JP3085329U - バール - Google Patents

バール

Info

Publication number
JP3085329U
JP3085329U JP2001006663U JP2001006663U JP3085329U JP 3085329 U JP3085329 U JP 3085329U JP 2001006663 U JP2001006663 U JP 2001006663U JP 2001006663 U JP2001006663 U JP 2001006663U JP 3085329 U JP3085329 U JP 3085329U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
head
burl
crowbar
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001006663U
Other languages
English (en)
Inventor
太 井本
Original Assignee
井本刃物株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 井本刃物株式会社 filed Critical 井本刃物株式会社
Priority to JP2001006663U priority Critical patent/JP3085329U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3085329U publication Critical patent/JP3085329U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で、強度に優れ、しかも低コストで得ら
れるバール1の提供。 【解決手段】 バール1は、ヘッド3と、柄部5と、グ
リップ7とを備えている。ヘッド3は、作用部9と胴部
11とを備えている。柄部5はパイプ(すなわち中空)
であり、軽量である。従って、この柄部5を備えたバー
ル1も軽量であり、作業者にとって扱いやすいものであ
る。柄部5の前端は、胴部11に形成された係止穴に圧
入されている。圧入により、ヘッド3が柄部5に堅固に
固定される。圧入では、ヘッド3及び柄部5が加熱され
ない。従って、熱履歴に起因する組織変態と、これに伴
う脆化が生じない。このバール1は強度に優れる。圧入
は、溶接に比べて簡便である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、てこ、釘抜きなどに用いられるバールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バールは一般的な工具であり、例えば板に打ち込まれた釘を抜く際に用いられ る。図5は、従来のバール51の一部が示された斜視図である。このバール51 は通例「カジヤバール」と称されているものであり、ヘッド53と柄部55とか らなる。ヘッド53には、釘に係合させるための「V」字状の切込57が形成さ れている。ヘッド53と柄部55とは、鍛造によって一体的に成形されている。 このバール51は、一般的には炭素工具鋼、合金工具鋼等からなる。柄部55が 金属製の中実体なので、このバール51は極めて重い。従って、作業者にとって 扱いづらく、作業者が疲れやすい。特に、全長の大きなバール51が作業者に与 える負担は過大である。
【0003】 図6は、従来の他のバール61の一部が示された分解斜視図である。このバー ル61はムク材から製作される平バールが軽量化されたものであり、通例「軽量 平バール」と称されている。このバール61は、ヘッド63とパイプ状の柄部6 5とを備えている。ヘッド63は丸棒が曲げ加工されて成形されており、作用部 67と軸部69とからなる。図6において矢印で示されるように軸部69が柄部 65に挿入され、両者が溶接されることで、ヘッド63と柄部65とが接合され ている。柄部65が中空なのでこのバール61は軽量であり、作業者にとって扱 いやすいものである。柄部65と軸部69とを貫通するリベット(図示されず) が溶接と共に採用され、ヘッド63と柄部65との接合強度が高められたバール も存在する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このバール61でも、ヘッド63及び柄部65は炭素工具鋼、合金工具鋼等か ら構成されている。従って、溶接の際の加熱によって不安定な組織への変態が起 こり、ヘッド63又は柄部65が脆化する。脆化は、接合箇所又はその近傍で生 じる。脆化が生じたバール61が繰り返し使用されると、接合箇所又はその近傍 が破壊されてしまうおそれがある。しかも、溶接作業の繁雑性に起因して、バー ル61の製造コストが押し上げられてしまうという問題もある。
【0005】 本考案はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、軽量で、強度に優れ、 しかも低コストで得られるバールの提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた考案は、 ヘッドと中空の柄部とを備えており、ヘッドは作用部と胴部とから構成されて おり、柄部の前端が胴部に圧入されることでヘッドと柄部とが接合されているバ ール、 である。
【0007】 このバールでは、圧入によってヘッドと柄部とが接合されており、換言すれば これらが高温下に曝されていないので、脆化が生じない。従って、このバールは 強度に優れる。柄部は中空なので、このバールは軽量である。圧入は簡便な作業 なので、このバールは低コストで得られる。
【0008】 好ましくは、ヘッドの背面は略平坦面である。そして、この平坦面の長さは3 0mm以上である。このバールでは、一般のバールに比べて背面が極めて広く、 従ってこの背面がハンマー等で打撃される際の作業性に優れる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本考案が詳細に 説明される。
【0010】 図1は本考案の一実施形態に係るバール1が示された斜視図であり、図2はそ の正面図である。このバール1は、ヘッド3と、柄部5と、グリップ7とを備え ている。ヘッド3は柄部5の前端近傍に位置している。柄部5の後端近傍は、グ リップ7に挿入されている。
【0011】 ヘッド3は、炭素工具鋼(SC材)、合金工具鋼(SCM材、SUP材、SC R材)等の金属材料からなる。ヘッド3は、作用部9と胴部11とを備えている 。作用部9は、胴部11の上面から起立している。作用部9と胴部11とは、熱 間鍛造加工等によって一体的に成形されている。作用部9には、「V」字状の切 込13が形成されている。この切込13に釘やネジの足部がさし込まれ、これら 釘やネジが引き抜かれる。
【0012】 柄部5は、炭素工具鋼(SC材)、合金工具鋼(SCM材、SUP材、SCR 材)等の金属材料からなる。柄部5はパイプ(すなわち中空)であり、軽量であ る。従って、この柄部5を備えたバール1も軽量であり、作業者にとって扱いや すいものである。柄部5の長さは特には制限されず、バール1の全長が所望の値 となるように設定される。バール1の全長は用途に応じて決定される。例えば全 長が390mmであるバール、450mmであるバール、600mmであるバー ル等の、種々のバールが用意されうる。柄部5が中空であるため、全長が390 mmである場合でも全重が500g程度に抑制され、全長が450mmである場 合でも全重が550g程度に抑制され、全長が600mmである場合でも全重が 650g程度に抑制されうる。これらの全重は、同等の全長を備えたカジヤバー ルの約半分である。
【0013】 グリップ7は、ゴム製である。グリップ7は中空であり、前述のように柄部5 の後端近傍が挿入されている。グリップ7の内周面と柄部5の外周面とは、例え ば接着剤等で接合されている。グリップ7により、作業者の手とバール1とのス リップが防止される。グリップ7の後端近傍は、図2における上方に盛り上がる 突出部15となっている。この突出部15により、バール1のスリップがさらに 抑制される。スリップしにくいバール1は、これを長時間使用する作業者の筋肉 疲労を抑制する。突出部15は軟質材料なので、容易に貫通孔16が形成されう る。この貫通孔16に吊り下げ用の紐が通されてもよい。
【0014】 グリップ7に用いられうるゴムは天然ゴムでもよく、各種合成ゴムであっても よい。好適な合成ゴムの具体例としては、エチレン−プロピレン−ジエン共重合 体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体等が挙げ られる。強度、耐摩耗性及びコストの観点からは、天然ゴムが好ましい。ゴムに 代えて、又はゴムと共に、軟質合成樹脂や熱可塑性エラストマーが用いられても よい。グリップ7が設けられることなく、バール1が構成されてもよい。
【0015】 図3は、図1のバール1の一部が示された拡大断面図である。この図3には、 ヘッド3と、柄部5の前端近傍とが示されている。この図3に示されているよう に、柄部5の前端は胴部11に形成された係止穴17に圧入されている。圧入と は、弾性変形と多少の塑性変形とを伴いつつ、強制的に柄部5の前端を係止穴1 7に押し込むことを意味する。弾性変形の反力により、ヘッド3が柄部5に堅固 に固定される。
【0016】 圧入による固定は、溶接とは異なり、ヘッド3及び柄部5が熱履歴を経ない。 従って、熱による脆化が生じない。このバール1は、繰り返し使用された場合で も疲労破壊を起こしにくい。また、圧入は溶接に比べて軽微な装置で可能であり 、作業時間が短く、作業者への負担も少ない。このバール1は、低コストで得ら れる。
【0017】 図4は、図1のバール1の使用方法の一例が示された説明図である。この図4 には、板19に螺入されたスクリュー釘21が引き抜かれる様子が示されている 。スクリュー釘21が引き抜かれるには、まず作用部9の先端が所定角度で板1 9に当接される。次に、矢印Aで示されるように胴部11の背面22がハンマー 23等で繰り返し打撃される。打撃に伴い作用部9が徐々に板19に食い込み、 スクリュー釘21の足部が切込13(図1参照)に位置する。次に、矢印Rで示 される方向に柄部5が回される。すると、テコの原理によって、比較的小さな力 でスクリュー釘21が板19から引き抜かれる。このバール1が用いられれば、 板19に埋没したスクリュー釘21でも容易に引き抜かれる。このバール1は、 釘、ビス、コンクリート釘等の引き抜きにも好適である。
【0018】 胴部11の背面22は略平坦面とされている。従って、ハンマー23等での打 撃が容易である。「略平坦面」には、完全な平面のみならず、打撃に支障が無い 程度に湾曲した曲面や、複数の平面又は曲面が連続した面であって打撃に支障が 生じないものも含まれる。
【0019】 背面22の長さ(図3において両矢印Lで示されている)は、30mm以上と される。この長さLは、従来のカジヤバールにおける背面の長さよりも極めて多 きい。これにより、ハンマー23等で背面22を打撃する作業者の打撃目標が大 きくなり、打撃作業が容易となる。また、打撃目標が大きなことから作業者は大 きな力で背面22を打撃することができ、これにより頭部が完全に埋没している スクリュー釘21等でも引き抜き易い。この観点から、長さLは35mm以上が より好ましく、40mm以上が特に好ましい。なお、長さLが極端に大きい場合 はヘッド3が重くなってしまうので、長さLは60mm以下が好ましく、55m m以下が特に好ましい。
【0020】 このバール1は、解体作業、コンクリートパネル再生作業等の種々の作業にも 適している。
【0021】
【考案の効果】
以上説明されたように、本考案のバールは軽量で、強度に優れ、しかも低コス トで得られる。このバールは作業者にとって扱いやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施形態に係るバールが示
された斜視図である。
【図2】図2は、図1のバールが示された正面図であ
る。
【図3】図3は、図1のバールの一部が示された拡大断
面図である。
【図4】図4は、図1のバールの使用方法の一例が示さ
れた説明図である。
【図5】図5は、従来のバールの一部が示された斜視図
である。
【図6】図6は、従来の他のバールの一部が示された分
解斜視図である。
【符号の説明】
1・・・バール 3・・・ヘッド 5・・・柄部 7・・・グリップ 9・・・作用部 11・・・胴部 13・・・切込 15・・・突出部 16・・・貫通孔 17・・・係止穴 22・・・背面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドと中空の柄部とを備えており、ヘ
    ッドは作用部と胴部とから構成されており、柄部の前端
    が胴部に圧入されることでヘッドと柄部とが接合されて
    いるバール。
  2. 【請求項2】 ヘッドの背面が略平坦面とされており、
    この平坦面の長さが30mm以上である請求項1に記載
    のバール。
JP2001006663U 2001-10-12 2001-10-12 バール Expired - Fee Related JP3085329U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006663U JP3085329U (ja) 2001-10-12 2001-10-12 バール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006663U JP3085329U (ja) 2001-10-12 2001-10-12 バール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3085329U true JP3085329U (ja) 2002-04-26

Family

ID=43236775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001006663U Expired - Fee Related JP3085329U (ja) 2001-10-12 2001-10-12 バール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3085329U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200495369Y1 (ko) * 2020-12-17 2022-05-06 주식회사 한국가스기술공사 라인 마크 제거용 툴

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200495369Y1 (ko) * 2020-12-17 2022-05-06 주식회사 한국가스기술공사 라인 마크 제거용 툴

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6250181B1 (en) Striking tool
US8117702B2 (en) Demolition tool
US7434318B2 (en) Tool with enlarged hammer element
US6113074A (en) Multi-purpose construction tool
AU2014385190B2 (en) Aluminum striking tools
US10464198B1 (en) Hammer with lightweight handle
JP3085329U (ja) バール
US6494119B1 (en) Strongback system for joining a handle to a hammer head
US20110126942A1 (en) Manually Operable Log Splitter
KR20130064452A (ko) 휴대용 망치
US20060037199A1 (en) Fastener ripper
CA2163530C (en) Improved wood-splitting maul
US20040045412A1 (en) Slide hammer confidential and proprietary document
JP3029506U (ja) 釘打ち補助器具
JP3012602U (ja) 釘抜き兼用金槌
US222470A (en) Improvement in blacksmiths tools
JP3435386B2 (ja) コンクリート用固着具及びその固着方法
JP3044793U (ja) Fasプーラー fas:フロントアクスルシャフト
KR20140001806U (ko) 목재재질의 자루용 체결보조장치
JP2020026711A (ja) 手動具用補助具および手動具
NZ503139A (en) Hand tool for the extraction of nails deeply imbedded in timber
ITBA20060067A1 (it) Vanga motorizzata
KR20030011061A (ko) 해머
JPH02292417A (ja) 手動工具用柄
DE20002322U1 (de) Stielbefestigung für Handhämmer mit Holzstiel bis 100 g Gewicht

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees