JP3083042U - キルト地 - Google Patents

キルト地

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JP3083042U
JP3083042U JP2001004279U JP2001004279U JP3083042U JP 3083042 U JP3083042 U JP 3083042U JP 2001004279 U JP2001004279 U JP 2001004279U JP 2001004279 U JP2001004279 U JP 2001004279U JP 3083042 U JP3083042 U JP 3083042U
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JP
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quilt
pattern
seam
cotton
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JP2001004279U
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Inventor
由志子 西野
Original Assignee
株式会社吉祥
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 独特の新規な趣を醸し出すキルト地を提供す
る。 【解決手段】 表地10には、友禅染により図柄14が
染め付けられている。表地10を、キルト綿30を間に
挟んで裏地20と重畳し、ぐし縫いにより縫合すると、
縫合によりキルト綿30が圧迫されるので、縫い目40
の部分は溝状の凹部を形成し、一方縫い目40の間の部
分はキルト綿30が膨らんだまま残っているので、相対
的に凸部を形成する。縫い目40は、図柄14の境界線
に沿って施されているので、図柄14が浮き出て、立体
的に表現される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はタペストリー、クッション等に使用されるキルト地に関し、特に布地 に染め上げられた図柄が浮き出て独特の妙味を醸し出すキルト地に関する。
【0002】
【従来の技術】
バッティングとも称される厚い不織布製のキルト綿の裏面に裏地を配置し(両 者を貼り付けたものがキルト芯として販売されている場合もある)、キルト綿の 表面に表地を被せ、表地とキルト綿と裏地とを層を成すように縫合してなるする キルト地がタペストリー、クッション等に使用されている。このキルト地の表地 の表面にはパッチワークが施され、パッチワークと表地とキルト芯とを貫いてぐ し縫いする等により縫合することにより、縫い目が凹部、パッチワーク部分が凸 部となって立体的な模様を構成する。パッチワークの他、ビーズやテープを施し たものもあったが、その他のバリエーションは存在しなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
よって本考案の目的は、表地に図柄が染め上げており、独特の新規な趣を生じ させるキルト地を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、図柄を染め上げた表地とキルト綿と裏地 とを、前記図柄の少なくとも一部の境界線に沿った縫い目を含んで縫合してキル ト地を構成した。
【0005】 本考案に係るキルト地においては、表地には、具象的な図形や抽象的な幾何学 模様や紋章・記号・文字等の図柄が染め上げられている。この表地とキルト綿と 裏地とを重ねて層状にしておき、例えばぐし縫いにより表地から裏地までを貫く ように縫うと縫い目に沿って表地と裏地とが引き寄せられるので、キルト綿が押 さえつけられる凹部とキルト綿により盛り上がった凸部とが構成される。縫い目 は図柄の少なくとも一部の境界線に沿って設けられているので、縫い目に隣接す る図柄が浮き上がり、もともと2次元で表現されていた表地の図柄が三次元的に 表される。このようにして構成されたキルト地は、タペストリーのような装飾品 やクッション、布団、膝掛けのような実用品に応用することができる。
【0006】 縫い目は表地の図柄の一部の境界線に沿って設けられている場合もあるが、全 部の境界線に沿って設けられていてもよい。境界線とは、染色してある部分と染 色していない部分との間及び異なる色に染色された部分同士の間であり、線状に 染められている場合の線をも含む。境界線に沿わない縫い目が含まれていてもよ いことはいうまでもない。境界線に沿った縫い目に隣接する図柄には、境界線に 接近離反する方向について変化するグラデーションが施されていてもよく、これ により立体感が強調される。典型的には表地は友禅染で染め上げられており、手 描友禅であると型友禅であるとを問わない。この場合、表地の材質は通常絹織物 であるが、木綿や化学繊維製の織物でもよい。またキルト綿を構成する不織布は 綿製もしくは化学繊維製である。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ本考案の一つの実施の形態について説明する。 以下の説明は本考案をより深く理解するためのものであって、考案の範囲を限定 するために利用されるものではない。
【0008】 (第1の実施の形態) 図1は本考案に係るキルト地の第1の実施の形態を示す平面図であり、図2は 図1のII−II端面図である。
【0009】 各図において、表地10は絹織物であり、友禅染により獅子舞を模した図柄1 4が染められている。図柄14以外の部分は何も染められていない無染色部分1 2である。表地10はキルト綿30を挟んで裏地20の上方に重ねられ、縫い目 40においてぐし縫いすることにより、表地10、裏地20及びキルト綿30は 一体に縫合されて層状をなすキルト地を形成する。縫い目40は、図柄14の外 縁、すなわち図柄14と無染色部分12との境界線のほとんどの部分に沿って設 けられている。また縫い目40は、図柄14の内部においても、異なる色に染め られた部分の間(例えば獅子舞の頭と頭髪との間や歯と口の中との間等)、ある いは染めにより描かれた線に沿って(例えば獅子舞の胴体の唐草模様やひだに沿 って)設けられている。
【0010】 第1の実施の形態においては、図柄14の境界線に沿って縫い目40を施すこ とにより、図2によく表されているように、表地10と裏地20とが縫合糸によ り近接されるので、その部分のキルト綿30が圧縮される一方、縫い目40のな い部分はキルト綿30が図2視上下方向に膨らんだままなので、図柄14が上方 に立体的に浮かび上がる。これにより、従来のキルトにも単なる友禅染にも存在 しなかった風情を表現することができる。なお、縫い目40をいずれの境界線に 施すかは技術的に決定されるものではなく、図柄14の種類等に応じて製作者が 任意に決定する。例えば図柄14においては、獅子舞の顔の部分を縫い目40で 取り囲んで大きく突出させる一方で、後ろ足近くの部分は縫い目40を密にする ことにより、遠近感を創出することができる。逆に、このようなキルト地とする ことを前提に、製作者は立体化の効果の顕著な染め付けの図柄14を創案して染 色することになろう。
【0011】 (第2の実施の形態) 図3は本考案に係るキルト地の第2の実施の形態を示す平面図である。
【0012】 同図において、表地50には図柄54が染め付けられている。図柄54は全体 として草花をモチーフにしたような模様を構成しており、図柄54の多くには、 全体の模様の中心に向かうに従って色が濃くなるようにグラデーションが施され ている。図柄541には模様の中心近くの端部は色が濃く、中心から離れるに従 い薄くなるようなグラデーションが施されている(他の図柄については省略)。
【0013】 縫い目60は各図柄54の外縁に沿って設けられて、各図柄54を浮き出させ ている。また各図柄54が構成する模様の外側の無染色部分12にも、模様を取 り囲むように複数の縫い目60が配置され、無地の部分に波形のうねりを構成し ている。
【0014】 第2の実施の形態においては各図柄54をグラデーションを施して染色してお き、さらに縫い目60により立体化することにより、陰影をより強調した表現手 法を現出させることができる。
【0015】 以上本考案の実施の形態について説明したが、本考案は上記実施の形態に限定 されるものではなく、本考案の要旨の範囲内において適宜変形可能であることは いうまでもない。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案に係るキルト地によると、新規な趣を有するキルト地を提 供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係るキルト地の第1の実施の
形態を示す平面図である。
【図2】図2は、図1のIIーII端面図である。
【図3】図3は、本考案に係るキルト地の第2の実施の
形態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 表地 12 無染色部分 14 図柄 20 裏地 30 キルト綿 40 縫い目

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄を染め上げた表地とキルト綿と裏地
    とを、前記図柄の少なくとも一部の境界線に沿った縫い
    目を含んで縫合したことを特徴とするキルト地。
  2. 【請求項2】 図柄の全ての境界線に沿って縫い目が設
    けられている請求項1に記載のキルト地。
  3. 【請求項3】 前記境界線に沿った縫い目に隣接する図
    柄には、前記境界線に接近離反する方向について変化す
    るグラデーションが施されている請求項1または2に記
    載のキルト地。
  4. 【請求項4】 前記表地は友禅染で染め上げられている
    請求項1ないし3のいずれかに記載のキルト地。
JP2001004279U 2001-06-29 2001-06-29 キルト地 Expired - Fee Related JP3083042U (ja)

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