JP3083330U - 靴カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 靴ひもを有する靴の浸水を防止し、結合具の
破損を防止しつつ、シートの浮き上がりを防止する。 【解決手段】 少なくとも足首部まで覆い甲部に靴ひも
を有する靴２用で、カバー本体６を有している。このカ
バー本体６は、少なくとも足首部及び甲部を覆うように
足首から靴２に被せられる防水性材料製である。このカ
バー本体６の内面の少なくとも甲部に第１の布ファスナ
ー10が、設けられている。靴２の靴ひも４の間に挿入さ
れる結合具12が、第１の布ファスナー10と係合する第２
の布ファスナー14a、14bを有している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、靴に着脱自在に取り付けられる防水用の靴カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上記のような靴カバーとしては、例えば、登録実用新案第３０１５３７ ４号の明細書に記載されているようなものがある。これは、両端部を重ね合わせ ると、靴底を除く靴の外周を覆う形状に形成された防水シートを有し、この防水 シートの両端部を布ファスナーで着脱自在に結合し、さらに、カバー本体の一方 の下側縁の中途から靴底の下を通って他方の下側縁に至る保持バンドが設けられ ている。この保持バンドによって、カバー本体を靴の上面及び側面に密着させて いる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このように構成された靴カバーでは、防水シートの両端部を布ファス ナーによって結合しているので、その結合面から防水シートの内面側に浸水しや すく、特に靴ひもを備えた靴の場合、靴ひもの挿通孔から靴の内部に浸水しやす いという問題点があった。さらに、保持バンドが靴底を通っているので、歩行中 に地面と擦れて、破損しやすいという問題点もあった。

【０００４】 本考案は、靴ひもを有する靴であっても浸水を防止し、しかも、シートの浮き 上がりを、そのための結合具の破損を防止しつつ行える防水カバーを提供するこ とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本発明による靴カバーは、少なくとも足首部まで覆い甲部に靴ひもを有する靴 用で、カバー本体を有している。このカバー本体は、少なくとも前記足首部及び 前記甲部を覆うように足首から前記靴に被せられる一体に形成された防水性材料 製である。このカバー本体の内面の少なくとも甲部に第１の布ファスナーが、設 けられている。前記靴の靴ひもの間に挿入される結合具が、第１の布ファスナー と係合する第２の布ファスナーを有している。

【０００６】 この靴カバーによれば、靴の足首部及び甲部を覆うように一体にカバー本体が 形成されているので、靴に装着したとき、カバー本体の端部を重ね合わせて布フ ァスナーによって結合する必要がなく、この重ね合わせ部から浸水することがな い。さらに、靴ひもに挿入された結合具の第２の布ファスナーがカバー本体の内 面に設けられた第１の布ファスナーに係合し、カバー本体が浮き上がることを防 止しているので、靴ひもの挿入孔から靴の内部に浸水することがない。さらに、 この結合具は、靴紐に挿通されているので、歩行しても、結合具が地面と擦れる ことがなく、破損することはない。

【０００７】 第１の布ファスナーを、前記カバー本体の甲部に、足首部からつま先部に沿っ て設けられた片状とすることができる。

【０００８】 このように構成した場合、靴にカバー本体が良好に沿うので、カバー本体の浮 き上がりが、より確実に防止することができる。

【０００９】 更に、前記結合具は、折り畳み可能な帯状部と、この帯状部の両端に形成され 、第２の布ファスナーが設けられている膨大部とを、具備するものとできる。こ の場合、第２の布ファスナーは、係合部と被係合部とが混在する。

【００１０】 このように構成した場合、靴カバーを使用しないとき、靴紐に帯状部を挿入し 、折り曲げて、２つの膨大部上の第２の布ファスナー同士を結合させておけば、 帯状部が靴紐から脱落することを防止できる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の１実施形態の靴カバーは、図１に示すような靴２をカバーするもので ある。靴２は、足首部から下を覆い、甲部に靴紐４の挿通部を有する編み上げ型 のものである。

【００１２】 本靴カバーは、図１及び図２に示すように、カバー本体６を有している。この カバー本体６は、それの上部に履き口８を有し、靴底を除いた靴２の全域を覆う 形状に、防水性シート、例えばクロロプレーンスポンジによって一体に構成され たものである。クロロプレーンスポンジ製であるので、伸縮性を有し、靴２の本 体に密着しやすい。

【００１３】 このカバー本体６の内面の甲部には、つま先側付近から履き口８付近まで、細 長い第１の布ファスナー１０が、靴紐４と対向するように、取り付けられている 。この第１の布ファスナーは、被係合部（雌型）のみからなるものである。係合 部からなる布ファスナーを使用することもできるが、この場合、係合部を有する 布ファスナーが、靴紐４と接触し、靴紐を損傷することがあるので、被係合部か らなる布ファスナーを使用することが望ましい。

【００１４】 靴２の靴紐４には、結合具１２が挿通されている。この結合具１２は、図３に 示すように、長方形状の帯状体１２ａを有し、その両端に帯状体１２ａよりも大 きい膨大部１２ｂ、１２ｃを有している。これら膨大部１２ｂ、１２ｃには、第 ２の布ファスナー１４ａ、１４ｂが接着または縫製されている。帯状体１２ａは 、図４に示すように折り畳み可能な材質、例えばゴムによって構成されている。 第２の布ファスナー１４ａ、１４ｂは、係合部（雄型）と被係合部（雌型）とが 混在するもので、図４に示すように折り畳んだ状態で、第２の布ファスナー１４ ａ、１４ｂ同士を係合可能である。

【００１５】 このように構成された靴カバーは、例えば次のように使用される。未使用の状 態では、靴カバー本体６は、適当なリュックや鞄等に収容され、結合具１２は、 図４に示すように、折り畳まれて第２の布ファスナー１４ａ、１４ｂを係合させ て、靴紐４に引っかけられている。この状態において、靴カバーを靴２に取り付 けるため、例えば靴２を脱いで、履き口８をつま先から履いて、履き口８を足首 部付近まで引き上げる。靴２の靴紐４に引っかけられている結合具１２の係合を 解き、図１に示すよう靴紐４に、帯状体１２ａを通し、第２の布ファスナー１４ ａ、１４ｂを靴カバー本体６の内面の第１の布ファスナー１０と係合させる。

【００１６】 このように靴紐４の部分と足首部とが、靴カバー本体６によって覆われている ので、これら部分からの浸水を防止できる。靴紐４に通された結合具１２によっ て靴カバー本体６を靴２に結合しているので、歩行している際に、靴カバー本体 ６が浮き上がることがないし、結合具１２が地面に直接に接触しないので、損傷 することもない。靴紐４の最下部に結合具１２を通した場合、特につま先側から 靴カバー本体６が浮き上がるのを防止できる。

【００１７】 上記の実施の形態では、第１の布ファスナー１０の長手縁を履き口８側からつ ま先側に沿わせて配置したが、第１の布ファスナー１０よりも短い長手縁を持つ 複数の布ファスナーを、その短縁が、履き口側からつま先側に沿って位置するよ うに間隔をあけて配置することもできる。また、上記の実施の形態では、靴カバ ー本体６はクロロプレーンスポンジによって構成したが、これに限ったものでは なく、防水性があり、かつ伸縮性のある材料ならば、他のものを使用することも できる。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように、本考案の靴カバーによれば、カバー本体を足首部から履いて、 靴に被せられるように一体に形成されているので、カバー本体の周囲から浸水す ることがない上に、靴ひもに挿入された結合具の第２の布ファスナーがカバー本 体の内面にある第１の布ファスナーに係合し、カバー本体が浮き上がることを防 止しているので、靴ひもの挿入孔から靴の内部に浸水することがない。さらに、 この結合具は、靴紐に挿通されているので、歩行しても、結合具が地面と擦れる ことがなく、破損することはない。靴にカバー本体が良好に沿うので、カバー本 体の浮き上がりが、より確実に防止することができる。また靴カバーを使用しな いとき、靴紐に帯状部を挿入し、折り曲げて、２つの膨大部上の第２の布ファス ナー同士を結合させておけば、帯状部が靴紐から脱落することを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施形態の靴カバーを靴に取り付け
た状態の縦断面図である。

【図２】図１の靴カバーに使用されている靴カバー本体
の斜視図である。

【図３】図１の靴カバーに使用されている結合具の正面
図である。

【図４】図３の靴カバーを折り畳んで靴紐に引っかけた
状態の側面図である。

【符号の説明】

２ 靴 ４ 靴紐 ６ 靴カバー本体 １０ 第１の布ファスナー １２ 結合具 １４ａ、１４ｂ 第２の布ファスナー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも足首部まで覆い甲部に靴ひも
   を有する靴用であって、少なくとも前記足首部及び前記
   甲部を覆うように足首から前記靴に被せられる一体に形
   成された防水性材料製のカバー本体と、 このカバー本体の内面の少なくとも甲部に設けられてい
   る第１の布ファスナーと、 前記靴の靴ひもの間に挿入され、第１の布ファスナーと
   係合する第２の布ファスナーを有している結合具とを、
   具備する靴カバー。
2. 【請求項２】 請求項１記載の靴カバーであって、第１
   の布ファスナーが、前記カバー本体の甲部に、足首部か
   らつま先部に沿って設けられている片状である靴カバ
   ー。
3. 【請求項３】 請求項２記載の靴カバーであって、前記
   結合具は、折り畳み可能な帯状部と、この帯状部の両端
   に形成され、第２の布ファスナーが設けられている膨大
   部とを、具備し、第２の布ファスナーは、係合部と被係
   合部とが混在する靴カバー。