JP3081411B2 - 工作機械の機械パラメータの補正方法及びその装置 - Google Patents

工作機械の機械パラメータの補正方法及びその装置

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JP3081411B2 JP05152113A JP15211393A JP3081411B2 JP 3081411 B2 JP3081411 B2 JP 3081411B2 JP 05152113 A JP05152113 A JP 05152113A JP 15211393 A JP15211393 A JP 15211393A JP 3081411 B2 JP3081411 B2 JP 3081411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,工作機械の機械パラメ
ータの補正方法及びその装置に係わり,詳しくはプログ
ラム制御されるリンク機構等の機構の先端に取り付けら
れた加工工具により加工対象物を加工して形状創成を行
う工作機械の作動特性を決定する機械パラメータを補正
する工作機械の機械パラメータの補正方法及びその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,NC工作機械の機差補正は,リン
ク機構等の先端に取り付けられたエンドミルや砥石等の
標準の加工工具を用いてワークを例えば円筒形状に加工
し,加工された形状と目標とする形状との差を評価する
ことにより行われていた。この加工された形状とは,即
ち,加工工具の加工点又は加工線の包絡図形である。そ
して,機差補正が必要であると評価された場合,NC工
作機械のオフセット量,回転数等の機械パラメータの補
正を行う必要があるが,この機械パラメータの補正はも
ともと人手により当該機械パラメータを直接計測して行
われていた。しかし補正する機械パラメータが多いた
め,その計測に時間がかかり,また,直接計測が困難な
機械パラメータ(例えば軸の倒れ等)があり,更には個
人差が生じやすい等の問題があった。このため,本発明
者等は次のような補正方法を開発した(特願平04−0
31665号公報)。図10はこのような従来の工作機
械の機械パラメータの補正方法の一例における概略フロ
ーを示す説明図,図11は従来の加工工具の軌跡と包絡
面との関係を示す説明図である。図10に示す如く,従
来の補正方法は,砥石2により研削されるワーク3の加
工目標形状をNC研削機1の機械パラメータqを含めて
モデル化した座標変換演算(加工工具の軌跡から上記加
工目標形状への変換)用の形状創成モデルMを入力し
(S1),NC研削機1の座標系の作動特性データ(即
ち加工工具の軌跡データ)であるNCデータDsiを入力
し(S2),上記形状創成モデルMを用いてNCデータ
siをワーク3の座標系の第1の形状創成面データDmi
に変換し(S3),一方NCデータDsiに基づいてNC
研削機1を駆動することによりワーク3を実研削し(S
4),この実研削して得られた形状創成面からワーク3
の座標系の第2の形状創成面データDdiを三次元計測し
(S5),ステップS3で座標変換して得られた第1の
形状創成面データDmiとステップS5で計測された第2
の形状創成面データDdiとを比較することにより形状創
成モデルMに含まれる機械パラメータqを補正する(S
6)ように構成されている。図11はこのNC研削機1
に用いられる加工工具である円筒型砥石2の軌跡とその
包絡面との関係を示すものであり,この包絡面は上記形
状創成面に相当するものである。このように,工作機械
の機械パラメータを含む形状創成モデルを用いて算出さ
れた加工目標形状データと実加工形状データとの比較に
より,当該機械パラメータの全てを迅速且つ正確に補正
することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
工作機械の機械パラメータの補正方法では,評価の対象
を加工形状(包絡図形)としているため,計測された加
工形状の情報から加工形状を創成したリンク先端の加工
工具の軌跡(位置,姿勢)が一意に定まらないことがあ
る。例えば図11に示すような加工工具(円筒型砥石)
の軌跡に対しては包絡面に平行な方向に工具軌跡がずれ
ても,同一平面として解釈される。このため,包絡面の
位置情報が定義できず,補正された機械パラメータが一
意に定まる保証はなかった。本発明は,このような従来
の技術における課題を解決するためのなされたものであ
り,その目的は工作機械の機械パラメータの絶対値を一
意に導出することができる工作機械の機械パラメータの
補正方法及びその装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,プログラム制御される機構の先端に取り付けら
れた加工工具により加工対象物を加工して形状創成を行
う工作機械の作動特性を決定する機械パラメータを補正
する工作機械の機械パラメータの補正方法であって,上
記加工工具の軌跡と該加工工具により加工される上記加
工対象物の加工目標形状との関係を上記機械パラメータ
を含めてモデル化した座標変換演算用の形状創成モデル
を入力し,上記加工工具の軌跡データを入力し,上記形
状創成モデルを用いて上記軌跡データを上記加工対象物
の座標系の第1の形状創成面データに変換し,上記軌跡
データに基づいて上記工作機械を駆動することにより上
記加工対象物を実加工して得られた形状創成面を三次元
計測して該加工対象物の座標系の第2の形状創成面デー
タを求め,上記第1の形状創成面データと上記第2の形
状創成面データとに基づいて上記形状創成モデルに含ま
れる上記機械パラメータを補正する工作機械の機械パラ
メータの補正方法において,上記加工工具を複数の第2
の形状創成面データを得るような複数の加工面を有する
加工工具にすると共に,第1の形状創成面データをメモ
リに複数取り込み,上記複数の第1の形状創成面データ
に基づいて上記形状創成モデルに含まれる機械パラメー
タを補正するための第1の参照点を演算し,上記加工工
具に対応する上記複数の第2の形状創成面データに基づ
いて上記形状創成モデルに含まれる機械パラメータを補
正するための第2の参照点を演算し,上記第1の参照点
と上記第2の参照点とを比較することにより上記機械パ
ラメータを補正することを特徴とする工作機械の機械パ
ラメータの補正方法である。
【0005】また,プログラム制御される機構の先端に
取り付けられた加工工具により加工対象を加工して形状
創成を行う工作機械の作動特性を決定する機械パラメー
タを補正する工作機械の機械パラメータの補正装置であ
って,上記加工工具の軌跡と該加工工具により加工され
る上記加工対象物の加工目標形状との関係を上記機械パ
ラメータを含めてモデル化した座標変換演算用の形状創
成モデルを入力するモデル入力手段と,上記加工工具の
軌跡データを入力するデータ入力手段と,上記モデル入
力手段により入力された形状創成モデルを用いて上記デ
ータ入力手段により入力された軌跡データを上記加工対
象物の座標系の第1の形状創成面データに変換する変換
手段と,上記データ入力手段により入力された軌跡デー
タに基づいて上記加工機械を駆動することにより上記加
工対象物を実加工して得られた形状創成面を三次元計測
して該加工対象物の座標系の第2の形状創成面データを
求める計測手段と,上記変換手段により変換された第1
の形状創成面データと上記計測手段により計測された第
2の形状創成面データとに基づいて上記形状創成モデル
に含まれる上記機械パラメータを補正する補正手段とを
具備する工作機械の機械パラメータの補正装置におい
て,上記加工工具を複数の第2の形状創成面データを得
るような複数の加工面を有する加工工具にすると共に,
上記変換手段により変換された第1の形状創成面データ
を複数取り込むメモリと,上記メモリに取り込まれた複
数の第1の形状創成面データに基づいて上記形状創成モ
デルに含まれる機械パラメータを補正するための第1の
参照点を演算する第1の演算手段と,上記計測手段によ
り計測された上記加工工具に対応する上記複数の第2の
形状創成面データに基づいて上記形状創成モデルに含ま
れる機械パラメータを補正するための第2の参照点を演
算する第2の演算手段とを設け,上記第1の演算手段に
より演算された第1の参照点と上記第2の演算手段によ
り演算された第2の参照点とを上記補正手段により比較
することにより上記機械パラメータを補正することを特
徴とする工作機械の機械パラメータの補正装置である。
【0006】
【作用】本発明の工作機械の機械パラメータの補正方法
及びその装置によれば,加工工具の軌跡と該加工工具に
より加工される加工対象物の加工目標形状との関係を機
械パラメータを含めてモデル化した座標変換演算用の形
状創成モデルが入力され,上記加工工具の軌跡データが
入力され,上記形状創成モデルを用いて上記軌跡データ
が上記加工対象物の座標系の第1の形状創成面データに
変換され,上記軌跡データに基づいて工作機械を駆動す
ることにより上記加工対象物を実加工して得られた形状
創成面を三次元計測して該加工対象物の座標系の第2の
形状創成面データが求められ,上記第1の形状創成面デ
ータと上記第2の形状創成面データとに基づいて上記形
状創成モデルに含まれる上記機械パラメータが補正され
るに際し,上記加工工具が,複数の第2の形状創成面デ
ータを得るような複数の加工面を有する加工工具にされ
ると共に,第1の形状創成面データがメモリに複数取り
込まれ,上記複数の第1の形状創成面データに基づいて
上記形状創成モデルに含まれる機械パラメータを補正す
るための第1の参照点が演算され,上記加工工具に対応
する上記複数の第2の形状創成面データに基づいて上記
形状創成モデルに含まれる機械パラメータを補正するた
めの第2の参照点が演算され,上記第1の参照点と上記
第2の参照点とが比較されることにより上記機械パラメ
ータが補正される。上記第1の参照点と第2の参照点と
はいずれも三次元空間内において一意に定まるものであ
るため,補正された機械パラメータについても一意に定
めることができる。その結果,工作機械の機械パラメー
タの絶対値を一意に導出することができる工作機械の機
械パラメータの補正方法及びその装置を得ることができ
る。
【0007】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する正確のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係わる工作機械の機械パ
ラメータの補正方法の概略フローを示す説明図,図2は
上記補正方法による補正装置Aの概略構成を示すブロッ
ク図,図3はV型砥石の概略形状を示す説明図,図4は
V型砥石の軌跡と包絡断面との関係を示す説明図,図5
はV型砥石による創成形状を示す説明図,図6はNC工
作機械の座標系を示す説明図,図7は5軸NC研削機の
座標系と機械パラメータとを示す説明図,図8は試験研
削状態を示す説明図,図9はオイラー角を示す説明図で
ある。尚,前記図10に示した従来の工作機械の機械パ
ラメータの補正方法の一例における概略フローを示す説
明図と共通する要素には同一符号を使用する。図1に示
す如く,本実施例に係わる工作機械の機械パラメータの
補正方法は,プログラム制御されるリンク機構の先端に
取り付けられた砥石2(加工工具に相当)によりワーク
3(加工対象物に相当)を加工して形状創成を行うNC
研削機1(工作機械に相当)の作動特性を決定する機械
パラメータqを補正する方法であって,砥石2の軌跡と
この砥石2により加工されるワーク3の加工目標形状と
の関係を機械パラメータqを含めてモデル化した座標変
換演算用の形状創成モデルMを入力し(S1),NC研
削機1の座標系の作動特性データであるNCデータDsi
(加工工具の軌跡データに相当)を入力し(S2),形
状創成モデルMを用いてNCデータDsiをワーク3の座
標系の第1の形状創成面データDmiに変換し(S3),
NCデータDsiに基づいてNC研削機1を駆動すること
によりワーク3を加工し(S4),この加工により得ら
れた形状創成面を三次元計測してワーク3の座標系の第
2の形状創成面データDdiを求め(S5),第1の形状
創成面データDmiと第2の形状創成面データDdiとに基
づいて形状創成モデルMに含まれる機械パラメータqを
補正する点で従来例と同様である。しかし,本実施例で
は,砥石2を複数の第2の形状創成面データDdiを得る
ような複数の加工面を有するものにすると共に,第1の
形状創成面データDmiをメモリに複数取り込み,複数の
第1の形状創成面データDmiに基づいて形状創成モデル
Mに含まれる機械パラメータqを補正するための第1の
参照点Pr1を演算し(S3′),砥石2に対応する,即
ち砥石2で実研削した時に得られる複数の研削面を実検
出し,それにより得られた第2の形状創成面データDdi
に基づいて形状創成モデルMに含まれる機械パラメータ
qを補正するための第2の参照点Pr2を演算し(S
5′),第1の参照点Pr1と第2の参照点Pr2とを比較
することにより機械パラメータqを補正する(S6′)
ように構成されている。
【0008】また,この補正方法による補正装置Aで
は,上記図1におけるステップ1をモデル入力回路5
(モデル入力手段に相当)により実行し,以下ステップ
S2をデータ入力回路6(データ入力手段に相当)によ
り,ステップS3を変換回路7(変換手段に相当)によ
り,ステップS4をNC研削機1により,ステップS5
を三次元計測機4(計測手段に相当)により,ステップ
S3′をメモリ9及び第1の演算回路10(第1の演算
手段に相当)により,ステップS5′を第2の演算回路
11(第2の演算手段に相当)により,ステップS6′
を補正回路8(補正手段に相当)によりそれぞれ実行す
る(図2参照)。以下,この補正方法及びこの装置の基
本原理について説明する。ここでは5軸のNC研削機1
を機差補正対象とし,アーム先端(研削用砥石取付軸)
に図3に示すような円錐台形の砥石を2つ重ね合わせた
砥石2(以下,V型砥石と呼ぶ)を取り付ける。この代
表寸法の記号と名称とを次のように定義する。
【数1】 次に,V型砥石2を図4に示すように,進行方向に対し
角度ψだけ傾けて直線動作させて研削する時に創成され
る形状について考える。研削により創成される形状は,
V型砥石2の包絡図形である。V型砥石2の進行方向に
対して垂直な任意断面(以下,包絡断面と呼ぶ)に対
し,包絡図形を射影し,図に示すような座標系を設定す
る。即ちこの包絡断面の座標系は, y軸:包絡断面に垂直でV型砥石2の中心を通過 x軸,z軸:包絡断面内にあるV型砥石2の中心を通過 であるが,解析を容易にするためにV型砥石2の左側仮
想先端は包絡断面座標系において,x<0の領域に存在
するようにし,実際の創成面は包絡断面座標系において
z≦0の領域に存在するように定義する。また,包絡断
面座標系の原点は包絡断面上にとる。
【0009】図中,C1 ,C2 ,C3 はそれぞれV型砥
石2の左側,右側,中心の点であり,E1 ,E2 ,E3
はそれぞれ上記各点C1 ,C2 ,C3 を包絡断面上に射
影した楕円である。また,図のような包絡断面が創成さ
れるためには,
【数2】 が必要条件となる。以下,包絡断面のz≦0の部分に着
目する。図中のx軸の交点B1 を通り,楕円E1 ,E3
に接する直線をl1 ,x軸とのもう一つの交点B2 を通
り,楕円E2 ,E3 に接する直線をl2 とする。直線l
1 と楕円E1 ,E3 の接点をそれぞれP1 1 ,直線l
2 と楕円E2 ,E3 の接点をそれぞれP 2 ,Q2 と定め
る。V型砥石2の包絡図形を包絡断面上に射影した図形
は楕円E 1 ,E2 ,E3 と線分P1 1 及びP2 2
より囲まれている。従って,包絡断面上(xz座標系)
における点B1 ,B2 の位置は次のように表現できる。
【数3】 楕円E3 の長軸と短軸の長さはそれぞれ,2R,2Rsi
n ψである。幾何学的な関係より,点B1 ,B2 を通過
し,楕円E3 に接する直線l1 ,l2 の式は次のように
なる。
【数4】 この時,直線l1 ,l2 とx軸とのなす角度λ1 ,λ2
はそれぞれ次のように表現できる。
【数5】 また,直線l1 と直線l2 との交点Aの包絡断面上(x
z座標)における位置xA ,zA は次のようになる。
【数6】 以上より,V型砥石2の進行方向に対する傾き角ψの値
が得られると,上記(7),(9)式より図4における
角度λ1 ,λ2 と点Aの座標位置xA ,zA とが導出さ
れた。逆に,包絡断面における直線l1 ,l2 のなす角
度∠B1 AB2=ωが与えられたときに,V型砥石2の
進行方向の傾き角度ψは次のように求めることができ
る。即ち,
【数7】
【0010】上記(10)式の両辺を二乗して整理し,
上記(8)式等の関係を用いることにより,次式が求ま
る。
【数8】 図4より明らかなように, ω=π−(λ1 +λ2 ) …(12) よって,次式が得られる。
【数9】 以上の式と, −π/2≦ψ≦π/2 …(14) とから,次式が得られる。
【数10】 このようにして,直線l1 ,l2 のなす角度∠B1 AB
2 =ωが与えられた時に,V型砥石2の進行方向の傾き
角度ψが導出された。次に,上記議論を三次元空間へ拡
張する。三次元空間の基準座標系をO0 −X0 0 0
とおく。V型砥石2の左側と右側とで創成される平面を
それぞれπ1 ,π2 とし,基準座標系において周知のHe
sse の標準系で記述すると次式が得られる。 π1 :l1 ′x+m1 ′y+n1 ′z=p1 π2 :l2 ′x+m2 ′y+n2 ′z=p2 …(16)
【0011】次に,V型砥石2の包絡図形の内側に,P
r (xr ,yr ,zr )をとる。平面π1 ,π2 の包絡
図形の外側から内側に向う単位法線ベクトルをn1 ,n
2 と表現する。Pr ,O0 と平面π1 ,π2 との位置関
係に着目し,単位法線ベクトルn1 ,n2 を次式で与え
る。 if li ′xr +mi ′yr +ni ′zr −pi >0,then ni =〔li ′mi ′ni ′〕T if li ′xr +mi ′yr +ni ′zr −pi <0,then ni =〔−li ′−mi ′−ni ′〕T i=1,2 …(17) この時,前述した2平面π1 ,π2 のなす角度ωは次の
ように示される。 cos ω=−n1 ・n2 …(18) 即ち, ω=cos -1(−n1 ・n2 ) (0≦ω≦π) …(19) ただし,・はベクトルの内積である。次に,基準座標系
で記述される包絡断面座標系o−xyzの各座標軸の単
位方向ベクトルをそれぞれle ,me ,ne とする。図
5より,単位方向ベクトルl e ,me ,ne は次のごと
く表現できる。
【数11】 ただし,×はベクトルの外積,‖・‖はベクトルのユー
クリッドノルムである。
【0012】上記(15),(11)式より,角度
λ1 ,λ2 を求める。包絡断面座標系のx軸,z軸方向
の単位方向ベクトルle ,ne は平面π1 (π2 )の法
線ベクトルn1 (n2 )を包絡断面座標系のy軸回りに
それぞれπ/2−λ1 ,−λ1 (λ2 −π/2,λ2
回転させたものである。即ち,次式のようになる。
【数12】 ただし,R( ,)は次のように導かれる一般回転変換
行列である。ここで,一般回転変換行列について述べ
る。座標原点にある任意のベクトルkr 回りの回転を示
す変換行列を求める。まず,ベクトルkr がz方向の単
位ベクトルに一致するような座標系Cを考え,以下のよ
うに定義する。
【数13】 すると,ベクトルkr 回りの回転は座標系Cのz軸回り
の回転と等しくなるため,次式が得られる。
【数14】 ただし,θは回転角である。今,基準座標系が表現され
た座標系Tが与えられたとすると,これを座標系Cで表
現した場合の座標系Xは次式で表すことができる。
【数15】 座標系Tをベクトルkr 回りに回転させることは,座標
系Xを座標系Cのz軸回りに回転させることと等価であ
るから,次式が成立する。
【数16】 座標系Cはそのz軸がベクトルkr と一致していること
以外はわからないが,展開するとベクトルkr と回転角
θのみの関数となる。
【数17】 つまり,前述したR( ,)は上記(21−6)式で記
述される。
【0013】このように,包絡断面座標系の単位方向ベ
クトルが導出され,基準座標系におけるV型砥石2の軌
跡直線(V型砥石2の中心が通過する直線)の方向が求
められる。次に,基準座標系におけるV型砥石2の軌跡
直線の位置(直線が通過する点)を求める。ここでは,
図5において点Pr を含む包絡断面(平面)をπ3 とお
き,V型砥石2の軌跡直線と平面π3 との交点の基準座
標系における位置を導出する。平面π3 は点Pr を含
み,法線ベクトルはme であることから,次式が導かれ
る。 π3 :lmex+mmey+nmez=p3 …(22) ただし,lme,mme,nmeは包絡断面のy軸方向の単位
方向ベクトルの成分であり,次式で示される。 me =〔lmememeT …(23) また,平面p3 は次式より与えられる。 p3 =lmer +mmer +nmer …(24) 平面π1 ,π2 ,π3 の交点が図4におけるA点に相当
する。基準座標系で表現した3平面の交点座標をPa
〔xa a a T とすると,次式が与えられる。
【数18】 これより,平面π3 とV型砥石2の軌跡直線との交点座
標Po =〔xo 00 T は、次式で与えることが
できる。
【数19】 ただし,xA ,zA は上記(9)に規定されるスカラ量
である。
【0014】よって,基準座標系におけるV型砥石2の
軌跡直線の方程式は次式で与えられる。
【数20】 また,V型砥石2の回転軸方向の単位方向ベクトルuc
は次式で与えられる。
【数21】 引き続いて,NC研削機1のモデリングを行う。ワーク
3の任意の位置にワーク(基準)座標系Σworkをとり,
V型砥石2の中心位置を原点とし,V型砥石2の回転軸
方向をzn となるように座標系をあたえる(図6参
照)。ワーク座標系Σworkからみたn座標(V型砥石
2)の位置と姿勢とを表す同次変換行列をworkn とす
る。この同次変換行列workn はNC研削機1のm個の
物理パラメータqk (リンク長,軸の倒れ,原点オフセ
ット等)とn個のサーボパラメータqs (駆動軸の動作
値)の関数となり,以下のように示すことができる。
【数22】 同次変換行列workn が形状創成モデルM,物理パラメ
ータqk が機械パラメータqに相当する。ここで,5軸
のNC研削機1のモデリング例について述べる。図7に
示すように5軸のNC研削機1について,同次変換を用
いて隣接する座標系間の位置と姿勢との関係を以下記述
する。ここで,ワーク座標系Σworkはワーク3の任意の
位置に設定された座標系である。
【数23】 変換行列 i-1i は座標系Σi-1 とΣi との関係を定義
する同次変換行列であり,Rot(・,・)は回転を,
Trans(・,・,・)は並進を表現する座標変換行
列であり,次のように定義される。
【数24】 ワーク座標系Σworkからみたリンク5座標系Σ5 を記述
する同次変換行列work5 は以下の通りとなる。
【数25】 本アルゴリズムにおける機差導出とはm個の物理パラメ
ータqk を求めることに等しい。
【0015】次に,機差導出のための試験研削について
述べる。上記ではワーク座標系Σworkに対し,V型砥石
2の姿勢を変化させずに研削した時の創成形状からV型
砥石2の中心位置の軌跡と,V型砥石2の回転軸方向と
が求められることを示した。 機差導出を行うには,V
型砥石2の中心位置の軌跡上の一点を参照データにする
必要がある。そこで,本発明では図8に示すように同一
姿勢で別方向に2回研削し,この2個の創成形状により
V型砥石2の中心位置及び方向を参照データとして導出
することとした。V型砥石2の姿勢を一定にするため,
NC研削機1の回転軸を一定の値に設定し,直動軸のみ
を動作させて試験研削形状を創成する。この時,V型砥
石2を,図8中の点P1sから点P1eへと移動させて創成
面SP1を創成する。次に,V型砥石2を,図8中の点
2sからP2eへと移動させて創成面SP2を創成する。
こらの創成面SP1,SP2が第2の形状創成面データ
diに相当する。この時,直線tr1,tr2が平行でない
ように動作データ(NCデータDsi)を設定すると,図
8に示すようにこの2直線tr1 ,tr2 には共通の法
線がただ一つ存在することになる。この共通法線の中点
をPr と定義し,Pr を機差導出の参照点とする。ここ
で,解析を容易にするため,V型砥石2 の左側がzn
の正方向にあるものと規定し,以下, 点Pr を定義する
データ及び変数を導出する。 (a)第2の参照点Pr1の導出 図8に示すような創成形状SP1,SP2を三次元計測
することによりワーク座標系ΣworkにおけるV型砥石2
の中心通過直線tr1 ,tr2 が上記(27)式よりそ
れぞれ次のように導出される。即ち,
【数26】 ここで,点Pn はV型砥石2の中心通過直線tr1 ,t
2 の共通法線の中点であり,幾何学的な関係から次式
のように導かれる。この中点Pn が第2の参照点Pr2
相当する。
【0016】
【数27】 この時のzn 軸の単位方向ベクトルは上記(28)式よ
り,導出される。即ち,
【数28】 ただし,単位方向ベクトルnei,leiは創成面SP
i (i=1,2)の上記(21)式により計算される単
位方向ベクトルである。ここで注意すべきことはV型砥
石2が回転するため,xn ,yn 軸の方向が意味を持た
ないことである。従って,xn ,yn 軸の方向を無視す
るために、一般に剛体の回転運動を記述するのに用いら
れる3つのオイラー角の内,第1,第2角度(ε1,ε
2)を用いる。ここで,オイラー角は次式で示される
(図9参照)。
【数29】 即ち,上記(32)式でzn =〔lznznznT
としたとき,上記(33−3)式より,次式が導かれ
る。
【数30】 上記(31),(33)式がワーク座標系における参照
データとなる。以下これらをまとめて次のように記述す
る。
【数31】 (b)第1の参照点Pr1の導出 上記(29)式でNC研削機1のm個の物理パラメータ
k とn個のサーボ.ラメータqs とを与えると,ワー
ク座標系からみたn座標(V型砥石2)の位置と姿勢と
を表す同次変換行列workn が求められる。ここでは,
点Pn を規定するサーボパラメータqs を導出する(物
理パラメータqk はこのサーボパラメータqs を用いて
導出される機差である)。
【0017】今,NC研削機1が3つの直動軸XYZを
有するものとし,各軸を{Xis,Y is,Zis}→
{Xie,Yie,Zie}(i=1,2)とリニアに動作さ
せる。ここで,直動軸の値を座標軸とする座標系は一つ
の線型空間を構築し,この線型空間をNCデータ空間と
定義する。このNCデータ空間内にNCデータDsiを同
次変換行列workn を用いて座標変換演算を行うことに
より創成面SP1 ′,SP2′を創成する。創成面SP
1 ′,SP2 ′が第1の形状創成面データDmiに相当す
る。これらの創成面SP1 ′,SP2 ′よりV型砥石2
の中心通過直線を求める。この中心通過直線が,直動軸
2のリニアな動作によるNCデータ空間内の直線(線
分)lN1, N2となる。図8の点Pn に相当するNCデ
ータDsi( サーボパラメータqs の直動軸成分) は直線
N1, N2の共通法線の中点PNrとなる。この中点P
Nrが第1の参照点に相当する。NCデータ空間内の2直
線lN1, N2は次式で表される。
【数32】 ただし,βi は媒体変数,また
【数33】 である。この時,直線lN1, N2の共通法線の中点PNr
は幾何学的な関係から次式で与えられる。
【数34】 上記(37)式のXNr,YNr,ZNrがワーク座標系の参
照点Pr に対応したNCサーボパラメータとなる。以上
では,NC直動軸を3軸としたが,直動軸が2以下の場
合は不要な変数を0にすればよい。試験研削の参照点P
r におけるサーボパラメータqs は、直動軸成分に関し
ては上記(37)式のNCサーボパラメータXNr
Nr,ZNrを,回転軸成分に関しては研削時に固定した
値をそれぞれ対応する変数に代入すれば良いのである。
上記(29)式の同次変換行列を要素ごとに書き下すと
次式が得られる。
【数35】
【0018】上記(38)式の各要素はパラメータ
k ,qs の関数である。上記(38)式の同次変換行
列はワーク座標系における位置と姿勢とを示している。
姿勢に関しては上記(33)式と同様にオイラー角の第
1,2角度を用いればよい。従って,上記(38)式が
表現するV型砥石2の位置と姿勢XNCは次式で与えられ
る。
【数36】 試験研削により既に,サーボパラメータqs が与えられ
ているので,ここでは,上記(34)式のワーク座標に
おける参照データXw と上記(39)式のV型砥石2の
位置・姿勢XNCとが一致するようにNC研削機1の物理
パラメータqkを求めることにする(これは第1,第2
の参照点Pr1,Pr2を比較して機械パラメータqを補正
することに相当する)。以下,機差導出計算アルゴリズ
ムについて述べる。この準備のため,まず上記(39)
式の微分関係を導出する。
【数37】 機差導出用に参照データXw ,サーボパラメータqs
R(≧m)個用意し、順番にXwi,qsi(i=1,…,
R)のように番号を付ける。この参照データとパラメー
タとを用いて1×5Rの定数ベクトルXD,1×5Rの変
数ベクトルXCとn×Rの変数マトリクスQ(qk )を
以下の様に定義する。
【数38】 上記XNC,Jはそれぞれ上記(39)式,(40)式で
与えられている。
【0019】以上の準備のもとに反復解法を用いて物理
パラメータqk を求める。その計算アルゴリズムを以下
に示す。 (反復計算アルゴリズム) ステップ1 物理パラメータqk の初期値qk (0)と収束判定基準
スカラ量ε(>0)とを与え,i=0とする。 ステップ2
【数39】 を求め,
【数40】 なら終了する。 ステップ3
【数41】 を求め,
【数42】 よりの行列Q(i)の擬似逆行列〔Q(i)〕+ を用い
て,
【数43】 によりパラメータの微分Δqk (i)を計算する。 ステップ4
【数44】 としてステップ2へ戻る。
【0020】このようにして反復計算を行うことにより
物理パラメータqk を求めることができる。以上のよう
に,本実施例によれば,加工工具により加工される加工
対象物の形状から形状創成モデルと実加工形状の加工工
具原点(リンク先端)のそれぞれの参照点が一意に導出
され,これらの参照点を用いて機械パラメータqの補正
計算を行うことにより,機械パラメータqの絶対値を一
意に導出することができるのである。その結果,機械パ
ラメータの絶対値を一意に導出することができる工作機
械の機械パラメータの補正方法及びその装置を得ること
ができる。尚,上記実施例では工作機械として5軸のN
C研削機を,また加工工具としてV型砥石を例にとって
説明したが,実使用に際しては他の種類の工作機械や他
の種類の加工工具を用いても何ら支障はない。
【0021】
【発明の効果】本発明に係わる工作機械の機械パラメー
タの補正方法及びその装置は,上記したように構成され
ているため,加工工具により加工される加工対象物の形
状から,形状創成モデルと実加工形状の加工工具原点
(リンク先端)の参照点がそれぞれ一意に導出される。
これらの参照点を用いて機械パラメータの補正計算を行
うことにより,機械パラメータの絶対値を一意に導出す
ることができる。その結果,機械パラメータの絶対値を
一意に導出することができる工作機械の機械パラメータ
の補正方法及びその装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る工作機械の機械パラ
メータの補正方法の概略フローを示す説明図。
【図2】 上記補正方法により補正装置Aの概略構成を
示すブロック図。
【図3】 V型砥石の概略形状を示す説明図。
【図4】 V型砥石の軌跡と包絡断面との関係を示す説
明図。
【図5】 V型砥石による創成形状を示す説明図。
【図6】 NC工作機械の座標系を示す説明図。
【図7】 5軸NC研削機の座標系と機械パラメータと
を示す説明図。
【図8】 試験研削状態を示す説明図。
【図9】 オイラー角を示す説明図。
【図10】 従来の工作機械の機械パラメータの補正方
法の一例における概略フローを示す説明図。
【図11】 従来の加工工具の軌跡と包絡面との関係を
示す説明図。
【符号の説明】
A…補正装置 1…NC研削機(工作機械に相当) 2…砥石(V型砥石)(加工工具に相当) 3…ワーク(加工対象物に相当) 4…三次元計測機(計測手段に相当) 5…モデル入力回路(モデル入力手段に相当) 6…データ入力回路(データ入力手段に相当) 7…変換回路(変換手段に相当) 8…補正回路(補正手段に相当) 9…メモリ 10…第1の演算回路(第1の演算手段に相当) 11…第2の演算回路(第2の演算手段に相当) q…機械パラメータ M…形状創成モデル Dsi…NCデータ(加工工具の軌跡データに相当) Dmi…第1の形状創成面データ Ddi…第2の形状創成面データ Pr1…第1の参照点 Pr2…第2の参照点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−75106(JP,A) 特開 昭61−169185(JP,A) 特開 昭63−108409(JP,A) 実開 昭63−742(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 - 15/06 B24B 17/00 G05B 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラム制御される機構の先端に取り
    付けられた加工工具により加工対象物を加工して形状創
    成を行う工作機械の作動特性を決定する機械パラメータ
    を補正する工作機械の機械パラメータの補正方法であっ
    て,上記加工工具の軌跡と該加工工具により加工される
    上記加工対象物の加工目標形状との関係を上記機械パラ
    メータを含めてモデル化した座標変換演算用の形状創成
    モデルを入力し,上記加工工具の軌跡データを入力し,
    上記形状創成モデルを用いて上記軌跡データを上記加工
    対象物の座標系の第1の形状創成面データに変換し,上
    記軌跡データに基づいて上記工作機械を駆動することに
    より上記加工対象物を実加工して得られた形状創成面を
    三次元計測して該加工対象物の座標系の第2の形状創成
    面データを求め,上記第1の形状創成面データと上記第
    2の形状創成面データとに基づいて上記形状創成モデル
    に含まれる上記機械パラメータを補正する工作機械の機
    械パラメータの補正方法において,上記加工工具を複数
    の第2の形状創成面データを得るような複数の加工面を
    有する加工工具にすると共に,第1の形状創成面データ
    をメモリに複数取り込み,上記複数の第1の形状創成面
    データに基づいて上記形状創成モデルに含まれる機械パ
    ラメータを補正するための第1の参照点を演算し,上記
    加工工具に対応する上記複数の第2の形状創成面データ
    に基づいて上記形状創成モデルに含まれる機械パラメー
    タを補正するための第2の参照点を演算し,上記第1の
    参照点と上記第2の参照点とを比較することにより上記
    機械パラメータを補正することを特徴とする工作機械の
    機械パラメータの補正方法。
  2. 【請求項2】 プログラム制御される機構の先端に取り
    付けられた加工工具により加工対象を加工して形状創成
    を行う工作機械の作動特性を決定する機械パラメータを
    補正する工作機械の機械パラメータの補正装置であっ
    て,上記加工工具の軌跡と該加工工具により加工される
    上記加工対象物の加工目標形状との関係を上記機械パラ
    メータを含めてモデル化した座標変換演算用の形状創成
    モデルを入力するモデル入力手段と,上記加工工具の軌
    跡データを入力するデータ入力手段と,上記モデル入力
    手段により入力された形状創成モデルを用いて上記デー
    タ入力手段により入力された軌跡データを上記加工対象
    物の座標系の第1の形状創成面データに変換する変換手
    段と,上記データ入力手段により入力された軌跡データ
    に基づいて上記加工機械を駆動することにより上記加工
    対象物を実加工して得られた形状創成面を三次元計測し
    て該加工対象物の座標系の第2の形状創成面データを求
    める計測手段と,上記変換手段により変換された第1の
    形状創成面データと上記計測手段により計測された第2
    の形状創成面データとに基づいて上記形状創成モデルに
    含まれる上記機械パラメータを補正する補正手段とを具
    備する工作機械の機械パラメータの補正装置において,
    上記加工工具を複数の第2の形状創成面データを得るよ
    うな複数の加工面を有する加工工具にすると共に,上記
    変換手段により変換された第1の形状創成面データを複
    数取り込むメモリと,上記メモリに取り込まれた複数の
    第1の形状創成面データに基づいて上記形状創成モデル
    に含まれる機械パラメータを補正するための第1の参照
    点を演算する第1の演算手段と,上記計測手段により計
    測された上記加工工具に対応する上記複数の第2の形状
    創成面データに基づいて上記形状創成モデルに含まれる
    機械パラメータを補正するための第2の参照点を演算す
    る第2の演算手段とを設け,上記第1の演算手段により
    演算された第1の参照点と上記第2の演算手段により演
    算された第2の参照点とを上記補正手段により比較する
    ことにより上記機械パラメータを補正することを特徴と
    する工作機械の機械パラメータの補正装置。
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