JP3084543U - スナップ釦 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】嵌め外しが行い易く、嵌合した状態で釦のデザ
インが完成するスナップ釦を提供する事。 【解決手段】一方の基布に接着したシリコーン等の柔軟
性素材で作った環状雌部材の開口部に対して、他方の基
布に設けた雄部材を嵌合する事により組み合わされ、嵌
合した状態で雄部材の一部が露出してデザインの一部を
構成し、環状雌部材の素材が柔軟性を有するために嵌合
や外す事が行い易いスナップ釦とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はスナップ釦に属する。

【０００２】

【従来の技術】

本考案に関連する特許、実用新案を調査したが、そのようなものは全く見当ら ない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は例えば高齢者、子供や身体障害者等の力の弱い人たちであって も嵌め外しが行い易いような、しかも嵌合状態においてデザインが完成するスナ ップ釦を提供する事を考えた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は以上の課題を解決するため、例えば基布が衣類の一部である場合には 衣類の釦ホール形状に合致させて接着したシリコーン等の柔軟性素材で作った環 状雌部材の開口部に対して、他方の基布に設けた雄部材を嵌合する事により組み 合わされるスナップ釦とし、嵌合した状態で雄部材の一部が露出して、デザイン の一部を構成し、環状雌部材の素材が柔軟性を有するために力の弱い人たちであ っても嵌め外しが行い易いスナップ釦が出来る。

【０００５】 例えば雄部材が生地に縫い付け固定した釦、特に釦の主デザイン部の断面形状 が裏面に向かい拡大するテーパ形状で、最大径の箇所から生地との接地面とは膨 らみを持たせて嵌め外しが行い易くしてある釦の場合でも、環状雌部材の素材が 柔軟性を有するために嵌合や外す事も行い易いスナップ釦となる。

【０００６】 あるいは雄部材の凸突起部を環状雌部材の開口部に対して嵌合するスナップ釦 で、該凸突起部の設置位置は該雄部材の板状基盤の中心より端にずらす事により 生地を引いても釦を外す力とはなりにくいスナップ釦となる。

【０００７】 環状雌部材については生地に対し裏面で熱溶融型接着剤を塗布して熱圧着する 方法があるし、もちろん縫い付けて固定しても良い。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案のスナップ釦の実施例を説明する。ただし、これは言うまでもな く単に説明用のもので考案思想の制限又は限定を意味するものではない。なお、 雌部材の素材としてはシリコーン、エラストマー、ポリウレタン等のゴムや合成 樹脂を使用する事が出来る。

【０００８】 第１図は本考案の第一実施例のスナップ釦の嵌合状態を示す斜視図。１は雄部 材釦、２は雌部材、３と３’は生地。

【０００９】 第２図は本考案の第一実施例のスナップ釦の嵌合状態を示す図１のＡ−Ａ断面 説明図。１ａは嵌合周縁部、１ｂは糸穴、２ａは係止部、２ｂは外周縁部、２ｃ は接着部。

【００１０】 第３図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雄部材釦を示す斜視図。４は糸。

【００１１】 第４図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雌部材を示す斜視図。２ｄは貫通 開口部。

【００１２】 第５図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雌部材を示す上面図。

【００１３】 第６図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雌部材を示す図５のＢ−Ｂ断面説 明図。

【００１４】 第７図は本考案の第二実施例のスナップ釦の嵌合状態を示す斜視図。５ｂは雄 部材の嵌合球状部、６は雌部材、７と７’は生地。

【００１５】 第８図は本考案の第二実施例のスナップ釦の嵌合状態を示す図７のＣ−Ｃ断面 説明図。５は雄部材、５ａは座板部、５ｃは支持部、６ａは主部、６ｅは接着部 。

【００１６】 第９図は本考案の第二実施例のスナップ釦の雄部材を示す斜視図。５ｄは縫い 付け穴。

【００１７】 第１０図は本考案の第二実施例のスナップ釦の雄部材を示す平面図。

【００１８】 第１１図は本考案の第二実施例のスナップ釦の雌部材を示す斜視図。６ｂは係 止張出部、６ｃはスリット、６ｄは貫通孔。

【００１９】

【考案の効果】

本考案のシリコーンスナップ釦により、例えば高齢者、子供や身体障害者等の 力の弱い人たちであっても嵌め外しが行い易いような、しかも嵌合状態において デザインが完成するスナップ釦を提供する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１図は本考案の第一実施例のスナップ釦の嵌
合状態を示す斜視図。

【図２】第２図は本考案の第一実施例のスナップ釦の嵌
合状態を示す図１のＡ−Ａ断面説明図。

【図３】第３図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雄
部材釦を示す斜視図。

【図４】第４図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雌
部材を示す斜視図。

【図５】第５図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雌
部材を示す上面図。

【図６】第６図は本考案の第一実施例のスナップ釦の雌
部材を示す図５のＢ−Ｂ断面説明図。

【図７】第７図は本考案の第二実施例のスナップ釦の嵌
合状態を示す斜視図。

【図８】第８図は本考案の第二実施例のスナップ釦の嵌
合状態を示す図７のＣ−Ｃ断面説明図。

【図９】第９図は本考案の第二実施例のスナップ釦の雄
部材を示す斜視図。

【図１０】第１０図は本考案の第二実施例のスナップ釦
の雄部材を示す平面図。

【図１１】第１１図は本考案の第二実施例のスナップ釦
の雌部材を示す斜視図。

【符号の説明】

［第一実施例］ １ −雄部材釦 １ａ−嵌合周縁部 １ｂ−糸穴 ２ −雌部材 ２ａ−係止部 ２ｂ−外周縁部 ２ｃ−接着部 ２ｄ−貫通開口部 ３ −生地 ３’−生地 ４ −糸 ［第二実施例］ ５ −雄部材 ５ａ−座板部 ５ｂ−嵌合球状部 ５ｃ−支持部 ５ｄ−縫い付け穴 ６ −雌部材 ６ａ−主部 ６ｂ−係止張出部 ６ｃ−スリット ６ｄ−貫通孔 ６ｅ−接着部 ７ −生地 ７’−生地

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一方の基布に接着したシリコーン等の柔軟
   性素材で作った環状雌部材の開口部に対して、他方の基
   布に設けた雄部材を嵌合する事により組み合わされるス
   ナップ釦であって、嵌合した状態で雄部材の一部が露出
   して、デザインの一部を構成し、環状雌部材の素材が柔
   軟性を有するために嵌合や外す事が行い易い事を特徴と
   するスナップ釦。
2. 【請求項２】基布が衣類の一部であって環状雌部材の開
   口部は釦ホール形状に合致させ、他方の基布には雄部材
   を設けた請求項１に記載のスナップ釦。
3. 【請求項３】雄部材が生地に縫い付け固定した釦である
   請求項１及び２に記載のスナップ釦。
4. 【請求項４】雄部材の凸突起部を環状雌部材の開口部に
   対して嵌合するスナップ釦であって、該凸突起部の設置
   位置は該雄部材の板状基盤の中心より端にずらしてある
   ために生地を引いても釦を外す力とはなりにくい請求項
   １又は２又は３に記載のスナップ釦。
5. 【請求項５】環状雌部材の嵌合部はすり鉢形状でスリッ
   トを設けたために嵌合が行い易い請求項１乃至４に記載
   のスナップ釦。