JP3085640B2 - ブラダレスタイヤ加硫機 - Google Patents

ブラダレスタイヤ加硫機

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JP3085640B2
JP3085640B2 JP15526095A JP15526095A JP3085640B2 JP 3085640 B2 JP3085640 B2 JP 3085640B2 JP 15526095 A JP15526095 A JP 15526095A JP 15526095 A JP15526095 A JP 15526095A JP 3085640 B2 JP3085640 B2 JP 3085640B2
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green tire
tire
fluid
mechanisms
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正悟 猿丸
修 安野
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kobe Steel Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラダレス(ブラダの
無い)タイヤ加硫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術のブラダレスタイヤ加硫機に
は、特開平3−132309号公報に記載されたものが
ある。この種のブラダレスタイヤ加硫機は、上・下部中
心機構によりグリーンタイヤを把持してこのグリーンタ
イヤ内に密閉空間を形成して、開閉可能な割金型内にグ
リーンタイヤを装入した後に、このグリーンタイヤ内部
の密閉空間に熱ガスを供給して加硫成形するものであ
る。そして、グリーンタイヤ内部の密閉空間内に熱ガス
を供給/回収するために、上・下部中心機構のビード押
え板の近傍に、グリーンタイヤの内面形状に沿うように
熱ガスを放射状に放出する熱ガス放出口と、中心機構の
中心部に密閉空間内の熱ガスを外部に回収する熱ガス回
収口とが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のブラダレスタイヤ加硫機においては、上・下部中心
機構でグリーンタイヤを把持して密封空間を形成して、
この密封空間内に熱ガスを供給することでグリーンタイ
ヤの加硫成形を行っているので、このグリーンタイヤの
加硫形成に既存する以外の部分である上・下部中心機構
間の空間にも熱ガスを供給することから、グリーンタイ
ヤの加硫成形に長時間を要するとともに、この空間範囲
で熱ガスのエネルギー損失が起こり、グリーンタイヤ加
硫成形の効率が悪いという問題があった。
【0004】また、従来技術のブラダレスタイヤ加硫機
においては、上・下部中心機構のビード押え板の近傍
に、熱ガス放出口を設けて密閉空間内に熱ガスを供給
し、この熱ガスの回収を上・下部中心機構の中心に設け
られた熱ガス回収口から行っているので、上・下部中心
機構の熱ガス放出口からそれぞれ供給された熱ガスがグ
リーンタイヤの内面中央部分で衝突し、この衝突により
渦発生を喚起することになり、この渦発生は伝熱効果の
低下を期たし、グリーンタイヤの加硫成形の効率低下を
期たすという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、グリーンタイヤ加硫成形の効率を高
めることのできるブラダレスタイヤ加硫機を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のブラダレスタイヤ加硫機では、請求項1に
おいては、上・下部中心機構によりグリーンタイヤを把
持して当該グリーンタイヤ内及び前記上・下部中心機構
間の空間からなる密閉空間を形成し、この密閉空間内に
熱流体を供給して金型内で加硫成形を行うブラダレスタ
イヤ加硫機において、前記密閉空間を、前記上・下部中
心機構間の空間と前記グリーンタイヤの内面形状が位置
する他部空間とに区画するとともに、前記上・下部中心
機構間の空間と前記他部空間とを流体の流通のない密封
状態とする気密機構を設け、前記他部空間内のみに前記
熱流体を供給するようにしたものである。
【0007】請求項2においては、請求項1のものに、
前記気密機構は、前記上・下部中心機構間の空間に配置
され、当該上・下部中心機構のそれぞれに取り付けられ
た上・下部環状部材からなり、当該上・下部環状部材を
気密に係合させて、前記密閉空間を、前記上・下部中心
機構間の空間と前記他部空間とに区画し、密封状態にす
ものである。
【0008】請求項3においては、請求項のものに、
前記上・下部環状部材は、前記上・下部中心機構間の空
間にて伸縮自在として気密に係合されるものである。
【0009】請求項4においては、請求項1〜請求項3
のいずれかのものに、前記上・下部中心機構は、前記グ
リーンタイヤの上・下ビード部をそれぞれ把持するため
の上・下部ビード押え板を備えてなり、前記一方のビー
ド押え板又はその近傍に、前記熱流体を前記グリーンタ
イヤの内面形状に沿うよう前記他部空間内に供給する放
出口を設けるとともに、当該放出口に対向する前記他方
のビード押え板又はその近傍に、前記放出口から前記
部空間内に供給された熱流体を外部に回収する回収口を
設けたものである。
【0010】請求項5においては、請求項4のものに、
前記放出口が、前記熱流体を前記グリーンタイヤの内面
形状に直接噴射する角度を持って傾斜しているものであ
る。
【0011】
【作用】このように本発明のブラダレスタイヤ加硫機に
よれば、請求項1においては、グリーンタイヤ内部の密
閉空間に流れる熱流体を、このグリーンタイヤの内面形
状が位置する他部空間内に規制することができる。
【0012】請求項2においては、上・下部環状部材を
気密に係合するだけで、密閉空間を上・下部中心機構間
の空間とグリーンタイヤの内面形状が位置する他部空間
とに区画し、同時にこれら空間を密封状態にできる。
【0013】請求項3においては、上・下部環状部材を
グリーンタイヤの巾寸法に合わせて調整して、密閉空間
を上・下部中心機構間の空間と他部空間とに区画、気密
にすることができる。
【0014】請求項4においては、放出口から熱流体を
グリーンタイヤ内部の密閉空間内に供給し、回収口から
この熱流体を外部に排出する流れ経路を形成することが
できるので、熱流体の衝突による渦発生を防止できる。
【0015】請求項5においては、放出口が傾斜させて
直接、グリーンタイヤの内面形状に噴射するようにして
いるので、確実にこの内面形状に沿って熱流体を流すこ
とができる。
【0016】
【実施例】実施例1 以下、本発明の実施例1であるブラダレスタイヤ加硫機
について、図面を参照して説明する。
【0017】図1は本実施例1におけるブラダレスタイ
ヤ加硫機の構成を示す断面図、図2は本実施例1のブラ
ダレスタイヤ加硫機における放出口及び回収口の変形例
を示す要部拡大図である。
【0018】図1において、1はブラダレスタイヤ加硫
機である。2は上部金型2A下部金型2Bとで開閉可
能とされた割金型であって、この上部金型2Aは昇降可
能な上部ラテン3に、下部金型2Bは固定の下部
テン4にそれぞれ取り付けられている。
【0019】5は内周面が開口し内部空間を有する環状
のグリーンタイヤであって、割金型2の上・下部金型間
2A、2Bに装入されている。また、グリーンタイヤ5
は、その開口側に上・下ビート部6、7を有し、この各
ビード部6、7は、上・下部筒体9、10に固定された
上・下部ビードリング11、12と、これに対向する上
・下部ビード押え板13、14とによりグリーンタイヤ
5内部に密閉空間Aを形成するように上下からそれぞれ
挟まれている。そして、この上・下部筒体9、10、上
・下部ビードリング11、12及び上・下部ビード押え
板13、14等は、上・下部中心機構20、21を構成
するもので、例えば、この上部中心機構20が上部プラ
テン3側に昇降自在にされている(上・下部中心機構2
0、21ともに、それぞれ上・下部プラテン3、4側に
昇降自在にしたものであってもよい)。この上・下部ビ
ード押え板13、14は周方向の複数個に分割して構成
されるとともに、上・下部支持デイスク22、23によ
り径方向に開閉自在に支持されており、シリンダ24、
25の作動により開閉板26、27を介して開閉できる
ようになっている。また、この開閉板26、27の外周
端部には、上・下部ビート押え板13、14の径方向
(水平方向)に対して所定角度θ(例えば、10度から
20度の角度範囲)を持って、この上・下部ビート押え
板13、14側に拡径する傾斜部26A、27Aが一体
形成されている。
【0020】そして、上・下部中心機構20、21が相
対向する端部には、開閉板26、27と所定間隔Bを隔
てる状態で円形状の上・下部案内板28、29がそれぞ
れボルト等により固定されており、この上・下部案内板
28、29は、その外周端部が開閉板26、27の傾斜
部26A、27Aとの間に間隔を保ちつつ、上・下部
ビート押え板13、14側に所定角度θ(例えば、10
度から20度の角度範囲)だけ折れ曲がる折曲部28
A、29Aが一体形成されている。これにより、上部案
内板28の折曲部28Aと開閉板26の傾斜部26Aの
隙間Bが、グリーンタイヤ5内部の密閉空間Aに熱流体
を送出する放出口30となっており、下部案内板29の
折曲部29Aと開閉板27の傾斜部27Aの隙間Bが、
グリーンタイヤ5内部の密閉空間Aから熱流体を外部に
回収する回収口31になっている。また、開閉板26、
27の傾斜部26A、27Aと上・下部案内部材28、
29の折曲部28A、29Aの所定角度θは、放出口3
0から密閉空間A内に噴射(又は回収)される熱流体
が、上・下部ビート押え板13、14に妨げられること
なく、グリーンタイヤ5の内面形状Cに直接噴射されて
当該内面形状Cに沿うよな流れを可能とする角度に設定
してある。
【0021】また、上部支持デイスク22には、放出口
30に上部案内板28と開閉板26との隙間Bを介して
連通するガス通路35が周方向に所定間隔を隔てて複数
形成されているとともに、下部支持デイスク23には、
回収口31に下部案内板29と開閉板27の隙間Bを介
して連通するガス通路36が周方向に所定間隔を隔てて
複数形成されており、このガス通路35は上部筒体9内
の循環通路37を経て、図示しないガス供給通路により
加熱手段及び循環用ポンプに連通している。また、ガス
通路36は下部筒体10内の循環通路38を経て、図示
しないガス回収通路により上記循環用ポンプに回収され
る。これにより、上記循環ポンプを駆動すると、上記加
熱手段で加熱された熱流体が、上記ガス供給通路−循環
通路37−ガス通路35及び隙間Bを通して、放出口3
0から密閉空間A内に供給されるとともに、回収口31
から隙間B−ガス通路36−循環通路38及び上記ガス
回収通路を介して熱流体が回収されて、上記加熱手段で
再び、加熱された熱流体が密閉空間Aに供給される。
【0022】そして、グリーンタイヤ5を加硫成形する
際には、グリーンタイヤ5を下部中心機構21に載置し
て、この下ビート部7を下部ビードリング12上に位置
させる。
【0023】その後、下部支持デイスク23により下部
ビード押え14を径外方向に開移動させて、下部ビー
ドリング12とともにグリーンタイヤ5の下ビード部7
を挟み込む。そして、上部中心機構20を上部金型2A
とともに下降させて、上部支持デイスク22により上部
ビード押え13を径外方向に開移動させて、上部ビー
ドリング11とともにグリーンタイヤ5の上ビード部6
を挟み込み、上・下部中心機構20、21によりグリー
ンタイヤ5を把持して、このグリーンタイヤ5内及び上
・下部中心機構20、21間の空間とからなる密閉空間
Aを形成するととに、グリーンタイヤ5は割金型2の
上部金型2Aと下部金型2B間に装入される状態となる
(図1に示すような状態になる)。
【0024】グリーンタイヤ5が上・下部中心機構2
0、21により把持され、内部に密閉空間Aが形成され
ると、先ず流体(不活性ガス:CO2 、N2 等)を上記
加熱手段により加熱し、その熱流体を上記ガス供給通路
−循環通路37−ガス通路35及び隙間Bを通して、放
出口30から密閉空間A内に噴出する。すると、この熱
流体は、放出口30が所定角度θだけ傾けられているこ
とから、グリーンタイヤ5の上部ビード部6近傍からこ
のグリーンタイヤ5の内面形状Cに直接当たり、その
後、この内面形状Cに沿うように下部ビート部7側に流
れていくとともに、この熱流体がグリーンタイヤ5を割
金型2側に押圧することにより加硫形成していくことに
なる。そして、下部ビート部7側に流れた熱流体は、回
収口31から隙間B−ガス通路36−循環通路38及び
上記ガス回収通路を介して熱流体が回収され、再度、上
記加熱手段により加熱した後、密閉空間Aに供給され、
以下連続的に循環させて行く。
【0025】このように、本実施例1のブラダレスタイ
ヤ加硫機によれば、上部ビード押え板13近傍に熱流体
をグリーンタイヤ5の内面形状に沿うように供給する
放出口30を設けるとともに、下部ビード押え板14の
近傍に回収口31を設けることにより、放出口30から
熱流体をグリーンタイヤ5の密閉空間A内に供給し、回
収口31からこの熱流体を外部に回収する流れ経路を形
成することができるので、熱流体の衝突による渦発生を
防止できるので、熱流体の伝熱効果、及びグリーンタイ
の加硫成形の効率を向上させることができる。
【0026】尚、本実施例1においては、上部案内板2
8の折曲部28Aと開閉板26の傾斜部26Aの隙間B
が、グリーンタイヤ5内部の密閉空間Aに熱流体を供給
する放出口30とし、下部案内板29の折曲部29Aと
開閉板27の傾斜部27Aの隙間Bが、グリーンタイヤ
5内部の密閉空間Aから熱流体を外部に回収する回収口
31としているが、これに限定されるものでなく、折曲
部28Aと傾斜部26Aの隙間Bを回収口とし、折曲部
29Aと開閉板27の傾斜部27Aの隙間Bを放出口
としたものであってもよい。
【0027】また、本実施例1においては、放出口30
と回収口31とを、折曲部28A、29Aと傾斜部26
A、27Aとの隙間Bにより形成するものとしたが、こ
れに限定されるものでなく、図2に示すように、上・下
部ビート押え板13、14の内部に、密閉空間Aとガス
通路35、36とに連通し、この密閉空間Aに開口する
部分を、上記の如く、所定の角度θ傾斜させて形成した
貫通孔40、41(直径が上記隙間B同じとなるも
の)を、放出口30、回収口31としても、上記に示し
た効果を得ることができるとともに、グリーンタイヤ5
の内面形状Cの極めて近傍から熱流体を噴射することが
でき、確実熱流体をグリーンタイヤ5の内面形状Cに
沿わせて流すことが可能となる。
【0028】実施例2 以下、本発明の実施例2であるブラダレスタイヤ加硫機
について、図面を参照して説明する。
【0029】図3は本実施例2におけるブラダレスタイ
ヤ加硫機の構成を示す断面図、図4(a)及び(b)は
本実施例2のブラダレスタイヤ加硫機における気密部材
の変形例を示す要部拡大図である。尚、本実施例2にお
ける図3、図4(a)及び(b)において、上記実施例
1の図1及び図2と同一の符号は同一の構成を示すので
その詳細な説明は省略する。
【0030】図において、上・下部中心機構20、2
1との間には、気密機構50が設けられている。この気
密機構50は、断熱材で形成されており、外径が上・下
部案内板28、29の外径と略同径の2つの上、下部環
状部材50A、50Bとを有している。そして、各環状
部材50A、50Bは、上・下部中心機構20、21と
同軸心としてそれぞれ上・下部案内板28、29に取り
付け固定されており、各環状部材50A、50の端面
50a、50bがシールリング51を介して、相互に係
合している。尚、このシールリング51は下部環状部材
50Bの端面50bに形成されている環状溝に嵌着され
ている(上部環状部材50Aの端面50aに嵌着しても
よい)。
【0031】そして、グリーンタイヤ5を加硫成形する
際には、グリーンタイヤ5を下部中心機構21に載置し
て、この下ビート部7を下部ビードリング12上に位置
させる。
【0032】その後、下部支持デイスク23により下部
ビード押え14を径外方向に開移動させて、下部ビー
ドリング12とともにグリーンタイヤ5の下ビード部7
を挟み込む。そして、上部中心機構20を上部金型2A
とともに下降させて、上部支持デイスク22により上部
ビード押え13を径外方向に開移動させて、上部ビー
ドリング11とともにグリーンタイヤ5の上ビード部6
を挟み込み、上・下部中心機構20、21によりグリー
ンタイヤ5を把持して、このグリーンタイヤ5内及び上
・下部中心機構20、21間の空間とからなる密閉空間
Aを形成するととに、グリーンタイヤ5は割金型2の
上部金型2Aと下部金型2B間に装入される状態とな
る。このとき、気密機構50の上部環状部材50Aが上
部中心機構20とともに下降されていき、ついには、上
部環状部材50Aの端面50aがシールリング51に当
接し、これを弾性変形させつつ下部環状部材50Bの端
面50bに係合する。これにより、この気密機構50に
密閉空間Aが、上・下部中心機構20、21間の空間
Dと、他部空間E(グリーンタイヤ5の内面形状Cが位
置する空間)に区画されるとともに、シールリング51
の弾性変形により空間Dと他部空間Eとが流体の流通の
ない気密状態にされる(図に示すような状態にな
る)。
【0033】グリーンタイヤ5が上・下部中心機構2
0、21により把持され、内部に密閉空間Aが形成され
ると、先ず流体(不活性ガス:CO2 、N2 等)を上記
加熱手段により加熱し、その熱流体を上記ガス供給通路
−循環通路37−ガス通路35及び隙間Bを通して、放
出口30から密閉空間Aの他部空間E内に噴出する。す
ると、この熱流体は、放出口30が所定角度θだけ傾け
られていることから、グリーンタイヤ5の上部ビード部
6近傍からこのグリーンタイヤ5の内面形状Cに直接当
たり、その後、この内面形状Cに沿うように下部ビート
部7側に流れていくとともに、この熱流体がグリーンタ
イヤ5を割金型2側に押圧することにより加硫形成して
いくことになる。そして、下部ビート部7側に流れた熱
流体は、回収口31から隙間B−ガス通路36−循環通
路38及び上記ガス回収通路を介して熱流体が回収さ
れ、再度、上記加熱手段により加熱した後、密閉空間A
の他部空間Eに供給され、以下連続的に循環させて行
く。
【0034】このように、本実施例2のブラダレスタイ
ヤ加硫機によれば、グリーンタイヤ5内部の密閉空間A
を、気密機構50により上・下部中心機構20、21間
の空間Dとグリーンタイヤ3の内面形状Cが位置する他
部空間Eとに区画するとともに、この他部空間Eを密封
状態として、熱流体の噴出を他部空間E内に規制するこ
とがでるので、グリーンタイヤ5の加硫成形が短時間で
行うことができるとともに、空間Dでの熱流体のエネル
ギー損失の発生を防止して、グリーンタイヤ加硫成形の
効率を向上させることができる。
【0035】また、上部又は下部中心機構20、21
に、他部空間Eに熱流体を供給する放出口30を設ける
とともに、この放出口30に対向する上部又は下部中心
機構20、21に熱流体を回収する回収口31を設けた
ので、熱流体を、放出口30から他部空間E内に直接供
給できるとともに、回収口31から熱流体を外部に回収
することができる。
【0036】尚、本実施例2においては、気密機構50
が上・下部環状部材50A、50Bとシールリング51
で構成されるもの示したが、これに限定されるもので
なく、図4(a)又は(b)に示される構成とするもの
であってもよい。
【0037】すなわち、図4(a)においては、気密機
構150は、断熱材で形成されており、外径が上部案内
部28の外径と略同径の上部環状部材150Aと、この
上部環状部材150A内に嵌合可能とされ、且つ上部環
状部材150Aより長く形成された下部環状部材150
と、シールリング151とで構成されており、上部環
状部材150Aと下部環状部材150Bは、上・下部中
心機構20、21と同軸心となる状態でそれぞれ上・下
部案内板28、29に取り付け固定されている。そし
て、シールリング151は下部環状リング150Bの上
部中機構20側の外周面端部に嵌着されている。
【0038】そして、グリーンタイヤ5の加硫成形のた
め、上部中心機構20が下降されると、上部環状部材1
50Aが下部環状部材150Bに外嵌されて、密閉空間
Aを空間Dと他部空間Eと区画する。そして、この他
部空間E内に放出口30から熱流体が供給されると、そ
の熱流体により気密機構150の上部環状部材150A
が径内方向に押圧され、シールリング151を弾性変形
することになるので、シールリング151の弾性変形に
より空間Dと他部空間Eとが流体の流通のない気密状態
にされる。これにより、気密部材150が、上部と下部
中心機構20、21の間で伸縮可能とすることができる
ので、グリーンタイヤ5の巾寸法に合わせて調整して、
密閉空間Aを上・下部中心機構20、21間の空間Dと
他部空間Eとに区画、気密にすることができ、上記実施
例2と同様な効果を得ることが可能となる。
【0039】また、図4(b)においては、気密機構1
50の上部環状部材150Aと上部案内部材28との間
にジャバラ状の断熱部材152を介在させたもので、こ
の場合においても、図4(a)に示したと同様に、気密
部材150が、上部と下部中心機構20、21の間で伸
縮可能とすることができるので、グリーンタイヤ5の巾
寸法に合わせて調整して、密閉空間Aを上・下部中心機
構20、21間の空間Dと他部空間Eとに区画、気密に
することができ、上記実施例2と同様な効果を得ること
が可能となる。
【0040】
【発明の効果】このように本発明のブラダレスタイヤ加
硫機によれば、グリーンタイヤ内部の密閉空間を、気密
機構により上・下部中心機構間の空間とグリーンタイヤ
の内面形状が位置する他部空間とに区画するとともに、
この他部空間を密封状態として、熱流体の噴出を他部空
間内に規制することがでるので、グリーンタイヤの加
硫成形が短時間で行うことができるとともに、空間での
熱流体のエネルギー損失の発生を防止して、グリーンタ
イヤ加硫成形の効率を向上させることができる。
【0041】また、気密機構の上・下部環状部材が、上
部と下部中心機構の間で伸縮可能とされているので、グ
リーンタイヤの巾寸法に合わせて調整して、密閉空間を
上・下部中心機構間の空間と他部空間とに区画、気密に
することができるので、グリーンタイヤの加硫成形が短
時間で行うことができるとともに、空間での熱流体のエ
ネルギー損失の発生を防止して、グリーンタイヤ加硫成
形の効率を向上させることができる。
【0042】更に、上部又は下部ビード押え板又はその
近傍に、熱流体をグリーンタイヤの内面形状に沿うよう
に供給する放出口を設けるとともに、この放出口に対向
する上部又は下部ビード押え板又はその近傍に、回収口
を設けることにより、放出口から熱流体をグリーンタイ
ヤの密閉空間内に供給し、回収口からこの熱流体を外部
に回収する流れ経路を形成することができるので、熱流
体の衝突による渦発生を防止できるので、熱流体の伝熱
効果、及びグリーンタイヤの加硫成形の効率を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるブラダレスタイヤ加
硫機の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1のブラダレスタイヤ加硫機に
おける放出口及び回収口の変形例を示す要部拡大図であ
る。
【図3】本発明の実施例2におけるブラダレスタイヤ加
硫機の構成を示す断面図である。
【図4】(a)及び(b)は本実施例2のブラダレスタ
イヤ加硫機における気密部材の変形例を示す要部拡大図
である。
【符号の説明】
1 ブラダレスタイヤ加硫機 2 割金型 5 グリーンタイヤ 6 上ビード部 7 下ビード部 13 上部ビード押え板 14 下部ビード押え板 20 上部中心機構 21 下部中心機構 30 放出口 31 回収口 50、150 気密機構 A 密閉空間 C 内面形状 D 空間 E 他部空間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−132309(JP,A) 特開 平2−59305(JP,A) 特開 平2−59306(JP,A) 特開 平3−253310(JP,A) 特公 昭33−8793(JP,B1) 特公 昭33−4587(JP,B1) 特公 昭33−3639(JP,B1) 特公 昭33−2639(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/04 B29C 35/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上・下部中心機構によりグリーンタイヤ
    を把持して当該リーンタイヤ内及び前記上・下部中心
    機構間の空間からなる密閉空間を形成し、この密閉空間
    内に熱流体を供給して金型内で加硫成形を行うブラダレ
    スタイヤ加硫機において、 前記密閉空間を、前記上・下部中心機構間の空間と前記
    グリーンタイヤの内面形状が位置する他部空間とに区画
    するとともに、前記上・下部中心機構間の空間と前記
    部空間とを流体の流通のない密封状態とする気密機構を
    設け 前記熱流体を前記他部空間内のみに供給するようにした
    ことを特徴とするブラダレスタイヤ加硫機。
  2. 【請求項2】 前記気密機構は、前記上・下部中心機構
    間の空間に配置され、当該上・下部中心機構のそれぞれ
    に取り付けられた上・下部環状部材からなり、当該上・
    下部環状部材を気密に係合させて、前記密閉空間を、前
    記上・下部中心機構間の空間と前記他部空間とに区画
    し、密封状態にすることを特徴とする請求項1に記載の
    ブラダレスタイヤ加硫機。
  3. 【請求項3】 前記上・下部環状部材は、前記上・下部
    中心機構間の空間にて伸縮自在として気密に係合される
    ことをことを特徴とする請求項2に記載のブラダレスタ
    イヤ加硫機。
  4. 【請求項4】 前記上・下部中心機構は、前記グリーン
    タイヤの上・下ビード部をそれぞれ把持するための上・
    下部ビード押え板を備えてなり、前記一方のビード押え
    板又はその近傍に、前記熱流体を前記グリーンタイヤの
    内面形状に沿うよう前記他部空間内に供給する放出口を
    設けるとともに、当該放出口に対向する前記他方のビー
    ド押え板又はその近傍に、前記放出口から前記他部空間
    に供給された熱流体を外部に回収する回収口を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    ブラダレスタイヤ加硫機。
  5. 【請求項5】 前記放出口が、前記熱流体を前記グリー
    ンタイヤの内面形状に直接噴射する角度を持って傾斜し
    ていることを特徴とする請求項4記載のブラダレスタ
    イヤ加硫機。
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