JP3081277U - 画像記憶式監視システム及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、警戒エリアの撮影、モニタ及び
録画蓄積と再生を目的としたものである。 【解決手段】 この考案は、警戒エリアを撮影できる低
照度カメラと、この低照度カメラの捕らえた侵入者を録
画すると共に記憶蓄積し、ついで通報し、かつ前記録画
をモニタすることを特徴とした画像記憶式監視システム
により目的を達した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、予め設定した警戒エリアをモニタできると共に、該部への侵入に 対しては自動録画し、ついで通報することを目的とした画像記憶式監視システム 及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、警戒エリアのモニタをすることは知られており、侵入があった場合に通 報を発するシステムも知られている。

【０００３】 また所定のエリアを常時撮影して記憶する装置も知られている。

【０００４】

【考案により解決しようとする課題】

前記従来の監視システム等は、モニタ又は録画蓄積であって、証拠としての価 値はあるが、常時撮影の為に、厖大な情報量となる問題点があった。

【０００５】 また、通報等は自動的に行われるとしても、その他の動作の自動化が不十分で あった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、侵入者があって、予めインプットした画像に変化があれば自動的 に撮影できるようにし、かつその時の画像変化を感知した以前の映像及び感知直 後迄も逃がさず、録画蓄積して情報量の制御をすると共に、蓄積及び再生の選択 ができるようにし、かつ画像による入力を分析する能力を付与し（例えば人と犬 猫など区別）、能率的かつ合理的に警戒装置を作動させることに成功したのであ る。

【０００７】 即ち、この考案は、警戒エリアを撮影できる低照度カメラと、この低照度カメ ラの捕らえた侵入者を録画すると共に記憶蓄積し、ついで通報し、かつ前記録画 をモニタすることを特徴とした画像記憶式監視システムであり、警戒エリアを撮 影できる低照度カメラと、この低照度カメラの捕らえた侵入者を録画すると共に 記憶蓄積し、ついで通報し、前記録画のモニタと、再生とをすることを特徴とし た画像記憶式監視システムである。

【０００８】 また他の考案は、警戒エリアを撮影できる低照度カメラと、この低照度カメラ の出力を入力して記憶すると共に再生できるモニタ及び録画・再生機器とを組み 合わせたことを特徴とする画像記憶式監視装置であり、警戒エリアを撮影できる 低照度カメラと、この低照度カメラの出力を入力して記憶すると共に再生できる モニタ及び録画・再生機器とを組み合わせた装置に、自動警報装置を敷設したこ とを特徴とする画像記憶式監視装置である。

【０００９】 前記考案における警戒エリアは、１箇所に限定されることなく、カメラを複数 箇所にセットするか、又は一定時間毎（１分間毎）に走査させて、警戒隣接区の 切れ目をなくする方法を採用することもできる。

【００１０】 前記警戒エリアとは、侵入者がくると思われる場所から離れた所にカメラを設 置して、そのカメラからその場所を映像として捉え、撮影できる画面全体のこと である。

【００１１】 前記自動化については、予め人と犬猫との相違を記憶させておき、そのデータ と新入力のデータとを比較すれば、誤りを排除することができる。最も区別し難 い場合には、安全側で作動させることは勿論である。

【００１２】 前記低照度カメラとは、通常のカメラと比較し夜間の暗い所でも昼間のように 明るく鮮明な映像として捉え撮影でき、且つ、そこに望遠カメラの機能を兼ね備 えて遠方からでもすぐ近くに映像があるが如くに撮影できるカメラをいうが、こ の考案では主としてこのような機能を持った低照度カメラによるものである。然 し乍ら通常のカメラによる場合を妨げない。

【００１３】 前記通報とは、照明点灯、サイレン、音声スピーカ、ガス放散等による侵入者 に対する警報と、電話、無線装置、携帯電話等による侵入者に知られないで関係 者のみにする通知とをいうが、この考案では主として後者による。然し乍ら前者 による場合を妨げない。

【００１４】

【考案の実施の形態】

この考案は、警戒エリアを定め、該エリアに遺漏のないようにエリア境界を定 めて必要数のカメラを設置し、録画再生機器と接続する。そこでカメラがセンサ となって、侵入者がカメラに捕らえられたならば、通報をすると共に、記録する 。この場合にカメラに捕らえられた直後から、カメラを外れるまで続けられるの で、警戒エリア中の侵入者は全部記録される。この記録は、モニタされていると 共に、録画蓄積され、任意に再生することができる。

【００１５】 前記カメラの機能は望遠式且つ低照度カメラのため、夜間でも明るく鮮明にそ して遠距離（１００ｍ〜２００ｍ）からでも手元に近く詳細に侵入者の全貌を撮 影できる。

【００１６】 前記カメラによる撮影と同時に予め定めた者に通報し、或いは警報して被害を 未然に防止するか、被害を最少に止めるべく作動する。

【００１７】

【実施例１】 この考案の実施例を図１について説明する。予め定めた警戒エリアへ侵入があ ると、予めインプットされた画像との相違を感知して、低照度カメラが作動し、 撮影を開始する。ついでモニタすると共に記憶蓄積し、同時に警察、警備会社そ の他必要な者に通報する。通報を受けた者は、夫々適切に対処する。例えば、警 官が駆けつけて侵入者を逮捕する。侵入者が逃走した場合には、前記蓄積された 記録を再生し、侵入者の全貌を捕らえて、逮捕を容易にすることができる。また 集音により、侵入者のなした行為に起因する音を記録する。

【００１８】

【実施例２】 この考案の実施例を図２、３、４について説明する。この考案の警戒地域を図 ２の屋敷２０とした場合に警戒エリア１９ａ、１９ｂ、１９ｃ、１９ｄを設定し 、夫々をカバーする低照度カメラ７の複数台（低照度カメラ７ａ、７ｂ、７ｃ、 ７ｄ、警戒エリアをカバーする数）設置し、各カメラと録画再生機１０との間を 配線すれば、警戒地域の警備を完了することができる。この考案は、ケース４内 にビデオセンサボード１、画像メモリーボード２、操作パネルボード３、コント ロールボード５、ビデオデッキ６、ビデオタイマーボード２１、デジタルボード ２２、充電式バッテリー２３をセットした録画再生機１０と、低照度カメラ７及 びモニタ８からなる画像記憶式監視装置である。

【００１９】 図４は、本体上面パネル１８の説明図であって、電源スイッチ９、録画タイマ ースイッチ（リモート）１１、録画時間スイッチ（選択）に、オートリピートス イッチ１３、センサ感度スイッチ１４、センサスイッチ１５、マーカー移動スイ ッチ１６、マーカー設定スイッチ１７、試験スイッチ２４、録画ランプ２５、ヒ ューズスイッチ２６及び低照度カメラ作動ランプが設定され、夫々操作すること が出来る。

【００２０】 前記低照度カメラ７は、前記のように警戒エリア１９を全部カバーできるよう に設置してある。従って、警戒エリア１９が複数箇所で、低照度カメラ７が複数 台（７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ）あれば、複数セット必要となる。通常低照度カメ ラ７の台数と同一セット必要となる。

【００２１】 前記において、低照度カメラ７に侵入者が写り、予めインプットした画像と異 なると、前記低照度カメラ７が撮影を開始すると共に、モニタに映写され、かつ 蓄積される。ついで警報を発し、警察官等（警備会社の場合もある）が対応する 。

【００２２】 警察官等の具体的な対応時に侵入者が居なくなっていても、前記映像の蓄積に よって、侵入時の状況が再現できるので、侵入者の確認又は特定或いは手掛かり により、その逮捕を容易にすることができる。

【００２３】 前記において、侵入したものが人でなく、動物の場合又は機器の誤作動による 場合には、モニタ又は記録の再生によって容易に原因を把握し、容易に作動前の 現状に復帰させることができる。

【００２４】 前記は、低照度カメラに予めインプットされた画像と、侵入者が写った画像と の相違により、自動的にカメラが作動し、継続して撮影することができる。前記 警戒エリアには、適宜各種センサ（熱線センサ、接触センサその他）を設置し、 機器の動作を補助させることができる。

【００２５】

【考案の効果】

この考案によれば、警戒エリアを常時監視し、人が見ていなくても、侵入者が あれば直ちに通報し、又は警報を発するので、侵入を未然に防止し、又は被害を 最小限に止めることができる。また侵入者が逃走した後であっても、その逮捕を 容易にする効果がある。

【００２６】 また各機器は、１個のケース（本体）にまとめることができるので（カメラは 別）、携帯に便利なばかりでなく、装置の設置及び操作がきわめて容易で、新規 警戒エリアの場合にも迅速に対応することができる効果がある。

【００２７】 又、昼間はもとより夜間でも遠距離（１００ｍ〜２００ｍ）から明るく鮮明に 撮影できるため、設置場所を自由にどこでも楽に選べて、且つ侵入者には全く気 が付かれないので、張り込みの警察官にとって大変便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例のブロック図。

【図２】同じく警戒エリアの例示斜視図。

【図３】同じく本体の実施例の各ボード類の配置を示す
斜視図。

【図４】同じく本体上面パネルの平面図。

【符号の説明】

１ ビデオセンサボード ２ 画像メモリーボード ３ 操作パネルボード ４ ケース ５ コントロールボード ６ ビデオデッキ ７ 低照度カメラ ８ モニタ ９ 電源スイッチ １０ 録画再生機 １１ 録画タイマスイッチ １２ 録画時間スイッチ １３ オートリピートスイッチ １４ センサ感度スイッチ １５ センサスイッチ １６ マーカー移動スイッチ １７ マーカー設定スイッチ １８ 上面パネル １９ 警戒エリア ２０ 屋敷 ２１ ビデオタイマーボード ２２ デジタルボード ２３ 充電式バッテリー ２４ 試験スイッチ ２５ 録画ランプ ２６ ヒューズスイッチ ２７ 低照度カメラ作動ランプ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 警戒エリアを撮影できる低照度カメラ
   と、この低照度カメラの捕らえた侵入者を録画すると共
   に記憶蓄積し、ついで通報し、かつ前記録画をモニタす
   ることを特徴とした画像記憶式監視システム。
2. 【請求項２】 警戒エリアを撮影できる低照度カメラ
   と、この低照度カメラの捕らえた侵入者を録画すると共
   に記憶蓄積し、ついで通報し、前記録画のモニタと、再
   生とをすることを特徴とした画像記憶式監視システム。
3. 【請求項３】 警戒エリアを撮影できる低照度カメラ
   と、この低照度カメラの出力を入力して記憶すると共に
   再生できるモニタ及び録画・再生機器とを組み合わせた
   ことを特徴とする画像記憶式監視装置。
4. 【請求項４】 警戒エリアを撮影できる低照度カメラ
   と、この低照度カメラの出力を入力して記憶すると共に
   再生できるモニタ及び録画・再生機器とを組み合わせた
   装置に、自動警報装置を敷設したことを特徴とする画像
   記憶式監視装置。