JP3084448U - 三次元プリズム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】左右のステレオ画像のサイズ（横幅）が瞳孔間
距離 （約６ｃｍ）以上であると、眼科学的にも光学的
にも、光を屈折させる機構が必要となる。又、刃と刃と
を向き合わせて固定したプリズムは、一般に航空測量装
置や一部の医学や医療用画像の立体観察用に、別個の反
射鏡などと組み合わせて用いられるが、光学ガラス製の
プリズムを中心とした観察装置は、機構が複雑で、レン
ズ系が超高価で、かつ破損しやすい。今までのペアにな
った画像〜両眼視用画像（いわゆるホビー用品：ステレ
オ風景、裸婦像）を見る装置は、小型で手軽であっても
ステレオ画像のサイズに制限があった。また大きな光学
機械ほど自由度に乏しかった。 【解決手段】そこで中央部に設けられた結合体１を介し
て柔軟性を有する物質を用いて外側から内側に向かって
順次肉薄に形成したプリズム５，５′を左右に設けた事
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は三次元プリズム装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術並びに考案が解決しようとする課題】

従来の三次元画像装置は三次元画像つまり「浮いて見える」像は、静止画（例 ：景色、体内の構造）であれ、動画（例：ベーブルースの野球の球）であれ、左 右の目の網膜に夫々ステレオ画像が入って「立体を感ずる」との原理に基づく。 この際、左右のステレオ画像のサイズ（横幅）が瞳孔間距離 （約６ｃｍ）以上 であると、眼科学的にも光学的にも、光を屈折させる機構が必要となる。

【０００３】 又、「刃と刃とを向き合わせて」固定したプリズムは、一般に航空測量装置や 一部の医学や医療用画像の立体観察用に、別個の反射鏡などと組み合わせて用い られるが、光学ガラス製のプリズムを中心とした観察装置は、機構が複雑で、レ ンズ系が超高価で、かつ破損しやすい。

【０００４】 今までの「ペアになった画像〜両眼視用画像」（いわゆるホビー用品：ステレ オ風景、裸婦像）を見る装置は、小型で手軽であっても、ステレオ画像のサイズ に制限があった。また大きな光学機械ほど自由度に乏しかった。

【０００５】

【課題を解決するための手段並びにその実施形態】

本考は永年に亙り種々辛苦研究の結果中央部に設けられた結合体を介して柔軟 性を有する物質を用いて外側から内側に向かって順次肉薄に形成したプリズムを 左右に設けた事を特徴とする三次元プリズム装置を考案、提供しようとするもの である。

【０００６】 以下例示的に示す実施態様例に就いて具体的に説明する。

【０００７】

【実施例１】 図３に示される如く中央部に設けられた柔軟性を有する結合体１を介して左右 にプリズム２、２′を設け、該プリズム２、２′の両端にグリップ３、３′を設 けて成るものである。

【０００８】

【実施例２】 図２に示す如く中央部に設けられた結合体１′を介して左右に、シリコン護謨 等柔軟性を有する透明な物質４で形成したプリズム５、５′を設けて成るもので ある。

【０００９】

【実施例３】 図１に示される如く中央部に設けられた柔軟性を有する結合体１を介して左右 にシリコン護謨等透明で柔軟性を有する物質４を用い外側６から内側７に向かっ て順次肉薄に形成したプリズム８、８′を設け、その両端にグリップ３、３′を 設けて成るものである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は上述の如く構成せられているから、図３、実施例１に示す実施例にお いてはグリップ３、３′部を持って内側に折り曲げれば、所望位置に自在に折曲 り図３（ａ）から（ｂ）の状態となる。

【００１１】 又、実施例２、３に示されるものにおいてはシリコン護謨等柔軟性を有する物 質４を用い外側６から内側７に向って順次肉薄に形成したプリズムを設けて構成 されているので図４（ａ）、（ｂ）、（ｃ）に示す如く各観者、各人の体形、各 人の目の状態、実際に観賞、観察する対象物１０等に応じ自在の角度に湾曲し、 又図４（ｄ）、（ｅ）に示す如く上下より斜め等如何る方向にも屈曲し得るので 乱視の有る人でも自己の乱視の度合に合せて最良の状態で、わずかに角度をずら せて撮影された２枚の写真１１、１１′から一つの立体像１２として観賞又は観 察し得る実用上極めて顕著な効果がある。

【００１２】 本考案では、ステレオ視用画像サイズが、小は名刺・葉書大から、大は新聞紙 の半分位・大型レントゲンフィルムまでのステレオ画像までの観察が可能である 。また、大型モニター面上のステレオ画像なども自由に立体視でき、その際に他 の用具は必要なく、単に本案の一組の大型プリズムだけでよい。

【００１３】 いわゆるピント合わせは、前述の通り、観察者の目とプリズムと画面との間で 「観察者自身によって」試行錯誤で行われるので補助具は一切不要である特色が ある。これは従来のステレオプリズムになかった特徴で、観察者の左右の目の自 由度を極めて大きくし、プリズム越しの「いわゆるピント合わせ」に貢献できる 。 従来のステレオ視装置で「見えなかった」人でも本考案のプリズム装置を両手 でグリップ部を持って調節することにより「開眼」することが多い。これは観察 者の遠視、近視、乱視、斜視などの「潜在的にステレオ視を妨げていた因子」が 、自然に観察者自身の目と手で矯正されるからだと考えられる。

【００１４】

【図面の簡単な説明】

【図１】平面図である

【図２】正面図である

【図３】他の実施例の平面図と説明図である

【図４】使用状態におけるプリズム装置の変化の状態の
説明図である

【図５】使用状態の説明図である

【符号の説明】

１ 柔軟性を有する結合体 １′ 結合体 ２、２′ プリズム ３、３′ グリップ ４ シリコン護謨等柔軟性を有する物質 ５、５′ 柔軟性を有する物質で形成されたプリズ
ム ６ 外側 ７ 内側 ８、８′ 外側から内側に向って肉薄に形成された
プリズム ９ 目 １０ 観賞、観察する対象物 １１、１１′ 写真 １２ 立体像

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】中央部に設けられた柔軟性を有する結合体
   を介して左右にプリズムを設け、該プリズムの両端にグ
   リップを設けた事を特徴とする三次元プリズム装置。
2. 【請求項２】中央部に設けられた結合体を介して柔軟性
   を有する物質で形成したプリズムを左右に設けた事を特
   徴とする三次元プリズム装置。
3. 【請求項３】中央部に設けられた柔軟性を有する結合体
   を介して柔軟性を有する物質を用いて外側から内側に向
   かって順次肉薄に形成したプリズムを左右に設けた事を
   特徴とする三次元プリズム装置。