JP3086019U - 直流ファンボール軸受固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流ファンボール軸受固定装置の提供。 【解決手段】 羽根装置において軸が羽根の中心の底部
に設置され、モータケースが羽根底部の内側縁に設置さ
れ、磁石条がモータケースの内側縁に設置され、モータ
装置においてけい素鋼片が環状に絶縁フレームの外部に
設けられ、コイルが環状に絶縁フレーム内に設けられ、
基板が絶縁フレーム底部に設置され、ファンシートにお
いて中心の軸座に羽根装置の軸が設置され、該軸の外部
と該軸座の間にボール軸受が套設され、軸座内のボール
軸受の底部に油溝が設けられ、油溝内に第１収容空間、
第２収容空間があり、軸の底部が該油溝の第１収容空間
内に嵌合し、第１収容空間内部に適量の潤滑油が充填さ
れ、第１収容空間の上方の軸の外部にスナップリングが
套設され、該スナップリングと該ボール軸受間の軸の外
部にスプリングが套設され、これにより、ボール軸受が
スプリングと油溝の制圧により緊密に軸座内に嵌合す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の直流ファンボール軸受固定装置に係り、特に、構造が簡単で、 製造コストと材料コストを削減でき、ボール軸受が良好な固定性を有し、異音を 減らし、ボール軸受がぐらつかず、使用寿命を延長できる直流ファンボール軸受 固定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

コンピュータはすでに現代人或いは会社の配備の必要な設備となっており、Ｃ ＰＵの実行速度もまた使用者が重視するようになった。しかし、ＣＰＵの実行速 度が上がると、温度過高によるＣＰＵやチップその他の部品の毀損の状況を形成 し、有効にＣＰＵの温度を下げるため、ＣＰＵにはヒートシンクと冷却ファンが 設置されて有効に放熱を行っている。

【０００３】 周知の冷却ファンの構造は、図１に示されるように、羽根装置１０’、モータ 装置２０’、ファンシート３０’を具え、該モータ装置２０’は該ファンシート ３０’に套設され、該羽根装置１０’は一つの軸１２’でファンシート３０’の 軸座３１’内に連接され、該軸１２’の外部に、順に、オイルリング３８ａ’、 ボール軸受３２’、潤滑軸受３５’、スナップリング３４’が套設されている。 ボール軸受３２’と潤滑軸受３５’を共に設置する目的は、ボール軸受３２’の み設置すると、羽根装置１０’、軸１２’が回転する時に異音或いはぐらつきを 発生し、さらに部品の使用寿命に影響が生じるため、それを防止するためである 。しかし、二種類の軸受を共に設置することは、材料コストと製造コストを下げ られなくなり、また組立コストと時間も増加した。さらに、このようなファンの ボール軸受３２’、潤滑軸受３５’は十分な潤滑が行えず、長期の運転の後に故 障しやすく、使用寿命を短縮した。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】 ゆえに、本考案は、一種の直流ファンボール軸受固定装置を提供し、それは構 造が簡単で、製造コストと材料コストを削減でき、ボール軸受が良好な固定性を 有し、異音を減らし、ボール軸受がぐらつかず、使用寿命を延長できる直流ファ ンボール軸受固定装置であるものとする。

【０００５】 具体的には、本考案の主要な目的は、一種の直流ファンボール軸受固定装置を 提供することにあり、それは、油溝、スナップリング、スプリング、潤滑軸受で 一つの固定装置を構成し、その構造が簡単で、部品数が少なく、製造コストと材 料コストを節約でき、製造時間、手間を節約でき、且つボール軸受がスプリング と油溝の制圧により緊密に軸座内に嵌合し、ゆえにぐらつかず、使用寿命を延長 でき、さらにその油溝の蓄油量が多く且つ潤滑油が揮発しにくく、ゆえに軸を十 分に潤滑させることができ、回転時に発生する異音を減らし、並びに使用寿命を 延長できるようにした、直流ファンボール軸受固定装置であるものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、羽根装置、モータ装置及びファンシートを具えた直流ファ ンボール軸受固定装置において、 該羽根装置が羽根、軸、モータケース及び磁石条で組成され、該軸が羽根の中 心の底部に設置され、該モータケースが羽根底部の内側縁に設置され、該磁石条 がモータケースの内側縁に設置され、 該モータ装置が絶縁フレーム、けい素鋼片、基板、コイルで組成され、該けい 素鋼片が環状に絶縁フレームの外部に設けられ、該コイルが環状に絶縁フレーム 内に設けられ、該基板が絶縁フレーム底部に設置され、 該ファンシートは中心に軸座が設けられ、該軸座に羽根装置の軸が設置され、 該軸の外部と該軸座の間にボール軸受が套設され、軸座内のボール軸受の底部に 油溝が設けられ、油溝内に第１収容空間、第２収容空間があり、軸の底部が該油 溝の第１収容空間内に嵌合し、第１収容空間内部に適量の潤滑油が充填され、第 １収容空間の上方の軸の外部にスナップリングが套設され、該スナップリングと 該ボール軸受間の軸の外部にスプリングが套設され、 これにより、ボール軸受がスプリングと油溝の制圧により緊密に軸座内に嵌合 する特徴とする、直流ファンボール軸受固定装置としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図２に示されるように、本考案は、羽根装置１０、モータ装置２０及びファン シート３０を具え、モータ装置２０がファンシート３０に套設され、羽根装置１ ０が軸１２でファンシート３０及びモータ装置２０に連接され、こうしてファン モータ構造全体を組成している。

【０００８】 該羽根装置１０は、羽根１１、軸１２、モータケース１３及び磁石条１４で組 成され、該軸１２が羽根１１の中心の底部に設置され、該モータケース１３が羽 根１１底部の内側縁に設置され、該磁石条１４がモータケース１３の内側縁に設 置されている。

【０００９】 該モータ装置２０は、絶縁フレーム２１、けい素鋼片２２、基板２３、コイル ２４で組成され、該けい素鋼片２２が水平方向に環状に絶縁フレーム２１の外部 に設けられ、該コイル２４が前述のけい素鋼片２２２と９０°の垂直方向を成す ように、環状に絶縁フレーム２１内に設けられ、該基板２３が絶縁フレーム２１ と軸座３１の間に設置されている。

【００１０】 該ファンシート３０は、その中心に軸座３１が設けられ、前述の羽根装置１０ の軸１２が該軸座３１内に設置され、該軸１２の外部と該軸座３１の間にボール 軸受３２が套設され、軸座３１内のボール軸受３２の底部に油溝４０が設けられ 、油溝４０内に第１収容空間４１があり、該第１収容空間４１上の該油溝４０内 に、第２収容空間４２があり、軸１２の底部が該油溝４０の第１収容空間４１内 に嵌合し、第１収容空間４１内部に適量の潤滑油４３が充填され、第１収容空間 ４１の上方の軸１２の外部にスナップリング３４が套設され、該スナップリング ３４と該ボール軸受４３間の軸１２の外部にスプリング３３が套設されている。

【００１１】

【考案の効果】

以上により、本考案は以下のような長所を有している。 １．構造が簡単で、部品数が少なく、製造コストと材料コストを節約でき、製 造時間と手間を節約できる。 ２．ボール軸受３２がスプリング３３と油溝４０の制圧を受け、緊密に軸座３ １内に嵌合し、ゆえにぐらつきが減少し、部品の使用寿命が延長される。 ３．油溝４０の蓄油量が多く且つ揮発しにくく、ゆえに軸１２が十分に潤滑し 、回転時に発生する異音を減らすことができ、並びに部品の使用寿命を延長でき る。 以上の説明により、本考案の属する技術の分野における通常の知識を有するも のであれば、本考案が確実に前述の目的を達成することが分かり、また、本考案 は新たな技術手段により従来の技術の問題を解決しており、新規性を有し、また 産業上の利用価値を有し、実用新案登録の要件を具備している。なお、本考案に 基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するも のとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の冷却ファンの組合せ断面図である。

【図２】本考案の組合せ断面図である。

【符号の説明】

１０’ 羽根装置 １２’ 軸 ２０’ モータ装置 ３０’ ファンシート ３１’ 軸座 ３２’ ボール軸受 ３４’ スナップリング ３５’ 潤滑軸受 ３６ａ’ オイルリング ３６ｂ’ オイルリング １０ 羽根装置 １１ 羽根 １２ 軸 １３ モータケース １４ 磁石条 ２０ モータ装置 ２１ 絶縁フレーム ２２ けい素鋼片 ２３ 基板 ２４ コイル ３０ ファンシート ３１ 軸座 ３１１ 収容空間 ３２ ボール軸受 ３３ スプリング ３４ スナップリング ４０ 油溝 ４１ 第１収容空間 ４２ 第２収容空間 ４３ 潤滑油

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【手続補正書】

【提出日】平成１３年１２月５日（２００１．１２．
５）

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 羽根装置、モータ装置及びファンシート
   を具えた直流ファンボール軸受固定装置において、 該羽根装置が羽根、軸、モータケース及び磁石条で組成
   され、該軸が羽根の中心の底部に設置され、該モータケ
   ースが羽根底部の内側縁に設置され、該磁石条がモータ
   ケースの内側縁に設置され、 該モータ装置が絶縁フレーム、けい素鋼片、基板、コイ
   ルで組成され、該けい素鋼片が環状に絶縁フレームの外
   部に設けられ、該コイルが環状に絶縁フレーム内に設け
   られ、該基板が絶縁フレーム底部に設置され、 該ファンシートは中心に軸座が設けられ、該軸座に羽根
   装置の軸が設置され、該軸の外部と該軸座の間にボール
   軸受が套設され、軸座内のボール軸受の底部に油溝が設
   けられ、油溝内に第１収容空間、第２収容空間があり、
   軸の底部が該油溝の第１収容空間内に嵌合し、第１収容
   空間内部に適量の潤滑油が充填され、第１収容空間の上
   方の軸の外部にスナップリングが套設され、該スナップ
   リングと該ボール軸受間の軸の外部にスプリングが套設
   され、 これにより、ボール軸受がスプリングと油溝の制圧によ
   り緊密に軸座内に嵌合する特徴とする、直流ファンボー
   ル軸受固定装置。