JP3085896U - 脂取り紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品識別性があり、しかも使用時に爽快感を
味わうことが出来る脂取り紙を提供する。 【解決手段】 脂取り紙を、冊子状とし、表紙１に柑橘
類の模様２を印刷し、内側の脂取り紙３を、表紙と同種
の柑橘類のエキスを含み、かつ黄色に着色したものとし
た。表紙の模様に、柑橘類の香料を含む塗料を適用する
のが好ましい。表紙の模様で、脂取り紙が柑橘類のエキ
スを含むものであることを認識でき、しかも、使用時に
は、柑橘類エキスの存在で、リラックスした気分で、脂
取り紙を使用できる。柑橘類としては、柚子を使用する
のが好ましい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、柑橘類のエキスを含む脂取り紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、多数の脂取り紙が市販されており、それぞれ、利用価値あるものであるが 、商品識別性に乏しく、また、その機能は古来から存在する脂取り紙と大差なく 、付加価値のあるものは少なかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、商品識別性があり、しかも使用時に爽快感を味わうことが出来る脂取 り紙を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、冊子状とした脂取り紙において、表紙に柑橘類の模様を印刷し、内 側の脂取り紙を、表紙と同種の柑橘類のエキスを含み、かつ黄色に着色したもの とすることにより、前記課題を解決した。

【０００５】 表紙の模様には、柑橘類の香料を含む塗料が適用されているのが好ましく、柑橘 類としては、オレンジ、レモン、柚子、スダチ等がいずれも使用できる。 なお、前記塗料は、柑橘類の果皮に含まれる精油から得られる香料を含む塗料の 適用により、ほのかな柑橘類の香りがするものとなっている。

【０００６】 塗料としては、紙類に適用される一般的な樹脂塗料、顔料捺染用塗料、印刷イン ック等がいずれも適用でき、また、該塗料と共に紙類に適用される柑橘類の香料 としては、市販の香料がいずれも適用できる。なお、香料は塗料に混合使用され ても、また、塗料塗布後、塗層上に散布して適用されてもよい。

【０００７】 更に、塗料の適用方法は、各種印刷機器によるものであっても、手描きであって もよい。

【０００８】 次に、表紙となる紙の種類は特に限定されないが、内側の脂取り紙は、通常の脂 取り紙の製造と同様、天然繊維を主成分とする繊維原料を叩解し、適宜タルク、 クレー、カオリン、ホワイトカーボン等の填料を添加し、抄紙するという方法で 製造されたものを使用するのが好ましく、柑橘類のエキスの適用は、抄紙後の原 紙に柑橘類のエキスを含む液を適用するのが好ましい。

【０００９】 柑橘類のエキスは、例えば柚子等の柑橘類の乾燥果実のエタノール抽出液として 使用されるのがよい。

【００１０】 また、脂取り紙は黄色に着色されるが、この着色は、抄紙前のスラリーに顔料や 染料を添加混合してなされるのがよい。

【００１１】 なお、本考案において冊子状とは、表紙がある状態で、脂取り紙が多数枚重ねて 存在するものという意味であり、脂取り紙が表表紙と裏表紙に挟まれて存在する ブック型であっても、袋状の表紙に脂取り紙が挿入されて存在するものであって もよい。

【００１２】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の一実施例を図面に従って説明する。 この例では、図１に示す如く、冊子状とした脂取り紙であって、表紙１に柑橘類 の模様２が印刷されており、内側の脂取り紙３が前記柑橘類のエキスを含み、か つ黄色に着色されている。 表紙１の模様２は、黄色と緑のアクリル樹脂系の印刷インクに柚子香料を混合し たものを用いて、描かれたものであり、柚子の香りがほのかに生じるものである 。

【００１３】 また、このような表紙１に綴じ込まれる脂取り紙３は、マニラ麻を叩解し（叩解 度１８゜ＳＲ）、このスラリーに、マイクロタルクを添加分散し（繊維に対して 約１０％）、定着剤及び黄色の直接染料を添加し、抄紙し、その後、柚子エキス を含む溶液を含浸させ、乾燥したものを、裁断し、グラシン紙を交互に挟んで重 ね合わせて、槌打ちしたものとした。 かかる脂取り紙３は、柚子の実のような黄色を有し、しかも、微量の柚子エキス を含むものであり、表紙１から切り離して使用する度に、表紙１の模様２の柚子 の香りを楽しみ、しかも柚子エキスを含み、柚子の実のような黄色に着色された 脂取り紙３は、肌に馴染み、柑橘類独特の爽やかな感覚で使用できるものであっ た。

【００１４】 なお、この例では、柚子エキスとして、一丸ファルコス社製の「ユズエキス（５ ２３８３５）」を希釈して使用した。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の製品は、柑橘類の模様２を印刷した表紙１に、柑橘類のエキスを含み、 しかも柑橘類の実と同様の黄色に着色された脂取り紙３が、冊子状に綴じ込まれ たものである。 従って、表紙１の模様２で、脂取り紙３が柑橘類のエキスを含むものであること が、一見して判別でき、しかも、使用時には、柑橘類の実の色に着色され、表紙 の模様と同じ柑橘類のエキスを含む脂取り紙３を、一枚ずつ爽やかな感覚で使用 できるものである。 また、表紙の模様２に柑橘類の香料を適用しておくことにより、使用時に、表紙 １を開ける度に、柑橘類の香りを感じ、リラックスした気分で、柑橘類のエキス を含む脂取り紙３を肌に当てることができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 表紙 ２ 模様 ３ 脂取り紙

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冊子状とした脂取り紙であって、表紙１
   に柑橘類の模様２が印刷されており、内側の脂取り紙３
   が前記柑橘類のエキスを含み、かつ黄色に着色されてい
   ることを特徴とする脂取り紙。
2. 【請求項２】 前記模様２に、前記柑橘類の香料を含む
   塗料が適用されていることを特徴とする請求項１に記載
   の脂取り紙。
3. 【請求項３】 前記柑橘類が柚子であることを特徴とす
   る請求項１又は２に記載の脂取り紙。