JP3065702U

JP3065702U - 軸受け座

Info

Publication number: JP3065702U
Application number: JP1999005157U
Authority: JP
Inventors: 文喜黄; 楯成張
Original assignee: Delta Electronics Inc
Current assignee: Delta Electronics Inc
Priority date: 1999-05-06
Filing date: 1999-07-12
Publication date: 2000-02-08
Anticipated expiration: 2005-07-12
Also published as: DE29914614U1; US6250810B1; TW421378U

Abstract

(57)【要約】【課題】防振効果及び断熱効果を有すると共に、軸受
けと軸受け座の寿命を延ばすことができる軸受け座構造
を提供する。【解決手段】軸受けを支持するための軸受け座であっ
て、外側壁と、前記軸受けを収納し、前記外側壁の径方
向内側につながる第１端及び前記第１端の反対側にある
第２端を有する内側壁とを備え、前記第１端を除いて、
前記外側壁と前記内側壁との間に、隙間が設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、軸受け座に関し、特に防振構造及び断熱構造を備える軸受け座に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

一般のモータが作動する時、モータの固定子が発熱すると共に、周辺へ放熱する。熱が軸受けに伝わる時、軸受けの寿命に大きな影響を及ぼす。目下のファンモータの場合、例えば米国特許第５，３４３，１０４号には、軸受け座が軸受けとモータの固定子との間に介在され、そのため、モータ固定子が生成した熱は、軸受け座を介して軸受けへ伝わり、よって悪影響をもたらす。以下に、米国特許第５，３４３，１０４号に類似する従来のファンモータの構造で従来の技術を詳しく説明する。

【０００３】図１は、従来のファンモータの構造を示す。図１に示すように、従来のファンモータは、上ケーシング１０１と、ベース１０２a 及び軸受け座１０２b を有する下ケーシング１０２と、前記軸受け座１０２b に収納される軸受け１０３と、軸受け１０３に回転可能に支持される回転軸１０４と、前記回転軸１０４に係合され、軸受け１０３を軸方向に固定するC 形止めリング１０５と、インペラ１０６と、コイル１０７と、プリント基板１０８と、を備える。前記インペラ１０６は、複数のブレード１０６a と、鉄ハウジング１０６b と、磁石１０６c と、ハブ１０６d と、からなる。また、前記コイル１０７は、上蓋部１０７a 、下蓋部１０７b 及び固定子コア１０７c からなる。

【０００４】インペラ１０６が作動する時、コイル１０７が生成した熱は、軸受け座１０２ b の側壁を介して軸受け１０３へ伝わり、悪影響をもたらす。一般に、軸受け座１０２b はプラスチック又は銅からなる。プラスチック製の軸受け座１０２b は、一定の断熱効果を有するが、軸受け座１０２b は側壁の厚さが薄いため、大量の熱が速やかに軸受け１０３に伝わる。一方、銅製の軸受け座１０２b は、かなり高い熱伝導性を有するので、熱がもっと速く軸受け１０３に伝わることができる。故に、上記の軸受け座１０２b は、有効的にコイル１０７の熱を隔離することができないので、軸受け１０３に悪影響をもたらす。

【０００５】なお、ファンモータの作動による振動は、インペラ１０６より回転軸１０４を介して軸受け１０３に伝わり、そして軸受け１０３より軸受け座１０２b を介してコイル１０７とプリント基板１０８へ伝わる。このような振動の伝達により、軽い場合、ファンモータを支持するシステムが人間に不快な振動や騒音を与える。厳しい場合、コイル１０７とプリント基板１０８との間のゆるみを引き起こし、又はプリント基板１０８上の電子素子（図示せず）の脱落を招くことがある。従って、振動をもっと有効的に吸収できれば、ファンモータのすべての構成部材の使用寿命を伸ばすことができる。

【０００６】

【考案の開示】

故に、前記従来技術の欠点を鑑み、本考案は、防振機能及び断熱機能を有する軸受け座を提供することを目的とする。本考案による軸受け座は、モータの作動による振動を有効的に吸収すると共に、モータが生成した熱が軸受けに伝達することが有効的に避けられる。

【０００７】本考案の第１の実施の形態は、軸受けを支持するための軸受け座であって、外側壁と、前記軸受けを収納し、前記外側壁の径方向内側につながる第１端及び前記第１端の反対側にある第２端を有する内側壁と、を備え、前記第１端を除いて、前記外側壁と前記内側壁との間に、隙間が設けられる。なお、前記内側壁と前記外側壁とは一体に形成される。

【０００８】また、前記第１の実施の形態の軸受け座は、さらに、前記内側壁の前記第２端につながり、前記内側壁の第２端を密閉する内側底部を有する。なお、前記外側壁と、前記内側壁と、前記内側底部とは一体に形成される。また、前記軸受け座はプラスチックで構成される。

【０００９】本考案の第２の実施の形態は、軸受けを支持するための軸受け座であって、ベースと、実質的に前記ベースに立設される外側壁と、前記軸受けを収納し、前記外側壁の径方向内側につながる第１端及び前記第１端の反対側にある第２端を有する内側壁とを備え、前記第１端を除いて、前記外側壁と前記内側壁との間に、隙間が設けられる。なお、前記内側壁と前記外側壁とは一体に形成される。

【００１０】また、前記第２の実施の形態の軸受け座は、さらに、前記内側壁の前記第２端につながり、前記内側壁の前記第２端を密閉する内側底部を有する。なお、前記外側壁と、前記内側壁と、前記内側底部とは一体に形成される。また、前記軸受け座はプラスチックで製造される。

【００１１】

【考案の好適な実施の形態】

以下に、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施の形態を詳しく説明する。図２は本考案の好適な実施の形態によるファンモータの構造を示す。図２に示すように、このファンモータは、上ケーシング１０１と、ベース１０２a 及び軸受け座１０２b （外側壁１０２b ’、内側壁１０２c ’、及び内側底部１０２d ’からなる）を有する下ケーシング１０２と、軸受け座１０２b に収納される軸受け１０３と、軸受け１０３に回転自在に支持される回転軸１０４と、前記回転軸１０４に係合されて軸受け１０３を軸方向に止めるC 形止めリング１０５と、インペラ１０６と、コイル１０７と、プリント基板１０８と、備える。インペラ１０６は複数のブレード１０６a 、鉄ハウジング１０６b 、磁石１０６c 、及びハブ１０６d からなる。コイル１０７は上蓋部１０７a 、下蓋部１０７b 、及び固定子コア１０７c からなる。

【００１２】説明を容易にするため、本実施の形態による軸受け座１０２b は、コイル１０７に接触する外側壁１０２b ’と、軸受け１０３に接触する内側壁１０２c ’と、内側壁１０２c ’の下端を密閉する内側底部１０２d ’とに分ける。内側壁１０２c ’の上端（第１端）は外側壁１０２b ’につながり、内側壁１０２c ’の下端（第２端）は内側底部１０２d ’につながる。

【００１３】図１と図２とを比べて分かるように、本実施の形態は、外側壁１０２b ’と内側壁１０２c ‘との間に、隙間１１０が設けられる。

【００１４】隙間１１０の中にガスが充満しており、ガスの熱伝導性はすべてのの固体物質の熱伝導性より小さいので、コイル１０７が生成した熱を有効的に断熱することができ、軸受け１０３への熱伝導量を最小限に抑えることができる。そのため、軸受け１０３の使用寿命が延長される。

【００１５】一方、本実施の形態は、前記下ケーシング１０２のベース１０２a ’と、外側壁１０２b ’と、内側壁１０２c ’と、内側底部１０２d ’とはプラスチックで一体に形成される。プラスチックは振動吸収可能な材料であり、かつ、軸受け座１０２ｂは、外側壁１０２b ’と内側壁１０２c ’との接合方式により、内側壁１０２c ’のちょっとした左右振動を吸収することができる。従って、振動が外側壁１０２b ’とコイル１０７へ伝わるが無くされる。

【００１６】また、本実施の形態は、軸受け座１０２ｂの内側底部１０２d ’がその内側壁１０２c ’の下端を密閉する。これによって軸受け１０３より漏れた潤滑油を収納できる。また、内側底部１０２d ’に減摩材１０９を増設することにより、C 形止めリング１０５と合わせて回転軸１０４を回転可能に支持することができる。

【００１７】前記好適な実施の形態の詳しい説明において説明された具体的な実施の形態は、単に本考案の技術内容を容易に説明するために挙げた実施例に過ぎなく、本考案をそれらに狭義的に制限するものではない。本考案の技術精神と前記実用新案登録請求の範囲に限定される技術内容の範囲内に行われたすべての変更や改造が皆本考案の範囲内に含まれるべきである。例えば、図３は本考案の実施の形態の変形例であるファンモータの構造を示す。同図に示すように、内側底部１０２d ’を取り除いて、内側壁１０２c ’の下端を密閉しない構造も同様に防振及び断熱の効果を提供することができる。一方、外側壁１０２b ’と、内側壁１０２c ’と、内側底部１０２d ’と、ベース１０２a とは、一体に成形されて軸受け座を構成することが考えられる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は上記の構成を有するので、防振及び断熱の効果を達成でき、軸受け及び軸受け座の寿命を延ばすことができる軸受け座を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のファンモータの構造を示す図である。

【図２】本考案の好適な実施の形態によるファンモータ
の構造を示す図である。

【図３】本考案の他種の好適な実施の形態によるファン
モータの構造を示す図である。

【符号の説明】

１０１上ケーシング１０２下ケーシング１０２a ベース１０２b 軸受け座１０２b ’ 外側壁１０２c ’ 内側壁１０２d ’ 内側底部１０３軸受け１０４回転軸１０５ C 形止めリング１０６インペラ１０６a ブレード１０６b 鉄ハウジング１０６c 磁石１０６d ハブ１０７コイル１０７a 上蓋部１０７b 下蓋部１０７c 固定子コア１０８プリント基板１０９減摩材１１０隙間

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】軸受けを支持するための軸受け座であっ
て、外側壁と、前記軸受けを収納し、前記外側壁の径方
向内側につながる第１端及び前記第１端の反対側にある
第２端を有する内側壁とを備え、前記第１端を除いて、
前記外側壁と前記内側壁との間に、隙間が設けられるこ
とを特徴とする軸受け座。
【請求項２】前記内側壁の前記第２端につながり、前
記内側壁の前記第２端を密閉する内側底部を有すること
を特徴とする請求項１に記載の軸受け座。
【請求項３】軸受けを支持するための軸受け座であっ
て、ベースと、実質的には前記ベースに立設される外側
壁と、前記軸受けを収納し、前記外側壁の径方向内側に
つながる第１端及び前記第１端の反対側にある第２端を
有する内側壁と、を備え、前記第１端を除いて、前記外
側壁と前記内側壁との間に、隙間が設けられることを特
徴とする軸受け座。
【請求項４】前記内側壁の前記第２端につながり、当
該内側壁の前記第２端を密閉する内側底部を有すること
を特徴とする請求項３に記載の軸受け座。