JP3082589U - 電子機器部品の取付板 - Google Patents
電子機器部品の取付板Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抵抗溶接を行う際の取付不良を抑えることが
できる電子機器部品の取付板を提供する。 【解決手段】 ヘッド5の取付板1には、ヘッド5を装
入可能である開口部2が形成され、ヘッド5と抵抗溶接
可能である複数の突起部3が開口部2の対向する一対の
縁から内方に突出して設けられ、開口部2の複数の突起
部3が設けられた一対の縁とは別の一対の縁から内方に
突出し抵抗溶接後にヘッド5と当接する舌部4が設けら
れている。
できる電子機器部品の取付板を提供する。 【解決手段】 ヘッド5の取付板1には、ヘッド5を装
入可能である開口部2が形成され、ヘッド5と抵抗溶接
可能である複数の突起部3が開口部2の対向する一対の
縁から内方に突出して設けられ、開口部2の複数の突起
部3が設けられた一対の縁とは別の一対の縁から内方に
突出し抵抗溶接後にヘッド5と当接する舌部4が設けら
れている。
Description
【0001】
本考案は、電子機器部品の取付板、特に抵抗溶接により取付を行う電子機器部 品の取付板に関する。
【0002】
従来、電子機器部品を取付板に取り付ける場合には、抵抗溶接や接着剤などに より取付を行っている。
【0003】 抵抗溶接により電子機器部品を取付板に取り付ける例として、特開平7−29 111号公報に示された構成がある。ここでは、取付板に突起を形成し、その突 起と電子機器部品とを接触させた後に電流を流して電気抵抗加熱による発熱を利 用して溶接を行っている。また、実開平5−50515号公報には、接着剤やレ ーザー溶接により磁気ヘッドを取付板に取り付ける旨が示されている。その他、 抵抗溶接と接着剤を併用した例として、実開昭63−62905号公報に示され るように、抵抗溶接を行うと共に切り欠き部と切り起こし片との間に樹脂を充填 して取付を行っている。
【0004】 以上の公報に示された例は、いずれも発熱量を抑えるために採用された取付例 である。 ところで、抵抗溶接により取付板に電子機器部品を取り付ける場合には、取付 板と電子機器部品との接触面積を小さくして電気抵抗加熱による溶解を生じやす くすることが必要である。このために、取付板に対して垂直方向に小突起を複数 形成し、小突起と電子機器部品とを接触させて抵抗溶接することが行われている 。このように、複数の小突起を設けることによって、複数点で支持することにな り、取付板への取付をより頑強に行える。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 前述の、複数の小突起を設けて抵抗溶接を行う例では、複数の小突起の高さを 均一にすることは製造上困難である。このため、取付板に電子機器部品を接触さ せる際にがたつきが生じやすく、溶接を行うと電子機器部品が不適切な位置ある いは姿勢で固定されてしまう場合がある。同様に、溶接後における小突起の高さ 方向における電子機器部品の位置精度を高めるのが難しくなる。
【0006】 さらに、小突起と電子機器部品との接触を十分に確保しないと、各小突起を流 れる電流値が異なり、抵抗加熱による溶解に差異が生じる恐れがある。 上記の理由により、小突起を用いた取付方法では不良品が生じやすい。
【0007】 本考案の課題は、抵抗溶接を行う際の取付不良を抑えることができる電子機器 部品の取付板を提供することにある。
【0008】
請求項1に記載の電子機器部品の取付板は、導電性のケースを有する電子機器 部品を取り付ける電子機器部品の取付板である。電子機器部品の取付板には、電 子機器部品を装入可能である開口部が形成され、ケースと抵抗溶接可能である複 数の突起部が開口部の対向する一対の縁から内方に突出して設けられ、開口部の 複数の突起部が設けられた一対の縁とは別の一対の縁から内方に突出し抵抗溶接 後にケースと当接する舌部が設けられていることを特徴とする。
【0009】 電子機器部品のケースを取付板に取り付ける際には、取付板の開口部において 対向する一対の縁に設けられている突起部に接触するように設置する。ケースと 取付板とを圧接しつつ電流を流すことにより、ケースと取付板とを抵抗溶接する 。さらに、舌部により取付板に対して垂直方向の位置決めを行う。
【0010】 ここでは、ケースを取付板の開口部に装入して、ケースと複数の突起部とが接 する部分を抵抗溶接することによりケースを取付板に取り付けることができる。 開口部を加工する際に、例えばプレス加工により作成すると、突起部の形状に十 分な精度を容易に出すことができる。これにより、従来の小突起を用いる取付板 に比べて取付精度を出しやすく、取付不良の発生を抑制することができる。
【0011】 さらに、電流によりケースと突起部との接触部において電気抵抗加熱が生じ、 これにより接触部が溶解する。ケースと取付板とを圧接しているため、ケースが 開口部へ沈み込んでいく。開口部には、突起部とは別の縁に一対の舌部が設けら れており、ケースが沈み込んでいくとケースと舌部とが接触する。これにより、 ケースの沈み込みが妨げられる。さらに、ケースと取付板とを流れる抵抗溶接の ための電流が舌部をも経由して流れることになり、突起部を流れる電流が減少し 、抵抗溶接が止められる。これにより、取付板に対して垂直方向の位置決めが精 度を上げることが容易になり、取付位置の不良を抑えることができる。
【0012】 請求項2に記載の電子機器部品の取付板は、導電性のケースを有する電子機器 部品を取り付ける電子機器部品の取付板である。電子機器部品の取付板は、開口 部と複数の突起部とを備える。開口部は電子機器部品を装入可能である。複数の 突起部は、開口部の縁から内方に突出し、ケースと抵抗溶接可能である。
【0013】 電子機器部品を取付板に取り付ける際には、取付板の突起部に接触するように 設置する。電子機器部品と取付板とを圧接しつつ電流を流すことにより、電子機 器部品と取付板とを抵抗溶接する。
【0014】 ここでは、ケースを取付板の開口部に装入して、ケースと開口部に突起してい る複数の突起部とが接する部分を抵抗溶接することにより、ケースを取付板に取 り付けることができる。開口部をプレス加工で作成することにより突起部の形状 に十分な精度を容易に出すことができる。これにより、従来の小突起を用いる取 付板に比べて取付精度を維持しやすく、取付不良の発生を抑制することができる 。
【0015】 請求項3に記載の電子機器部品の取付板は、請求項2に記載の電子機器部品の 取付板であって、複数の突起部は開口部の対向する一対の縁に設けられる。 複数の突起部が対向する一対の縁に設けられていることにより、ケースをより 安定して支持することが可能である。
【0016】 請求項4に記載の電子機器部品の取付板は、請求項2または3に記載の電子機 器部品の取付板であって、開口部の縁から内方に突出し、抵抗溶接後にケースと 当接する複数の舌部をさらに備える。
【0017】 ケースと突起部とに電流を流すと、ケースと突起部との接触部において電気抵 抗発熱による溶解が生じる。ケースと取付板とが圧接されるため、ケースが開口 部に沈み込んでいく。ここで、舌部が開口部に設けられていることにより、ケー スが沈み込んでいくとケースと舌部とが接する。これにより、舌部によりケース の進入が止められる。また、突起部に加えて舌部にも抵抗溶接を行うための電流 が流れるため、突起部を流れる電流が減少し、抵抗溶接が止められる。これによ り、取付板に対して垂直方向の位置決めが精度を上げることが容易になり、取付 位置の不良を抑えることができる。
【0018】 請求項5に記載の電子機器部品の取付板は、請求項4に記載の電子機器部品の 取付板であって、舌部は、開口部の複数の突起部が設けられた一対の縁とは別の 一対の縁に対向して設けられている。
【0019】 舌部が突起部と異なる縁に設けられているために干渉が生じず、正確な取り付 けを行うことができる。
【0020】
<全体の構成> 図1にビデオカセットレコーダー(VCR)の音声/コントロールヘッド5( 以下ヘッド5と略す。)用の取付板1を示す。図1(a)は取付板1の側面図、 図1(b)は取付板1の正面図である。また、図2は取付板1にヘッド5が取り 付けられた状況を示している。図2(a)は側面図、図2(b)は正面図である 。なお、取付板1は導電性である。
【0021】 取付板1は、略長方形の開口部2を備えている。開口部2の左右の縁には突起 部3が図1(b)のように対向して2個ずつ突出している。また、開口部2の上 下の縁には2個の舌部4が対向して設けられている。開口部2の形状はプレス加 工により精度良く形成することができる。
【0022】 突起部3は、開口部2から内方へ突出している突起であり、ヘッド5と接合す るためのものである。開口部2の形状はプレス加工により精度良く形成すること ができる。このため、突起部3の形状に差異が生じにくい。これにより、ヘッド 5を取付板1への取付する際に、4個の突起部3とヘッド5とを同様に接触させ ることが可能となり、ヘッド5の取付位置の精度を高めることが可能となる。
【0023】 舌部4は、開口部2から内方へ延伸されており、図1(a)に示されるように 突起部3よりも取付板1の垂直方向下方にずれて設けられている。また、舌部4 は、ヘッド5を取付板1に取り付けた際にヘッド5と当接する。舌部4が設けら れていることにより、取付板1の垂直方向におけるヘッド5の取付位置精度を高 めることができる。
【0024】 ヘッド5は、VCRの音声/コントロールヘッドである。ヘッド5は導電性の カバーにより全面が覆われている。 ヘッド5を取付板1に取り付ける際には、ヘッド5が突起部3に接触するよう に設置する。図示しない電極を取付板1とヘッド5とにそれぞれ接続して、両電 極により取付板1とヘッド5とを圧接する。電極に電流を流すことにより、突起 部3とヘッド5とを抵抗溶接する。
【0025】 <溶接> 取付板1とヘッド5とは抵抗溶接により接合される。取付板1とヘッド5とは 突起部3だけで接触しており、その接触部は電気抵抗加熱により溶解が生じる。 さらに電極により取付板1とヘッド5とが圧接されているため、ヘッド5は取付 板1に対して徐々に沈み込む。舌部4は突起部3よりも下方にあるため、ヘッド 5が沈むことにより、舌部4ととヘッド5とが接する。舌部4は溶解していない ために変形せず、ヘッド5がそれ以上沈み込むことが妨げられる。それと共に、 舌部4とヘッド5との間にも電流が流れる。このため、突起部3とヘッド5との 接触部で生じている電気抵抗加熱が抑制され、接触部の溶解が止められる。これ により、ヘッド5の沈み込みが妨げられる。
【0026】 図2には、抵抗溶接が終了し、ヘッド5が取付位置に取り付けられた状況を示 す。ヘッド5は図2(a)の黒色で示される位置で突起部3と抵抗溶接される。 このため、図1(b)に比べて図2(b)では突起部3の突起が減少している。 また、ヘッド5は、図2(a)に示されるように、その側面と舌部4とが接触し ている。
【0027】
本考案に係る電子機器部品の取付板では、電子機器部品を取付板の開口部に装 入して突起部とケースとが接する部分を抵抗溶接することによりケースを取付板 に取り付けている。開口部をプレス加工で作成することにより突起部の形状に十 分な精度を容易に出すことができる。これにより、従来の小突起を用いる取付板 に比べて取付精度を維持しやすく、取付不良の発生を抑制することができる。
【図1】ヘッドの取付板。(a)側面断面図(b)正面
図
図
【図2】ヘッドの取付板にヘッドを取り付けた図。
(a)側面断面図(b)正面図
(a)側面断面図(b)正面図
1 取付板 2 開口部 3 突起部 4 舌部 5 ヘッド
Claims (5)
- 【請求項1】導電性のケースを有する電子機器部品を取
り付ける電子機器部品の取付板であって、 前記電子機器部品を装入可能である開口部が形成され、 前記ケースと抵抗溶接可能である複数の突起部が前記開
口部の対向する一対の縁から内方に突出して設けられ、 前記開口部の前記複数の突起部が設けられた一対の縁と
は別の一対の縁から内方に突出し、抵抗溶接後に前記ケ
ースと当接する舌部が設けられていることを特徴とする
電子機器部品の取付板。 - 【請求項2】導電性のケースを有する電子機器部品を取
り付ける電子機器部品の取付板であって、 前記電子機器部品を装入可能である開口部と、 前記開口部の縁から内方に突出し、前記ケースと抵抗溶
接可能である複数の突起部と、を備えた電子機器部品の
取付板。 - 【請求項3】前記複数の突起部は前記開口部の対向する
一対の縁に設けられる、請求項2に記載の電子機器部品
の取付板。 - 【請求項4】前記開口部の縁から内方に突出し、抵抗溶
接後に前記ケースと当接する複数の舌部をさらに備え
た、請求項2または3に記載の電子機器部品の取付板。 - 【請求項5】前記舌部は、前記開口部の前記複数の突起
部が設けられた一対の縁とは別の一対の縁に対向して設
けられている、請求項4に記載の電子機器部品の取付
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003800U JP3082589U (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 電子機器部品の取付板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003800U JP3082589U (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 電子機器部品の取付板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3082589U true JP3082589U (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=43215293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001003800U Expired - Fee Related JP3082589U (ja) | 2001-06-12 | 2001-06-12 | 電子機器部品の取付板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3082589U (ja) |
-
2001
- 2001-06-12 JP JP2001003800U patent/JP3082589U/ja not_active Expired - Fee Related
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