JP3079323B2 - 超高層建物のコア先行型構築工法 - Google Patents

超高層建物のコア先行型構築工法

Info

Publication number
JP3079323B2
JP3079323B2 JP04030843A JP3084392A JP3079323B2 JP 3079323 B2 JP3079323 B2 JP 3079323B2 JP 04030843 A JP04030843 A JP 04030843A JP 3084392 A JP3084392 A JP 3084392A JP 3079323 B2 JP3079323 B2 JP 3079323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mega truss
building
mega
layer
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04030843A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05230892A (ja
Inventor
真弘 森田
暉生 渡辺
進 後藤
英治 室
忠治 萩原
哲夫 金岩
博之 西村
浩 木林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP04030843A priority Critical patent/JP3079323B2/ja
Publication of JPH05230892A publication Critical patent/JPH05230892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3079323B2 publication Critical patent/JP3079323B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超高層又は超々高層
建物の特に地上部分の建設に好適に実施される、コア先
行型の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般の高層建物、超高層建物の地上
部分の構築工法は、地上1階から、同2階、3階と順次
1フロアーずつ積み重ねる形に躯体工事、仕上げ及び設
備工事を進めている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】 従来一般の構築工法の場合、その工期は1フロアー
の工程に制約を受け、階数に比例して長い工期が必要と
なる。よって超高層又は超々高層建物を構築する場合
は、長大な工期を必要とし、その間は同建物の供用を制
約される問題が大きい。 従来の構築工法のように下層から上層へと順に構築
を進めるやり方では、特に躯体工事は常に天候条件によ
る影響をもろに受け、悪天候によって工事を中止せざる
を得ない日も生ずる。 同様に、仕上げ、設備工事も、外壁及びサッシュガ
ラスの施工がなされるまでは、天候条件による制約を受
ける。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、この発明に係る超高層建物の
コア先行型構築工法は、図面に実施例を示したとおり、
(イ) 建物のコア部分1を、同建物の施工高さまで先
行して構築する段階(図1)と、(ロ) 地上レベルに
おいてメガトラス(メガストラクチャーとも呼ばれる。
以下同じ)2を組立て(図2)、同メガトラス2の下面
にサークルクレーン3を設置した上で、前記コア部分1
に沿ってメガトラス2を最上層のものから順に上昇させ
(図3)、各層のメガトラス2は各々の設置位置におい
てコア部分1と一体的構造に結合する段階と(図6)、
(ハ) 各層のメガトラス2によりブロック分けされた
工区毎に外部養生膜4をセットし、各工区のメガトラス
2の上面において上層のサークルクレーン3を使用して
当該工区の床15、柱16等の躯体を下から上への順序
で構築を進め、仕上げ工事を行なう段階と、をそれぞれ
特徴とする。
【0005】
【作用】メガトラス2の組立て、サークルクレーン3の
設置は、全て地上作業として行える。コア部分1に取付
けた各層のメガトラス2によって、建物の全高を例えば
20階分ずつの工区にブロック分けすることができ、各
工区において同時並行の形で躯体工事、仕上げ及び設備
工事を進められる。よって工期は前記1ブロックの工区
の工程に制約を受けることになる。
【0006】建築資材、人員の垂直運搬などは、コア部
分1内のスペースに設置した高速リフト等を使用して各
工区に対して効率良く供給される。各層のメガトラス2
とこれにセットした外部養生膜4により、各工区におけ
る躯体、仕上げ及び設備工事などは、全天候型として行
える。
【0007】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1は、建物のコア部分1を、同建物の施工高さ(設計
高さ=一例として地上550m、階層にして120階ぐ
らい)まで先行して構築する段階を示している。コア部
分1は、図11に示したように水平断面形状が一辺の長
さ50m位の正方形で、内部には設備、エレベータスペ
ース10、重量物(躯体材料)荷上げリフト11、軽量
物(仕上材)荷上げリフト12等を備えた構造体であ
る。このコア部分1の構築法としては、鉄筋コンクリー
ト造の場合は、図1のようにスライディングフォーム6
を順次上昇させるスライディングフォーム工法の実施が
好適である。鉄骨造であるならば、建築用ジャンピング
タワークレーンを使用して構築するのが好適である。と
云うのも、建築用ジャンピングタワークレーンは、コア
部分1の本設鉄骨柱をマスト代わりにクライミング出
来、コア部分1の構築を完成した後はクライムダウン出
来る機能をもつタワークレーンだからである。
【0008】図2は、コア部分1の構築を完成した後、
地上部分にメガトラス2を組立てるサイト工場7を設
け、サイト工場7で完成したメガトラス2はコア部分1
の基端に上昇のためのセットをした段階を示している。
図3、は前記のようにコア部分1の基端にセットしたメ
ガトラス2を、コア部分1の最上部から配設したワイヤ
ー8とワイヤー巻取り装置9とによって作業員の背丈程
度だけ上昇させ、同メガトラス2の下面に地上作業とし
て天井走行型のサークルクレーン3を設置した段階を示
している。ここでいう天井走行型のサークルクレーン3
とは、例えば特願平2−152467号、及び特願平2
−152468号に記載した、ブームが水平旋回と水平
伸縮又は移動をし、同ブームに取付たリフトによって躯
体部分や設備、仕上げユニットの運搬及び組立てに使用
可能なクレーンである。
【0009】図4は、前述したワイヤー8とワイヤー巻
取り装置9(図3)を駆使して建物最上層までメガトラ
ス2を上昇させ、コア部分1の最上部に一体的構造に結
合したこと、及び前記最上層のメガトラス2から数本の
ワイヤー13を吊り下し、他方、メガトラスサイト工場
7において完成した次下層のメガトラス2をコア部分1
の基端に上昇のためのセットを行なった段階を示してい
る。なお、前記最上層のメガトラス2を上昇させる手段
は、前記ワイヤー8とワイヤー巻取り装置9によるほ
か、プッシュアップ用ジャッキを使用することも可能で
ある。ここで云うプッシュアップ用ジャッキとは、ワイ
ヤー8を伝って登り、メガトラス2は水平レベルの制御
をしながら押し上げる機能をもつジャッキである。
【0010】図5は、最上層のメガトラス2から吊り下
ろされた前記ワイヤー13と、これを伝い登るリフトア
ップジャッキ(図示省略)を利用して、次下層のメガト
ラス2、さらにその下のメガトラス2を次々とリフトア
ップした段階を示している。図6は、全てのメガトラス
2…の上昇を終え、各々を設置位置においてコア部分1
と一体的構造に結合した段階を示している。ちなみに各
メガトラス2は、本実施例では建物の20階毎に一つの
割合とし、建物の全高に6個のメガトラス2が20階ず
つの工区を5ブロックに分ける位置に配分されている。
リフトアップ用のワイヤー13は、コア部分1へ一体的
に結合された最も下に位置するメガトラス2へ次々と盛
り替えられる。メガトラス2については、上層から順に
セットを完了した後直ちに外部養生膜4のセットが行な
われる。従って、図6のように最下層のメガトラス2ま
でリフトアップとコア部分1への結合が完成すると、ほ
とんど相前後して、全ての工区の外部養生膜4のセット
も完了する。ここで云う外部養生膜4とは、一般的に空
気膜のことであり、上下のメガトラス2、2間の工区外
周を覆い全天候型作業環境を整える全天候エアーシエル
ターの意味である。
【0011】図7は、上記6個のメガトラス2で区分さ
れた六つの工区において同時並行の形で建物各階の躯体
工事を開始した状況を示し、図8は建物全階の躯体工事
を完成した段階を示している。各工区での躯体工事の要
領は、図9A〜Dに簡単な工程図を示したとおり、外部
養生膜4の完成後、直ちにメガトラス2の上で床15の
地組みを行ない、柱16の建て方を行なう(図9A)。
次いで、サークルクレーン3によって床15のリフトア
ップを行ない、柱16との接合を行なった後、スラブコ
ンクリートの打設を行なう(図9B)。次には、コンク
リート養生が終わった前記床15の上で、次上階の床1
5’の地組みと柱16の建て方を行なう。他方、前記床
15より下層部では外装PC版の取付け、耐火被覆等の
仕上げ工事、設備配管、ダクト等を布設する設備工事が
行なわれる(図9C)。図9Dは、床15’のリフトア
ップとスラブコンクリートの打設が行なわれる状況を示
し、以下同様の工程の繰り返しによって躯体工事、仕上
げ、設備工事等が、各工区において同時進行の形で進め
られる。
【0012】上述したように、各層のメガトラス2で区
分された各工区において、同時並行の形で躯体工事等を
進めるにあたり、それに必要とされる資材類及び人員の
供給手段として、コア部分1の内部空間が、図10、図
11のようにデリバリースペースとして活用される。即
ち、梁及び柱を代表とする躯体材料やその他の重量物
は、重量物荷上げリフト11により垂直運搬され、各工
区に分配供給される。この重量物荷上げリフト11は、
一例として図10のように立体駐車場のかご形式と同様
な循環式として構成される。軽量な設備、仕上げ材は、
専用の軽量物荷上げリフト12により垂直運搬し、各工
区に分配供給される。この軽量物荷上げリフト12は、
仕上げ材等を効率的に供給するために、毎分当たり30
0m程度の超高速リフトとして構成される。また、各リ
フトについては、各工区へ同時に大量の部材、ユニット
類を供給するための自動運転システムを導入する。
【0013】各層のメガトラス2上には、各工区の工事
を指揮、監督し、あるいは能率化する事務所兼工場(ス
カイファクトリー)を設ける。
【0014】
【本発明が奏する効果】本発明に係る超高層建物のコア
先行型構築工法によれば、建物の高さ(階数)に比例す
る工期、の常識を破って超短工期で超高層、超超高層建
物を能率的に建築することが出来る。また、全天候型作
業環境で躯体工事等を進められ、悪天候による作業不能
日を無くすることが出来るから、その分工期の短縮に寄
与するとともに、作業場環境の改善による建築現場の工
場化を図れ、労働時間の短縮(週休2日制)などが図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コア部分の構築工程の立面図である。
【図2】メガトラスのセット工程の立面図である。
【図3】メガトラスの上昇工程の立面図である。
【図4】次下層のメガトラスをセットした工程図であ
る。
【図5】各層のメガトラスの上昇、セット工程の立面図
である。
【図6】メガトラスのセット工程を完成した立面図であ
る。
【図7】各層のメガトラスで区分された工区での躯体工
事の立面図である。
【図8】躯体工事を完成した段階の立面図である。
【図9】A〜Dは躯体工事の要領を示した工程図であ
る。
【図10】重量物荷上げリフトの立面図である。
【図11】コア部分の水平断面図である。
【符号の説明】
1 コア部分 2 メガトラス 3 サークルクレーン 4 外部養生膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室 英治 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 萩原 忠治 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 金岩 哲夫 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 西村 博之 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 木林 浩 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (56)参考文献 特開 平1−263334(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/35 E04G 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ) 建物のコア部分を同建物の施工高
    さまで先行して構築する段階と、(ロ) 地上レベルに
    おいてメガトラスを組立て、同メガトラスの下面にサー
    クルクレーンを設置した上で、前記コア部分に沿ってメ
    ガトラスを最上層のものから順に上昇させ、各層のメガ
    トラスは各々の設置位置においてコア部分と一体的構造
    に結合する段階と、(ハ) 各層のメガトラスによりブ
    ロック分けされた層毎に外部養生膜をセットし、各層の
    メガトラスの上面において上層のサークルクレーンを使
    用して当該ブロックの躯体を下から上への順序で構築を
    進め、仕上げ工事を行なう段階と、をそれぞれ特徴とす
    る、超高層建物のコア先行型建築工法。
JP04030843A 1992-02-18 1992-02-18 超高層建物のコア先行型構築工法 Expired - Lifetime JP3079323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04030843A JP3079323B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 超高層建物のコア先行型構築工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04030843A JP3079323B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 超高層建物のコア先行型構築工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05230892A JPH05230892A (ja) 1993-09-07
JP3079323B2 true JP3079323B2 (ja) 2000-08-21

Family

ID=12314986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04030843A Expired - Lifetime JP3079323B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 超高層建物のコア先行型構築工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3079323B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6878898B2 (ja) * 2017-01-16 2021-06-02 株式会社大林組 屋根架構の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05230892A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2497887A (en) Paneled building construction
KR101794085B1 (ko) 다층 건물의 건축 시스템 및 방법
US4136492A (en) Industrialized building construction
US3239990A (en) Multi-storey buildings
WO1996036780A1 (fr) Ossature provisoire utilisee dans la construction d'un batiment
US3210903A (en) Method of erecting building constructions and means for carrying out the method
JP3579816B2 (ja) 躯体構築用多目的ステージ
JPH0483060A (ja) 建築物構造
JP3079323B2 (ja) 超高層建物のコア先行型構築工法
JP3079324B2 (ja) 超高層建物の構築工法
JP4888694B2 (ja) 揚重装置及びそのクライミング方法
JP5150313B2 (ja) ボイド内立体駐車装置およびその建設方法
JPH0833032B2 (ja) 建築物躯体の施工方法
JPH08239906A (ja) 建物の構築工法
TWI819399B (zh) 具有預鑄樓梯和電梯模組的多層建築物
CN215564159U (zh) 一种既有建筑整体装配式加装电梯的成品井道
JP2835880B2 (ja) 高層建物の躯体施工法
JPH0733688B2 (ja) プツシユアツプ工法
JPH05248008A (ja) 全天候型建築工法
KR200200364Y1 (ko) 고층 건축물 시공장치
JPH09302936A (ja) 建物の施工方法
GB2284847A (en) Method of building a multi-storey building
JP2007238315A (ja) 集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物
JPH08120936A (ja) 高層建築構造物の構築工法とその構築用装置
JPS62244942A (ja) プツシユアツプ方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080623

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080623

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 10