JP3076222U

JP3076222U - 商品広告具

Info

Publication number: JP3076222U
Application number: JP2000006549U
Authority: JP
Inventors: 總親荒木
Original assignee: 有限会社エーモン
Priority date: 2000-09-08
Filing date: 2000-09-08
Publication date: 2001-03-30
Anticipated expiration: 2006-09-08

Abstract

(57)【要約】【課題】大きく緩やかに揺動することで顧客に対して
の視覚的効果を発揮するとともに、簡易かつ低コストで
の生産を可能とし、商品ケースにも収納できる商品広告
具を提供する。【解決手段】台座、脚部及び表示板からなり、脚部を
介して台座及び表示板を連結した商品広告具において、
針金により形成される脚部の少なくとも一部を複数回巻
回させてコイル状の巻回部を形成したことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

この考案は、商品広告具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、商品の販売に際し、針金等の弾性部材の先端に商品名を表示した紙等を止着し、他方の末端は台座に固定した商品広告具が用いられている。しかし、当該商品広告具は、専ら商品展示棚に固定されて動きがないため、顧客の視覚に対して大きくアピールすることはできず、広告としての効果は薄いものであった。

【０００３】また、商品展示棚に商品広告具を固定した場合、当該商品広告具を設置するためのスペースを確保しなければならないだけでなく、他の商品も並べて展示した場合には、他の商品の視認の妨げになるという不都合があった。かかる不都合を防止するためには、あらかじめ商品ケース内に商品と共に収納しておき、展示の際にはケースを開けて広告具を立ち上がらせ、販売する際には再び収納する、といったことも考えられるが、従来の商品広告具では、商品ケースに収納した際、針金が曲がったまま復元せず、展示する際には広告具が立ち上がらないという不都合が生ずることになる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、大きく緩やかに揺動することで顧客に対しての視覚的効果を発揮するとともに、簡易かつ低コストでの生産を可能とし、商品ケースにも収納できる商品広告具を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するためにこの考案が採った手段は、台座、脚部及び表示板からなり、脚部の一端に台座を他端に表示板を連結した商品広告具において、脚部を針金により形成し、該脚部の少なくとも一部を複数回巻回させてコイル状の巻回部を形成し、該巻回部を弾力的に拡縮自在としたことを特徴とする。

【０００６】更に、コイル状に形成した巻回部は、台座との取付部近傍に形成されていることを特徴とする。

【０００７】更に、コイル状に形成した巻回部は、２回から５回、好ましくは３回巻回されていることを特徴とする。

【０００８】更に、コイル状に形成した巻回部は、直径５mmから１５mm、好ましくは１０mm で形成されていることを特徴とする。

【０００９】更に、巻回部から表示板までの脚部の長さは、５cmから１５cm、好ましくは７ .５cmであることを特徴とする。

【００１０】更に、台座は、方形の板状体であることを特徴とする。

【００１１】更に、台座は、切欠部を有する筒状に形成されていることを特徴とする。

【００１２】更に、脚部は、巻回部において直角に形成されていることを特徴とする。

【００１３】更に、表示板に芳香剤又は音響機器を止着したことを特徴とする。

【００１４】

【考案の実施の形態】

この考案の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。図１は本考案の商品広告具の実施例の一つを示す。図１を参照して、本考案の商品広告具は台座( １)、脚部(２)、表示板(３)からなり、脚部のＵ字状に折り返された両端部(４) 、(５)はそれぞれ台座(１)及び表示板(３)に止着される。脚部には、その一部を複数回巻回した巻回部(６)が設けられ、脚部は巻回部(６)において直角となるように形成される。台座(１)は、方形の板状体であり、例えば厚紙等が用いられるが、脚部(２)を立設できれば良いから、台座に用いられる材料は特に限定されない。脚部(２)には、針金が用いられ、表示板(３)を支持する。脚部の両端部(４) 、(５)において、脚部(２)と台座(１)及び表示板(３)とを止着するに際しては、例えばビニールテープ等が用いられるが、止着が可能であれば、接着剤等を用いての接着等でも良く、その方法は特に限定されない。巻回部(６)は、脚部に用いられる針金をコイル状に複数回巻回して形成され、脚部の一部に形成されればいずれの箇所でもよいが、台座(１)と直角になるように表示板(３)を立設するには、図１に示すように、台座(１)との取付部近傍好ましくは接点部分に設ける。なお、巻回部(６)は、直径が小さいと表示板(３)の揺動のスピードが速くなって広告の視認が困難となる一方で、直径が大きくなると揺動のスピードが遅くなって視覚的効果が少なくなるから、直径５mmから１５mmの間で、１０mmに形成されているのが最も好ましい。また、巻回が１回であると、本考案の特徴である揺動の効果が発生せず、巻回の回数が多くなると巻きを形成するためのコストが高くなるため、巻回は２回から５回の間で、３回巻回して形成されているのが最も好ましい。さらに、使用上の便宜から、巻回部から表示板までの脚部の長さは、５cm から１５cmの間で、７.５cmに形成されていることが最も好ましい。

【００１５】図２、図３を参照して、巻回部(６)は弾性を有する針金を用いてコイルバネ状に形成されているから、例えば顧客が手を触れることなどにより、広告表示部( ７)に向かって左右のいずれか一方へ傾くと、図２に示されるように巻回部(６) の下部が支点(８)となった場合には上部が、図３に示されるように巻回部(６)の上部が支点(８)となった場合には下部がそれぞれ拡開し、拡開部(９)の復元力の作用で逆方向へ傾動して他方へ傾くと、再び巻回部(６)の下部あるいは上部が拡開し、拡開部(９)の復元力が働いて前記一方へ傾動するという作用により、繰り返し左右に揺動する。また、その揺動は、大きく、緩やかなものとなるから、広告表示部(７)の視認を可能としつつ、従来の商品広告具では実現できなかった揺動による顧客に対しての視覚的効果を発揮できるとともに、簡易かつ低コストで製作可能でありながら広告効果の大きい商品広告具を提供できる。

【００１６】さらには、表示板(３)に芳香剤や揺動に反応するセンサーを内蔵した小型の音響機器を取り付けることにより、揺動した際、香りを発生させたり、音楽を流すことができるから、視覚のみならず、嗅覚、聴覚にも訴えかけることができ、さらなる広告効果を発揮できる商品広告具を提供することも可能となる。なお、芳香剤や前記音響機器は表示板に止着できれば、その止着の方法は特に限定されるものではない。

【００１７】また、巻回部(６)を設けた商品広告具は、商品ケース等に収納する際においても、巻回部(６)が折れ曲がりの支点となって二つ折りにすることができると共に、二つ折りする施制力を解除すると巻回部(６)の弾発力で直角状に復元する。従って、商品の個別ケース内に商品と共に二つ折りにして収納し、ケースから取り出す際に針金の復元力により表示板(３)を立ち上がらせて、広告効果を発揮させることができる。したがって、従来の脚部に巻回部を設けてない商品広告具においてみられたような、商品ケースに収納した際に脚部の針金の一部が折れ曲がって、商品ケースのふたを取り外しても脚部が曲がったまま復元せず、表示板が立ち上がらずに、もはや広告具の機能を果たさないという不都合を防止できる。

【００１８】図４から図６は、本考案の商品広告具の他の実施例を示す。図４から図６を参照して、本考案の商品広告具は、台座(11)、脚部(12)、表示板(13)からなり、脚部のＵ字状に折り返された両端部(14)、(15)はそれぞれ台座(11)及び表示板(13) に止着される。脚部は垂直方向に形成され、その一部を複数回巻回した巻回部(1 6)が形成される。なお、止着の方法や脚部に用いられる部材、巻回部のサイズについては、前記実施例と同様である。台座(11)には、プラスチック等が用いられるが、脚部(12)を立設できれば良いから、台座に用いられる材料は特に限定されない。また、台座(11)は、切欠部を有する筒状に形成されているから、図５、図６に示すとおり、ビン(17)の首部等に装着することができる。これにより、飲料水等の販売に際しても、低コストで簡易に生産可能で、広告効果の高い商品広告具を提供することが可能である。

【００１９】

【考案の効果】

この考案によれば、台座、脚部及び表示板からなり、脚部を介して台座及び表示板を連結した商品広告具において、針金により形成される脚部の少なくとも一部を複数回巻回させて弾力的に拡縮自在なコイル状の巻回部を形成したことにより、脚部を大きく緩やかに左右に繰り返し揺動させることができ、顧客に対しての視覚的効果を発揮し、低コストで簡易に生産することが可能で、広告効果の大きい商品広告具を提供できる。また、商品と共に個別ケースに収納した際にも、巻回部を支点として二つ折りにすることができ、脚部の一部を折り曲げる必要がないから、従来の広告具のように脚部が折れ曲がったまま復元せず、表示板が立ち上がらないため広告具としての機能を果たさないという不都合を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図

【図２】本考案の揺動状態を表す図

【図３】本考案の揺動状態を表す図

【図４】本考案の他の実施例を示す斜視図

【図５】本考案の台座及びビンの首部への取り付け構造
を示す斜視図

【図６】本考案のビンの首部への取り付け状態を示す斜
視図

【符号の説明】

(１)台座 (２)脚部 (３)表示板 (６)巻回部 (７)広告表示部 (８)支点 (９)拡開部 (11)台座 (12)脚部 (13)表示板 (16)巻回部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】台座、脚部及び表示板からなり、脚部の一
端に台座を他端に表示板を連結した商品広告具におい
て、脚部を針金により形成し、該脚部の少なくとも一部
を複数回巻回させてコイル状の巻回部を形成し、該巻回
部を弾力的に拡縮自在としたことを特徴とする商品広告
具。
【請求項２】コイル状に形成した巻回部は、台座との取
付部近傍に形成されていることを特徴とする請求項１記
載の商品広告具。
【請求項３】コイル状に形成した巻回部は、２回から５
回巻回されていることを特徴とする請求項１又は２記載
の商品広告具。
【請求項４】コイル状に形成した巻回部は、３回巻回さ
れていることを特徴とする請求項１又は２記載の商品広
告具。
【請求項５】コイル状に形成した巻回部は、直径５mmか
ら１５mmで形成されていることを特徴とする請求項１乃
至４のいずれかに記載の商品広告具。
【請求項６】コイル状に形成した巻回部は、直径１０mm
で形成されていることを特徴とする請求項１乃至４のい
ずれかに記載の商品広告具。
【請求項７】巻回部から表示板までの脚部の長さは、５
cmから１５cmであることを特徴とする請求項１乃至６の
いずれかに記載の商品広告具。
【請求項８】巻回部から表示板までの脚部の長さは７.
５cmであることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか
に記載の商品広告具。
【請求項９】台座は、方形の板状体であることを特徴と
する請求項１乃至８のいずれかに記載の商品広告具。
【請求項１０】台座は、切欠部を有する筒状に形成され
ていることを特徴とする請求項１乃至８のいずれかに記
載の商品広告具。
【請求項１１】脚部は、巻回部において直角に形成され
ていることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれかに
記載の商品広告具。
【請求項１２】表示板に芳香剤又は音響機器を止着した
ことを特徴とする請求項１乃至１１のいずれかに記載の
商品広告具。