JP3080815U - オイル供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車にエンジンオイル等を給油する作業用
に、作業者の人手を節約できると共に操作性にも優れた
オイル供給装置を提供する。 【解決手段】 可撓性を有するホース３ａの先端部にオ
イルガン５を取り付けてなる給油ホース３と、前記オイ
ルガン５の部分を吊り掛けるためのハンガー４とを有す
ると共に、該ハンガー４からオイルガン５を取り外した
ときに自動的にオイル供給ポンプの駆動が開始されるよ
うなセンサーを該ハンガー４に具備するオイル供給装置
とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車のサービスステーション等において、自動車にエンジン用潤 滑油等のオイルを供給するのに最適なオイル供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のオイル供給装置としては、蛇口式の給油口からオイル注入用カップにオ イルを供給するようにしたオイルサービススタンドが知られている。

【０００３】 即ち、図５に示す如く、オイル貯蔵タンクｂから配管ｃを経て送られてきたオ イルをオイルサービススタンドａにおいてオイル注入用カップ（図示せず）に供 給し、このオイル注入用カップを人が持ち運んで自動車のエンジン等に注入する ようにしていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このようにオイル注入用カップを用いる従来の方法では、オイルの供 給量の計量が不正確となり、又、注油中に人が該カップを手放すことができない ので不便であるという問題点があった。

【０００５】 本考案はこれらの問題点を解消し、オイルの給油中に作業員が離れていても所 定量のオイルの供給を行なうことができると共に操作性の良いオイル供給装置を 提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成すべく、可撓性を有するホースの先端部にオイルガ ンを取り付けてなる少なくとも１本の給油ホースと、前記給油ホースのオイルガ ン部を吊り掛けて係止するハンガー部とを有すると共に、該ハンガー部から前記 オイルガンを取り外したときに自動的にオイル供給ポンプの駆動が開始されるよ うなセンサーを該ハンガー部に具備すること特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の第１の実施の形態を図１乃至図３により説明する。

【０００８】 図１は本実施の形態のオイル供給装置１の正面図、図２は同上オイル供給装置 １の縦断面図を示す。

【０００９】 オイル供給装置１には、縦長のスタンド２にそれぞれ２組の給油ホース３とハ ンガー４とが取付けられている。

【００１０】 前記給油ホース３は可撓性を有するホース３ａと、その先端部に取付けたオイ ルガン５とからなり、該オイルガン５は、先端部のノズル５ａと、オイルの供給 量を設定可能な流量計５ｂと、オイルの給油の開始、停止を制御する引き金５ｃ とを有している。

【００１１】 又、前記ハンガー４は前記スタンド２の下方に設けられていて、前記オイルガ ン５の先端部を吊り掛けて係止可能な構造となっている。

【００１２】 ハンガー４は又、前記オイルガン５が該ハンガー４に係止されているか否かを 判定するためのセンサー（図示せず）を具備している。尚、このセンサーはマイ クロスイッチ等からなるものであってもよい。

【００１３】 ６は手動スイッチのスイッチボックスである。

【００１４】 スタンド２の上方にはトルクリール７に巻き込んだコード７ａがあって、該コ ード７ａの一端部を前記ホース３ａに繋着して、ホース３ａをスタンド２の上方 に吊り下げて保持している。

【００１５】 次に本実施の形態のオイル供給装置１の作動及び利点について説明する。

【００１６】 自動車にエンジンオイルを供給する場合は、該自動車をオイル供給装置１の近 くに停車させ、図３に示す如く給油ホース３を前記コード７ａと共に引き伸ばし て、オイルガン５の先端部をエンジンの給油口に係止する。

【００１７】 オイルガン５が前記ハンガー４から取り外されると、前記ハンガー４に具備し たセンサーがこれを検知して、スタンド２の内部に設置されているオイル供給用 モータ（図示せず）を起動させ、別に設けたオイル貯蔵タンクのオイルを給油ホ ース３に供給する。

【００１８】 この状態においてオイルガン５に具備する引き金５ａを引けば、オイルガン５ の先端部よりエンジンの給油口内にオイルが供給される。

【００１９】 尚、オイルガン５に付属の流量計５ｂはオイルの供給量を予め設定しておくこ とができるので、オイルの供給中は傍に作業者がいなくても設定量のオイルが供 給される。

【００２０】 又、給油を終ってオイルガン５をエンジンの給油口から離せばトルクリール７ の巻き戻しトルクによって、コード７ａを介してホース３ａがスタンド２の上部 へ引き戻され、容易に所定の待機位置に給油ホース３を係止することができる。

【００２１】 又、オイルガン５をハンガー４に係止している間は前記オイル供給用モータは 作動しないので、電力の節約となる。

【００２２】 尚、前記スイッチボックス６には、前記オイル供給用モータを手動で操作する ためのオン・オフスイッチがあって、前記ハンガー４に具備するセンサーが故障 した場合にも手動で前記モータのオン・オフを行なうことができる。

【００２３】 本考案の第２の実施の形態を図４により説明する。

【００２４】 本実施の形態は、縦長のスタンドの上方に設けたトルクリール７に巻き込まれ たコード７ａが、可撓性を有するホース３ａを上方に吊り下げて保持している点 は前記第１の実施の形態の場合と同様である。しかし、本実施の形態では、前記 縦長のスタンド１２の上方に吊り下げられたホース３ａの吸入側端部３ｂを有す る側が、スタンド１２の上部から垂下してスタンド１２の下方部に到り、該スタ ンド１２に設けた棚板１２ａの下方で弛ませてＵ字形に折り返し、該ホース３ａ の吸入側端部３ｂを前記棚板１２ａに固定すると共に、該ホース３ａのＵ字形に 弛ませた下端部を前記スタンド１２の底面方向に引き付けて保持するコイルばね １２ｂを設置した点が、前記第１の実施の形態とは異なる。

【００２５】 本実施の形態では、自動車への給油等で給油ホース３が繰り出されるときに、 前記コイルばね１２ｂが伸びて棚板１２ａの下側にあるホース３ａも繰り出され るので、該給油ホース３の繰り出し可能な長さが増大し、より遠い場所に停車し ている自動車にも給油が可能となる利点を有している。

【００２６】

【考案の効果】

このように本考案によれば、あまり人手をかけずに給油を行なえると共に操作 性にも優れているオイル供給装置を提供できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態のオイル供給装置の
正面図である。

【図２】同上オイル供給装置の縦断面図である。

【図３】同上オイル供給装置の使用状態を示す説明図で
ある。

【図４】本考案の第２の実施の形態のオイル供給装置の
縦断面図である。

【図５】従来のオイルサービススタンドの１例の斜視図
である。

【符号の説明】

１ オイル供給装置 ３ 給油ホース ３ａ ホース ４ ハンガー ５ オイルガン ５ｂ オイル流量計 ５ｃ 引き金 ６ 手動スイッチ（スイッチボックス） ７ トルクリール ７ａ コード １２ｂ 弾性体（コイルばね）

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性を有するホースの先端部にオイル
   ガンを取り付けてなる少なくとも１本の給油ホースと、
   前記給油ホースのオイルガン部を吊り掛けて係止するハ
   ンガー部とを有すると共に、該ハンガー部から前記オイ
   ルガンを取り外したときに自動的にオイル供給ポンプの
   駆動が開始されるようなセンサーを該ハンガー部に具備
   すること特徴とするオイル供給装置。
2. 【請求項２】 前記オイル供給ポンプの起動及び停止を
   制御可能な手動スイッチを具備することを特徴とする請
   求項１に記載のオイル供給装置。
3. 【請求項３】 前記オイルガンは、オイルの供給の開始
   ・停止を制御するための引き金を具備することを特徴と
   する請求項１に記載のオイル供給装置。
4. 【請求項４】 前記オイルガンは、オイル流量計を具備
   することを特徴とする請求項１に記載のオイル供給装
   置。
5. 【請求項５】 トルクリールに巻き込んだコードの一端
   部を前記給油ホースに繋着して、前記給油ホースが引き
   出される時に該コードが給油ホースと共に繰り出される
   構造とし、該コードが給油ホースを引き戻す方向に力を
   作用するように形成したことを特徴とする請求項１に記
   載のオイル供給装置。
6. 【請求項６】 前記オイル供給装置を縦長に形成すると
   共に該装置の上方部に前記給油ホースを前記コードとの
   繋着部で吊り下げて保持可能に形成し、更に該装置の下
   方部に前記ハンガー部を配置した構造としたことを特徴
   とする請求項５に記載のオイル供給装置。
7. 【請求項７】 前記給油ホースの前記コードとの繋着部
   から垂下する吸入側部分を前記オイル供給装置内の下方
   部において弛ませてＵ字形に折り返すと共に、該給油ホ
   ースのU字形の下端部に伸縮自在な弾性体を接続して、
   該弾性体の弾発力により前記給油ホースを昇降可能に前
   記オイル供給装置の底部に繋着したことを特徴とする請
   求項６に記載のオイル供給装置。