JP3081155B2 - 温度ヒューズおよびその製造方法 - Google Patents

温度ヒューズおよびその製造方法

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JP3081155B2 JP08138447A JP13844796A JP3081155B2 JP 3081155 B2 JP3081155 B2 JP 3081155B2 JP 08138447 A JP08138447 A JP 08138447A JP 13844796 A JP13844796 A JP 13844796A JP 3081155 B2 JP3081155 B2 JP 3081155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種電気機器の
最終的な電源遮断を行なう温度ヒューズ及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のヒューズは、図1を参照して説
明すると、リード線となる対の線材1、1端間に渡って
棒状ヒューズ素子2をそのヒューズ素子2が前記線状端
部1aを被って設け、そのヒューズ素子2に絶縁カバー
3を被せて、その絶縁カバー3の開口端を樹脂絶縁材4
で閉塞するとともに前記線材1、1端に固着した構成が
一般的である。
【0003】このヒューズAにおいて、線材1、1とヒ
ューズ素子2の接合は、図12(a)、(b)に示すよ
うに、線材1の端部1aを加熱したのち、その端部1a
を固定の低融点合金(ヒューズ素子)2の端部に0.5
mm程押し込み、その合金2を溶かして行うのが一般的
である。
【0004】また、上記線材1には、一般の電子部品に
用いられるものと同様に、銅線に、腐蝕を防いだり、半
田付けを容易にするために、低融点合金2と結合しやす
い、鉛、スズを主成分とする合金でメッキしたものが使
用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記金属メッキ処理に
より、上記線材1と低融点合金2の接合の際、加熱によ
り部分的に溶融した低融点合金2は、図12(c)に示
すように線材1表面のメッキ部分に移行する。すなわ
ち、合金被覆部2aが線材1側に大きく移行してヒュー
ズ素子2の本体から離れたり、その接続部2bが薄くな
る。この場合、線材1と低融点合金2の接合強度に寄与
しているのは、線材1の端面1bでの接合となる。
【0006】ここで、その線材1の端面1bは、線材1
の切断面であり、その切断によってメッキがなされてい
ない端面であるため、接合(結合)度も低い。とくに、
低融点合金2の成分は、実現しようとする動作温度によ
っては、スズが全く含まれていないか、若しくは含まれ
ても1〜2重量%といったものもある。銅とスズは合金
になり易いが、銅と鉛は合金になりにくい。このため、
上記端面1bでの接合力は十分でない場合が多く、その
端面(切断面)1bから、ヒューズ素子2と線材1が容
易に離れる(破断する)恐れがあるうえに、電気特性の
バラツキが生じ易い。
【0007】また、今日、低融点合金2にはビスマス
(Bi)を含有したものが使用され、そのBi含有合金
は半田付き性が悪く、脆いうえに、曲げに対して弱いた
め、Biの含有量が増すと、とくに、Biが合金中の5
0重量%を越えると、上記切断面1bの接合強度が低い
ため、その端面1bで破断し易く、電気特性のバラツキ
が大きく、不良率が高いものとなっている。
【0008】この発明は、ヒューズ素子(低融点合金)
とリード線との接合強度を高めるとともに、バラツキの
少ない良好な電気特性を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、温度ヒューズに係る請求項1記載の発明にあって
は、低融点合金から成る棒状ヒューズ素子の両端にリー
ド線となる線材の端部をそのヒューズ素子が前記線材端
部を被ってそれぞれ前記ヒューズ素子と同一軸上に半田
接合した温度ヒューズにおいて、前記リード線となる線
材の端部を、表面が前記低融点合金と結合し易い金属メ
ッキが施されて、先に向って断面が小さくなるとともに
横幅が先に向かって大きくなる横広がりの扁平形状とす
るとともに、その横広がりの扁平形状部分が前記低融点
合金被覆されて前記ヒューズ素子が接合されている構
成としたのである。
【0010】このように構成される発明は、線材端部が
断面積が小さくなった分、低融点合金中に喰い込み易
く、かつ、その喰い込みによる線材と低融点合金との接
触面積も広くなり、その接触面積の大部分に金属メッキ
が施されているため、両者の接合は強固なものとなり
(図1参照)、電気的に安定し、かつ機械的にもバラツ
キのないものとなる。
【0011】また、その温度ヒューズを製造する方法に
係る請求項2記載の発明にあっては、上記低融点合金と
結合し易く、金属メッキが表面に施されたリード線とな
る線材を、対のダイにより挾圧して一端に向って断面が
小さくなるとともに横幅が先に向かって大きくなる横広
がりの扁平形状とするとともに、その一端を切断し、そ
の線材の切断端部を加熱したのち、固定の棒状低融点合
金の端部に前記横広がりの扁平形状部分が低融点合金に
被覆されるまで押し込み、前記棒状低融点合金を溶かし
てその切断端部に半田接合するようにしたのである。
【0012】このようにすれば、線材の断面積の縮小化
を挾圧によって行なうので、その挾圧部分も殆んど金属
メッキが剥れることなく、このため、低融点合金と線材
が強固に接合した温度ヒューズを得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に一実施形態を示
し、この実施形態の温度ヒューズAも、従来と同様に、
リード線となる対の線材1、1端間に渡って棒状ヒュー
ズ素子2を設け、そのヒューズ素子2に絶縁カバー3を
被せて、その絶縁カバー3の開口端を樹脂絶縁材4で閉
塞するとともに前記線材1、1端に固着した構成であ
る。
【0014】その従来と異なる特徴部分は、同図に示す
ように、線材1の接合端部1aを横幅が先に向かって大
きくなる撥(ばち)状の横広がりの扁平に押し潰して先
に向ってその断面積を減少させ、その撥状端部1aを低
融点合金2に押し込み半田接合した点である。
【0015】その撥状端部1aの形成は、図4に示すよ
うに、対の対向するダイ10、11間に0.6mmφの
Cu製線材1を挿入した後、両ダイ10、11を鎖線の
ごとく移動させて線材1を押し潰して(挟圧して)成形
し、つづいて、その押し潰された先端を、カッター12
を鎖線のごとく移動させることにより切断して行う。こ
のとき、線材1にはその全長表面に半田(Pb−Sn)
メッキbを施したものを使用する。このため、図3に示
すように、切断端面1bを除いて、撥状線材端部1aは
その表面にメッキbが施されたものとなる。なお、図2
において、l:0.5〜0.6mm、t:0.2mmと
し、図3において、α=60°とした。図中13、1
3′は位置決めガイドである。
【0016】このようにして得た線材1を従来と同様
に、その端部1aを加熱したのち、適宜なクランプで固
定した低融点合金2の端部に撥状端部1aが低融点合金
2に被覆されるまで押し込み、その合金2を溶かし、半
田接合して一体化する。このとき、端部1aにフラック
スを塗布してもよい。
【0017】この一体化したヒューズ素体A′を、図5
に示すように、一端部を固定し、他端部を実線→鎖線→
実線の折曲を2回行った試験結果を下記表1に示す。ま
た、比較例として、図11で示した同一態様(端部1a
の形状のみ異なる)のヒューズ素体A′も同様に折曲さ
せた試験結果を下記表2に示す。なお、表中、固相とは
融解開始点、液相とは融解終点を示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】この結果から、実施形態のものでは、全く
破断することがなく、信頼性の高いことが理解し得る。
【0021】線材端部1aの形状としては、図6、図
8、図10に示すものなどが考えられ、それらは、それ
ぞれ図7、図9、図11に示すダイ10、11の作用に
よって得ることができる。なお、各ダイ10、11の一
方は移動せずに固定のものとし得る。
【0022】実施形態では、線材1と低融点合金2の接
合を、加熱端部1aの押し込みでなしたが、金型内に2
本の線材1を同一軸上に対向して配置し、その端部1a
間に低融点合金2を鋳込むなどの他の公知のヒューズ製
造方法によっても、この発明の温度ヒューズAを得るこ
とができ、その効果を得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】この発明は以上のように線材を低融点合
金に喰い込みかつ接触面積を大きくし、メッキを介し
て、線材と低融点合金を半田接合するようにしたので、
その接合も強固なものとなり、信頼性の高い温度ヒュー
ズとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の断面図
【図2】同実施形態のリード線(線材)端部の拡大図を
示し、(a)は正面図、(b)は平面図
【図3】同実施形態の線材端部の拡大断面図
【図4】同リード線端部の形成説明図
【図5】同実施形態の屈曲試験説明図
【図6】他の実施形態のリード線端部の拡大図を示し、
(a)は正面図、(b)は平面図
【図7】同リード線端部の形成説明図
【図8】他の実施形態のリード線端部の拡大図を示し、
(a)は正面図、(b)は平面図
【図9】同リード線端部の形成説明図
【図10】他の実施形態のリード線端部の拡大図を示
し、(a)は正面図、(b)は平面図
【図11】同リード線端部の形成説明図
【図12】ヒューズ素子とリード線との半田接合説明図
であり、(a)は接合前、(b)は接合後、(c)は不
適正な接合状態
【符号の説明】
1 リード線(線材) 1a 接合端部 2 ヒューズ素子(低融点合金) 2a 合金被覆部 3 樹脂絶縁材 10、11 ダイ 12 カッター A 温度ヒューズ b 金属メッキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 37/76 H01H 69/02 H01H 85/00 H01H 87/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低融点合金から成る棒状ヒューズ素子2
    の両端にリード線となる線材1の端部1aをそのヒュー
    ズ素子2が前記線状端部1aを被ってそれぞれ前記ヒュ
    ーズ素子2と同一軸上に半田接合した温度ヒューズAで
    あって、 上記リード線となる線材1の端部1aを、表面が上記低
    融点合金2と結合し易い金属メッキbが施されて、先に
    向って断面が小さくなるとともに横幅が先に向かって大
    きくなる横広がりの扁平形状とするとともに、その横広
    がりの扁平形状部分1aが前記低融点合金2被覆され
    て上記ヒューズ素子2が接合されていることを特徴とす
    る温度ヒューズ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の温度ヒューズAを製造す
    る方法であって、上記低融点合金2と結合し易い金属メ
    ッキbが表面に施されたリード線となる線材1を、対の
    ダイ10、11により挾圧して一端に向って断面が小さ
    くなるとともに横幅が先に向かって大きくなる横広がり
    の扁平形状とするとともに、その一端を切断し、その線
    材1の切断端部1aを加熱したのち、固定の棒状低融点
    合金2の端部に前記横広がりの扁平形状部分が低融点合
    金2に被覆されるまで押し込み、前記棒状低融点合金2
    を溶かしてその切断端部1aに半田接合することを特徴
    とする温度ヒューズの製造方法。
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