JP3082113B2 - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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JP3082113B2
JP3082113B2 JP04168667A JP16866792A JP3082113B2 JP 3082113 B2 JP3082113 B2 JP 3082113B2 JP 04168667 A JP04168667 A JP 04168667A JP 16866792 A JP16866792 A JP 16866792A JP 3082113 B2 JP3082113 B2 JP 3082113B2
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water
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pump
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直和 川瀬
裕治 光森
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンプ室に収納される
インペラを軸方向内端に有する回転軸の外端に動力伝達
用回転輪が設けられて成る回転体が、軸受を介してポン
プケースに回転自在に支承され、前記軸受よりも内方で
回転軸およびポンプケース間にはメカニカルシールが介
装され、軸受およびメカニカルシール間には回転軸を囲
む環状室が形成されるウォータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるウォータポンプは、たとえ
ば実開昭63−154789号公報等により公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実開昭63
−154789号公報で開示されたウォータポンプで
は、ポンプケースの下部に設けられた水抜き通路が、軸
受およびメカニカルシール間で回転軸を囲む環状室に連
通されており、メカニカルシールから漏出した水を水抜
き通路から抜くようにして軸受への水の侵入を回避する
とともに、一部を外部に突出させるようにして水抜き通
路に装着されるスポンジで水を吸水するようにして、水
抜き通路からの水がウォータポンプの周囲に飛散しない
ようにしている。
【0004】しかるに、水抜き通路は軸受およびメカニ
カルシール間でポンプケースに設けられるものであるの
で、スポンジの吸水能力が低下したときには、吸水材か
ら環状室に水が逆流して軸受に水が侵入するおそれがあ
る。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、メカニカルシールから漏出した水が、周囲に
飛散することを回避しながら軸受への水の侵入を確実に
阻止し得るようにしたウォータポンプを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、回転体には、該回転
体の回転に伴う遠心力が水の排出を促進させる側に作用
する方向で回転体の外端に開口されるとともに前記環状
室に連通される水抜き通路が設けられ、回転体に対して
静止位置にある固定部材に、前記水抜き通路の外端開口
部を囲繞する吸水材が着脱可能に支持される。
【0007】また請求項2記載の発明によれば、回転体
には、該回転体の回転に伴う遠心力が水の排出を促進さ
せる側に作用する方向で回転体の外端に開口されるとと
もに前記環状室に連通される水抜き通路が設けられ、回
転体に対して静止位置にある固定部材に、少なくとも下
部に水を溜めることを可能とした水受け部が前記水抜き
通路の外端開口部を囲繞して設けられる。
【0008】さらに請求項3記載の発明によれば、回転
体には、その回転体の外端に開口されるとともに前記環
状室に連通される水抜き通路が設けられ、水抜き通路の
外端部に臨ませた吸水材がその少なくとも一部を外部に
露出させて回転体に着脱可能に装着される。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0010】図1および図2は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はウォータポンプの縦断面図、図2は
図1の2−2線断面図である。
【0011】先ず図1において、このウォータポンプの
ポンプケース10は、自動車用エンジンにおけるエンジ
ン本体11と、該エンジン本体11との間にポンプ室1
2を画成してエンジン本体11の側面に固着されるカバ
ー13とで構成され、該ポンプケース10に回転体14
が回転自在に支承される。
【0012】この回転体14は、ポンプ室12内に収納
されるインペラ15が軸方向内端に圧入、固定される回
転軸16の軸方向外端に、エンジンからの動力を伝達す
るための動力伝達用回転輪としてのプーリ17が設けら
れて成るものである。
【0013】ポンプケース10においてカバー13に
は、円筒状に形成された支持部18が一体に設けられて
おり、回転軸16は該支持部18を同軸に貫通して配置
される。またプーリ17は、タイミングベルトを係合す
るための歯19を外周に有して前記支持部18を囲繞す
る円筒部17aの一端に、圧入孔20を中心部に形成し
て半径方向内方に張出す鍔部17bが設けられて成るも
のであり、支持部18から外方に突出した回転軸16の
外端が、前記圧入孔20に圧入、固定される。
【0014】プーリ17における円筒部17aの内面と
支持部18の外面との間には、軸受としての複列ボール
ベアリング21が介設される。したがって回転体14は
該複列ボールベアリング21を介してカバー13すなわ
ちポンプケース10に回転自在に支承されることにな
る。しかも該複列ボールベアリング21において、その
内輪および外輪の軸方向両端部間にわたってはシール部
材22,22がそれぞれ設けられており、それらのシー
ル部材22,22は複列ボールベアリング21内への水
および塵埃の侵入を防止する。
【0015】カバー15における支持部18の軸方向内
端と、回転軸16との間には、従来周知のメカニカルシ
ール25が介設される。さらに前記複列ボールベアリン
グ21にほぼ対応する軸方向位置で、支持部18の内面
および回転軸16の外面間には、軸方向に間隔をあけて
一対のシール部材26,26が介設されており、両シー
ル部材26,26間にはグリース27が充填される。こ
のグリース27は、両シール部材26,26と回転軸1
6との間の潤滑作用を果たすとともに、回転軸16の軸
方向内方側にあるシール部材26から水分が漏出したと
してもその漏出水分のトラップ作用を果たすことができ
る。
【0016】回転軸16の軸方向に沿う内方側のシール
部材26とメカニカルシール25との間で、カバー13
内には回転軸16を囲む環状室28が形成されており、
この環状室28内で回転軸16にはメカニカルシール2
5側に向けて配置されたファン29が固定される。
【0017】またカバー13には、外端を外部に開放す
るとともに内端を環状室28にそれぞれ開口させた排水
孔30および水蒸気排出孔31が穿設されている。而し
て排水孔30は、回転軸16の回転方向に沿って内端か
ら外端に向かうにつれて回転軸16の半径方向外方位置
となるようにしてカバー13の下部に穿設されており、
また水蒸気排出孔31はカバー13の上部に穿設され
る。
【0018】図2を併せて参照して、回転体14には、
前記環状室28に連通される水抜き通路321 が設けら
れる。この水抜き通路321 は、外端開口部を蓋部材3
6で閉塞されて回転軸16に同軸に設けられる有底穴3
3と、メカニカルシール25に対応する位置で環状室2
8および有底穴33間を連通するようにして回転軸16
に穿設される多数の連通孔34と、蓋部材36近傍で有
底穴33内に通じるようにして回転軸16の一直径線に
沿って回転軸16および鍔部17bに穿設される一対の
排出孔35,35とから成る。
【0019】而して上記水抜き通路321 は、回転体1
4の回転に伴う遠心力が水の排出を促進させる側に作用
する方向で回転体14の外端に開口されるとともに環状
室28に連通されることになる。
【0020】一方、回転体14に対して静止位置にある
固定部材として、エンジン本体11を覆うエンジンカバ
ー37には、回転体14の外端を臨ませる開口部38が
設けられるとともに、水抜き通路321 の外端開口部す
なわち排出孔35,35の外端開口部を覆うようにして
水受け部39が設けられる。この水受け部39は、回転
体14の外端を同軸に囲繞して外方に延びる円筒部39
aの外端に、半径方向内方に張出す張出鍔39bが設け
られて成るものであり、排出孔35,35から排出され
る水を、水受け部39の少なくとも下部には溜めること
ができる。
【0021】また水受け部39には、回転体14の外端
を囲繞するようにしてスポンジから成る吸水材401
着脱可能に充填、支持される。さらに水受け部39にお
ける円筒部39aには、その上半部に複数の換気孔41
…が穿設され、プーリ17における鍔部17bの外周縁
には、回転体14の回転時に吸水材401 に向けて風を
送るための複数のフィン42が突設される。
【0022】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、ウォータポンプの作動時にポンプ室12と環状室
28との間は、メカニカルシール25でシールされてお
り、ポンプ室12内の水が環状室28に漏出することは
ほぼ阻止されるが、メカニカルシール25による完全な
シールは困難であり、メカニカルシール25における摩
擦熱により蒸発した水蒸気を含む微量の水の環状室28
への漏出は避け難い。しかるに、回転体14には、メカ
ニカルシール25の近傍で環状室28に通じる水抜き通
路321 が設けられており、この水抜き通路321 の外
端開口部は、回転体14の回転に伴う遠心力が水の排出
を促進させる側に作用する方向で回転体14の外端に開
口される。したがって環状室28内に侵入した水は、回
転体14の回転に応じて水抜き通路321 から効率よく
外部に排出されることになる。しかも水抜き通路321
の外端開口部を囲繞して吸水材401 が水受け部39に
充填されているので、水抜き通路321 から排出された
水を吸水材401 で受けて溜めることができ、排出され
た水が外部に飛散することはない。また吸水材40 1
は、フィン42からの送風が当り、しかも水受け部39
に複数の換気孔41が設けられていることにより、吸水
材401 に吸水された水を効率よく蒸発させることがで
き、吸水材401 の吸水能力を比較的長期間にわたって
高く保持することができる。しかも吸水材401 は、外
部に露出しているので、大量の水を吸水して変色した
ら、それを容易に目視確認することができ、速やかな交
換が可能である。
【0023】また上記水抜き通路321 による水抜きが
不完全であったとしても、環状室28内ではファン29
により外部から空気が導入されており、その導入空気に
は遠心力が作用する。したがってメカニカルシール25
から環状室28に漏出した水および水蒸気にも遠心力が
作用し、水蒸気の一部および水は排水孔30から外部
に、また残余の水蒸気は水蒸気排出孔31から外部に排
出される。
【0024】さらに環状室28および複列ボールベアリ
ング21間には、一対のシール部材26,26が配設さ
れており、内方側のシール部材26から水分が漏出した
としても両シール部材26,26間のグリース27で水
分の漏洩を止めることができるので、環状室28から複
列ボールベアリング21側に水分が漏出することを確実
に阻止することができ、耐水性を向上することができ
る。
【0025】図3は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0026】支持部18の軸方向外方のシール部材26
と、複列ボールベアリング21との間には、回転軸16
を囲む環状室43が形成されており、この環状室43に
通じる複数の水抜き通路322 …が、回転体14におけ
る鍔部17bの外縁に設けられる。而して各水抜き通路
322 …は、内端を環状室43に連通させるとともに外
端を吸水材401 に向けて開口せしめるものであり、回
転軸16の軸方向に沿って外方に向かうにつれて半径方
向外方位置となるように傾斜して前記鍔部17bの外縁
に穿設される。而して、各水抜き通路322 は、回転体
14の回転に伴う遠心力が水の排出を促進させる側に作
用する方向で回転体14の外端に開口されるとともに環
状室43に連通されることになり、水受け部39で固定
的に保持された吸水材401 が各水抜き通路322 …の
外端開口部を囲繞することになる。
【0027】この第2実施例によっても上記第1実施例
と同様の効果を奏することができる。
【0028】ところで、上記第1および第2実施例にお
いて、水受け部39から吸水材40 1 を取外すことも可
能であり、水抜き通路321 ,322 から排出される水
を水受け部39で受けるとともに該水受け部39の下部
に所定量の水を溜めることができ、水受け部39から水
が溢れても複列ボールベアリング21に水が侵入するお
それはない。
【0029】図4および図5は本発明の第3実施例を示
すものであり、図4はウォータポンプの縦断面図であっ
て図5の4−4線に沿う断面図、図5は図4の5−5線
に沿う回転体の断面図である。
【0030】回転体14には、外端開口部を蓋部材36
で閉塞されて回転軸16に同軸に設けられる有底穴33
と、メカニカルシール25に対応する位置で環状室28
および有底穴33間を連通するようにして回転軸16に
穿設される多数の連通孔34と、蓋部材36近傍で有底
穴33内に通じるようにして回転軸16および鍔部17
bに十字状に穿設される4つの排出孔35…とから成る
水抜き通路323 が設けられ、回転体14には、水抜き
通路323 の外端開口部すなわち4つの排出孔35…の
開口部に臨ませた吸水材402 が着脱可能に装着され
る。
【0031】回転体14におけるプーリ17の鍔部17
bには、その軸線まわりに等間隔をあけて上記4つの排
出孔35…にそれぞれ対応する位置に4つの孔44…が
穿設される。一方、吸水材402 は、保持部材45に装
填されるものであり、該保持部材45は、外筒部45a
と、該外筒部45aで同軸に囲繞される内筒部45b
と、外筒部45aおよび内筒部45bの内端間を連結す
る底板部45cと、前記孔44…にそれぞれ嵌合される
べく底板部45cに連設される4つの有底円筒部45d
…とを備えるものであり、各有底円筒部45d…に対応
する位置で内筒部45bには各排出孔35…を臨ませる
切欠き46…が設けられる。
【0032】この第3実施例によると、回転体14の回
転に応じて各排出孔35…から排出される水が、該回転
体14に装着された吸水材402 に吸水され、しかも吸
水材402 が回転体14とともに回転するので吸水材4
2 の乾燥が促進される。また吸水材402 の一部は外
部に露出しているので、過度の吸水による変色を目視確
認し易く、交換も容易である。
【0033】図6は本発明の第4実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0034】回転体14には、回転軸16に同軸に設け
られる有底穴33と、メカニカルシール25に対応する
位置で環状室28および有底穴33間を連通するように
して回転軸16に穿設される多数の連通孔34と、有底
穴33の外端部に通じるようにして回転軸16および鍔
部17bに穿設される複数の排出孔35…とから成る水
抜き通路324 が設けられ、回転体14には、水抜き通
路324 の外端部に臨ませる吸水材403 が着脱可能に
装着される。すなわち吸水材403 は、棒状に形成され
るものであり、その一部を外部に露出させるとともに排
出孔35…の内端よりも軸方向内方に突入するようにし
て水抜き通路324 における有底孔33の外端開口部に
挿入される。したがって、回転体14の回転に応じて各
排出孔35…から排出される気流に同伴された水が、有
底穴33から排出孔35…に流通する間に、吸水材40
3 に吸水されることになる。
【0035】また排水孔30にも、一部を外部に露出さ
せるようにした棒状の吸水材404が装着され、環状室
28内においてメカニカルシール25および回転軸16
間にも円筒状の吸水材405 が挿入される。
【0036】この第4実施例によると、回転体14の回
転に応じた遠心力により排出孔35…から外部に向けて
空気が効率よく排出されることになり、その気流中に同
伴した水を吸水材403 で効率よく吸水することができ
るとともに、吸水材403 を流通する空気流により吸水
材403 を効率よく乾燥することができる。また吸水材
403 の一部が外部に露出していることにより、吸水材
403 の過度の吸水による変色を目視確認できるととも
に交換も容易である。
【0037】さらにメカニカルシール25および回転軸
16間に挿入した吸水材405 によりメカニカルシール
25から環状室28に水が流れることを極力抑制すると
ともに、その吸水材405 に吸水された水を水抜き通路
324 に流れる気流中に同伴させることができる。しか
も排水孔30に吸水材404 が装着されていることによ
り、環状室28内に入った小量の水を吸水材404 で吸
水することにより、複列ボールベアリング21への水の
侵入をより確実に阻止することができる。
【0038】本発明のさらに他の実施例として、図6に
おける排出孔35…を省略するようにしてもよく、そう
すると、環状室28内から水抜き通路としての有底穴3
3に流出した水に遠心力を作用させることはできない
が、吸水材403 を効率よく乾燥することができるの
で、環状室28への水の逆流を防止することができる。
【0039】以上の各実施例では、軸受として複列ボー
ルベアリング22を用いたが、ローラベアリングやすべ
り軸受等の他の軸受を用いたものにも本発明を適用可能
である。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、回転体には、該回転体の回転に伴う遠心力が水の排
出を促進させる側に作用する方向で回転体の外端に開口
されるとともに前記環状室に連通される水抜き通路が設
けられ、回転体に対して静止位置にある固定部材に、前
記水抜き通路の外端開口部を囲繞する吸水材が着脱可能
に支持されるので、メカニカルシールから環状室側に洩
れた水を回転体の回転に応じて水抜き通路で効率よく外
部に排出し、軸受への水の侵入を防止することができ、
しかも外部に排出された水を吸水材で吸水することによ
り水が飛散することを確実に防止することができ、吸水
材の交換も容易である。
【0041】また請求項2記載の発明によれば、回転体
には、該回転体の回転に伴う遠心力が水の排出を促進さ
せる側に作用する方向で回転体の外端に開口されるとと
もに前記環状室に連通される水抜き通路が設けられ、回
転体に対して静止位置にある固定部材に、少なくとも下
部に水を溜めることを可能とした水受け部が前記水抜き
通路の外端開口部を囲繞して設けられるので、メカニカ
ルシールから環状室側に洩れた水を回転体の回転に応じ
て水抜き通路で効率よく外部に排出し、軸受への水の侵
入を防止することができ、しかも外部に排出された水を
水受け部で受けることにより水が飛散することを確実に
防止することができる。
【0042】さらに請求項3記載の発明によれば、回転
体には、その回転体の外端に開口されるとともに前記環
状室に連通される水抜き通路が設けられ、水抜き通路の
外端部に臨ませた吸水材がその少なくとも一部を外部に
露出させて回転体に着脱可能に装着されるので、メカニ
カルシールから環状室側に洩れた水を水抜き通路に導出
し、しかも水抜き通路の外端部で吸水材により吸水する
ことにより外部への水の飛散を防止することが可能であ
り、また吸水材の乾燥を効率よく行なうことができると
ともに吸水材の交換も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のウォータポンプの縦断面図であ
る。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】第2実施例のウォータポンプの縦断面図であ
る。
【図4】第3実施例のウォータポンプの縦断面図であっ
て図5の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿う回転体の断面図である。
【図6】第4実施例のウォータポンプの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10・・・・・・ポンプケース 12・・・・・・ポンプ室 14・・・・・・回転体 15・・・・・・インペラ 16・・・・・・回転軸 17・・・・・・動力伝達用回転輪としてのプーリ 21・・・・・・軸受としての複列ボールベアリング 25・・・・・・メカニカルシール 28,43・・・・・・環状室 321 ,322 ,323 ,324 ・・・・・・水抜き通
路 37・・・・・・固定部材としてのエンジンカバー 39・・・・・・水受け部 401 ,402 ,403 ・・・・・・吸水材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−125819(JP,U) 実開 昭63−154789(JP,U) 実開 平2−90399(JP,U) 実開 昭62−150596(JP,U) 実開 平3−56900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 29/00 - 29/16 F04D 29/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ室(12)に収納されるインペラ
    (15)を軸方向内端に有する回転軸(16)の外端に
    動力伝達用回転輪(17)が設けられて成る回転体(1
    4)が、軸受(21)を介してポンプケース(10)に
    回転自在に支承され、前記軸受(21)よりも内方で回
    転軸(16)およびポンプケース(10)間にはメカニ
    カルシール(25)が介装され、軸受(21)およびメ
    カニカルシール(25)間には回転軸(16)を囲む環
    状室(28,43)が形成されるウォータポンプにおい
    て、回転体(14)には、該回転体(14)の回転に伴
    う遠心力が水の排出を促進させる側に作用する方向で回
    転体(14)の外端に開口されるとともに前記環状室
    (28,43)に連通される水抜き通路(321 ,32
    2 )が設けられ、回転体(14)に対して静止位置にあ
    る固定部材(37)に、前記水抜き通路(321 ,32
    2 )の外端開口部を囲繞する吸水材(401)が着脱可
    能に支持されることを特徴とするウォータポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンプ室(12)に収納されるインペラ
    (15)を軸方向内端に有する回転軸(16)の外端に
    動力伝達用回転輪(17)が設けられて成る回転体(1
    4)が、軸受(21)を介してポンプケース(10)に
    回転自在に支承され、前記軸受(21)よりも内方で回
    転軸(16)およびポンプケース(10)間にはメカニ
    カルシール(25)が介装され、軸受(21)およびメ
    カニカルシール(25)間には回転軸(16)を囲む環
    状室(28,43)が形成されるウォータポンプにおい
    て、回転体(14)には、該回転体(14)の回転に伴
    う遠心力が水の排出を促進させる側に作用する方向で回
    転体(14)の外端に開口されるとともに前記環状室
    (28,43)に連通される水抜き通路(321 ,32
    2 )が設けられ、回転体(14)に対して静止位置にあ
    る固定部材(37)に、少なくとも下部に水を溜めるこ
    とを可能とした水受け部(39)が前記水抜き通路(3
    1 ,322 )の外端開口部を囲繞して設けられること
    を特徴とするウォータポンプ。
  3. 【請求項3】 ポンプ室(12)に収納されるインペラ
    (15)を軸方向内端に有する回転軸(16)の外端に
    動力伝達用回転輪(17)が設けられて成る回転体(1
    4)が、軸受(21)を介してポンプケース(10)に
    回転自在に支承され、前記軸受(21)よりも内方で回
    転軸(16)およびポンプケース(10)間にはメカニ
    カルシール(25)が介装され、軸受(21)およびメ
    カニカルシール(25)間には回転軸(16)を囲む環
    状室(28)が形成されるウォータポンプにおいて、回
    転体(14)には、その回転体(14)の外端に開口さ
    れるとともに前記環状室(28)に連通される水抜き通
    路(323 ,324 )が設けられ、水抜き通路(3
    3 ,324 )の外端部に臨ませた吸水材(402 ,4
    3 )がその少なくとも一部を外部に露出させて回転体
    (14)に着脱可能に装着されることを特徴とするウォ
    ータポンプ。
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