JP3085456U - ファン単体のホットスワップ可能なファントレイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファン単体のホットスワップ可能なファント
レイを提供する 【解決手段】 本考案は、枠と、少なくとも一つのファ
ン単体と、からなるファン単体のホットスワップ可能な
ファントレイを提供する。枠は少なくとも一つの照準
柱、少なくとも一つの弾性締め付け装置及び連接器端を
備える。各ファン単体は照準孔と、連接器端を備え、フ
ァン単体は照準孔により照準柱に照準し、弾性締め付け
装置により枠内に結合され、ファン単体の連接器端によ
り枠の連接器端と電気的に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はファントレイ（fan tray）に関するもので、特にファン単体のホッ トスワップ（hot swap）が可能なファントレイに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ファントレイは多数のファン単体を一つの枠に組み込んで形成されたもので、 一部のファン単体が故障した時、制御回路は他のファン単体を起動するか又は回 転を増やす方式で散熱能力を補償してきた。

【０００３】 図１は公知のファントレイ１０を示す図であり、数個のファン単体２０及び枠 ３０を備える。枠３０は箱状の金属枠であり、開口３３及び底板３５及び４つの 側壁を備える。底板３５はファンガード（fan guard）３７をその上に備えてい る。ファン単体２０は開口３３により垂直に枠３０の中に入れられ、数個のねじ ５０により枠３０の底板３５と結合している。ファントレイ１０と散熱装置（例 えばサーバ）が結合する時、開口部３３をサーバの方に向け、ファンガード３７ は相反する方向（即ち外向け）に装着されている。この他、ファン単体はそれぞ れ更に導線２５（例えば電源線、信号線等）により制御回路６０に連接されてい る。

【０００４】 公知のファントレイ１０は、個別のファン単体２０の組み立て又は取り外しが 容易ではない。特に取り外し時重大な問題が生じる。例えばファントレイ１０に よりサーバに対し散熱を施し、一つのファン単体２０が故障した時、通常は故障 したファン単体だけを交換することが出来ず、先にファントレイ１０丸ごとを分 解しなければ故障したファン単体を交換することが出来ない。故障したファン単 体はねじによりファントレイ１０の枠３０上に固定されていて、開口３３はサー バの方、ファンガード３７は外にそれぞれ向いているため、ユーザーはファン単 体２０をファントレイ１０から取り外すことが出来ず、ユーザーはファントレイ １０全体を分解後、開口３３を自分の方に向けて故障したファン単体を取り外し 交換しなければならない。

【０００５】 このように、サーバはファントレイ取り外しの時間を限定する設定がある時 （例えばファントレイを分解した２分後にサーバの電源がオフになる“ファン取 り外し交換限定時間”）、取り外し交換時間が緊迫し交換が間に合わないという 問題が生じる。更に公知の処理方式はいっそのことファントレイをもう一つのフ ァントレイに丸ごと取り替えて時間を節約する。このように、故障したファン単 体を処理する為に、２組のファントレイが必要である。

【０００６】 この他、各ファン単体２０は更に数本の導線２５（例えば電源線、信号線等） により制御回路６０と電気的に接続しなければならない。そのため散熱装置の配 線が乱雑になり、組み立て時の手間も増加する。

【０００７】 以上により、ファン単体のホットスワップが容易なファントレイが必要であり 、上述のファントレイ全体の分解を行わないでも済むホットスワップが可能なフ ァントレイを提供し、“ファン取り外し交換限定時間”内にファン単体の取り外 しを完成させて運転に影響を与えず、配線が乱雑な問題も解決する。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、枠と、少なくとも一つのファン単体と、からなるファン単体のホッ トスワップ可能なファントレイを提供する。枠は少なくとも一つの照準柱、少な くとも一つの弾性締め付け装置及び連接器端を備える。各ファン単体は照準孔と 、連接器端を備え、ファン単体は照準孔により照準柱に照準し、弾性締め付け装 置により枠内に結合され、ファン単体の連接器端により枠の連接器端と電気的に 接続する。

【０００９】 簡潔に言えば、ファン単体は照準柱及び弾性締め付け装置により快速に照準、 枠に結合され、これにより本考案はホットスワップが容易に出来る。また、ファ ン単体と枠の結合と同時に制御回路の電気的連接が完成し、これにより、本考案 はホットスワップと配線の問題解決が可能である。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案はファン単体のホットスワップが可能なファントレイを開示する。所謂 “ホットスワップ”は、ファン単体が随時随意に取り外しが出来ることを指し、 ファン単体の取り外しがその他のファン単体の運転に影響を与えない。本考案は ホットスワップ可能であるため、ファン単体を取り替える時、散熱装置の運転へ の影響は最小に留めることが出来る。

【００１１】

【考案の実施の形態】

上述した本考案の目的、特徴、及び長所をより一層明瞭にするため、以下に本 考案の好ましい実施の形態を挙げ、図を参照にしながらさらに詳しく説明する。

【００１２】 図２で示されるように、本考案のファントレイ１００は少なくとも一つのファ ン単体２００と、枠３００及び制御回路（図示せず）と、からなる。ファン単体 ２００のフレーム２５０は連接器端２１０と、少なくとも一つの照準孔２２０と を備える。連接器端２１０はフレームの側壁に位置し（限定しない）、照準孔２ ２０はフレームの底面に位置する。注目すべきは、このファン単体２００は現有 の装置を十分に活用していることであり、公知のファン単体を用いて連接器端２ １０と結合することが出来る。

【００１３】 この枠３００は箱状の金属枠で、底板３５０及び４つの側壁を備える。底板３ ５０は更にファンガード３７０を備える。この他、枠３００は少なくとも一つの 照準柱３１０と、弾性締め付け装置３１５及び連接器端３２０を備える。更に数 個の連接器端２１０及び連接器端３２０により、制御回路６００と電気的に接続 し、これにより、配線を簡潔にして公知の問題であった配線の乱雑問題を解決し 、配線が露出しないようにする。制御回路６００は各ファン単体２００の運転を 制御する装置であり、例えば、あるファン単体が故障した時、制御回路は直ちに 予備のファン単体を起動するか、又はその他のファン単体の回転を増加させて損 失した散熱能力を補償する。

【００１４】 図２を参照する。この弾性締め付け装置３１５は例えば弾性のあるかぎ状物を 備え、かぎ状部分は適度に圧縮することが出来る。ファン単体の開口が照準しこ の照準柱３１０に沿って下向きに移動する時、ファン単体のフレーム２５０の外 縁はかぎ部分を圧迫する。その後、ファン単体がある程度まで滑り落ちた後、弾 性締め付け装置３１５のかぎ状部分はその弾性を回復してファン単体を締め付け 、ファン単体が上方に移動しないようにする。本実施例で、弾性締め付け装置３ １５の材質はスチールスプリングであるが、その他の弾性を備える金属材質を用 いても構わない。

【００１５】 上述のように、ファン単体２００は照準柱及び弾性締め付け装置３１５により 快速に照準し、枠３００と結合し、これにより、本考案は、ホットスワップが容 易である。また、ファン単体２００と枠３００結合と同時に制御回路６００の電 気的に接続も完成する。

【００１６】 本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に 限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域 を脱しない範囲内で各種の変形や潤色を加えることができ、従って本考案の保護 範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。

【００１７】

【考案の効果】

ファントレイのファン単体のホットスワップが容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】公知のファントレイを示す図である。

【図２】本考案のファントレイを示す図である。

【符号の説明】

２００ ファン単体 ３００ 枠 ３３０ 開口 ３７０ ファンガード ６００ 制御回路 １００ ファントレイ ２１０、３２０ 連接器端 ２２０ 照準孔 ２５０ フレーム ３１０ 照準柱 ３１５ 弾性締め付け装置 ３５０ 底板

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファン単体のホットスワップ可能なファ
   ントレイであって、前記ファントレイは、 少なくとも一つの照準柱と、少なくとも一つの弾性締め
   付け装置及び連接器第１端とを備える枠と、 照準孔と、連接器第２端とを備える少なくとも一つのフ
   ァン単体と、を有し、前記ファン単体は前記照準孔によ
   り前記照準柱に照準し、前記弾性締め付け装置により前
   記枠中に結合され、前記連接器第１端により、前記連接
   器第２端と電気的に接続することを特徴とするファント
   レイ。
2. 【請求項２】 前記ファン単体は前記連接器第１端及び
   前記連接器第２端により、制御回路と電気的に連接する
   ことを特徴とする請求項１に記載のファントレイ。
3. 【請求項３】 前記制御回路は前記の各ファン単体の運
   転を制御することを特徴とする請求項２に記載のファン
   トレイ。
4. 【請求項４】 前記弾性締め付け装置は弾性のかぎ状物
   を備えることを特徴とする請求項１に記載のファントレ
   イ。
5. 【請求項５】 前記弾性締め付け装置の材質はステンレ
   ススプリングであることを特徴とする請求項１に記載の
   ファントレイ。