JP3082219U - 即時放送可能なデジタルビデオカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体不足を解決するデジタルビデオカメ
ラを提供する。 【解決手段】 移動体通信ネットワークにリンクするこ
とができる小型の携帯デジタルビデオカメラ１０であ
る。デジタルビデオカメラ１０は、オンサイトおよび即
時放送を実現するために、記録された画像や音声データ
を即時に遠隔のサイトへ伝送するための無線伝送モジュ
ール２０および加入者識別モジュールカード３０を有す
る。これにより、ユーザーが移動体通信ネットワークに
よって提供されるデジタルサービスにアクセスすること
が可能となり、記録した画像や音声を遠隔のサイトに送
り保存する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、デジタルビデオカメラ、特に、移動体通信網を通じて遠隔のサイト へ、記録した画像および音声データを即時に放送するために移動体通信網にリン クすることができるデジタルビデオカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】

情報化社会の急速な進展に伴い、家庭内の多くの電子機器が、デジタルマルチ メディアに関する機能、性能を備えてきた。

【０００３】 現在、家庭内における最新の、そして、最も進んだ電子機器は、デジタルビデ オカメラとデジタルカメラである。特に、デジタルビデオカメラは、ＤＶと呼ば れることもある。このようなデジタルビデオカメラは、初期のアナログレコード タイプのビデオカメラであるＶ８やＨｉ−８が、現在のデジタルレコードタイプ のＤ８に進化したものである。なお、一般に、ＤＶには、デジタルビデオカムコ ーダ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ Ｃａｍｃｏｒｄｅｒ）（ＤＶＣ）とデジタ ルビデオカセットレコーダー（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ Ｃａｓｓｅｔｔｅ Ｒｅｃｏｒｄｅｒ）（ＶＣＲ）の意味がある。

【０００４】 このデジタルビデオカメラは、人々の日々の生活で起こる瞬間的なまたは継続 的な出来事を記録するために使用される。よって、現代に住む人々は、かかるビ デオカメラによって、数多くの楽しみと大切な思い出を得ることができる。

【０００５】 しかし、現在、デジタルビデオカメラにおいて用いられている記録媒体（幅６ ｍｍの特別な磁気テープ）は、低画質や低音質で記録するときであっても、一般 に、６０分または９０分の記録しかできない。したがって、記録媒体や電源を原 因とする記録時間の制約により、デジタルビデオカメラは、その本来の能力を十 分に発揮しきれていないのが現状である。

【０００６】 なるほど、外出したときに電源が消耗したなら、バッテリーを取り替えるか、 充電するか、または公衆電源に切り換えれば継続使用が可能かもしれない。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、記録媒体については問題である。というのは、記録媒体を使い切って しまい、予備の記録媒体を持っていない場合には、撮影を中断せざるをえないか らである。

【０００８】 これは、多くのユーザーが頻繁にでくわす状況である。たとえば、バッテリー はあるが、フイルムがない場合である。

【０００９】 この問題を解決する方法の一つは、記録された画像および音声データを遠隔の サイトに、即時にまたは継続的に伝送することである。遠隔のサイトに画像を格 納し、または放送することにより、かかる記録媒体の不足を解消できるからであ る。

【００１０】 現在、上記伝送の機能と能力を備えたデジタルビデオカメラとしては、専門的 な分野で使用されているカメラがある。すなわち、テレビ局によって用いられる ＳＮＧ（Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｎｅｗｓ Ｇａｔｈｅｒｉｎｇ）車である。この 車で用いられるシステムは、画像および音声データが記録されるフィールドを、 テレビ局に即時に送信する。

【００１１】 ところが、このタイプの記録システムは、非常に大きく、高価である。したが って、一般の消費者が使用するには適していないという問題がある。

【００１２】 また、無線移動体通信ネットワークにおける急速な技術革新、進歩により、い まや多くのデジタルサービス、たとえば電子メールの送受信やインターネットへ の移動アクセスなどが利用可能となっている。

【００１３】 しかし、デジタルカメラによって記録されたデジタル画像を、無線移動体通信 ネットワークを通じて遠隔のサイトに伝送する場合は、デジタルカメラを携帯電 話に接続しなければならない。デジタルカメラに格納されているデジタル画像を 携帯電話にダウンロードし、携帯電話によって、デジタル画像を遠隔のサイトへ 伝送させるのである。したがって、携帯電話を使用するシステムを用いたのでは 、不便である。

【００１４】 そこで、本考案の目的は、かかる事情に鑑み、上記の記録媒体不足および不便 さについての課題を解決したデジタルビデオカメラを提供することである。

【００１５】

【課題を解決するための手段】

上述した課題は、下記する構成により達成される。

【００１６】 （１）即時放送可能なデジタルビデオカメラであって、画像と音声とを記録す る記録手段と、前記記録手段が記録した前記画像および音声のデジタルデータを 格納する格納手段と、無線移動体通信ネットワークを通じて遠隔のサイトへ、記 録した画像および音声データを伝送するために、デジタルビデオカメラを当該無 線移動体通信ネットワークにリンクさせる無線伝送モジュールと、ユーザーの移 動体識別番号と、内部コードと、無線移動体通信システムに登録されているユー ザーが無線移動体通信ネットワークを使用することを可能にするためのパスワー ドとを格納するための加入者識別モジュールカードと、を有することを特徴とす るデジタルビデオカメラ。

【００１７】 （２）前記デジタルビデオカメラは、レンズと、マイクロフォンと、操作パネ ルと、画像および音声データを格納する記録媒体と、を有することを特徴とする 。

【００１８】 （３）前記マイクロフォンは、内蔵マイクロフォンであることを特徴とする。

【００１９】 （４）前記マイクロフォンは、外部マイクロフォンであることを特徴とする。

【００２０】 （５）前記外部マイクロフォンが、アンテナを有することを特徴とする。

【００２１】 （６）前記操作パネルが、押しボタンタイプであることを特徴とする。

【００２２】 （７）前記操作パネルが、タッチコントロールスクリーンタイプであることを 特徴とする。

【００２３】 （８）前記ビデオカメラは、液晶ディスプレイデバイスと、当該ディスプレイ デバイスを開閉自在に保持するための収納室と、を有することを特徴とする。

【００２４】 （９）前記収納室には、前記加入者識別モジュールカードを挿入するためのソ ケットを有することを特徴とする。

【００２５】 （１０）前記ビデオカメラは、移動体通信のためのグローバルシステムにリン クするための無線伝送モジュールを有することを特徴とする。

【００２６】

【考案の実施の形態】

本考案は、移動体通信ネットワークにリンクするために、デジタルビデオカメ ラに、移動体通信機能を付け加えるというものである。当該機能には、無線伝送 モジュールと、加入者識別モジュール（Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔ ｙ Ｍｏｄｕｌｅ （ＳＩＭ））カードが含まれる。このＳＩＭカードは、携帯 電話においては、既に用いられているものである。このＳＩＭカードは、ユーザ ーが無線移動体通信ネットワークを通じて、デジタルデータを伝送しようとする ときには、いつでも本考案に係るデジタルビデオカメラに挿入することができる 。

【００２７】 これにより、ユーザーは、記録した画像および音声データを遠隔のサイトへ送 ることができる。したがって、本考案によれば、記録した画像と音声データを即 時に遠隔のサイトに伝送できるため、即時にサイトに載せる（ｏｎｓｉｔｅ）と いう意味での放送が可能である。また、上記した記録媒体不足の問題を解決する ことも可能である。後述する実施の形態と図面を見れば、上記した本考案のもた らす多くの利益についての理解と同様に、本考案についての理解が高まるであろ う。

【００２８】 なお、本考案において画像とは、静止画像および動画像のいずれであってもよ い。

【００２９】 以下、さらに添付した図面を参照して本考案の一実施の形態を説明する。

【００３０】 図１に示すように、本考案に係るデジタルビデオカメラは、前記した目的を達 成すべく、次の構成を含む。

【００３１】 デジタルビデオカメラ１０は、目的の画像、音声を記録し、それをデジタル形 式で格納すべく、一般のデジタルビデオカメラの機能と構成とを含んでいる。

【００３２】 これらの機能および構成とは、一般に、レンズ１１、マイクロフォン１２、操 作パネル１３（押しボタンタイプ、タッチスクリーンタイプのいずれでもよい） 、そして、記録媒体１４（磁気テープ、または半導体メモリチップ、あるいはそ の他の記録媒体として光記録媒体や光磁気記録媒体などの場合にある）を含む。

【００３３】 無線伝送モジュール２０は、無線移動体通信ネットワーク（たとえば、移動体 通信のためのグローバルシステム（Ｇｌｏｂａｌ ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏ ｂｉｌｅ ｃｏｍｍｕｎｃａｔｉｏｎｓ（ＧＳＭ））にリンクし、デジタルビデ オカメラ１０において記録された画像および音声データを、このネットワークを 経由して、遠隔のサイトへ伝送するための手段である。

【００３４】 加入者識別モジュール３０は、次の半導体メモリチップを有している。すなわ ち、ユーザーの移動体識別番号（Ｍｏｂｉｌｅ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｎｕｍｂｅ ｒ（ＭＩＮ））、内部コード、パスワードを格納するためのメモリチップである 。

【００３５】 ここで、パスワードとは、ＧＳＭなどの移動電話通信システムにおけるパスワ ードと同等のものであって、登録されているユーザーがシステムを利用すること を許可するためのものである。

【００３６】 図２は、前記したレンズ１１、マイクロフォン１２、操作パネル１３、そして 、記録媒体１４を備えるデジタルビデオカメラのより具体的な形態を示す図であ る。ここでは、マイクロフォン１２が内蔵タイプになっている。さらに、外部高 感度マイクロフォン１２ａを付け加えることも可能である。

【００３７】 さらに、無線伝送モジュール２０と無線移動体通信ネットワーク間の伝送信号 の品質を高めるために、外部マイクロフォン１２ａにアンテナ１５を含ませるこ とも可能である。

【００３８】 さらには、図２に示したように、開閉自在な液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）１６ を付け加えることも可能である。

【００３９】 このディスプレイ１６は、レンズ１１を通して得られた画像を表示するための ものであって、モノクロ、カラーのいずれでもよい。また、このディスプレイ１ ６は、レンズ１１を通して得た画像を表示する他に、ユーザーの操作を容易にす るために、ビデオカメラの操作や無線移動体通信ネットワークにリンクするため のコマンドや機能を各種操作コマンドアイコンとして表示し、これらのアイコン からの入力操作を受けるタッチコントロールスクリーンタイプのＬＣＤであって もよい。

【００４０】 ＳＩＭカード３０は、デジタルビデオカメラ１０に内蔵されているソケット３ １に挿入される。ソケット３１は、収納室１６１に備え付けられている。この収 納室１６１は、ＬＣＤデバイス１６を開閉自在に保持するためのものでもある。 ユーザーが、ＬＣＤデバイス１６を開くと、ＳＩＭカード３０を取り付けるため のソケット３１が姿を現す。

【００４１】 このように構成されたデジタルビデオカメラを用いれば、図３に示すように、 ユーザーは、デジタルビデオカメラ１０によって記録操作中または記録完了後、 無線移動体通信ネットワーク２００にリンクするためのコマンドや機能を表示す るＬＣＤ１６（または操作パネル１３）を通じて無線移動体通信ネットワーク２ ００にリンクし、所望の遠隔サイト２０１へ記録した画像および音声データを送 ることができる。また、ＳＩＭカード自体は、現在広く用いられている。したが って、本考案を実施することは容易であろう。

【００４２】 以上、本考案の好ましい実施の形態を説明したが、しかし、一般に、改良考案 は、被改良考案の技術的範囲に属するものである。この点、本考案の改良考案に ついても同様である。したがって、本考案の請求項は、本考案の精神と範囲を逸 脱しない範囲において、すべての実施の形態をカバーすることを意図したもので ある。

【００４３】 なお、図面は、参照と目的の例示のために提供したものである。したがって、 当該図面は、本考案の範囲を当該図面の記載に限定するものではない。

【００４４】

【考案の効果】

以上説明した本考案によるデジタルビデオカメラによれば、専門的なスタッフ や操作の技能を有していなくとも、即時に放送を行うことができる。一人でも即 時にオンサイト放送を行うことができる。

【００４５】 したがって、記録媒体が不足した場合には、記録した画像や音声を遠隔のサイ トに送り保存することが可能となる。

【００４６】 また、記録媒体が不足したような場合に限らず、無線移動体通信ネットワーク により提供されるデジタルデータ伝送サービスを併用することにより、記録され た画像および音声データをテレビ局や家庭内にあるパーソナルコンピュータのよ うな遠隔のサイト、あるいはテレビの様なデジタル家電機器に伝送することも可 能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の構成を示すブロック図である。

【図２】 本考案の実施の形態を示す図である。

【図３】 移動体通信ネットワークを通じて、遠隔のサ
イトへ、記録した画像および音声データを伝送するため
に、本考案を用いた場合の模式図である。

【符号の説明】

１０…デジタルビデオカメラ １１…レンズ １２…マイクロフォン １２ａ…外部マイクロフォン １３…操作パネル １４…記録媒体 １５…アンテナ １６…液晶ディスプレイデバイス ２０…無線伝送モジュール ３０…加入者識別モジュール（ＳＩＭ）カード ３１…ソケット １６１…収納室 ２００…無線移動体通信ネットワーク ２０１…遠隔サイト

Claims (10)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 即時放送可能なデジタルビデオカメラで
   あって、 画像と音声とを記録する記録手段と、 前記記録手段が記録した前記画像および音声のデジタル
   データを格納する格納手段と、 無線移動体通信ネットワークを通じて遠隔のサイトへ、
   記録した画像および音声データを伝送するために、デジ
   タルビデオカメラを当該無線移動体通信ネットワークに
   リンクさせる無線伝送モジュールと、 ユーザーの移動体識別番号と、内部コードと、無線移動
   体通信システムに登録されているユーザーが無線移動体
   通信ネットワークを使用することを可能にするためのパ
   スワードとを格納するための加入者識別モジュールカー
   ドと、 を有することを特徴とするデジタルビデオカメラ。
2. 【請求項２】 前記デジタルビデオカメラは、レンズ
   と、マイクロフォンと、操作パネルと、画像および音声
   データを格納する記録媒体と、を有することを特徴とす
   る請求項１に記載のデジタルビデオカメラ。
3. 【請求項３】 前記マイクロフォンは、内蔵マイクロフ
   ォンであることを特徴とする請求項２に記載のデジタル
   ビデオカメラ。
4. 【請求項４】 前記マイクロフォンは、外部マイクロフ
   ォンであることを特徴とする請求項２に記載のデジタル
   ビデオカメラ。
5. 【請求項５】 前記外部マイクロフォンが、アンテナを
   有することを特徴とする請求項４に記載のデジタルビデ
   オカメラ。
6. 【請求項６】 前記操作パネルが、押しボタンタイプで
   あることを特徴とする請求項２記載のデジタルビデオカ
   メラ。
7. 【請求項７】 前記操作パネルが、タッチコントロール
   スクリーンタイプであることを特徴とする請求項２記載
   のデジタルビデオカメラ。
8. 【請求項８】 前記ビデオカメラは、液晶ディスプレイ
   デバイスと、当該ディスプレイデバイスを開閉自在に保
   持するための収納室と、を有することを特徴とする請求
   項１に記載のデジタルビデオカメラ。
9. 【請求項９】 前記収納室には、前記加入者識別モジュ
   ールカードを挿入するためのソケットを有することを特
   徴とする請求項８に記載のデジタルビデオカメラ。
10. 【請求項１０】 前記ビデオカメラは、移動体通信のた
    めのグローバルシステムにリンクするための無線伝送モ
    ジュールを有することを特徴とする請求項１に記載のデ
    ジタルビデオカメラ。