JP3084726B2 - 画像処理領域認識装置 - Google Patents

画像処理領域認識装置

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JP3084726B2
JP3084726B2 JP02154076A JP15407690A JP3084726B2 JP 3084726 B2 JP3084726 B2 JP 3084726B2 JP 02154076 A JP02154076 A JP 02154076A JP 15407690 A JP15407690 A JP 15407690A JP 3084726 B2 JP3084726 B2 JP 3084726B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は画像処理装置の画像処理領域認識装置に関
し、特に画像処理領域が複雑な任意の形状でも正確に認
識することができる画像処理領域認識装置に関する。
(従来の技術) 近年においては、複写機やファクシミリ装置等は画像
変換や編集等の機能を有している。この機能の一つとし
て、原稿のある一部分の領域を抽出して、画像処理を行
う機能がある。
このような画像処理において、従来は、操作パネルか
ら原稿の特定領域を示す座標位置を直接入力したり、あ
るいはデジタイザ等の座標入力装置を用いて領域指定を
する方法が採られていた。この場合、入力可能な領域の
形状は、指定できる座標数等の制限から、矩形や簡単な
多角形程度に限られていた。
この従来装置においては、複雑な形状を指定しようと
すると、装置が大型化すると共に、実際の処理と同時に
行うリアルタイム処理が実行できなくなるという問題が
あった。
この問題を解決する対策として、従来例えば第12図に
示されているように、原稿面31の側端にマーキングエリ
アを設定し、このエリアにマーク32を施すことにより、
編集領域を指示し、原稿読取りと同時にリアルタイム処
理できるようにした方式がある。図示の例では、前記マ
ークに対応する点線で囲まれた領域33の原稿情報が抽出
され、複写機で複写されたり、あるいはファクシミリ装
置で部分送信されることとなる。
しかし、この方式においても、リアルタイム処理はで
きるものの、編集領域の形状は副走査方向だけで、矩形
に限られるという問題があった。
さらに、この問題点を解決するために、原稿面に直接
編集領域をマーキング等で囲んだり塗り潰したりして指
示し、該マーキングを検出することにより編集領域を認
識し、リアルタイム処理をする方式が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この方式によれば、読取りラインの1
ライン中に現れるマーキングの繰返しにより編集領域を
判定しており、複雑な形状の閉ループで1ライン中に何
個ものマーキングが検出される場合、汚れ等の何らかの
原因で該1ラインの途中でマーキングと誤検出される
と、それ以降は閉領域の中と外が逆転してしまうという
問題があった。このように、従来方式は汚れ等のノイズ
に弱い方式であるという問題があった。
さらに、認識できる閉領域は、マーキングを含む領域
のみであり、マーキングの上だけの領域とか、マーキン
グを含まない閉領域のみとかの認識ができないという問
題があった。
本発明の目的は、前記した従来方式の問題点を除去
し、汚れ等のノイズに強く、かつ複数の閉領域を認識で
きる画像処理領域認識装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段および作用) 前記目的を達成するために、本発明は、画像入力部に
よって読取られた画像データからマーキングを検出する
回路と、認識する領域を、前記マーキングとの関係にお
いて特定する信号を出力する出力制御部と、注目画素が
属するラインおよびその前のラインの隣接画素の判定結
果に基づいて、該注目画素が前記マーキングによって形
成される閉領域の外、上および内のいずれに属するかを
判定する閉領域判定回路と、前記閉領域判定回路によっ
て判定された注目画素が、前記出力制御部からの信号に
よって特定された領域に属するか否かを表す信号を出力
する出力選択回路とを具備した点に特徴がある。
本発明においては、まずマーキング検出回路によって
前記画像データからマーキングが検出され、次いで前記
閉領域判定回路により、注目画素がマーキングによって
形成される閉領域の外、上および内のいずれに属するか
を判定される。この場合、単にマーキングの有り無しに
より前記判定を行うのではなく、注目画素が属するライ
ンおよびその前のラインの隣接画素の判定結果に基づい
て、該注目画素が属する領域の認識を実行するので、正
確度が大幅に向上する。
出力制御部は、 認識する領域を、前記マーキングとの関係において特
定する信号を出力し、出力選択回路は前記閉領域判定回
路によって判定された注目画素が、前記出力制御部から
の信号によって特定された領域に属するか否かを表す信
号を出力する。
(実施例) 以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例の概略のブロック図を示
す。図において、Viは画像入力部からの画像データを示
す。この画像データは例えば8ビットで構成されてい
る。1は予め設定されたマークを検出するマーキング検
出回路、2はこのマーキングによって囲まれた閉領域を
判定する閉領域判定回路である。前記閉領域判定回路2
は、後述の説明から明らかになるように、マーキング上
領域、マーキングによって囲まれた閉領域を認識し、そ
れを示す2ビットの信号(S1、S2)を出力する。
4は出力選択回路であり、前記認識された結果を出力
制御部5からの指示に従い選択して出力する。
6は前記出力選択回路4から出力された領域認識信号
S0に基づいて画像データをリアルタイム処理する画像処
理部である。
次に、本実施例の構成を第2図を参照してより具体的
に説明する。
前記マーキング回路1は濃度検出回路1a、スレショル
ドレベル設定部1b、ノイズ除去回路1cおよびラインメモ
リ1dから構成されている。濃度検出回路1aは、マーキン
グの濃度である、白と黒の中間のある設定されたグレイ
(灰色)レベルを検出する回路である。この回路は、第
3図に示されているように、2つのスレショルドレベル
(TH1、TH2)を基準値とする2つの比較器とその出力の
論理積を取るゲートから構成することができる。
この濃度検出回路1aは、マーキングを検出すると、ハ
イ(H)レベルの信号C0を出力する。この信号C0はノイ
ズ除去回路1cに入力する。
ノイズ除去回路1cの一例を第4図(a)に示す。この
回路1cは、前記濃度検出回路1aが、入力信号Viに含まれ
るノイズ成分や画像エッジ部に生ずる中間濃度レベルに
よりマーキングでない部分をマーキングとして誤検出し
てしまったものを除去する回路である。その原理は、前
記濃度検出回路1aの検出結果が、主走査方向および副走
査方向に連続して検出された場合のみ正しいマーキング
と判定するものである。
例えば、同図(b)に示されているように、3ライン
の主走査方向の各3画素D11、D12、D13、D21、D22、D2
3、D31、D32およびD33の9画素が全部マーキングと判定
された時のみ、マーク信号C1を出力し、一つでもマーキ
ングと判定されない画素が含まれている場合にはノイズ
と判定する回路である。
いま、シフトレジスタ11に濃度検出回路1aの出力であ
る第nラインの画素データD33が入力してくると、シフ
トレジスタ11からは画素データD31〜D33がアンドゲート
12に出力される。
一方、ラインメモリ13には(n−2)ライン、(n−
1)ラインの濃度検出回路1aの出力である画素データが
記憶されており、シフトレジスタ14からは(n−1)ラ
インの3つの画素データD21〜D23、(n−2)ラインの
3つの画素データD11〜D13がアンドゲート15に出力され
る。次いで、前記アンドゲート12および15の出力はアン
ドゲート16に入り、このアンドゲート16からはマーク信
号C1が出力される。このマーク信号C1は、注目の画素が
前記マーキングの外、上または中のいずれに属するかを
認識する認識回路2aに入力する。
認識回路2aの一具体例を第5図に示す。
認識回路2aは、判定ROM21、ラッチ回路22、アドレス
カウンタ23およびラインメモリ24から構成されている。
この認識回路2aには、前記マーク信号C1と、第6図に
示されているような波形のラインクロック(LINE CL
K)、ライン選択信号(L・SEL)と、画素クロック(PI
X・CLK)が入力する。
いま、前記判定ROM21に、第7図に示されているnラ
イン目のA画素に対応するマーク信号C1が入力してきた
とすると、この時ライン選択信号(L・SEL)はハイ
(Η)レベルであるので、判定ROM21の処理モードは第
1モードの動作をする。この第1モードでは、nライン
目の読取り中に、n−2ライン目の最終結果を保持した
ラインメモリ24の内容と、現在入力中のnライン目の1
画素前のデータおよび現在入力中の検出データの内容に
より、仮の一次判定結果を求め、ラインメモリ24に記憶
する処理を行う。
前記第1モードにおいては、判定ROM21は、第8図の
テーブルに基づいて、前記仮の一次判定結果を求める。
第8図の(a)は、第7図のA画素に対応するマーク信
号C1が0の時(以下、A=0と記す)に適用されるテー
ブルであり、n−2ラインの対応画素Cの最終結果(テ
ーブルの横欄)と、nラインの一つ前の画素Bの仮の一
次判定結果(テーブルの縦欄)に依存して、前記A画素
の仮の一次判定結果を決定するテーブルである。また、
同図(b)は、A画素に対応するマーク信号C1が1の時
(以下、A=1と記す)に適用されるテーブルである。
前記テーブルにおいて、O、I、Mは通常2ビットの
データで表現されており、Oはマーキングの外、Iはマ
ーキングの中、Mはマーキングの上、Xはマーキングの
外、中および上の判定が不定であることを示している。
例えば、A=0の時、CがO(外)、BがO(外)で
あれば、Aの仮の一次判定結果はO(外)となり、Cが
I(中)、BがM(上)であれば、Aの仮の一次判定結
果はI(中)となることを示している。また、A=1で
あれば、前記CおよびBの仮の一次判定結果とは関係な
くマーキングの上と仮定できるので、Aの仮の一次判定
結果はM(上)となる。
なお、前記A、B、Cの画素データを第5図の回路の
信号と対応させると、Aは判定ROM21の端子IN1に入力す
る信号、Bはラッチ22から端子IN2に入力する信号、C
はラインメモリ24から端子IN3に入力する信号となる。
上記の動作により、nラインに対して前記第1モード
の処理が終了すると、第7図のnライン目の、仮の一次
判定結果のデータが、前記ラインメモリ24に格納される
ことになる。なお、この時、該ラインメモリ24からはn
−2ラインの最終データr1、r2が出力される(第6図参
照)。
次に、第6図のn+1ラインの時間帯になると、前記
ライン選択信号(L・SEL)はロウ(L)に変わる。こ
の結果、判定ROM21の端子IN4にLレベルの信号が印加さ
れるため、判定ROM21は第2モードの動作に移る。
第2モードは、前記ラインメモリ24に記憶された仮結
果のデータを、隣り合う画素間の関係から、最終結果に
変換する作用をするモードである。
このモードでは、アドレスカウンタ23はダウンモード
になっているから、ラインメモリ24のアドレスは減少す
る方向に変化することになる。すなわち、第9図に示さ
れているnラインの仮データを最終結果に変換する動作
は、同図の矢印の方向に進むことになる。また、該第2
モードでは、前記判定ROM21は第10図のテーブルによ
り、前記変換を行う。
第10図の横欄は注目画素(第9図のD)の右隣りの画
素Eの最終結果のデータを示し、縦欄は該注目画素Dの
仮の一次判定結果のデータを示す。そして、この2つの
データの関係から、該注目画素Dの最終結果が求められ
る。
例えば、画素Eの最終結果がO(外)で注目画素Dの
仮の一次判定結果がM(上)であれば、該注目画素Dの
最終結果はM(上)となり、画素Eの最終結果がM
(上)で注目画素Dの仮の一次判定結果がX(不定)で
あれば、該注目画素Dの最終結果はI(中)となる。
なお、前記D、Eの画素データを第5図の回路の信号
と対応させると、Dはラインメモリ24から判定ROM21の
端子IN3に入力する信号に対応し、Eはラッチ22から端
子IN2に入力する信号に対応する。
第9図のnラインの最右端の画素は必ずマーキングの
外にあるから、この画素の最終結果はO(外)になって
いる。このため、このnラインの最右端から一つ左の画
素の最終結果は、この最右端の画素の最終結果と最右端
から一つ左の画素の仮データとから第10図のテーブルに
基づいて求められる。以下、順次nラインの画素の仮デ
ータが最終結果に変換される。
以上の動作により、第6図の(n+1)ラインの時間
帯には、処理モードは第2モードとなり、ラインメモリ
24にnラインの最終結果のデータが格納され、かつ該ラ
インメモリ24からnラインの仮データが出力されること
になる。
以上のことから、本実施例によれば、1ライン毎に2
つの処理を繰返しながら1つの結果を得ている。このた
め、第6図のラインメモリ24の出力データr1、r2から明
らかなように、1ライン毎に最終データと仮データが交
互に出力される。
このラインメモリ24の出力データr1、r2はラインメモ
リ2bとマルチプレクサ2c(第2図参照)に送られる。
マルチプレクサ2cの選択信号印加端子Sには、前記ラ
イン選択信号(L・SEL)が印加され、該信号がHレベ
ルの時には前記認識回路2aの出力を選択し、Lレベルの
時にはラインメモリ2bの出力を選択する。したがって、
マルチプレクサ2cからは、前記最終結果のデータ(S1、
S2)のみが出力され、かつ2ライン分同一結果が出力さ
れることとなる。
出力選択回路4は出力制御部5からの選択信号、すな
わちマーキングの閉領域内、閉領域内+マーキング上お
よびマーキング上のいずれかを選択する信号に従って、
前記最終結果のデータ(S1、S2)を選択または組み合わ
せ、信号S0として出力する。
例えば、前記選択信号が第11図の(a)であれば、マ
ーキングの閉領域内は“1"、外は“0"の信号S0を出力す
る。また、前記選択信号が同図の(b)であれば、閉領
域内とマーキング上を表す最終結果のデータを組み合わ
せ、領域内+マーキング上の領域は“1"、それ以外は
“0"の信号S0を出力する。さらに、前記選択信号が同図
の(c)であれば、マーキング上のみ“1"の信号S0を出
力する。
この信号S0は、前記画像処理部6(第1図参照)に送
られる。画像処理部6は、画像データ入力Viの前記信号
S0が“1"に対応する箇所に、抽出、消去、拡大、縮小、
ポジネガ反転、網掛け等の処理を加え、画像データ出力
V0を出力する。
以上のように、本実施例によれば、マーキングが複雑
な形状の閉ループで1ライン中に何個ものマークが検出
される場合にも、前記認識回路2a中の判定ROM21により
閉領域の外、上および内を判断しているので、閉領域の
外、上および内の判断が正確になる。
また、原稿に汚れ等があっても、ノイズ除去回路1cに
よりこれがマークと判定される虞れが軽減される。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、注
目画素が、マーキングによって囲まれた閉領域の外、
上、内のいずれに属するかの判定を、周辺の画素の判定
結果を考慮に入れて行っているので、複雑な任意の形状
に対しても正確な領域認識を行うことができるという効
果がある。
また、本発明によれば、注目画素が、マーキングによ
って囲まれた閉領域の外、上、内のいずれに属するかの
認識を個別的に行えるので、画像処理の目的に応じた最
適の領域出力ができるという効果がある。
さらに、原稿に汚れ等があっても、これをマークと誤
判定される虞れが軽減されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略のブロック図、第2図
は該実施例の一具体例を示すブロック図、第3図は濃度
検出回路の一具体例を示す回路図、第4図はノイズ除去
回路の一具体例を示す回路図、第5図は認識回路の一具
体例を示す回路図、第6図は該認識回路の主要部の信号
のタイムチャート、第7図は該認識回路の第1モードの
動作説明図、第8図は該第1モードの判定テーブルを示
す図、第9図は該認識回路の第2モードの動作説明図、
第10図は該第2モードの判定テーブルを示す図、第11図
は出力選択回路の出力結果を説明する図、第12図は従来
の画像処理領域認識装置に使用される原稿例を示す図で
ある。 1……マーキング検出回路、2……閉領域判定回路、 4……出力選択回路、5……出力制御部、6……画像処
理部、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像入力部によって読取られた画像データ
    からマーキングを検出する回路と、 認識する領域を、前記マーキングとの関係において特定
    する信号を出力する出力制御部と、 注目画素が属するラインおよびその前のラインの隣接画
    素の判定結果に基づいて、該注目画素が前記マーキング
    によって形成される閉領域の外、上および内のいずれに
    属するかを判定する閉領域判定回路と、 前記閉領域判定回路によって判定された注目画素が、前
    記出力制御部からの信号によって特定された領域に属す
    るか否かを表す信号を出力する出力選択回路とを具備し
    たことを特徴とする画像処理領域認識装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像処理領域認識装置に
    おいて、 前記出力制御部は、前記マーキングの閉領域内、閉領域
    内およびマーキング上、ならびにマーキング上のいずれ
    かを選択する信号を出力することを特徴とする画像処理
    領域認識装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0375129U (ja) * 1989-11-28 1991-07-29

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