JP3083355B2 - L−カルニチンの製造法 - Google Patents

L−カルニチンの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血中脂質レベル改善効
果、心不全改善効果の点で期待される微生物による生合
成を利用したL−カルニチンの製造法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】次の化1に構造を示したL−カルニチン
は、血中脂質レベル改善効果、心不全改善効果の点で期
待されており、また、高カロリー輸液として用いること
ができることが知られている。特に、L−カルニチン
は、活性化した長鎖の遊離脂肪酸をミトコンドリア膜か
ら通過させる担体としての働きを有する物質でビタミン
T とも呼ばれている。
【0003】
【化1】
【0004】天然中に存在するカルニチンは左旋性のL
−カルニチンであり、一方、右旋性のD−カルニチンは
拮抗阻害を示す。従来、ラセミ体(DL−体)のカルニ
チンが食欲昂進剤などに用いられてきたが、ラセミ体の
カルニチンを長期間投与した場合、心筋に対する副作用
が認められることなどから、心血管系疾患等の治療学的
使用には、L−カルニチンのみを使用する方が効果的で
あることが明らかとなった。
【0005】カルニチンが化学合成法によって製造され
ることは、既に知られているが化学合成法によると、ラ
セミ体が生成するため、その化学分割のための工程が必
要となり、製造工程が煩雑となる。
【0006】3−デヒドロカルニチン、γ−ブチロベタ
イン、クロトノベタイン、o−アシルカルニチンを前駆
物質として、微生物或いはその微生物の生産する酵素に
より、L−カルニチンを製造する方法も知られている
が、何れも前駆物質が不安定であったり、前駆物質或い
は補酵素が高価であったり、前駆物質とL−カルニチン
の分離が困難である等の問題を有している。
【0007】また、化学合成法による製造、微生物或い
は酵素による変換工程を含む半合成法による製造法を用
いて生産されるL−カルニチンは合成品であり、医薬外
への利用は認められていない。
【0008】合成品以外のL−カルニチンの調製法とし
ては、乳あるいは乳製品より分離調製する方法が知られ
ている(特開昭62−63553号)が、乳あるいは乳
製品自体が高価であり、この乳あるいは乳製品からL−
カルニチンを取り出すには、乳中には多量の無機塩が存
在しており、それらを除去するため精製工程が煩雑とな
る。
【0009】そこで、エメリセラ属微生物を用いたL−
カルニチン及びγ−ブチロベタインの製造法(特開昭6
0−214890号)及び食品等に添加することができ
るL−カルニチンを得ることを目的として、伝統的な発
酵食品に利用されている微生物を用いたL−カルニチン
の製造法が提案されている(特願平1−39215
号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
微生物による製造法では、L−カルニチンの生産能が著
しく低く、実用的でない等の問題があった。
【0011】そこで、本発明は、ノイロスポラ属(Neur
ospora)、ペニシリウム属(Penicillium )、リゾープ
ス属(Rhizopus)等の微生物を用いたL−カルニチンの
製造法において、L−カルニチンの生産能を飛躍的に高
め、大量に蓄積した培養物からL−カルニチンを採取す
ることができる製造法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
に係るL−カルニチンの製造法では、L−カルニチン産
生能を有する糸状菌を培養し、該培養物より、L−カル
ニチンを採取するL−カルニチンの製造法において、前
記糸状菌として、ノイロスポラ属、ペニシリウム属、リ
ゾープス属の何れかの属に属したものを用い、該糸状菌
の培養に際し、 (a)低分子化有機窒素化合物成分; (b)豆類又は豆由来加工品成分; (c)油脂成分; から選ばれる成分の1種又は2種以上を培地中に加える
ものである。
【0013】
【0014】
【作用】本発明では、L−カルニチンを産生する糸状菌
を(a) 低分子化有機窒素化合物成分;(b) 豆類又は豆由
来加工品成分;(c) 油脂成分;から選ばれる成分の1種
又は2種以上を加えた培地で培養し、該培養物より、L
−カルニチンを採取するものであるため、従来のフスマ
培地でのL−カルニチンの産生と比較して、飛躍的にL
−カルニチンの産生能を向上させることができる。
【0015】例えば、低分子化有機窒素化合物を加えた
培地では、従来の培地でのL−カルニチンの産生と比べ
て1.5〜10倍程度にL−カルニチンの産生能を向上
させることができ、またこれに豆類又は豆由来加工品を
加えた培地では、更に約1.5〜20倍程度にL−カル
ニチンの産生能を向上させることができ、更にこれに油
脂を加えた培地でのL−カルニチンの産生は、約50〜
100倍程度にL−カルニチンの産生能を向上させるこ
とができる。
【0016】さて、この低分子化有機窒素化合物の添加
によるL−カルニチンの産生能の向上は、詳細は不明で
あるが、従来の培地中に添加されていた窒素源(例え
ば、硝酸ナトリウム)と比較して、資化され易いのでは
ないかと考えられる。尚、低分子化有機窒素化合物と
は、尿素、粉末酵母エキス、乳カゼイン由来ポリペプト
ン(例:日本製薬(株)製「ポリペプトン」)、コーン
スティーブリカー、全脂粉乳、魚肉エキス(例:焼津水
産化学工業製「カルチベータ No.100 」)、肉エキス、
乳アルブミン濃縮物(例:協和発酵(株)製「アスプロ
LA」)、酸分解アミノ酸混液(例:味の素(株)製
「淡口味液」)、乳蛋白由来アミノ酸(例:コスモ食品
(株)製「ラクトアミノサンSL」)等が挙げられる。
【0017】また、この豆類又は豆由来加工品の添加に
よるL−カルニチンの産生能の向上は、詳細は不明であ
るが、豆類の蛋白質はその大部分が水に溶け易い水溶性
蛋白質であり、しかもL−カルニチンの生合成の初発物
質であるリシン又はメチオニン等のアミノ酸が豊富であ
ることが、要因の一つと思われる。
【0018】尚、豆類又は豆由来加工品とは、各種まめ
類を原料とし、本発明の培地成分として利用するために
適当に加工(粉末化、フレーク化等)したものが上げら
れるが、その他各種食品及び食品素材を目的として加工
したものも、また食品以外の用途(飼料用等)を目的と
して加工したものも、特に限定はなく、本発明に利用可
能である。また、食品用途外の豆類も本発明の効果には
影響がないので、勿論利用可能である。更に、厳密には
豆類に属さなくてもこれに類するもので同じ効果を有す
るものも含まれる。
【0019】具体的には、豆加工品としては、脱脂加工
品、醸造用加工品(こうじ豆等)、飼料用加工品、粒状
加工した豆蛋白、またその他豆蛋白(大豆蛋白)加工
品、全脂豆類の粉末状加工品(きなこ等)、同繊維状加
工品、同フレーク状加工品、同粒状加工品、豆乳、また
豆乳加工飲料、おから等が挙げられる。また、豆の種類
としては大豆が一般的であるが、大豆以外の豆として
は、いんげん豆、そら豆、えんどう豆、落花生、黒豆、
小豆、うずら豆、大福豆、とら豆、金時豆、高原豆、ひ
よこ豆、レンズ豆等が挙げられる。また、これに類する
ものとしては、菜種油の搾り粕(油粕)、胡麻油の搾り
粕、コーン加工品などの効果を確認した。
【0020】更に、この油脂の添加によるL−カルニチ
ンの産生能の向上は、詳細は不明であるが、前記の低分
子化有機窒素化合物、及び豆類又はまめ由来加工品と同
時に添加することで、相乗的効果が得られる。
【0021】尚、油脂成分としては、動物・魚類・植物
由来の油脂、各種高級脂肪酸、およびこれらの加工品が
利用可能であるが、具体的には、動物・魚類由来のもの
としては牛脂、豚脂等の畜肉脂肪、鱈脂、鮫油等の魚肉
由来の油脂が利用可能であり、また、植物由来のものと
しては大豆油、ゴマ油、ヒマシ油、ツバキ油、オリーブ
油、綿実油、紅花油、菜種油、コーン油、椰子油等が挙
げられる。各種高級脂肪酸としては、リノール酸、オレ
イン酸、ステアリン酸、リノレン酸、パルミチン酸、ト
リオレイン酸等が好適である。また、これらの加工品と
して、パーム油を原料としたショートニング等も利用で
きる。
【0022】また、本発明に使用されるカビとしては、
ノイロスポラ属、ペニシリウム属、リゾープス属に属
し、L−カルニチンの生産能を有する菌株のどれでも使
用し得る。例えば、東南アジア(インドネシア)の伝統
的発酵食品テンペの製造に用いられるリゾープス・オリ
ゴスポラス・サイト(Rhizopus oligosporus Saito
)、インドネシアの西部ジャワのオンチョム製造に用
いられるノイロスポラ・シトフィラ(Neurospora sito
phila )、ヨーロッパの白カビチーズであるカマンベー
ルチーズ製造に用いられるペニシリウム・カゼイカラム
(Penicillium caseicolum)等を挙げることができる。
【0023】更に、L−カルニチンの産生用培地として
は、これら菌株が栄養源として利用し得る物質で、且つ
L−カルニチン生産性向上に寄与し得る天然物より構成
される培地を使用する。L−カルニチン高産生性を与え
る培地組成は、炭素源、窒素源、無機物質、必要に応じ
てビタミン等を適切な割合で組合わせたものから構成さ
れる。
【0024】固型培養においては、固型構造体を保つ基
材を配合し、栄養源を兼ねた固型培養の基材としては、
豆類及び豆類由来のもの、及び培養時、培地の物理性状
改善のためフスマ、その他穀物類を組合わせて使用して
もよい。さらにL−カルニチン産生能を強化するため
に、動植物油脂及び脂肪酸等、油関連物質及び窒素源と
してアミノ酸、ペプチド含量の高い天然含窒素物あるい
は乳関連物質等を添加し、菌糸の成育を促進させるため
に易資化性の糖、糖アルコール、有機酸を用いる。その
他ビタミン類、無機物質も用いる。
【0025】無機塩としては、ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、二価鉄化合物、リン酸塩等を用いる。そ
の他特定の有機物として、ビタミン類のB6 ,ニコチン
酸、C、葉酸も添加効果を発揮する。その他、界面活性
剤Tween 80(ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレート)、Span 20(ソルビタンモノラウレ
イト)等の添加も、L−カルニチン産生性を高める。但
し、酢酸、プロピオン酸、酪酸等低級脂肪酸の添加は菌
糸の成育を抑制阻害する傾向にあり、カルニチンの産生
性には寄与しない。
【0026】固型培養では通常25℃から37℃の温度
範囲で、初発pH4〜7付近でL−カルニチンが最大産
生量に達するまで培養を続ける。その期間は通常5日か
ら7日の付近である。生成したL−カルニチンは、固型
培養では培地に蓄積するので、培養を続けることによっ
て、L−カルニチンを多量含有する培養物を得ることが
できる。
【0027】更に、この培養物の中のL−カルニチンを
抽出、高純度化するには、一般的な精製手段を応用して
行う。例えば、L−カルニチン含有培養物にL−カルニ
チン可溶化溶媒、一例として、水を加えて抽出後、固液
分離し、L−カルニチン含有の液相からL−カルニチン
を濃縮・分離・精製する方法を採用するものである。即
ち、分子量分画、イオン交換クロマトグラフィー、濃
縮、結晶化、脱色等を有効に、且つ効率的に利用し、そ
れらを組合わせた方法により精製する。
【0028】精製例を次に示す。固型培養物を粗砕きし
た後、ワーリングブレンダー中で水を加えて充分に粉砕
し、水を浸透させたのち、遠心分離或いは濾過により抽
出液を得る。この抽出液を限外濾過、例えば分画分子量
6000のモジュール[旭化成工業(株)社]を用い
て、高分子物質を除去する。さらに電気透析例えば、分
画分子量100のイオン交換膜AC−110−10をマ
イクロアシライザー[旭化成工業(株)製]にセットし
て低分子電解質を除去する。このような操作により、高
分子物質、例えば蛋白、高分子多糖を含まず、更に低分
子の塩類含量の非常に低いL−カルニチン含有抽出液を
得ることができる。
【0029】更にL−カルニチン純度を上げるには、こ
の液あるいは、限外濾過膜透過液を陰イオン交換樹脂、
例えばダイアイオンSA11A[三菱化成工業(株)
製]で脱色し、次いで溶イオン交換樹脂、例えばダイア
イオンSK1B[三菱化成工業(株)製]のH+ 形に通
液して、L−カルニチンを吸着させ、アルカリ水溶液、
例えばアンモニア水で溶出させる。溶出液を濃縮し、必
要に応じ、脱塩する。脱塩手段としては、ゲル濾過、電
気透析等を採用する。このようにして得たL−カルニチ
ン含有液を減圧濃縮してL−カルニチン含有シロップを
つくる。更に高純度のものを必要とする場合には、有機
溶媒を用いて再結晶操作を行う。例えば、シロップを乾
固後エタノール・アセトンから再結晶する。
【0030】
【実施例】実施例.A 次の組成の培地を用意し、L−カルニチン産生量の相違
を検討した。 比較例(フスマ培地):小麦フスマ[日清製粉(株)]
(5g)、可溶性澱粉[岩井化学薬品(株)製](0.
025g)、KH2 PO4 (0.05g)、NaNO3
(0.05g)、水道水(6ml)を300mlのコルベン
に入れ、120℃、30分加熱滅菌した。 実施例I(低分子化有機窒素化合物添加培地):上記の
フスマ培地のNaNO3 の代わりに、低分子化有機窒素
化合物として魚肉エキス[焼津水産化学工業製「カルチ
ベータ No.400 」](0.05g)を加えて、同様に加
熱滅菌した。 実施例II(豆類又は豆由来加工品添加培地):上記フス
マ培地中のNaNO3の代わりに、低分子化有機窒素化
合物として魚肉エキス[焼津水産化学工業製「カルチベ
ータ No.400 」](0.25g)を用い、小麦フスマの
代わりに豆加工品として脱脂大豆[不二製油(株)製、
脱脂大豆F](5.0g)を用い、同様に加熱滅菌し
た。 実施例III (油脂添加培地):上記実施例Iの培地に更
に、油脂成分として大豆油2mlを加えて、同様に加熱滅
菌した。
【0031】同一組成の培地、10%量にて4日間前培
養した各菌・テンペ生産菌リゾープス・オリゴポラス
(Rhizopus oligsporus)・ストレインIII ,リゾープス
・オリゴスポラス・サイト・IFO 8631,カマン
ベールチーズ製造用ペニシリウム・カゼイコラム(Peni
cillium caseicolum)・IFO 5849,及びオンチ
ョム製造用ノイロスポラ・シトフィラ(Neurospora si
tophila )・IFO 4596を用意した各培地に植菌
し、6日間培養した。培養は、リゾープス及びノイロス
ポラについては、28℃で、ペニシリウムについては2
5℃で行った。
【0032】各実施例の培地から得られたL−カルニチ
ン産生量を表1に示す。表1に示した通り、各実施例の
培地では何れも培養3日目で比較例のフスマ培地の6日
間培養した際のL−カルニチン量を上回る結果が出た。
尚、各単位は培地1g当りのμgである。
【0033】
【表1】
【0034】実施例.B 種々の低分子有機窒素化合物の添加効果を検討した。フ
スマ培地組成中のNaNO3 の代わりに、低分子化有機
窒素化合物として尿素、粉末酵母エキス、乳カゼイン由
来ポリペプトン(日本製薬(株)製「ポリペプト
ン」)、コーンスティーブリカー、全脂粉乳、魚肉エキ
ス(焼津水産化学工業製「カルチベータ No.100 」)、
肉エキス、乳アルブミン濃縮物(協和発酵(株)製「ア
スプロLA」)、酸分解アミノ酸混液(味の素(株)製
「淡口味液」)、乳蛋白由来アミノ酸(コスモ食品
(株)製「ラクトアミノサンSL」)を用いた。尚、添
加量,培養条件等は前述の実施例.Aと同様に行なっ
た。結果を次の表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2に示す通り、何れの低分子化有機窒素
化合物も比較例のフスマ培地の6日間培養した際のL−
カルニチン量を上回る結果が出た。
【0037】実施例.C 種々の大豆の加工品の添加効果を検討した。フスマ培地
組成中のNaNO3 の代わりに低分子化有機窒素化合物
として魚肉エキス(焼津水産化学工業製「カルチベータ
No.100 」)を使用し、更に大豆油1mlを添加し、フス
マの代わりに、大豆の脱脂加工品,醸造用加工品(こう
じ豆),飼料用加工品,大豆蛋白加工品(粒状加工した
豆蛋白),おから,全脂豆類の粉末状加工品(きな
こ),同繊維状加工品,同フレーク状加工品,同粒状加
工品を用いた。尚、検討した菌株はテンペ産生菌リゾー
プス・オリゴスポラス・ストレインIII 及びカマンベー
ルチーズ製造用ペニシリウム・カゼイコラム・IFO
5849の2つについて行なった。結果を次の表3に示
す。
【0038】
【表3】
【0039】表3に示す通り、何れの大豆の加工品につ
いて、2〜100倍程度のL−カルニチンの産生能の向
上が確認された。
【0040】実施例.D 大豆だけでなく、種々の豆類について添加効果を検討し
た。フスマ培地組成中のNaNO3 の代わりに低分子化
有機窒素化合物として魚肉エキス(焼津水産化学工業製
「カルチベータ No.100 」)を使用し、更に大豆油1ml
を添加し、フスマの代わりに、小豆,うずら豆,大福
豆,レンズ豆,ひよこ豆,金時豆,高原豆,黒豆,とら
豆の粉砕物及び豆類類似のものとして菜種滓,コーン末
を用いた。尚、検討した菌株はテンペ産生菌リゾープス
・オリゴスポラス・ストレインIII 及びカマンベールチ
ーズ製造用ペニシリウム・カゼイコラム・IFO 58
49の2つについて行なった。結果を次の表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】表4に示す通り、何れの豆類及び豆類類似
のものについても、2〜80倍程度のL−カルニチンの
産生能の向上が確認された。
【0043】実施例.E 種々の油脂について添加効果を検討した。フスマ培地組
成中のNaNO3の代わりに低分子化有機窒素化合物と
して魚肉エキス(焼津水産化学工業製「カルチベータ N
o.100 」)を使用し、更にフスマの代わりに、脱脂大豆
[不二製油(株)製、脱脂大豆F]5gを使用し、大豆
油,リノール酸,オレイン酸,ステアリン酸,リノレン
酸,パルミチン酸,ゴマ油,ヒマシ油,ツバキ油,オリ
ーブ油,綿実油,紅花油,菜種油,コーン油,椰子油,
ショートニング,牛脂,豚脂,鯨油,鮫油,鱈油を各2
ml添加して、L−カルニチンの産生量の差を求めた。
尚、検討した菌株はテンペ産生菌リゾープス・オリゴス
ポラス・ストレインIII 及びカマンベールチーズ製造用
ペニシリウム・カゼイコラム・IFO 5849の2つ
について行なった。結果を次の表5に示す。
【0044】
【表5】
【0045】表5に示す通り、油脂の添加によるL−カ
ルニチンの産生能の向上が確認された。
【0046】以上のように、本発明は、ムコール属、ノ
イロスポラ属、ペニシリウム属、リゾープス属に属して
いるL−カルニチン産生能菌を培養した場合に、L−カ
ルニチンを大量に産生,蓄積することのできる組成の培
地を完成させたこと、及び培地に大量に蓄積させて、L
−カルニチン高含有培養物を得ること、及びそのような
培養物からL−カルニチンの抽出、濃縮等を行うことに
より、L−カルニチン含有量を高めたL−カルニチン含
有抽出液を得ること、を特徴とするL−カルニチン製造
法である。
【0047】
【発明の効果】以上説明した通り、L−カルニチンを産
生する糸状菌を(a)低分子化有機窒素化合物成分;(b)
豆類又は豆由来加工品成分;(c) 油脂成分;から選ばれ
る成分の1種又は2種以上を加えた培地で培養し、該培
養物より、L−カルニチンを採取するものであるため、
従来のフスマ培地でのL−カルニチンの産生と比較し
て、飛躍的にL−カルニチンの産生能を向上させること
ができる。
【0048】例えば、低分子化有機窒素化合物を加えた
培地では、従来の培地でのL−カルニチンの産生と比べ
て1.5〜10倍程度にL−カルニチンの産生能を向上
させることができ、またこれに豆類又は豆由来加工品を
加えた培地では、更に約1.5〜20倍程度にL−カル
ニチンの産生能を向上させることができ、更にこれに油
脂を加えた培地でのL−カルニチンの産生は、約50〜
100倍程度にL−カルニチンの産生能を向上させるこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C12P 13/00 C12R 1:645) (72)発明者 綿貫 雅章 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式 会社ヤクルト本社内 (56)参考文献 特開 昭60−214890(JP,A) 特開 平2−69188(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 13/00 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−カルニチン産生能を有する糸状菌を
    培養し、該培養物より、L−カルニチンを採取するL−
    カルニチンの製造法において、 前記糸状菌として、ノイロスポラ属、ペニシリウム属、
    リゾープス属の何れかの属に属したものを用い、該糸状
    菌の培養に際し、 (a)低分子化有機窒素化合物成分; (b)豆類又は豆由来加工品成分; (c)油脂成分; から選ばれる成分の1種又は2種以上を培地中に加える
    ことを特徴とするL−カルニチンの製造法。
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