JP3081869U - 転造ねじ - Google Patents

転造ねじ

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JP3081869U
JP3081869U JP2001003039U JP2001003039U JP3081869U JP 3081869 U JP3081869 U JP 3081869U JP 2001003039 U JP2001003039 U JP 2001003039U JP 2001003039 U JP2001003039 U JP 2001003039U JP 3081869 U JP3081869 U JP 3081869U
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screw
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益廣 徳増
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株式会社徳増製作所
サンコーインダストリー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転造ねじでは、ねじ先端のねじ山の加工精度が
低い場合がある。 【解決手段】本転造ねじ1では、ねじ軸3の円柱状部分
6のねじ山5の全角である第1の角度K1よりも、ねじ
軸3の先端4のテーパ状部分7に対応するねじ山5の全
角である第2の角度K2を大きくした。転造時の塑性変
形量の差に対応して、ねじ先端4のねじ山5の頂部10
の設計形状を大きくしたので、転造時に、肉がねじ山5
に十分に行き渡り、加工不良を抑制できる。第1の角度
K1は、35〜45度、例えば、40度が好ましい。第
2の角度K2は、55〜65度、例えば、60度が好ま
しい。この場合、緩みにくいタッピンねじを実用するの
に好ましい。 【効果】パーティクルボード用のタッピンねじに好適。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
例えば、タッピンねじ等の転造ねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、タッピンねじ等のねじ山の形状、例えば、ねじ山の頂部を挟む一対の傾 斜面のなす角度(以下「全角」ともいう。)は、途中で変化することはなく、一 定値とされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、転造ねじのねじ山の加工精度は、ねじ軸の円柱状部分よりもねじ先 端近傍のテーパ状部分で低下する傾向にある。例えば、テーパ状部分のねじ山の 頂部の転造された形状が、設計された適切な形状(以下「設計形状」という。) とならないことがある。 というのは、転造時のテーパ状部分の塑性変形量は円柱状部分よりも相対的に 多くなるのに対して、ねじ山の設計形状がテーパ状部分と円柱状部分とで同形と されていたので、転造時に肉はテーパ状部分のねじ山の設計形状の頂部に対応す る位置まで流れ難く、その結果、加工不良が生じると考えられる。
【0004】 そこで、本考案の目的は、上述の技術的課題を解決し、テーパ状部分でのねじ 山の加工精度を高めることができる転造ねじを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および考案の効果】
請求項1に記載の考案は、ねじ軸の軸線を含む平面で切るねじ山の断面におい て、ねじ山の頂部を挟む頭部側傾斜面とねじ先端側傾斜面とのなす角度として、 ねじ軸の円柱状部分に対応する第1の角度と、ねじ軸の先端のテーパ状部分に対 応する第2の角度とを設定し、第2の角度を第1の角度よりも大きくしたことを 特徴とする転造ねじを提供する。
【0006】 この構成によれば、転造時にテーパ状部分のねじ山の頂部に肉を寄せ易いので 、所望の設計形状を達成できる。その結果、高加工精度が実現される。 請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の転造ねじにおいて、上記第1の角 度は35度〜45度であり、第2の角度は55度〜65度であることを特徴とす る転造ねじを提供する。 この構成は、例えば、タッピンねじに好ましい。すなわち、タッピンねじの円 柱状部分での全角を通常よりも小さくできるので、ねじ山が相手材に鋭く食い込 むことができる結果、緩み難くしかもねじ込み時の抵抗を低減できる。
【0007】 ここで、第1の角度が35度未満の場合には、ねじ山を形成し易い円柱状部分 であっても、ねじ山の加工精度が低くなる場合がある。 また、第1の角度が45度を超える場合には、緩み難い効果が得られない場合 がある。 第2の角度が55度未満の場合には、テーパ状部分のねじ山の加工精度が低く なる場合がある。
【0008】 第2の角度が65度を超える場合には、テーパ状部分と円柱状部分との間でね じ山の傾斜面がなめらかにつながり難いので、ねじ込み難くなる場合がある。 請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の転造ねじにおいて、上記第1の角 度は40度であり、第2の角度は60度であることを特徴とする転造ねじを提供 する。 この角度が好ましい。すなわち、上述の構成により、転造ねじの個体ごとの加 工精度のばらつきを小さくできるので、高加工精度の転造ねじを安定して得るこ とができる。
【0009】 請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の転造ねじにおいて、上記ねじ軸の 円柱状部分において、ねじ山の頂部を通過してねじ軸と直交する平面に対して、 頭部側傾斜面のなす角度は10度であり、上記平面に対してねじ先端側傾斜面の なす角度は30度であることを特徴とする転造ねじを提供する。 この考案によれば、使用時に転造ねじが引っ張られるときに、頭部側傾斜面の 楔作用による相手材の変形が小さくて済むので、除荷後にも転造ねじは安定して 保持される。その結果、より一層緩み難い転造ねじを実現できる。
【0010】 請求項5に記載の考案は、請求項3に記載の転造ねじにおいて、上記ねじ軸の テーパ状部分において、ねじ山の頂部を通過してねじ軸と直交する平面に対して 、頭部側傾斜面のなす角度とねじ先端側傾斜面のなす角度とは略等しいことを特 徴とする転造ねじを提供する。 この考案によれば、転造時に肉をねじ山の頂部に寄せ易い。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本考案の 一実施形態を示す転造ねじであるタッピンねじの正面図とその要部拡大断面図で ある。 転造ねじ1は、円錐台形状の頭部2と、この頭部2に連続して形成されたねじ 軸3とを有している。ねじ軸3には、頭部2の近傍からねじ先端4にまで全体に ほぼ一定ピッチのねじ山5が形成されている。ねじ軸3は、軸線に沿った途中部 から、頭部2と反対側となる先端4にかけて、錐状に細く形成されている。頭部 2の端部には、ねじ込み用工具と係合するすり割り溝(図示せず)が形成されて いる。
【0012】 ねじ軸3は、頭部寄りにある円柱状部分6と、先端近傍にあるテーパ状部分7 とを有している。円柱状部分6とテーパ状部分7との外周面に連続して、上述の ねじ山5が形成されている。円柱状部分6では、そのねじ山5の外径は、軸線方 向に沿ってほぼ一定に形成されている。一方、テーパ状部分7では、ねじ山5の 外径は先端4に向けて徐々に細くされている。 ねじ山5は、ねじ軸3の軸線8を含む断面において、略3角形形状に形成され 、この三角形形状の頂部10を挟む2つの傾斜面11,12を有している。これ ら2つの傾斜面同士は、三角形形状の頂部10でR形状をなして互いに接続され ている。
【0013】 本考案では、ねじ軸3の軸線8を含む平面で切るねじ山5の上述の断面におい て、ねじ山5の頂部10を挟む頭部側傾斜面11とねじ先端側傾斜面12とのな す角度として、ねじ軸3の円柱状部分6に対応する第1の角度K1(全角K1と もいう。)と、ねじ軸3の先端4のテーパ状部分7に対応する第2の角度K2( 全角K2ともいう。)とを異ならせて設定している。特に、この第2の角度K2 を第1の角度K1よりも大きくしている。
【0014】 このように本考案の実施形態によれば、第2の角度K2を第1の角度K1より も大きくすることにより、転造時にテーパ状部分7のねじ山5の頂部10に肉を 寄せ易いので、所望の設計形状を達成できる。その結果、高加工精度が実現され る。 第1の角度K1は35度〜45度、例えば、40度であり、第2の角度K2は 55度〜65度、例えば、60度である。
【0015】 第1の角度K1および第2の角度K2を上述の角度範囲内の値にすることによ り、例えば、実用的なタッピンねじを得ることができる。すなわち、タッピンね じの円柱状部分6での全角K1を通常よりも小さくできるので、ねじ山5が相手 材に鋭く食い込むことができる結果、緩み難くしかもねじ込み時の抵抗を低減す ることができる。 なお、ねじ山5の全角が小さくなると、通常、加工精度が低下する傾向にある が、これに対して本考案の転造ねじ1では、上述のように高加工精度を得られる ので、ねじ山5の全角K1を小さくしても、問題ない。
【0016】 ここで、第1の角度K1および第2の角度K2を上述の角度範囲内の値に定め る意義は以下の通りである。すなわち、第1の角度K1が35度未満の場合には 、ねじ山5の形成し易い円柱状部分6であっても、ねじ山5の加工精度が低くな る場合がある。また、第1の角度K1が45度を超える場合には、緩み難い効果 が得られない場合がある。第2の角度K2が55度未満の場合には、テーパ状部 分7のねじ山5の加工精度が低くなる場合がある。第2の角度K2が65度を超 える場合には、テーパ状部分7と円柱状部分6との間で、ねじ山5の傾斜面11 ,12がなめらかにつながり難いので、ねじ込み難くなる場合がある。
【0017】 特に、第1の角度K1を40度とし、第2の角度K2を60度とする構成が好 ましい。すなわち、この構成により、転造ねじ1の個体ごとの加工精度のばらつ きを小さくできるので、高加工精度の転造ねじを安定して得ることができる。 また、ねじ軸3の円柱状部分6において、ねじ山5の頂部10を通過してねじ 軸3と直交する平面9に対して、頭部側傾斜面11のなす角度K3は10度であ り、上記平面9に対してねじ先端側傾斜面12のなす角度K4は30度とされて いる。
【0018】 第1の角度K1を上述の2つの角度K3,K4の値で構成する場合には、上述 の2つの角度K3,K4が互いに等しくされている場合と比べて、使用時に、転 造ねじ1が引っ張り荷重を受けるときの、頭部側傾斜面11の楔作用による相手 材の変形が小さくて済む。その結果、除荷後にも転造ねじ1は安定して相手材に より保持されるので、より一層緩み難い転造ねじ1を実現できる。 ねじ軸3のテーパ状部分7において、ねじ山5の頂部10を通過してねじ軸3 と直交する平面9に対して、頭部側傾斜面11のなす角度K5とねじ先端側傾斜 面12のなす角度K6とは略等しくされている。
【0019】 これらの角度K5,K6の構成が好ましく、これにより、転造時に肉をねじ山 5の頂部10に寄せ易くできる。 また、第1の角度K1を上述の角度範囲内に決めた転造ねじ1は、例えば、表 面は固いが内部は脆いという性質のパーティクルボード用のタッピンねじに好ま しい。すなわち、このタッピンねじをパーティクルボードにねじ込むときに、ね じ込まれたねじ軸3の円柱状部分6のねじ山5は、パーティクルボード内部に鋭 く食い込み、組織の破壊が周囲に広がることを抑制できるので、パーティクルボ ード自身の強度低下を抑制できる。しかも、ねじ込まれたねじ山5がパーティク ルボード内部に深く食い込むので、強い締結力を発揮することができ、さらに、 緩み難くできる。
【0020】 なお、全角が60度のねじ山5をねじ軸3全体に形成したタッピンねじでは、 ねじ込み時に、パーティクルボードの組織を壊し、この組織によるねじの保持力 を弱めて、緩み易くなる。また、ねじ軸3のねじ山5の全角が、例えば、ねじ軸 3の全体で上述の40度にされたタッピンねじでは、転造時にテーパ状部分7の ねじ山5の形成不良が生じる虞がある。 なお、本考案は、タッピンねじの他、木ねじ等にも適用することができる。
【0021】 その他、本考案の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可能で ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態である転造ねじの正面図お
よび要部拡大断面図であり、(a)に転造ねじの全体の
正面図を示し、(b)に(a)のB部の断面図を示し、
(c)に(a)のC部の断面図を示している。
【符号の説明】
1 転造ねじ 3 ねじ軸 4 ねじ先端 5 ねじ山 6 円柱状部分 7 テーパ状部分 8 ねじ軸の軸線 9 ねじ山の頂部を通過してねじ軸と直交する平面 10 ねじ山の頂部 11 頭部側傾斜面 12 ねじ先端側傾斜面 K1 第1の角度(頭部側傾斜面とねじ先端側傾斜面と
のなす角度) K2 第2の角度(頭部側傾斜面とねじ先端側傾斜面と
のなす角度) K3 円柱状部分において平面9に対して頭部側傾斜面
のなす角度 K4 円柱状部分において平面9に対してねじ先端側傾
斜面のなす角度 K5 テーパ状部分において平面9に対して頭部側傾斜
面のなす角度 K6 テーパ状部分において平面9に対してねじ先端側
傾斜面のなす角度

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ軸の軸線を含む平面で切るねじ山の断
    面において、ねじ山の頂部を挟む頭部側傾斜面とねじ先
    端側傾斜面とのなす角度として、ねじ軸の円柱状部分に
    対応する第1の角度と、ねじ軸の先端のテーパ状部分に
    対応する第2の角度とを設定し、第2の角度を第1の角
    度よりも大きくしたことを特徴とする転造ねじ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の転造ねじにおいて、 上記第1の角度は35度〜45度であり、第2の角度は
    55度〜65度であることを特徴とする転造ねじ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の転造ねじにおいて、 上記第1の角度は40度であり、第2の角度は60度で
    あることを特徴とする転造ねじ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の転造ねじにおいて、 上記ねじ軸の円柱状部分において、ねじ山の頂部を通過
    してねじ軸と直交する平面に対して、頭部側傾斜面のな
    す角度は10度であり、上記平面に対してねじ先端側傾
    斜面のなす角度は30度であることを特徴とする転造ね
    じ。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の転造ねじにおいて、 上記ねじ軸のテーパ状部分において、ねじ山の頂部を通
    過してねじ軸と直交する平面に対して、頭部側傾斜面の
    なす角度とねじ先端側傾斜面のなす角度とは略等しいこ
    とを特徴とする転造ねじ。
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