JP3080980B2 - 車両用音響装置 - Google Patents

車両用音響装置

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JP3080980B2 JP02287534A JP28753490A JP3080980B2 JP 3080980 B2 JP3080980 B2 JP 3080980B2 JP 02287534 A JP02287534 A JP 02287534A JP 28753490 A JP28753490 A JP 28753490A JP 3080980 B2 JP3080980 B2 JP 3080980B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両用音響装置に関し、特に音量の調節の改
良に関する。
(従来の技術) 従来より、車両用音響装置には、例えば特開昭61−23
7599号公報に開示されるように、チューナ又はCDデッキ
等の音響装置を備えたものがあり、その音量はボリュー
ム等の音量調節機構により調節する構成が一般的であ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の車両用の音響装置では、例
えば風切音等の走行音が増大する高速走行時に音量を上
げて運転した後、停車して次に発進する際に、電源をon
して音響装置の作動を開始させた場合には、音量が大き
過ぎて搭乗者に不快感を与え、搭乗者があわてて音量を
絞る操作を行わなければならない欠点があった。特に、
音量調節機構が電子式のときには、音量がどの程度かを
示す表示がないため、予め音量を視覚的に認識できず、
電源offからonへの作動開始時に大音響が発してしまう
場合が少くない。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、電源offからonへの作動開始時には、前回の電
源onから電源offへの作動終了時での音量に拘らず、常
に比較的小さい音量で作動を開始させて、搭乗者に与え
る不快感を解消することにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、請求項1の発明の解決手
段は、音響手段の音量を調節するボリューム等の音量調
節手段と、上記音響手段の電源onから電源offへの作動
終了時の音量を記憶する記憶手段と、上記音響手段の電
源offから電源onへの作動開始時に、上記記憶手段によ
り記憶した音量が設定値以上のとき、該作動開始時の音
量を上記設定値未満に低下させるよう上記音量調節手段
を制御する制御手段とを設ける構成としている。
ここで、請求項2の発明では、上記請求項1における
制御手段は、音響手段の電源offから電源onへの作動開
始時に、記憶手段により記憶した音量が設定値以上のと
き、該作動開始時の音量を上記設定値未満の予め定めら
れた固定値に制御するものとする。そして、請求項3の
発明では、上記請求項2において、上記設定値及び予め
定められた固定値は、音量調整手段で調整される音量の
最大値に対して決められた値である。
(作用) 上記の構成により、請求項1〜3の発明では、前回の
電源onから電源offへの作動終了時での音量が設定値以
上の大音量であっても、今回の電源offから電源onへの
作動開始時には、音量が制御手段により強制的に設定値
未満に低下制御されるので、作動開始時の音量は常に設
定値未満の比較的小さな音量となって、従来のように搭
乗者に不快感を与えることがない。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項1〜3の発明の車両用音
響装置によれば、音響装置の電源offから電源onへの作
動開始時には、音量を自動調節して、常に比較的小さな
音量で音響装置の作動を開始できるので、搭乗者に与え
る不快感を解消できる効果を奏する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図において、1は受信アンテナ1aを有するラジオ
装置、2はカセット装置であって、この両者により各々
音響装置を構成している。上記音響装置1,2には、共通
してパワーアンプ3が接続され、該アンプ3の後段には
車室内に開口するスピーカ4が接続されている。
上記アンプ3の前段には、音響装置1又は2の音量を
調節する電子ボリューム5が介設され、該ボリューム5
により音量調節手段を構成している。該電子ボリューム
5は、音量を大きくする側のタッチスイッチ5aと、音量
を小さくする側のタッチスイッチ5bとから成る。
上記電子ボリューム5には、音量を自動調節するコン
トローラ7が接続されている。該コントローラ7の内部
には、CPU8と、メモリ9と、音量比較回路10とが備えら
れる。上記CPU8は、上記ラジオ装置1又はカセット装置
2の電源onから電源offへの作動終了時に電子ボリュー
ム5の値,つまり音量をメモリ9に記憶するとともに、
その後の電源offから電源onへの作動開始時に音量を自
動調節する機能を有する。また、上記音量比較回路10
は、電子ボリューム5で調節された実際の音量を入力
し、この音量が上記CPU8で設定された音量に一致するか
を比較するものである。
また、上記コントローラ7には、電源offから電源on
への作動開始時での音量の自動調節をキャンセルするた
めのキャンセルスイッチ11が接続され、該キャンセルス
イッチ11は音響装置1又は2の近傍に配置される。
次に、上記コントローラ7による電源offから電源on
への作動開始時での音量の自動調節を第2図の制御フロ
ーに基いて説明する。
スタートして、ステップS1で音響装置1又は2の電源
がonからoffに切換ったか否かを判別し、電源offへの切
換えがあった作動終了時には、ステップS2でその作動終
了時における電子ボリューム5の値bをメモリ9に記憶
する。
その後、ステップS3で音響装置1又は2の電源がoff
からonに切換ったか否かを判別し、電源onへの切換えが
あった作動開始時には、ステップS4でキャンセルスイッ
チ11の状態を判別し、そのoff操作時には、ステップS5
において、上記ステップS2で記憶した前回の電源onから
電源offへの作動終了時の電子ボリューム5の値bを電
子ボリューム5の最大値b0の1/2値以上か否かを判別す
る。そして、1/2値以上の大音量時にはステップS6で電
子ボリューム5を強制操作し、音量が音量比較回路10の
出力に基いて最大値b0の1/3値になるように、電子ボリ
ューム5の値を低下制御して、リターンする。
一方、上記ステップS5で前回の電源onから電源offへ
の作動終了時の電子ボリューム5の値が最大値b0の1/2
値未満の場合には、音量が比較的小さいと判断して、ス
テップS7で電子ボリューム5を強制操作せず、前回の値
をそのまま維持して、リターンする。尚、ステップS4
キャンセルスイッチ11のon操作時には、電子ボリューム
5の値bが最大値b0の1/2値以上であっても、ステップS
7で電子ボリューム5を強制操作せず前回の値を維持し
てリターンする。
よって、上記第2図の制御フローにおいて、ステップ
S1及びS2により、ラジオ装置1又はカセット装置2の電
源onから電源offへの作動終了時の音量を記憶する記憶
手段15を構成している。また、同制御フローのステップ
S3,S5及びS6により、上記音響手段1又は2の電源offか
ら電源onへの作動開始時に、上記記憶手段15により記憶
した音量が設定値(電子ボリュームの値で1/2b0)以上
のとき、この作動開始時の音量を該設定値未満の1/3b0
にまで低下させるよう電子ボリューム5を制御する制御
手段16を構成している。
尚、上記制御フローには図示しないが、電源onへの作
動開始時に音量を電子ボリューム5の値で1/3b0に低下
制御した後は、設定時間の経過後に音量を徐々に自動で
増大させるように構成されている。この自動制御は別段
行わなくても搭乗者の音量の手動操作に任せてもよい。
したがって、上記実施例においては、第3図に示すよ
うに、前回の電源onから電源offへの作動終了時の音量
が電子ボリューム5の値で最大値b0の1/2b0以上の場合
には、今回の電源offから電源onへの作動開始時には強
制的に1/3b0値にまで低下制御され、大音量での作動開
始が回避されるので、搭乗者は不快感を感じることがな
い。
そして、その後は設定時間が経過すると、音量が徐々
に増大するよう自動制御されて前回の値に復帰するの
で、手動操作を要さず、また前回の音量とは異なるため
に搭乗者に異和感を与えるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はブロック構成
図、第2図は音量制御を示すフローチャート図、第3図
は作動説明図である。 1……ラジオ装置(音響装置)、2……カセット装置
(音響装置)、5……電子ボリューム(音量調節手
段)、7……コントローラ、8……CPU、15……記憶手
段、16……制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/00 310 B60R 11/02 H04S 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音響手段の音量を調節する音量調節手段
    と、上記音響手段の電源onから電源offへの作動終了時
    の音量を記憶する記憶手段と、上記音響手段の電源off
    から電源onへの作動開始時に、上記記憶手段により記憶
    した音量が設定値以上のとき、該作動開始時の音量を上
    記設定値未満に低下させるよう上記音量調節手段を制御
    する制御手段とを備えたことを特徴とする車両用音響装
    置。
  2. 【請求項2】制御手段は、音響手段の電源offから電源o
    nへの作動開始時に、記憶手段により記憶した音量が設
    定値以上のとき、該作動開始時の音量を上記設定値未満
    の予め定められた固定値に制御するものである請求項1
    記載の車両用音響装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の車両用音響装置において、
    上記設定値及び予め定められた固定値は、音量調整手段
    で調整される音量の最大値に対して決められた値である
    ことを特徴とする車両用音響装置。
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