JP3076174U - 電話器消毒用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用電話器の送話部に添着してその部分を
清潔に保つようにすること。 【解決手段】 プラスチック等よりなるキャッシュカー
ド型の保形用台紙１の一面に薬剤や芳香剤を含浸させた
不織布２の小片を添着し、その上から薬剤等が蒸発しな
いように気液不透過性の薄膜４を覆うようにしたもの
で、使用に当っては、この不織布２を携帯用電話器の送
話部に添着することにより、その部分を清潔に保つよう
にしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電話器消毒用のシートに関し、より詳しくは携帯用電話器に添着して 使用する形式の消毒用シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

電話器の送話口に設けた小孔を利用してその部分に止着して使用するようにし た電話器用の消毒器については、本出願人が実公昭６３−２２７８６号公報にお いてすでに提案している。 ところが、最近著しい普及をとげてきた携帯用電話には明確な送話部がなく、 またこの部分に送話用の小孔も設けられていない関係上、携帯する上で不衛生に なり易いこの部分に上述したような電話器用の消毒器を取付けることができない といった問題を抱えている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 携帯用電話器の送話部に簡単に取付けることのできる新たな電話器消毒用のシー トを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案はこのような課題を達成するための電話器消毒用シートとし て、携帯用電話器の送話部に添着させ得る大きさに形成されかつ内部に薬剤を含 浸させてなる不織布を、不乾性接着剤を介して保形用の台紙に一体的に添着させ るようにしたもので、使用に当っては、台紙から不織布を剥がしてこれを携帯用 電話器の送話部に添着するようにしたものである。

【０００５】

【実施例】

そこで以下に図示した実施例について説明する。 図１、図２は本考案の一実施例を示したものである。

【０００６】 図において符号１は、キャッシュカード程度の大きさをなすプラスチックスの ような気液不透過性素材よりなる保形用の台紙で、この台紙１の一面もしくは両 面には、製造、販売社名やロゴあるいは公告、宣伝文句またはキャラクタ等が適 宜印刷され、またこの背面には、携帯用電話器ａの送話部ｂに添着させることが できる程度の大きさと形状を有し、かつ内部に抗菌作用もしくは殺菌作用をもた らす薬剤と、適宜の芳香剤を含浸させた不織布２が不乾性接着剤３を介して一体 的に添着され、さらにこの上には、プラスチックフィルムのような気液不透過性 素材よりなる透明な薄膜４を覆うことによって、薬剤及び芳香剤が蒸発したり乾 燥したりしないように構成されている。

【０００７】 このように構成された実施例において、台紙１に添着された不織布３は気液不 透過性の台紙１と薄膜４によりサンドウィッチ状に被覆されて、内部に含浸させ た薬剤や芳香剤を蒸発させることなく長期にわたって保持され、この状態のもと で薬剤等を含浸した電話器消毒用シートとしての不織布２は、キャッシュカード 状をなす台紙１とともに販売されあるいは領布されるなどして使用者の手に届け られる。

【０００８】 そして、このように構成された電話器消毒用のシートを使用するには、はじめ に台紙１の背面から不透過性の透明な薄膜４を剥がして不織布２を露出させた上 、これを台紙１から剥がして携帯用電話器ａの送話部ｂに添着すれば、送話の際 に、不織布２に浸み込んだ塩化ベンザルコニュウム等が唾液により湿り気が生じ て送話部ｂを消毒し、また発散した芳香により送話者に爽快な使用勝手を与えて 、携帯用電話器ａを長期にわたって衛生的に使用させることができる。

【０００９】 なお、この実施例において、不織布２を被覆する薄膜４に不織布２の形状に合 わせた切れ目を設けておくことにより、不織布２を剥がす際には、薄膜４ととも に不織布２を剥がせるように構成することもできる。

【００１０】 図３に示した実施例は、保形用の台紙２とこの面に添着した不織布４とを、そ のままビニールのような気液不透過性素材よりなる袋６の中に密封することによ って、薬剤や芳香剤の蒸発を長期にわたって抑えるように構成したものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上述べたように本考案によれば、内部に薬剤等を含浸させた不織布の小片を 不乾性接着剤を介して保形用の台紙に一体的に添着させたので、保形された状態 のまま不織布を台紙の面から剥がして、これを携帯用電話器の送話部に添着させ るだけで、不衛生になり勝ちな携帯用電話器の送話部を不織布から浸み出す薬剤 によって常に清潔に保つことができる。

【００１２】 しかも、この不織布を、気液不透過性素材よりなるキャッシュカード形の台紙 に添着し、その上から同じく気液不透過性の薄膜によって被覆するようにすれば 、不織布に含浸された薬剤等は両面から気密に保持された状態のもとで、キャッ シュカード形の１枚のシートとして簡単に販売され領布されるばかりでなく、使 用者にとっても簡単に携帯することができる。

【００１３】 またさらに、不織布を貼着した台紙を気液不透過性の素材により形成した袋の 中に密封することによって、不織布に含浸させた薬剤を乾燥させることなく長期 に使用状態に保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例をなす電話器消毒用シートを
分解して示した斜視図である。

【図２】消毒用の不織布を添付した状態を示す携帯用電
話器の斜視図である。

【図３】本考案の第２の実施例をなす電話器消毒用シー
トを分解して示した斜視図である。

【符号の説明】

１ 保形用の台紙 ２ 不織布 ３ 不乾性接着剤 ４ 透明な薄膜 ６ 袋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯用電話器の送話部に添着させ得る大
   きさに形成されかつ内部に薬剤を含浸させてなる不織布
   を、不乾性接着剤を介して保形用の台紙に一体的に添着
   させたことを特徴とする電話器消毒用シート。
2. 【請求項２】 前記台紙を気液不透過性の素材を用いて
   キャッシュカードとほぼ同じ大きさに形成するととも
   に、該台紙の面に添着した不織布の上から気液不透過性
   の透明な薄膜を被覆させたことを特徴とする請求項１記
   載の電話器消毒用シート。
3. 【請求項３】 前記不織布を添着した台紙を、気液不透
   過性の素材よりなる袋に気密に封入したことを特徴とす
   る請求項１記載の電話器消毒用シート。