JP3076340U - 鞍形高吸収体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収体の側辺部からの漏洩を防止する鞍形高
吸収体を提供する。 【解決手段】 親水性の表層２は吸収力をもつ既存の非
織布で形成され、漏洩止めの底層３は水の透過性がない
非織布であり、外層がプラスチック層と結合して薄片体
となる。漏洩止めの底層３と親水性の表層２と辺縁を押
して、漏洩止めの底層３と親水性の表層２とでポリマー
の吸収薄片１を覆う構造となる。両側を上へ押したり、
折ったり、粘着することにより、両側に、立体の保護壁
Ａをもつ鞍形の高吸収体となる。ポリマーの吸収薄片１
を折り、下層１２には、長手軸方向に沿って延ばされて
形を隠した立体凹溝１３が形成され、吸収体の側辺部か
らの漏洩を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、鞍形高吸収体およびその応用品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

女性は生理期間に、月経血の分泌物がある。また、幼児はある期間に、排尿の 時間を制限することができない。また、一般の老年の患者は行動不便または排尿 の制御に力がないなど原因で、排尿が自在に制御できないことがある。よって、 経血や尿が着物、ズボンを汚染し易い。

【０００３】 しかし、従来から、既存の衛生用棉、紙製防尿ズボン、防尿ペッドまたは看護 用ペッドなどの高吸収体の設計は、通常、細長い薄片状を採用し、寛さを狭くさ せたものを股間に敷くが、そのような結構設計ではこれらの側辺漏洩止め効果が 理想とはいえない。ひどいものになると、側辺漏洩止めができないという欠点を 招く。例えば、一般の女性のユーザは生理期間に、運動、駆け足などをするとき 、または大量の月経血分泌物が排出しているときに、図１に示すように、月経血 が容易かつ快速に、衛生用棉１０の両側へ拡散し、ズボンまたはスカートを汚染 することがある。これにより、窮状がさまざまになるばかりでなく、同時に、生 理、心理の二重の負担をも招く。ゆえに、マーケットにおける衛生用棉、紙製防 尿ズボン、防尿ペッドまたは看護用ペッドなどは通常、漏洩止めの側辺１００が あって、分泌物または尿の拡散を阻隔する。

【０００４】 しかし、従来から、既存の衛生用棉、紙製防尿布はパルプを塵埃の落下のよう に敷くことにより作られており、漏洩止めの側辺１００が図２に示すように単層 の吸水用非織布で構成される。使用するときは、図３に示すように、平らに押さ れて肌、皮膚にしっかり貼付けるので、実際の側辺漏洩止め効果は限られてしま う。また、既存の衛生用棉の表面には、側辺漏洩止めのために、月経血を導く溝 孔があるが、表面溝孔の敷く状態が快適だといえず、特に睡眠のときに月経血が 溝孔および尻の溝の間から流れることがある。よって、パンツ、パジャマ、シー ツをも汚染してしまう。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、本考案の主な目的は、吸収体の側辺部からの漏洩を防止する鞍形 高吸収体を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するための本考案の鞍形高吸収体によると、衛生用棉、紙製 防尿ズボン、防尿ペッドまたは看護用ペッドの側辺漏洩止めにも適用できるとい う高吸収体を指し、ポリマーの吸収薄片と、親水性の表層と、漏洩止めの底層と を備え、ポリマーの吸収薄片の両側端は吸収体の下層になるように下へ折られ、 両側辺は立体の保護壁になるように上方へ折られることを特徴とする。その底面 には、漏洩止めの底槽が設けられ、上面には親水性の表層が設けられる。これに より、衛生用棉、紙製防尿ズボン、防尿ペッドまたは看護用ペッドの側辺漏洩止 めにも適用でき、流れ案内、吸収、漏洩止めに役立つ。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図４は、本考案の一実施例による合成結構の断面図である。本考案の一実施例 により、提供した形を隠した立体凹溝をもつ鞍形の高吸収体は主に、ポリマーの 吸収薄片１、親水性の表層２、漏洩止めの底層３から形成される。

【０００８】 ポリマーの吸収薄片１は主に内部に高吸収粒子をもつ既存の吸収薄片１である が、親水性の棉または非織布などで形成された薄片体を選択してもよい。合理的 にいえば、吸収効率があるどんな性質でも同等に取り替え可能であるが、本考案 の一実施例は、ポリマーの吸収薄片１の両側端を下側へ折り曲げるので、ポリマ ーの吸収薄片１には、上層１１、下層１２がある。それで、下層１２中央には、 長手軸方向の沿って延ばされる、形を隠した立体凹溝１３がある。

【０００９】 親水性の表層２は吸収力をもつ既存の非織布で形成された薄片体を選択するこ とができるが、他の同等材質を採用してもよい。 漏洩止めの底層３は水の透過性がない非織布であり、外層がプラスチック層と 結合して、薄片体となる。

【００１０】 よって、漏洩止めの底層３を選定して、ポリマーの吸収薄片１の底面に設けら れ、それに対して、親水性の表層２をポリマーの吸収薄片１の表面に設けられる 。同時に、漏洩止めの底層３と親水性の表層２と辺縁を押して、両者漏洩止めの 底層３と親水性の表層２でポリマーの吸収薄片１を覆う結構が形成される。さら に、その両側を上へ押したり、折ったり、粘着することにより、両側に、立体の 保護壁Ａをもつ鞍形の高吸収体となる。

【００１１】 本実施例により、ポリマーの吸収薄片１を折り、下層１２には、長手軸方向に 沿って延ばされて形を隠した立体凹溝１３が形成され、人体の大量の月経血、尿 が吸入され、形を隠した立体凹溝１３を経由して、毛細管作用が生じる。図５は 本考案の一実施例による吸収体が液体を吸入して拡散している状態を示す説明図 である。図５に示すように、月経血、尿が形を隠した立体凹溝１３の軸向きへ拡 散させたあとで、ポリマーの吸収薄片１の両側へゆっくり拡散させる。月経血や 尿の大部分が縦向きに吸着され、残った部分が両側へ拡散される。つまり、本考 案は同じ量の月経血、尿の前提で、従来から既存の高吸収体より、横向きへ拡散 する範囲が小さいので、漏洩を防止する効果がある。本考案の一実施例による、 形を隠した立体凹溝１３がポリマーの吸収薄片１の下層１２に配置され、ポリマ ーの吸収薄片１の上層１１が依然として、きちんと肌、皮膚に密着に貼付けられ るので、月経血、尿が尻の間から漏れることを防ぐばかりでなく、下層１２の形 を隠した立体凹溝１３における月経血が戻って滲透することも防止される。その 結果、月経血、尿が下層１２に吸収される。

【００１２】 また、本考案により、折られた立体保護壁Ａの結構は使用しているときに、快 適的に、人体の外部生殖器両側に貼付けてあるので、瞬間に、月経血、尿が大量 に排出されても、立体保護壁Ａの結構設計で、顕着に、側辺の漏洩止め効果を達 成し、従来の単一薄片状の側辺の漏洩止めの欠点を改善することができる。

【００１３】 図６は本考案の一実施例による吸収体を衛生用棉に応用した結構を示す説明図 であり、図７は本考案の一実施例による吸収体を衛生用棉に応用した立体説明図 である。本考案の一実施例により、形を隠した立体凹溝をもつ鞍形の高吸収体の 具体実施状態として、漏洩止めの底層３と親水性の表層２はポリマーの吸収薄片 １の押し合いエッジを覆って、両側を折って、立体の保護壁Ａを形成したあとで 、女性の生理期間に使われる衛生用棉１０が形成される。このポリマーの吸収薄 片１の形を隠した立体凹溝１３および折られた立体の保護壁Ａの結構により、月 経血の側辺漏洩止め効果を達成することができる。同時に、ポリマーの吸収薄片 １の上層１１がきちんと肌、皮膚に密着に貼付けられるので、月経血が尻の間か ら漏れることを防ぐことができる。図７に示すように、衛生用棉１０の両側に、 弛み伸縮の折り辺１０１の設計を追加すると、より安心して使用することができ る。なお、本考案の衛生用棉１０は特定の形状に制限されず、その厚さも月経血 の量に応じて、多量型、少量型、夜間用型などに分けることができる。

【００１４】 図８は本考案の第二実施例による吸収体を幼児の紙質防尿ズボンに応用した立 体説明図である。本考案の第二実施例により、漏洩止めの底層３と親水性の表層 ２はポリマーの吸収薄片１を覆って、エ字形の幼児用紙質防尿ズボン２０を形成 することができる。選定した後端の両側翼に、それぞれ粘着帯２０１が設置され 、その両側辺には、各々弛み伸縮の折り辺２０２を追加するので、保育者は利便 にそれを幼児に着脱することができる。また、ポリマーの吸収薄片１の形を隠し た立体凹溝１３および折られた立体の保護壁Ａ結構により、尿の側辺漏洩止めの 効果がある。

【００１５】 図９は本考案の第三実施例による吸収体を成人の紙質防尿ズボンに応用した立 体説明図である。本考案の第三実施例は、尿の制限ができずまたは行動不便の患 者のために、成人の紙質防尿ズボン３０に応用した実施例である。ポリマーの吸 収薄片１の形を隠した立体凹溝１３および折られた立体の保護壁Ａ結構により、 尿の側辺漏洩止めの効果がある。

【００１６】 図１０は本考案の第四実施例による吸収体を軽便型の紙質防尿ズボンに応用し た立体説明図である。本考案の第四実施例に示すように、漏洩止めの底層３と親 水性の表層２はポリマーの吸収薄片１を覆ったあとで、選定した両端に環状のゴ ムバンド４０１の前、後側を結合すると、軽便型の紙質防尿ズボン４０になる。

【００１７】 図１１は本考案の第五実施例による軽便型の紙質防尿ズボンに応用した立体説 明図である。図１１に示すように、軽便型の紙質防尿ズボン４０の前側に、粘着 帯４０２の結構を追加すると、ユーザは利便に着脱することができる。なお、本 考案の設計は他の品物に応用してもよい。例えば、防尿パッド５０（図１２）や 看護パッド６０（図１３）などがある。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の形を隠した立体凹溝をもつ鞍形の高吸収体は、 形を隠した立体凹溝が、ポリマーの吸収薄片が月経血または尿を吸入するときに 、前、後へ拡散させるため、ポリマーの吸収薄片の上層で、戻り滲透を防ぐこと ができる。また、高吸収体の両側に形成された立体の保護壁により、側辺漏洩止 めの効果をがある。鞍形の高吸収体の設計により、衛生用棉、紙製防尿ズボン、 防尿ペッドまたは看護用ペッドの側辺漏洩止めにも適用でき、従来から既存の吸 収体の側辺漏洩止め機能が限られる欠点を改善しながら、流れ案内、吸収、漏洩 止めにも役立つ。

【００１９】 さらに、ポリマーの吸収薄片の底面に漏洩止めの底層を敷くことにより、外部 へ滲透することを防ぐことができる。該吸収体の表面に、親水性の非織布の表層 を追加すると、快適的に、股間に置放することができる。 そして、合成した高吸収体の両側に、弛み伸縮の折り辺を追加することにより 、貼付、実用の効果を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の吸収体を示す説明図であって、液体を吸
入し拡散している状態を示す図である。

【図２】従来の衛生棉の断面図である。

【図３】従来の衛生棉の断面図である。

【図４】本考案の一実施例による鞍形吸収体の断面図で
ある。

【図５】本考案の一実施例による鞍形吸収体を示す説明
図であって、吸収体が液体を吸入し拡散している状態を
示す図である。

【図６】本考案の一実施例による鞍形吸収体を衛生用棉
に適用した例を示す説明図である。

【図７】本考案の一実施例による鞍形吸収体を衛生用棉
に適用した例を示す説明図である。

【図８】本考案の第二実施例による鞍形吸収体を幼児の
紙質防尿ズボンに適用した例を示す説明図である。

【図９】本考案の第三実施例による鞍形吸収体を成人の
紙質防尿ズボンに適用した例を示す説明図である。

【図１０】本考案の第四実施例による鞍形吸収体を軽便
型の紙質防尿ズボンに適用した例を示す説明図である。

【図１１】本考案の第五実施例による鞍形吸収体を軽便
型の紙質防尿ズボンに適用した例を示す説明図である。

【図１２】本考案の第六実施例による鞍形吸収体を防尿
ペットに適用した例を示す説明図である。

【図１３】本考案の第七実施例による鞍形吸収体を看護
ペットに適用した例を示す立体説明図である。

【符号の説明】

１ 吸収薄片 ２ 表層 ３ 底層 １１ 上層 １２ 下層 １３ 立体凹溝 １０ 衛生用棉 ２０ 紙質防尿ズボン ３０ 紙質防尿ズボン ４０ 紙質防尿ズボン

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポリマーの吸収薄片と、親水性の表層
   と、漏洩止めの底層とを備える高吸収体であって、 前記ポリマーの吸収薄片の両側端は吸収体の下層になる
   ように下へ折り曲げられ、前記吸収体の下層には軸方向
   に延伸する立体凹溝が形成され、前記ポリマーの吸収薄
   片の両側辺は立体の保護壁を形成するように上方へ折り
   曲げられていることを特徴とする鞍形高吸収体。
2. 【請求項２】 前記ポリマーの吸収薄片は、親水性の棉
   または非織布で形成されていることを特徴とする請求項
   １記載の鞍形高吸収体。
3. 【請求項３】 前記漏洩止めの底層は、水の透過性のな
   い非織布で形成され、前記ポリマーの吸収薄片の下側に
   設けられていることを特徴とする請求項１記載の鞍形高
   吸収体。
4. 【請求項４】 前記ポリマーの吸収薄片の上表面には、
   親水性の非織布表層が設けられていることを特徴とする
   請求項１記載の鞍形高吸収体。
5. 【請求項５】 請求項１または２記載の鞍形高吸収体を
   備える衛生用棉。
6. 【請求項６】 請求項１または２記載の鞍形高吸収体を
   備える防尿紙質ズボン。
7. 【請求項７】 請求項１記載の鞍形高吸収体を備える軽
   便型防尿紙質ズボン。
8. 【請求項８】 請求項１記載の鞍形高吸収体を備える防
   尿パッド。
9. 【請求項９】 請求項１記載の鞍形高吸収体を備える看
   護パット。