JP3076793U - 便座の敷紙機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 簡単な装置で便座に紙を被覆し、便器に腰掛
けたとき皮膚が便座に接触することを回避して、不潔に
もとずく不快感を解消する。 【解決手段】 便器１の上面に支軸４を設けて、蓋５と
押棒７を装着し、二個の長方形体の後部を結合した便座
８の、後部両側に設けた縦長孔支持部に支軸４を貫通し
て、便座の後部の上下動を可能にし、押棒７が便座上面
に当接する方向に付勢し、蓋の下側に鉤片１１を装着し
て押棒を握るように設定して、蓋を開くと、押棒が開く
と同時に、便座の後部が浮上し、また、便座に腰掛る
と、便座の後部が沈下すると共に、押棒が閉じるように
構成したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洋式便器に腰掛て、腰部や大腿部などを直接便座に接触したときの 不快感を解消するための敷紙供給装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洋式便器を使用するときは着衣を脱いで腰掛るので、便器に直接皮膚が 接触するため不快感を感じる。そこで、接触したまま我慢して使用するか、便座 の全表面を覆う高価な専用紙を使用するか、又は、便座の上面に敷紙を展開被覆 する繁雑な装置を必要とするなどの欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、市販の安いトイレットペーパーを利用でき、簡単 な構造で、蓋を開くと自動的に押棒が開いて、敷紙を摘んで展開し易く、腰掛る と押棒が降下したまま維持されて、使用後、敷紙を切り取り易すいなど操作が容 易で、便器と皮膚の接触を避け、用便中の不快感を解消する点である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、便器の上面に支軸を設けて、蓋と押棒を装着し、 二個の長方形体の後部を結合した便座の、後部両側下面に固定した縦長孔の支持 部に支軸を貫通して、便座の後部の上下動を可能にし、押棒が便座上面に当接す る方向に付勢し、蓋を閉じた時、蓋の下側に鉤片を装着して前方へ付勢し、鉤片 の曲部で押棒を前方へ掬って握り、蓋を開くと、鉤片に握られた押棒が開くと同 時に、鉤片に連結された便座の後部が浮上し、蓋に装着した敷紙を、便座の上面 に展開してゴム板で止め、便座に腰掛けると、便座が沈下すると共に、鉤片の握 りが解けて押棒が閉じるように構成して、使用後に敷紙を摘んで切断刃に沿って 切り取り易い手段を実現した。

【０００５】

【作用】

蓋を開くと、蓋に装着した鉤片に引掛ったまま押棒が開くと同時に、鎖などで 鉤片と連結された便座の後部が引上げられて浮上し、蓋の通過孔から覗いている 敷紙の前端が摘み易くなり、逆に、便座に腰掛ると、便座の沈下と共に、鎖など で連結した鉤片が引下げられて、握りが解かれた押棒が閉じるので、敷紙の後部 が押えられて安定し、用便後に切断刃に沿って敷紙が切り取り易くなる。尚、蓋 を閉じると、蓋．押棒．便座が重なり合うように保管される。

【０００６】

【実施例】

図面は本考案の実施例を示すもので、便器１の上面後部に基盤２を固定して、 基盤２に設けた保持部３に支軸４を横設し、蓋５の蝶番６と押棒７の両端の環を 支軸４に回動自在に装着し、更に、二個の長方形体の後部を結合して一体に形成 した便座８を、便器１の上面に配設して、便座８の後部両側から下方に、垂下固 定した縦長孔を設けた支持部９に、支軸４を貫通して、便座８の後部の上下動を 可能にし、押棒７を閉じたとき、押棒７の前部が便座８の上面に当接する方向に スプリング１０にて付勢し、蓋５を閉じた状態のとき、押棒７の前部中央附近で 、蓋５の下側に鉤片１１を回動自在に装着して、蓋５と鉤片１１の間にスプリン グ１２を設け、スプリング１２によって、蓋の前方に向けて鉤片１１を付勢して おき、鉤片１１の曲部で、押棒７を後方から前方へ掬って握り止めるように設定 する。鉤片１１と便座８とを鎖１３かワイヤーで連結してあるので、蓋を開くと 、鉤片１１に握られたまま押棒７が開き、同時に、蓋の鉤片１１の位置が上方へ 移動するので、鉤片１１に連結された便座８の後部が引き上げられ浮上する。逆 に、便座８に腰掛けると、便座８の後部が沈下すると共に、便座と連結した鉤片 １１が引下げられ、鉤片１１の曲部の握りが解かれて、スプリング１０によって 押棒７が降下し、便座８に当接した位置の直前にて、便座８に切断刃１４を付設 する。蓋５の上面にコの字型保持具１５の一辺を回動自在に取付け、対辺に巻紙 状の敷紙１６を装着する。敷紙１６を裏側へ通す通過孔１７を蓋５に設け、便座 ８の前端にゴム板１８を設けて、便座８の上面に展開した敷紙１６の前端を挟持 する。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は以上のように、腰掛けた時の便座後部の上下動によって、押棒などが 自動的に作動するように構造や操作を簡素化したもので、蓋を開くと自動的に押 棒が開き、敷紙の端が便座から遊離するため、指で摘んで引出し易くなり、便座 の上面に展開した敷紙の前端を、ゴム板によっで簡単に止められる。腰掛ると無 感覚の中に便座が降下し押棒も閉じて、展開した敷紙の後部を押え安定させる。 用便が終り便座から離れても、押棒が敷紙を押えた状態が維持され、押棒の直前 の切断刃によって敷紙が切り取り易くなり、手動操作が頗る簡便化されて、皮膚 が便器に接触するのを容易に回避して快適に使用し得る等の効果を発揮する。 また、便座の全面を被覆するような特別加工の専用紙を使わず、安価な既成の トイレットペーパーを利用できるので、不潔感を強く意識し易い公衆便所や電車 のほか、ラクな姿勢を求める病院や、客のサービスを重視するホテルなどの洋式 便器を、快適に使用するために、便座を被覆する敷紙に既成の安価な紙を使い、 更に、用便後に敷紙の便器側を内側に折って、トイレットペーパーとして再利用 するなど、消耗資材費の軽減を図り得る有益な効果を発揮する。 尚、基盤や便座はセラミックスなどによる成形加工が可能であって、生産コス トを低減化し得る利益を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を洋式便器に実施して、蓋を開き押棒を
閉じた状態の平面図である。

【図２】図１の蓋を閉じた状態の、一部を省略した側面
図である。

【図３】図１の蓋を開き便座後部が浮上した状態の、一
部を省略した側面図である。

【符号の説明】

１ 便器 ２ 基盤 ３ 保持部 ４ 支軸 ５ 蓋 ６ 蝶番 ７ 押棒 ８ 便座 ９ 支持部 １０ スプリング １１ 鉤片 １２ スプリング １３ 鎖 １４ 切断刃 １５ 保持具 １６ 敷紙 １７ 通過孔 １８ ゴム板

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年１０月１０日（２０００．１０．
１０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 便器の上面に支軸を設けて、蓋と押棒を
   装着し、二個の長方形体の後部を結合した便座の、後部
   両側下面に固定した縦長孔の支持部に支軸を貫通して、
   便座の後部の上下動を可能にし、押棒が便座上面に当接
   する方向に付勢し、蓋を閉じた時、蓋の下側に鉤片を装
   着して前方へ付勢し、鉤片の曲部で押棒を前方へ掬い握
   り、蓋を開くと、鉤片に握られた押棒が開くと同時に、
   鉤片に連結された便座の後部が浮上する。蓋に敷紙の保
   持具を装着し、蓋の後部に敷紙の通過孔を設けて、便座
   に腰掛ると、便座の沈下と共に、鉤片の握りが解けて押
   棒が閉じるように構成したことを特徴とする便座の敷紙
   機構の構造。