JP3077265B2 - 濃淡画像処理装置 - Google Patents

濃淡画像処理装置

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JP3077265B2
JP3077265B2 JP03177605A JP17760591A JP3077265B2 JP 3077265 B2 JP3077265 B2 JP 3077265B2 JP 03177605 A JP03177605 A JP 03177605A JP 17760591 A JP17760591 A JP 17760591A JP 3077265 B2 JP3077265 B2 JP 3077265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、濃淡画像中の任意の
対象物の画像部分につき重心や主軸角などを算出して、
対象物の位置や姿勢を計測するための濃淡画像処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば対象物の位置や姿勢を計測するの
に、従来は、対象物を撮像して得られた濃淡画像につき
対象物の画像部分に計測領域を設定して、その計測領域
内の画像につき重心や主軸角の算出を行っている。この
場合に、前記濃淡画像中に計測対象外の他の対象物の画
像部分が含まれるとき、計測対象とする対象物の画像部
分だけを含む計測領域を設定して所定の演算を実行する
必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な方法では、濃淡画像中に計測対象とする対象物の画像
部分と計測対象外の他の対象物の画像部分とが接近した
状態で存在するとき、計測対象とする対象物の画像部分
だけを含む計測領域を設定するのが容易でなく、また設
定された計測領域内に計測対象外の他の対象物の画像部
分が含まれる虞があり、計測対象とする対象物の位置や
姿勢を正確に計測できないという問題がある。またこの
種の計測処理では、一般に、所定の濃度レベルを基準に
して対象物の画像部分を切り出すようにしているが、こ
の場合、画像部分の境界位置における濃度レベルが、画
像部分の内部に比べ背景寄りのレベルになっていると、
この境界位置の画素が背景の画素と判断されて抽出され
なくなり、その結果、計測精度が落ちるという問題があ
る。
【0004】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、たとえ濃淡画像中に計測対象とする対象物の画
像部分と計測対象外の他の対象物の画像部分とが接近し
た状態で存在していても、計測対象とする対象物の画像
部分だけを切り出して所定の計測処理を実行できるよう
にすることを第1の目的とする。 またこの発明は、対象
物の画像部分を背景との境界位置まで正確に切り出すこ
とにより、高精度の計測処理を実行することを第2の目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の濃淡画像処理
装置は、濃淡画像中の任意の対象物の画像部分につき所
定の計測処理を行うためのものであって、選択された任
意の対象物の画像部分を構成する画素の集合を抽出する
画素抽出部と、前記画素抽出部により抽出された画素の
集合を計測領域として所定の計測処理を実行する計測部
とを有している。前記画素抽出部は、第1,第2の各画
素抽出手段を具備しており、第1の画素抽出手段は、
択された任意の対象物の画像部分の一点を基準としてそ
の周辺画素につき前記濃淡画像の2値化しきい値により
対象物の画像部分を構成すると判別された画素を順次抽
出する。また第2の画素抽出手段は、第1の画素抽出手
段により抽出された各画素を着目画素として、その周辺
画素のうち背景の濃度レベルと着目画素の濃度レベルと
の間の濃度レベルを有する画素を順次抽出する。
【0006】
【作用】濃淡画像中の計測対象とする対象物の画像部分
につき、画像部分の一点を基準としてその周辺画素の濃
度を順次チェックすることにより対象物の画像部分を構
成する画素の集合を抽出するので、たとえ濃淡画像中に
計測対象とする対象物の画像部分と計測対象外の他の対
象物の画像部分とが接近した状態で存在していても、計
測対象とする対象物の画像部分だけを切り出すことがで
きる。しかも所定のしきい値による抽出処理を行った後
に、抽出された画素に順次着目してその着目画素の濃度
レベルと背景の濃度レベルとの間の濃度レベルを有する
周辺画素を、対象物の画像部分を構成する画素として抽
出するので、背景との境界位置の画素を正確に抽出する
ことが可能となる。
【0007】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる濃淡画
像処理装置の回路構成を示すもので、テレビカメラ1と
画像処理部2とから成る。前記テレビカメラ1は、対象
物を撮像して濃淡画像を生成するためのもので、その濃
淡画像信号は画像処理部2の画像入力部3に与えられ
る。
【0008】前記画像処理部2は、アナログ量の濃淡画
像信号を入力してディジタル量の濃淡画像データに変換
する画像入力部3の他に、画像メモリ4,キャラクタメ
モリ5,画像出力部6,演算制御部7,タイミング制御
部8などを含んでいる。
【0009】前記画像メモリ4は画像入力部3より出力
された濃淡画像データを1画素単位で格納し、またキャ
ラクタメモリ5はビデオモニタ14に表示すべき文字な
どのフォントデータを格納する。
【0010】前記画像出力部6は、前記画像メモリ4よ
り読み出された濃淡画像データとキャラクタメモリ5よ
り読み出されたフォントデータとを入力し、これらデー
タを選択または合成しかつD/A変換して、1画面分の
表示データを生成し、ビデオモニタ14へ出力する。こ
のビデオモニタ14は、画像出力部6より表示データを
入力して、濃淡画像や演算結果などを表示する。
【0011】前記演算制御部7は、マイクロコンピュー
タにより構成され、制御・演算の主体であるCPU9
と、プログラムが格納されるROM10と、各種データ
を記憶させるRAM11と、外部の入出力装置が接続さ
れるI/Oポート12とを含んでいる。この演算制御部
7にはアドレス・データバス13を介して前記画像メモ
リ4やキャラクタメモリ5が接続されており、前記CP
U9はROM10に格納されたプログラムを実行して、
任意の対象物の画像部分を構成する画素の集合を抽出し
た後、その画素の集合を計測領域として重心および主軸
角を算出して、対象物の位置や姿勢を計測する。
【0012】前記タイミング制御部8は、CPU9と連
動して、画像入力部3,画像メモリ4,画像出力部6,
キャラクタメモリ5に対する入出力を制御するためのタ
イミング信号を出力する。図2は、対象物を撮像して得
られた濃淡画像15の一例を示すもので、この濃淡画像
15中には複数の対象物の画像部分15a〜15dが存
在している。
【0013】以下、これら画像部分15a〜15dのう
ち、中央位置の対象物の画像部分15aを計測対象とし
て重心および主軸角の算出方法およびその手順を詳細に
説明するが、他の対象物の画像部分15b,15c,1
5dを計測対象として、同様の方法および手順で同様の
演算を実行することも勿論可能である。
【0014】まず図2の濃淡画像15に対し、マウスな
どの入力装置を用いて、対象物の画像部分15aにおけ
る画像内部の一点が基準点Pとして指定される。ついで
この基準点Pに相当する画素16を着目画素とし、この
着目画素16を中心として、図3に示すような8近傍の
画素を含む矩形状のマスク17を設定した後、この8近
傍の各画素につき、2値化しきい値THを用いた所定の
条件(以下、「第1条件」という)を満たすか否かを判
別することにより、各画素が対象物の画像部分を構成す
る画素か否かを判別し、第1条件を満たす場合は、その
画素を集合要素として順次抽出する。なお図3におい
て、各枡目は画素を示す。
【0015】図4は、前記マスク17内の各画素位置を
XY座標値で示したもので、中心の着目画素16を(X
i ,Yi )とすると、8近傍の各画素のXY座標値は同
図に示すように表される。
【0016】いま画素位置(Xi −1,Yi −1)の近
傍画素18の濃淡レベルをF(Xi −1,Yi −1)と
すると、前記した第1条件は、つぎの式で与えられ
る。
【0017】
【数1】
【0018】上式中、δ(Xi −1,Yi −1)はその
近傍画素18がすでに集合要素となっているか否かを表
す関数であって、すでに集合要素となっていれば、この
関数の値は「0」であり、いまだ集合要素となっていな
ければ、この関数の値は「1」である。
【0019】この式から明らかなとおり、対象物の画
像部分が背景の画像部分より明るい場合は、画素位置
(Xi −1,Yi −1)の近傍画素18の濃淡レベルが
2値化しきい値THより大きくかつその近傍画素18が
いまだ集合要素でないときは第1条件を満たすことにな
る。またもし濃淡レベルが2値化しきい値TH以下であ
るか、またはその近傍画素18がすでに集合要素となっ
ているときは第1条件を満たさないことになる。
【0020】一方、対象物の画像部分が背景の画像部分
より暗い場合は、前記第1条件は、式の不等号の向き
を逆にした式により与えられる。この場合、画素位置
(Xi−1,Yi−1)の近傍画素18の濃淡レベルが2
値化しきい値THより小さくかつその近傍画素18がい
まだ集合要素でないときは第1条件を満たすことにな
る。またもし濃淡レベルが2値化しきい値TH以上であ
るか、またはその近傍画素18がすでに集合要素となっ
ているときは第1条件を満たさないことになる。なお他
の8近傍の各画素についての条件も同様であり、ここで
は説明を省略する。
【0021】こうして8近傍の各画素につき第1条件を
満たすか否かを順次判別し、第1条件を満たす画素につ
いては集合要素に加えてRAM11に登録してゆく。図
3において、×印が付された各画素は集合要素として登
録された画素である。
【0022】8近傍の各画素の条件判別を終えると、つ
ぎに新たに集合要素に加わった各画素(この例では、8
近傍の各画素)を順次着目画素として指定し、その着目
画素を中心として、図3で破線で示すように、同様のマ
スク17を順次設定して、同様に8近傍の各画素につい
ての条件判別を行うことになる。なおこの手順は新たに
加わる集合要素が尽きるまで繰り返される。
【0023】このようにして対象物の画像部分15aに
つき第1条件を満たす画素を抽出した後、つぎに画像の
境界を構成する画素の抽出を行う。
【0024】図5は、その抽出方法を示すもので、同図
中、×印が付された各画素は、対象物の画像部分15a
構成する画素(集合要素)として登録された画素であ
る。ここでは各集合要素を順次着目画素とし、各着目画
素を中心として、図5に示すような8近傍の画素を含む
前記と同様の矩形状のマスク17を設定した後、この8
近傍の各画素につき、背景の濃淡レベルLV1および着
目画素の濃淡レベルLV2を用いた所定の条件(以下、
「第2条件」という)を満たすか否かを判別することに
より、各画素が画像の境界を構成する画素であるか否か
と、その画素が隣接する対象物の画像部分を構成する画
素でないかどうかとを判別し、第2条件を満たす場合
は、その画素を集合要素として順次抽出する。
【0025】いま8近傍の画素のうち、画素位置(Xi
−1,Yi−1)の画素の濃淡レベルをF(Xi−1,Y
i−1)とすると、前記した第2条件はつぎの式で
与えられる。
【0026】
【数2】
【0027】
【数3】
【0028】上式中、δ(Xi −1,Yi −1)はその
画素がすでに集合要素となっているか否かを表す関数で
あって、すでに集合要素となっていれば、この関数の値
は「0」であり、いまだ集合要素となっていなければ、
この関数の値は「1」である。
【0029】この式から明らかなとおり、対象物の
画像部分が背景の画像部分より明るい場合は、画素位置
(Xi −1,Yi −1)の画素の濃淡レベルが背景の濃
淡レベルLV1より大きくかつその画素がいまだ集合要
素でなくかつ着目画素の濃淡レベルLV2より小さいと
きは第2条件を満たすことになる。またもし濃淡レベル
が背景の濃淡レベルLV1以下であるか、またはその画
素がすでに集合要素となっているか、または濃淡レベル
が着目画素の濃淡レベルLV2以上であるときは第2条
件を満たさないことになる。
【0030】一方、対象物の画像部分が背景の画像部分
より暗い場合は、前記第2条件は、式の不等号を逆
にした式により与えられる。この場合、画素位置(Xi
−1,Yi−1)の画素の濃淡レベルが背景の濃淡レベ
ルLV1より小さくかつその画素がいまだ集合要素でな
くかつ着目画素の濃淡レベルLV2より大きいときは第
2条件を満たすことになる。またもし濃淡レベルが背景
の濃淡レベルLV1以上であるか、またはその画素がす
でに集合要素となっているか、または濃淡レベルが着目
画素の濃淡レベルLV以下であるときは第2条件を満た
さないことになる。なお他の8近傍の各画素についての
条件も同様であり、ここでは説明を省略する。
【0031】こうして8近傍の各画素につき第2条件を
満たすか否かを順次判別し、第2条件を満たす画素につ
いては集合要素に加えてRAM11に登録してゆく。図
5において、破線の×印が付された各画素は集合要素と
して新たに登録された画素である。
【0032】8近傍の各画素の条件判別を終えると、つ
ぎの集合要素である各画素、さらには新たに加わった集
合要素である各画素を順次着目画素とし、その着目画素
を中心として、同様のマスク17を順次設定して、同様
に8近傍の各画素についての条件判別を行うことにな
る。なおこの手順は新たに加わる集合要素が尽きるまで
繰り返される。こうして対象物の画像部分を構成する画
素の集合が求められ、図2にその画素の集合を破線19
で示してある。
【0033】図6および図7は、上記した原理に基づく
前記CPU9による計測手順を示す。以下、説明を簡略
化するために図8,9に示す濃淡画像21につき具体的
に計測手順を説明する。なお同図中、各枡目は画素であ
って、対象物の画像部分20のうち、A〜Fは画像内部
を構成する各画素を、またa〜lは境界を構成する各画
素を、それぞれ示す。
【0034】いま最初の着目画素をAとすると、図6の
ステップ1(図中、「ST1」で示す)において、CP
U9は着目画素Aの座標(X0 ,Y0 )を0番目の集合
要素としてRAM11の記憶エリアX(0),Y(0)
に登録すると共に、CPU9が有するカウンタn,iに
ゼロを初期設定する。
【0035】つぎのステップ2でCPU9が有する他の
カウンタenに前記カウンタnの計数値をセットした
後、つぎのステップ3において、CPU9は着目画素A
に対する第1の近傍画素22、すなわち座標(Xi
1,Yi −1)の画素につき前記第1条件を満たすか否
かを判別する。なお、前記カウンタn,enは集合要素
の個数を計数するためのものであり、またカウンタiは
着目画素の順位を計数するためのものである。
【0036】もしステップ3の判定が「YES」であれ
ば、ステップ4へ進んで、カウンタnが1加算されると
共に、その画素の座標(Xi −1,Yi −1)が1番目
の集合要素としてRAM11の記憶エリアX(1),Y
(1)に記憶されることになるが、図8に示す具体例で
は、第1の近傍画素22は第1条件を満たさないから、
このステップ4はスキップされてステップ5へ進み、つ
ぎにCPU9は、着目画素Aに対する第2の近傍画素2
3、すなわち座標(Xi ,Yi −1)の画素につき前記
第1条件を満たすか否かを判別する。
【0037】もしステップ5の判定が「YES」であれ
ば、ステップ6へ進んで、カウンタnが1加算されると
共に、その画素の座標(Xi,Yi−1)が集合要素とし
てRAM11に登録されることになるが、図8に示す具
体例では、第2の近傍画素23は第1条件を満たさない
から、このステップ6もスキップされる。
【0038】以下同様に、ステップ7,8に至る手順に
おいて、第3〜第8の近傍画素につき第1条件を満たす
か否かが判定され、もし第1条件を満たすときはカウン
タnの加算と集合要素の登録とが行われる。
【0039】図8に示す具体例では、近傍画素B,Cは
第1条件を満たしており、画素Bの座標が1番目の集合
要素としてRAM11の記憶エリアX(1),Y(1)
に、また画素Cの座標が2番目の集合要素として記憶エ
リアX(2),Y(2)に、それぞれ登録される。また
カウンタnは登録の都度加算され、その結果、カウンタ
nの値は「2」となっている。
【0040】つぎにステップ9ではカウンタiが1加算
され、つぎのステップ10でカウンタiの値(この場合
「1」)とカウンタenの値(この場合「0」)とが大
小比較される。この場合、カウンタiの値がカウンタe
nの値より大きいから、ステップ10の判定が「YE
S」となり、つぎのステップ11でカウンタiの値をカ
ウンタenの値に1加算した値(この場合「1」)にセ
ットして、つぎに画素Bが着目画素に指定されることに
なる。なお画素Bの座標は(X1,Y1 )で与えられ
る。
【0041】つぎのステップ12は、カウンタnの値
(この場合「2」)とカウンタenの値(この場合
「0」)とが一致するか否かを判定しており、この場
合、その判定は「NO」であるから、ステップ2へ戻
り、カウンタenの値をカウンタnの値に書き換える。
この場合、カウンタnの値は「2」であるから、カウン
タenの値は「2」に書き換えられる。
【0042】以下、ステップ3〜ステップ8において、
CPU9は着目画素Bに対する第1〜第8の近傍画素に
つき前記第1条件を満たすか否かを判別するもので、図
8の具体例の場合、近傍画素D,E,F,Gは第1条件
を満たしており、画素Dの座標が3番目の集合要素とし
てRAM11の記憶エリアX(3),Y(3)に、また
画素Eの座標が4番目の集合要素として記憶エリアX
(4),Y(4)に、画素Fの座標が5番目の集合要素
として記憶エリアX(5),Y(5)に、画素Gの座標
が6番目の集合要素として記憶エリアX(6),Y
(6)に、それぞれ登録される。またカウンタnは登録
の都度加算され、その結果、カウンタnの値は「6」と
なっている。
【0043】つぎにステップ9ではカウンタiが1加算
され、つぎのステップ10でカウンタiの値(この場合
「2」)とカウンタenの値(この場合「2」)とが大
小比較される。この場合、カウンタiの値とカウンタe
nの値とが等しいから、ステップ10の判定が「NO」
となってステップ3へ戻り、つぎにCPU9は、以下の
ステップ3〜ステップ8において、着目画素Cに対する
第1〜第8の近傍画素につき前記第1条件を満たすか否
かを判別する。
【0044】図8の具体例の場合、第1条件を満たす画
素はもはや存在しないから、新たに登録される集合要素
はなく、カウンタnの値は「6」のままである。
【0045】つぎにステップ9でカウンタiが1加算さ
れ、つぎのステップ10でカウンタiの値(この場合
「3」)とカウンタenの値(この場合「2」)とが大
小比較される。この場合、カウンタiの値がカウンタe
nの値より大きいから、ステップ10の判定が「YE
S」となり、つぎのステップ11でカウンタiの値をカ
ウンタenの値に1加算した値(この場合「3」)にセ
ットして、つぎに画素Dが着目画素に指定されることに
なる。なお画素Dの座標は(X3 ,Y3 )で与えられ
る。
【0046】つぎのステップ12は、カウンタnの値
(この場合「6」)とカウンタenの値(この場合
「2」)とが一致するか否かを判定しており、この場
合、その判定は「NO」であるから、ステップ2へ戻
り、カウンタenの値をカウンタnの値に書き換える。
この場合、カウンタnの値は「6」であるから、カウン
タenの値は「6」に書き換えられる。
【0047】以下、CPU9は着目画素Dに対する第1
〜第8の近傍画素につき前記第1条件を満たすか否かを
判別し、続いて画素E,F,Gを順次着目して同様に8
近傍の画素について第1条件を満たすか否かを判別して
ゆくが、図8の具体例の場合、これ以後、第1条件を満
たす画素は存在しないから、画素Gについての条件判定
が終了すると、ステップ12が「YES」となって、図
7に示す第2条件の判定手順へ移行する。
【0048】まずステップ13でCPU9はカウンタi
を「0」にセットし、続くステップ14でカウンタen
をカウンタnの値(この場合、「6」)にセットした
後、つぎのステップ15において、座標(X0 ,Y0
の位置の着目画素Aに対する第1の近傍画素22、すな
わち座標(Xi −1,Yi −1)の画素につき前記第2
条件を満たすか否かを判別する。
【0049】もしステップ15の判定が「YES」であ
れば、ステップ16へ進んで、カウンタnが1加算され
ると共に、その画素の座標(Xi −1,Yi −1)が7
番目の集合要素としてRAM11の記憶エリアX
(7),Y(7)に記憶されることになるが、図9に示
す具体例では、第1の近傍画素22は第2条件を満たさ
ないから、このステップ16はスキップされてステップ
17へ進み、つぎにCPU9は、着目画素Aに対する第
2の近傍画素、すなわち座標(Xi ,Yi −1)の画素
aにつき前記第2条件を満たすか否かを判別する。
【0050】図9に示す具体例の場合、ステップ17の
判定が「YES」であるから、ステップ18へ進んで、
カウンタnが1加算(n=7)されると共に、その画素
aの座標(Xi ,Yi −1)が集合要素としてRAM1
1の記憶エリアX(7),Y(7)に登録されることに
なる。
【0051】以下同様に、ステップ19,20に至る手
順において、第3〜第8の近傍画素につき第1条件を満
たすか否かが判定され、もし第1条件を満たすときはカ
ウンタnの加算と集合要素の登録とが行われる。
【0052】図9に示す具体例では、近傍画素b,c,
dは第2条件を満たしており、画素bの座標が8番目の
集合要素としてRAM11の記憶エリアX(8),Y
(8)に、また画素cの座標が9番目の集合要素として
記憶エリアX(9),Y(9)に、画素dの座標が10
番目の集合要素として記憶エリアX(10),Y(1
0)に、それぞれ登録される。またカウンタnは登録の
都度加算され、その結果、カウンタnの値は「10」と
なっている。
【0053】つぎにステップ21ではカウンタiが1加
算され、つぎのステップ22でカウンタiの値(この場
合「1」)とカウンタenの値(この場合「6」)とが
大小比較される。この場合、カウンタiの値がカウンタ
enの値より小さいから、ステップ22の判定が「N
O」となってステップ15へ戻り、つぎにCPU9は、
以下のステップ15〜ステップ20において、着目画素
Bに対する第1〜第8の近傍画素につき前記第2条件を
満たすか否かを判別する。図9の具体例の場合、近傍画
素eは第2条件を満たしており、画素eの座標が11番
目の集合要素としてRAM11の記憶エリアX(1
1),Y(11)に登録される。またこの段階ではカウ
ンタnの値は「11」となっている。
【0054】つぎにステップ21ではカウンタiが1加
算され、つぎのステップ10でカウンタiの値(この場
合「2」)とカウンタenの値(この場合「6」)とが
大小比較される。この場合、カウンタiの値はカウンタ
enの値より小さいから、ステップ22の判定が「N
O」となってステップ3へ戻り、つぎにCPU9は、以
下のステップ3〜ステップ8において、着目画素Cに対
する第1〜第8の近傍画素につき前記第2条件を満たす
か否かを判別し、さらに続いて、各着目画素D〜Gに対
する第1〜第8の近傍画素につき第2条件を満たすか否
かを同様に判別する。その結果、画素f,g,h,j,
k,lが順次第2条件を満たす画素と判断され、各画素
の座標が12〜17番目の集合要素として登録される。
またカウンタnは登録の都度加算され、その結果、カウ
ンタnの値は「17」となる。
【0055】かくして各着目画素C〜Gについての条件
判別を終えて、ステップ21でカウンタiの内容が1加
算されたとき、i=7となってステップ22の判定が
「YES」となり、つぎのステップ23でカウンタiを
カウンタenの値に1加算した値(この場合「7」)に
セットし、つぎに画素aが着目画素に指定されることに
なる。なお画素aの座標は(X7 ,Y7 )で与えられ
る。
【0056】つぎのステップ24は、カウンタnの値
(この場合「17」)とカウンタenの値(この場合
「6」)とが一致するか否かを判定しており、この場
合、その判定は「NO」であるから、ステップ14へ戻
り、カウンタenの値をカウンタnの値に書き換える。
この場合、カウンタnの値は「17」であるから、カウ
ンタenの値は「17」に書き換えられる。
【0057】以下、CPU9は着目画素aに対する第1
〜第8の近傍画素につき前記第2条件を満たすか否かを
判別し、続いて画素b〜lを順次着目して同様に8近傍
の画素について第2条件を満たすか否かを判別してゆく
が、図9の具体例の場合、これ以後、第2条件を満たす
画素は存在しないから、画素lについての条件判定が終
了すると、ステップ24の判定が「YES」となり、第
2条件の判定手順が完了してステップ25へ移行する。
【0058】このようにして抽出された画素の集合を計
測領域として、ステップ25でCPU9は、つぎの式
の演算を実行して計測領域の面積Sをまず求め、つぎに
式により重心の座標(XG ,YG )を算出し、さら
に式により主軸角θを算出する。
【0059】
【数4】
【0060】
【数5】
【0061】
【数6】
【0062】
【数7】
【0063】
【発明の効果】この発明は上記の如く、濃淡画像中の計
測対象とする対象物の画像部分につき、画像部分の一点
を基準としてその周辺画素の濃度を順次チェックするこ
とにより対象物の画像部分を構成する画素の集合を抽出
し、抽出された画素の集合を計測領域として所定の計測
処理を実行するようにしたから、たとえ濃淡画像中に計
測対象とする対象物の画像部分と計測対象外の他の対象
物の画像部分とが接近した状態で存在していても、計測
対象とする対象物の画像部分だけを切り出して正確な計
測処理を実行することが可能である。しかも所定のしき
い値による抽出処理を行った後に、抽出された画素に順
次着目してその着目画素の濃度レベルと背景の濃度レベ
ルとの間の濃度レベルを有する周辺画素を、対象物の画
像部分を構成する画素として抽出するので、対象物の画
像部分を背景との境界位置まで正確に切り出して、高精
度の計測処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる濃淡画像処理装置
の回路構成を示すブロック図である。
【図2】濃淡画像の一例を示す説明図である。
【図3】対象物の画像部分を構成する画素の集合を抽出
する方法を示す原理説明図である。
【図4】マスク内の各画素位置を示す説明図である。
【図5】対象物の画像部分を構成する画素の集合を抽出
する方法を示す原理説明図である。
【図6】CPUの制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】CPUの制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】濃淡画像の具体例と画素の集合の抽出方法を示
す説明図である。
【図9】濃淡画像の具体例と画素の集合の抽出方法を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 テレビカメラ 2 画像処理部 4 画像メモリ 7 マイクロコンピュータ 9 CPU 10 ROM 11 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃淡画像中の任意の対象物の画像部分に
    つき所定の計測処理を行うための濃淡画像処理装置にお
    いて、 選択された任意の対象物の画像部分を構成する画素の集
    合を抽出する画素抽出部と、 前記画素抽出部により抽出された画素の集合を計測領域
    として所定の計測処理を実行する計測部とを有し、 前記画素抽出部は、選択された任意の対象物の画像部分
    の一点を基準としてその周辺画素につき前記濃淡画像の
    2値化しきい値により対象物の画像部分を構成すると判
    別された画素を順次抽出する第1の画素抽出手段と、 第1の画素抽出手段により抽出された各画素を着目画素
    として、その周辺画素のうち背景の濃度レベルと着目画
    素の濃度レベルとの間の濃度レベルを有する画素を順次
    抽出する第2の画素抽出手段とを備えて成る濃淡画像処
    理装置。
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