JP3083620B2 - 粒子回転型記録方法 - Google Patents

粒子回転型記録方法

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JP3083620B2 JP04023158A JP2315892A JP3083620B2 JP 3083620 B2 JP3083620 B2 JP 3083620B2 JP 04023158 A JP04023158 A JP 04023158A JP 2315892 A JP2315892 A JP 2315892A JP 3083620 B2 JP3083620 B2 JP 3083620B2
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勝彦 黒田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子回転型記録方法に
関するものであり、詳しくは、新規な原理を利用するこ
とにより、特に、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の
OA端末機における記録等に極めて有利に使用できる粒
子回転型記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】OA端末機の急激な普及により、各種の
記録方法が発展して幅広く利用されている。そして、従
来の記録方法は、普通紙対応として、電子写真方式、感
熱転写方式、インクジェット方式などが知られ、特殊紙
対応として、感熱紙による発色記録方式などが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
記録方法は、何れも、一回限りの記録しか出来ず、書き
換えや記録消去が出来ない。このため、記録した紙の再
生に当たっては、古紙回収や再生処理に極めて多大の労
力と費用を必要とする。本発明は、上記実情に鑑みなさ
れたものであり、その目的は、記録紙の多数回使用が可
能な記録方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、付与するエネルギーにより粘性が低下する物質にて
全体が包囲され且つ表面の一部の電気的性質と反射率と
が他の部分と異なる微粒子を支持体上に保持して記録媒
体を構成し、当該記録媒体に微粒子の包囲物質の粘性を
低下させ得るエネルギーを付与すると共に静電場を作用
させて包囲物質中の微粒子を一定方向に回転させ、次い
で、上記のエネルギーの付与を中止して微粒子を包囲物
質中に固定することを特徴とする粒子回転型記録方法に
存する。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、付与するエネルギーにより粘性が低下する物
質にて全体が包囲され且つ表面の一部の電気的性質と反
射率とが他の部分と異なる微粒子を支持体上に保持して
記録媒体を構成する。
【0006】先ず、付与するエネルギーにより粘性が低
下する物質について説明する。上記の物質は、後述の微
粒子を包囲し、常態においては固体ないしは高粘性を呈
して微粒子を固定し、エネルギー付与状態においては低
粘性を呈して微粒子の回転を可能とする。上記の物質
(以下、「包囲用物質」と言う)としては、当該物質の
粘性低下のために付与されるエネルギーの種類により各
種の物質を利用することが出来る。例えば、熱エネルギ
ーの場合は、熱による粘性低下の大きな物質、代表的に
は、各種のワックス類が使用される。そして、後述の記
録時に適切なレベルのエネルギーを付与することによ
り、約10cps以下の粘度を呈し、当該エネルギー付
与の中止により、後述の微粒子を十分固定し得る程度の
粘度に上昇し得る必要がある。上記のワックス類は、通
常、常温では固体であり、80℃程度の加熱により約2
〜4cpsの液体となる。
【0007】次に、表面の一部の電気的性質と反射率と
が他の部分と異なる微粒子について説明する。ここに、
電気的性質が異なるとは、静電場に微粒子を置いた際に
各部分に作用する力の大きさが異なることを意味する。
また、反射率が異なるとは、一方向からの光に対する吸
収・反射の程度が異なることを意味し、反射率を異なら
せるためには、特定のスペクトルの吸収によって生じる
有彩色の他、全スペクトルの吸収または反射で生じる黒
または白の無彩色を利用することが出来る。従って、上
記の微粒子は、エネルギー及び静電場の作用により一定
方向に配列固定され、表示体としての機能を果たす。
【0008】上記の微粒子(以下、「記録用微粒子」と
言う)の製作には、通常、0.5〜100μmの粒径の
微粒子が素材として使用され、そして、当該微粒子の表
面の一部に例えば帯電性を付与する着色剤を塗工するこ
とにより記録用微粒子とすることが出来る。具体的に
は、例えば、マイクロビーズとして市販されている、粒
径2〜20μのソーダー石灰ガラスや低アルカリガラス
(例えば、Li2 O・TiO2 ・SiO2 系ガラス)の
球状微粒子を素材とし、これらの負帯電性微粒子の半球
表面に正帯電性着色剤を塗工する。
【0009】上記の正帯電性着色剤としては、例えば、
ニグロシン等のアジン系電子供与性化合物、ジフェニル
メタン、トリフェニルメタン類等の塩基性染料が使用さ
れる。また、正帯電性付与剤としては、ポリピロール、
ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性化合物を利用
することも出来る。正帯電性微粒子を素材とした場合、
負帯電性着色剤としては、直接性染料、含金属アゾ系色
素、フタロシアニン誘導体等が使用し得る。
【0010】記録用微粒子は、粘性の低下された状態の
包囲用物質中で回転し得る限り、球状である必要はな
い。例えば、包囲用物質を厚く適用することにより、楕
円形状、円柱形状等の微粒子を利用することも出来る。
また、球状微粒子を使用する場合、着色剤の塗工は、必
ずしも半球表面の全体に亙って行う必要はなく一部につ
いて行うことも出来る。通常、包囲用物質および後述の
支持体は、微粒子の非塗工部分と同色であり、従って、
微粒子は、その一部の塗工部分のみで表示体としての機
能を果たすことが出来る。
【0011】また、記録用微粒子は、上記の他、次の方
法によっても得ることが出来る。例えば、帯電序列の異
なる2種のポリマーの何れか一方に着色剤を配合して共
押出法により繊維状に押し出し、両者がほぼ球半分同士
で合体した繊維となし、これを裁断して微細な円柱体と
する。更にまた、記録用微粒子としては、この様な粒子
として従来より知られている粒子回転ディスプレー用微
粒子なども使用できる。すなわち、特開昭63−401
86号公報に記載された樹脂微粒子や特開昭58−12
2519号公報あるいは特開昭58−123579号公
報に記載された無機粒子などが利用できる。特に、ガラ
ス球の半球表面に先ずMgF2 を蒸着し、次いで、Sb
2 3 を積層蒸着した無機粒子は好適に利用することが
できる。
【0012】包囲用物質としてワックス類を使用する場
合、上記の記録用微粒子は、先ず、ワックス類で包囲さ
れ、次いで、必要に応じて、マイクロカプセル化され
る。記録用微粒子のワックス類による包囲は、例えば、
記録用微粒子を流動させながら溶融ワックス類をスプレ
ーするスプレーコート法や記録用微粒子を溶融ワックス
類中に浸漬する浸漬コート法などの公知のコート手段を
利用して行なうことが出来る。また、マイクロカプセル
化は、適宜の材料を使用し、公知の技術を利用して行な
うことが出来る。包囲用物質の厚さは、記録用微粒子の
形状にもよるが、実質的に球状の微粒子の場合は、通
常、1〜200μmの範囲とされる。
【0013】包囲用物質にて包囲された記録用微粒子
は、適当な支持体に固定されて記録媒体となる。支持体
としては、公知の各種の紙を好適に利用することが出来
る。そして、支持体への固定は、例えば、上記の記録用
微粒子を適当な水溶性バインダーと共に紙表面上に塗工
乾燥するか、または、抄紙工程に配合し紙層中に梳き込
む方法が好適に採用される。そして、通常、記録用微粒
子は、1万〜200万個/cm2 の濃度となるように調
節される。
【0014】本発明の粒子回転型記録方法においては、
上記のように構成された記録媒体を使用し、当該記録媒
体に包囲用物質の粘性を低下させ得るエネルギーを付与
すると共に静電場を作用させて包囲用物質中の記録用微
粒子を一定方向に回転させ、次いで、上記のエネルギー
の付与を中止して記録用微粒子を包囲用物質中に固定す
る。そして、斯かる記録用微粒子の固定により、保存性
の高い記録画像を得ることが出来る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1 (1)記録用微粒子Aの製造 厚さ約3μmの耐熱性アクリル系粘着層を設けたガラス
基体上に平均粒径が約6μmのソーダー石灰ガラスより
成るマイクロビーズ(東芝バロティーニ(株)製、商品
名「MB−10」)をその一部が埋没するように圧着し
た。次いで、上記のマイクロビーズの表面上をニグロシ
ン(オリエント化学工業(株)製、商品名「ボントロン
N−09」)のクロロホルム飽和溶液を塗布したのち乾
燥した。その後、粘着層からマイクロビーズを剥がし取
り、ほぼ半球表面が正帯電性の黒色に着色され、残余が
負帯電性である微粒子Aを得た。
【0016】(2)記録媒体の製造 先ず、微粒子Aの表面に界面活性剤(Aerosol
OT)を0.1重量%含有するワックス(融点:50℃
のパラフィンワックス、日本精蝋(株)製)をコートし
た。次いで、ポリビニルアルコール(日本合成化学工業
(株)製、商品名「ゴーセノールGL−03」)の5重
量%水溶液中に上記のワックスコート微粒子Aを加えて
分散した。ワックスコート微粒子Aの配合比は、ポリビ
ニルアルコールに対して25重量%になるように調整し
た。次いで、得られた分散液をバーコーターにより紙面
上に乾燥膜厚が約20μmになるように塗布したのち乾
燥して記録媒体を得た。
【0017】(3)記録評価 上記で得られた記録媒体を被転写材として使用し、複写
機(小西六写真工業(株)製、商品名「U−Bix
T」)による記録評価を実施した。すなわち、上記の複
写機のドラムは、負帯電性であり、従って、負帯電とな
った画線部に微粒子Aの正帯電性の黒色面が回転配向し
て文字を記録することが出来るか否かを確認した。先
ず、上側が正で下側が負に帯電した2段構成の100℃
に加熱したロール間に被転写材を通過させて微粒子Aを
回転可能状態とした後、原稿として白色画像を複写し被
転写材の全面を白色状態とした。次いで、被転写材を上
記の複写機のドラムと接触させて通常の複写を実施した
のち室温まで冷却した。その結果、配列された微粒子A
の黒色による十分な精度の記録画像を形成することが出
来た。次いで、記録画像を形成した被転写材を上記の加
熱ロール間に通過させた。その結果、微粒子Aが回転し
て元の白色状態となった。
【0018】実施例2 (1)記録用微粒子Bの製造 耐熱性アクリル系粘着層約20μmを設けたガラス基体
上に直径約50μmのLi2 O・TiO2 ・SiO2
ガラス球を埋没するように圧着し、これを蒸着装置によ
り先ずMgF2 を0.5μmの厚みになるよう蒸着し、
次いで、Sb2 3 を0.5μmの厚みになるよう積層
蒸着することにより、ほぼ半球表面が正帯電性の黒色に
着色され残余は負帯電性の微粒子Bを得た。 (2)記録媒体の製造および記録評価 実施例1と同様に記録媒体を製造して記録評価を行なっ
た。その結果、実施例1と同様に、記録画像を形成でき
且つ消去することが出来た。
【0019】
【発明の効果】以上説明した本発明の粒子回転型記録方
法によれば、従来より知られている電子写真方式や感熱
記録方式のプリンターの簡単な改造により、記録紙の繰
り返し使用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−122519(JP,A) 特開 昭58−123579(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 17/10 B41M 5/00 G02F 1/19 501

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付与するエネルギーにより粘性が低下す
    る物質にて全体が包囲され且つ表面の一部の電気的性質
    と反射率とが他の部分と異なる微粒子を支持体上に保持
    して記録媒体を構成し、当該記録媒体に微粒子の包囲物
    質の粘性を低下させ得るエネルギーを付与すると共に静
    電場を作用させて包囲物質中の微粒子を一定方向に回転
    させ、次いで、上記のエネルギーの付与を中止して微粒
    子を包囲物質中に固定することを特徴とする粒子回転型
    記録方法。
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