JP3078379U - ペット用マットおよびその連結具 - Google Patents

ペット用マットおよびその連結具

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悦子 桐山
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株式会社ボンビ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ペットに対して清涼感を与えるようにするペッ
ト用マットについて、必要に応じて面積を広くできるよ
うにすること。 【解決手段】シート状の保冷体2と、該保冷体2を包む
偏平な被覆材3とで構成したペット用マット1であっ
て、前記被覆材3の縁部10に、当該ペット用マット1
とは別のペット用マットの上記被覆材の縁部に対して着
脱自在に取付ける面ファスナ11,12(連結手段)を
形成したペット用マット1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば犬や猫などのペットが夏場などに涼しく過ごせるようにす るためのペット用マットに関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなペット用マットとしては、高吸収ポリマーを内蔵したシート状の保 冷体を、上面に通気性を有する部分を有した平たい袋状の被覆材に収納して使用 する構成のものがある。すなわち、このペット用マットでは、保冷体を水に浸し て高吸収ポリマーに水を吸収させ、この高吸収ポリマーからの気化熱を利用して 、ペット用マット上のペットに清涼感を与える。
【0003】 しかし、このようなペット用マットは、サイズは複数種類あるとしても、所定 の大きさに形成されており、伸び縮みするわけではないので、例えば購入後実際 に使用してみて小さく思われる場合や、子どもが生まれて面積の広い大きいもの が必要になった場合などには、対応しにくい。つまり、ペット用マットにはペッ トが乗り、動くので、単に並べただけではペット用マットがずれて、役目を果た さないからである。
【0004】
【解決すべき課題及びそのための手段】
そこでこの考案は、ペット用マットの面積を必要に応じて広くできるようにす ること主たる課題とする。
【0005】 そのための手段は、シート状の保冷体と、該保冷体を包む偏平な被覆材とで構 成したペット用マットであって、前記被覆材の縁部に、当該ペット用マットとは 別のペット用マットの上記被覆材の縁部に対して着脱自在に取付ける連結手段を 形成したペット用マットであることを特徴とする。上記保冷体は、水の気化熱を 利用するもののほか、冷やしたり、凍らせたりして使用するものであるもよい。
【0006】 このペット用マットでは、使用に際して広い面積が必要な場合には、被覆材の 縁部に形成されている連結手段を用いて、係止したり、接着したり、挟んだり、 嵌め合わせたりして適宜連結すればよい。連結手段を着脱自在のもので構成した 場合には、広い面積が不必要になったときに、分離して小さくする。
【0007】 なお、前記連結手段は、縁部同士を上下に重ねた状態に係止する係止具である とよい。連結強度を高めやすく、また保冷体の占有面積(有効面積)を多く取る ことができるからである。連結手段には、例えば、相互に係脱するホックや凹部 と凸部などで構成するとよいが、特に好ましいのは、面ファスナである。着脱が できるとともに、その作業が簡単であり、また、ずれにくくて一体性が高く、耐 久性も高いからである。さらに、面ファスナであれば、連結に際しての位置関係 に規制が少ないので、自由な形に連結できるからである。
【0008】 また、前記連結手段は、例えばスライドファスナや継手、嵌め合わせなどのよ うに、縁部同士を突き合わせた状態に連結する連結具であるもよい。
【0009】 別の手段は、前記連結手段を、前記被覆材に対して固定する固定部を設けて上 記被覆材とは別体に形成したペット用マットの連結具であることを特徴とする。
【0010】 すなわち、接着剤や接着テープ、嵌合、係合、縫合等の適宜の手段で被覆材の 縁部に固定する固定部を有した、例えば面ファスナや継手などの、ペット用マッ トの連結具である。
【0011】 このようなペット用マットの連結具では、固定部を既存のペット用マットの被 覆材の適宜位置に固定し、係止や嵌合等により、ペット用マット同士の連結を行 う。この連結具では、連結手段を有しないペット用マットを、連結機能を有する ペット用マットに変えることができるとともに、そのペット用マットの大きさや 形状、使用者の好み等に応じて自由な連結ができる利点を有する。
【0012】
【考案の実施の形態】
この考案の実施の形態を以下図面を用いて説明する。 図1は、ペット用マット1(以下、マットという)の分離状態の斜視図であり 、このマットは、高吸収ポリマーを不織布とフィルムで挟んで内蔵した長方形シ ート状の保冷体2と、この保冷体2を包む偏平な袋状の被覆材3とで構成してい る。
【0013】 被覆材3は、図2の断面図に示したように、合成樹脂等からなる柔軟な表シー ト4と裏シート5を重ねて形成するもので、一辺に、開閉自在の開口部6を形成 して、上記保冷体2の出入れを可能にしている。この開口部6には、相互に係脱 する細幅テープ状の面ファスナ7を取り付けて、閉塞可能にしている。
【0014】 また、表シート4の外周縁部を除く部分には、切欠部8を形成して、この切欠 部8に、通気性を有する布地9を裏面側から縫着等により取付けている。
【0015】 そして、上記開口部6とは反対側の辺の縁部10の上面と下面には、連結手段 としての面ファスナ11,12を一方ずつ、縫着や接着等の適宜方法により固定 している。図2に示したように、表シート4(上面)に固定する面ファスナの一 方11と、裏シート5(下面)に固定する面ファスナの一方12とは、相互に係 脱可能な異種のものに設定する。面ファスナ11,12にはテープ状のものを用 い、図示したように長さ方向に沿って部分的に固定するも、また長さ方向の全体 にわたって固定するも、いずれでもよい。
【0016】 このように構成したマット1では、保冷体2を水に浸して水を吸収させてから 被覆材3内に収納して使用するが、使用に際してマット1一枚では小さい場合に は、図3に示したように面ファスナ11,12での係合が可能なように、縁部1 0同士を重ね合わせる。すると、図4に示したように連結でき、面積の広いマッ ト1を得られる。連結の仕方は、図3に示したようにマット1の縁部10をピタ リと合わせて行うほか、例えば千鳥状に連結したりするもよい。
【0017】 広い面積が不要になったり、洗浄等の手入れを行ったりする場合には、連結を 解除する。
【0018】 このように面ファスナ11,12を用いて連結できるように構成しているので 、着脱ができるとともに、その作業は簡単である。また、ずれにくくて一体性が 高く、耐久性も高い。さらに、面ファスナ11,12であるので、連結に際して の位置関係に規制が少なく、自由な形に連結できる。
【0019】 また、上記面ファスナ11,12を上述のように一辺の縁部10だけではなく 、図5に示したように他の辺の縁部10にも形成した場合には、さらに多くのマ ット1の連結が行える。
【0020】 図6に示したマット1は、保冷体2を収納する部分を被覆材3の左右2か所に 形成した構成である。つまり、相反する二辺の縁部に開口部6,6を形成し、こ れら開口部6,6以外の一辺の縁部10に、連結手段としての面ファスナ11, 12を先の例と同様に設けている。
【0021】 図7は、被覆材3の縁部を突き合わせた状態に連結する連結具13,14の一 例を示している。すなわち、この連結具13,14は、弾性変位可能な合成樹脂 製で、被覆材3の縁部10に固定する固定部15を有するとともに、その反対側 に、相互に係脱可能に係合する係合部16,17を有している。上記固定部15 は、被覆材3の縁部10をその厚み方向に挟持する形状の断面コ字状に形成し、 接着等により固定している。上記係合部16,17は、断面略円形の凹部16と 、この凹部に係合する突部17で構成している。
【0022】 この連結具13,14は、縁部10の長さ方向に長く形成するも、短く形成す るもよい。また、一辺に同一の連結具13,14を取付けるも、一辺に取付ける 連結具13,14を、長さ方向で適宜長さおきに交互にかえて取付けるもよい。
【0023】 このような連結具13,14を取付けたマット1では、相互に係合可能な連結 具13,14同士を係合させてマット1の連結を行う。
【0024】 また、図8に示したように連結具を、上述のように断面略円形の凹部からなる 係合部16と、被覆材3の縁部10に固定する固定部15とを有する連結具13 と、これら連結具13,13同士を繋ぐべく両端に突部からなる係合部17を有 する専用の継手18で構成するもよい。このように構成すると、マット1の縁部 10の外観を同一に形成できるのでよい。
【0025】 図9は、既存のマットにも使用できるような、被覆材とは別体に形成した連結 具の一例を示している。すなわち、連結具19は、断面横H形の適宜長さに形成 し、左右両側に断面コ字形の固定部20,20を形成している。この固定部20 の幅は、被覆材3の縁部10に嵌合対応する寸法に設定し、着脱可能に固定でき るようにしている。
【0026】 また、図示はしないが、既存のマットにも使用できるような連結具は、面ファ スナで構成するもよく、この場合には、例えばテープ状の面ファスナの裏面を固 定部として、この固定部に接着剤層を形成するなどして被覆材3の縁部10に一 体に固定できるようにする。
【0027】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、ペット用マットの面積を必要に応じて簡単 に広くできる効果を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ペット用マットの斜視図。
【図2】 図1におけるA−A線矢視断面図。
【図3】 作用状態の斜視図。
【図4】 連結部分の拡大図。
【図5】 他の例を示す斜視図。
【図6】 他の例の斜視図。
【図7】 他の例の断面図。
【図8】 他の例の断面図。
【図9】 他の例の断面図。
【符号の説明】
1…ペット用マット 2…保冷体 3…被覆材 10…縁部 11,12…面ファスナ 13,14…連結具 15…固定部 18…継手 19…連結具 20…固定部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状の保冷体と、該保冷体を包む偏平
    な被覆材とで構成したペット用マットであって、前記被
    覆材の縁部に、当該ペット用マットとは別のペット用マ
    ットの上記被覆材の縁部に対して着脱自在に取付ける連
    結手段を形成したペット用マット。
  2. 【請求項2】前記連結手段が、縁部同士を上下に重ねた
    状態に係止する係止具である請求項1に記載のペット用
    マット。
  3. 【請求項3】前記係止具が、面ファスナである請求項2
    に記載のペット用マット。
  4. 【請求項4】前記連結手段が、縁部同士を突き合わせた
    状態に連結する連結具である請求項1に記載のペット用
    マット。
  5. 【請求項5】前記請求項1から請求項4のうちのいずれ
    か一項に記載の連結手段を、前記被覆材に対して固定す
    る固定部を設けて上記被覆材とは別体に形成したペット
    用マットの連結具。
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