JP3085887U - 体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビ用リモコンにおいて、体脂肪測定機能
を搭載することで、体脂肪測定装置を別途購入する必要
がなく、いつでも気楽に体脂肪の測定を行えるように
し、また、体脂肪測定機能を搭載することによるコスト
アップを抑えた。 【解決手段】 リモコン１にて、体脂肪測定のための体
格データの設定と生体インピーダンスの測定が行われ
る。生体インピーダンスの測定は、インピーダンス測定
回路部１３が測定電極７ｃ，７ｄでの電圧を基に生体イ
ンピーダンスの大きさに対応した方形波を生成し、リモ
コン用マイコン１２のデジタルポートを用いて、リモコ
ン用マイコン１２がこの方形波の立上りの間隔を読取る
ことで行われる。設定された体格データと測定された生
体インピーダンスは、リモコン１からテレビへ送信さ
れ、テレビにて体脂肪率が算出され、算出結果が表示さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、テレビの放送チャンネルやビデオの録画チャンネルの選局操作等を 行うリモコンを用いて体脂肪の測定が可能な、体脂肪測定機能付きテレビ用リモ コンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、人の体内に微弱な電流を流して、人の体脂肪率や体脂肪量を測定する体 脂肪測定装置がある。この体脂肪測定装置は、いわゆる４端子電極法により被測 定者の生体インピーダンスを測定し、測定した生体インピーダンスと体重、身長 、性別、年齢等のデータとを基に、被測定者の体脂肪率や体脂肪量を算出すると いうものである。この種の体脂肪測定装置としては、被測定者が電極部を両手で 把持して測定するタイプのものや、被測定者が電極部に両足を載せて測定するタ イプのものが知られている。

【０００３】 また、従来の体脂肪測定装置は、それ専用の単独商品として商品化されている ものが多く、体重計や風呂等に体脂肪測定機能を設けた複合商品は存在するもの の、日常よく使われいつでも手の届く所に置かれる家電製品等に体脂肪測定機能 を設けたものは存在していない。

【０００４】 一方、測定装置で測定された体重や体脂肪率の測定値を赤外線を媒体として表 示装置に伝送し、表示装置にそれらの測定値を表示する健康管理装置が知られて いる（例えば、特開２０００−１７１２８８号公報参照）。また、リモコンを操 作して料理名及び料理材料名を指定し、テレビジョン受像機のマイコンでリモコ ンにより指定された料理または料理材料のカロリー値を算出し、テレビジョン受 像機のＣＲＴスクリーンにそれら指定された料理または料理材料のカロリーを表 示させるようにしたテレビジョン受像機が知られている（例えば、特開平７−５ ９０２２号公報参照）。また、生体電気インピーダンスの測定に必要な殆どの機 能をワンチップ上に集積化したマイクロコンピュータを用いて構成した生体電気 インピーダンス測定装置が知られている（例えば、特開２００１−２１２０９８ 号公報参照）。

【０００５】 また、呼吸や脈等の影響を受けないようにした生体電気インピーダンス測定装 置が知られている（例えば、特開平１０−１４８９８号公報参照）。また、測定 電極と被測定体との接触インピーダンスのバラツキに影響されないようにした体 内脂肪量計が知られている（例えば、特開平１１−１１３８７３号公報参照）。 また、温度等の環境に影響されないようにした生体インピーダンス測定装置が知 られている（例えば、特開２００１−４１０号公報参照）。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述した従来の体脂肪測定装置は、それ専用の単独商品として商品 化されているものが多く、日常よく使われ、いつでも手の届く所にある装置に体 脂肪測定機能を設けたものは存在していない。体重計や風呂等に体脂肪測定機能 を設けた複合商品は存在するものの、これらの複合商品は、いつでも手の届く所 にあるわけではなく、気の向いたときに気軽に体脂肪を測定するのには不向きで あった。このため、いつでも気の向いたときに気軽に体脂肪を測定するには、単 独商品としての体脂肪測定装置を別途購入する必要があり、ユーザにとって経済 的負担が大きくなっていた。

【０００７】 そこで、日常よく利用され、家庭内では常に手元にあるテレビのリモコンに体 脂肪測定機能を持たせることが考えられる。また、この場合、生体インピーダン スの測定、生体インピーダンスに基づく体脂肪の算出、体脂肪の算出結果の表示 の全ての機能をリモコン側に内蔵しようとすると、リモコン用マイコンでは、４ ビット、１ｋＲＯＭ程度であるため、容量、計算能力が不十分である。これら全 ての機能をリモコン側に内蔵しようとすると、最低でも８ビット、４ｋＲＯＭ程 度の能力の高いマイコンが必要であり、高価なものとなってしまう。

【０００８】 なお、上述した特開２０００−１７１２８８号公報、特開平７−５９０２２号 公報、特開２００１−２１２０９８号公報、特開平１０−１４８９８号公報、特 開平１１−１１３８７３号公報、及び特開２００１−４１０号公報を適用したと しても、上述の課題を解決することはできない。

【０００９】 本考案は、上記課題を解決するためになされたものであり、テレビ用リモコン に体脂肪測定装置の機能を搭載することで、単独商品としての体脂肪測定装置を 別途購入する必要がなく、いつでも気楽に体脂肪の測定を行えるようにし、また 、体脂肪測定装置の機能を搭載することによるコストアップを抑えた体脂肪測定 機能付きテレビ用リモコンを提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１の考案は、テレビ放送チャンネル／録画チ ャンネルを選局するテンキーから成る操作手段と、前記操作手段により選局され たチャンネルへの選局信号をテレビ装置に送信する送信手段と、これら操作手段 及び送信手段を制御すると共に当該リモコン各部を制御するリモコン用マイコン とを備えたテレビ用リモコンにおいて、ユーザにより前記テンキーが操作される ことにより、ユーザの体重、身長等の体格データを設定する体格データ設定手段 と、ユーザの体が接触することで該体内に電流を流す電流電極対、及び該体内に 電流が流れるときに生じる電気信号を測定する測定電極対から成る電極部と、前 記リモコン用マイコンの制御により前記電流電極対へ一定電流を供給する定電流 発生回路と、前記測定電極対の各電極から得られる電圧値を差動増幅する差動増 幅回路と、前記差動増幅回路の出力を包絡線検波する包絡線検波回路と、前記包 絡線検波回路の検波出力を積分する積分回路と、前記積分回路の出力を方形波に 波形成形する波形成形回路とから成り、前記波形成形回路から出力される方形波 の立ち上がりから次の立ち上がり迄の時間を前記リモコン用マイコンで読み取る ことにより、体脂肪測定のための生体インピーダンスを測定するインピーダンス 測定手段とを備え、前記体格データ設定手段で設定された体格データ及び前記イ ンピーダンス測定手段により測定された生体インピーダンスを前記送信手段によ りテレビ装置に送信し、テレビ装置において受信した体格データ及び生体インピ ーダンスを基にユーザの体脂肪を算出させ、この算出結果をテレビ装置の映像表 示手段に表示させる体脂肪測定機能付きテレビ用リモコンである。

【００１１】 この構成においては、テレビ用リモコンを用いて、テレビの放送チャンネルや ビデオの録画チャンネルを選局することができると共に、体脂肪を測定すること ができる。体脂肪の測定は、テレビ用リモコンにおいて体脂肪測定のための体重 、身長等の体格データの設定と生体インピーダンスの測定が行われる。これら体 格データと生体インピーダンスはテレビ用リモコンからテレビ装置へ送信され、 テレビ装置において受信した体格データと生体インピーダンスを基にユーザの体 脂肪が算出され、体脂肪の算出結果が表示される。

【００１２】 また、生体インピーダンスの測定は、測定電極対から得られる電気信号を差動 増幅し、その出力を包絡線検波した後、積分し、その出力を方形波に波形成形す ることにより、立ち上がりから次の立ち上がりまでの間隔が生体インピーダンス の大きさに対応する方形波が生成される。そして、この方形波出力がリモコン用 マイコンのデジタルポートに入力され、リモコン用マイコンがこの方形波の立ち 上がりから次の立ち上がり迄の間隔を読み取ることで行われる。こうして、リモ コン用マイコンのデジタルポートを用いて生体インピーダンスが測定される。

【００１３】 請求項２の考案は、テレビ放送チャンネル／録画チャンネルを選局するテンキ ーから成る操作手段と、前記操作手段により選局されたチャンネルへの選局信号 をテレビ装置に送信する送信手段とを備えたリモコンにおいて、ユーザにより前 記テンキーが操作されることにより、ユーザの体重、身長等の体格データを設定 する体格データ設定手段と、ユーザの体が接触することで該体内に電流を流す電 流電極、及び該体内に電流が流れるときに生じる電気信号を測定する測定電極か ら成る電極部と、前記電流電極へ電流を供給すると共に、前記測定電極から得ら れる電気信号により体脂肪測定のための生体インピーダンスを測定するインピー ダンス測定手段とを備え、前記体格データ設定手段で設定された体格データ及び 前記インピーダンス測定手段により測定された生体インピーダンスを前記送信手 段によりテレビ装置に送信し、テレビ装置において受信した体格データ及び生体 インピーダンスを基にユーザの体脂肪を算出させ、この算出結果をテレビ装置の 映像表示手段に表示させる体脂肪測定機能付きテレビ用リモコンである。

【００１４】 この構成においては、体脂肪の測定は、テレビ用リモコンにおいて体格データ の設定と生体インピーダンスの測定が行われ、これら体格データと生体インピー ダンスはテレビ用リモコンからテレビ装置へ送信され、テレビ装置において受信 した体格データと生体インピーダンスを基にユーザの体脂肪が算出され、体脂肪 の測定結果が表示される。

【００１５】 請求項３の考案は、請求項２に記載の体脂肪測定機能付きテレビ用リモコンに おいて、インピーダンス測定手段は、当該リモコン各部を制御するリモコン用マ イコンを用いて、体脂肪測定のための生体インピーダンスを測定するものである 。この構成においては、リモコン各部を制御するリモコン用マイコンを用いて生 体インピーダンスが測定されるので、インピーダンス測定のためのマイコンを別 途設ける必要がない。

【００１６】 請求項４の考案は、テレビ放送チャンネル／録画チャンネルを選局するテンキ ーから成る操作手段と、前記操作手段により選局されたチャンネルへの選局信号 をテレビ装置に送信する送信手段と、これら操作手段及び送信手段を制御すると 共に当該リモコン各部を制御するリモコン用マイコンとを備えたテレビ用リモコ ンにおいて、ユーザにより前記テンキーが操作されることにより、ユーザの体重 、身長等の体格データを設定する体格データ設定手段と、ユーザの体が接触する ことで該体内に電流を流す電流電極対、及び該体内に電流が流れるときに生じる 電気信号を測定する測定電極対から成る電極部と、前記リモコン用マイコンの制 御により前記電流電極対へ一定電流を供給する定電流発生回路と、前記測定電極 対の各電極から得られる電圧値を差動増幅する差動増幅回路と、前記差動増幅回 路の出力をＤＣ検波するＤＣ検波回路とから成り、前記ＤＣ検波回路から出力さ れる電圧値を前記リモコン用マイコンで読み取ることにより、体脂肪測定のため の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段とを備え、前記体格デ ータ設定手段で設定された体格データ及び前記インピーダンス測定手段により測 定された生体インピーダンスを前記送信手段によりテレビ装置に送信し、テレビ 装置において受信した体格データ及び生体インピーダンスを基にユーザの体脂肪 を算出させ、この算出結果をテレビ装置の映像表示手段に表示させる体脂肪測定 機能付きテレビ用リモコンである。

【００１７】 この構成においては、生体インピーダンスの測定は、測定電極対から得られる 電気信号を差動増幅し、その出力をＤＣ検波することにより、電圧値が生体イン ピーダンスの大きさに対応する信号が生成される。そして、この信号がリモコン 用マイコンのＡ／Ｄ（アナログ／デジタル）ポートに入力され、リモコン用マイ コンがこの信号の電圧値を読み取ることで行われる。こうして、リモコン用マイ コンのＡ／Ｄポートを用いて生体インピーダンスが測定される。その他について は、請求項１と同様の作用が得られる。

【００１８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。まず、 第１の実施形態に係る体脂肪測定機能付きテレビ用リモコンの構成を図１（ａ） （ｂ）に示す。体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン１は、テレビ放送のチャン ネルの選局等をリモコン操作すると共に、ユーザの体脂肪の測定を行い、体脂肪 の測定結果をテレビ装置に表示させることができるものであり、本体部２と開閉 部３ａ，３ｂとから構成されている。

【００１９】 本体部２には、キー操作部（操作手段）４と、液晶表示部５と、測定スイッチ ６とが設けられている。開閉部３ａには、表側に、突起８が設けられ、内側に、 生体インピーダンスを測定するための一対の電流電極７ａ，７ｂが設けられてい る。また、開閉部３ｂには、内側に、生体インピーダンスを測定するための一対 の測定電極７ｃ，７ｄが設けられている。電流電極７ａ，７ｂと測定電極７ｃ， ７ｄは、それぞれ、電気ケーブル９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄにより、本体部２と接 続されている。

【００２０】 開閉部３ａ，３ｂは、リモコン１の使用状態において手前側となる箇所に設け れており、蝶板１０により、開閉自在なように本体部２に取付けられている。こ の開閉部３ａ，３ｂは、不図示のバネ部材により常に上下に開放する方向への力 が働いており、係止部１１を係止することにより閉じた状態とされ（図１（ａ） ）、係止部１１の係止を解除することによりバネ部材の力で開放されて半開きの 状態とされる（図１（ｂ））。開閉部３ａが半開きの状態から完全に開ききった 状態にすると、開閉部３ａに設けられた突起８によって、本体部２に設けられた 測定スイッチ６が押されるようになっている。また、開閉部３ａ，３ｂが開いた とき、電流電極７ａ，７ｂと測定電極７ｃ，７ｄは、リモコン１の使用状態にお いて手前側に位置するようになっている。

【００２１】 リモコン１は、体脂肪を測定しないときには、開閉部３ａ，３ｂを閉じて電流 電極７ａ，７ｂと測定電極７ｃ，７ｄを格納した状態で使用される。体脂肪測定 するときには、係止部１１の係止を解除して開閉部３ａ，３ｂを開くことにより 、電流電極７ａ，７ｂと測定電極７ｃ，７ｄが露出されて、生体インピーダンス の測定が可能となる。生体インピーダンスの測定は、被測定者が一方（左）の手 の親指と人差し指で電流電極７ａと測定電極７ｃを摘むと共に、他方（右）の手 の親指と人差し指で電流電極７ｂと測定電極７ｄを摘み、開閉部３ａ，３ｂを押 さえて完全に開ききった状態とすることで行われる。このとき、開閉部３ａに設 けられた突起８により、本体部２に設けられた測定スイッチ６が押されることで 、電流電極７ａ，７ｂへの電流の供給が開始され、これにより、生体インピーダ ンスの測定が行われるようになっている。

【００２２】 次に、上記リモコン１の電気的ブロック構成を図２に示す。リモコン１は、リ モコン１の制御を司るリモコン用マイコン（体格データ設定手段、インピーダン ス測定手段）１２を備えている。このリモコン用マイコン１２の入力ポートは、 全てハイ／ローの判断を行うデジタルポートで構成されている。このリモコン用 マイコン１２には、上述したキー操作部４、液晶表示部５、及び測定スイッチ６ に加え、インピーダンス測定回路部（インピーダンス測定手段）１３、ＲＡＭ１ ４、赤外線出力回路（送信手段）１５、電源部１６が接続されている。また、イ ンピーダンス測定回路部１３には、上述の電流電極７ａ，７ｂと電極部７の測定 電極７ｃ、７ｄとから構成される電極部７が接続されている。

【００２３】 キー操作部４では、テレビの放送チャンネルの選局を行うＴＶ機能モードと、 体脂肪の測定を行う体脂肪測定モードとの切換操作が行われる。また、ＴＶ機能 モードにおいては、テレビの放送チャンネルの選局のための操作が行われ、体脂 肪測定モードにおいては、被測定者の体重、身長、性別、年齢等の体格データの 設定や、測定結果の表示等の体脂肪測定における各種の操作が行われる。キー操 作部４を操作することで、その操作に対応する信号がリモコン用マイコン１２へ 入力される。

【００２４】 液晶表示部５は、リモコン用マイコン１２による制御のもと、キー操作部４か ら入力される体重、身長、性別、年齢等の体格データ等を表示する。電極部７は 、上述の電流電極７ａ，７ｂと電極部７の測定電極７ｃ、７ｄとから構成されて おり、被測定者が一方の手の指で電流電極７ａと測定電極７ｃを摘むと共に、他 方の手の指で電流電極７ｂと測定電極７ｄを摘むことで、生体インピーダンスの 測定が行われる。測定スイッチ６は、突起８により押されることでオンし、その 信号がリモコン用マイコン１２へ入力される。

【００２５】 インピーダンス測定回路部１３は、リモコン用マイコン１２による制御のもと 、電流を電流電極７ａ，７ｂへ供給し、そのときに測定電極７ｃ，７ｄから得ら れる電圧信号を基に、立ち上がりから次の立ち上がり迄の間隔が生体インピーダ ンスの大きさに対応する方形波を生成し出力する。インピーダンス測定回路部１ ３から出力された方形波は、リモコン用マイコン１２のデジタルポートに入力さ れ、方形波の立ち上がりから次の立ち上がり迄の間隔が読み取られることで、生 体インピーダンスの測定が行われる。

【００２６】 ＲＡＭ１４は、リモコン用マイコン１２による制御のもと、キー操作部４から 入力された体重、身長、性別、年齢等の体格データや、測定した生体インピーダ ンス等を記憶する。赤外線出力回路１５は、リモコン用マイコン１２の制御のも と、テレビ放送のチャンネルの選局のための選局信号や、体脂肪測定のための体 重、身長、性別、年齢等の体格データ及び生体インピーダンス等を赤外線信号に よりテレビ装置へ送信する。電源部１６は、上記各部へ電力を供給する。

【００２７】 上記インピーダンス測定回路部１３は、図３に示すように、定電流発生回路４ １と、差動増幅回路４２と、包絡線検波回路４３と、積分回路４４と、波形成形 回路４５とから構成されている。定電流発生回路４１は、リモコン用マイコン１ ２の制御により、５０ｋＨｚの高周波の微弱な一定電流を電流電極７ａ，７ｂへ 供給する。

【００２８】 差動増幅回路４２は、測定電極７ｃから得られる電圧振幅と測定電極７ｄから 得られる電圧振幅を差動増幅し出力する。このとき、生体インピーダンスが大き いと、体内に電流が流れ難くなるため、測定電極７ｃから得られる電圧振幅と測 定電極７ｄから得られる電圧振幅の差が増加し、差動増幅回路４２の出力波形の 振幅は大きくなる。逆に、生体インピーダンスが小さいと、差動増幅回路４２の 出力波形の振幅は小さくなる。

【００２９】 包絡線検波回路４３は、差動増幅回路４２の出力波形の振幅を包絡線検波して 出力し、積分回路４４は、包絡線検波回路４３からの出力を積分して出力する。 このとき、積分回路４４の出力は、生体インピーダンスが大きい程、大きなもの となる。波形成形回路４５は、積分回路４４の出力を方形波に波形成形する回路 であり、方形波の立ち上がりから次の立ち上がりまでの間隔が積分回路４４の出 力に対応するように積分回路４４の出力を波形成形する。すなわち、波形成形回 路４５から出力される方形波の立ち上がりから次の立ち上がり迄の間隔は、生体 インピーダンスの大きさに対応することになる。

【００３０】 波形成形回路４５から出力される方形波は、インピーダンス測定回路部１３の 出力としてリモコン用マイコン１２のデジタルポートに入力され、リモコン用マ イコン１２により方形波の立ち上がりから次の立ち上がり迄の時間が読み取られ ることで、生体インピーダンスの側定が行われる。リモコン用マイコン１２の入 力ポートは、全てハイ／ローの判断を行うデジタルポートであるが、インピーダ ンス測定回路部１３が、立ち上がりから次の立ち上がり迄の間隔が生体インピー ダンスの大きさに対応する方形波を生成することで、リモコン用マイコン１２に よる生体インピーダンスの測定を可能としている。

【００３１】 上記キー操作部４は、図４に示すように、複数のテンキー４０、体重入力キー ４１、身長入力キー４２、性別入力キー４３、年齢入力キー４４、ユーザ選択キ ー４５、終了キー４６、表示切換キー４７、送信キー４８、及び測定キー（体脂 肪測定キー）４９を備えている。また、キー操作部４は、テレビ装置の電源をオ ン／オフするための電源キー５０と、テレビ装置から出力される音量を調整する 音量キー５１，５２を備えている。

【００３２】 測定キー４９は、ＴＶ機能モードから体脂肪測定モードへ切換えるときに操作 され、終了キー４６は、体脂肪測定モードを終了し、ＴＶ機能モードへ切換える ときに操作される。テンキー４０は、テレビ放送のチャンネルの選局と、体脂肪 測定のための体重、身長、性別、年齢等の体格データの設定のために操作される 。体格データの設定は、体脂肪測定モードにおいて、それぞれ、体重入力キー４ １、身長入力キー４２、性別入力キー４３、年齢入力キー４４を押した後、テン キー４０を操作してそれらの数値を入力することで行われる。ユーザ選択キー４ ５は、体脂肪を測定するユーザを選択するときに操作される。また、表示切換キ ー４７は、テレビ装置にて表示される測定結果の表示種別を切換えるときに操作 され、送信キー４８は、体重、身長、性別、年齢等の体格データと生体インピー ダンスをテレビ装置へ送信するときに操作される。

【００３３】 リモコン用マイコン１２は、キー操作部４の測定キー４９が操作されると、Ｔ Ｖ機能モードから体脂肪測定モードへのモード切換を行い、キー操作部４の終了 キー４６が操作されると、体脂肪測定モードの終了を示す終了信号を赤外線出力 回路１５からテレビ装置へ送信させ、ＴＶ機能モードから体脂肪測定モードへの モード切換を行う。そして、リモコン用マイコン１２は、ＴＶ機能モードにおい ては、キー操作部４でテレビ放送のチャンネルの選局を可能とし、キー操作部４ が操作され、テレビ放送のチャンネルの選局が行われると、選局されたチャンネ ルへの選局信号を赤外線出力回路１５から送信させる。一方、リモコン用マイコ ン１２は、体脂肪測定モードにおいては、キー操作部４で体重、身長、性別、年 齢等の体格データの設定や、測定結果の表示等の体脂肪測定における各種の操作 を可能とする。

【００３４】 リモコン用マイコン１２は、体脂肪測定モードにおいて、キー操作部４が操作 され、体重、身長、性別、年齢等の体格データの設定が行われると、設定された 体格データをＲＡＭ１４へ記憶する。リモコン用マイコン１２は、その後、測定 スイッチ６から信号が入力されると、インピーダンス測定回路部１３に指令を出 し、電極部７の電流電極７ａ，７ｂへ電流の供給を開始させると共に、インピー ダンス測定回路部１３から出力される信号を読み取り、生体インピーダンスの測 定を行う。リモコン用マイコン１２は、生体インピーダンスの測定が終わると、 測定した生体インピーダンスをＲＡＭ１４へ記憶すると共に、測定した生体イン ピーダンスと設定された体格データから成る体脂肪測定信号を赤外線出力回路１ ５からテレビ装置へ送信させる。

【００３５】 また、リモコン用マイコン１２は、体脂肪測定モードにおいて、キー操作部４ の送信キー４８が操作されたときにも、測定した生体インピーダンスと設定され た体格データから成る体脂肪測定信号を赤外線出力回路１５からテレビ装置へ送 信させる。また、リモコン用マイコン１２は、体脂肪測定モードにおいて、キー 操作部４の表示切換キー４７が操作されると、体脂肪の測定結果の表示種別を切 換える旨を示す表示切換信号を赤外線出力回路１５からテレビ装置へ送信させる 。また、リモコン用マイコン１２は、キー操作部４の音量キー５１，５２が操作 されると、音量を調整するための音量調整信号を送信させ、電源キー５０が操作 されると、テレビ装置の電源をオン／オフするためのオン／オフ信号を赤外線出 力回路１５からテレビ装置へ送信させる。

【００３６】 次に、上記リモコン１による体脂肪の測定処理について、図５のフローチャー トを参照して説明する。まず、リモコン１は、キー操作部４の測定キー４９が押 されたかどうかを判断している（＃１）。測定キー４９が押されなければ（＃１ でＮＯ）、テレビ放送のチャンネルの選局等の操作が可能なＴＶ機能モードにな っており（＃２）、測定キー４９が押されると（＃１でＹＥＳ）、体脂肪の測定 が可能な体脂肪測定モードに入る（＃３）。

【００３７】 ＃３で体脂肪測定モードに入ると、ユーザは、キー操作部４の体重入力キー４ １、身長入力キー４２、性別入力キー４３、年齢入力キー４４、及びテンキー４ ０を操作して、体重、身長、性別、年齢等を設定する（＃４）。リモコン１は、 設定された体格データを、ＲＡＭ１４に記憶すると共に、ユーザへの確認のため に液晶表示部５に表示する。

【００３８】 その後、リモコン１は、電極部７がユーザに摘まれて開閉部３が開ききった状 態とされ、測定スイッチ６がオンされると（＃５でＹＥＳ）、電極部７の電流電 極７ａ，７ｂに電流の供給を開始して、生体インピーダンスの測定を行う（＃６ ）。そして、リモコン１は、生体インピーダンスの測定が終わると、ＲＡＭ１４ に記憶している体格データを読み出し、この体格データと測定した生体インピー ダンスを体脂肪測定信号としてテレビ装置へ送信する（＃７）。

【００３９】 これにより、テレビ装置にて、体重、身長、性別、年齢等の体格データと生体 インピーダンスが受信され、これらを基に体脂肪が算出されて、その測定結果が 表示される。なお、＃７で送信した信号がテレビ装置に上手く受信されなかった 場合（すなわち、テレビ装置に体脂肪の測定結果が表示されない場合）には、ユ ーザによりキー操作部４の送信キー４８が押されることにより（＃８でＹＥＳ） 、リモコン１は体格データと生体インピーダンスをテレビ装置へ再送信する（＃ ９）。

【００４０】 リモコン１は、キー操作部４の表示切換キー４７が押されると（＃１０でＹＥ Ｓ）、体脂肪の測定結果の表示種別を切換えるための表示切換信号をテレビ装置 へ送信する（＃１１）。リモコン１は、キー操作部４の終了キー４６が押される と（＃１２でＹＥＳ）、体脂肪の測定結果の表示を終了させるための終了信号を 送信し（＃１３）、体脂肪測定モードからＴＶ機能モードに戻る（＃１４）。

【００４１】 次に、本実施形態に係る体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン１で操作される テレビ装置の電気的ブロック構成を図６に示す。テレビ装置２０は、テレビ電波 を受信するためのアンテナ２１と、チューナ２２と、復調回路部２３と、映像表 示回路部２４と、ＯＳＤ回路部２５と、映像表示部２６と、音声出力回路部２７ と、スピーカ２８と、リモコン受信部２９と、体脂肪算出部３０と、メモリ３１ と、データ記憶部３２と、グラフ作成部３３と、マイコン３４と、上記各部に電 力を供給する電源部３５を備えている。

【００４２】 テレビ装置２０は、マイコン３４の制御のもと、チューナ２２によって受信周 波数を選局されたチャンネルの周波数に同調させることで、アンテナ２１を介し てテレビ放送信号を高周波信号の形態で受信する。受信した高周波信号は、復調 回路部２３で復調され、映像表示回路部２４で映像信号が再生されると共に、音 声出力回路部２７で音声信号が再生される。映像表示回路部２４で再生された映 像信号は、ＯＳＤ回路部２５を介して映像表示部２６へ送られ、映像表示部２６ でテレビ放送の映像が表示される。ＯＳＤ回路部２５は、テレビ放送のチャンネ ルや体脂肪の測定結果等を、映像表示部２６で表示する映像上にＯＳＤ表示する ための回路である。また、音声出力回路部２７で再生された音声信号はスピーカ ２８へ送られ、スピーカ２８でテレビ放送の音声が出力される。

【００４３】 リモコン受信部２９は、上述のリモコン１から送信される赤外線信号を受信す る。体脂肪算出部３０は、リモコン受信部２９で受信した体脂肪測定信号に含ま れる体重、身長、性別、年齢等の体格データと生体インピーダンスを基に、体脂 肪率を算出する。メモリ３１は、体脂肪算出部３０で算出した体脂肪率に応じた アニメキャラクター画像を記憶している。データ記憶部３２は、体脂肪算出部３ ０で算出した体脂肪率や、そのときの体重、身長、性別、年齢等の体格データを 記憶し、蓄積していく。グラフ作成部３３は、データ記憶部３２に記憶されてい る体格データに基づいて、体脂肪率の推移を折れ線グラフや棒グラフ等のグラフ として作成する。

【００４４】 マイコン３４は、テレビ装置２０に設けられた不図示の電源スイッチが操作さ れた場合、又はリモコン受信部２９でリモコン１からのオン／オフ信号を受信し た場合、電源部３５のオン／オフを制御する。マイコン３４は、リモコン受信部 ２９で選局信号を受信すると、チューナ２２によって受信周波数を選局されたチ ャンネルの周波数に同調させ、選局されたチャンネルのテレビ放送の映像を映像 表示部２６に表示させると共に、その音声をスピーカ２８に出力させる。

【００４５】 また、マイコン３４は、リモコン受信部２９で体脂肪測定信号を受信すると、 体脂肪算出部３０で体脂肪率を算出させ、その算出した体脂肪率を映像表示部２ ６に表示中のテレビ放送の映像上にＯＳＤ表示させる。また、マイコン３４は、 体脂肪率を映像表示部２６に表示した後、リモコン受信部２９で表示切換信号を 受信すると、メモリ３１から体脂肪率に対応するアニメキャラクターを読み出し て、そのアニメキャラクターを映像表示部２６にＯＳＤ表示させたり、データ記 憶部３２から過去のデータを読み出し、グラフ作成部３３にて今回のデータと合 せて体脂肪率の推移グラフを作成し、そのグラフを映像表示部２６にＯＳＤ表示 させる。また、終了信号を受信すると、これらの体脂肪の測定結果の表示を終了 して、テレビ放送を通常表示する。

【００４６】 次に、上記テレビ装置２０による体脂肪の算出とその結果表示の処理について 、図７のフローチャートを参照して説明する。まず、テレビ装置２０は、リモコ ン受信部２９で体脂肪測定信号を受信したかどうかを判断し（＃２１）、体脂肪 測定信号を受信しなければ（＃２１でＮＯ）、映像表示部２６にテレビ放送を通 常表示する（＃２２）。テレビ装置２０は、体脂肪測定信号を受信すると（＃２ １でＹＥＳ）、受信した体脂肪測定信号に含まれている体重、身長、性別、年齢 等の体格データと生体インピーダンスを基に体脂肪算出部３０で体脂肪率を算出 し（＃２３）、その算出した体脂肪率を映像表示部２６のテレビ放送の映像上に ＯＳＤ表示する（＃２４）。

【００４７】 その後、テレビ装置２０は、終了信号を受信すると（＃２５でＹＥＳ）、体脂 肪率のＯＳＤ表示を終了して、テレビ放送を通常表示する（＃２６）。終了信号 を受信することなく（＃２５でＮＯ）、表示切換信号を受信すると（＃２７でＹ ＥＳ）、メモリ３１から体脂肪率に対応するアニメキャラクターを読み出して、 そのアニメキャラクターを体脂肪率の表示に代えてテレビ放送の映像上にＯＳＤ 表示する（＃２８）。

【００４８】 テレビ装置２０は、この状態で終了信号を受信すると（＃２９でＹＥＳ）、ア ニメキャラクターのＯＳＤ表示を終了して、テレビ放送を通常表示する（＃２６ ）。終了信号を受信することなく（＃２９でＮＯ）、表示切換信号を受信すると （＃３０でＹＥＳ）、データ記憶部３２から過去のデータを読み出し、グラフ作 成部３３にて今回のデータと合せて体脂肪率の推移グラフを作成し、そのグラフ をアニメキャラクターの表示に代えてテレビ放送の映像上にＯＳＤ表示する（＃ ３１）。以降、＃２５からの処理が繰り返される。

【００４９】 上記のように構成された体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン１によれば、リ モコン１にて、体格データの設定と生体インピーダンスの測定が行われ、テレビ 装置２０にて、体格データ及び生体インピーダンスを基に体脂肪の算出が行われ 、体脂肪の算出結果が表示される。また、生体インピーダンスの測定は、リモコ ン用マイコン１２のデジタルポートを用いて、リモコン用マイコン１２がインピ ーダンス測定回路部１３から出力される方形波の立ち上がりから次の立ち上がり 迄の間隔を読み取ることで行われる。

【００５０】 次に、第２の実施形態に係る体脂肪測定機能付きテレビ用リモコンのインピー ダンス測定回路部１３の電気的ブロック構成を図８に示す。本実施形態において は、体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン１のリモコン用マイコン１２は、Ａ／ Ｄ（アナログ／デジタル）変換器を内蔵しており、アナログ信号を入力できるＡ ／Ｄポートを備えている。インピーダンス測定回路部１３は、定電流発生回路４ １と、差動増幅回路４２と、ＤＣ検波回路４６とから構成されている。

【００５１】 定電流発生回路４１は、リモコン用マイコン１２の制御により、５０ｋＨｚの 高周波の微弱な一定電流を電流電極７ａ，７ｂへ供給する。差動増幅回路４２は 、測定電極７ｃから得られる電圧振幅と測定電極７ｄから得られる電圧振幅を差 動増幅し出力する。このとき、生体インピーダンスが大きいと、体内に電流が流 れ難くなるため、測定電極７ｃから得られる電圧振幅と測定電極７ｄから得られ る電圧振幅の差が増加し、差動増幅回路４２の出力波形の振幅は大きくなる。逆 に、生体インピーダンスが小さいと、差動増幅回路４２の出力波形の振幅は小さ くなる。

【００５２】 ＤＣ検波回路４６は、差動増幅回路４２の出力波形の振幅をＤＣ検波する回路 であり、差動増幅回路４２の出力波形の振幅に対応する電圧値を出力する。すな わち、ＤＣ検波回路４６から出力される電圧値は、生体インピーダンスの大きさ に対応することになる。ＤＣ検波回路４６から出力される電圧値は、インピーダ ンス測定回路部１３の出力としてリモコン用マイコン１２のＡ／Ｄポートに入力 され、リモコン用マイコン１２によりその電圧値が読み取られることで、生体イ ンピーダンスの側定が行われる。本実施形態における他の構成については、上記 の実施形態における構成と同様である。

【００５３】 このように構成された体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン１によれば、生体 インピーダンスの測定は、リモコン用マイコン１２のＡ／Ｄポートを用いて、リ モコン用マイコン１２がインピーダンス測定回路部１３から出力される電圧値を 読み取ることで行われる。

【００５４】 なお、本考案は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。 例えば、上記実施形態において、リモコン用マイコンに代えて汎用のマイコンを 用いてもよい。また、体脂肪の測定結果をテレビ装置に表示するとき、画面をブ ルーバック映像や所定の背景映像にし、これらブルーバック映像上や所定の背景 映像上に体脂肪の測定結果を表示してもよい。また、テレビの電源がオフの状態 で体脂肪を測定すると、テレビ装置の電源が自動的にオンして、体脂肪の測定結 果がテレビ装置に表示されるようにしてもよい。

【００５５】

【考案の効果】

以上説明したように請求項１の考案によれば、テレビ用リモコンにて、体脂肪 測定のための体重、身長等の体格データの設定と生体インピーダンスの測定を行 い、テレビ装置にて、これら体格データと生体インピーダンスに基づく体脂肪を 算出させ、体脂肪の算出結果を表示させるので、単独商品として体脂肪測定装置 を別途購入する必要がなく、ユーザの経済的負担を軽減できる。また、おまけ程 度に考えて、欲しくても気持ち的に買えない人にも重宝される。また、リモコン は、家庭内では、常に手元にあるので、いつでも気楽に体脂肪を側定することが できる。また、体脂肪の測定結果がテレビの大きい画面に表示されるので、体脂 肪の測定結果が大きく見やすいものとなり、また、体脂肪の測定結果を様々な方 法で表示することができ、ユーザにとって楽しみなものとなる。また、テレビ販 売のセールスポイントにもなる。

【００５６】 また、テレビ用リモコンにて、体脂肪測定のための体重、身長等の体格データ の設定と生体インピーダンスの測定を行い、能力の高いテレビ装置側にて、これ ら体格データと生体インピーダンスに基づく体脂肪を算出させ、体脂肪の算出結 果を表示させるので、リモコンの性能を落とさずにリモコンのコストアップを抑 えることができる。また、リモコン用マイコンを用いて生体インピーダンスの測 定ができるので、リモコンのコストアップを抑えることができる。

【００５７】 請求項２の考案によれば、テレビ用リモコンにて、体脂肪測定のための体重、 身長等の体格データの設定と生体インピーダンスの測定を行い、テレビ装置にて 、これら体格データと生体インピーダンスに基づく体脂肪を算出させ、体脂肪の 算出結果を表示させるので、単独商品として体脂肪測定装置を別途購入する必要 がなく、ユーザの経済的負担を軽減できる。また、おまけ程度に考えて、欲しく ても気持ち的に買えない人にも重宝される。また、リモコンは、家庭内では、常 に手元にあるので、いつでも気楽に体脂肪を側定することができる。また、体脂 肪の測定結果がテレビの大きい画面に表示されるので、体脂肪の測定結果が大き く見やすいものとなり、また、体脂肪の測定結果を様々な方法で表示することが でき、ユーザにとって楽しみなものとなる。また、テレビ販売のセールスポイン トにもなる。

【００５８】 また、テレビ用リモコンにて、体脂肪測定のための体重、身長等の体格データ の設定と生体インピーダンスの測定を行い、能力の高いテレビ装置側にて、これ ら体格データと生体インピーダンスに基づく体脂肪を算出させ、体脂肪の算出結 果を表示させるので、リモコンの性能を落とさずにリモコンのコストアップを抑 えることができる。

【００５９】 請求項３の考案によれば、テレビ用リモコンの各部を制御するリモコン用マイ コンを用いて生体インピーダンスの測定を行うので、インピーダンス測定のため のマイコンを別途設ける必要がなく、リモコンのコストアップを抑えることがで きる。

【００６０】 請求項４の考案によれば、請求項１の考案と同様の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 （ａ）（ｂ）は本考案の一実施形態による体
脂肪測定機能付きテレビ用リモコンの構成を示す斜視
図。

【図２】 同リモコンの構成を示す電気的ブロック構成
図。

【図３】 同リモコンのインピーダンス測定回路部の構
成を示す電気的ブロック構成図。

【図４】 同リモコンのキー操作部の構成を示す図。

【図５】 同リモコンによる体脂肪測定処理の流れを示
すフローチャート。

【図６】 同リモコンで操作されるテレビ装置の構成を
示す電気的ブロック構成図。

【図７】 同リモコンで操作されるテレビ装置による体
脂肪測定処理の流れを示すフローチャート。

【図８】 本考案の別の実施形態による体脂肪測定機能
付きテレビ用リモコンのインピーダンス測定回路部の構
成を示す電気的ブロック構成図。

【符号の説明】

１ 体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン ４ キー操作部（操作手段） ７ 電極部 ７ａ，７ｂ 電流電極 ７ｃ，７ｄ 測定電極 １２ リモコン用マイコン（体格データ設定手段、イ
ンピーダンス測定手段） １３ インピーダンス測定回路部（インピーダンス測
定手段） １５ 赤外線出力回路（送信手段） ２０ テレビ装置 ２６ 映像表示部 ４０ テンキー

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビ放送チャンネル／録画チャンネル
   を選局するテンキーから成る操作手段と、前記操作手段
   により選局されたチャンネルへの選局信号をテレビ装置
   に送信する送信手段と、これら操作手段及び送信手段を
   制御すると共に当該リモコン各部を制御するリモコン用
   マイコンとを備えたテレビ用リモコンにおいて、 ユーザにより前記テンキーが操作されることにより、ユ
   ーザの体重、身長等の体格データを設定する体格データ
   設定手段と、 ユーザの体が接触することで該体内に電流を流す電流電
   極対、及び該体内に電流が流れるときに生じる電気信号
   を測定する測定電極対から成る電極部と、 前記リモコン用マイコンの制御により前記電流電極対へ
   一定電流を供給する定電流発生回路と、前記測定電極対
   の各電極から得られる電圧値を差動増幅する差動増幅回
   路と、前記差動増幅回路の出力を包絡線検波する包絡線
   検波回路と、前記包絡線検波回路の検波出力を積分する
   積分回路と、前記積分回路の出力を方形波に波形成形す
   る波形成形回路とから成り、前記波形成形回路から出力
   される方形波の立ち上がりから次の立ち上がり迄の時間
   を前記リモコン用マイコンで読み取ることにより、体脂
   肪測定のための生体インピーダンスを測定するインピー
   ダンス測定手段とを備え、 前記体格データ設定手段で設定された体格データ及び前
   記インピーダンス測定手段により測定された生体インピ
   ーダンスを前記送信手段によりテレビ装置に送信し、テ
   レビ装置において受信した体格データ及び生体インピー
   ダンスを基にユーザの体脂肪を算出させ、この算出結果
   をテレビ装置の映像表示手段に表示させることを特徴と
   する体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン。
2. 【請求項２】 テレビ放送チャンネル／録画チャンネル
   を選局するテンキーから成る操作手段と、前記操作手段
   により選局されたチャンネルへの選局信号をテレビ装置
   に送信する送信手段とを備えたリモコンにおいて、 ユーザにより前記テンキーが操作されることにより、ユ
   ーザの体重、身長等の体格データを設定する体格データ
   設定手段と、 ユーザの体が接触することで該体内に電流を流す電流電
   極、及び該体内に電流が流れるときに生じる電気信号を
   測定する測定電極から成る電極部と、 前記電流電極へ電流を供給すると共に、前記測定電極か
   ら得られる電気信号により体脂肪測定のための生体イン
   ピーダンスを測定するインピーダンス測定手段とを備
   え、 前記体格データ設定手段で設定された体格データ及び前
   記インピーダンス測定手段により測定された生体インピ
   ーダンスを前記送信手段によりテレビ装置に送信し、テ
   レビ装置において受信した体格データ及び生体インピー
   ダンスを基にユーザの体脂肪を算出させ、この算出結果
   をテレビ装置の映像表示手段に表示させることを特徴と
   する体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン。
3. 【請求項３】 前記インピーダンス測定手段は、当該リ
   モコン各部を制御するリモコン用マイコンを用いて、体
   脂肪測定のための生体インピーダンスを測定するもので
   あることを特徴とする請求項２に記載の体脂肪測定機能
   付きテレビ用リモコン。
4. 【請求項４】 テレビ放送チャンネル／録画チャンネル
   を選局するテンキーから成る操作手段と、前記操作手段
   により選局されたチャンネルへの選局信号をテレビ装置
   に送信する送信手段と、これら操作手段及び送信手段を
   制御すると共に当該リモコン各部を制御するリモコン用
   マイコンとを備えたテレビ用リモコンにおいて、 ユーザにより前記テンキーが操作されることにより、ユ
   ーザの体重、身長等の体格データを設定する体格データ
   設定手段と、 ユーザの体が接触することで該体内に電流を流す電流電
   極対、及び該体内に電流が流れるときに生じる電気信号
   を測定する測定電極対から成る電極部と、 前記リモコン用マイコンの制御により前記電流電極対へ
   一定電流を供給する定電流発生回路と、前記測定電極対
   の各電極から得られる電圧値を差動増幅する差動増幅回
   路と、前記差動増幅回路の出力をＤＣ検波するＤＣ検波
   回路とから成り、前記ＤＣ検波回路から出力される電圧
   値を前記リモコン用マイコンで読み取ることにより、体
   脂肪測定のための生体インピーダンスを測定するインピ
   ーダンス測定手段とを備え、 前記体格データ設定手段で設定された体格データ及び前
   記インピーダンス測定手段により測定された生体インピ
   ーダンスを前記送信手段によりテレビ装置に送信し、テ
   レビ装置において受信した体格データ及び生体インピー
   ダンスを基にユーザの体脂肪を算出させ、この算出結果
   をテレビ装置の映像表示手段に表示させることを特徴と
   する体脂肪測定機能付きテレビ用リモコン。