JP3084174B2 - 歯科用鋳造物の自動研磨機アタッチメント及びその研磨方法 - Google Patents
歯科用鋳造物の自動研磨機アタッチメント及びその研磨方法Info
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- JP3084174B2 JP3084174B2 JP13956093A JP13956093A JP3084174B2 JP 3084174 B2 JP3084174 B2 JP 3084174B2 JP 13956093 A JP13956093 A JP 13956093A JP 13956093 A JP13956093 A JP 13956093A JP 3084174 B2 JP3084174 B2 JP 3084174B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は歯科用鋳造物を自動研磨
機で研磨する際に、歯科用鋳造物を自動研磨機に簡単に
取り付けることができ、かつ能率的に研磨ができる自動
研磨機アタッチメント及びその研磨方法に関するもので
ある。
機で研磨する際に、歯科用鋳造物を自動研磨機に簡単に
取り付けることができ、かつ能率的に研磨ができる自動
研磨機アタッチメント及びその研磨方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】歯科技工物、つまり補綴物の中には、金
属である鋳造物が歯冠やインレー（詰物）に使用されて
いる。この鋳造した金属の表面は酸化膜に覆われている
ので、補綴物として使用する前に、これを除去し、鏡面
仕上げをする必要があるために、研磨作業をしなければ
ならない。従来はハンドピースと称するペンシル型マイ
クロモーターのチャックにシリコンポイントやフェルト
ポイント等を装着し、鋳造物を手で持って手作業で研磨
するか、もしくはバレル式自動研磨機や回転タンク式卓
上研磨機等を研磨工程内の一部で適当に使用し、かつ手
作業研磨も併用しながら、鋳造物の研磨を完遂している
のが実情である。
属である鋳造物が歯冠やインレー（詰物）に使用されて
いる。この鋳造した金属の表面は酸化膜に覆われている
ので、補綴物として使用する前に、これを除去し、鏡面
仕上げをする必要があるために、研磨作業をしなければ
ならない。従来はハンドピースと称するペンシル型マイ
クロモーターのチャックにシリコンポイントやフェルト
ポイント等を装着し、鋳造物を手で持って手作業で研磨
するか、もしくはバレル式自動研磨機や回転タンク式卓
上研磨機等を研磨工程内の一部で適当に使用し、かつ手
作業研磨も併用しながら、鋳造物の研磨を完遂している
のが実情である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】最近、処理する鋳造物
の量が多くなって、前記の後者の研磨方法、すなわち、
バレル式自動研磨機や回転タンク式卓上研磨機等の自動
研磨機が盛んに使用されているが、この場合、鋳造物の
研磨機へのセットの仕方に大きな問題があった。つまり
それは、歯科技工物は、すべて例外なく、オーダーメイ
ドであって、鋳造物の大きさや形が１つ１つちがうの
で、それらを研磨機内にセットするアタッチメントもそ
れぞれ使い分けなければならないという大変不便なもの
であった。
の量が多くなって、前記の後者の研磨方法、すなわち、
バレル式自動研磨機や回転タンク式卓上研磨機等の自動
研磨機が盛んに使用されているが、この場合、鋳造物の
研磨機へのセットの仕方に大きな問題があった。つまり
それは、歯科技工物は、すべて例外なく、オーダーメイ
ドであって、鋳造物の大きさや形が１つ１つちがうの
で、それらを研磨機内にセットするアタッチメントもそ
れぞれ使い分けなければならないという大変不便なもの
であった。
【０００４】またさらに取付け方法においても次のよう
な問題があった。すなわち、シリコーンゴムや熱軟化材
等でできているアタッチメントの鋳造物取付け部分に、
鋳造物をかぶせたり、あるいは押しつけたりし、その上
からピンで固定するようにしているが、この方式では、
上記の如く形や大きさが１つ１つまちまちな鋳造物すべ
てを保持する力は十分には持っておらず、従ってその保
持力が研磨抵抗に負けて鋳造物が脱落したり、あるいは
その位置がずれたりして研磨不足、もしくは研磨斑を生
じていた。研磨作業中に鋳造物が脱落して、研磨材中に
混入した場合には、鋳造物を研磨材の中から探し出さね
ばならないという余分の面倒な作業が加わる。また、鋳
造物のセット位置がずれたりして研磨斑が発生した場合
には、手作業にて再研磨をする必要があって大変やっか
いであった。
な問題があった。すなわち、シリコーンゴムや熱軟化材
等でできているアタッチメントの鋳造物取付け部分に、
鋳造物をかぶせたり、あるいは押しつけたりし、その上
からピンで固定するようにしているが、この方式では、
上記の如く形や大きさが１つ１つまちまちな鋳造物すべ
てを保持する力は十分には持っておらず、従ってその保
持力が研磨抵抗に負けて鋳造物が脱落したり、あるいは
その位置がずれたりして研磨不足、もしくは研磨斑を生
じていた。研磨作業中に鋳造物が脱落して、研磨材中に
混入した場合には、鋳造物を研磨材の中から探し出さね
ばならないという余分の面倒な作業が加わる。また、鋳
造物のセット位置がずれたりして研磨斑が発生した場合
には、手作業にて再研磨をする必要があって大変やっか
いであった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前述のように最近は自動
研磨機が盛んに使用されており、この場合には歯科用鋳
造物１つ１つが形や大きさがちがうので、それに応じて
アタッチメントも１つ１つ使い分けねばらないというこ
とになって、使用するアタッチメントの数がおのずと多
くなり、大きな無駄を生じる。従ってどんな形や大きさ
の鋳造物でも簡単にセットできて、しかもその保持力
も、鋳造物の脱落や位置のずれが生じない程度に強力で
あるアタッチメントの開発が、永い間待望されていた。
本発明者等は鋭気研究の結果、この課題を解決したもの
であって、具体的には歯科用鋳造物の裏面に瞬間重合形
樹脂で固着立設した支持棒を螺合装着させる多数のネジ
穴を有し、かつその裏面中心部に自動研磨機の回転軸に
装着できるアタッチメント支持棒を立設した球面状円盤
を歯科用鋳造物の自動研磨機のアタッチメントとして用
いるものである。
研磨機が盛んに使用されており、この場合には歯科用鋳
造物１つ１つが形や大きさがちがうので、それに応じて
アタッチメントも１つ１つ使い分けねばらないというこ
とになって、使用するアタッチメントの数がおのずと多
くなり、大きな無駄を生じる。従ってどんな形や大きさ
の鋳造物でも簡単にセットできて、しかもその保持力
も、鋳造物の脱落や位置のずれが生じない程度に強力で
あるアタッチメントの開発が、永い間待望されていた。
本発明者等は鋭気研究の結果、この課題を解決したもの
であって、具体的には歯科用鋳造物の裏面に瞬間重合形
樹脂で固着立設した支持棒を螺合装着させる多数のネジ
穴を有し、かつその裏面中心部に自動研磨機の回転軸に
装着できるアタッチメント支持棒を立設した球面状円盤
を歯科用鋳造物の自動研磨機のアタッチメントとして用
いるものである。
【０００６】また、本発明の手順としては、歯科用鋳造
物の裏面に瞬間重合形樹脂を入れ、この中に、端部にネ
ジ山を有する鋳造物支持棒をまっすぐに差し込んで、固
着してから、これを球面状円盤に多数のネジ穴を有し、
かつ、その裏面中心部にアタッチメント支持棒を立設し
たアタッチメントに螺合装着し、これを自動研磨機の回
転軸に取付けて研磨するものである。本発明の自動研磨
機アタッチメントを使用して歯科用鋳造物を研磨するこ
とによって、鋳造物の脱落はもちろんのこと、その位置
のずれもなく、従って可成り十分に、かつ、均一に研磨
ができるようになった。
物の裏面に瞬間重合形樹脂を入れ、この中に、端部にネ
ジ山を有する鋳造物支持棒をまっすぐに差し込んで、固
着してから、これを球面状円盤に多数のネジ穴を有し、
かつ、その裏面中心部にアタッチメント支持棒を立設し
たアタッチメントに螺合装着し、これを自動研磨機の回
転軸に取付けて研磨するものである。本発明の自動研磨
機アタッチメントを使用して歯科用鋳造物を研磨するこ
とによって、鋳造物の脱落はもちろんのこと、その位置
のずれもなく、従って可成り十分に、かつ、均一に研磨
ができるようになった。
【０００７】
【作用】以上のように本発明の自動研磨機のアタッチメ
ントを使用することによって、歯科用鋳造物が簡単に、
しかも強固にアタッチメントにセットできるようになっ
たので、研磨作業が非常に楽になった。またこのアタッ
チメントには、多数のネジ穴が明けられるので、今まで
よりも大量の鋳造物が一度にセットできて研磨可能とな
り、飛躍的に能率が向上した。
ントを使用することによって、歯科用鋳造物が簡単に、
しかも強固にアタッチメントにセットできるようになっ
たので、研磨作業が非常に楽になった。またこのアタッ
チメントには、多数のネジ穴が明けられるので、今まで
よりも大量の鋳造物が一度にセットできて研磨可能とな
り、飛躍的に能率が向上した。
【０００８】
【実施例】図１、図２及び図３は歯冠鋳造物の裏面に瞬
間重合形樹脂を詰めて鋳造物支持棒をまっすぐ差し込ん
で固着させたものの斜視図、平面図及び断面図をそれぞ
れ示している。また図４、図５及び図６はこれをセット
する本発明の自動研磨機アタッチメントの斜視図、平面
図及び断面図をそれぞれ示している。
間重合形樹脂を詰めて鋳造物支持棒をまっすぐ差し込ん
で固着させたものの斜視図、平面図及び断面図をそれぞ
れ示している。また図４、図５及び図６はこれをセット
する本発明の自動研磨機アタッチメントの斜視図、平面
図及び断面図をそれぞれ示している。
【０００９】まず歯冠鋳造物（１）裏面の凹部に瞬間重
合形樹脂（４）を流し込み、この中へ端部にネジ山
（３）を有する３ｍｍφの鋳造物支持棒（２）をまっす
ぐに立てて硬化固着させた。次に球面状円盤（６）に１
５ｍｍ間隔で３ｍｍφのネジ穴（７）を１４個切り、こ
の球面状円盤（６）の裏面の中心部に１０ｍｍφのアタ
ッチメント支持棒（８）をまっすぐに立てて溶接した。
このアタッチメント支持棒（８）の端部には自動研磨機
の回転軸が嵌入できる孔（９）がアタッチメント支持棒
（８）に沿って明けている。また同時にその端部にはア
タッチメント支持棒（８）を自動研磨機の回転軸にピン
で固定できるように３ｍｍφの穴（１０）も明けてい
る。このようにして作製したアタッチメント（５）に前
記のように作製した歯冠鋳造物を１４個螺合装着させて
から、該アタッチメント（５）を自動研磨機の回転軸に
嵌入装着させて、以後通常のようにして研磨を行った。
この研磨作業を終了した歯冠鋳造物はアタッチメントか
らの脱落はもちろん、位置のずれも全くなく、はじめと
同じように強固に固定されており、かつ均一に研磨がで
きていた。
合形樹脂（４）を流し込み、この中へ端部にネジ山
（３）を有する３ｍｍφの鋳造物支持棒（２）をまっす
ぐに立てて硬化固着させた。次に球面状円盤（６）に１
５ｍｍ間隔で３ｍｍφのネジ穴（７）を１４個切り、こ
の球面状円盤（６）の裏面の中心部に１０ｍｍφのアタ
ッチメント支持棒（８）をまっすぐに立てて溶接した。
このアタッチメント支持棒（８）の端部には自動研磨機
の回転軸が嵌入できる孔（９）がアタッチメント支持棒
（８）に沿って明けている。また同時にその端部にはア
タッチメント支持棒（８）を自動研磨機の回転軸にピン
で固定できるように３ｍｍφの穴（１０）も明けてい
る。このようにして作製したアタッチメント（５）に前
記のように作製した歯冠鋳造物を１４個螺合装着させて
から、該アタッチメント（５）を自動研磨機の回転軸に
嵌入装着させて、以後通常のようにして研磨を行った。
この研磨作業を終了した歯冠鋳造物はアタッチメントか
らの脱落はもちろん、位置のずれも全くなく、はじめと
同じように強固に固定されており、かつ均一に研磨がで
きていた。
【００１０】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、構造が簡単
な自動研磨機アタッチメントを作製し、これに歯科用鋳
造物を螺合装着して自動研磨機で研磨するもので本発明
の方法ではアタッチメントのコストは安く、また歯科用
鋳造物の取り付け及び該アタッチメントの自動研磨機へ
の装着が簡単なため、作業が非常に楽になった。さらに
１つのアタッチメントに多数の歯科用鋳造物がセットで
きるので、能率が大きく向上し、従って研磨の費用も非
常に安くなった。
な自動研磨機アタッチメントを作製し、これに歯科用鋳
造物を螺合装着して自動研磨機で研磨するもので本発明
の方法ではアタッチメントのコストは安く、また歯科用
鋳造物の取り付け及び該アタッチメントの自動研磨機へ
の装着が簡単なため、作業が非常に楽になった。さらに
１つのアタッチメントに多数の歯科用鋳造物がセットで
きるので、能率が大きく向上し、従って研磨の費用も非
常に安くなった。
【図１】本発明の歯科鋳造物の裏面に支持棒を立設した
斜視図である。
斜視図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。
【図４】本発明の自動研磨機アタッチメントの斜視図で
ある。
ある。
【図５】図４の平面図である。
【図６】図４のＢ−Ｂ断面図である。
１ 歯科用鋳造物（歯冠） ２ 鋳造物支持棒 ３ ネジ山 ４ 瞬間重合形樹脂 ５ 自動研磨機アタッチメント ６ 球面状円盤 ７ ネジ穴 ８ アタッチメント支持棒 ９ 自動研磨機回転軸の嵌入孔 １０自動研磨機回転軸へ固定するピン穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61C 3/00 - 3/06 A61C 5/00 - 5/10
Claims (3)
- 【請求項１】 歯科用鋳造物を自動研磨機で研磨するに
際して、歯科用鋳造物の裏面に瞬間重合形樹脂で立設し
た鋳造物支持棒を螺合装着させる多数のネジ穴を有し、
かつその裏面中心部に自動研磨機の回転軸へ装着できる
アタッチメント支持棒を立設した球面状円盤であること
を特徴とする歯科用鋳造物の自動研磨機のアタッチメン
ト。 - 【請求項２】 歯科用鋳造物を自動研磨機で研磨するに
際して、歯科用鋳造物の裏面に瞬間重合形樹脂を入れ、
この中に、端部にネジ山を有する鋳造物支持棒をまっす
ぐに差し込んで固着してから、これを球面状円盤に多数
のネジ穴を有し、かつその裏面中心部にアタッチメント
支持棒を立設したアタッチメントに螺合装着し、これを
自動研磨機の回転軸に取付けて研磨する方法。 - 【請求項３】 アタッチメント支持棒の端部が自動研磨
機の回転軸を差し込めるように中空パイプ状になってい
て、これがピンで固定できるようになっている請求項１
に記載の歯科用鋳造物の自動研磨機アタッチメント及び
請求項２に記載の歯科用鋳造物の研磨方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13956093A JP3084174B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 歯科用鋳造物の自動研磨機アタッチメント及びその研磨方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13956093A JP3084174B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 歯科用鋳造物の自動研磨機アタッチメント及びその研磨方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06327700A JPH06327700A (ja) | 1994-11-29 |
| JP3084174B2 true JP3084174B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=15248112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13956093A Expired - Fee Related JP3084174B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 歯科用鋳造物の自動研磨機アタッチメント及びその研磨方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3084174B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4711405B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2011-06-29 | 神 規人 | 漆塗装品製造方法、およびそれ用の研ぎ出し装置 |
| JP6876297B2 (ja) | 2017-05-16 | 2021-05-26 | 株式会社不二製作所 | 人工歯の研磨方法 |
| KR102133578B1 (ko) * | 2018-11-12 | 2020-07-13 | 가부시끼가이샤 후지세이사쿠쇼 | 인공치아의 연마방법 및 연마장치 |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP13956093A patent/JP3084174B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06327700A (ja) | 1994-11-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |