JP3082999B2 - 走行帯の位置・形状検出結果の表示方法 - Google Patents

走行帯の位置・形状検出結果の表示方法

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JP3082999B2 JP04170773A JP17077392A JP3082999B2 JP 3082999 B2 JP3082999 B2 JP 3082999B2 JP 04170773 A JP04170773 A JP 04170773A JP 17077392 A JP17077392 A JP 17077392A JP 3082999 B2 JP3082999 B2 JP 3082999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行帯の位置・形状検
出結果の表示方法、特に溶融亜鉛めっきラインにおいて
被めっき鋼板と、該被めっき鋼板に余剰に付着している
溶融亜鉛を吹き払うためのワイピングノズルとの間の隙
間を検出し、その結果をモニタ上に表示する際に、視覚
的に容易に認識することができる、走行帯の位置・形状
検出結果の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯状の被めっき鋼板に連続的に溶
融亜鉛めっきを施す場合は、図8に示すように被めっき
鋼板Pを、一旦溶融亜鉛浴10中に引き入れた後に、こ
の溶融亜鉛浴10中に配置された浴中ロール12で方向
転換させて垂直方向に引き上げて行き、溶融亜鉛浴10
の上方に配設された対向する一対のワイピングノズル1
4の間を通過させ、該ノズル14から噴射される気流の
力により被めっき鋼板Pの表面に付着している余剰の溶
融亜鉛を吹き落とし、該被めっき鋼板Pを所要のめっき
厚みに仕上げる設備が一般的に用いられている。
【0003】このような設備においては、被めっき鋼板
Pとワイピングノズル14との間の隙間が、ワイピング
ノズル14から噴射される気流の力、即ち余剰に付着し
た溶融亜鉛の吹き払い力に直接関係し、結果として仕上
りめっき厚みに直接的に大きな影響を与えることにな
る。従って、上記被めっき鋼板Pに所定の仕上り膜厚で
めっきするためには、該被めっき鋼板Pと上記ワイピン
グノズル14との間隔は所要の値に正確に保たれるよう
にしなければならず、そのためにはワイピングノズル1
4に対する被めっき鋼板Pの位置を正確に検出し、把握
することが不可欠である。
【0004】ワイピングノズル14に対する被めっき鋼
板Pの位置、即ちこれら両者間の隙間を検出する適切な
方法としては、後述する図1に示すように、ワイピング
ノズル14の気流噴射端部(直線状端部)14Aと、該
めっき鋼板Pに写るワイピングノズル14の虚像(反射
像)24との間の距離2×Gを、斜め上方に設置したC
CDテレビカメラ20で撮影し、該テレビカメラ20か
ら出力される映像信号に基づいて上記ワイピングノズル
14と被めっき鋼板Pとの間の距離Gを検出する方法
が、特開平4−136146に提案されている。
【0005】これまで、上記方法により距離Gを検出す
る場合は、ワイピングノズル14及び被めっき鋼板P上
の虚像24の両者を直接的にブラウン管に写し出す方法
や、検出器から出力される映像信号を所要の手順で処理
し、上記距離Gを電圧信号として出力させ、その電圧を
メータで表示する方法が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テレビ
カメラ20で撮影した実映像そのものを直接的にブラウ
ン管に表示した場合には、被めっき鋼板Pの幅方向全体
を視野に収めようとすると、検出すべき距離Gに対応す
る映像部分は極めて小さくなり、そのために該距離Gを
定量的に把握することが困難である。又、上記距離Gを
電圧信号で出力する場合には、被めっき鋼板Pの幅方向
の多くの点について検出する必要があるが、実際上は多
くとも数点の値しか出力することができず、しかも観測
する際に測定部分とワイピングノズル14若しくは被め
っき鋼板Pの位置との対応が直観的に分り難く、その
上、被めっき鋼板Pがその幅方向に複雑な凹凸や反り形
状を有している場合には、全体に亘って形状を正確に検
出するために沢山の測定点、即ちメータ等の表示部が必
要となることから、観測する際の作業が煩雑となり、
又、読み間違いを起こしたりする等の不都合があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
く成されたもので、鏡面を呈する走行帯に基準体の直線
状端部を近接配置し、該直線状端部と、上記鏡面による
該直線状端部の反射像とを撮影手段により同一画面に撮
影し、その映像情報に基づいて上記直線状端部と走行帯
との間の隙間を視覚的に容易に認識し、測定することを
可能とする、走行帯の位置・形状検出結果の表示方法を
提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鏡面を呈する
走行帯が通過する走行路の近傍に、直線状端部を有する
基準体を、該直線状端部を上記走行帯に対向させて配置
すると共に、撮影手段により、上記直線状端部と、該直
線状端部の上記鏡面による反射像とを同一画面に撮影
し、走行帯の通過位置及びその断面方向の形状を非接触
でモニタするに際し、上記撮影手段の水平走査方向を、
基準体の直線状端部に直交させて撮影し、上記撮影手段
から出力される水平走査信号から直線状端部と走行帯と
の間の隙間に対応する映像信号を抽出し、上記影像信号
に基づいて上記隙間の拡大影像を作成し、該拡大影像を
モニタ画面に表示するに当り、同拡大映像を、隙間に対
応する映像信号に基づいてヒストグラムとして表示する
ことにより、前記課題を達成したものである。
【0009】本発明は又、前記走行帯の位置・形状検出
結果の表示方法において、走行帯が、溶融亜鉛めっきラ
インのワイピング工程における被めっき鋼板で、且つ基
準体の直線状端部が、上記被めっき鋼板に近接配置され
たワイピングノズルの気流噴射端部である構成とするこ
とにより、溶融亜鉛めっきラインのワイピング工程にお
ける被めっき鋼板とワイピングノズルの気流噴射端部と
の間の隙間をも容易に視角的に認識し、測定することを
可能とする。
【0010】
【0011】本発明は又、前記走行帯の位置・形状検出
結果の表示方法において、第n +1水平走査時に、第n
水平走査時の水平走査信号を処理してヒストグラムを作
成し、該ヒストグラムをモニタ画面上に表示することに
より、同様に前記課題を達成したものである。
【0012】本発明は又、走行帯の位置・形状検出結果
の表示方法において、ヒストグラムを、隙間の実映像及
び目盛線の少なくとも一方と共に表示することにより、
同様に前記課題を達成したものである。
【0013】本発明は、更に、前記走行帯の位置・形状
検出結果の表示方法において、隙間に対応する映像信号
を抽出する時間に一定速度で充電し、その充電速度より
遅い一定の速度で充電電圧を放電すると共に、その放電
時間に相当する拡大率でヒストグラムを表示することに
より、同様に前記課題を容易に且つ確実に達成したもの
である。
【0014】
【作用】本発明においては、前記撮影手段の水平走査方
向を、基準体の直線状端部に直交させて撮影し、上記撮
影手段から出力される水平走査信号から直線状端部と走
行帯との間の隙間に対応する信号を抽出し、上記映像信
号に基づいて上記隙間の拡大映像を作成し、該拡大映像
、隙間に対応する映像信号に基づくヒストグラムとし
モニタ画面に表示するようにしたので、走行帯の幅方
向の広い範囲を同一画面に撮影する場合でも、直線状端
部と走行帯との間の隙間を容易に認識し、測定すること
が可能となる。
【0015】又、本発明方法を溶融亜鉛めっきラインの
ワイピング工程に適用する場合には、被めっき鋼板と該
被めっき鋼板に近接配置されたワイピングノズルとの間
の隙間をも確実に認識することが可能となるため、めっ
き厚精度の向上等が可能となる。
【0016】
【0017】又、本発明においては、第n +1水平走査
時(n は自然数)に、第n 水平走査によって得られる水
平走査信号を処理してヒストグラムを作成し、該ヒスト
グラムをモニタ画面上に表示する場合には、第n +1水
平走査期間中は映像パルスが不必要となるため、使用す
る検出器を構成する回路全体を簡略化することができ
る。
【0018】又、本発明においては、ヒストグラムを、
隙間の実映像及び目盛線の少なくとも一方と共に表示す
る場合には、拡大映像と実映像との対応、及び拡大映像
の大きさの認識を容易に行うことが可能となる。
【0019】更に、本発明においては、隙間に対応する
映像信号を抽出する時間に一定速度で充電し、その充電
速度より遅い一定速度で充電電圧を放電すると共に、そ
の放電時間に相当する拡大率でヒストグラムを表示する
場合には、任意の拡大率で、しかも正確にヒストグラム
を作成することが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。
【0021】図1は、本発明を溶融亜鉛めっきライン
(設備)のワイピング工程に適用した一実施例を説明す
るための概略説明図であり、図2は、本実施例に適用さ
れる鋼板位置検出装置の構成の概略を、信号処理手順と
共に示すブロック線図であり、図3は、上記鋼板位置検
出装置の各所で処理された信号の波形を示すタイムチャ
ートである。
【0022】図1には、溶融亜鉛浴10から、被めっき
鋼板(走行帯)Pを垂直上方に連続的に走行させている
状態が示してある。上記溶融亜鉛浴10の上方には、前
記図8に示したと同様に、対向配置された一対のワイピ
ングノズル14が、その先端に位置する直線状の気流噴
出端部(直線状端部)14Aを互いに対向させて配置さ
れており、これらワイピングノズル14の中間に位置す
る走行路を上記被めっき鋼板Pが通過するようにしてあ
る(説明の都合上、図1には右側のみにワイピングノズ
ル14を示してある)。即ち、上記ワイピングノズル1
4は、その直線状の気流噴出端部14Aを上記被めっき
鋼板Pの表面に対向させた状態で、上記走行路の近傍に
配置されている。
【0023】又、上記ワイピングノズル14の上方に
は、光学的映像を映像信号に変換する固体撮像素子を用
いて形成されているCCDテレビカメラ(撮影手段、以
下単にカメラともいう)が設置されている。又、溶融亜
鉛浴10の表面10Aを照射する位置に、例えばタング
ステンランプ等の投光器22が設置されている。
【0024】上記カメラ20はワイピングノズル14と
被めっき鋼板Pとの間の隙間、ワイピングノズル14の
必要とする範囲(少なくとも気流噴出端部14A)及び
被めっき鋼板Pの一部を視野内に収めるように、ワイピ
ングノズル14の上方で、被めっき鋼板Pの幅方向の中
央に斜め下方を見下ろすように設置されている。
【0025】従って、ワイピングノズル14が直接的に
カメラ20によって映像として撮らえられると共に、被
めっき鋼板Pの表面が極めて良好な鏡面状態になってい
るために、該表面に鮮明に写るワイピングノズル14の
虚像(反射像)24をも同時に虚像として撮らえること
が可能となる。
【0026】図4は、上記条件の下でカメラ20で撮え
られる映像画面を示し、斜線部分はワイピングノズル1
4の映像14′及び被めっき鋼板Pに写るワイピングノ
ズル14の虚像(反射像)24の映像24′が同時に同
一画面上に得られていることを示している。
【0027】このように撮影する場合、被めっき鋼板P
の表面が平坦であると、ワイピングノズル14の映像1
4′の先端14A′に対応する反射映像24′の先端2
4A′も直線になるが、被めっき鋼板Pが平坦でなく、
波打った形状になっている場合には、被めっき鋼板Pの
表面に写る虚像24の先端部の映像24A′は、上記図
4に示すように、被めっき鋼板Pの断面方向の表面形状
を反映して波状に曲がって写し出されることになる。
【0028】本実施例は、このように撮影される実映像
14′と反射映像24′との間の間隔を観測者に分かり
易く定量的にモニタ上に表示することを可能とするもの
である。
【0029】次に、本実施例に適用される前記図2に示
した鋼板位置検出装置について説明する。上記鋼板位置
検出装置は、前記図1に示したと同様の位置に設置され
るカメラ20と、該カメラ20から出力される映像信号
を処理する映像信号処理部30と、該処理部30で処理
した結果を表示するモニタ32とで構成されている。
【0030】上記テレビカメラ20は、前述した如くワ
イピングノズル14の上方から斜め下方を見下ろす位置
に設置され、しかも該カメラ20の水平走査方向は隙間
方向(気流噴出端部14Aに直交する方向)、即ち測定
方向に一致し、その垂直走査方向が被めっき鋼板Pの幅
方向に一致するように配置されている。
【0031】上記映像信号処理部30は、上記テレビカ
メラ20から入力される映像信号を増幅する映像増幅回
路34と、該増幅回路34で増幅された水平走査方向の
映像信号から隙間に対応する信号をパルス信号として切
り出すスライス回路36と、同水平走査信号から水平同
期信号を分離する同期分離回路38と、を備えている。
【0032】又、上記処理部30は、スライス回路36
から出力されるパルス信号と、同期分離回路38から出
力される水平同期信号をフリップフロップ回路40で処
理して作成した切替信号とを入力し、これら両信号に対
してアンド処理を施すアンド回路42と、該アンド回路
42から入力される信号に従って電圧の上昇(充電)、
保持、下降(放電)させる信号を作成する積分回路44
と、該積分回路44からの入力信号から無電圧状態を判
定し、リセット信号を作成する比較回路46と、上記フ
リップフロップ40からの入力に基づいて放電開始信号
を作成するタイミング回路48と、上記比較回路46と
タイミング回路48からの入力信号に基づいてグラフ信
号を作成するフリップフロップ回路50と、前記同期分
離回路38からの同期信号に基づいて目盛信号を作成す
る目盛発生回路52と、前記増幅回路34、フリップフ
ロップ回路50及び目盛発生回路52から入力される各
信号を合成し、前記モニタ32に出力するミキサ回路5
4とを備えている。
【0033】次に、本実施例装置の作用を、テレビカメ
ラ20によって前記図4に示した撮影映像が得られる場
合について説明する。まず、上記テレビカメラ20で撮
影した映像信号は、映像信号処理部30の映像増幅回路
34に入力され、該回路32で後処理がし易い振幅に増
幅される。
【0034】図3(A)は、上記増幅回路34で増幅さ
れた映像信号である。これは、第n水平走査(n は自然
数)から第n +3水平走査(それぞれの走査時間を図中
Tn〜Tn+3 で示してある)毎にカメラ20から出力さ
れる水平走査方向の映像信号であり、この映像信号は、
前記図4に示した撮影画面における水平走査信号に相当
する。又、上記図3(B)〜(H)は、本実施例で信号
処理に使用される各種信号を、同図(A)の映像信号と
同一の時間軸を用いて併記したものである。なお、これ
ら図3(A)〜(H)に示す各信号が出力される処理工
程をそれぞれA〜Hの符号で図2に示してある。
【0035】上記映像増幅回路34で増幅された図3
(A)に示す映像信号はスライス回路36に印加され、
ここで同図にS−Sで示す所要のレベル以上の部分のみ
がスライスされて、同図(B)に示す映像パルスとして
取り出される。
【0036】本実施例では、ワイピングノズル14の部
分は暗く、ワイピングノズル14と被めっき鋼板Pとの
間の隙間部分は明るくなるように照明されているため
に、図3(A)に示した映像信号の白(高)レベル部分
は、前記図4に示したワイピングノズルの実映像部分1
4′と反射像部分24′との間の隙間に対応しているこ
とになる。従って、スライス回路36から出力される図
3(B)の映像パルスのパルス幅は、測定すべき隙間の
幅を表わしていることになる。
【0037】上記スライス回路36から出力された図3
(B)に示す映像パルス信号は、アンド回路42に入力
され、該回路42において前記フリップフロップ回路4
0から入力される同図(G)に示す切替信号(後述す
る)との間でアンド作用によって処理され、同図(C)
に示す1つ置きの映像パルスに間引かれる。
【0038】ここで、図3(C)に示すような1つ置き
の水平走査(図では第n 、第n +2)毎に映像パルスを
取り出す理由は、この取り出された映像パルスの処理
と、その処理結果の表示を次の水平走査(図では第n +
1、第n +3)期間中に行うようにしているので、この
表示期間中は映像パルスが不要となることにあり、又、
このように1つ置きの水平走査毎に処理結果を表示する
ことによって、回路構成全体を簡略化することにある。
【0039】積分回路44は、前記アンド回路42から
出力される図3(C)に示す映像パルスの立上り時点か
ら立下り時点まで一定の勾配でその出力電圧を上昇さ
せ、次いで、上昇し終った電圧を保持した後、前記フリ
ップフロップ回路40から出力される図3(E)に示す
グラフ信号(後述する)が印加されたときに、その保持
電圧を、電圧上昇速度より遅い一定の速度で無電圧状態
になるまで、その出力電圧を下降させ続ける信号を出力
する。なお、上記積分回路44からは、電圧下降の勾配
(放電速度)がその上昇勾配(充電速度)に対して所要
の倍率だけ小さくなるように設定された、図3(D)に
示すような信号波形が出力されるようになっており、こ
れらの勾配の倍率は、実際に撮影される隙間の実映像の
大きさを定量的に拡大したヒストグラムとしてモニタ上
に写し出すために必要とされる。
【0040】比較回路46は、上記積分回路44の出力
が無電圧状態になった時点で放電終了信号を発し、次段
のフリップフロップ回路50をリセットするための働き
をする。このフリップフロップ回路50は、タイミング
回路48から入力される図3(H)に示す放電開始信号
によってセットされて高レベルとなり、又、上記比較回
路46から入力される放電終了信号によってリセットさ
れて低レベルとなるような、同図(E)に示すグラフ信
号を出力する。
【0041】この図3(E)に示したグラフ信号の幅
は、前記積分回路44の出力が下降し始めた時点から下
降し終るまでの時間に、換言すれば隙間の実映像を所要
の倍率(充電速度/放電速度)で拡大した値に対応して
いる。上記フリップフロップ回路50から出力されるグ
ラフ信号のみをモニタ32の画面に写し出すと、図5に
示すようなヒストグラムからなる映像が得られる。この
ヒストグラム映像では、各ヒストグラムの左端を基準に
して右側に延びる線の長さが実映像の隙間の値に対応し
ている。
【0042】前記同期分離回路38は、映像増幅回路3
4から出力される前記図3(A)に示す映像信号の中か
ら同図(F)に示す水平同期信号のみを分離する働きを
し、ここで分離された上記水平同期信号はフリップフロ
ップ回路40及び目盛発生回路52に送出される。
【0043】上記フリップフロップ回路40は、同期分
離回路38から入力される上記図3(F)に示す水平同
期信号を1/2に分周し、同図(G)に示す切替信号と
して出力し、前記アンド回路42及びタイミング回路4
8に送出する。このタイミング回路48では、上記図3
(G)の切替信号の立下りから所要のディレータイム
T′だけ遅れて同図(H)に示す放電開始信号を出力す
る。このディレータイムT′は、前記図5の画面映像に
示すヒストグラムの左端の基準位置を決める働きをす
る。
【0044】前記目盛発生回路52は、目盛線をモニタ
上に表示するための目盛信号を発生させる機能を有して
おり、この出力をモニタ32の画面に写し出すと、図6
の画面映像に示すように目盛線が表示される。この目盛
線は、画面の左端の太線が0であり、又その左端位置か
ら右に順次並ぶ線の5と10の単位の目盛は、それぞれ
明確に区別できるように太さを変えて表示されている。
【0045】前記ミキサ回路54は、映像増幅回路34
から出力される前記図3(A)に示した元の映像信号
と、フリップフロップ回路50から出力される同図
(E)に示すグラフ信号と、目盛発生回路52から出力
される目盛信号とを1つの合成映像信号に加工し、該合
成映像信号をモニタ32に出力することにより、該モニ
タ32の画面に表示する。
【0046】図7は、前記ミキサ回路54において加工
された合成映像信号をモニタ32の画面上に写し出した
映像であり、この図7の画面映像には、前記図4の原実
映像、図5のヒストグラムからなる拡大映像、及び図6
の目盛線映像とが重なった状態で写し出されている。な
お、便宜上、上記図7には図4の原実映像としてワイピ
ングノズル14の実映像先端14A′と反射映像の先端
24A′のみを明示し、斜線を省略してある。
【0047】従って、本実施例によれば、上記図7の画
面映像を利用することにより、ヒストグラムの長さを目
盛線と重ねて読むことによって定量的に測定すべき隙間
の値を知ることができ、しかも隙間の実映像をも同時に
画面上で見ることができるため、実映像と拡大映像との
対応付けを容易に行うことができ、観測者に対して安心
感を与えることができる。
【0048】又、本実施例方法によれば、水平走査線の
一本飛びに測定と表示を順次繰り返すようにしているた
め、視野内の全ての部分を隈なく、しかも極めて細かい
間隔で全ての位置を同時に測定することができるため、
複雑な形状の被めっき鋼板Pの場合でも極めて正確に隙
間を測定することができる。
【0049】本実施例方法を実際に適用したところ、例
えば垂直走査方向の視野を400mmとし、水平方向の有
効走査線数を500本とした場合には、約1.6mmの間
隔で隙間の幅を検出することができた。又、水平解像度
500本のカメラを用いて、水平走査方向の視野を約5
00mmとして実ラインで測定した結果、モニタの画面上
で読み取れる精度が1mm以下であり、十分に実用に供す
ることができることが明らかとなった。なお、上記表示
方法においては、垂直走査の度毎に表示を更改している
ために1/30秒の極めて速い応答性を有していた。
【0050】以上詳述した如く、本実施例によれば、被
めっき鋼板Pとワイピングノズル14との間の隙間を、
被めっき鋼板Pの幅方向全域に亘り、定量的にしかも精
度良く認識し、測定することができ、めっきラインの安
定操業に極めて有効に役立て得ることが明らかとなっ
た。
【0051】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は前記実施例に示したものに限られるもので
なく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。
【0052】例えば、本発明は、溶融亜鉛めっきライン
でワイピングを行う被めっき鋼板に適用するものに限ら
れるものでなく、表面が鏡面を呈しているものであれば
任意の走行帯に適用可能である。
【0053】又、前記実施例では、モニタ画面上に目盛
線を映像として表示する場合を示したが、目盛線を画面
上に直接書込んでもよい。この場合は目盛発生回路は不
要となる。
【0054】又、拡大映像は、ヒストグラムとして表示
する場合に限られるものでなく、他の方法で表示しても
よい。
【0055】又、前記実施例では、投光器22で浴面1
0Aを照射し、該浴面10Aからの反射光で観察的に下
方からワイピングノズル14と被めっき鋼板Pとの間の
隙間を明るく照らし出すようにし、この状態で斜め上方
のカメラ20で撮影し、ワイピングノズル14とその反
射像24を暗部とし、ワイピングノズル14と鋼板Pと
の間の隙間を明部(白レベル)とすることにより明瞭な
コントラストで写し出す場合を示したが、投光器22を
ワイピングノズルの上方に設置し、該ワイピングノズル
の上面部を照射するようにしてもよい。但し、この場合
は明部と暗部が前記実施例とは逆になるので、比較回路
からの出力信号を反転させる必要がある。又、前記実施
例では撮影手段としてCCDカメラを用いたが、例えば
ビジコン等の電子走査型の撮像管を用いてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、鏡
面を呈する走行帯に基準体の直線状端部を近接配置し、
該直線状端部と上記鏡面による該直線状端部の反射像と
を撮影手段により同一画面に撮影し、その映像情報に基
づいて上記直線状端部と走行帯との間の隙間を視覚的に
容易に認識し、測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を適用する溶融亜鉛めっ
き工程を示す概略説明図
【図2】上記実施例に適用されるめっき鋼板位置検出装
置の概略構成を示すブロック線図
【図3】上記めっき鋼板位置検出装置で用いられる各種
信号を示すタイムチャート
【図4】ワイピングノズルと被めっき鋼板との間の隙間
を撮影した実映像を示す線図
【図5】上記実施例により作成されたヒストグラムから
なる拡大映像を示す線図
【図6】目盛線映像を示す線図
【図7】実映像、ヒストグラムからなる拡大映像及び目
盛線映像を合成した画面映像を示す線図
【図8】連続溶融亜鉛めっき工程を示す斜視図
【符号の説明】
10…溶融亜鉛浴 14…ワイピングノズル 14A…気流噴出端部(直線状端部) 20…カメラ 22…投光器 24…反射像(虚像) 24A…反射像の先端部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06T 7/00 - 9/20 C23C 2/00 C23C 2/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏡面を呈する走行帯が通過する走行路の近
    傍に、直線状端部を有する基準体を、該直線状端部を上
    記走行帯に対向させて配置すると共に、撮影手段によ
    り、上記直線状端部と、該直線状端部の上記鏡面による
    反射像とを同一画面に撮影し、走行帯の通過位置及びそ
    の断面方向の形状を非接触でモニタするに際し、 上記撮影手段の水平走査方向を、基準体の直線状端部に
    直交させて撮影し、 上記撮影手段から出力される水平走査信号から直線状端
    部と走行帯との間の隙間に対応する映像信号を抽出し、 上記影像信号に基づいて上記隙間の拡大影像を作成し、
    該拡大影像をモニタ画面に表示するに当り、 同拡大映像を、隙間に対応する映像信号に基づいてヒス
    トグラムとして表示する ことを特徴とする走行帯の位置
    ・形状検出結果の表示方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 走行帯が、溶融亜鉛めっきラインのワイピング工程にお
    ける被めっき鋼板で、且つ基準体の直線状端部が、上記
    被めっき鋼板に近接配置されたワイピングノズルの気流
    噴射端部であることを特徴とする走行帯の位置・形状検
    出結果の表示方法。
  3. 【請求項3】請求項において、 第n +1水平走査時に、第n 水平走査時の水平走査信号
    を処理してヒストグラムを作成し、該ヒストグラムをモ
    ニタ画面上に表示することを特徴とする走行帯の位置・
    形状検出結果の表示方法。
  4. 【請求項4】請求項において、ヒストグラムを、隙間
    の実映像及び目盛線の少なくとも一方と共に表示するこ
    とを特徴とする走行帯の位置・形状検出結果の表示方
    法。
  5. 【請求項5】請求項において、 隙間に対応する映像信号を抽出する時間に一定速度で充
    電し、その充電速度より遅い一定の速度で充電電圧を放
    電すると共に、その放電時間に相当する拡大率でヒスト
    グラムを表示することを特徴とする走行帯の位置・形状
    検出結果の表示方法。
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