JP3081066B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3081066B2
JP3081066B2 JP04189558A JP18955892A JP3081066B2 JP 3081066 B2 JP3081066 B2 JP 3081066B2 JP 04189558 A JP04189558 A JP 04189558A JP 18955892 A JP18955892 A JP 18955892A JP 3081066 B2 JP3081066 B2 JP 3081066B2
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渉 安部
章裕 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば共通のバスライ
ンに接続される入出力共通端子などの“高インピーダン
ス”の出力状態を持つ半導体集積回路装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の半導体集積回路装置のブ
ロック図である。同図中、1は正電位の電源、2は接
地、3は出力端、4,5は電流駆動能力の大きなNチャ
ネルMOS型出力トランジスタ(第1及び第2の出力ト
ランジスタ)、9は出力バッファ回路、10は内部回路
である。内部回路10より“H”レベル出力信号6、
“L”レベル出力信号7及び出力活性信号8が出力バッ
ファ回路9に与えられ、該出力バッファ回路9より第1
及び第2の出力トランジスタ4,5の各々の電流制御電
極としてのゲート電極に所定の電位が供与されるもので
ある。
【0003】以上のように構成された半導体集積回路装
置について、以下表1に示す論理値表を参照しながらそ
の動作を説明する。
【0004】
【表1】
【0005】表1の第1行に示すように、内部回路10
より出力バッファ回路9へ“H”レベル出力信号6とし
て“H”、“L”レベル出力信号7として“L”、出力
活性信号8として“H”の信号が各々入力されたときに
は、第1の出力トランジスタ4のゲート電極の電位は
“H”(=電源電位)、第2の出力トランジスタ5のゲ
ート電極の電位は“L”(=接地電位0V)となる。こ
の結果、第1の出力トランジスタ4はオン状態、第2の
出力トランジスタはオフ状態となり、出力端3から
“H”レベルの信号が出力される。
【0006】同表の第2行に示すように、内部回路10
より出力バッファ回路9へ“H”レベル出力信号6とし
て“L”、“L”レベル出力信号7として“H”、出力
活性信号8として“H”の信号が各々入力されたときに
は、第1の出力トランジスタ4のゲート電極の電位は
“L”(=0V)、第2の出力トランジスタ5のゲート
電極の電位は“H”(=電源電位)となる。この結果、
第1の出力トランジスタ4はオフ状態、第2の出力トラ
ンジスタはオン状態となり、出力端3から“L”レベル
の信号が出力される。
【0007】このように出力バッファ回路9への出力活
性信号8として“H”の信号が与えられたときには、出
力端3は“H”又は“L”の“低インピーダンス”状態
となる。これに対して、同表の第3行に示すように、内
部回路10より出力バッファ回路9へ出力活性信号8と
して“L”の信号が与えられたときには、“H”レベル
出力信号6及び“L”レベル出力信号7の論理値にはよ
らず、第1及び第2の出力トランジスタ4,5のゲート
電極の電位はいずれも“L”(=0V)となる。この結
果、第1及び第2の出力トランジスタ4,5はいずれも
オフ状態となり、出力端3は“高インピーダンス”状態
となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記“高インピーダン
ス”の出力状態を持つ半導体集積回路装置は、同様に
“高インピーダンス”の出力状態を持つ他の半導体集積
回路装置とともに1つの半導体システムを構成すること
を前提としたものである。これら複数の半導体集積回路
装置の各々の出力端3は、例えば共通のバスラインに接
続される。つまり、“高インピーダンス”の出力状態に
おいて、出力端3に外部から強制的に電圧が印加される
のである。
【0009】ところが、図8に示す従来の半導体集積回
路装置は、第1の出力トランジスタ4のしきい値電圧を
VTHとすると、“高インピーダンス”の出力状態におい
て出力端3に外部から例えば−VTH以下の電圧が印加さ
れた際に第1の出力トランジスタ4がオフ状態を維持で
きずにオン状態となってしまう問題があった。
【0010】第1及び第2の出力トランジスタ4,5の
ゲート電極の電位がいずれも“L”(=0V)であって
両出力トランジスタ4,5がいずれもオフ状態となって
いる結果“高インピーダンス”の出力状態にあるとき、
出力端3に外部から−VTH以下の電圧が印加されて第1
の出力トランジスタ4のソース電極の電位が引き下げら
れると、該第1の出力トランジスタ4のソース電位を基
準としたゲート・ソース電極間電圧VG がVTH以上の値
となり、したがって該第1の出力トランジスタ4がオン
状態となるのである。このようにして“高インピーダン
ス”の出力状態で第1の出力トランジスタ4がオフ状態
を維持できずにオン状態となると、電源1から大きな電
流が流れ込んでしまうという問題があった。また、この
際に第1の出力トランジスタ4のソース・ドレイン電極
間電圧がそのゲート・ソース電極間電圧より大きくなる
ので、基板電流が増加して該第1の出力トランジスタ4
の信頼性に悪影響を与えることがあった。
【0011】本発明の目的は、“高インピーダンス”の
出力状態において出力端に電源電位と接地電位との間の
範囲を越える電圧が外部から印加された場合でも出力ト
ランジスタのオフ状態を維持できるようにすることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体集積回路装置は、電源電位と接地電
位との間の範囲を越える電位のみを伝達するためのスイ
ッチ回路を出力トランジスタの電流制御電極と出力端と
の間に挿入した構成を備えることとしたものである。
【0013】具体的には、請求項1の発明は、電源と出
力端との間に挿入された第1の出力トランジスタと、出
力端と接地との間に挿入された第2の出力トランジスタ
とを備え、かつ第1及び第2の出力トランジスタの各々
の電流制御電極に供与される電位に応じて第1及び第2
の出力トランジスタのいずれか一方がオン状態となる
“低インピーダンス”の出力状態と第1及び第2の出力
トランジスタのいずれもがオフ状態となる“高インピー
ダンス”の出力状態とが選択される半導体集積回路装置
において、第1の出力トランジスタの電流制御電極と出
力端との間、及び、出力端と第2の出力トランジスタの
電流制御電極との間のうちの少なくとも一方にスイッチ
回路が挿入された構成を採用したものである。しかも、
“高インピーダンス”の出力状態において出力端に電源
電位と接地電位との間の範囲を越える電圧が外部から印
加された場合には、第1及び第2の出力トランジスタの
オフ状態を維持すべく前記電流制御電極の電位を変更す
るように、スイッチ回路がオン状態となるものである。
【0014】請求項2の発明では、前記スイッチ回路
は、バイアス電圧が供与されるゲート電極を有する第1
のMOSトランジスタを備え、該第1のMOSトランジ
スタのゲート電極には、出力端への印加電圧が変化する
際に第1及び第2の出力トランジスタがオン状態となる
前に第1のMOSトランジスタがオン状態となるように
バイアス電圧が供与されることとした。
【0015】請求項3の発明では、前記第1及び第2の
出力トランジスタは、各々前記スイッチ回路の第1のM
OSトランジスタとほぼ等しいしきい値電圧を有する他
のMOSトランジスタで構成され、第1のMOSトラン
ジスタのゲート電極には、前記各MOSトランジスタの
しきい値電圧と接地電位との間の電位がバイアス電圧と
して供与されることとした。
【0016】請求項4の発明では、前記第1及び第2の
出力トランジスタは、各々前記スイッチ回路の第1のM
OSトランジスタより大きいしきい値電圧を有する他の
MOSトランジスタで構成され、第1のMOSトランジ
スタのゲート電極には、第1及び第2の出力トランジス
タをいずれもオフ状態とさせるように該第1及び第2の
出力トランジスタの電流制御電極としてのゲート電極に
供与される電位と等しい電位がバイアス電圧として供与
されることとした。
【0017】請求項5の発明では、前記スイッチ回路
は、前記第1のMOSトランジスタと第1又は第2の出
力トランジスタの電流制御電極との間に挿入された第2
のMOSトランジスタを更に備えることとした。しか
も、該第2のMOSトランジスタは、第1のMOSトラ
ンジスタより小さいゲート幅を有し、“低インピーダン
ス”の出力状態ではオフ状態とされ、かつ“高インピー
ダンス”の出力状態において出力端への印加電圧が変化
する際に第1のMOSトランジスタがオン状態となる前
にオン状態とされることとした。
【0018】請求項6の発明では、前記スイッチ回路の
第2のMOSトランジスタは、第1及び第2の出力トラ
ンジスタをいずれもオフ状態とするための制御信号に呼
応して直ちにオン状態とされることとした。
【0019】請求項7の発明では、前記スイッチ回路の
第2のMOSトランジスタは、第1及び第2の出力トラ
ンジスタのうちの対応する一方の出力トランジスタをオ
フ状態とするための制御信号に呼応して直ちにオン状態
とされることとした。
【0020】請求項8の発明は、電源電位と接地電位と
の間の電位差が所定の値より大きい場合にはアクティブ
な電圧判別信号を出力するための電源電圧判別回路を更
に備え、かつ前記スイッチ回路の第2のMOSトランジ
スタは該電源電圧判別回路からのアクティブな電圧判別
信号に呼応してオン状態とされることとしたものであ
る。
【0021】
【作用】請求項1の発明によれば、“高インピーダン
ス”の出力状態において出力端に電源電位と接地電位と
の間の範囲を越える電圧が外部から印加された場合に
は、スイッチ回路がオン状態となる結果、出力トランジ
スタの電流制御電極の電位が変更されて該出力トランジ
スタのオフ状態が維持される。つまり、本発明のスイッ
チ回路は、電源電位と接地電位との間の範囲を越える電
位のみを、出力端から出力トランジスタの電流制御電極
へ伝達するのである。
【0022】請求項2の発明によれば、スイッチ回路を
構成する第1のMOSトランジスタにバイアス電圧V1
が供与されているので、該第1のMOSトランジスタ
は、出力端への印加電圧が変化する際に出力トランジス
タがオン状態となる前にオン状態となる。これにより、
“高インピーダンス”の出力状態における出力トランジ
スタのオフ状態が維持されるので、電源から大きな電流
が流れ込むことを防ぐことができる。
【0023】請求項3の発明によれば、第1及び第2の
出力トランジスタ(MOSトランジスタ)とスイッチ回
路を構成する第1のMOSトランジスタとは、互いにほ
ぼ等しいしきい値電圧VTHを有する。しかも、スイッチ
回路の第1のMOSトランジスタのゲート電極には、こ
れら3つのMOSトランジスタのしきい値電圧VTHと接
地電位(0V)との間の電位がバイアス電圧V1 として
供与されているので、出力端への印加電圧が変化する際
に第1及び第2の出力トランジスタがオン状態となる前
に、スイッチ回路の第1のMOSトランジスタがオン状
態となる。
【0024】請求項4の発明によれば、スイッチ回路を
構成する第1のMOSトランジスタは、第1及び第2の
出力トランジスタ(MOSトランジスタ)のしきい値電
圧VTHに比べて小さいしきい値電圧VTH′を有するよう
に作られる。しかも、スイッチ回路の第1のMOSトラ
ンジスタのゲート電極には、“高インピーダンス”の出
力状態の実現のために第1及び第2の出力トランジスタ
をいずれもオフ状態とさせるように該出力トランジスタ
の導電型に応じてそのゲート電極に供与される電位(電
源電位又は接地電位)と等しい電位がバイアス電圧V1
として供与される。例えば、第1及び第2の出力トラン
ジスタがNチャネル型MOSトランジスタである場合に
は、両出力トランジスタをオフ状態とするためには、該
出力トランジスタのゲート電極に接地電位(0V)が供
与される。この場合には、スイッチ回路の第1のMOS
トランジスタのゲート電極にバイアス電圧V1 として接
地電位(0V)を供与しておけば、出力端への印加電圧
が負の方向へ変化する際に第1及び第2の出力トランジ
スタがオン状態となる前に、スイッチ回路の第1のMO
Sトランジスタがオン状態となる。
【0025】請求項5の発明によれば、スイッチ回路に
おいて第1のMOSトランジスタにゲート幅の小さい第
2のMOSトランジスタを直列接続し、“低インピーダ
ンス”の出力状態では該第2のMOSトランジスタをオ
フ状態とし、かつ“高インピーダンス”の出力状態にお
いて出力端への印加電圧が変化する際に第1のMOSト
ランジスタがオン状態となる前に第2のMOSトランジ
スタをオン状態とする構成を採用したので、“低インピ
ーダンス”の出力動作時には第2のMOSトランジスタ
よりゲート幅の大きい第1のMOSトランジスタが出力
トランジスタの電流制御電極から切り離されることとな
り、第2のMOSトランジスタを設けない場合に比べて
出力トランジスタの電流制御電極の配線に付く負荷容量
が軽減される。これにより、“低インピーダンス”の出
力動作時における出力トランジスタの高速スイッチング
を実現できる。しかも、“高インピーダンス”の出力状
態では、スイッチ回路の第1及び第2のMOSトランジ
スタを通して、電源電位と接地電位との間の範囲を越え
る電位が出力端から出力トランジスタの電流制御電極へ
伝達されるので、該出力トランジスタのオフ状態が維持
される。
【0026】請求項6の発明によれば、第1及び第2の
出力トランジスタのオフ状態すなわち“高インピーダン
ス”の出力状態になると同時にスイッチ回路の第2のM
OSトランジスタがオン状態となり、出力端への外部か
らの電圧印加に対する準備が整う。
【0027】請求項7の発明によれば、第1の出力トラ
ンジスタの電流制御電極と出力端との間に挿入されたス
イッチ回路では、第1の出力トランジスタがオフ状態に
なると同時に該スイッチ回路の第2のMOSトランジス
タがオン状態となり、出力端への外部からの電圧印加に
対する準備が整う。また、第2の出力トランジスタの電
流制御電極と出力端との間に挿入されたスイッチ回路で
は、第2の出力トランジスタがオフ状態になると同時に
該スイッチ回路の第2のMOSトランジスタがオン状態
となり、同様に出力端への外部からの電圧印加に対する
準備が整う。
【0028】請求項8の発明によれば、電源電圧判別回
路からアクティブな電圧判別信号が出力されると、スイ
ッチ回路の第2のMOSトランジスタがオン状態とな
る。これにより、電源電位と接地電位との間の電位差す
なわち電源電圧が所定の値より大きい場合には、出力ト
ランジスタの電流制御電極と出力端との間がスイッチ回
路の第1のMOSトランジスタの寄生容量を介して接続
される。つまり、出力トランジスタの電流制御電極の負
荷容量にスイッチ回路の第1のMOSトランジスタの寄
生容量が加算される結果、“低インピーダンス”の出力
状態において出力トランジスタの電流制御電極の電位ひ
いては出力端の電位が緩やかに変化することとなり、該
出力トランジスタのピーク電流が低減される。また、こ
れに伴って、電源から第1の出力トランジスタへの電源
配線と第2の出力トランジスタから接地への電源配線と
の間の電圧降下などのノイズが抑制される。
【0029】
【実施例】以下、4つの実施例について図1〜図7を参
照しながら説明する。
【0030】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における半導体集積回路装置のブロック図である。同図
中、1は正電位の電源、2は接地、3は出力端、4,5
は電流駆動能力の大きなNチャネルMOS型出力トラン
ジスタ(第1及び第2の出力トランジスタ)、6は
“H”レベル出力信号、7は“L”レベル出力信号、8
は出力活性信号、9は出力バッファ回路、10は内部回
路であり、これらは図8に示す従来例と同じものであ
る。11a,11bは、第1及び第2の出力トランジス
タ4,5の各々のゲート電極と出力端3との間に挿入さ
れたNチャネル型MOSトランジスタであり、スイッチ
回路11を構成するものである。12は、両MOSトラ
ンジスタ11a,11bのゲート電極へのバイアス電圧
を供与するための電圧発生回路であり、ゲート電極とド
レイン電極との間が短絡された1つのMOSトランジス
タ12aと、2本の抵抗12b,12cとで構成されて
いる。13は、スイッチ回路11の2つのMOSトラン
ジスタ11a,11bへのバイアス電圧としての電圧発
生回路出力である。なお、上記3つのMOSトランジス
タ11a,11b,12aは、いずれもそのしきい値電
圧が第1及び第2の出力トランジスタ4,5のしきい値
電圧とほぼ等しく作られている。以下の説明では、これ
らのトランジスタのしきい値電圧をVTHとする。
【0031】図2は本実施例における半導体集積回路装
置のスイッチ回路11の周辺の詳細回路図である。出力
バッファ回路9の出力部の2つのインバータは、各々P
チャネル型MOSトランジスタ9a,9c及びNチャネ
ル型MOSトランジスタ9b,9dより構成されたCM
OSインバータである。なお、スイッチ回路11を構成
するNチャネル型MOSトランジスタ11a,11bの
オン抵抗は、出力バッファ回路9のインバータの一部を
構成するNチャネル型MOSトランジスタ9b,9dの
オン抵抗に比べて十分大きくしてある。
【0032】以上のように構成された半導体集積回路装
置について、以下その動作を説明する。
【0033】電圧発生回路12中のMOSトランジスタ
12aは、ゲート電極とドレイン電極との間が短絡され
ているため、ドレイン電極の電位がしきい値電圧VTHよ
り大きくなるとオン状態となる。一方、抵抗12b及び
12cの抵抗値は該MOSトランジスタ12aの導通時
のオン抵抗より十分小さく設定してあるため、電圧発生
回路出力13は、MOSトランジスタ12aのしきい値
電圧VTH(=スイッチ回路11中の2つのMOSトラン
ジスタ11a,11bのしきい値電圧VTH)よりもやや
低い電圧となる。よって、出力端3の電位が接地電位
(0V)以上である場合にはスイッチ回路11を構成す
る2つのMOSトランジスタ11a及び11bが常にオ
フ状態となるため、“H”又は“L”の“低インピーダ
ンス”出力動作は従来例(図8)と全く同様となる。
【0034】次に、本半導体集積回路装置の“高インピ
ーダンス”出力状態で出力端3に強制的に外部から電圧
が印加された場合について、図3を用いて説明する。
【0035】図3は出力端3への外部強制印加電圧と、
第1の出力トランジスタ4のソース電極の電位を基準と
したゲート・ソース電極間電圧(以下、ゲート電圧とい
う。)VG との関係を示したものである。出力端3の電
位が接地電位(0V)以上のときは、従来例、本実施例
ともに第1の出力トランジスタ4のゲート電極の電位は
0Vであるため、第1の出力トランジスタ4のゲート電
圧VG が負の電圧となる結果、第1の出力トランジスタ
4はオフ状態を維持する。従来例では、出力端3の電位
が負になったときも第1の出力トランジスタ4のゲート
電極の電位は0Vのままであるので、同図中のA点にお
いて出力端3の電位が−VTHになったとき、前記ゲート
電圧VG がしきい値電圧VTHと一致し、第1の出力トラ
ンジスタ4はオン状態となる。更に出力端3の電位が下
がると、第1の出力トランジスタ4のゲート電圧VG は
更に大きくなり、電源1から大きな電流が該第1の出力
トランジスタ4を通して流れる。
【0036】一方、本実施例では、電圧発生回路12よ
りスイッチ回路11の2つのMOSトランジスタ11
a,11bの各々のゲート電極に供与されるバイアス電
圧をV1 (0<V1 <VTH)とすれば、同図中のB点に
示すように出力端3の電位が(V1 −VTH)[負の値]
となると、第1の出力トランジスタ4がオン状態となる
前に該第1の出力トランジスタ4のゲート電極と出力端
3との間に挿入されたMOSトランジスタ11aが導通
し、第1の出力トランジスタ4のゲート電圧VGはその
しきい値電圧VTHより小さい一定の電圧(VTH−V1 )
[正の値]に保持されるため、第1の出力トランジスタ
4はオフ状態を維持する。また、第2の出力トランジス
タ5も同様に、該第2の出力トランジスタ5のゲート電
極と出力端3との間に挿入されたMOSトランジスタ1
1bの働きでそのゲート電圧がしきい値電圧より低い電
圧に保持されるため導通することはない。
【0037】以上のように本実施例によれば、第1及び
第2の出力トランジスタ4,5の各々のゲート電極と出
力端3との間にそれぞれ、これらとしきい値電圧のほぼ
等しいMOSトランジスタ11a及び11bをスイッチ
回路11として挿入し、該しきい値電圧よりもやや低い
電位をスイッチ回路11のMOSトランジスタ11a及
び11bのゲート電極に供与したため、出力端3に−V
TH以下の電圧が印加されても、第1及び第2の出力トラ
ンジスタ4,5はゲート電位が引き下げられてオフ状態
が維持される。
【0038】(実施例2)図4は本発明の第2の実施例
における半導体集積回路装置のブロック図である。同図
中、1は正電位の電源、2は接地、3は出力端、4,5
は電流駆動能力の大きなNチャネルMOS型出力トラン
ジスタ(第1及び第2の出力トランジスタ)、6は
“H”レベル出力信号、7は“L”レベル出力信号、8
は出力活性信号、9は出力バッファ回路、10は内部回
路であり、これらは第1の実施例と同じものである。1
4は第1の出力トランジスタ4のゲート電極と出力端3
との間に挿入されたスイッチ回路であり、ゲート幅が大
きく電流駆動能力の大きなNチャネル型の第1のMOS
トランジスタ14aと、ゲート幅が該第1のMOSトラ
ンジスタ14aに比べて小さい同じくNチャネル型の第
2のMOSトランジスタ14bとで構成されている。た
だし、スイッチ回路14の第1のMOSトランジスタ1
4aは、第1及び第2の出力トランジスタ4,5のしき
い値電圧VTHに比べて小さいしきい値電圧VTH′を有す
るように作られる。また、第1のMOSトランジスタ1
4aのゲート電極は接地されており、第2のMOSトラ
ンジスタ14bのゲート電極には出力活性信号8の反転
論理が入力されている。
【0039】以下、本実施例の動作を説明する。
【0040】出力活性信号8が“H”レベルであると
き、スイッチ回路14の第2のMOSトランジスタ14
bは常にオフ状態となるので、“H”レベル出力動作及
び“L”レベル出力動作は、従来例及び第1の実施例と
全く同様となる。
【0041】一方、“高インピーダンス”の出力状態で
は出力活性信号8が“L”レベルであるので、スイッチ
回路14の第2のMOSトランジスタ14bはオン状態
となる。出力端3に0V以上の電圧が外部から印加され
るときには、第1の出力トランジスタ4はオフ状態で従
来例や第1の実施例と同様であるが、出力端3に−VTH
以下の電圧が外部から印加されるときには、第1の出力
トランジスタ4がオン状態となる前にスイッチ回路14
の第1のMOSトランジスタ14aがオン状態となって
該第1の出力トランジスタ4のゲート電圧VG をそのし
きい値電圧VTH以下に保つので、第1の出力トランジス
タ4はオフ状態を維持する。
【0042】なお、第1の出力トランジスタ4のゲート
電極と出力端3との間に第1のMOSトランジスタ14
aのみをスイッチ回路14として挿入しても本実施例と
同様の効果が得られるが、該第1のMOSトランジスタ
14aはゲート幅を大きく設定しているため第1の出力
トランジスタ4のゲート配線に付く負荷容量が増加し、
出力スピードに悪影響を及ぼす。そこで本実施例では、
第1のMOSトランジスタ14aよりもゲート幅の小さ
い第2のMOSトランジスタ14bを併せて挿入するこ
とによって、“低インピーダンス”出力動作時に第1の
MOSトランジスタ14aを第1の出力トランジスタ4
のゲート配線から切り離し、そのゲート配線に付く負荷
容量の増加を軽減している。
【0043】以上のように本実施例によれば、第1の出
力トランジスタ4のゲート電極と出力端3との間に第1
及び第2のMOSトランジスタ14a,14bをスイッ
チ回路14として挿入し、第1のMOSトランジスタ1
4aのゲート電極は接地し、第2のMOSトランジスタ
14bのゲート電極には出力活性信号8の反転論理を供
与したため、本半導体集積回路装置の“高インピーダン
ス”の出力状態で出力端3に−VTH以下の電圧が印加さ
れたときには、第1の出力トランジスタ4がオン状態と
なる前にスイッチ回路14の両MOSトランジスタ14
a,14bがともにオン状態となる。これにより、第1
の出力トランジスタ4のゲート電極の電位も下がるた
め、該第1の出力トランジスタ4はオフ状態を維持す
る。
【0044】なお、本実施例ではスイッチ回路14の第
1のMOSトランジスタ14aのしきい値電圧を第1の
出力トランジスタ4のしきい値電圧VTHに比べて小さく
しかつ第1のMOSトランジスタ14aのゲート電極を
接地電位としたが、第1の実施例の場合と同様に、第1
のMOSトランジスタ14aのしきい値電圧を第1の出
力トランジスタ4のしきい値電圧VTHとほぼ等しくしか
つ該しきい値電圧VTHよりやや低い電位を第1のMOS
トランジスタ14aのゲート電極にバイアス電圧として
供与しても同様の効果が得られる。また、本実施例では
第1の出力トランジスタ4のゲート電極と出力端3との
間にのみスイッチ回路14を挿入したが、第2の出力ト
ランジスタ5のゲート電極と出力端3との間にも同様の
スイッチ回路を挿入しても良いことは言うまでもない。
【0045】(実施例3)図5は本発明の第3の実施例
における半導体集積回路装置のブロック図である。同図
中、1は正電位の電源、2は接地、3は出力端、4,5
は電流駆動能力の大きなNチャネルMOS型出力トラン
ジスタ(第1及び第2の出力トランジスタ)、6は
“H”レベル出力信号、7は“L”レベル出力信号、8
は出力活性信号、10は内部回路であり、これらは第1
の実施例と同じものである。14は第1の出力トランジ
スタ4のゲート電極と出力端3との間に挿入されたスイ
ッチ回路であり、第2の実施例の場合と同様に、ゲート
幅が大きく電流駆動能力の大きなNチャネル型の第1の
MOSトランジスタ14aと、ゲート幅が該第1のMO
Sトランジスタ14aに比べて小さい同じくNチャネル
型の第2のMOSトランジスタ14bとで構成されてい
る。また、15は出力バッファ回路である。第2の実施
例ではスイッチ回路14の第2のMOSトランジスタ1
4bのゲート電極に出力活性信号8の反転論理が入力さ
れていたが、本実施例では第1の出力トランジスタ4の
ゲート電極への信号の反転論理が出力バッファ回路15
よりスイッチ回路14の第2のMOSトランジスタ14
bのゲート電極に供与されている。
【0046】“H”又は“L”の“低インピーダンス”
出力動作と、“高インピーダンス”の出力状態のときに
外部より出力端3に強制的に電圧が印加された場合の動
作は、第2の実施例と全く同様となる。ただし本実施例
でスイッチ回路14の第2のMOSトランジスタ14b
がオン状態となるのは、第1の出力トランジスタ4がオ
フ状態となるように該第1の出力トランジスタ4にゲー
ト電位が供与されるときである。
【0047】本実施例によれば、第1の出力トランジス
タ4のゲート電極と出力端3との間に第1及び第2のM
OSトランジスタ14a,14bをスイッチ回路14と
して挿入し、第1のMOSトランジスタ14aのゲート
電極は接地し、第2のMOSトランジスタ14bのゲー
ト電極には第1の出力トランジスタ4のゲート電極への
信号の反転論理を供与したため、“高インピーダンス”
の出力状態で出力端3に−VTH以下の電圧が印加された
ときには、第1の出力トランジスタ4がオン状態となる
前にスイッチ回路14の両MOSトランジスタ14a,
14bがともにオン状態となり、第1の出力トランジス
タ4のゲート電極の電位も下がるため、該第1の出力ト
ランジスタ4はオフ状態を維持する。
【0048】(実施例4)図6は本発明の第4の実施例
における半導体集積回路装置のブロック図である。同図
中、1は正電位の電源、2は接地、3は出力端、4,5
は電流駆動能力の大きなNチャネルMOS型出力トラン
ジスタ(第1及び第2の出力トランジスタ)、6は
“H”レベル出力信号、7は“L”レベル出力信号、8
は出力活性信号、9は出力バッファ回路、10は内部回
路であり、これらは第1の実施例と同じものである。1
8a,18bは、第1の出力トランジスタ4のゲート電
極と出力端3との間に挿入されたNチャネル型MOSト
ランジスタ(第1及び第2のMOSトランジスタ)であ
り、18c,18dは、第2の出力トランジスタ5のゲ
ート電極と出力端3との間に挿入されたNチャネル型M
OSトランジスタ(第3及び第4のMOSトランジス
タ)である。これら4つのMOSトランジスタ18a〜
18dは、スイッチ回路18を構成するものである。た
だし、第1及び第3のMOSトランジスタ18a,18
cは、ゲート幅が大きく電流駆動能力の大きなトランジ
スタであり、各々のゲート電極に接地電位が供与されて
いる。第2及び第4のMOSトランジスタ18b,18
dは、第1及び第3のMOSトランジスタ18a,18
cに比べてゲート幅が小さく作られたものである。
【0049】16は電源電圧判別回路であり、電源電位
と接地電位との間の電位差すなわち電源電圧が所定の値
より大きくなったときに電圧判別信号17の出力が
“H”となるように構成されている。本実施例では、ス
イッチ回路18の第2及び第4のMOSトランジスタ1
8b,18dの各々のゲート電極には、電圧判別信号1
7の反転論理と出力活性信号8との間で作られるNAN
D論理信号が供与されている。つまり、これら第2及び
第4のMOSトランジスタ18b,18dは、電源電圧
が所定の値より大きいことが電源電圧判別回路16によ
って検出された場合、又は、第1及び第2の出力トラン
ジスタ4,5をいずれもオフ状態とすべく出力活性信号
8を“L”にした場合にオンするように構成されてい
る。19,20は配線に起因した寄生抵抗、21は出力
負荷、22,23は電源1及び接地2と第1及び第2の
出力トランジスタ4,5との間の電源配線である。
【0050】スイッチ回路18の働きにより“高インピ
ーダンス”の出力状態における第1及び第2の出力トラ
ンジスタ4,5のオフ状態を維持できる点は、第1〜第
3の実施例と同様である。したがって、電源電圧判別回
路16の働きに絞って、以下説明をする。
【0051】図7は、従来例(図8)及び本実施例(図
6)の各々の場合における“L”レベル出力動作から
“H”レベル出力動作への遷移時の出力端3の電位変化
と第1の出力トランジスタ4の電流変化とを示してい
る。
【0052】電源1と接地2との間の電位差すなわち電
源電圧が高いとき、従来例では第1の出力トランジスタ
4のゲート電極の電位が急激に下降し、ひいては出力端
3の電位が急激に上昇するため、該第1の出力トランジ
スタ4を流れる電流も急激に増加して大きなピーク電流
を生じる。また、このピーク電流に起因して、電源1の
側の電源配線22の寄生抵抗19に生じる電圧降下と、
接地2の側の電源配線23の寄生抵抗20に生じる電圧
降下との間に差が生じる結果、これら2本の電源配線2
2,23の間にノイズが発生する。一方、本実施例で
は、電源電圧判別回路16の働きでスイッチ回路18の
第2のMOSトランジスタ18bがオンするため、第1
の出力トランジスタ4のゲート電極と出力端3との間が
スイッチ回路18の第1のMOSトランジスタ18aの
寄生容量を介して接続される。つまり、第1の出力トラ
ンジスタ4のゲート電極の負荷容量に第1のMOSトラ
ンジスタ18aの寄生容量が加算される結果、第1の出
力トランジスタ4のゲート電極の電位ひいては出力端3
の電位が緩やかに変化することとなり、第1の出力トラ
ンジスタ4のピーク電流が低減される。また、これに伴
って両電源配線22,23間のノイズが抑制される。な
お、電源電圧判別回路16は、スイッチ回路18の第4
のMOSトランジスタ18dをオンさせることにより第
2の出力トランジスタ5のピーク電流を低減する働きを
も有する。
【0053】逆に電源電圧が低いとき、本実施例では
(また従来例でも)、電源電圧が高いときに比べて第1
の出力トランジスタ4のゲート電極に対する出力バッフ
ァ回路9内のインバータ24(図6参照)の駆動能力が
減少するため、第1の出力トランジスタ4のゲート電極
の電位は急激には変化しない。しかも、本実施例では、
電源電圧判別回路16の働きによりスイッチ回路18の
第2のMOSトランジスタ18bはオフしたままとなる
ので第1の出力トランジスタ4のゲート電極の負荷容量
は従来例とほとんど変わらず、出力負荷21を充電する
時間も変わらない。そのため、出力端3にスイッチ回路
18の第1及び第3のMOSトランジスタ18a,18
cを接続しているにもかかわらず、従来例と変わらない
出力スピードを得ることができる。
【0054】以上のように本実施例によれば、第1の出
力トランジスタ4のゲート電極と出力端3との間に第1
及び第2のMOSトランジスタ18a,18bを、第2
の出力トランジスタ5のゲート電極と出力端3との間に
第3及び第4のMOSトランジスタ18c,18dを各
々スイッチ回路18として挿入したため、第1〜第3の
実施例の場合と同様の“高インピーダンス”の出力状態
における出力トランジスタ4,5のオフ維持効果が得ら
れる。また、電源電圧判別回路16の働きによって、
“低インピーダンス”の出力状態における第1及び第2
の出力トランジスタ4,5のピーク電流の電源電圧依存
性を軽減させ、電源配線22,23に生じるノイズを防
ぐという別の効果も得られる。
【0055】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、請求項1の発
明によれば、出力トランジスタの電流制御電極と出力端
との間にスイッチ回路を挿入し、該スイッチ回路を通し
て出力端の電位に応じて出力トランジスタの電流制御電
極の電位を変更する構成を採用したので、“高インピー
ダンス”の出力状態において出力端に電源電位と接地電
位との間の範囲を越える電圧が外部から印加された場合
でも出力トランジスタのオフ状態を維持できる。したが
って、電源から大きな電流が流れ込むことを防ぐことが
できる優れた半導体集積回路装置が得られる。
【0056】請求項2の発明によれば、前記スイッチ回
路として、出力トランジスタがオン状態となる前にオン
状態となるようにゲート電極にバイアス電圧が供与され
る第1のMOSトランジスタを備えた構成を採用したの
で、バイアス電圧を通してスイッチ回路の動作を電圧制
御することができる。
【0057】請求項3の発明によれば、第1及び第2の
出力トランジスタとしてのMOSトランジスタのしきい
値電圧と前記スイッチ回路の第1のMOSトランジスタ
のしきい値電圧とをほぼ等しくし、該各MOSトランジ
スタのしきい値電圧と接地電位との間の電位を第1のM
OSトランジスタのゲート電極にバイアス電圧として供
与する構成を採用したので、出力端への印加電圧が変化
する際に第1及び第2の出力トランジスタがオン状態と
なる前にスイッチ回路の第1のMOSトランジスタが確
実にオン状態となる。
【0058】請求項4の発明によれば、第1及び第2の
出力トランジスタとしてのMOSトランジスタのしきい
値電圧に比べて前記スイッチ回路の第1のMOSトラン
ジスタのしきい値電圧を小さくし、第1及び第2の出力
トランジスタをいずれもオフ状態とさせるようにその各
々のゲート電極に供与される電位(電源電位又は接地電
位)と等しい電位をスイッチ回路の第1のMOSトラン
ジスタのゲート電極にバイアス電圧として供与する構成
を採用したので、出力端への印加電圧が変化する際に第
1及び第2の出力トランジスタがオン状態となる前にス
イッチ回路の第1のMOSトランジスタが確実にオン状
態となる。
【0059】請求項5の発明によれば、前記スイッチ回
路は第1のMOSトランジスタに直列接続されたゲート
幅の小さい第2のMOSトランジスタを更に備えること
とし、該第2のMOSトランジスタは“低インピーダン
ス”の出力状態ではオフ状態とされかつ“高インピーダ
ンス”の出力状態において第1のMOSトランジスタが
オン状態となる前にオン状態とされる構成を採用したの
で、“高インピーダンス”の出力状態において出力トラ
ンジスタのオフ状態が維持されるだけでなく、“低イン
ピーダンス”出力動作時における出力トランジスタの高
速スイッチングを実現できる。
【0060】請求項6の発明によれば、第1及び第2の
出力トランジスタをいずれもオフ状態とするための制御
信号に呼応して前記スイッチ回路の第2のMOSトラン
ジスタを直ちにオン状態とする構成を採用したので、
“高インピーダンス”の出力状態における出力端への外
部からの電圧印加に対する準備を確実に整えることがで
きる。
【0061】請求項7の発明によれば、第1及び第2の
出力トランジスタのうちの対応する一方の出力トランジ
スタをオフ状態とするための制御信号に呼応して前記ス
イッチ回路の第2のMOSトランジスタを直ちにオン状
態とする構成を採用したので、やはり“高インピーダン
ス”の出力状態における出力端への外部からの電圧印加
に対する準備を確実に整えることができる。
【0062】請求項8の発明によれば、電源電圧が高い
場合にはアクティブな電圧判別信号を出力するための電
源電圧判別回路を更に備え、かつ該電圧判別信号に呼応
して前記スイッチ回路の第2のMOSトランジスタをオ
ン状態とする構成を採用したので、上記“高インピーダ
ンス”の出力状態における出力トランジスタのオフ維持
効果に加えて、“低インピーダンス”の出力状態におけ
る出力トランジスタのピーク電流低減効果と電源配線へ
のノイズ抑制効果とが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体集積回路
装置のブロック図である。
【図2】図1中のスイッチ回路周辺の詳細回路図であ
る。
【図3】図1の半導体集積回路装置における出力端への
外部強制印加電圧と第1の出力トランジスタのゲート・
ソース電極間電圧との関係を従来例の場合と対比して示
した電圧相関図である。
【図4】本発明の第2の実施例における半導体集積回路
装置のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例における半導体集積回路
装置のブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施例における半導体集積回路
装置のブロック図である。
【図7】図6の半導体集積回路装置における“L”レベ
ル出力動作から“H”レベル出力動作への遷移時の出力
端の電位変化と第1の出力トランジスタの電流変化とを
従来例の場合と対比して模式的に示したタイミング図で
ある。
【図8】従来の半導体集積回路装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 電源 2 接地 3 出力端 4,5 第1及び第2の出力トランジスタ 6 “H”レベル出力信号 7 “L”レベル出力信号 8 出力活性信号 9,15 出力バッファ回路 10 内部回路 11,14,18 スイッチ回路 11a,11b,14a,14b,18a,18b,1
8c,18dMOSトランジスタ 12 電圧発生回路 12a,12b 抵抗 12c MOSトランジスタ 13 電圧発生回路出力 16 電源電圧判別回路 17 電圧判別信号 19,20 寄生抵抗 21 出力負荷 22,23 電源配線 24 インバータ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と出力端との間に挿入された第1の
    出力トランジスタと、前記出力端と接地との間に挿入さ
    れた第2の出力トランジスタとを備え、かつ該第1及び
    第2の出力トランジスタの各々の電流制御電極に供与さ
    れる電位に応じて、該第1及び第2の出力トランジスタ
    のいずれか一方がオン状態となる低インピーダンスの出
    力状態と該第1及び第2の出力トランジスタのいずれも
    がオフ状態となる高インピーダンスの出力状態とが選択
    される半導体集積回路装置であって、 前記第1の出力トランジスタの電流制御電極と前記出力
    端との間及び該出力端と前記第2の出力トランジスタの
    電流制御電極との間のうちの少なくとも一方にスイッチ
    回路が挿入され、 前記高インピーダンスの出力状態において前記出力端に
    電源電位と接地電位との間の範囲を越える電圧が外部か
    ら印加された場合には、前記第1及び第2の出力トラン
    ジスタのオフ状態を維持すべく前記電流制御電極の電位
    を変更するように、前記スイッチ回路がオン状態となる
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記スイッチ回路は、バイアス電圧が供与されるゲート
    電極を有する第1のMOSトランジスタを備え、 前記第1のMOSトランジスタのゲート電極には、前記
    出力端への印加電圧が変化する際に前記第1及び第2の
    出力トランジスタがオン状態となる前に該第1のMOS
    トランジスタがオン状態となるように前記バイアス電圧
    が供与されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記第1及び第2の出力トランジスタは、各々前記スイ
    ッチ回路の第1のMOSトランジスタとほぼ等しいしき
    い値電圧を有する他のMOSトランジスタで構成され、 前記第1のMOSトランジスタのゲート電極には、前記
    各MOSトランジスタのしきい値電圧と前記接地電位と
    の間の電位が前記バイアス電圧として供与されることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記第1及び第2の出力トランジスタは、各々前記スイ
    ッチ回路の第1のMOSトランジスタより大きいしきい
    値電圧を有する他のMOSトランジスタで構成され、 前記第1のMOSトランジスタのゲート電極には、前記
    第1及び第2の出力トランジスタをいずれもオフ状態と
    させるように該第1及び第2の出力トランジスタの電流
    制御電極としてのゲート電極に供与される電位と等しい
    電位が前記バイアス電圧として供与されることを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置において、 前記スイッチ回路は、前記第1のMOSトランジスタと
    前記第1又は第2の出力トランジスタの電流制御電極と
    の間に挿入された第2のMOSトランジスタを更に備
    え、 前記第2のMOSトランジスタは、前記第1のMOSト
    ランジスタより小さいゲート幅を有し、前記低インピー
    ダンスの出力状態ではオフ状態とされ、かつ前記高イン
    ピーダンスの出力状態において前記出力端への印加電圧
    が変化する際に前記第1のMOSトランジスタがオン状
    態となる前にオン状態とされることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記スイッチ回路の第2のMOSトランジスタは、前記
    第1及び第2の出力トランジスタをいずれもオフ状態と
    するための制御信号に呼応して直ちにオン状態とされる
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体集積回路装置にお
    いて、 前記スイッチ回路の第2のMOSトランジスタは、前記
    第1及び第2の出力トランジスタのうち対応する一方の
    出力トランジスタをオフ状態とするための制御信号に呼
    応して直ちにオン状態とされることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1項に記載の半
    導体集積回路装置において、 前記電源電位と接地電位との間の電位差が所定の値より
    大きい場合にはアクティブな電圧判別信号を出力するた
    めの電源電圧判別回路を更に備え、 前記スイッチ回路の第2のMOSトランジスタは、前記
    電源電圧判別回路からのアクティブな電圧判別信号に呼
    応してオン状態とされることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
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