JP3078512U

JP3078512U - 分電盤

Info

Publication number: JP3078512U
Application number: JP2000009046U
Authority: JP
Inventors: 孝一秦; 英民新井
Original assignee: 株式会社サンコーシヤ
Priority date: 2000-12-22
Filing date: 2000-12-22
Publication date: 2001-07-10
Anticipated expiration: 2006-12-22

Abstract

(57)【要約】【解決手段】ブレーカ本体２２と該ブレーカ本体を取付
ける取付台座２１とからなるブレーカ装置２と、該ブレ
ーカ装置の取付台座を覆隠する台座覆隠体５と、前記ブ
レーカ装置のブレーカ本体を覆隠するブレーカ覆隠体６
とからなる分電盤１に関するものである。【効果】重要回線に設置されたブレーカ装置が、不必要
に引き抜かれることが防止できるとともに、ブレーカ装
置の容量変更等が、ブレーカ覆隠体のみを取り除くだけ
でブレーカ本体の交換ができ、また、増設等の分のブレ
ーカ装置は、取付台座のみでよく、安価な対応ででき
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、分電盤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

配電線路等の電力線路を負荷に引き込む場合、分電盤を用いて電力線路を複数の負荷回路に分岐している。また、分電盤には、電力を制御するブレーカ装置を設置して、回路に流れる過電流を制御している。

【０００３】従来の分電盤において、ブレーカ装置を、ブレーカ装置の取付孔に、ビス等を挿通することにより、箱体やパネル板に取り付けていた。また、ブレーカ装置に電力線路や負荷線路を接続するには、ブレーカ装置を箱体やパネル板にビス等により取り付けた後、ブレーカ装置に配設された入力端子（電力線路端子）及び出力端子（負荷線路端子）に電力線を、負荷線に圧接端子等を付して、ねじ等により締め付けて接続している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のブレーカ装置を用いた分電盤にあっては、ブレーカ装置の電流容量の変更に伴う改良工事や、回線増設に伴う増設工事も多く、このような工事においては、主ブレーカ装置を開閉操作して線路を遮断させ、線路の遮断状態を確認した後、取替対象のブレーカ装置の入力端子及び出力端子から電力線及び負荷線を、ビス等を外すことにより取り外し、その後、ブレーカ装置を設置箇所から取り外し、次いで、ブレーカ装置を取り外した箇所に、新しい所定のブレーカ装置を、上記ブレーカ装置の取り外しの作業順序の逆順序で取り付けて、電流容量変更の作業を終了するという、時間と手間のかかる作業であった。また、増設等においては、従来、分電盤に、予め、設置時には使用しない余分のブレーカ装置を取り付けておくことにより、増設等の需要に対応するという費用のかかる対策が取られていた。

【０００５】本考案の目的は、上述した従来の分電盤が有する課題を解決し、分電盤の電流容量変更や増設が簡単な作業で行え、その上、安全で安価な分電盤を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述した目的を達成するために、第１には、電力線路と負荷線路の間に設置する分電盤を、ブレーカ本体と該ブレーカ本体を取付ける取付台座とからなるブレーカ装置と、該ブレーカ装置の取付台座を覆隠する台座覆隠体と、前記ブレーカ装置のブレーカ本体を覆隠するブレーカ覆隠体とから構成したものであり、第２には、前記台座覆隠体が、前記ブレーカ装置の取付台座の一部を覆隠するように構成したものであり、第３には、前記ブレーカ覆隠体が、前記ブレーカ装置のブレーカ本体の一部を覆隠するように構成したものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について説明するが、本考案の趣旨を越えない限り何ら本実施例に限定されるものではない。

【０００８】１は、分電盤であり、分電盤１は、ブレーカ装置２と、該ブレーカ装置２を設置するブレーカ装置取付体３と、該ブレーカ装置取付体３を取り付ける架体４と、該架体４に取り付けられ、前記ブレーカ装置２の取付台座を覆隠する台座覆隠体５と、ブレーカ装置２のブレーカ本体を覆隠する本体覆隠体６とで構成されている。

【０００９】ブレーカ装置２は、取付台座２１を有しており、取付台座２１を構成する長方形状の絶縁台２１ａには、上部に刃形端子２１ｂが、下部にクリップ端子２１ｃが取り付けられており、刃形端子２１ｂとクリップ端子２１ｃには、電力線路及び負荷線路を接続する端子がそれぞれ取り付けられている。また、ブレーカ装置２は、箱形の絶縁ケース内に開閉機構が配設され、所定の電流以上で開閉機構を作動させるブレーカを有するとともに、外部と接続する電力側差込端子と負荷側差込端子を有するブレーカ本体２２を有している。ブレーカ装置取付体３は、箱体又はパネル体からなるものであり、側部には、凹状部が形成されており、この凹状部にブレーカ装置２が取り付けられる。

【００１０】架体４は、分電盤１にブレーカ装置２を設置するために、このブレーカ装置２が取り付けられたブレーカ装置取付体３を取り付けるためのものであり、台座覆隠体５は、パネル状で、少なくともブレーカ本体２２が脱着可能な窓部５１が設けられており、台座覆隠５は、架体４に、ネジｓ１等により取り付けられる。ブレーカ覆隠体６は、パネル状で、ブレーカ装置２の開閉部を操作可能にする窓部６１が形成されており、台座覆隠体５の面にワンタッチ脱着できる公知の止め具ｓ２で取り付けられており、このようにして、分電盤１が構成されている。

【００１１】ブレーカ装置２の電流容量変更が必要となった場合には、分電盤１のブレーカ覆隠体６の止め具を手ｓ２を手で引き抜いて、ブレーカ覆隠体６を、台座覆隠体５から取り外す。ブレーカ覆隠体６を取り外すと、任意のブレーカ本体２２が脱着自在の状態となるので、所定のブレーカ本体２２を取付台座２１から引き抜くと、取付台座２１の刃形端子２１ｂとクリップ端子２１ｃから電力側差込端子及び負荷側差込端子の接続が解除されて、ブレーカ本体２２が取り除かれる。次に、上記のようにして、ブレーカ本体２２が取り除かれた箇所に、所定に応じた新しいブレーカ本体２２を挿入することで、新しいブレーカ本体２２が取り付けられる。ブレーカ本体２２を取り付けた後、ブレーカ覆隠体６を止め具ｓ２で、台座覆隠体５に取り付けて取替作業を完了する。

【００１２】また、増設作業の場合には、既に取り付けられている取付台座２１の台座覆隠体５を架体４より取り外し、取付台座２１の電力側端子及び負荷側端子に必要な回路を接続し、台座覆隠体５を架体４に取り付け、ブレーカ本体２２を取付台座２１に挿入し、その後、ブレーカ覆隠体６を台座覆隠体５に取り付けて増設作業を完了する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、上述したように構成されているので、以下に記載する効果を奏するものである。

【００１４】重要回線に設置されたブレーカ装置が、不必要に引き抜かれることが防止できるとともに、ブレーカ装置の容量変更等が、ブレーカ覆隠体のみを取り除くだけでブレーカ本体の交換ができ、また、増設等の分のブレーカ装置は、取付台座のみでよく、安価な対応でできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の一実施例に係る分電盤の一部
が切欠された状態の正面図である。

【図２】図２は、図１に示されている分電盤のブレーカ
本体が取り付けられる取付台座等の側面図である。

【図３】図３は、図１に示されている分電盤の取付台座
の正面図である。

【符号の説明】

１・・・分電盤２・・・ブレーカ装置３・・・ブレーカ装置取付体４・・・架体５・・・台座覆隠体６・・・ブレーカ覆隠体２１・・・取付台座２２・・・ブレーカ本体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】電力線路と負荷線路の間に設置する分電盤
において、ブレーカ本体と該ブレーカ本体を取付ける取
付台座とからなるブレーカ装置と、該ブレーカ装置の取
付台座を覆隠する台座覆隠体と、前記ブレーカ装置のブ
レーカ本体を覆隠するブレーカ覆隠体とからなることを
特徴とする分電盤。
【請求項２】前記台座覆隠体は、前記ブレーカ装置の取
付台座の一部を覆隠することを特徴とする請求項１に記
載の分電盤。
【請求項３】前記ブレーカ覆隠体は、前記ブレーカ装置
のブレーカ本体の一部を覆隠することを特徴とする請求
項１〜請求項２のいずれか１項に記載の分電盤。