JP3080656U - 草刈機における内燃エンジンのリコイルスタータ - Google Patents

草刈機における内燃エンジンのリコイルスタータ

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JP3080656U JP2001001675U JP2001001675U JP3080656U JP 3080656 U JP3080656 U JP 3080656U JP 2001001675 U JP2001001675 U JP 2001001675U JP 2001001675 U JP2001001675 U JP 2001001675U JP 3080656 U JP3080656 U JP 3080656U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は草刈機における内燃エンジンのリコ
イルスタータに関し、リコイル・プーリとスターティン
グ・プーリとの間に設けるばね材のばね付勢力をリコイ
ル・プーリの最大トルクと内燃エンジンの圧縮工程での
クランク軸の上死点手前のプラグの点火時期との間のト
ルク差に応じて得て内燃エンジンの始動を操作性良く軽
快に行う。 【解決手段】 スタータ・ロープ4を引っ張り可能に捲
回したリコイル・プーリ3と、該リコイル・プーリに対
向して内燃エンジン2の回転軸8に連繋するスターティ
ング・プーリ7と、リコイル・プーリとスターティング
・プーリとに両端を係止するばね材9とから成り、最大
ロープ引力I1 と内燃エンジンの点火時期Fとの間のク
ランク軸Kのトルク差tにて応じて得られるばね材のば
ね付勢力をスターティング・プーリに付与し内燃エンジ
ンを始動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は草刈機における内燃エンジンのリコイルスタータに関し、リコイル・ プーリとスターティング・プーリとの間に介装されるばね材のばね付勢力をリコ イル・プーリの最大トルクと内燃エンジンの圧縮工程におけるクランク軸の上死 点手前のプラグの点火時期との間のトルク差に応じて得ることにより内燃エンジ ンの始動を操作性良く軽快に行おうとする。
【0002】
【従来の技術】
従来、草刈機等の回転刃を回転駆動するための小型の内燃エンジンでの始動は リコイルされるスタータ・ロープを引っ張ることにより内燃エンジンを始動させ るというリコイルスタータが装備されることが多い。このリコイルスタータは、 内燃エンジンのシリンダでの圧縮時におけるプラグの点火直前に合わせてスター タ・ロープを引っ張ることにより内燃エンジンを始動させるものであるが、内燃 エンジンの圧縮圧力に抗してスタータ・ロープを引っ張る力はリコイル・プーリ の直径、即ちスタータ・ロープの平均巻径に反比例するが、直径を大きくしてス タータ・ロープの引っ張り力を軽減しようとすると、回転速度が遅くなるので、 前記内燃エンジンを始動するのに必要とされる点火時期付近の約500r.p. m以上の回転速度が得られない。ところで、内燃エンジンのシリンダ圧縮圧力と 、人の腕力と、スタータ・ロープを引っ張るスピードと、前記内燃エンジンを始 動するための必要回転スピードと、スタータ・ロープを捲回するリコイル・プー リの直径との間にはそれぞれ相関関係を有するが、従来の小形草刈機の内燃エン ジンの場合、リコイル・プーリの直径は35〜40mm程度のものが多かった。 この際、内燃エンジンの始動には前述のように点火時期付近で約500r.p .m以上の回転速度を必要とするので、上手に内燃エンジンをスタートさせるに は15Kg/cm程度の引っ張り力にてスタータ・ロープを引っ張る必要がある 。また、従来のリコイル・スタータでは、スタータ・ロープが外周に捲回されて いるリコイル・プーリの有効径は35〜40mmに小さく形成されるので、大き な引っ張り力が必要になる。従って老人や女子では、スタータ・ロープを引っ張 る時の引張力が弱く、一定しないので、上手に内燃エンジンを始動するための助 成力を得ることができない。しかも、内燃エンジンを円滑に始動するのには熟練 した技術が必要であった。 ところで、ゼンマイばねの蓄力を利用して内燃エンジンを始動させる蓄力式リ コイルスタータとして従来、例えば図6および図7に示すものがあった。 すなわち、内燃エンジンbの回転軸cに取付けられるスターティング・プーリ aと、このスターティング・プーリaを始動方向に駆動するリコイル・リールd とを切り離し、この間にリコイル・リールdの駆動によって反始動方向に回転さ れる第1ドラムeと、第1ドラムeに連結されて回転される第2ドラムfと、リ コイル・リールdと第1ドラムeとの間に設けられる減速機gと、第1ドラムe と第2ドラムfとの連結を断続するクラッチ機構hと、第2ドラムfと該第2ド ラムfの外側に設けられる外部部材iとの間に張り掛けられ、第2ドラムfの反 始動方向の回転によって巻き出され、その巻戻力が第2ドラムfに始動方向の回 転力として蓄力されるゼンマイばねjと、第2ドラムfの始動方向の回転を規制 するロック機構kと、このロック機構kの解除とクラッチ機構hの切断を連動し て行う解放機構lとを設けたものであった。mはリコイル・リールdに設けたブ ロックnに対してドグoが係脱可能になることによりリコイル・リールdと同方 向に回転されるドライブ・ホイルである。 そして、内燃エンジンbを始動するには、先ずスタータ・ロープd1 を繰り返 して引っ張り出してリコイル・リールdを時計方向に回転させ(この時、リコイ ル・リールdは反時計方向にはフリーにリコイルされている)、ドライブ・ホイ ルmを同方向に回転させるとともに、減速機gにより減速し、第1ドラムeを反 時計方向に回転させる。これに伴ってクラッチ機構hによって第2ドラムfも同 方向に回転される。この時、ゼンマイばねjは外部部材iから巻き出されて第2 ドラムfに捲回され蓄力される。このように、第2ドラムfにゼンマイばねjが 所定量巻かれて蓄力されると、その巻戻し力により第2ドラムfは、時計方向に 回転しようとするが、ロック機構kによりその回転は規制される。こうして、ゼ ンマイばねjの巻戻し力が十分強くなり、解放機構lを働かせてロック機構kを 解除してクラッチ機構hの係合を切断すると、第2ドラムfが、ゼンマイばねj の蓄力を受けて時計方向に回るので、第2ドラムfと同方向に回転するラチエッ ト・ホイルpに設けたブロックqがスターティング・プーリaのドグrに係合し て回転軸cを始動方向に回転させ、内燃エンジンbをスタートさせる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図6および図7に示す上記従来の蓄力式リコイルスタータは、 スタータ・ロープd1 が捲回されたリコイル・リールdの後段にブロックnとド グoとが係合するドライブ・ホイルmを回動可能に設け、しかもこのドライブ・ ホイルmの後段には遊星歯車式の減速機gが設けられ、さらにこの減速機gの後 段には第1ドラムeに対してクラッチ機構hを介して第2ドラムfが係合される 等の幾つもの係合手段や減速機g等を設けているので、内燃エンジンbの始動時 にスタータ・ロープd1 を何度か繰り返して引っ張り出すと、引っ張り出す毎に スタータ・ロープd1 には大きな負荷がかかって操作者の腕に重量感を覚えるの で、軽快に内燃エンジンbを始動操作することができず、操作性が悪い。しかも 、スタータ・ロープd1 を繰り返して引っ張り操作する度毎に、リコイルされる ことによりリコイル・リールdのブロックnがドライブ・ホイルmのドグoに係 合して大きな衝撃を段階的に受け、衝撃が発生する度に違和感を覚えるとともに 衝撃音が発生するという不都合があった。 また上記従来の蓄力式リコイルスタータは、スタータ・ロープd1 を引っ張り 可能に外周に設けたリコイル・リールdと、このリコイル・リールdからの回転 力を受動するドライブ・ホイルmと、遊星歯車式の減速機gにより減速され、回 転力が受動される第1ドラムeと、クラッチ機構hを介して第1ドラムeからの 回転力を受動して回転可能になる第2ドラムfと、第2ドラムfと外部部材iと の間に張り掛けられて蓄力されるゼンマイばねjと、ブロックqにドグrが係合 して第2ドラムfと同方向に回転して回転軸cに回転力を伝達するラチエット・ ホイルpとの多くの構成部品を必要としていた。このため、構造が複雑になり製 作および組付けが非能率的になり、資材費および製作コストは高価になった。
【0004】 本考案は上記従来の不都合を解決するためになされ、スタータ・ロープの引っ 張り操作が重量感を受けず、しかも引っ張り出す度毎に段階的な衝撃を発生する ことなく軽快にかつ操作性が良く円滑な操作が行え、しかもスタータ・ロープを 引っ張ると直ちにばね材の付勢力を利用して内燃エンジンを応答性良く始動する ことができ、さらには部品点数が少なく構造簡単であり、製作および組付けが容 易に行え、製作コストおよび資材費が安価な草刈機における内燃エンジンのリコ イルスタータを提供しようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題に鑑みなされ、請求項1に記載の考案は、スタータ・ロープ を引っ張り可能に外周に捲回し回動可能に設けられるリコイル・プーリと、該リ コイル・プーリと対向して回転可能に設けられ回転軸に連繋されるスターティン グ・プーリと、前記リコイル・プーリとスターティング・プーリとに両端が係止 されるばね材とから成り、前記リコイル・プーリの最大トルクと内燃エンジンの 圧縮工程におけるクランク軸の上死点手前のプラグの点火時期との間の減少傾向 にある内燃エンジンのクランク軸のトルク差に応じて得られる前記ばね材のばね 付勢力を前記スターティング・プーリに付与して急速回転させ、内燃エンジンを 始動するという手段を採用した。
【0006】 また本考案の請求項2に記載の考案は、請求項1においてプラグの点火時期は 内燃エンジンのクランク軸の上死点手前約23°付近に設定されることを特徴と するという手段を採用した。
【0007】 また本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2の何れかにお いて前記リコイル・プーリの有効径は約50〜約80mm程度の大径に形成され ることを特徴とするという手段を採用した。
【0008】 また本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1、請求項2、または請求項3 の何れかにおいて前記リコイル・プーリは、外側に突設する第1ボス部をスター タ・ケースに立設した支柱部に嵌挿して取付けられ、該支柱部の外周に設けられ るスプリング収納部にリコイルスプリングの一端を固着し、該リコイルスプリン グの他端はリコイル・プーリの前記第1ボス部に取付けられ、前記スターティン グ・プーリは内燃エンジンの回転軸に連結可能な連繋部を外側に設け、内側には 前記支柱部に取付ける第2ボス部が前記リコイル・プーリと対向して設けられ、 該リコイル・プーリと前記スターティング・プーリとの間に形成されるばね収容 空間部内に前記ばね材は収容され、該ばね材の内端は前記スターティング・プー リに固着され前記ばねの外端は前記リコイル・プーリに夫々固着されたことを特 徴とするという手段を採用した。
【0009】 また本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1、請求項2、請求項3、また は請求項4の何れかにおいて前記ばねを収容するばね収容空間部は、前記リコイ ル・プーリおよび前記スターティング・プーリにより左右を略閉鎖して形成され るとともに前記スターティング・プーリに対向してリコイル・プーリに突設する 環状壁面部と前記第2ボス部とにより内周側および外周側の上下を略閉鎖して形 成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】 また本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1、請求項2、請求項3、請求 項4、または請求項5の何れかにおいて前記ばね材はリコイル・プーリの回転方 向に撓んでばね付勢力を発揮する板ばねにより形成されるか、またはリコイル・ プーリに対して所望数捲回されるねじりばねにより形成されることを特徴とする という手段を採用した。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態の具体例を図面を参照して説明する。 図1ないし図4は本考案の草刈機における内燃エンジンのリコイルスタータの 第1実施態様を示す。 1は内燃エンジン2の外側に設けられるスタータ・ケースである。 3はスタータ・ロープ4を引っ張り可能に外周に捲回し回動可能に設けられる リコイル・プーリであり、このリコイル・プーリ3は、外側に突設する第1ボス 部3aをスタータ・ケース1に立設した支柱部1aに嵌挿して取り付けられる。 またこのリコイル・プーリ3は、該支柱部1aの外周に設けられるスプリング 収納部5に一端6aを固着し、他端6bを前記第1ボス部3aに取付けたリコイ ルスプリング6によりリコイルされるようになっている。そして、このリコイル ・プーリ3の有効径φは、本実施態様では約65mm程度の大径のものが使用さ れる。このリコイル・プーリ6の有効径φは約65mmに限定されるものではな く例示であり、リコイル・プーリ6の有効径φは約50〜約80mmが好適に使 用される。
【0012】 7はリコイル・プーリ3と対向して回転可能に設けられるスターティング・プ ーリであり、このスターティング・プーリ7は内燃エンジン2の回転軸8に連結 可能な連繋部7aを外側に設け、内側には前記支柱部1aに取付ける第2ボス部 7bが前記リコイル・プーリ3と対向して設けられる。
【0013】 9は両端、すなわち外端9a,9aがリコイル・プーリ3に係止され、また中 心部に位置する略半環状の内端9bがスターティング・プーリ7に取付けられて リコイル・プーリ3とスターティング・プーリ7との間に形成されるばね収容空 間部10内に収容されたばね材であり、このばね材9は前記スタータ・ロープ4 の引っ張りによりばね付勢力を前記スターティング・プーリ7に付与して急速回 転させ、内燃エンジン2を始動するためのものであり、本実施態様では板ばね9 Aにより形成される。
【0014】 図3は、スタータ・ロープ4の引っ張りにより回転されるリコイル・プーリ3 のロープ引力I(kg)と、該リコイル・プーリ3の回転によりばね材9のばね 付勢力を受けて回転される内燃エンジン2の回転軸8の後段に一端(下端)を連 結し、他端(先端)をシリンダS内に往復移動可能に設けられるピストンに連結 棒(コンロッド)により連結したクランク軸KのトルクT(kg-cm )と、内燃エ ンジン2のピストン圧縮圧力P(Kg/cm2)とが内燃エンジン2の圧縮工程におけ るクランク軸Kの回転に対して如何ような関係にあるか否かを示した関係特性図 である。 また図4は内燃エンジン2のシリンダSの圧縮工程においてシリンダS内のピ ストンに追従して往復動作し回転軸8に一端が連結されたクランク軸Kの回転角 度とベクトルとの関係を示したベクトル図である。図4においてS1 は吸気口で あり、またS2 は排気口である。またαはシリンダSの吸気口S1 に対するピス トンの開閉タイミング角度であり、βはシリンダSの排気口S2 に対するピスト ンの開閉タイミング角度であり、γは掃気口における開閉タイミング角度であり 、θ1 はプラグの点火に適する点火角度であり、θ2 はスタータ・ロープ4の最 大ロープ引力I1 に対応するリコイル・プーリ3の回転角度である。
【0015】 そして、スタータ・ロープ4を何回か引っ張り出すことによりリコイル・プー リ3とスターティング・プーリ7とに両端が係止されたばね材9のばね付勢力に より内燃エンジン2は始動されるが、この際、内燃エンジン2を効率良く始動さ せるには、図3に示すようにスタータ・ロープ4を引っ張る時のロープ引力Iは 図示の曲線の如く最大ロープ引力I1 まで増加傾向にあって最大ロープ引力I1 でピークとなり、この最大ロープ引力I1 を越えると減少に転ずる内燃エンジン 2の圧縮工程におけるクランク軸Kの上死点Jの手前のプラグの点火時期Fとの 間の減少傾向にある内燃エンジン2のクランク軸Kのトルク差tに応じて得られ る前記ばね材9のばね付勢力をロープ引力Iに付加してスターティング・プーリ 7に付与することによりクランク軸Kの回転速度を点火時期F付近で瞬間的に増 速して内燃エンジン2を始動すればよい。
【0016】 このように、リコイル・プーリ3に捲回されているスタータ・ロープ4は、引 き始めは図3に示すようにスタータ・ロープ4のロープ引力Iの曲線に沿って増 加するが、最大ロープ引力I1 を越えると減少に転ずる。この最大ロープ引力I 1 の位置は、図3に示すように一般的には上死点Jの手前約40°付近にあり、 ロープ引っ張力の最大位置である。 内燃エンジン2を始動するための約500r.p.m以上の回転速度が必要な 点火時期Fは前述の上死点Jの手前23°とすると、最大ロープ引力I1 から点 火時期F、さらに上死点Jまでロープ引力Iは減少し、0値になる。 従って、ロープ引力Iが減少に転ずると同時に107.5°から増加行程で発 生したばね材9が撓んで元に復元しようとする付勢力がスターティング・プーリ 7を加速させ、回転速度を増加させることにより必要とする約500r.p.m 以上の回転速度を得て内燃エンジン2を始動するようになる。 また、このスタータ・ロープ4が捲回されているリコイル・プーリ3の有効径 φは本実施態様では約65mm程度に形成されているので、有効径が35〜40 mmの小径に形成されている従来のリコイル・プーリに比較して小さな引っ張力 にて軽快にスタータ・ロープ4を引っ張り出すことができる。しかも、スタータ ・ロープ4の最大ロープ引力I1 を越えてトルクTが0値になるクランク軸Kの 上死点J手前のプラグの点火時期Fとの間の減少傾向にある内燃エンジン2のク ランク軸Kのトルク差tに応じてリコイル・プーリ3とスターティング・プーリ 7との間に略中心部に位置する半環状の内端9bをスターティング・プーリ7の 第2ボス部7bに取付け、外端9a,9aをスターティング・プーリ3に係止さ れて撓まれて行くばね材9のばね付勢力を内燃エンジン2の回転軸8に与えて回 転軸8を急速回転させることによりシリンダS内の圧縮ガスに点火せしめて内燃 エンジン2を始動させるようになっている。 この時、プラグの点火時期Fは、内燃エンジン2のクランク軸Kの上死点Jの 手前約23°付近に設定されている。
【0017】 そして、ばね材9を収容するばね収容空間部10は、前記リコイル・プーリ3 および前記スターティング・プーリ7により左右を略閉鎖して形成されるととも に前記スターティング・プーリ7に対向してリコイル・プーリ3に突設する環状 壁面部3bと前記第2ボス部7bとにより内周側および外周側の上下を略閉鎖し て形成される。このように、ばね材9は、リコイル・プーリ3とスターティング ・プーリ7とにより上下左右は略閉鎖されたばね収容空間部10内に収容される ので、リコイル・プーリ3にスターティング・プーリ7を組付ける際に、ばね材 9をばね収容空間部10内に組み込むことにより容易かつ確実に組付けることが でき、便利である。
【0018】 本考案の第1実施態様は以上の構成からなり、内燃エンジン2をシリンダSの 圧縮力に抗して始動させるには、リコイル・プーリ3の外周に捲回されているス タータ・ロープ4をリコイルスプリング6のばね力に抗して何回か勢い良く引っ 張り出すと、リコイル・プーリ3は時計方向に回転されるので、その都度このリ コイル・プーリ3に外端9a,9aが係止され、略半環状に形成された中心部を なす内端9bが第2ボス部7bに取付けられた板ばねよりなるばね材9は図2に 示すように撓んでばね性が帯有される。
【0019】 この際、内燃エンジン2を効率良く始動させるには、図1に示すようにリコイ ル・プーリ3に捲回されているスタータ・ロープ4は、引き始めは図3に示すよ うに増加して行く。また、内燃エンジン2のシリンダS内に往復移動可能に設け られるピストンに一端を連結し他端を回転軸8に連結したクランク軸Kのトルク Tもスタータ・ロープ4のロープ引力Iに比例して増加するが、ロープ引力Iは 最大ロープ引力I1 を越えると減少に転ずるので、これに合わせてばね材9のば ね付勢力を働かせると、内燃エンジン2の圧縮工程におけるクランク軸Kの上死 点Jの手前約23°付近に合わせて回転速度を500r.p.m以上に加速する ことができる。 また、スタータ・ロープ4が捲回されているリコイル・プーリ3の有効径φは 本実施態様では約65mm程度の大径に形成されているため、有効径が35〜4 0mmの小径に形成されている従来のリコイル・プーリに比較して小さなロープ 引力Iにて軽快にスタータ・ロープ4を引っ張り出すことができる。
【0020】 すなわち、スタータ・ロープ4の最大ロープ引力I1 と、この最大ロープ引力 I1 を越えてトルクが0になるクランク軸Kの上死点Jに向かって手前のプラグ の点火時期Fとの間の減少傾向にある内燃エンジン2のクランク軸Kのトルク差 tに応じてリコイル・プーリ3と対向するスターティング・プーリ7との間に略 半環状の内端9bが第2ボス部7bに取付けられ、外端9a,9aをリコイル・ プーリ3に係止しているばね材9にはリコイル・プーリ3の回動に伴い図2の想 像線に示すように撓んでばね力が帯有されて行く。そして、このばね材9のばね 付勢力はスタータ・ロープ4を引っ張り出すことにより直ちにスターティング・ プーリ7へと伝達されるので、連繋部7aを介して内燃エンジン2の回転軸8は ばね材9の付勢力を受けて急速回転される。従って、始動には約500r.p. m以上の回転速度が必要になる内燃エンジン2はシリンダS内において圧縮工程 が確実に行われて応答性が良く迅速かつ円滑に始動される。 ところで、スタータ・ロープ4の引っ張りを止めると、リコイルスプリング6 によりリコイル・プーリ3はリコイルされて旧位に復する。
【0021】 このように、本実施態様の草刈機における内燃エンジンのリコイルスタータで は、例えば図6および図7に示すような従来の蓄力式リコイルスタータのように 、リコイル・プーリdの逆回転を規制し、一方向のみに入力側からの回転力を伝 達するためのブロックnや該ブロックnに係合可能なドグo、また図には示さな いがラチエットやワンウェイクラッチ等の係合手段が設けられてはいないので、 スタータ・ロープ4を何度か引っ張り出す毎に従来のように係合手段が係合する 時の段階的な衝撃を腕に感じて違和感を覚えたり、衝撃音が発生することなく軽 快な操作性にてばね材9のばね付勢力を後段に設けたスターティング・プーリ7 へと応答性良く迅速かつ確実に伝達させて回転することができる。
【0022】 上記操作を繰り返して行うことにより、内燃エンジン2は始動される。 このように、老人や女子のような力が弱く、一定した強い力を発揮できない者 でも、スタータ・ロープ4を引っ張り出すだけの簡単な取扱により、内燃エンジ ン2を確実に始動することができる。
【0023】 この際、スタータ・ロープ4を勢い良く、しかも引出しのストロークを可能な 限り長く採ることが内燃エンジン2をうまく始動させるこつであり、またばね材 9のばね定数は、例えばリコイルスプリング6のばね定数を考慮し、内燃エンジ ン2の圧縮比にあわせて適当なものが選定される。
【0024】 またばね材9は、リコイル・プーリ3およびスターティング・プーリ7により 左右を略閉鎖して形成されるとともにスターティング・プーリ7に対向してリコ イル・プーリ3に突設する環状壁面部3bとスターティング・プーリ7の内側に 設けた第2ボス部7bとにより内周側および外周側の上下を略閉鎖して形成され るばね収容空間部10内に収容されるので、リコイル・プーリ3に対してスター ティング・プーリ7を組込む際にばね収容空間部10内にばね材9を容易な取扱 により簡単かつ確実に組込むことができる。また、ばね材9は前述のように上下 左右が略閉鎖されたばね収容空間部10内に収容されるので、ゴミや雨等がばね 収容空間部10内に侵入するすることなく、ばね材9の腐食や劣化は防止される 。しかも、ばね材9はスターティング・プーリ7に対向するリコイル・プーリ3 の内周側に形成されるばね収容空間部10内に組込まれるので、リコイルスター タ自体はコンパクトになり、薄型に製作され、軽量化され、草刈機の取扱操作が 行い易い。
【0025】 図5は本考案の第2実施態様を示す。 この実施態様では、ばね材9がリコイル・プーリ3に対して所望数捲回される ネジリばね9Bにより形成されたことにより、内燃エンジン2を始動するのに際 してスタータ・ロープ4を何回か引っ張り出すことによりリコイル・プーリ3を 回動してネジリばね9Bを巻き締めてばね付勢させ、このばね付勢力をスターテ ィング・プーリ7に伝えて回転軸8を急速回転し、内燃エンジン2を始動するよ うにした点が前記第1実施態様と異なり、そのほかは第1実施態様と同様な構成 、作用である。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案は、スタータ・ロープを引っ張り可能に外周に捲回し回動 可能に設けられるリコイル・プーリと、該リコイル・プーリと対向して回転可能 に設けられ内燃エンジンの回転軸に連繋されるスターティング・プーリと、前記 リコイル・プーリとスターティング・プーリとに両端が係止されるばね材とから 成り、前記リコイル・プーリの最大ロープ引力と内燃エンジンの圧縮工程におけ るクランク軸の上死点手前のプラグの点火時期との間の減少傾向にある内燃エン ジンのクランク軸のトルク差に応じて得られる前記ばね材のばね付勢力を前記ス ターティング・プーリに付与して内燃エンジンを始動させるようにしたことを特 徴とするので、スタータ・ロープを引っ張り出すと、リコイル・プーリが回転さ れてばね材のばね付勢力が直ちにスターティング・プーリに伝達されて内燃エン ジンの回転軸を急速回転し、エンジンを始動するため、スタータ・ロープの引出 操作が軽快にかつ衝撃を覚えることなく行え、操作性が良くなる。しかもスター タ・ロープを引っ張り出すと、ばね材の付勢力が直ちにスターティング・プーリ に伝達されて回転軸は急速回転されて内燃エンジンのスタートに供せられるため 、応答性が良くなる。さらには部品点数が少なく構造簡単であり、製作および組 付が容易に行え、製作コストおよび資材費は安価になる。
【0027】 また、本考案の請求項2に記載の考案は、請求項1においてプラグの点火時期 は内燃エンジンのクランク軸の上死点手前約23°付近に設定されることを特徴 とするので、内燃エンジンの回転軸を始動させて内燃エンジンを圧縮工程におい て確実に点火することができる。
【0028】 また本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2の何れかにお いて前記リコイル・プーリの有効径は約50〜約80mm程度の大径に形成され ることを特徴とするので、強く、一定した引っ張り力がない老人や女子でも内燃 エンジンの始動に必要な回転速度にてスタータ・ロープを容易かつ確実に引っ張 り出すことができる。
【0029】 また本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1、請求項2、または請求項3 の何れかにおいて前記リコイル・プーリは、外側に突設する第1ボス部をスター タ・ケースに立設した支柱部に嵌挿して取付けられ、該支柱部の外周に設けられ るスプリング収納部にリコイルスプリングの一端を固着し、該リコイルスプリン グの他端はリコイル・プーリの前記第1ボス部に取付けられ、前記スターティン グ・プーリは内燃エンジンの回転軸に連結可能な連繋部を外側に設け、内側には 前記支柱部に取付ける第2ボス部が前記リコイル・プーリと対向して設けられ、 該リコイル・プーリと前記スターティング・プーリとの間に形成されるばね収容 空間部内に前記ばね材は収容され、該ばね材の内端は前記スターティング・プー リに固着され前記ばね材の外端は前記リコイル・プーリに夫々固着されることを 特徴とするので、スタータ・ロープを引っ張り出すだけでリコイル・プーリを回 転させてばね材のばね付勢力により直ちにスターティング・プーリを応答性よく 回転させて内燃エンジンを効率良く始動でき、しかもリコイルスタータ自体を薄 型に形成することができる。
【0030】 また本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1、請求項2、請求項3、また は請求項4の何れかにおいて前記ばね材を収容するばね収容空間部は、前記リコ イル・プーリおよび前記スターティング・プーリにより左右を略閉鎖して形成さ れるとともに前記スターティング・プーリに対向してリコイル・プーリに突設す る環状壁面部と前記第2ボス部とにより内周側および外周側の上下を略閉鎖して 形成されることを特徴とするので、ばね材はリコイル・プーリに対してスターテ ィング・プーリを組付ける際にリコイル・プーリとスターティング・プーリとに より形成されるばね収容空間部内に組付けることができ、ゴミや雨水がばね収容 空間部内に侵入されることはない。
【0031】 また本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1、請求項2、請求項3、請求 項4、または請求項5の何れかにおいて前記ばね材はリコイル・プーリの回転方 向に撓んでばね付勢力を発揮する板ばねにより形成されるか、またはリコイル・ プーリに対して所望数捲回されるネジリばねにより形成されることを特徴とする ので、スタータ・ロープを引っ張り出すことによりリコイル・プーリを回転させ ることによりばね材のばね付勢力をスターティング・プーリに伝達して回転させ ることができ、内燃エンジンの回転軸を回転し、内燃エンジンを応答性良く確実 に始動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の草刈機における内燃エンジンのリコイ
ルスタータの第1実施態様を示す断面図である。
【図2】同じく本実施態様を構成するばね材の付勢状態
を示す説明的な断面図である。
【図3】同じくスタータ・ロープのロープ引力と、内燃
エンジンのクランク軸のトルクと、内燃エンジンのシリ
ンダの圧縮圧力との関係を示す特性図である。
【図4】同じく内燃エンジンのシリンダ内のピストンに
追従してクランク軸の回転角度との関係を示すベクトル
図である。
【図5】本考案の第2実施態様を示し、上記ばね材とは
異なるゼンマイばねを使用した説明的な断面図である。
【図6】従来の蓄力式リコイルスタータを示す断面図で
ある。
【図7】同じくゼンマイばねの捲回状態を示す右側断面
図である。
【符号の説明】
1 スタータ・ケース 2 内燃エンジン 3 リコイル・プーリ 3a 第1ボス部 4 スタータ・ロープ 6 リコイルスプリング 7 スターティング・プーリ 7a 連繋部 7b 第2ボス部 8 回転軸 9 ばね材 9a 外端 9b 内端 10 ばね収容空間部 F 点火時期 I ロープ引力 I1 最大ロープ引力 P ピストン圧縮圧力 T トルク t トルク差

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタータ・ロープを引っ張り可能に外周
    に捲回し回動可能に設けられるリコイル・プーリと、該
    リコイル・プーリと対向して回転可能に設けられ内燃エ
    ンジンの回転軸に連繋されるスターティング・プーリ
    と、前記リコイル・プーリとスターティング・プーリと
    に両端が係止されるばね材とから成り、前記リコイル・
    プーリの最大ロープ引力と内燃エンジンの圧縮工程にお
    けるクランク軸の上死点手前のプラグの点火時期との間
    の減少傾向にある内燃エンジンのクランク軸のトルク差
    に応じて得られる前記ばね材のばね付勢力を前記スター
    ティング・プーリに付与して内燃エンジンを始動させる
    ことを特徴とする草刈機における内燃エンジンのリコイ
    ルスタータ。
  2. 【請求項2】 プラグの点火時期は内燃エンジンのクラ
    ンク軸の上死点手前約23°付近に設定されることを特
    徴とする請求項1に記載の草刈機における内燃エンジン
    のリコイルスタータ。
  3. 【請求項3】 前記リコイル・プーリの有効径は約50
    〜約80mm程度の大径に形成されることを特徴とする
    請求項1または請求項2の何れかに記載の草刈機におけ
    る内燃エンジンのリコイルスタータ。
  4. 【請求項4】 前記リコイル・プーリは、外側に突設す
    る第1ボス部をスタータ・ケースに立設した支柱部に嵌
    挿して取付けられ、該支柱部の外周に設けられるスプリ
    ング収納部にリコイルスプリングの一端を固着し、該リ
    コイルスプリングの他端はリコイル・プーリの前記第1
    ボス部に取付けられ、前記スターティング・プーリは内
    燃エンジンの回転軸に連結可能な連繋部を外側に設け、
    内側には前記支柱部に取付ける第2ボス部が前記リコイ
    ル・プーリと対向して設けられ、該リコイル・プーリと
    前記スターティング・プーリとの間に形成されるばね収
    容空間部内に前記ばね材は収容され、該ばね材の内端は
    前記スターティング・プーリに固着され前記ばね材の外
    端は前記リコイル・プーリに夫々固着されたことを特徴
    とする請求項1、請求項2、または請求項3の何れかに
    記載の草刈機における内燃エンジンのリコイルスター
    タ。
  5. 【請求項5】 前記ばね材を収容するばね収容空間部
    は、前記リコイル・プーリおよび前記スターティング・
    プーリにより左右を略閉鎖して形成されるとともに前記
    スターティング・プーリに対向してリコイル・プーリに
    突設する環状壁面部と前記第2ボス部とにより内周側お
    よび外周側の上下を略閉鎖して形成されることを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4の
    何れかに記載の草刈機における内燃エンジンのリコイル
    スタータ。
  6. 【請求項6】 前記ばね材はリコイル・プーリの回転方
    向に撓んでばね付勢力を発揮する板ばねにより形成され
    るか、またはリコイル・プーリに対して所望数捲回され
    るネジリばねにより形成されることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5の
    何れかに記載の草刈機における内燃エンジンのリコイル
    スタータ。
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