JP3039322U

JP3039322U - 洋式便器

Info

Publication number: JP3039322U
Application number: JP1996012476U
Authority: JP
Inventors: 則雄関
Original assignee: セキトランスシステム株式会社
Priority date: 1996-12-06
Filing date: 1996-12-06
Publication date: 1997-07-15
Anticipated expiration: 2002-12-06

Abstract

(57)【要約】【課題】便座を有し、これを上げ下げして使用する洋
式便器において、便座の上げ下げの際、手に小便又は大
便等が付着することを防止する。【解決手段】便座３に把手６を設け、把手６を掴んで
便座３を上げ下げすることにより、衛生的とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、便座を有し、これを上げ下げして使用する洋式便器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

便座を有し、これを上げ下げして使用する洋式便器においては、男性利用者は、小便の場合には、便座を持ち上げた状態とし、大便の場合には、便座を下ろした状態としなければならない。また、女性利用者及び男性の大便時の利用者は、便座が上げられているときには、これを下ろした状態にしなければならない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし便座は、手で直接掴んで上げ下げしなければならないので、衛生上好ましくなく、また不潔感を感じることがある。

【０００４】すなわち便座は、下げた状態では、洋式便器の本体に直接当接するので、便座には、大便や小便の残留物等が付着している可能性も多く、また下げた状態の便座は洋式便器の本体に近接しているので、これを掴んで持ち上げる際には、洋式便器の本体に触れてしまう可能性も高く、従って、手で便座を直接触って上げ下げすることは、利用者の衛生上において好ましくない。

【０００５】本考案の目的は、洋式便器の利用の際に、大便や小便の残留物等が手に付着したり、不潔感を感じたりするのを防止しうるようにした、洋式便器を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、便座を有する洋式便器において、便座にこれを上下するための把手を設けたことを特徴とする。

【０００７】上記把手は、便座の側面の適所、または便座の前面の適所に水平に設けられていることが好ましい。

【０００８】また把手は、抗菌材製とするのが望ましい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の第１の実施の形態を、図１及び図２を用いて説明する。洋式便器(１)には、本体(２)の上に便座(３)が、また便座(３)の上に蓋(４)が、それぞれ後上方へ回動可能に設けられており、また本体(２)の後部上方には、水溜タンク(５)が設けられている。

【００１０】便座(３)の正面より見て右側のほぼ中央部には、水平の把手(６)が一体的に設けられている。把手(６)は、手で容易に掴んで上げ下ろしすることができるように、長さがほぼ手の幅に等しく、また図２に示すように、前後両側面および上下面に、それぞれ内向凹部(７)を有している。

【００１１】次に本実施の形態の作用を説明する。女性が利用する場合、又は男性が大便を行う際には、蓋(４)の側端部等を手で掴んで持ち上げることにより、蓋(４)を開く。

【００１２】蓋(４)は、便座(３)の上面にあり、従って、本体(２)の上端位置より一定の距離だけ離れているので、蓋(４)には、小便や大便の残留物等が付着している可能性は小さく、従って蓋(４)を直接触っても、利用者の衛生にはさほど支障が生じない。

【００１３】次に利用者は、便座(３)の上に座って用を足す。

【００１４】把手(６)は、水平をなし、かつ便座(３)の側方ほぼ中央部に固着されているので、足を両側に開いた場合等においても邪魔にならず、用を足す上で何等差支えない。

【００１５】用を足した後、再び蓋(４)の側端部等を手で掴んで、蓋(４)を閉じる。

【００１６】次に男性利用者が小便を行う際には、上述と同様にして、蓋(４)を開けた後、次に把手(６)を手で掴んで持ち上げることにより、便座(３)を上げる。

【００１７】便座(３)を上げる際、大便又は小便の残留物等が付着している可能性が特に高い便座(３)の側端部等を直接触る必要がないので、利用者の衛生上有益である。

【００１８】用を足した後、逆の手順により、即ち、把手(６)を用いて便座(３)を下ろし、次に蓋(４)を閉じる。

【００１９】なお男性利用者が小便を行う際には、把手(６)のみを持ち上げることにより、蓋(４)及び便座(３)を同時に持ち上げることが可能である。蓋(４)は便座(３)の上に存在するので、蓋(４)を持ち上げると、便座(３)をも同時に持ち上がる。

【００２０】これにより蓋(４)を開ける操作が不要になる。蓋(４)を直接手で触る必要がないので、利用者の衛生が更に向上する。

【００２１】把手(６)を便座(３)の前面適所、例えば中央に設けてもよい。

【００２２】第１の実施の形態において、即ち図１及び図２において、蓋(４)が設けられておらず、便座(３)のみが設けられている場合にも、本考案は適用される(図示略) 。

【００２３】この場合、女性が利用する際、及び男性の大便の際には、把手(６)を手で掴んで便座(３)を下ろす。また男性が小便の際には、把手(６)を手で掴んで便座(３) を上げる。

【００２４】便座(３)を上げ下げする際、大便又は小便の残留物等が付着している可能性が特に高い便座(３)の側端部等を、直接触る必要がないので、利用者の衛生の向上を図ることができる。

【００２５】把手(６)を、抗菌材製としておけば、より衛生的であることは言うまでもない。

【００２６】上記第１及び第２の実施の形態においては、把手(６)を便座(３)の一側に設けたが、これを、便座(３)の両側に設けてもよい。

【００２７】

【考案の効果】

便座に、これを上下するための把手を設けたので、手を汚すことなく、洋式便器を利用することができる。

【００２８】しかも、把手が、便器を使用する際の妨げにならない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施の形態における洋式便器の
蓋及び便座を閉じた状態を示す斜視図である。

【図２】図１のII−II線断面図である。

【符号の説明】

(１)洋式便器 (２)本体 (３)便座 (４)蓋 (５)水溜タンク (６)把手 (７)内向凹部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】便座を有し、これを上げ下げして使用す
るようにした洋式便器において、上記便座に、これを上下させるための把手を設けたこと
を特徴とする洋式便器。
【請求項２】把手が、便座の側面の適所に水平に設け
られていることを特徴とする請求項１記載の洋式便器。
【請求項３】把手が、便座の前面の適所に水平に設け
られている請求項１記載の洋式便器。
【請求項４】把手が抗菌材よりなる請求項１〜３のい
ずれかに記載の洋式便器。