径が、飲食料用容器Kの上部の径と同程度に形成されることにより、飲 食料用容器Kの上部を受容きるようになされている。
【0025】 容器係合部32は、容器受容部31に受容した飲食料用容器Kに係合させるた めのもので、複数の係合片33…33と、複数の溝34…34とを備えている。 係合片33…33各々は、容器取り付け部3の内周から径内側に突出するように して周方向に所定長さで伸ばされている。
【0026】 溝34…34は、係合片33…33の飲食料用容器Kへの係合をし易くすると ともに、係合した係合片33…33を飲食料用容器Kから外しやすくするための ものである。各々は、図2に示すように係合片33…33の間に、係合片33の 突出先端33aから径外側に窪まされるようにして形成されている。この実施形 態では、各溝34…34は、容器受容部31の内周面よりも径外側に窪まされて いる。そして、これらの係合片33…33と、溝34…34とが、周方向に沿っ て並設されることにより、飲食料用容器Kの径よりも径小な径小部を有する容器 係合部32が形成されている。
【0027】 容器案内部35は、容器係合部32に飲食料用容器Kを案内するためのもので 、下方に行くに従って漸次径が大きくなるテーパー状に形成されている。
【0028】 次に、この容器用被覆部材1の機能について説明する。
【0029】 例えば被収納物としての食品を収納部4に収納し、開口部41を閉鎖部材42 によって閉鎖することにより、食品を収納した容器用被覆部材1を形成できる。 そして、この状態から、図5に示すように容器用被覆部材1の容器取り付け部3 を、例えば飲食料用容器Kの上部に上方側から被せるようにして容器用被覆部材 1側の下方側に押圧する。これにより、図5中に破線で示すように容器取り付け 部3の容器係合部32が弾性変形して径が拡大し、容器受容部31に飲食料用容 器Kの上部が入り込む。その際、例えば図9(A)(B)に示すように容器係合 部32を、全周に渡って形成した一つの係合片33から構成している場合には、 容器係合部32と飲食料用容器Kとの間に隙間がないため、容器受容部31が密 閉状態になって容器受容部31内の空気が逃げられない。しかも、容器取り付け 部3の上部側に収納部4を設けているために、容器取り付け部3が変形し難い。 その結果、容器受容部31に飲食料用容器Kが入り込み難くなってしまう。しか し、この実施形態では、図5に示すように係合片33、33の間に溝34…34 を設けているため、容器受容部31に飲食料用容器Kを入れる際に容器受容部3 1の空気を溝34…34から逃がすことができ、容器受容部31に飲食料用容器 Kを容易に入り込ませることができる。
【0030】 容器受容部31に飲食料用容器Kの上部が入り込んだ後は、容器取り付け部3 の容器係合部32と飲食料用容器Kに設けられた凹部K1とが合致し、容器係合 部32の係合片33…33が弾性力によって飲食料用容器Kの凹部K1に入り込 む(図4)。この状態で、図4に示すように容器取り付け部3の容器係合部32 と飲食料用容器Kとが係合し、飲食料用容器Kの上面全体及び上部を覆い隠した 状態で容器用被覆部材1を飲食料用容器Kに取り付けることができる。
【0031】 このようにして、容器用被覆部材1を飲食料用容器Kの上部に、飲食料用容器 Kの上面全体及び上部を覆うようにして取り付けておくことにより、飲食料用容 器Kの上部に埃等が付着することを防止できる。又、ユーザーが、例えばビール やジュース等の飲料とともに、食品を購入したいような場合には、一緒に購入で きる。しかも、飲食料用容器Kを持ちさえすれば、同時に容器用被覆部材1に収 納した食品等も一緒に持ち運びできる。従って、特に、旅行等の携帯用に使用便 利なものにできる。また、容器用被覆部材1を飲食料用容器Kに取り付けた状態 では、収納部4の開口部41を閉鎖した閉鎖部材42が被覆本体2と飲食料用容 器Kの上面との間に配設され、閉鎖部材42を引き剥がし操作できないものにで きる。従って、例えば収納部4内に被収納物として食品を収納した場合でも、第 三者に勝手に閉鎖部材42が引き剥がされて収納部4内に他の物が入れられる恐 れのないものにでき、ユーザーが案内して食品を食べ得るものにできる。しかも 、閉鎖部材42を外部から見えないものにでき、外観的にも優れたものにできる 。
【0032】 次に、飲食料用容器Kに取り付けた容器用被覆部材1を取り外す場合は、例え ば飲食料用容器Kに対して被覆本体2の上部を持って、上方側に引っ張る。これ により、容器取り付け部3の容器係合部32に飲食料用容器Kに対して上方向の 力がかかり、容器係合部32が弾性変形して径が拡大し、容器受容部31から飲 食料用容器Kの上部が抜ける。その場合においても、例えば図9(A)(B)に 示すように容器係合部32を、全周に渡って形成した一つの係合片33から構成 している場合には、容器係合部32と飲食料用容器Kとの間に隙間がないため、 容器受容部31が密封状態になって容器受容部31内に空気が入り難い。しかも 、容器取り付け部3の上部側に収納部4を設けているために、容器取り付け部3 が変形し難い。その結果、容器受容部31から飲食料用容器Kを出し難くなって しまう。しかし、この実施形態では、図5に示すように係合片33…33間に設 けた溝34…34から空気を逃がすことができ、容器受容部31から飲食料用容 器Kを容易に出すことができる。
【0033】 以上のようにして、飲食料用容器Kから容器用被覆部材1を取り外すことによ り、飲食料用容器Kを、従来から一般的に販売等されている状態と同じ状態にで きる。従って、例えば飲食料用容器Kとしての飲料用缶に収納した飲料を飲む場 合は、飲食料用容器Kに設けられた開口操作用タブ(図示せず)を操作して飲食 料用容器Kに設けられた飲み口(図示せず)を開けることにより、飲み口から飲 食料を飲むことができる。又、その際、飲食料用容器Kの飲み口の周部には、容 器用被覆部材1によって、埃等の付着が無く、清潔な状態で飲むことができる。
【0034】 一方、容器用被覆部材1に収納した被収納物を取り出す場合は、閉鎖部材42 を被覆本体2から外すが、これに先立って、粘着部5を覆った剥離紙51を剥が す。そして、図6に示すように容器用被覆部材1を上下逆にし、他の部材、例え ば電車内に設けられた載置部Sに粘着部5を粘着させる。その後、閉鎖部材42 の操作部43を把持して上方側に引っ張る。これにより、図6に示すように閉鎖 部材42を被覆本体2から引き剥がして収納部4の開口部41を開口でき、収納 部4内に収納した被収納物を開口部41から取り出すことができる。又、閉鎖部 材42の操作部43を上方側に引っ張る際、載置部Sに粘着部5を粘着させて接 着しているため、引き剥がしを容易に行なうことができる。又、開口後において は、容器用被覆部材1が振動等を受けても、容器用被覆部材1が載置部Sを滑り 動いて載置部Sから床に落下し被収納物が収納部4から床に飛び出してしまうよ うなことを防止できる。尚、粘着部5は、閉鎖部材42を被覆本体2から外した 後、載置部Sに粘着させるようにしても良い。又、粘着部5は、必要に応じて使 用すれば良く、使用しなくても良い。又、粘着部5は、設けない形態のものであ っても良く、適宜変更しうる。
【0035】 尚、本実施形態では、容器取り付け部3を、被覆本体2と一体的に形成してい るが、例えば図8に示すように容器取り付け部3を、被覆本体2と別体のものか ら構成しても良く、適宜変更しうる。ただし、容器取り付け部3と被覆本体2と を一体的に構成した方が、部品点数を少なくできるとともに、低コストで製作で きる点で一体的に形成するのが好ましい。
【0036】 また、本実施形態では、容器係合部32を、係合片33…33と溝34…34 とから構成しているが、例えば図9(A)(B)に示すように溝32…32を設 けずに、周方向の全周に一つの係合片33を設けたものであっても良い。ただし 、溝34…34を設けておけば、係合片33の飲食料用容器Kへの係合をし易い ものにできるとともに、係合した係合片33…33を飲食料用容器Kから外しや すくできるため、設けておくの方が有利である。又、溝34…34を設ける場合 、溝34…34の係合片33からの深さは、特に限定されず、係合片33の突出 先端33aより径外側に窪ませた形態のものであれば良い。
【0037】 又、本実施形態では、容器用被覆部材1を飲食料用容器Kに取り付ける際、閉 鎖部材42の操作部43を、内側に折り込むようにして容器用被覆部材1の外に 出ないようにしているが、例えば図7(A)(B)に示すように、容器用被覆部 材1の容器取り付け部3に、操作部43を通す孔36を設けたものとし、容器用 被覆部材1を飲食料用容器Kに取り付けた状態で、操作部43を容器用被覆部材 1の外周側に出すようにしておいても良い。このようにしておくことにより、容 器用被覆部材1を飲食料用容器Kに取り外す場合は、操作部43を把持して、飲 食料用容器Kに対して上方側に引き上げれば容器用被覆部材1を飲食料用容器K から取り外すことができる。これにより、操作部43を、容器用被覆部材1を飲 食料用容器Kから取り外すり際の操作部としても機能させることができる。例え ば上記実施形態のように飲食料用容器Kに取り付けた容器用被覆部材1の上部側 を持って引っ張り操作等して飲食料用容器Kから外す場合は、容器用被覆部材1 が厚さの薄い変形し易い素材から構成している場合には、容器用被覆部材1の上 部側が変形してしまい、容器用被覆部材1を飲食料用容器Kから外し難くなると ともに、被収納物を変形させる恐れも生じる。しかし、操作部43を、容器用被 覆部材1を飲食料用容器Kから取り外すり際の操作部として機能させることによ り、容器用被覆部材1が厚さの薄い変形し易い素材から構成している場合でも、 容器用被覆部材1を変形させることなく、容易に容器用被覆部材1を飲食料用容 器Kから外すことができるとともに、被収納物を変形させる恐れのないものにで きる。
【0038】 また、本願考案の容器用被覆部材1を取り付ける対象となる飲食料用容器Kは 、ビールを収納したビール缶、ジュースを収納したジュース缶、コーヒーを収納 したコーヒー缶、食料を収納した食料用缶、食料油を収納した食料油用缶、或い は、酒等を収納した瓶等の飲食料を収納したものであれば良い。又、飲食料用容 器Kは、開口操作用タブを設けた飲食料用容器に限らず、例えば容器の上面を缶 切り等で切って開口するものでも良く、適宜変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本願考案の一実施形態の容器用
被覆部材の平面図、図1(B)は、その正面図である。
【図2】図1(B)のII−II線断面図である。
【図3】図1(A)のIII−III線断面図である。
【図4】容器用被覆部材を飲食料用容器に取り付けた状
態の断面説明図である。
【図5】容器用被覆部材の容器取り付け部を飲食料用容
器に取り付ける際の要部拡大断面説明図である。
【図6】容器用被覆部材の閉鎖部材を剥がす際の断面説
明図である。
【図7】他の実施形態に係り、図7(A)は、その平面
図、図7(B)は、その断面説明図である。
【図8】更に他の実施形態の断面図である。
【図9】更に他のもう一つの実施形態に係り、図9
(A)は、その断面図、図9(B)は、底面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・容器用被覆部材 2・・・・・・被覆本体 3・・・・・・容器取り付け部 4・・・・・・収納部 32・・・・・容器係合部 42・・・・・閉鎖部材 43・・・・・操作部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被覆本体と、飲食料を収納した飲食料用容
    器に被覆本体を取り付けるための容器取り付け部とが備
    えられ、 被覆本体が、少なくとも飲食料用容器の略上面全体を上
    方側から覆うことのできる大きさを有するとともに、被
    収納物を収納し得る収納部を備え、 容器取り付け部が、飲食料用容器に取り外し可能に取り
    付けられることにより、収納部に被収納物を収納した被
    覆本体が、少なくとも飲食料用容器の略上面全体を被覆
    するようにして飲食料用容器に取り付けられることを特
    徴とする容器用被覆部材。
  2. 【請求項2】収納部が、下面側を開口した開口部を備
    え、この開口部には、閉鎖部材が備えられ、この閉鎖部
    材が、開口部の周部に係止解除可能に係止されることに
    より、開口部が閉鎖され、 容器取り付け部によって被覆本体が飲食料用容器に取り
    付けられるに伴って、閉鎖部材が被覆本体と飲食料用容
    器の上面との間に配設されることを特徴とする請求項1
    記載の容器用被覆部材。
  3. 【請求項3】容器取り付け部の上部側が、被覆本体の下
    部側に接続され、容器取り付け部に、飲食料用容器に係
    合する容器係合部が備えられ、容器係合部が、飲食料用
    容器に上方側から下方向に押圧されるに伴って、飲食料
    用容器の上部に係合し、その係合した容器係合部が、飲
    食料用容器に対して上方向の力を受けるに伴って、飲食
    料用容器から外れ得るようになされ、 収納部が、下面側を開口した開口部を備え、この開口部
    には、閉鎖部材が備えられ、この閉鎖部材が、開口部の
    周部に係止解除可能に係止されることにより、開口部が
    閉鎖され、 この閉鎖部材に、閉鎖部材を操作するための操作部が備
    えられ、この操作部が、下方向の力を付与するように操
    作されることにより、開口部の周部から係止解除されて
    開口部が開口可能とされ、 容器係合部によって被覆本体と飲食料用容器とが係合さ
    れるに伴って、閉鎖部材が収納部と飲食料用容器の上面
    との間に配設されるとともに、閉鎖部材の操作部が容器
    用被覆部材の外周側に突出され、この操作部が、被覆本
    体と飲食料用容器との係合状態で、上方向の力を付与す
    るように操作されることにより、被覆本体を飲食料用容
    器に対して押し上げ可能とされ、この被覆本体の押し上
    げによって容器係合部が飲食料用容器に対して上方向の
    力を受けて飲食料用容器から外れるようにされたことを
    特徴とする請求項1又2記載の容器用被覆部材。
  4. 【請求項4】容器取り付け部が、被覆本体から一体的に
    下方側に延設された弾性を有する筒状のものから構成さ
    れ、内周側に、飲食料用容器の上部を受容する容器受容
    部と、容器受容部の下方側に容器受容部に受容した飲食
    料用容器に係合する容器係合部とが備えられ、 容器係合部が、内周面から径内側に突出されるようにし
    て形成された係合片と、係合片の突出先端から径外側に
    窪まされるようにして形成された溝とを備え、これらの
    係合片と溝とが周方向に並設されることにより、飲食料
    用容器の上部の径より径小な容器係合部が形成され、 この容器係合部に、飲食料用容器の上部が押し入れられ
    るに伴い、容器係合部が弾性によって径を拡大して飲食
    料用容器の上部を容器受容部に通すとともに、容器受容
    部に受容した飲食料用容器と係合するものとされたこと
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の容器用被覆
    部材。
  5. 【請求項5】被覆本体の収納部には、下面側を開口した
    開口部が備えられ、この開口部には、閉鎖部材が備えら
    れ、この閉鎖部材が、開口部の周部に係止解除可能に係
    止されることにより、開口部が閉鎖され、閉鎖部材が開
    口部の周部から係止解除されることにより、収納部に収
    納した被収納物が開口部から取り出し可能とされ、 更に、被覆本体の収納部の上面に、被覆本体を他の部材
    に接着させる接着手段が備えられたものであることを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載の容器用被覆部
    材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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