JP3084471U - 筆記具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １本の筆記具を介して下書きした下書き面に
下書き面と異なる色彩で発色表示され上書き面を施すこ
とができる筆記具の提供。 【構成】 第１ペン先部５と第１中綿１１に下書き用イ
ンキ１７を含浸させると共に第２ペン先部８と第２中綿
１２に上書き用インキ１８を含浸させ、且つ下書き用イ
ンキ１７は第１ペン先部５を介しての用紙への下書きに
伴う下書き面が発色表示されるインキ材で形成すると共
に上書き用インキ１８は第２ペン先部８を介しての下書
き面への上書きに伴う上書き面が下書き面と異なる色彩
で発色表示されるようにしたインキ材で形成し、更に軸
筒４の両端部２２，２２に第１ペン先部を被覆する第１
キヤップ２３と第２ペン先部８を被覆する第２キヤップ
２４を着脱自在に設けると共に第１キヤップ２３は下書
き用インキ１７と、第２キヤップ２４は上書き用インキ
１８と同一の色彩を設けたことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、１本の筆記具を介して下書きを施した下書き面に下書き面と異な る色彩で発色表示され美麗な上書き面を施すことができる筆記具に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、複数の筆記具を介して下書きした下書き面に下書き面と異なる色彩で発 色表示され上書き面を得るようにすることは知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところで従来の複数の筆記具を介して下書きを施した下書き面に下書き面と異 なる色彩で発色表示される美麗な上書き面を得るようにすることは下書き面に使 用するインキの材質と上書き面に使用するインキの材質とによっては上書き面に 下書き面の色彩が残り、下書きを行うインキの材質及び上書きを行うインキの材 質が適合していないと下書き面の色彩を上書き面で打消すことが出来なくて所望 の色彩を施した下書き面に所望の色彩を施した上書き面を美麗で明確に得ること はできない等の欠点があつた。

【０００４】 この考案は上記の問題点を解決したものであり、下書きに使用するインキの材 質及び上書きに使用するインキの材質が下書き・上書きに適合すると共にペン先 部を被覆するキヤップの色彩によって下書き・上書きの際に表示される色彩を知 ることができるもので下書き面と上書き面の作成に伴う色彩に失敗することなく 美麗な下書き面に美麗な上書き面を確実に得ることが出来て、文字や模様の表示 を楽しむことができる操作が可能で失敗することなく所望の文字や模様を得るこ とができて経済的であると共に使い勝手が極めて好適な筆記具を得ることを目的 としたものである。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

上記の目的を達成するためのこの考案は、仕切部１を介して一方に第１中空部 ２を設けると共に他方に第２中空部３を設けた軸筒４を形成し、更に軸筒４の一 方先端に第１ペン先部５が挿入保持される第１ペン先保持孔６を有した第１ペン 先保持具７を設けると共に軸筒４の他方先端に第２ペン先部８が挿入保持される 第２ペン先保持孔９を有した第２ペン先保持具１０を設け、又更に第１中空部２ 内に綿状の第１中綿１１を設けると共に第２中空部３内に綿状の第２中綿１２を 設け、且つ第１ペン先部５の第１後端１３を第１中綿１１内に挿入すると共に第 ２ペン先部８の第２後端１４を第２中綿１２内に挿入し、且又第１ペン先部５の 第１先端部１５は直線状に形成すると共に第２ペン先部８の第２先端部１６は半 円球状に形成し、更に第１ペン先部５と第１中綿１１に下書き用インキ１７を含 浸させると共に第２ペン先部８と第２中綿１２に上書き用インキ１８を含浸させ 、且つ下書き用インキ１７は第１ペン先部５を介しての用紙１９への下書きに伴 う下書き面２０が発色表示されるインキ材で形成すると共に上書き用インキ１８ は第２ペン先部８を介しての乾いた下書き面２０への上書きに伴う上書き面２１ が下書き面２０と異なる色彩で発色表示されるようにしたインキ材で形成し、更 に軸筒４の両端部２２，２２に第１ペン先部５を被覆する第１キヤップ２３と第 ２ペン先部８を被覆する第２キヤップ２４を着脱自在に設けると共に第１キヤッ プ２３は下書き用インキ１７と、第２キヤップ２４は上書き用インキ１８と同一 の色彩を設けたものである。

【０００６】

【実施例】

以下図面についてこの考案の実施例を説明すると、仕切部１を介して一方に第 １中空部２を設けると共に他方に第２中空部３を設けた軸筒４を形成したもので ある（図１参照）。

【０００７】 又、軸筒４の一方先端に第１ペン先部５が挿入保持される第１ペン先保持孔６ を有した第１ペン先保持具７を設けると共に軸筒４の他方先端に第２ペン先部８ が挿入保持される第２ペン先保持孔９を有した第２ペン先保持具１０を設けたも のである（図１、図２参照）。

【０００８】 又、第１中空部２内に綿状の第１中綿１１を設けると共に第２中空部３内に綿 状の第２中綿１２を設け、且つ第１ペン先部５の第１後端１３を第１中綿１１内 に挿入すると共に第２ペン先部８の第２後端１４を第２中綿１２内に挿入したも のである（図１、図２参照）。

【０００９】 又、第１ペン先部５の第１先端部１５は直線状に形成すると共に第２ペン先部 ８の第２先端部１６は半円球状に形成したものである（図１乃至図４参照）。

【００１０】 又、第１ペン先部５と第１中綿１１に下書き用インキ１７を含浸させると共に 第２ペン先部８と第２中綿１２に上書き用インキ１８を含浸させたものである （図１乃至図４参照）。

【００１１】 又、下書き用インキ１７は第１ペン先部５を介しての用紙１９への下書きに伴 う下書き面２０が発色表示されるインキ材で形成すると共に上書き用インキ１８ は第２ペン先部８を介しての下書き面２０が乾いてから下書き面２０への上書き に伴う上書き面２１を施すことで上書き面２１が下書き面２０の色彩を打ち消し て異なる色彩で発色表示されるようにしたインキ材で形成したものであり、且つ 下書き用インキ１７は塩基性染料・活性剤・防薇剤・精製水等で構成すると共に 上書き用インキ１８は酸性染料・亜硫酸・精製グリセリン・精製水等で構成した ものである（図３、図４参照）。

【００１２】 又、軸筒４の両端部２２，２２に第１ペン先部５を被覆する第１キヤップ２３ と第２ペン先部８を被覆する第２キヤップ２４を着脱自在に設けると共に第１キ ヤップ２３は下書き用インキ１７と、第２キヤップ２４は上書き用インキ１８と 同一の色彩を設けたものである（図１、図２参照）。

【００１３】

【考案の作用効果】 この考案は以上のような構成であり、図３に図示したように下書きを施した下 書き面２０に図４に図示したように上書きを施した上書き面２１を１本の筆記具 を介して得ることができるようにしたものである。

【００１４】 ところで、仕切部１を介して一方に第１中空部２を設けると共に他方に第２中 空部３を設けた軸筒４を形成し、更に軸筒４の一方先端に第１ペン先部５が挿入 保持される第１ペン先保持孔６を有した第１ペン先保持具７を設けると共に軸筒 ４の他方先端に第２ペン先部８が挿入保持される第２ペン先保持孔９を有した第 ２ペン先保持具１０を設け、又更に第１中空部２内に綿状の第１中綿１１を設け ると共に第２中空部３内に綿状の第２中綿１２を設け、且つ第１ペン先部５の第 １後端１３を第１中綿１１内に挿入すると共に第２ペン先部８の第２後端１４を 第２中綿１２内に挿入したので第１ペン先部５を介して下書き面２０を形成し、 第２ペン先部８を介して上書き面２１を形成することが１本の筆記具で行うこと ができるもので下書き面２０の形成及び上書き面２０の形成に２本の筆記具を準 備することなく使用上極めて好都合である。

【００１５】 又、第１ペン先部５と第１中綿１１に下書き用インキ１７を含浸させると共に 第２ペン先部８と第２中綿１２に上書き用インキ１８を含浸させ、且つ下書き用 インキ１７は第１ペン先部５を介しての用紙１９への下書きに伴う下書き面２０ が発色表示されるインキ材で形成すると共に上書き用インキ１８は第２ペン先部 ８を介しての乾いた下書き面２０への上書きに伴う上書き面２１が下書き面２０ と異なる色彩で発色表示されるようにしたインキ材で形成したことによって下書 き面２０を記載した下書き用インキ１７の材質と上書き面２１を記載した上書き 用インキ１８の材質とが適合して下書き面２０の色彩を上書き面２１で打消すこ とが出来て所望の色彩を施した下書き面２０に所望の色彩を施した上書き面２１ を得ることができるものである。

【００１６】 又、第１ペン先部５の第１先端部１５は直線状に形成すると共に第２ペン先部 ８の第２先端部１６は半円球状に形成したことによって下書き面２０の形成は直 線状にして幅の広い第１ペン先部５の第１先端部１５を介して広幅の下書き面２ ０を簡単迅速に描くことが出来るものであると共に上書き面２１の形成は半円球 状に細くした第２ペン先部８の第２先端部１６を介して詳細で緻密な上書き面２ １を描くことが出来るものである。

【００１７】 又、軸筒４の両端部２２，２２に第１ペン先部５を被覆する第１キヤップ２３ と第２ペン先部８を被覆する第２キヤップ２４を着脱自在に設けると共に第１キ ヤップ２３は下書き用インキ１７と、第２キヤップ２４は上書き用インキ１８と 同一の色彩を設けたので第１キヤップ２３と第２キヤップ２４の色彩によって下 書き面２０と上書き面２１の色彩を知ることができて下書き面２０と上書き面２ １の表示を楽しむことが出来るものである。

【００１８】 以上のようにこの考案は、構造が簡単で安価に提供できるものであり、更に下 書きに使用するインキの材質及び上書きに使用するインキの材質が下書き・上書 きに適合すると共に下書き・上書きの際に表示される色彩を操作前に知ることが できるもので下書き面と下書き面の作成に失敗することなく美麗で好適な下書き 面に美麗で好適なな上書き面を確実容易に得ることが出来て文字や模様の表示を 楽しむことができる使用が可能で表示操作に失敗することがなく使い勝手が極め て好適である等の幾多の実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の縦断面図である。

【図２】図１に於いて角度を変えた一部切欠縦断面図で
ある。

【図３】下書き面を形成する状態を示した斜視図であ
る。

【図４】下書き面上に上書き面を形成する状態を示した
斜視図である。

【符号の説明】

１ 仕切部 ２ 第１中空部 ３ 第２中空部 ４ 軸筒 ５ 第１ペン先部 ６ 第１ペン先保持孔 ７ 第１ペン先保持具 ８ 第２ペン先部 ９ 第２ペン先保持孔 １０ 第２ペン先保持具 １１ 第１中綿 １２ 第２中綿 １３ 第１後端 １４ 第２後端 １５ 第１先端部 １６ 第２先端部 １７ 下書き用インキ １８ 上書き用インキ １９ 用紙 ２０ 下書き面 ２１ 上書き面 ２２ 両端部 ２３ 第１キヤップ ２４ 第２キヤップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 仕切部１を介して一方に第１中空部２を
   設けると共に他方に第２中空部３を設けた軸筒４を形成
   し、更に軸筒４の一方先端に第１ペン先部５が挿入保持
   される第１ペン先保持孔６を有した第１ペン先保持具７
   を設けると共に軸筒４の他方先端に第２ペン先部８が挿
   入保持される第２ペン先保持孔９を有した第２ペン先保
   持具１０を設け、又更に第１中空部２内に綿状の第１中
   綿１１を設けると共に第２中空部３内に綿状の第２中綿
   １２を設け、且つ第１ペン先部５の第１後端１３を第１
   中綿１１内に挿入すると共に第２ペン先部８の第２後端
   １４を第２中綿１２内に挿入し、且又第１ペン先部５の
   第１先端部１５は直線状に形成すると共に第２ペン先部
   ８の第２先端部１６は半円球状に形成し、更に第１ペン
   先部５と第１中綿１１に下書き用インキ１７を含浸させ
   ると共に第２ペン先部８と第２中綿１２に上書き用イン
   キ１８を含浸させ、且つ下書き用インキ１７は第１ペン
   先部５を介しての用紙１９への下書きに伴う下書き面２
   ０が発色表示されるインキ材で形成すると共に上書き用
   インキ１８は第２ペン先部８を介しての乾いた下書き面
   ２０への上書きに伴う上書き面２１が下書き面２０と異
   なる色彩で発色表示されるようにしたインキ材で形成
   し、更に軸筒４の両端部２２，２２に第１ペン先部５を
   被覆する第１キヤップ２３と第２ペン先部８を被覆する
   第２キヤップ２４を着脱自在に設けると共に第１キヤッ
   プ２３は下書き用インキ１７と、第２キヤップ２４は上
   書き用インキ１８と同一の色彩を設けたことを特徴とす
   る筆記具。