JP3083009B2 - 建築用ガスケット - Google Patents

建築用ガスケット

Info

Publication number
JP3083009B2
JP3083009B2 JP04337680A JP33768092A JP3083009B2 JP 3083009 B2 JP3083009 B2 JP 3083009B2 JP 04337680 A JP04337680 A JP 04337680A JP 33768092 A JP33768092 A JP 33768092A JP 3083009 B2 JP3083009 B2 JP 3083009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
rubber
thermoplastic elastomer
ultrahigh molecular
weight polyolefin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04337680A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06182951A (ja
Inventor
上 正 治 村
藤 雄 一 伊
上 徳 茂 村
山 晃 内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP04337680A priority Critical patent/JP3083009B2/ja
Publication of JPH06182951A publication Critical patent/JPH06182951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3083009B2 publication Critical patent/JP3083009B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、建築用ガスケットに関
し、さらに詳しくは、熱可塑性エラストマー製基体層と
滑性樹脂表面層とからなる積層体により構成される摺動
部を備えた建築用ガスケットに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】一般に建築物の扉、戸、サッシ等
では、人の出入りのため、あるいは通風換気のために、
開閉操作が必要である。扉等の開閉操作を容易にしなが
ら、しかも扉と扉が当たる部位との緊密的な密閉操作を
可能とするために、ガスケットと呼ばれる案内部材が扉
等に設けられている。
【0003】従来の建築用ガスケットは、軟質塩化ビニ
ル樹脂のような軟質合成樹脂や、エチレン・プロピレン
・ジエン共重合ゴム等の加硫ゴムが多く用いられてい
る。また、より高性能な摺動特性が要求される部位に
は、発泡シリコンゴム等の特殊な材料が用いられてい
る。
【0004】従来の合成軟質樹脂製ガスケットや加硫ゴ
ム製ガスケットは、特に摺動特性に優れているわけでは
ないので、長期の使用によりヘタリを生じたり、大きく
変形したりして、ガスケットとしての機能が低下しやす
いという傾向があった。
【0005】また、発泡シリコンゴム等の摺動特性に優
れた材料を使用することにより、上記問題点は解決でき
るが、一般的な軟質合成樹脂や加硫ゴムに比べてコスト
が高いという問題があった。
【0006】そこで、本発明者らは、建築用ガスケット
の上記のような問題を解決すべく鋭意研究し、建築用ガ
スケットの少なくとも摺動部を構成するエラストマーと
してポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを選択し、
そのポリオレフィン系熱可塑性エラストマー層上に特定
の超高分子量ポリオレフィン組成物を熱融着させて積層
すれば、製造作業が容易であり、しかも、耐久性、扉等
の閉鎖時における緊密接触性、および開放時における軽
快摺動性に優れた建築用ガスケットを安価に得ることが
できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、経済性に優れ
るとともに、耐久性、扉等の閉鎖時における緊密接触
性、および開放時における軽快摺動性に優れた建築用ガ
スケットを提供することを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る建築用ガスケットは、結晶
性ポリオレフィンとゴムとから構成される熱可塑性エラ
ストマー(A)層と、超高分子量ポリオレフィン組成物
(B)層とから構成されており、該超高分子量ポリオレ
フィン組成物(B)は、135℃デカリン溶媒中で測定
した極限粘度[η]が5〜40dl/gの範囲内にある
超高分子量ポリオレフィンと、前記熱可塑性エラストマ
ー(A)とから実質的になり、該超高分子量ポリオレフ
ィンが、超高分子量ポリオレフィンと熱可塑性エラスト
マー(A)との総重量100重量%に対して15〜40
重量%の割合で存在し、かつ、超高分子量ポリオレフィ
ン組成物(B)のメルトフローレート(ASTM D1
238、230℃、2.16kg荷重)が5g/10分
以下であることを特徴としている。
【0009】前記熱可塑性エラストマー(A)として
は、結晶性ポリプロピレン(a)70〜10重量部と、
エチレン・プロピレン共重合体ゴムまたはエチレン・プ
ロピレン・ジエン共重合体ゴムからなるゴム(b)30
〜90重量部[成分(a)および(b)の合計量は、1
00重量部とする]とからなる混合物を、有機ペルオキ
シドの存在下で動的に熱処理して得られる、上記ゴム
(b)が部分的に架橋された熱可塑性エラストマーが好
ましい。
【0010】また、前記超高分子量ポリオレフィン組成
物(B)は、該超高分子量ポリオレフィン組成物(B)
当り1〜20重量%の液体ないし固体の潤滑油を含有し
ていてもよい。
【0011】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る建築用ガスケ
ットについて具体的に説明する。本発明に係る建築用ガ
スケットは、熱可塑性エラストマー(A)からなる層
と、特定の超高分子量ポリオレフィン組成物(B)から
なる層とから構成されている。
【0012】まず、これらの層を構成する上記成分につ
いて説明する。熱可塑性エラストマー(A) 本発明で用いられる熱可塑性エラストマー(A)は、結
晶性ポリオレフィンとゴムとから構成されている。
【0013】本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン
としては、炭素原子数2〜20のα- オレフィンの単独
重合体または共重合体が挙げられる。上記結晶性ポリオ
レフィンの具体的な例としては、以下のような(共)重
合体が挙げられる。 (1)エチレン単独重合体 (製法は、低圧法、高圧法のいずれでも良い) (2)エチレンと、10モル%以下の他のα- オレフィ
ンまたは酢酸ビニル、エチルアクリレートなどのビニル
モノマーとの共重合体 (3)プロピレン単独重合体 (4)プロピレンと10モル%以下の他のα- オレフィ
ンとのランダム共重合体 (5)プロピレンと30モル%以下の他のα- オレフィ
ンとのブロック共重合体 (6)1-ブテン単独重合体 (7)1-ブテンと10モル%以下の他のα- オレフィン
とのランダム共重合体 (8)4-メチル-1- ペンテン単独重合体 (9)4-メチル-1- ペンテンと20モル%以下の他のα
- オレフィンとのランダム共重合体 上記のα- オレフィンとしては、具体的には、エチレ
ン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1- ペンテン、1-
ヘキセン、1-オクテンなどが挙げられる。
【0014】本発明で用いられるゴムとしては、特に制
限はないが、オレフィン系共重合体ゴムが好ましい。上
記のオレフィン系共重合体ゴムは、炭素原子数2〜20
のα- オレフィンを主成分とする無定形ランダムな弾性
共重合体であって、2種以上のα- オレフィンからなる
非晶性α- オレフィン共重合体、2種以上のα- オレフ
ィンと非共役ジエンとからなるα- オレフィン・非共役
ジエン共重合体などがある。
【0015】このようなオレフィン系共重合体ゴムの具
体的な例としては、以下のようなゴムが挙げられる。 (1)エチレン・α- オレフィン共重合体ゴム [エチレン/α- オレフィン(モル比)=約90/10
〜50/50] (2)エチレン・α- オレフィン・非共役ジエン共重合
体ゴム [エチレン/α- オレフィン(モル比)=約90/10
〜50/50] (3)プロピレン・α- オレフィン共重合体ゴム [プロピレン/α- オレフィン(モル比)=約90/1
0〜50/50] (4)ブテン・α- オレフィン共重合体ゴム [ブテン/α- オレフィン(モル比)=約90/10〜
50/50] 上記α- オレフィンとしては、具体的には、上記した結
晶性ポリオレフィンを構成するα- オレフィンの具体的
な例と同様のα- オレフィンが挙げられる。
【0016】上記非共役ジエンとしては、具体的には、
ジシクロペンタジエン、1,4-ヘキサジエン、シクロオク
タジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボル
ネンなどが挙げられる。
【0017】これらの共重合体ゴムのムーニー粘度ML
1+4 (100℃)は、10〜250、特に40〜150
が好ましい。また、上記非共役ジエンが共重合している
場合のヨウ素価は、25以下が好ましい。
【0018】上記のオレフィン系共重合体ゴムは、熱可
塑性エラストマー中において、未架橋、部分架橋、全体
架橋など、すべての架橋状態で存在することができる
が、本発明においては、部分架橋状態で存在しているこ
とが好ましい。
【0019】本発明において用いられるゴムとしては、
上記のオレフィン系共重合体ゴムのほかに、他のゴム、
たとえばスチレン- ブタジエンゴム(SBR)、ニトリ
ルゴム(NBR)、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(I
IR)等のジエン系ゴム、SEBS、ポリイソブチレン
などが挙げられる。
【0020】本発明で用いられる熱可塑性エラストマー
において、結晶性ポリオレフィンとゴムとの重量配合比
(結晶性ポリオレフィン/ゴム)は、通常90/10〜
5/95、好ましくは、70/30〜10/90の範囲
である。
【0021】また、ゴムとして、オレフィン系共重合体
ゴムとその他のゴムを組合わせて用いる場合には、その
他のゴムは、結晶性ポリオレフィンとゴムとの合計量1
00重量部に対して、40重量部以下、好ましくは5〜
20重量部の割合で配合する。
【0022】本発明で好ましく用いられる熱可塑性エラ
ストマーは、結晶性ポリプロピレンと、エチレン・α-
オレフィン共重合体ゴムもしくはエチレン・α- オレフ
ィン・非共役ジエン共重合体ゴムとからなり、熱可塑性
エラストマー中においてこれらが部分架橋された状態で
存在し、かつ、結晶性ポリプロピレンとゴムとの重量配
合比(結晶性ポリプロピレン/ゴム)が70/30〜1
0/90の範囲内にある。
【0023】上記の熱可塑性エラストマーには、必要に
応じて、鉱物油系軟化剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐
候安定剤、老化防止剤、充填剤、着色剤、滑剤などの添
加物を、本発明の目的を損なわない範囲で配合すること
ができる。
【0024】本発明で好ましく用いられる熱可塑性エラ
ストマーのより具体的な例としては、 結晶性ポリプロ
ピレン(a)60〜10重量部と、エチレン・プロピレ
ン共重合体ゴムまたはエチレン・プロピレン・ジエン共
重合体ゴムからなるゴム(b)40〜90重量部[成分
(a)および(b)の合計量は、100重量部とする]
と、このゴム(b)以外のゴム(c)および/または鉱
物油系軟化剤(d)5〜100重量部とからなる混合物
を、有機ペルオキシドの存在下で動的に熱処理して得ら
れる、上記ゴム(b)が部分的に架橋された熱可塑性エ
ラストマーが挙げられる。
【0025】上記有機ペルオキシドとしては、具体的に
は、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシ
ド、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert-ブチルペルオキシ)
ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert-ブチルペルオ
キシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert- ブチルペルオキシ
イソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert- ブチルペル
オキシ)-3,3,5- トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル
-4,4- ビス(tert- ブチルペルオキシ)バレレート、ベ
ンゾイルペルオキシド、p-クロロベンゾイルペルオキシ
ド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、tert- ブチ
ルペルオキシベンゾエート、tert- ブチルペルベンゾエ
ート、tert- ブチルペルオキシイソプロピルカーボネー
ト、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシ
ド、tert-ブチルクミルペルオキシドなどが挙げられ
る。
【0026】これらの内では、臭気性、スコーチ安定性
の点で、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert-ブチルペ
ルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert- ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert- ブチル
ペルオキシ)-3,3,5- トリメチルシクロヘキサン、n-ブ
チル-4,4- ビス(tert- ブチルペルオキシ)バレレート
が好ましく、なかでも、1,3-ビス(tert- ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼンが最も好ましい。
【0027】本発明においては、有機ペルオキシドは、
結晶性ポリオレフィンとゴムとの合計量100重量%に
対して、0.05〜3重量%、好ましくは0.1〜1重
量%の割合で用いられる。
【0028】上記有機ペルオキシドによる部分架橋処理
に際し、硫黄、p-キノンジオキシム、p,p'- ジベンゾイ
ルキノンジオキシム、N-メチル-N-4- ジニトロソアニリ
ン、ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリメ
チロールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマレイミドのよ
うなペルオキシ架橋用助剤、あるいはジビニルベンゼ
ン、トリアリルシアヌレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、アリルメタクリ
レートのような多官能性メタクリレートモノマー、ビニ
ルブチラート、ビニルステアレートのような多官能性ビ
ニルモノマーを配合することができる。
【0029】上記のような化合物を用いることにより、
均一かつ緩和な架橋反応が期待できる。特に、本発明に
おいては、ジビニルベンゼンが最も好ましい。ジビニル
ベンゼンは、取扱い易く、上記の被架橋処理物の主成分
である結晶性ポリオレフィンおよびゴムとの相溶性が良
好であり、かつ、有機ペルオキシドを可溶化する作用を
有し、有機ペルオキシドの分散剤として働くため、熱処
理による架橋効果が均質で、流動性と物性とのバランス
のとれた熱可塑性エラストマーが得られる。
【0030】上記のような架橋助剤もしくは多官能性ビ
ニルモノマーは、上記の被架橋処理物全体に対して、
0.1〜2重量%、特に0.3〜1重量%の割合で用い
るのが好ましい。架橋助剤もしくは多官能性ビニルモノ
マーの配合割合が2重量%を超えると、有機ペルオキシ
ドの配合量が多い場合には、架橋反応が速く進行し過ぎ
るため、得られる熱可塑性エラストマーは、流動性に劣
り、一方、有機ペルオキシドの配合量が少ない場合に
は、架橋助剤および多官能性ビニルモノマーが、熱可塑
性エラストマー中に未反応のモノマーとして残存し、熱
可塑性エラストマーは、加工成形の際に熱履歴による物
性の変化が生じたりする。したがって、架橋助剤および
多官能性ビニルモノマーは、過剰に配合すべきではな
い。
【0031】上記の「動的に熱処理する」とは、上記の
ような各成分を融解状態で混練することをいう。混練装
置としては、従来公知の混練装置、たとえば開放型のミ
キシングロール、非開放型のバンバリーミキサー、押出
機、ニーダー、連続ミキサーなどが用いられる。これら
の内では、非開放型の混練装置が好ましく、混練は、窒
素ガス、炭酸ガスなどの不活性ガスの雰囲気下で行なう
ことが好ましい。
【0032】また、混練は、使用する有機ペルオキシド
の半減期が1分未満となる温度で行なうのが望ましい。
混練温度は、通常150〜280℃、好ましくは170
〜240℃であり、混練時間は、1〜20分間、好まし
くは3〜10分間である。また、加えられる剪断力は、
剪断速度として10sec-1以上、好ましくは100〜
10,000sec-1の範囲内で決定される。
【0033】本発明で用いられる好ましい熱可塑性エラ
ストマーは、部分的に架橋されているが、この「部分的
に架橋された」とは、下記の方法で測定したゲル含量が
20〜98%の範囲内にある場合をいい、本発明におい
ては、ゲル含量が40〜98%の範囲内にあることが好
ましい。
【0034】[ゲル含量の測定法]試料として熱可塑性
エラストマーのペレットを約100mg秤量し、密閉容
器中にてこのペレットに対して充分な量である30ml
のシクロヘキサンに、23℃で48時間浸漬する。
【0035】次に、この試料を濾紙上に取り出し、室温
にて72時間以上恒量になるまで乾燥する。ゲル含量
は、次式で表わされる。 ゲル含量[%]=(シクロヘキサン浸漬後の乾燥重量)
÷(シクロヘキサン浸漬前の重量)×100 本発明に係る熱可塑性エラストマー積層体の一層を構成
する熱可塑性エラストマー(A)は、結晶性ポリオレフ
ィンとゴムとからなるため、流動性に優れている。
【0036】超高分子量ポリオレフィン組成物(B) 本発明で用いられる超高分子量ポリオレフィン組成物
(B)の具体的な例としては、以下のような超高分子量
ポリオレフィン組成物が挙げられる。
【0037】(1)135℃デカリン溶媒中で測定した
極限粘度[η]が5〜40dl/g、好ましくは15〜
35dl/gの範囲内にある超高分子量ポリオレフィン
と、熱可塑性エラストマー(A)とから実質的になり、
超高分子量ポリオレフィンが、超高分子量ポリオレフィ
ンと熱可塑性エラストマー(A)との総重量100重量
%に対して15〜40重量%の割合で存在し、かつ、超
高分子量ポリオレフィン組成物のメルトフローレート
(MFR、ASTMD 1238に準拠、230℃、
2.16kg荷重)が5g/10分以下、好ましくは1
g/10分以下、さらに好ましくは0.2g/10分以
下である超高分子量ポリオレフィン組成物。
【0038】(2)上記(1)の超高分子量ポリオレフ
ィン組成物と、この超高分子量ポリオレフィン組成物当
り1〜20重量%の液体ないし固体の潤滑油とからなる
組成物。
【0039】上記のような超高分子量ポリオレフィン
は、たとえばエチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペン
テン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセ
ン、4-メチル-1- ペンテン、3-メチル-1- ペンテンなど
のα- オレフィンの単独重合体または共重合体からな
る。本発明においては、エチレン単独重合体、およびエ
チレンと他のα- オレフィンとからなる、エチレンを主
成分とする共重合体が望ましい。
【0040】また、これらの超高分子量ポリオレフィン
組成物を構成する熱可塑性エラストマー(A)は、前述
した熱可塑性エラストマー(A)と同じであり、結晶性
ポリオレフィンとゴムとから構成されている。
【0041】上記(2)の組成物で用いられる液体潤滑
油としては、石油系潤滑油、合成潤滑油などが使用され
る。石油系潤滑油としては、具体的には、流動パラフィ
ン、スピンドル油、冷凍機油、ダイナモ油、タービン
油、マシン油、シリンダー油などが使用される。
【0042】合成潤滑油としては、具体的には、合成炭
化水素油、ポリグリコール油、ポリフェニルエーテル
油、エステル油、リン酸エステル油、ポリクロロトリフ
ルオロエチレン油、フルオロエステル油、塩素化ビフェ
ニル油、シリコーン油などが使用される。
【0043】また、上記(2)の組成物で用いられる固
体潤滑油としては、具体的には、黒鉛、二硫化モリブデ
ンが主に使用されるが、他に窒化ホウ素、二硫化タング
ステン、酸化鉛、ガラス粉、金属石けんなども、使用す
ることができる。固体潤滑油は、単独でも使用すること
ができ、また、液体潤滑油と組み合わせて使用すること
ができ、たとえば粉末、ゾル、ゲル、サスペンソイドな
どの形態で超高分子量ポリオレフィンに配合することが
できる。
【0044】上記の超高分子量ポリオレフィン組成物に
は、必要に応じて、鉱物油系軟化剤、耐熱安定剤、帯電
防止剤、耐候安定剤、老化防止剤、充填剤、着色剤、滑
剤などの添加物を、本発明の目的を損なわない範囲で配
合することができる。
【0045】上記(1)および(2)の超高分子量ポリ
オレフィン組成物は、上記超高分子量ポリオレフィン、
上記熱可塑性エラストマー(A)、および必要に応じて
用いられる上記の他の成分を動的に熱処理することによ
り得ることができる。ここに、「動的に熱処理する」と
は、上記のような各成分を融解状態で混練することをい
う。
【0046】混練装置としては、従来公知の混練装置、
たとえば開放型のミキシングロール、非開放型のバンバ
リーミキサー、押出機、ニーダー、連続ミキサーなどが
用いられる。これらの内では、非開放型の混練装置が好
ましく、混練は、窒素ガス、炭酸ガスなどの不活性ガス
の雰囲気下で行なうことが好ましい。
【0047】上記(1)および(2)の超高分子量ポリ
オレフィン組成物(B)は、上記熱可塑性エラストマー
(A)との共押出積層加工が行なえるため、本発明のガ
ラスランチャンネルの製造に際し、フィルム(シート)
成形工程を経ることなく、直接、熱可塑性エラストマー
層と超高分子量ポリオレフィン組成物層とを積層するこ
とができ、経済的である。
【0048】一方、超高分子量ポリオレフィン、たとえ
ば上記(1)における135℃デカリン溶媒中で測定し
た極限粘度[η]が5〜40dl/gの範囲内にある超
高分子量ポリオレフィン単独では、上記熱可塑性エラス
トマーとの共押出積層加工を行なうことはできず、した
がって、上記の熱可塑性エラストマー層と超高分子量ポ
リオレフィン層との積層に際しては、少なくとも一方を
予めフィルム(シート)にしておく必要があり、上記超
高分子量ポリオレフィン組成物の場合と比較すると経済
性に劣る。
【0049】建築用ガスケット 上述したように、本発明に係る建築用ガスケットは、上
記のような熱可塑性エラストマー(A)層(基体層)
と、上記のような超高分子量ポリオレフィン組成物
(B)層(滑性樹脂層)とで構成されている。
【0050】本発明に係る建築用ガスケットは、上記の
両層を積層させることによって得ることができる。熱可
塑性エラストマー(A)層[以下、(A)層と略す]と
超高分子量ポリオレフィン組成物(B)層[以下、
(B)層と略す]との積層方法は、ガスケットの形状、
大きさ、要求性能により異なり、特に限定されないが、
たとえば以下のような積層方法が挙げられる。 (1)予め成形された(A)層、(B)層を、少なくと
も一方の層が溶融する温度以上の温度で圧縮成形機など
を用いて熱融着する方法。 (2)多層押出成形機で(A)層と(B)層とを同時に
押出成形して熱融着する方法(共押出成形)。
【0051】本発明においては、(A)層の厚さは0.
1〜50mm、また、(B)層の厚さは5μm〜10m
mであることが、一般的に好ましい。本発明に係る建築
用ガスケットにおいて、上記熱可塑性エラストマー
(A)層は、結晶性ポリオレフィンと、ゴムとからなる
ため、耐熱性、耐熱老化性およびゴム弾性に優れてい
る。
【0052】また、本発明に係る建築用ガスケットにお
いて、上記の超高分子量ポリオレフィン組成物(B)層
は、耐摩耗性、耐傷付性、摺動性および耐薬品性に優れ
ている。
【0053】本発明に係る建築用ガスケットの使用例を
図1に示す。壁1と壁2の間に扉3と扉4の2枚の扉が
ある。扉3は蝶番5を支点にP−Q方向に回転し、扉4
との接触部にガスケット6が付いている。
【0054】一方、扉4はR−S方向に移動し、扉3と
はガスケット6を介して、また、壁2とは2個のガスケ
ット7を介して緊密に接触することができる。図2にガ
スケット6の横断面を示す。
【0055】このガスケット6は、上記熱可塑性エラス
トマー(A)からなる基体層8、9と、上記超高分子量
ポリオレフィン組成物(B)からなる滑性樹脂層10と
で構成され、2つの層は十分な強度で熱融着されてい
る。上記基体層8、9のうち、基体層9は扉3への埋め
込み部である。
【0056】ガスケット6は、扉3を閉めて扉4と接触
させ、U字部が圧縮変形した状態で鍵(図示せず)をか
けることにより扉3と扉4との緊密性を保持することが
できる。
【0057】さらに、扉4の開閉時にはガスケット6の
U字部分が変形して、扉3と扉4との緊密性を保つが、
摺動特性に優れる超高分子量ポリオレフィン組成物
(B)からなる層10が開閉時に要する力を大幅に低減
するため、扉4は軽快に開閉することができる。
【0058】図3にガスケット7の横断面を示す。この
ガスケット7は、熱可塑性エラストマー(A)からなる
基体層11、12と、超高分子量ポリオレフィン組成物
(B)からなる滑性樹脂層13とで構成され、2つの層
は十分な強度で熱融着されている。上記基体層11、1
2のうち、層12は壁2への埋め込み部である。
【0059】ガスケット7は、扉4との接触時には先端
のヒレ部分が変形し、壁2と扉4との緊密性を保つ。ガ
スケット7のヒレ部には、柔軟性とともに摺動性、耐久
性が要求されるが、この部分の表層に摺動性、耐久性に
優れる超高分子量ポリオレフィン組成物(B)からなる
滑性樹脂層13を用いることにより扉4は軽快に開閉す
ることができる。
【0060】本発明によれば、建築用ガスケットとして
熱可塑性エラストマー(A)からなる基体層の上に、超
高分子量ポリオレフィン組成物(B)からなる滑性樹脂
層を設けることにより摺動性、耐久性に優れたガスケッ
トを得ることができ、扉の円滑軽快な開閉操作が可能と
なる。
【0061】本発明で用いられる熱可塑性エラストマー
(A)は、任意の形状および寸法に熱成形することが可
能であるとともに、建築用ガスケットの摺動部に要求さ
れる弾性、柔軟性、可圧縮性等の特性に優れており、し
かも耐久性、耐候性、耐水性等の性質にも優れている。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る建築用ガスケットは、従来
の軟質合成樹脂製あるいは加硫ゴム製ガスケットに比
べ、耐摩耗性、耐久性、摺動特性に優れるとともに、容
易に製造することができ、経済性に優れている。
【0063】また、本発明に係る建築用ガスケットは、
従来の軟質合成樹脂あるいは加硫ゴム製ガスケットに比
べ、軽量であり、可塑剤等の滲出による表面のベタつき
もなく、しかも、機械的強度、耐熱性、耐熱老化性、耐
候性、寸法安定性に優れている。
【0064】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
【0065】
【実施例1】エチレン含有量70モル%、ヨウ素価1
2、ムーニー粘度ML1+4 (100℃)120のエチレ
ン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合
体ゴム75重量部と、MFR(ASTM D 1238
−65T、230℃)13g/10分、密度0.91g
/cm3 のポリプロピレン25重量部とを、バンバリー
ミキサーを用いて、窒素雰囲気中、180℃で5分間混
練した後、この混練物をロールに通してシート状にし、
これをシートカッターで裁断して角ペレットを製造し
た。
【0066】次いで、この角ペレットと、1,3-ビス(t
ert- ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン0.
3重量部と、ジビニルベンゼン0.5重量部とをヘンシ
ェルミキサーで攪拌混合した。
【0067】次いで、この混合物を、L/D=30、ス
クリュー径50mmの一軸押出機を用いて、窒素雰囲気
中、220℃で押出して熱可塑性エラストマー(a)を
得た。
【0068】得られた熱可塑性エラストマー(a)のゲ
ル含量は、上記方法により求めたところ、97重量%で
あった。この熱可塑性エラストマー(a)と、MFR
(ASTM D 1238、230℃、2.16kg荷
重)が0.1g/10分、密度が0.90g/cm3
ある超高分子量ポリエチレン組成物(b)とを230℃
の温度で共押出成形して本発明のガスケットを得た。
【0069】なお、この超高分子量ポリエチレン組成物
(b)は、135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘
度[η]が28dl/gの超高分子量ポリエチレン23
重量%と、上記のようにして得られた熱可塑性エラスト
マー(a)77重量%とからなる。
【0070】得られたガスケットの形状は図2に示す通
りであり、このガスケットの寸法は、w1 が9.0m
m、w2 およびw3 がそれぞれ1.5mm、tが1.0
mm、hが8.0mm、U字部の厚みが0.8mm、超
高分子量ポリエチレン組成物層の厚みが平均30μmで
あった。
【0071】得られたガスケットを図1に示す扉3のガ
スケット6として装着し、厚さ8mmのガラス製の扉4
を繰り返し開閉して耐久試験を行なった。その結果、こ
のガスケットは、50,000回の繰返し試験にも耐
え、ガスケットとしての機能を維持していた。
【0072】しかしながら、従来品の軟質塩化ビニル樹
脂製ガスケットは、22,000回で扉との接触面にお
いて破壊を生じ、その結果、扉との摩擦抵抗が著しく増
大して使用に耐えなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る建築用ガスケットの一例
の使用状態を説明するための概略横断平面図である。
【図2】図2は、図1におけるガスケット6の横断面図
である。
【図3】図3は、図1におけるガスケット7の横断面図
である。
【符号の説明】
1,2 ・・・・ 壁 3,4 ・・・・ 扉 5 ・・・・ 蝶番 6,7 ・・・・ ガスケット 8,9 ・・・・ 熱可塑性エラストマー層 10 ・・・・ 超高分子量ポリオレフィン組成物層 11,12 ・・・・ 熱可塑性エラストマー層 13 ・・・・ 超高分子量ポリオレフィン組成物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内 山 晃 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−334445(JP,A) 特開 平4−320838(JP,A) 特開 平6−136349(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/54 - 3/88 B32B 1/00 - 35/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリオレフィンとゴムとから構成さ
    れる熱可塑性エラストマー(A)層と、超高分子量ポリ
    オレフィン組成物(B)層とから構成されており、 該超高分子量ポリオレフィン組成物(B)は、 135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が5
    〜40dl/gの範囲内にある超高分子量ポリオレフィ
    ンと、前記熱可塑性エラストマー(A)とから実質的に
    なり、 該超高分子量ポリオレフィンが、超高分子量ポリオレフ
    ィンと熱可塑性エラストマー(A)との総重量100重
    量%に対して15〜40重量%の割合で存在し、かつ、 超高分子量ポリオレフィン組成物(B)のメルトフロー
    レート(ASTM D1238、230℃、2.16k
    g荷重)が5g/10分以下であることを特徴とする建
    築用ガスケット。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性エラストマー(A)層および
    超高分子量ポリオレフィン組成物(B)を構成する熱可
    塑性エラストマー(A)が、 結晶性ポリプロピレン(a)70〜10重量部と、 エチレン・プロピレン共重合体ゴムまたはエチレン・プ
    ロピレン・ジエン共重合体ゴムからなるゴム(b)30
    〜90重量部[成分(a)および(b)の合計量は、1
    00重量部とする]とからなる混合物を、有機ペルオキ
    シドの存在下で動的に熱処理して得られる、上記ゴム
    (b)が部分的に架橋された熱可塑性エラストマーであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の建築用ガスケッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記超高分子量ポリオレフィン組成物
    (B)が、超高分子量ポリオレフィン組成物(B)当り
    1〜20重量%の液体ないし固体の潤滑油を含有してい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の建築用ガ
    スケット。
JP04337680A 1992-12-17 1992-12-17 建築用ガスケット Expired - Lifetime JP3083009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04337680A JP3083009B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 建築用ガスケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04337680A JP3083009B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 建築用ガスケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06182951A JPH06182951A (ja) 1994-07-05
JP3083009B2 true JP3083009B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=18310953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04337680A Expired - Lifetime JP3083009B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 建築用ガスケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3083009B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100666898B1 (ko) * 1999-09-03 2007-01-11 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 열가소성 엘라스토머 적층체
KR100677835B1 (ko) 1999-11-01 2007-02-05 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 올레핀계 열가소성 엘라스토머 적층체 및 건축용 개스킷
JP5956410B2 (ja) * 2013-11-06 2016-07-27 株式会社トランテックス シール部材の開閉部材又は該開閉部材との対向面を有する部材への取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06182951A (ja) 1994-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0164217B2 (en) Thermoplastic elastomer composition
EP0860314B1 (en) Glass run channel
JPS63251444A (ja) 熱可塑性エラストマ−組成物
EP1295712A1 (en) Layered product of olefin foam and use
TWI233395B (en) Laminated products of olefinic thermoplastic elastomer and constructional gaskets
KR100687547B1 (ko) 적층체
JP3429013B2 (ja) 建築用ガスケット
JP4226772B2 (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー積層体及び建築用ガスケット
JP3083009B2 (ja) 建築用ガスケット
JP4059971B2 (ja) ガラスランチャンネル
JP3994611B2 (ja) オレフィン系熱可塑性エラストマー積層体および自動車用ガラスランチャンネル
JP3952350B2 (ja) 表皮部材用樹脂組成物、その積層体、該組成物の押出し成形時における目ヤニ発生量の低減方法、および成形体の製造方法
JP3210066B2 (ja) ガラスランチャンネル
EP0320119B1 (en) Poly-1-butene resin composition and water-proof sheet produced from the composition
JP2002019029A (ja) オレフィン系発泡積層体
JP3055111B2 (ja) 熱可塑性エラストマー積層体
JP3110141B2 (ja) 熱可塑性エラストマー積層体
JP3910313B2 (ja) 表皮部材用樹脂組成物及びその積層体
JP3055113B2 (ja) ガラスランチャンネル
JP3055112B2 (ja) 熱可塑性エラストマー積層体用超高分子量ポリオレフィン組成物
JP2001294714A (ja) 低フォギング性熱可塑性エラストマー組成物並びに該組成物の製造方法及び用途
JP2002019028A (ja) オレフィン系発泡積層体
JP2000053826A (ja) 表皮部材用樹脂組成物及びその積層体
JP2020164700A (ja) エチレン・α−オレフィン・ビニルノルボルネン共重合体組成物およびその架橋物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080630

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 10