JP3082806B2 - 故障診断装置 - Google Patents

故障診断装置

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JP3082806B2
JP3082806B2 JP04234837A JP23483792A JP3082806B2 JP 3082806 B2 JP3082806 B2 JP 3082806B2 JP 04234837 A JP04234837 A JP 04234837A JP 23483792 A JP23483792 A JP 23483792A JP 3082806 B2 JP3082806 B2 JP 3082806B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プログラマブルロジ
ックコントローラ(PLC)からの入力信号を監視する
ことによりプログラマブルロジックコントローラにより
制御されるシステムの動作異常を検出する故障診断装置
に関し、特に、プログラマブルロジックコントローラか
らの入力信号がチャタリングやバウンシングを含む場合
に有効な故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プログラマブルロジックコントロ
ーラにより制御されるシステムにおいて、このシステム
の動作の異常を早期に発見する装置としてプログラマブ
ルロジックコントローラの異常検出装置が提案されてい
る。このプログラマブルロジックコントローラの異常検
出装置は、プログラマブルロジックコントローラからの
正常時の入力信号を記憶または設定するとともに、実際
のプログラマブルロジックコントローラからの入力信号
をモニタリングし、記録または設定された正常時の入力
信号と実際にモニタリングした入力信号とを照合するこ
とによりシステムの動作の異常を検出するように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記プログ
ラマブルロジックコントローラの異常検出装置におい
て、モニタリングする入力信号にチャタリングやバウン
シングが生じると、上記照合において、予め記録または
設定された正常時の入力信号と実際にモニタリングした
入力信号とが一致せず、これをシステムの動作異常とし
て検出してしまうという不都合が生じた。
【0004】そこで、モニタリングした入力信号からチ
ャタリングやバウンシングを吸収し、このチャタリング
やバウンシングを吸収した入力信号と予め記録または設
定された正常時の入力信号とを照合することによりシス
テムの動作異常を検出する方法も提案されているが、こ
のモニタリングした入力信号からチャタリングやバウン
シングを吸収する方法をとると、モニタリングした入力
信号からチャタリングやバウンシング以外の異常信号も
吸収してしまう場合が有り、この場合はこの異常信号を
検出できないという別の不都合が生じた。また、この方
法によると、異常信号を入力信号の遷移として検出しま
う場合が有り、この場合は入力信号の次の遷移の判断を
すぐに行えないという不都合も生じた。
【0005】そこで、この発明は、プログラマブルロジ
ックコントローラからの入力信号にチャタリングやバウ
ンシングが含まれていても確実に故障診断を行うことの
できる故障診断装置を提供することを目的とする。
【0006】なお、チャタリングおよびバウンシング
は、一般に、接点の閉路または開路の際に接点が不必要
な開閉を反復する現象をいい、その原因が主として、局
部的な接触部の振動に起因し、比較的短い周期で接点が
開閉を反復する現象をチャタリングといい、全般的な可
動部の振動に起因し、比較的長い周期で接点が開閉を反
復する現象をバウンシングというが、この明細書では特
にことわらない限りチャタリングという用語はバウンシ
ングを含むものとして使用する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、プログラマブルロジックコントローラ
からの入力信号を監視することにより該プログラマブル
ロジックコントローラにより制御されるシステムの動作
異常を検出する故障診断装置において、上記入力信号に
対応してチャタリング監視時間を設定するチャタリング
監視条件設定手段と、上記入力信号に対応してチャタリ
ングの有無および遷移監視時間帯を設定する遷移監視条
件設定手段と、上記遷移監視条件設定手段により設定さ
れた遷移監視時間帯において上記入力信号に遷移がある
とこれを登録し、上記遷移監視条件設定手段によりチャ
タリング有りが設定されている場合には、その後上記チ
ャタリング監視条件設定手段により設定されたチャタリ
ング監視時間に基づき上記入力信号のチャタリングを監
視する入力信号監視手段と、を具備したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】この発明の故障診断装置では、遷移監視条件設
定手段により設定された遷移監視時間帯以外においては
チャタリング対策を行わず、上記遷移監視時間帯におい
ては、上記入力信号に遷移があるとこれを登録し、上記
遷移監視条件設定手段によりチャタリング有りが設定さ
れている場合には、その後上記チャタリング監視条件設
定手段により設定されたチャタリング監視時間に基づき
上記入力信号のチャタリングを監視する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の故障診断装置の実施例を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、この発明の故障診断装置の一実施
例をブロック図で示したもので、この図1に示す故障診
断装置は図示しないプログラマブルロジックコントロー
ラから独立した装置として構成されている。すなわち、
図1に示すように、この実施例の故障診断装置20は、
全体を図示しないプログラマブルロジックコントローラ
に接続されるプログラマブルロジックコントローラ側シ
ステムバス(PLC側システムバス)10に接続され
る。またこの故障診断装置20にはこの故障診断装置に
より異常検知内用を表示するとともに各種操作入力を行
うコンソール30が接続されている。
【0011】故障診断装置20は、PLC側システムバ
ス10に接続するためのプログラマブルロジックコント
ローラデータインターフェース(PLCデータi/f)
21、この故障診断装置20の全体動作を統括制御する
中央演算処理装置(CPU)22、後に詳述するチャタ
リング監視および遷移監視のために用いられるタイマ2
3、故障診断プログラム等が格納されるリードオンリィ
メモリ(ROM)24、故障診断の判定基準データ等が
格納されるランダムアクセスメモリ(RAM)25、故
障診断処理のワークエリアを構成するランダムアクセス
メモリ(RAM)26、コンソール30を接続するため
の操作部インターフェース(操作部i/f)27を具備
している。
【0012】この実施例の故障診断装置20は、プログ
ラマブルロジックコントローラデータインターフェース
(PLCデータi/f)21を介してPLC側システム
バス10からの動作モニタデータ、すなわち入力信号を
入力し、また、このプログラマブルロジックコントロー
ラデータインターフェース(PLCデータi/f)21
を介してPLC側システムバス10に異常検知内容を通
知する。
【0013】ところで、この実施例の故障診断装置20
においては、ランダムアクセスメモリ25に、PLC側
システムバス10からの動作モニタデータ、すなわち入
力信号のチャタリングを監視するためのチャタリング監
視条件情報およびこの入力信号の遷移を監視するための
遷移監視条件情報が設定されており、このチャタリング
監視条件情報および遷移監視条件情報に基づきPLC側
システムバス10からの入力信号の監視および異常検知
を行う。
【0014】図2は、ランダムアクセスメモリ25に格
納されるチャタリング監視条件情報の一例を示したもの
である。図2において、このチャタリング監視条件情報
は、チャタリングが起こる可能性の有る入力信号に対応
して記憶されており、それぞれ、チャタリングを監視中
か否かを区別するチャタリングを監視中情報F1、チャ
タリング発生前の状態から最初に遷移が発生したときの
入力信号のレベルを示す初回遷移レベル情報F2、入力
信号の現在のレベルを示す現在レベル情報F3、入力信
号の信号番号を示す信号番号情報(信号No.)、この
時間一定のレベルに有ればチャタリングがおさまったと
認識するチャタリング監視時間情報を含む。ここで、後
の説明から明らかになるように、情報F1〜F3は異常
検知に際して変化する情報であり、信号番号情報および
チャタリング監視時間情報は異常検知を行う前に予め設
定しておく情報である。
【0015】図3は、ランダムアクセスメモリ25に格
納される遷移監視条件情報の一例を示したものである。
図3において、遷移監視条件情報は入力信号の各遷移に
対応して記憶されており、それぞれ、チャタリングを起
こす遷移かどうかを区別するチャタリングの有無情報D
1、遷移の方向(立ち上がりまたは立ち下がり)を区別
する遷移の方向情報D2、遷移が起こる入力信号の信号
番号を示す信号番号情報(信号No.)、この遷移をチ
ェックするための監視を開始する時間を示す監視開始時
間情報、この遷移が起こりうる時間の範囲を示す遷移監
視時間情報を含む。ここで、情報D1、D2、信号番号
情報、監視開始時間情報、遷移監視時間情報は、異常検
知を行う前に予め設定しておく情報である。
【0016】図4は、この実施例の異常検知処理の流れ
を示すフローチャートである。以下、この図4に示すフ
ローチャートを参照してこの実施例の動作を説明する。
まず、遷移発生あり区間か否かの判断を行う(ステップ
101)。この判断は、図3に示した遷移監視条件情報
の監視開始時間情報により行われる。すなわち、異常監
視を行う信号の信号番号情報に対応して設定されている
監視開始時間になると遷移発生あり区間であると判断す
る。ここで、遷移発生あり区間でないと判断されると、
チャタリング発生チェック処理を行う(ステップ11
2)。このチャタリング発生チェック処理の詳細は図5
のフローチャートに示される。このチャタリング発生チ
ェック処理については後に詳述する。
【0017】次に、遷移があるか否かの判断がなされ
(ステップ113)、遷移ありと判断されると、ステッ
プ114に移行し、所定の異常登録がなされ(ステップ
114)、ステップ101に戻る。
【0018】また、ステップ113で遷移なしと判断さ
れるとそのままステップ101に戻る。
【0019】ステップ101において、遷移発生あり区
間にあると、次に、遷移用監視タイマに遷移監視時間情
報により示される遷移監視時間をセットし、この遷移用
監視タイマをスタートさせる(ステップ102)。ここ
で、この遷移用監視タイマは図1に示されるタイマ23
に含まれる。
【0020】次に、チャタリング発生チェック処理を行
う(ステップ103)。このチャタリング発生チェック
処理の詳細は図5のフローチャートに示される。このチ
ャタリング発生チェック処理については後に詳述する。
【0021】続いて、入力信号に遷移があるかを調べる
(ステップ104)。ここで遷移がないと、ステップ1
02でスタートさせた遷移用監視タイマがタイムアップ
したかを調べ(ステップ110)、タイムアップしてい
ないと、ステップ103に戻る。しかし、ステップ11
0で遷移用監視タイマがタイムアップしたと判断された
場合は、所定遷移監視時間内に遷移が生じない異常が発
生したとしてステップ114に移行し、所定の異常登録
を行い、ステップ101に戻る。
【0022】ステップ104において、遷移があると判
断されると、この遷移は正常遷移であるかを調べ(ステ
ップ105)、正常遷移であると、この遷移を登録し
(ステップ106)、ステップ102でスタートさせた
遷移用監視タイマをリセットする(ステップ107)。
なお、ステップ105の正常遷移ありかの判断は、図3
に示した遷移監視条件情報の遷移の方向情報D2により
行われる。また、ステップ105で正常遷移でないと判
断されると、この旨の異常登録を行い(ステップ11
1)、ステップ103に戻る。
【0023】ステップ107で、遷移用監視タイマがリ
セットされると、次に、チャタリング設定ありか否かの
判断を行う(ステップ108)。この判断は、図3に示
した遷移監視条件情報のチャタリングの有無情報D1に
より行われる。
【0024】ステップ108で、チャタリング設定あり
と判断されると、チャタリング登録を行う(ステップ1
09)。このチャタリング登録は、図2に示したチャタ
リング監視条件情報のチャタリング監視中情報F1、す
なわちチャタリング監視中フラグをオンにし、初回遷移
レベル情報F2に初回遷移レベルを登録し、現在レベル
情報F3に現在レベルを登録し、チャタリング監視タイ
マに図2に示したチャタリング監視条件情報のチャタリ
ング監視時間情報に示されるチャタリング監視時間をセ
ットし、このチャタリング監視タイマをスタートさせる
ことにより行われる。ここで、このチャタリング監視タ
イマは図1に示されるタイマ23に含まれる。
【0025】このようにして、ステップ109によるチ
ャタリング登録が終了すると、ステップ101に戻る。
【0026】次に、図5に示したフローチャートを参照
して、チャタリング発生チェック処理の詳細について説
明する。チャタリング発生チェック処理が開始される
と、まず、チャタリング監視中信号ありかを調べる(ス
テップ201)。このチャタリング監視中信号ありかの
判断は、図2に示したチャタリング監視条件情報のチャ
タリング監視中情報F1、すなわちチャタリング監視中
フラグがオンしているかによってなされる。ここでチャ
タリング監視中信号なしと判断されると、何の処理も行
うことなくこのチャタリング発生チェック処理を終了す
る。
【0027】ステップ201において、チャタリング監
視中信号ありと判断されると、次にチャタリング監視タ
イマがタイムアップしたかを調べ(ステップ202)、
タイムアップしていないと、次に、チャタリング発生中
接点遷移があるかを調べる(ステップ203)。ここ
で、接点遷移がないと、このままこのチャタリング発生
チェック処理を終了する。
【0028】ただし、ステップ203で、チャタリング
発生中接点遷移があると判断されると、チャタリング監
視タイマに図2に示したチャタリング監視条件情報のチ
ャタリング監視時間情報に示されるチャタリング監視時
間をセットし、このチャタリング監視タイマをスタート
させ(ステップ204)、図2に示したチャタリング監
視条件情報の現在レベル情報F3を反転し、このチャタ
リング発生チェック処理を終了する。
【0029】また、ステップ202で、チャタリング監
視タイマがタイムアップしたと判断されると、図2に示
したチャタリング監視条件情報のチャタリング監視中情
報F1、すなわちチャタリング監視中フラグをオフにし
(ステップ206)、次に、図2に示したチャタリング
監視条件情報の現在レベル情報F3に登録されている現
在レベルが初回遷移レベル情報F2に登録されている初
回遷移レベルと同じかの判断を行い(ステップ20
7)、異なると遷移があったとして遷移登録を行い、再
びチャタリング登録を行う(ステップ209)。このチ
ャタリング登録は、図2に示したチャタリング監視条件
情報のチャタリング監視中情報F1、すなわちチャタリ
ング監視中フラグをオンにし、初回遷移レベル情報F2
に初回遷移レベルを登録し、現在レベル情報F3に現在
レベルを登録し、チャタリング監視タイマに図2に示し
たチャタリング監視条件情報のチャタリング監視時間情
報に示されるチャタリング監視時間をセットし、このチ
ャタリング監視タイマをスタートさせることにより行わ
れる。
【0030】なお、ステップ207において、初回遷移
レベルと同じと判断されると、このままこのチャタリン
グ発生チェック処理を終了する。
【0031】このように、この実施例においては、遷移
が発生した場合には、それがチャタリングであってもこ
れを遷移の発生として認識する。ただし、チャタリング
設定のある信号においては、同じレベルの状態が予め設
定した所定の時間経過した後に、はじめて次の遷移を受
け付けることが可能になる。
【0032】また、遷移の可能性のない部分でのチャタ
リング発生については、チャタリング対策を行わず、そ
のままの波形で診断を行う。これにより、チャタリング
対策を行なうときと比較して、次の正常な遷移の応答時
間を早くすることができる。次に、図6から図8を参照
して、この実施例による具体的な診断処理を説明する。
【0033】図6は、チャタリングが遷移の可能性のあ
る範囲で発生した場合を示したものである。図7におい
て、(a)は正常入力信号を示し、(b)はモニタされ
た実際の入力信号を示す。この場合、チャタリング対策
を行わない場合は、この入力信号は(c)に示すように
認識され、複数の箇所で異常処理される。
【0034】しかし、この実施例においては、遷移の可
能性のある範囲でチャタリング対策を行うため、モニタ
された入力信号は(d)に示す波形として認識され、異
常処理は生じない。
【0035】図7は、チャタリングが遷移の可能性のな
い範囲で発生した場合を示したものである。図6におい
て、(a)はモニタされた実際の入力信号を示す。この
場合、チャタリングが遷移の可能性のない範囲でチャタ
リング対策を行うと、入力信号は(b)に示すように認
識されてしまう。しかし、この入力信号は正常範囲での
遷移も含んでいるため、この正常範囲での遷移は無視さ
れてしまう。
【0036】しかし、この実施例においては、遷移の可
能性のない範囲ではチャタリング対策を施さないため、
入力信号は(c)に示す波形として認識され、この場
合、正常遷移を見落とすことはない。
【0037】図8は、入力信号がチャタリングが遷移の
可能性のある範囲とチャタリングが遷移の可能性のない
範囲を含む場合のチャタリング発生時の処理例を示した
ものである。この場合の処理をA区間、B区間、C地
点、D区間、E地点、F区間、G地点、H区間に分け
て、図4および図5に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0038】1)A区間 この区間においては、遷移発生の可能性がないため、図
4に示すステップ101においてステップ112に分岐
し、チャタリング発生チェック処理を行う。ここでは、
チャタリング監視中信号もないので、図5に示すステッ
プ201で終了に分岐し、何の処理も行うことなくこの
チャタリング発生チェック処理を終了する。また、この
区間においては遷移もないので、図4のステップ113
からステップ101に戻り、遷移発生あり区間になるま
で待ち続ける。
【0039】2)B区間 この区間になると、遷移発生あり区間に入ったための、
図4のステップ101で、ステップ102に移行し、遷
移監視用タイマをスタートさせ、ステップ103のチャ
タリング発生チェック処理を行う。しかし、この状態で
はチャタリング監視中信号もないので、図5に示すステ
ップ201で終了に分岐し、何の処理も行うことなくこ
のチャタリング発生チェック処理を終了する。そして、
遷移もなく、また遷移監視用タイマもタイムアップしな
いので、ステップ103に戻り、上記処理を繰り返す。
【0040】3)C地点 C地点では正常な遷移が発生する。したがって、図4の
ステップ104で遷移ありと判断され、またステップ1
05で正常遷移ありと判断され、ステップ106で遷移
登録する。また、この遷移によりこの遷移発生あり区間
における正常な遷移はなくなったため、ステップ108
で遷移監視用タイマをリセットする。これにより以後の
区間は遷移発生なし区間になる。また、ステップ108
でこの遷移にチャタリング設定ありかを調べ、この場合
はチャタリング設定ありであるので、ステップ109で
チャタリング監視中となるチャタリング登録を行う。こ
れによりチャタリング監視タイマにチャタリング監視時
間がセットされ、チャタリング監視タイマがスタートす
る。そして、ステップ101に戻り、次の遷移発生あり
区間になるのを待つ。
【0041】4)D区間 D区間においては、遷移発生なし区間になったため、図
4のステップ101でステップ112に分岐し、チャタ
リング発生チェック処理を行う。ここではチャタリング
監視中信号があるので、図5のステップ201で、ステ
ップ202に移行し、チャタリング監視タイマがタイム
アップしているかを調べる。この場合、チャタリング監
視タイマはタイムアップしていないので、ステップ20
4でその信号に遷移があるかを調べ、遷移がないのでこ
のチャタリング発生チェック処理を終了し、図4のステ
ップ113からステップ101に戻り、次の遷移発生あ
り区間になるのを待つ。
【0042】5)地点E 地点Eにおいては遷移が発生するので、ステップ203
からステップ204に移行し、チャタリング監視タイマ
を再セットし、信号レベルが反転したため、ステップ2
05で図2のチャタリング監視条件情報の現在レベルを
反転する。そして図4のステップ113からステップ1
01に戻る。
【0043】6)F区間 このF区間は、D区間と同様に遷移発生なし区間である
ため、D区間と同様の処理を行う。すなわち、図4のス
テップ101でステップ112に分岐し、チャタリング
発生チェック処理を行う。ここではチャタリング監視中
信号があるので、図5のステップ201でステップ20
2に移行し、チャタリング監視タイマがタイムアップし
ているかを調べる。この場合、チャタリング監視タイマ
はタイムアップしていないので、ステップ204でその
信号に遷移があるかを調べ、遷移がないのでこのチャタ
リング発生チェック処理を終了し、図4のステップ11
3からステップ101に戻り、次の遷移発生あり区間に
なるのを待つ。
【0044】7)G地点 G地点になると、チャタリング監視タイマがタイムアッ
プするので、図5のステップ202でステップ206に
分岐し、ステップ206でチャタリング監視中フラグを
オフし、ステップ207で初回レベルと同じかを調べ
る。ここで初回レベルと同じであるので、チャタリング
発生チェック処理を終了し、図4のステップ113から
ステップ101に戻り、次の遷移発生あり区間になるの
を待つ。
【0045】8)H区間 この区間においては、遷移発生の可能性がないため、A
区間と同様の処理を行う。すなわち、図4に示すステッ
プ101においてステップ112に分岐し、チャタリン
グ発生チェック処理を行う。ここでは、チャタリング監
視中信号もないので、図5に示すステップ201で終了
に分岐し、何の処理も行うことなくこのチャタリング発
生チェック処理を終了する。また、この区間においては
遷移もないので、図4のステップ113からステップ1
01に戻り、次に遷移発生あり区間になるまで待ち続け
る。
【0046】なお、図8において、(b)は、チャタリ
ング監視中信号を示し、(c)は、遷移の認識状態を示
し、(e)は遷移発生可能性あり区間の変化の様子を示
す。ところで、上述した実施例においては、故障診断装
置20をプログラマブルロジックコントローラから独立
した装置として構成した場合を示したが、この故障診断
処理装置をプログラマブルロジックコントローラの本体
機能として実現することも可能である。
【0047】図9は、故障診断処理装置をプログラマブ
ルロジックコントローラの本体機能として実現したこの
発明の他の実施例を示したものである。この実施例の故
障診断処理装置50は、プログラマブルロジックコント
ローラ入出力データバス(PLCi/oデータバス)4
0に接続される。またこの故障診断装置50にはこの故
障診断装置により異常検知内用を表示するとともに各種
操作入力を行うコンソール60が接続される。
【0048】この故障診断装置50は、プログラマブル
ロジックコントローラ入出力データバス40に接続する
ための入出力ユニットインターフェース(i/oユニッ
トi/f)51、この故障診断装置の全体動作を統括制
御する中央演算処理装置(CPU)52、チャタリング
監視および遷移監視のために用いられるタイマ53、ラ
ダー制御システムプログラムおよび故障診断システムプ
ログラム等が格納されるリードオンリィメモリ(RO
M)54、ユーザプログラムおよび異常検出判定基準デ
ータ等が格納されるランダムアクセスメモリ(RAM)
55、故障診断処理のワークエリアを構成するランダム
アクセスメモリ(RAM)56、コンソール60を接続
するための操作部インターフェース(操作部i/f)5
7を具備して構成される。なお、この図9に示す故障診
断装置50の動作は図1に示した故障診断装置20の動
作と基本的には同一であり、その動作説明は省略する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、遷移の可能性のある部分にのみチャタリング対策を
行うように構成したので、プログラマブルロジックコン
トローラからの入力信号にチャタリングやバウンシング
が含まれていても確実に故障診断を行うことのできる故
障診断装置を提供することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の故障診断装置の一実施例を示すブロ
ック図。
【図2】図1に示した実施例のランダムアクセスメモリ
に格納されるチャタリング監視条件情報の一例を示した
図。
【図3】図1に示した実施例のランダムアクセスメモリ
に格納される遷移監視条件情報の一例を示した図。
【図4】図1に示した実施例の異常検知処理の流れを示
すフローチャート。
【図5】図4に示したフローチャートのチャタリング発
生チェック処理の詳細を示すフローチャート。
【図6】図1に示した実施例において、チャタリングが
遷移の可能性のある範囲で発生した場合の処理を説明す
る信号波形図。
【図7】図1に示した実施例において、チャタリングが
遷移の可能性のない範囲で発生した場合の処理を説明す
る信号波形図。
【図8】図1に示した実施例において、入力信号がチャ
タリングが遷移の可能性のある範囲とチャタリングが遷
移の可能性のない範囲を含む場合のチャタリング発生時
の処理例を示した図。
【図9】故障診断処理装置をプログラマブルロジックコ
ントローラの本体機能として実現したこの発明の他の実
施例を示したブロック図。
【符号の説明】
10 プログラマブルロジックコントローラ側システム
バス(PLC側システムバス) 20 故障診断装置 21 プログラマブルロジックコントローラデータイン
ターフェース(PLCデータi/f) 22 中央演算処理装置(CPU) 23 タイマ 24 リードオンリィメモリ(ROM) 25 ランダムアクセスメモリ(RAM) 26 ランダムアクセスメモリ(RAM) 27 操作部インターフェース(操作部i/f) 30 コンソール 40 プログラマブルロジックコントローラ入出力デー
タバス(PLCi/oデータバス) 50 故障診断処理装置 51 入出力ユニットインターフェース(i/oユニッ
トi/f) 52 中央演算処理装置(CPU) 53 タイマ 54 リードオンリィメモリ(ROM) 55 ランダムアクセスメモリ(RAM) 56 ランダムアクセスメモリ(RAM) 57 操作部インターフェース(操作部i/f) 60 コンソール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−28704(JP,A) 特開 平2−198817(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/04 - 19/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブルロジックコントローラか
    らの入力信号を監視することにより該プログラマブルロ
    ジックコントローラにより制御されるシステムの動作異
    常を検出する故障診断装置において、 上記入力信号に対応してチャタリング監視時間を設定す
    るチャタリング監視条件設定手段と、 上記入力信号に対応してチャタリングの有無および遷移
    監視時間帯を設定する遷移監視条件設定手段と、 上記遷移監視条件設定手段により設定された遷移監視時
    間帯において上記入力信号に遷移があるとこれを登録
    し、上記遷移監視条件設定手段によりチャタリング有り
    が設定されている場合には、その後上記チャタリング監
    視条件設定手段により設定されたチャタリング監視時間
    に基づき上記入力信号のチャタリングを監視する入力信
    号監視手段と、 を具備したことを特徴とする故障診断装置。
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