JP3077667B2 - 磁気テープ装置及びコンピュータ読み取り可能な磁気テープ媒体 - Google Patents

磁気テープ装置及びコンピュータ読み取り可能な磁気テープ媒体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ装置及
びコンピュータ読み取り可能な磁気テープ媒体に係り、
特に、磁気テープ媒体に記録されたデータがファームウ
ェアであることを認識すると、そのファームウェアを内
部の格納部に自動的に更新する機能を有する磁気テープ
装置及びそのファームウェアを記録した磁気テープ媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ装置は、ファームウェア格納
部から読み出したファームウェアに従って磁気テープ媒
体に対しデータの記録又は再生を行う。このファームウ
ェアはバージョンアップされることがあるが、一般的に
は現場でのROM交換によってファームウェアの更新が
行われてきた。また、より簡単にファームウェアの更新
を行う方法として、磁気テープ媒体にファームウェアを
記録しておき、制御端末からのコマンドによって、その
磁気テープ媒体に記録されたファームウェアを磁気テー
プ装置のファームウェア格納部に更新する方法も採られ
てきた。更に、特開平5−265739号公報や特開平
8−76989号公報では、ファームウェアの更新をよ
り簡単に行う方法が提案されている。これらの公報によ
ると、磁気テープ媒体のヘッダにファームウェアが記録
されていることを示す識別子を記録しておき、磁気テー
プ装置では、この識別子を検出すると、自動的にファー
ムウェアの更新を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気テープ媒
体の記録フォーマットは既にJISによって規格化され
ており、新たにファームウェアの識別子を加える場合、
その識別子を既存の規格を踏襲した上でどのように取り
入れるかについては更に検討の余地があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、識別子を用いてファームウェアを記録
した磁気テープ媒体を判断するという発明の思想を利用
し、JIS X 6135で規定されている1/2イン
チ幅、36トラックの情報用磁気テープカートリッジの
フォーマットを変更することなく、ファームウェアの識
別子を導入し、ファームウェアの自動更新を可能とする
磁気テープ装置及びコンピュータ読み取り可能な磁気テ
ープ媒体を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、ファームウェアの格納部
と、ファームウェアに従って動作する磁気テープ媒体の
記録再生手段と、磁気テープ媒体のBOTとデータとの
間に記録された属性情報から当該データが磁気テープ装
置のファームウェアであることを識別するデータ識別手
段と、データがファームウェアであると識別されたとき
に当該磁気テープ媒体に記録されたファームウェアをフ
ァームウェアの格納部に更新するファームウェア書換手
段とを備えている。データ識別手段は、属性情報からV
OLIDマークを検出した後、このVOLIDマークに
含まれるボリューム識別名を検出し、このボリューム識
別名の一部に記録されたコードが制御コードであること
を検出すると、データはファームウェアであると識別す
る、という構成を採っている。ここで、制御コードと
は、例えば、ASCIIコードにおける「SOH」や
「SYN」等の英数字以外のコードを意味する。
【0006】請求項2記載の発明では、データ識別手段
は、属性情報からVOLIDマークを検出した後、この
VOLIDマークに含まれるアクセス条件を検出し、こ
のアクセス条件として記録されたコードが空白コード以
外のコードであることを検出すると、データはファーム
ウェアであると識別する、という構成を採っている。
【0007】請求項3記載の発明では、データ識別手段
は、属性情報からVOLIDマークを検出した後、この
VOLIDマークに含まれるラベル規格番号を検出し、
このラベル規格番号として記録されたコードが「1」を
示すコード以外のコードであることを検出すると、デー
タがファームウェアであると識別する、という構成を採
っている。
【0008】請求項4記載の発明では、データ識別手段
は、属性情報から記録密度認識マークを読み込み、この
記録密度認識マークの一部である所定部分に所定のコー
ドが記録されていることを検出すると、データがファー
ムウェアであると識別する、という構成を採っている。
記録密度認識マークとは、媒体の記録始点(BOT)か
ら記録される約2mの長さをもつマークで、18トラッ
クのうち、特定のトラックには「100000」という
6ビットの繰り返しのデータが記録され、それ以外のト
ラックにはオール1のデータが記録されている。ここ
で、BOTから25mmの領域には、記録密度認識マー
ク以外のマークが存在してもよい。しかし、磁気テープ
装置は、記録密度認識マークを読んで密度を認識するの
に、約2mの長さのすべてを読んで認識しているわけで
はない。また、情報を記録するのに必要な長さは記録密
度認識マークの長さに比べて微少である。(1500バ
イトのデータを書き込んでもその長さは1mm程度であ
る。) そこで、この記録密度認識マークの一部に所定のコード
を記録してファームウェアを記録した磁気テープ媒体で
あることを認識させる。尚、このようにしても、他の装
置では媒体の欠陥やノイズとして認識されるので、問題
ない。また、BOTから25mmの領域に、通常のデー
タブロックと同じ形式でデータを埋め込んでファームウ
ェアを記録したテープ媒体を認識させてもよい。これに
よっても、規格は満たされている。
【0009】請求項5記載の発明では、BOTから記録
密度認識マーク,ID分離マーク,IBG,VOLID
マーク,及びデータがこの順に記録されると共に、VO
LIDマークとしてボリューム識別名,アクセス条件,
ラベル規格番号,適合フラグ,及びCRCがこの順に記
録されたコンピュータ読み取り可能な磁気テープ媒体に
おいて、ボリューム識別名の一部にデータが磁気テープ
装置のファームウェアであることを磁気テープ装置に認
識させるために制御コードを記録した、という構成を採
っている。
【0010】請求項6記載の発明では、アクセス条件と
して、データが磁気テープ装置のファームウェアである
ことを磁気テープ装置に認識させるために空白コード以
外のコードを記録した、という構成を採っている。
【0011】請求項7記載の発明では、ラベル規格番号
として、データが磁気テープ装置のファームウェアであ
ることを磁気テープ装置に認識させるために「1」を示
すコード以外のコードを記録した、という構成を採って
いる。
【0012】請求項8記載の発明では、記録密度認識マ
ークの一部である所定部分に、データが磁気テープ装置
のファームウェアであることを磁気テープ装置に認識さ
せるために所定の識別コードを記録した、という構成を
採っている。これにより、前述した目的を達成しようと
するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図5に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態を示すブロック
図である。図1を参照すると、本実施形態は、ホストコ
ンピュータ等の上位装置1と磁気テープ装置9とから構
成されている。磁気テープ装置9は、上位装置1とバッ
ファ3との間でデータを送受信する入出力部2と、上位
装置1あるいはテープドライブ4からのデータを一時的
にためておくバッファ3と、磁気テープ媒体に対しデー
タを記録/再生するテープドライブ4と、プログラム処
理により動作するコンピュータを内蔵した制御部6と、
この制御部6と各部との制御信号やデータを送受信する
ための制御信号線5と、情報を記憶する記憶部7と、制
御部6を動作させるためのファームウエアを格納するフ
ァームウエア格納部8とを含む。ここで、テープドライ
ブ4及び制御部6は、特許請求の範囲に記載した記録再
生手段として機能する。
【0015】バッファ3は、上位装置1の転送速度とテ
ープドライブ4の転送速度との差を吸収するためにデー
タを一時的にためておくところで、上位装置1から入出
力部2を経由して入ってきたデータを一時的にためてお
いてまとめてテープドライブ4へ転送したり、テープド
ライブ4からまとめて読み出したデータをためておいて
必要に応じて入出力部2を経由して上位装置1に転送し
たりする。制御部6はプログラム処理で動くコンピュー
タを内蔵しており、制御信号線5を介してつながってい
るファームウエア格納部8に格納されたファームウエア
により動作する。そのとき、制御部6はファームウエア
格納部8より直接読み込んで動作する場合と、記憶部7
に一度ファームウエアをコピーし、記憶部7よりファー
ムウエアを読み込んで動作する場合がある。ファームウ
エア格納部8は、制御部6を動作させるためのファーム
ウエアを格納しているところで、動作中に書き換えが可
能なように、電気的書き換えが可能な不揮発性メモリ
(EEPROM、フラッシュメモリなど)を使用する。
記憶部7は、制御部6が動作するときに一時的に情報を
記憶する部分であり、ランダムアクセスメモリ(RA
M)を使用する。
【0016】制御部6は、記録密度認識手段10と、V
OLIDマーク認識手段(データ識別手段)11と、フ
ァームウエア書換手段12とを含む。記録密度認識手段
10は、テープドライブ4に磁気テープ媒体がセットさ
れたという信号を認識すると、磁気テープ媒体をデータ
の直前まで走行させ、その記録密度を調べる。VOLI
Dマーク認識手段11は記録密度認識手段10でVOL
IDマークと呼ばれるマークを検出したときに、そのV
OLIDマークを読み出してそこに書かれた情報を認識
し、ファームウエアが記録された磁気テープ媒体かどう
か判断する。ファームウエア書換手段12はVOLID
マーク認識手段11において、テープドライブ4にセッ
トされた磁気テープ媒体がファームウエアを記録した磁
気テープ媒体であると判断したときに呼ばれ、テープド
ライブ4からファームウエアのデータを読み出し、ファ
ームウエア格納部8を書き換える。
【0017】次に本実施形態で用いる、ファームウエア
を記録した媒体のフォーマットについて図2,図3を用
いて説明する。図2はJIS X 6135で規定されて
いる1/2インチ幅、36トラックの情報用磁気テープ
カートリッジのうち、VOLIDマークのあるフォーマ
ットを示す図である。リーダブロック20は、カートリ
ッジに格納されている磁気テープ媒体を引き出し、テー
プドライブ4にセットするためのものである。BOT2
6は、磁気テープ媒体の記録が始まる点である。BOT
26より、記録密度を示す記録密度認識マーク21と、
この記録密度認識マーク21とそれ以外の領域を区別す
るためのID分離マーク22と、ブロックとブロックの
間に記録されるIBG23と、VOLIDマーク24
と、データ25とが、この順に記録されている。
【0018】VOLIDマーク24は、JIS X 6
135で規定されたオプションのマークであり、詳細は
図3を用いて説明する。VOLIDマークは、VOLI
D“0”とVOLID“1”の組み合わせで表現される
73ビットのカートリッジのボリューム識別のデータで
ある。最初の48ビットがカートリッジのボリューム識
別名を表し、データ15の最初の部分にJIS X 06
01に従ったVOL1ヘッダが書れている場合にはその
バイト5−10と同一とする。通常、6文字の英数文字
で構成される。49ビット目から56ビット目までの8
ビットがアクセス条件であり、VOL1ヘッダが書れて
いる場合にはそのバイト11同一とする。通常はスペー
ス(空白)文字である。57ビット目から64ビット目
までの8ビットがラベル規格番号であり、VOL1ヘッ
ダが書れている場合にはそのバイト80同一とする。通
常は「1」を書き込む。65ビット目の1ビットはここ
までの64ビットがJIS X 0201に適合している
か示すフラグであり、規格通りならば1を書き込む。6
6ビット目から73ビット目までの8ビットはこれ以前
の65ビットのデータをチェックするCRCである。こ
のCRCは図3に示す生成多項式から計算する。
【0019】ファームウエアを記録した媒体の場合、こ
の部分にそれを識別するため通常使わない文字を用いた
特定の文字列を記録する。ASCIIコードまたはEB
CDICコードを用いているため、そのどちらでも文字
以外のコードとなる00hから1Ahのコードを用い
る。本実施形態では「MT001」という機種名の1/
2インチ、36トラック磁気テープ装置で、ASCII
コードを用いているものとする。ボリューム識別名の1
文字目に10hを入れる。2文字目以降は機種名を任意
にいれるが「MT001」(4D54303031h)
とした。以降は規格通りのデータを入れる。この場合の
CRCはB4hとなる。
【0020】次に、本実施形態の動作を図1乃至図4を
用いて説明する。
【0021】制御部6は、各ブロックの状態変化を監視
している。テープドライブ4に磁気テープ媒体を挿入す
ると、テープドライブ4はリーダブロック20を用いて
テープを引き出して読み取りが可能な状態にする。そし
て、テープがセットされたという信号がテープドライブ
4から制御部6に伝わると、制御部6は記録密度認識手
段10に処理をうつす。
【0022】記録密度認識手段10はまず、磁気テープ
媒体の読みとりを開始する(図4のステップA1)。記
録密度を認識するための記録密度認識マーク21,記録
密度認識マークとそれ以外の部分の境界を示すID分離
マーク22、ブロックとブロックの間に記録されるIB
G23と順に読み込むことにより、そのテープの記録密
度を認識する(ステップA2)。そこからもう1ブロッ
ク読み込み、それがVOLIDマーク24か通常のデー
タ25かどうか判断する(ステップA3)。
【0023】VOLIDマーク24でない場合は読み込
んだブロックはデータ25の1ブロック目なので、1ブ
ロック分テープを戻し、データ25の直前に位置づけた
ところで処理を完了する(ステップA6)。VOLID
マークであった場合は、VOLIDマーク認識手段11
に処理をうつす。
【0024】VOLIDマーク認識手段11では、まず
残り72ビットのVOLIDマークを読み込む(ステッ
プA4)。VOLIDマークが読み終わったら、VOL
IDマークの正常性を確認する。本実施形態では1ビッ
ト目から65ビット目までのCRCが66ビット目から
73ビット目に記録されているため、1ビット目から7
3ビット目までの73ビットのCRCを図3の生成多項
式にしたがって計算し、0になることを確認する。次に
65ビット目の適合フラグが1、57ビット目から64
ビット目のラベル規格番号が「1」、49ビット目から
56ビット目のアクセス条件がスペース文字であること
を確認する。
【0025】すべて正常ならば、ラベル識別名をチェッ
クする。ラベル通し番号の1文字目が10hで、2文字目
以降が機種名「MT001」と一致していれば、ファー
ムウエアを記録した媒体と認識する。ファームウエアを
記録した媒体ならば、ファームウエア書換手段12によ
るファームウエアの読み込みおよび書き換えの処理に進
む(ステップA5,A7)。それ以外のマークだった場
合は、データ25の直前に位置づけたところで処理を完
了する(ステップA6)。
【0026】図5は、図4のステップA7、ファームウ
エアの読み込みおよび書き換え処理の概要の流れ図であ
る。ファームウエア書換手段12は、テープからファー
ムウエアのデータを読みとるとそのデータをバッファ3
に格納する。バッファ3が入りきらない場合は、制御部
6はバッファ3からそのデータを読み出し、記憶部7へ
格納する(ステップA10)。テープよりファームウエ
アのデータの読み込みを終わったならば、バッファ3お
よび記憶部7からそのデータを読み出し、読み出したデ
ータの長さが正しいか、埋め込まれているIDなどの情
報が一致するか、チェックサムが計算した値と一致する
かを調べ、ファームウエアのデータの正常性を確認する
(ステップA11)。正常なものならば次の処理へ進
み、正常でなければ処理を終了する(ステップA1
2)。次に、ファームウェア格納部8が書き換え可能か
どうか調べ、書き換え可能ならば次の処理へ、書き換え
可能でなければ処理を終了する(ステップA13)。次
に、ファームウエア格納部8を消去する。主たるファー
ムウエアがファームウエア格納部から直接読み出して動
作している場合でも、消去および書き換えのためのファ
ームウエアは記憶部7へコピーした上で、記憶部7から
読み出して動作させるものとする。(ステップA1
4)。消去が正常に終了したら、ファームウエアを書き
込んでいく(ステップA15)最後に書き込んだファー
ムウエアが正常かどうかベリファイをする。もし、書き
込めていなければ、ファームウエア格納部8の消去(ス
テップA14)からもう一度やり直す(ステップA1
6)。以上の動作はテープをテープドライブにセットす
る以外に、上位装置やオペレータが特に操作を行わない
で自動的に行われる。
【0027】これによると、ファームウエアが記録され
た媒体をドライブにセットするだけで、自動的にファー
ムウエアを更新することができる。この結果、特に専門
知識のないオペレータでも簡単に行うことができるた
め、ファームウエアの更新にかかる費用を低減すること
ができる。その理由は、ファームウエアが書き換え可能
な不揮発性メモリに格納されているため、およびテープ
をセットしたときに自動的に読み込む領域に、ファーム
ウエアが記録されていることを示す識別子を埋め込んで
いるためである。特に、ファームウェアの識別子として
VOLIDマークに通常使用されない制御コードを記録
するようにしたので、JIS X 6135を前提とし
た既存の磁気テープフォーマットを変更せずにファーム
ウェアの自動更新を行うことが可能となる。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態をあげる。
第1の実施形態において、VOLIDでボリューム識別
名に通常の文字以外のコードを使うかわりに、アクセス
条件を空白コード以外にしたり、ラベル規格番号を
「1」のコード以外にしたりする。この実施形態は図
4、ステップA5のファームウエア記録媒体かどうかの
条件判断を変更するだけででき、これにより、ボリュー
ム識別名に通常の文字以外のコードを用いてもファーム
ウエア記録媒体と誤認識することがなくなる。
【0029】次に、本発明の第3の実施形態をあげる。
第1の実施形態において、VOLIDを使うかわりに、
記録密度認識マークの一部に識別子を埋め込む。これ
は、記録密度認識マークがそのすべてを利用しているわ
けではないこと、および記録密度を認識するためにVO
LIDと同様に媒体をセットしたとき読み込まれる領域
であることを利用する。
【0030】次に、本発明の第4の実施形態をあげる。
第1の実施形態において、ファームウエア格納部8のう
ち、ファームウエアを書き換えするファームウエアなど
が格納された部分は書き換えをする必要が低いため、そ
の部分は書き換えをしない。この実施形態では書き換え
をする領域が減るため、高速化できる。また、書き換え
をしない部分に対し読み込み専用メモリ(ROM)を使
用する実施形態もある。この場合、誤動作で書き換えら
れる可能性がなくなるという効果がある。
【0031】次に、本発明の第5の実施形態をあげる。
第1の実施形態において、オペレータが操作できる確認
ボタンを追加し、ファームウエアの書き換えを行うかど
うか、オペレータの確認を必要とする実施形態もある。
この場合は、図5、ステップA13の書き換え可能の判
断に確認ボタンの入力の有無の確認を追加する。
【0032】また、第2から第5の実施形態を組み合わ
せた実施形態もある。
【0033】また、ここまでの実施形態では、磁気テー
プ装置として説明したが、フロッピーディスク装置、光
ディスク装置、ディスクアレイ装置など、記憶媒体を交
換することが可能な装置ならば、制限はない。それらの
場合は、VOLIDマークでなく、それぞれの装置で最
初に読み込む制御用の領域にファームウエアを記録した
媒体であることを示す識別子を埋め込む。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、VOLIDマークのボリューム
識別名に通常使用されないコードを記録しておく等の方
法により記録データがファームウェアであることを表示
し、磁気テープ装置がこのコードを検出してファームウ
ェアの自動更新を行うので、JIS X 6135を前
提とした既存の磁気テープフォーマットを変更せずにフ
ァームウェアの自動更新を行うことが可能となる。ま
た、磁気テープ装置のファームウェアを少々変更するだ
けで本発明の実施が可能となる、という従来にない優れ
た磁気テープ装置及びコンピュータ読み取り可能な磁気
テープ媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の磁気テープ装置のブロック
図である。
【図2】本発明の実施形態の磁気テープ媒体のVOLI
Dマークのあるフォーマットの模式図である。
【図3】本発明の実施形態の磁気テープ媒体のVOLI
Dマークの詳細図である。
【図4】本発明の実施形態の動作の具体例を示す流れ図
である。
【図5】本発明の実施形態の動作の具体例のうち、ファ
ームウエアの読み込み、書き換え動作の流れ図である。
【符号の説明】
1 上位装置 2 入出力部 3 バッファ 4 テープドライブ 5 制御信号線 6 制御部(コンピュータ) 7 記憶部 8 ファームウエア格納部 9 磁気テープ装置 10 記録密度認識手段 11 VOLIDマーク認識手段(データ識別手段) 12 ファームウエア書換手段 20 リーダブロック 21 記録密度識別マーク 22 ID分離マーク 23 IBG 24 VOLIDマーク 25 データ 26 BOT 27 属性情報

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファームウェアの格納部と、前記ファー
    ムウェアに従って動作する磁気テープの記録再生手段
    と、前記磁気テープのBOTとデータとの間に記録され
    た属性情報から当該データが磁気テープ装置のファーム
    ウェアであることを識別するデータ識別手段と、前記デ
    ータがファームウェアであると識別されたときに当該磁
    気テープ媒体に記録されたファームウェアを前記ファー
    ムウェアの格納部に更新するファームウェア書換手段と
    を備えた磁気テープ装置において、 前記データ識別手
    段は、前記属性情報からVOLIDマークを検出した
    後、このVOLIDマークに含まれるボリューム識別名
    を検出し、このボリューム識別名の一部に記録されたコ
    ードが制御コードであることを検出すると、前記データ
    はファームウェアであると識別することを特徴とした磁
    気テープ装置。
  2. 【請求項2】 ファームウェアの格納部と、前記ファー
    ムウェアに従って動作する磁気テープ媒体の記録再生手
    段と、前記磁気テープ媒体のBOTとデータとの間に記
    録された属性情報から当該データが磁気テープ装置のフ
    ァームウェアであることを識別するデータ識別手段と、
    前記データがファームウェアであると識別されたときに
    当該磁気テープ媒体に記録されたファームウェアを前記
    ファームウェアの格納部に更新するファームウェア書換
    手段とを備えた磁気テープ装置において、 前記データ識別手段は、前記属性情報からVOLIDマ
    ークを検出した後、このVOLIDマークに含まれるア
    クセス条件を検出し、このアクセス条件として記録され
    たコードが空白コード以外のコードであることを検出す
    ると、前記データはファームウェアであると識別するこ
    とを特徴とした磁気テープ装置。
  3. 【請求項3】 ファームウェアの格納部と、前記ファー
    ムウェアに従って動作する磁気テープ媒体の記録再生手
    段と、前記磁気テープ媒体のBOTとデータとの間に記
    録された属性情報から当該データが磁気テープ装置のフ
    ァームウェアであることを識別するデータ識別手段と、
    前記データがファームウェアであると識別されたときに
    当該磁気テープ媒体に記録されたファームウェアを前記
    ファームウェアの格納部に更新するファームウェア書換
    手段とを備えた磁気テープ装置において、 前記データ識別手段は、前記属性情報からVOLIDマ
    ークを検出した後、このVOLIDマークに含まれるラ
    ベル規格番号を検出し、このラベル規格番号として記録
    されたコードが「1」を示すコード以外のコードである
    ことを検出すると、前記データがファームウェアである
    と識別することを特徴とした磁気テープ装置。
  4. 【請求項4】 ファームウェアの格納部と、前記ファー
    ムウェアに従って動作する磁気テープ媒体の記録再生手
    段と、前記磁気テープ媒体のBOTとデータとの間に記
    録された属性情報から当該データが磁気テープ装置のフ
    ァームウェアであることを識別するデータ識別手段と、
    前記データがファームウェアであると識別されたときに
    当該磁気テープ媒体に記録されたファームウェアを前記
    ファームウェアの格納部に更新するファームウェア書換
    手段とを備えた磁気テープ装置において、 前記データ識別手段は、前記属性情報から記録密度認識
    マークを読み込みその一部である所定部分に所定のコー
    ドが記録されていることを検出すると、前記データがフ
    ァームウェアであると識別することを特徴とした磁気テ
    ープ装置。
  5. 【請求項5】 BOTから記録密度認識マーク,ID分
    離マーク,IBG,VOLIDマーク,及びデータがこ
    の順に記録されると共に、 前記VOLIDマークとしてボリューム識別名,アクセ
    ス条件,ラベル規格番号,適合フラグ,及びCRCがこ
    の順に記録されたコンピュータ読み取り可能な磁気テー
    プ媒体において、 前記ボリューム識別名の一部に前記データが磁気テープ
    装置のファームウェアであることを磁気テープ装置のコ
    ンピュータに認識させるために制御コードを記録したこ
    とを特徴とするコンピュータ読み取り可能な磁気テープ
    媒体。
  6. 【請求項6】 BOTから記録密度認識マーク,ID分
    離マーク,IBG,VOLIDマーク,及びデータがこ
    の順に記録されると共に、 前記VOLIDマークとしてボリューム識別名,アクセ
    ス条件,ラベル規格番号,適合フラグ,及びCRCがこ
    の順に記録されたコンピュータ読み取り可能な磁気テー
    プ媒体において、 前記アクセス条件として、前記データが磁気テープ装置
    のファームウェアであることを磁気テープ装置のコンピ
    ュータに認識させるために空白コード以外のコードを記
    録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な磁
    気テープ媒体。
  7. 【請求項7】 BOTから記録密度認識マーク,ID分
    離マーク,IBG,VOLIDマーク,及びデータがこ
    の順に記録されると共に、 前記VOLIDマークとしてボリューム識別名,アクセ
    ス条件,ラベル規格番号,適合フラグ,及びCRCがこ
    の順に記録されたコンピュータ読み取り可能な磁気テー
    プ媒体において、 前記ラベル規格番号として、前記データが磁気テープ装
    置のファームウェアであることを磁気テープ装置のコン
    ピュータに認識させるために「1」を示すコード以外の
    コードを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取
    り可能な磁気テープ媒体。
  8. 【請求項8】 BOTから記録密度認識マーク,ID分
    離マーク,IBG,VOLIDマーク,及びデータがこ
    の順に記録されると共に、 前記VOLIDマークとしてボリューム識別名,アクセ
    ス条件,ラベル規格番号,適合フラグ,及びCRCがこ
    の順に記録されたコンピュータ読み取り可能な磁気テー
    プ媒体において、 前記記録密度認識マークの一部である所定部分に、前記
    データが磁気テープ装置のファームウェアであることを
    磁気テープ装置のコンピュータに認識させるために所定
    の識別コードを記録したことを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な磁気テープ媒体。
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