JP3083427B2 - 電磁誘導攪拌装置 - Google Patents

電磁誘導攪拌装置

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JP3083427B2
JP3083427B2 JP05163975A JP16397593A JP3083427B2 JP 3083427 B2 JP3083427 B2 JP 3083427B2 JP 05163975 A JP05163975 A JP 05163975A JP 16397593 A JP16397593 A JP 16397593A JP 3083427 B2 JP3083427 B2 JP 3083427B2
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melt
stirring
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electromagnetic induction
earth magnet
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武晴 山村
長寿 永田
正次 石川
勇 西野
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Dowa Holdings Co Ltd
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Dowa Holdings Co Ltd
Dowa Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体、高純度金属、
冶金等の技術分野における導電性融体攪拌の目的に好都
合に使用できる新規な攪拌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記半導体や冶金等の技術分野に
おける一般の溶液や融体の攪拌装置としては、羽根や攪
拌子を被攪拌物質中に入れて攪拌する方法が一般的であ
った。
【0003】しかしながら、これら従来法においては、
攪拌するために融体中に羽根や攪拌子等の物体を入れな
ければならないため、該攪拌用物体によって融体が汚染
されたり、攪拌用物体と融体が反応したりするという問
題を有していた。
【0004】さらに、融体の一部が固化すると攪拌がで
きなくなったり、攪拌用物体と固体とが接触してトラブ
ルを発生したりしていた。
【0005】また、これら上記の方法は、いずれも上方
が開口している容器中の攪拌方法であって、アンプル等
の封じた容器を固定したままで内部の非磁性体を誘導加
熱法等で加熱する方法を除けば、これまでのところまっ
たく知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
攪拌手段としては、羽根や攪拌子を用いる手段しかなか
ったため、近年発展してきた半導体や高純度金属、ある
いは冶金等の技術分野で用いられる高純度物の攪拌手段
としては用いることができなかった。さらにまた、アン
プル等の内部に封じられた融体の攪拌手段として新規な
攪拌方法の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる課題
を解決するために鋭意研究したところ、融体として非磁
性物体を対象として希土類磁石の磁力を利用することで
融体を攪拌させることができることを見出だして本発明
の装置を提供することができた。
【0008】すなわち、本発明装置は、第1に、Ga、
In等半導体用材料であって磁化率が10-5以下である
導電性融体を含有するアンプル体の周囲に、希土類磁石
を内周面に取り付けたリング状の回転体をアンプル体と
同心円状に配置し、該回転体をモーターによって回転さ
せて融体中に誘導電流を発生させて融体の攪拌を行うこ
とにより、融体攪拌時の不純物汚染を防止するように構
成したことを特徴とする電磁誘導攪拌装置であり、第2
に、ヒーター付半透明反射板からなる縦型透明管状炉
と、該縦型管状炉に内装された石英チャンバーと、磁化
率が10 -5 以下の導電性融体を収納すると共に前記石英
チャンバーに収装される石英アンプルと、内周面に希土
類磁石を取り付けて前記縦型透明管状炉に断熱材を介し
て同心円状に外装され且つ回転自在に保持されたリング
状回転体とからなり、該リング状回転体をモーターによ
って回転させ、前記石英アンプル内の導電性融体中に誘
導電流を発生させることにより該導電性融体の攪拌を行
ことを特徴とする電磁誘導攪拌装置であり、第3に、
磁化率が10 -5 以下の導電性融体を収納する加熱容器
と、上面に希土類磁石を取り付けて前記加熱容器の下方
に近接して回転自在に保持された軟鉄製リングとからな
り、モーターによって前記軟鉄製リングを回転させて前
記導電性融体中に誘導電流を発生させることにより該導
電性融体の攪拌を行うことを特徴とする電磁誘導攪拌装
置である。
【0009】
【作用】被攪拌物質である融体が磁化率10-5以下の非
磁性の導電性融体である時は、希土類磁石の磁力を利用
することによって攪拌子を使用せずに融体を攪拌するこ
とが可能であることを見出だし、この原理に基づいて本
発明の装置を開発した。
【0010】後述の実施例においては、加熱装置の外側
にモーターで回転させることが可能な希土類磁石付きリ
ングを取り付けて攪拌し、磁石としてSm−Co磁石
(30φ×10t)を軟鉄製リング内に36個取り付け
たものを用いたが、磁石としてSm−Co磁石と同等以
上の磁化率を有するものなら、いずれの希土類磁石でも
構わない。
【0011】本発明を有利に活用できる融体は、Ga,
In等の高純度化を要求されるものであるが、融体とし
て磁化率が10-5以下の導電性を示すものであれば、本
発明の対象融体となり得る。
【0012】上記加熱容器を利用した第2の発明装置に
あっては、発生回転磁力線の下方部分は軟鉄製リング内
に集束され、上方部分は融体内に有効に作用を及ぼし、
磁気エネルギーの無駄が抑えられ、強力且つ立体的な融
体攪拌を行うことができる。以下、実施例をもって本発
明装置について詳細に説明する。
【0013】
【実施例1】図1に示す構造をもつ装置を用いて下記の
試験を行った。図1中の1は融体、2は石英アンプル、
3は石英チャンバー、4はヒーター、5は半透明反射
板、6はプーリーベルト、7はプーリー、8はベアリン
グ、9は磁石保持台、10は軟鉄製リング、11は断熱
材、12は希土類磁石をそれぞれ表わす。
【0014】まず、50φ×200lの石英製のアンプ
ル2中にGa1,200gを入れて封じ、希土類磁石
として信越化学製Sm−Co磁石30φ×10tを
鉄製リング10内に36個取り付けた希土類磁石を、加
熱装置(ヒーター)4の外側にモーターで回転可能に取
り付けた縦型透明管状炉中に設置して、1000℃で2
時間加熱して攪拌したところ、石英アンプル2中から取
り出したGaには、コンタミ(汚染)が生じていなかっ
た。
【0015】
【実施例2】50φ×200lの石英製のアンプル2中
にIn1,500gを入れて封じ、実施例1で使用した
縦型透明管状炉中に設置して、1000℃で2時間加熱
して攪拌したところ、石英アンプル2中から取り出した
Inには、コンタミは生じていなかった。
【0016】
【実施例3】図2に示す構造をもつ装置を用いて下記の
試験を行った。図2中の1は融体、10は軟鉄製リン
グ、12は希土類磁石、13は壁面が温水式加熱装置に
なっているテフロン内張りをしたSUS304製の容
器、14は温水入口、15は温水出口、16はモーター
をそれぞれ表わす。
【0017】図2に示すように、200φ×200hの
温水加熱容器13にGa25Kgを入れて60℃とし、そ
の容器底部に近接して下方にN−Sからなる希土類磁石
を上面に取り付けた軟鉄製リングを設け、モーター16
の回転力で誘磁電力を発生させて攪拌させたところ、実
施例2と同様コンタミは生じていなかった。
【0018】
【発明の効果】上述のように、本発明装置によれば、高
純度材料、特にGe、In等半導体用材料の溶融処理等
において、外部要因による汚染や変質等が避けられると
共に、十分な融体攪拌力が得られるという効果を奏す
る。また、従来の開口容器の場合と同様に外部から融体
の攪拌状況や反応状況等を目視できるので作業管理が極
めて容易であり、さらに、アンプルに封入した状態での
処理装置においては、特に、外部要因による汚染や変質
のおそれなく融体の攪拌が行えるのみならず、加熱、溶
融、生成物の保存等を可能とする効果が得られる。また
さらに、軟鉄製リング上に希土類磁石を取り付け、加熱
容器の下方に配置した処理装置においては、特に、融体
の攪拌効率に優れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一例である縦型透明管状炉用攪拌
装置の構造を一部断面で示した概略図である。
【図2】本発明装置の別の一例である温水加熱容器用攪
拌装置の構造を示す一部断面概略図である。
【符号の説明】
1 融体 2 石英アンプル 3 石英チャンバー 4 ヒーター 5 半透明反射板 6 プーリーベルト 7 プーリー 8 ベアリング 9 磁石保持台 10 軟鉄製リング 11 断熱材 12 希土類磁石 13 温水加熱容器 14 温水入口 15 温水出口 16 モーター
フロントページの続き (72)発明者 西野 勇 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 同和鉱業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−149754(JP,A) 特開 昭56−139261(JP,A) 特開 平4−331792(JP,A) 特開 昭63−146387(JP,A) 特開 平1−258735(JP,A) 特公 昭46−6031(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ga,In等半導体用材料であって磁化
    率が10-5以下である導電性融体を含有するアンプル体
    の周囲に、希土類磁石を内周面に取り付けたリング状の
    回転体をアンプル体と同心円状に配置し、該回転体をモ
    ーターによって回転させて融体中に誘導電流を発生させ
    て融体の攪拌を行うことにより、融体攪拌時の不純物汚
    染を防止するように構成したことを特徴とする電磁誘導
    攪拌装置。
  2. 【請求項2】 ヒーター付半透明反射板からなる縦型透
    明管状炉と、該縦型透明管状炉に内装された石英チャン
    バーと、磁化率が10 -5 以下の導電性融体を収納すると
    共に前記石英チャンバーに収装される石英アンプルと、
    内周面に希土類磁石を取り付けると共に前記縦型透明管
    状炉に断熱材を介して同心円状に外装され且つ回転可能
    に保持されたリング状回転体とからなり、該リング状回
    転体をモーターによって回転させ、前記石英アンプル内
    の導電性融体中に誘導電流を発生させることにより攪拌
    を行うことを特徴とする電磁誘導攪拌装置。
  3. 【請求項3】 磁化率が10 -5 以下の導電性融体を収納
    する加熱容器と、上面に希土類磁石を取り付けて前記加
    熱容器の下方に近接して回転自在に保持された軟鉄製リ
    ングとからなり、モーターによって前記軟鉄製リングを
    回転させて前記導電性融体中に誘導電流を発生させるこ
    とにより攪拌を行うことを特徴とする電磁誘導攪拌装
    置。
JP05163975A 1993-06-08 1993-06-08 電磁誘導攪拌装置 Expired - Lifetime JP3083427B2 (ja)

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JPH06343847A JPH06343847A (ja) 1994-12-20
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