JP3077059B2 - ポンプの吐出口装置 - Google Patents

ポンプの吐出口装置

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JP3077059B2
JP3077059B2 JP10115483A JP11548398A JP3077059B2 JP 3077059 B2 JP3077059 B2 JP 3077059B2 JP 10115483 A JP10115483 A JP 10115483A JP 11548398 A JP11548398 A JP 11548398A JP 3077059 B2 JP3077059 B2 JP 3077059B2
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哲也 小山
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東京サイレン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば消防用ポ
ンプ等におけるポンプの吐出口装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば実公平2−22538号
公報で開示された消防用ポンプの放水コック(以下甲と
いう。)の断面図である。図におい1は流入用筒状部と
しての弁座で、図示しないポンプ本体の吐出側フランジ
に固定される。この弁座1には、流出用筒状部としての
吐出口2を有する球状弁本体(ケーシング)3がステン
レスボール4を介して回動自在に外嵌されるとともにボ
ール状バルブ5が回動自在に外嵌されている。また、ボ
ール状バルブ5は中空状に形成されており、このボール
状バルブ5の下部には弁座1に外嵌された底面開口部6
が形成されるとともにボール状バルブ5の側面部には底
面開口部6に対して直角に開口窓口7が形成されてい
る。球状弁本体3の中央上部に形成されたガイド孔8に
は芯棒9が嵌合されている。この芯棒9の上部には開閉
ハンドル10が連結され、芯棒9の下部には前記ボール
状バルブ5が固定されている。さらに、芯棒9の内部に
は中空ガイド孔11が形成され、逆止弁13の弁杆12
が上下摺動自在に挿入されている。ポンプが駆動されて
いない状態に於ては、図3に示すように逆止弁13が自
重により降下し、弁座1の出口側開口部に当接してこれ
を塞いでいる。
【0003】ポンプが駆動されると、揚水されて弁座1
内部に流入した水がボール状バルブ5内に流入し、ボー
ル状バルブ5の内面に当って方向を変え、吐出口2から
吐出される。次いで、開閉ハンドル10を図3に示す状
態から水平面内で約90度回動させると、芯棒9とボー
ル状バルブ5とが一体的に回動する。そして、窓口7と
吐出口2との対向状態が解除され、ボール状バルブ5の
内部から吐出口2に至る流路が閉ざされ、吐出口2から
水の吐出が停止される。なお、球状弁本体3を弁座1の
回りに回動させることにより、吐出口の向きが変わり、
水の吐出方向が変る。
【0004】このような装置では、逆止弁13がボール
状バルブ5内に収納されるため、比較的コンパクトであ
るという利点があるが、ボール状バルブ5の吐出側と反
対側の内面に大きな水圧を直接受けるため、および、ボ
ール状バルブ5の天井部の内面に逆止弁13を介して水
圧を間接的に受けるため、開閉ハンドル10の操作に大
きな抵抗が発生するばかりでなく、ボール状バルブ5を
回動させるときにボール状バルブは,吐出口2の開口部
のシールの上下部と常に接触し、過大な摩擦抵抗を発生
し、更に、ボール状バルブ5の上下位置における摺動摩
擦抵抗がアンバランスとなるため、開閉操作がスムーズ
に行われにくいという問題点があり、更に、吐出作業終
了後、球状弁本体3とボール状バルブ5との間の隙間部
分に水が残り、錆発生の要因となり、冬季寒冷地におい
ては、凍結によりボール状バルブ5の回動が妨げられる
などの問題点があった。
【0005】このような問題点を改善する一つの手段と
して、例えば実公平5−43326号公報で開示された
ポンプの吐出口装置(以下乙という。)が提案されてい
る。図4はその断面図を示すものである。15はケーシ
ングとしての球状弁本体で、図示しないポンプ本体の吐
出側フランジに固定され、上下が開口している。球状弁
本体15内には入口孔16と出口孔17とが形成された
中空状の球状弁18が収容されており、この球状弁18
は前記球状弁本体15内を流れる水の流れ方向と直交す
る軸心をもった支軸19と回転操作軸20とは同一軸心
上に配設されており、前記回動操作軸20と前記球状弁
18とは一体的に回動するように連結されている。ま
た、前記球状弁本体15の上端部にはリング状のサポー
タ22が嵌合されており、これにより弾性的なシールリ
ング23が前記球状弁18の外周面に摺接する状態で保
持されている。
【0006】前記球状弁本体15の上端部には前記サポ
ータ22とシールリング23とを挟持する状態に流入用
筒状部としてのバルブシート24が固定されていて、こ
のバルブシート24の上部外周面に形成されたネジ部2
5には流出用筒状部としての吐出口体26が回動自在に
螺合されている。この吐出口体26には前記球状弁本体
15内や前記バルブシート24内を流れる水の方向に対
してほぼ直角方向に開口する吐出口27が形成され、更
に、上下方向の軸心を有するガイド穴28が形成されて
いる。このガイド穴28には弁杆29が摺動自在に挿入
され、弁杆29下端部には前記バルブシート24の上端
開口部を開閉する円板状の逆止弁30が固定されてい
る。なお、上記バルブシート24の上端縁に当接する上
記逆止弁30の下面にはガスケット31が固定されてい
る。また、吐出口体26の外周部にはストッパ32が固
定されていて、このストッパ32が当接する突起部33
が前記バルブシート24の外周部に固定されている。
【0007】図4は球状弁18を全開位置に操作した状
態を示すもので、入口孔16が下方に位置し、出口孔1
7が上方に位置している。ポンプの駆動により吸い上げ
られた水は、入口孔16から球状弁18の内部に入り、
出口孔17から流出してバルブシート24の内部に入
り、逆止弁30を水圧により押し上げて、吐出口体26
の内部に流入する。そして、さらに流れの向きをほぼ直
角に変え、吐出口27から吐出される。次にポンプを運
転しながら水の吐出を停止させる場合には、操作ハンド
ル21を図の状態から回動操作軸21の軸心回りに約9
0度回動させる。すると、球状弁18の球状外周面とシ
ールリング23とによってバルブシート24内への水の
流入が阻止されるために吐出口27から水の吐出が停止
される。また、球状弁18を全開の状態のままポンプの
運転を停止させた場合には、逆止弁30の下面に作用す
る水圧が無くなるため、逆止弁30は自重により下降
し、バルブシート24の上端開口部を閉塞する。このた
め、バルブシート24内への空気の流入が阻止され、ポ
ンプ内の水は水源に戻ることを阻止され、呼び水をする
ことなく直ちに水の再吐出が可能となる。
【0008】このような装置ではシールリング23が球
状弁18の上部に保持されているため、球状弁18と球
状弁本体15との間に水が残り錆が発生したり、凍結に
よる破損が生ずる恐れがない。しかしながら、球状弁1
8が逆止弁30の上流側の球状弁本体15内部に設けら
れているため、操作ハンドル21を図4の状態から90
度回動させ、バルブシート24の下端開口部を球状弁1
8の球面によって閉じる際、吐出口体26内部の上壁及
び逆止弁30の下面への水流の衝突によって生ずる水流
の反動によって球状弁18にこの回動を妨げる力が加わ
り、依然として開閉操作がスムーズに行われにくいとい
う問題点があり、更に、球状弁18が逆止弁30の下方
に位置する球状弁本体15内に設けられているため、吐
出口27の地上高が大きくなる。このため、放水時にお
ける反動力が必要以上に大きくなり、危険である。
【0009】このような問題点を改善する一つの手段と
して、例えば特公平6−103071号公報で開示され
たポンプの吐出口装置(以下丙という。)が提案されて
いる。図5はその断面図を示すものである。図示されな
いポンプ本体の吐出側フランジに固定される流入用筒状
部としての弁座35が設けられ、この弁座35には吐出
口36を有するケーシングとしてのボディ37がステン
レスボール37aを介して回動自在に取り付けられてい
る。そして、ボディ37を回動させることにより、吐出
口36の向きを任意に変更できる。ボディ37の上部に
はガイド孔38およびネジ部39が形成され、このネジ
部39にはガイド穴38に連通する孔40を有した支持
部材41が螺合されている。上記孔40には弁杆42が
上下方向に摺動自在に支持されている。弁杆42の下端
部には、最下部に摺動した際に弁座35に当接する逆止
弁43が設けられている。
【0010】また、ボディ37の内部には、ボール状バ
ルブ45が回動自在に取り付けられている。ボール状バ
ルブ45は一定の厚さを有する4分の一程度の球面板で
あって、両側の支持フレーム45aは、一対の回動軸4
4に固定され、更にボディ37の外部には、回動軸44
に連結されたハンドル46が位置している。そして、ハ
ンドル46を矢印a方向に90度回動させることによ
り、回動軸44を介してボール状バルブ45が吐出口3
6側に回動し、ネックフランジ47とボディ37との間
に設けられたOリング48及びメーンシール49に当接
し、吐出口36側を閉塞するようになっている。ボディ
37の下部には、ドレインプラグ50が設けられ、これ
により、残水が排出されるようになっている。
【0011】先ず、ポンプの駆動によって揚水が開始さ
れると、弁座35内に流入した水により、逆止弁43が
上方に押し上げられる。これにより、弁座35内に流入
した水が逆止弁43の底面及び逆止弁43側のボディ3
7の内壁によって、ほぼ直角に折り返された状態でボー
ル状バルブ45側に流入し、吐出口36から吐出され
る。このとき、ボール状バルブ45側に流れ込んだ水
は、逆止弁43の下面及び上面によって折り返され整流
される。
【0012】次にポンプの運転を継続した状態で水の吐
出を停止させるには、ハンドル46を矢印a方向に約9
0度回動させると、回動軸44を介して、ボール状バル
ブ45が吐出口側に回動し、ネックフランジ47とボデ
ィ37との間に設けられたメーンシール49に当接す
る。これにより、弁座35内への揚水による水の侵入が
阻止され、ボディ37への水の流れが停止するため、逆
止弁43は自重により下降し、弁座35の上端縁部に当
接する。また、ボール状バルブ45を開の状態のまま、
ポンプの運転を停止させた場合には、逆止弁43の下面
に作用する水圧がなくなるために、逆止弁43は自重に
より下降し、弁座35の上端縁部を閉塞する。これによ
り、弁座35内への空気の流入が阻止され、ポンプ内の
水は水源に戻ることなく、残留するので、運転再開時に
は呼び水を必要としない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような装置ではボ
ール状バルブ側へはスムーズに水の流入が行われ、ボー
ル状バルブによって流路を閉塞する際には、操作力は均
一になり、流路の吐出口の地上高を低く設定でき、この
ため放水時における反動力を軽減できるる反面、装置全
体が横長となって設置スペースが大きくなり、ポンプの
吐出口装置の重量もかさみ、コストアップとなるなどの
問題点があった。
【0014】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、装置がスペースをとらず、
コンパクトにまとまり、軽快かつ確実に作動し、吐出量
が多く、耐久性のあるポンプの吐出口装置を提供するこ
とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、以下に示す特徴を有す
る。
【0016】この発明に係る請求項1記載のポンプの吐
出口装置は、中心線が互いに交叉する流入用筒状部60
と流出用筒状部62を備えたポンプの吐出口装置におい
て、上記中心線の交点Xにおいて、回動軸心が上記両筒
状部の中心線と交叉する球形弁64と、この球形弁64
を包囲し流路を形成するケーシング65が設けられ、上
記球形弁64の球面体64aは、上記流出用筒状部62
入口側周縁の弁座66に適合する大きさを残して他の球
面が切除され、さらに上記流入用筒状部60の出口側開
口部67を開閉する逆止弁68の弁杆70が該流入用筒
状部60内において、その中心線に沿って摺動自在に保
持されていると共に、両側に支持枠69,69とこれを
回動させる一対の支軸63,63が備えられている
【0017】また、この発明に係る請求項記載のポン
プの吐出口装置は、逆止弁68の弁杆70に、その保持
ガイド77に当接可能なストッパ79が固定されてい
る。
【0018】また、この発明に係る請求項記載のポン
プの吐出口装置は、一対の支軸63,63にアーチ状操
作レバー71が連結されている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図2は本発明の一実施例に
よるポンプの吐出口装置の図面で、図1は側断面図、図
2は正断面図である。図において、60は流入用筒状部
で、吐出口装置本体61に垂直状態で螺着されている。
62は流出用筒状部で、流入側のフランジ部を介して吐
出口装置本体61に水平状態で取り付けられ、上記流入
用筒状部60と流出用筒状部62とは夫々の中心線A,
Bが交点Xで直角に交叉している。なお、吐出口装置本
体61の流入側にはジョイント部61aが設けられ、仮
想線で示すように、図示されないポンプ側のホースが連
結されるようになっている。また、流出用筒状部62の
流出側には、仮想線で示すように、図示されないホース
のカップリングのジョイント部62aが設けられてい
る。
【0020】64は球形弁で、上記交点Xにおいて、9
0度の角度で上記両筒状部60,62の中心線A,Bと
交叉する球形弁の一対の支軸63,63が回動自在に吐
出口装置本体61に支承されている。65は吐出口装置
本体61の要部を構成するケーシングで、球形弁64を
これと僅かの隙間をおいて囲み、かつ、流体の流路を形
成するものである。64aは上記球形弁の球面体で、上
記流出用筒状部62の入口側周縁の弁座66に適合する
大きさを残して他の球面が切除され、さらに内部に上記
流入用筒状部60の出口側開口部67を開閉する逆止弁
68が摺動可能な空間を有すると共に、両側に支持枠6
9,69と、これを回動させる上記一対の支軸63,6
3が備えられ,更に、この一対の支軸63,63にはア
ーチ状操作レバー71の下端部が連結されている。この
アーチ状操作レバー71は、把持部71a及び補強部7
1bによって、鳥居型の外観形状を呈している。
【0021】上記弁座66と吐出口装置本体61の端縁
との間には、リング状のメーンシール72と、これをサ
ポートするホロアー73が挟着固定されている。また、
上記逆止弁68には、その中心に固定された弁杆70を
挿通する弁パッキン74と弁押え75がナット76によ
り共締めされている。上記弁杆70は上記流入用筒状部
60内において,その中心線に沿って摺動自在に保持さ
れている。77は上記弁杆70を支持する保持ガイド
で、この保持ガイド77は十文字薄板のステー78によ
って、上記流入用筒状部60の中心位置に固定されてい
る。79はストッパとしてのナットで、上記弁杆70の
下端部に螺着固定され、上記逆止弁68が所定の距離上
昇したときに、前記保持ガイド77に当接するようにな
っている。
【0022】次に図1,2を用いて上記実施例の動作に
ついて説明する。図1の実線は球形弁64を全開にした
ときの状態を示し、上記球形弁の球面体64aは上位
(逆止弁の裏側)に位置し、流水の圧力を直接受けるこ
とはない。このような状態において、ポンプの駆動によ
って揚水が開始されると、流入用筒状部60内に流入し
た水により、逆止弁68が上方に押し上げられる。これ
により、流入用筒状部60内に流入した水が球形弁64
の内部及びケーシング65内に流入するが、球形弁64
は弁座66に適合する大きさを残して他の球面が切除さ
れているので、流れを乱されることなく、流出用筒状部
62を通過して吐出される。
【0023】次にポンプの運転を継続した状態で水の吐
出を停止させるには、把持部71aを矢印方向に約90
度回動させると、支軸63を介して、球形弁64が吐出
口側に回動し、メーンシール72に当接する。これによ
り、流入用筒状部60内への水の流れが停止するため、
逆止弁68は自重により下降し、流入用筒状部60の上
端縁部に当接する。また、球形弁64を開の状態のま
ま、ポンプの運転を停止させた場合には、逆止弁68の
下面に作用する水圧がなくなるために、逆止弁68は自
重により下降し、流入用筒状部60の上端縁部を閉塞す
る。これにより、流入用筒状部60内への空気の流入が
阻止され、ポンプ内の水は水源に戻ることなく、残留す
るので、運転再開時には呼び水を必要としない。
【0024】前記のように、弁杆70は上記流入用筒状
部60内において,その中心線に沿って摺動自在に保持
されているので、従来技術の甲(図3),乙(図4)ま
たは丙(図5)のように、弁杆を逆止弁の上部に設ける
ために、ガイド部を球状弁本体またはケーシングの垂直
上方に大きく突設させる必要がない。また、逆止弁の軸
とボール状バルブの軸とを丙(図5)のように、横方向
にずらし、装置本体を横長にしたり、乙(図4)のよう
に、高さ方向にずらし、装置本体の高さを大きくしたり
する必要がない。また、甲(図3)のように、ボール状
バルブ5を、芯棒(縦軸)を中心とする片側支持のバラ
ンスの悪い旋回運動にする必要がない。
【0025】上記実施例においては、流入用筒状部60
と流出用筒状部62とは夫々の中心線が交点Xで直角に
交叉しているが、必ずしも直角でなくてもよい。また、
上記交点Xにおいて、上記両筒状部60,62の中心線
と交叉する球形弁の一対の支軸63,63が90度の角
度で上記両筒状部60,62の中心線ABと交叉するよ
うになっているが、必ずしも90度の角度でなくてもよ
い。ただし、逆止弁68が摺動可能な空間を有するため
には、ある程度深い角度で交叉する必要がある。
【0026】更に、上記実施例においては、アーチ状操
作レバー71が設けられ、一対の支軸63,63によっ
て球形弁64を回動させるので、バランスがとれ、円滑
に作動させることが出来る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0028】本発明の請求項1記載のポンプの吐出口装
置は、中心線の交点Xにおいて、回動軸心が上記両筒状
部の中心線と交叉する球形弁64と、この球形弁64を
包囲し流路を形成するケーシング65が設けられ、さら
に内部に上記流入用筒状部60の出口側開口部67を開
閉する逆止弁68が摺動可能な空間を有することによ
り、逆止弁と球形弁を切り離して別個に配設する必要が
ないから、従来のもののように、横長又は縦長に設定す
る必要がないためスペースをとらず、コンパクトにまと
まる。
【0029】また、本発明の請求項1記載のポンプの吐
出口装置は、中心線の交点Xにおいて、回動軸心が上記
両筒状部の中心線と交叉する球形弁64と、この球形弁
64を包囲し流路を形成するケーシング65が設けら
れ、上記球形弁64の球面体64aは、上記流出用筒状
部62入口側周縁の弁座66に適合する大きさを残して
他の球面が切除されていることにより、流水の妨げとな
ることはないので、流水は不規則な乱流を生じることな
く上記流出用筒状部62より多量の流水を吐出させるこ
とが出来る効果があり、更に、上記球形弁の開口時、球
面体64aは上位(逆止弁の裏側)に位置し、球面体と
して、流水の動的圧力を直接受けることがないから、両
側に支持枠69,69とこれを回動させる一対の支軸6
3,63が備えられていることと相俟ってバランスよく
開閉操作がスムーズに行われる効果がある。
【0030】また、本発明の請求項記載のポンプの吐
出口装置は、逆止弁68の弁杆70が、流入用筒状部6
0内において、その中心線に沿って摺動自在に保持され
ていることにより、ガイド部を、球状弁本体またはケー
シングの上方に大きく突設させる必要がないから、ポン
プの吐出口装置本体をコンパクトにまとめることが出来
る。
【0031】また、本発明の請求項記載のポンプの吐
出口装置は、逆止弁68の弁杆70に、その保持ガイド
77に当接可能なストッパ79が固定されていることに
より、簡単な構造で逆止弁のストロークを一定に制限
し、逆止弁68の裏側に作用する流入水圧の反力をスト
ッパ79を介して保持ガイド77によって負担すること
になるから、球形弁64にかかる水圧を軽減することが
出来る。
【0032】また、本発明の請求項記載のポンプの吐
出口装置は、一対の支軸63,63にアーチ状操作レバ
ー71が連結されていることにより、バランスがとれ、
円滑に作動させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるポンプの吐出口装置の
側断面図である。
【図2】本発明の一実施例によるポンプの吐出口装置の
正断面図である。
【図3】従来例(甲)の断面図である。
【図4】従来例(乙)の断面図である。
【図5】従来例(丙)の断面図である。
【符号の説明】
X 交点 60 流入用筒状部 61 吐出口装置本体 61a ジョイント部 62 流出用筒状部 62a ジョイント部 63 支軸 64 球形弁 64a 球面体 65 ケーシング 66 弁座 67 出口側開口部 68 逆止弁 69 支持枠 70 弁杆 71 アーチ状操作レバー 71a 把持部 71b 補強部 72 メーンシール 73 ホロアー 74 弁パッキン 75 弁押え 76 ナット 77 保持ガイド 78 ステー 79 ストッパ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心線が互いに交叉する流入用筒状部6
    0と流出用筒状部62を備えたポンプの吐出口装置にお
    いて、上記中心線の交点Xにおいて、回動軸心が上記両
    筒状部の中心線と交叉する球形弁64と、この球形弁6
    4を包囲し流路を形成するケーシング65が設けられ、
    上記球形弁64の球面体64aは、上記流出用筒状部6
    2入口側周縁の弁座66に適合する大きさを残して他の
    球面が切除され、さらに上記流入用筒状部60の出口側
    開口部67を開閉する逆止弁68の弁杆70が該流入用
    筒状部60内において、その中心線に沿って摺動自在に
    保持されていると共に、両側に支持枠69,69とこれ
    を回動させる一対の支軸63,63が備えられているこ
    とを特徴とするポンプの吐出口装置。
  2. 【請求項2】 逆止弁68の弁杆70に、その保持ガイ
    ド77に当接可能なストッパ79が固定されていること
    を特徴とする請求項記載のポンプの吐出口装置。
  3. 【請求項3】 一対の支軸63,63にアーチ状操作レ
    バー71が連結されていることを特徴とする請求項1記
    載のポンプの吐出口装置。
JP10115483A 1998-04-24 1998-04-24 ポンプの吐出口装置 Expired - Lifetime JP3077059B2 (ja)

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