JP3076115U - サンダル - Google Patents

サンダル

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JP3076115U JP2000006443U JP2000006443U JP3076115U JP 3076115 U JP3076115 U JP 3076115U JP 2000006443 U JP2000006443 U JP 2000006443U JP 2000006443 U JP2000006443 U JP 2000006443U JP 3076115 U JP3076115 U JP 3076115U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】静電気のディスチャージ効果が良く且つ製作が
容易なサンダルを提供する。 【解決手段】底板3に中芯13と天板15を貼り重ねた
履物台5とバンド7とを備えたサンダル31において、
導電性の織布から成る第一の導電材21′のほぼ中間位
置21′aを天板15とバンド7との間に通すと共にこ
の位置から一端側の部分21′bを天板15の上面のう
ち足裏の指寄り部分に対応する部位に置いて化粧バンド
19′で押さえ止め、他端側の部分21′cを中芯13
の裏面に折り込み、底板3のうち足裏の指寄り部分に対
応する部位に導電材通し孔3bを形成してこの導電材通
し孔3bに導電性の織布から成る第二の導電材23を通
し、履物台5を底板3に重ねると第二の導電材23の上
端部と第一の導電材21′の他端側の部分21′cとが
重なる。人体の静電気は2つの導電材21′、23を経
てアースされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、サンダルに係り、特に、人体が帯びた静電気をアース若しくは中和 できるようにしたサンダルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、人体が帯びた静電気の放電によるショックや電子機器に対する影響等を 防止するための履物がいろいろ提案されている。例えば、特開平6−27710 2号公報には、一端が靴底の上面に位置し他端が靴底の底面に位置した導電シー トを着脱自在に取り付けて、人体の静電気をアース(接地)させるようにしたも のが記載されている。また、特許第2640326号公報には、靴の内面に導電 繊維を取り付けて、この導電繊維によって静電気を中和させるようにしたものが 記載されている。更に、特開平5−228003号公報には、導電材を底板に貫 通させたものが記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
履物に取り付けた導電材によるアースが良好に為されるためには、導電材の導 電性が良いことのほかに、履物を履いた足や地面に導電材が高い圧力で接してそ れらの間の電気抵抗がより小さくなることが重要である。この点、従来の導電材 は、履物台上面のほぼ中央部、即ち、足裏の所謂土踏まずに対応した部位に取り 付けられていたため、足と地面のいずれに対しても接触圧が低くて、放電効果が 思いの外上がらないという問題があった。
【0004】 導電材が足や地面に高い圧力で接するようにするためには、導電材を履物台の 踵辺りに配置することが考えられる。しかしながら、履物には高いファッション 性が要求されるため、外観上、導電材が見えることはできるだけ避けたいところ である。特に、サンダルにあっては、足を包む部分が殆ど無くて履物台の上面( 天板の上面など)が丸見えになっており、これを履いた状態でも、歩く際、踵が 上がる度に履物台の後端部上面が後ろからはっきり見えるので、見栄えが非常に 悪くなってしまう。
【0005】 そこで、本考案者は、足裏の指寄り部分、即ち、「土踏まず」と「指」の間の 部分」で踏まれる領域に導電材を設けることを考えて見た。この領域は、歩くた びに体重が十分かつ確実にかかる部位であるから、導電材が足と地面の両方にか なり高い圧力で接するのを保証でき、しかも、歩く際に見えることは殆ど無いの で、見栄えを悪くする虞も無い。
【0006】 ところが、サンダルの中で今日最も多用されている所謂「突っ掛け」タイプの サンダルにあっては、丁度この領域を上から覆うようにバンドが設けられ、この バンドは、サンダルの製作上必要的に、中芯や縁取り布等と一緒に天板に縫い合 わせられてから底板に接着されるため、導電材を履物台に厚み方向へ貫通するよ うに取り付ける作業はどうしてもサンダルが完成した後になってしまう。従って 、この導電材を取り付ける作業は、バンドを無理に捻じ曲げるようにした状態で 履物台に孔を明けて、ここに導電材を通すというかなり強引な仕方になってしま うので、現実には採用できない。
【0007】 本考案は上記した問題点に鑑みて為されたものであり、突っかけタイプのサン ダル等であっても、足裏の指寄り部分と対応した位置に導電材を容易に取り付け ることができると共に、ファッション性を損なうことが無く、しかも、人体が帯 びた静電気を良好にアース若しくは中和することができる新規なサンダルを提供 することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載したサンダルは、底板と、この底 板に直接又は中芯を挟んで重ねた天板と、この天板に乗せた足の甲が当たる位置 に取り付けたバンドとを備えたサンダルであって、天板の上面のうち足裏の指寄 り部分に対応する部位とバンドの裏面の少なくとも一方に導電性の織布から成る 第一の導電材を取り付け、底板のうち足裏の指寄り部分に対応する部位には導電 材通し孔を形成し、この導電材通し孔に導電性の織布から成る第二の導電材を通 し、この第二の導電材の上端部は底板と天板若しくは中芯との間に挟み下端部は 底板の下面に露出させたことを特徴とするものである。
【0009】 従って、このサンダルを履いて歩くと、第二の導電材には必ず体重がかって高 い圧力で接地するので、この第二の導電材からのアースは非常に安定に行われる 。また、このサンダルを履いた足は第一の導電材にも高い圧力で密着するので、 人体が帯びた静電気はこの第一の導電材に良好に落ちて、空気中の反対イオンと 結合して電荷が減衰する。 そして、第二の導電材は勿論、第一の導電材も、外からは見え難い位置にあっ てその存在が殆ど分からないので、ファッション性が損なわれる虞れも無い。
【0010】 本考案で使用する導電材の取付けは、非常に簡単に行うことができる。即ち、 本考案では導電材として導電性の織布を用いているので、これを縫製作業によっ て取り付けることが容易であり、しかも、天板やバンドに取り付けられる導電材 は、これら天板やバンドに縁取り布を重ね縫いする縫製工程で簡単に済ませるこ とができるし、底板に形成する導電材通し孔は底板の打ち抜き用金型にポンチを 付設するだけで、打ち抜きと同時に孔明けをすることができ、このようにして材 料から打ち抜かれた状態の底板の導電材通し孔に、導電性の織布を通す作業は特 に難しいものでは無いからである。
【0011】 本考案において天板や底板に取り付ける導電材の具体的な位置は、土踏まずと 指の間の部分で踏まれる領域であればどこでも良いが、土踏まずと指の間の部分 の中間には谷があるので、上記領域における端寄りの部分、どちらかと言えば外 側(小指側)へ寄った部分が、歩行するときに体重が一番乗り易いと思われるの で、この部分を選ぶのが望ましい。
【0012】 請求項2の考案は、請求項1に記載したサンダルにおいて、第一の導電材を、 多数の孔が形成された保護シートで覆ったことを特徴とするものである。 このようにすれば、導電材が足との摩擦によって擦り切れるのを防止できて寿 命を延ばすことができると共に、元々外からは見え難い位置にある第一の導電材 が、保護シートによってきれいに隠され、それでいて、保護シートには多数の孔 が設けられているために、この第一の導電材と足とが電気的に絶縁されてしまう ことも無い。 また、保護シートに美観の優れたものを用いれば、サンダルの意匠を高めるこ とにも役立つ。
【0013】 請求項3に記載したサンダルは、請求項1又は2に記載したサンダルにおいて 、天板は多数の突起が形成された健康サンダル構造のもので、この天板のうち足 裏の指寄り部分に対応する部位に導電材露出孔を形成し、第一の導電材を被せた 孔埋めピースを上記導電材露出孔に下方から嵌め込み、この第一の導電材の裾と 第二の導電材の上端部とを重ねたことを特徴とするものである。
【0014】 このようにすれば、第一の導電材と第二の導電材は互いに電気的に接続された 状態で設けられるので、このサンダルを履いた人が帯びた静電気は、これら導電 材を介して直接地面や床に落ちることになり、静電気のディスチャージが効果的 に働く。 そして、本考案では、天板側に取り付けた第一の導電材と底板側に取り付けた 第二の導電材とを接触させる構造にしたので、一つの導電材を底板から天板に渡 って貫通させる構造に比べて、導電材を取り付ける作業が非常に楽になり、材料 に無駄が出ることも少なくて済む。
【0015】 特に、この請求項3の考案では、第一の導電材を被せた孔埋めピースを天板の 孔に下から嵌めるという構造を採っているため、天板の上面に多数の突起がある にも関わらず、布製の第一の導電材の一部を天板上面にしっかり位置固定するこ とができると共に、天板を底板に重ねるだけで第二の導電材との接触も達成され るので、この種のサンダルの製造作業が非常に容易になる。
【0016】 請求項4に記載したサンダルは、底板に中芯と天板を貼り重ねこれら天板と中 芯の外周部を縁取り布で化粧した構造の履物台と、この履物台に取り付けたバン ドとを備えたサンダルであって、導電性の織布から成る第一の導電材のほぼ中間 位置を天板とバンドとの間に通すと共にこの位置から一端側の部分を天板の上面 のうち足裏の指寄り部分に対応する部位に固定し他端側の部分を中芯の裏面に折 り込み、底板のうち足裏の指寄り部分に対応する部位に導電材通し孔を形成して この導電材通し孔に導電性の織布から成る第二の導電材を通し、この第二の導電 材の上端部を第一の導電材の他端側の部分に重ねたことを特徴とするものである 。
【0017】 この考案によれば、第一の導電材と第二の導電材は互いに電気的に接続された 状態で設けられるので、このサンダルを履いた人が帯びた静電気は、これら導電 材を介して直接地面や床に落とされる。 そして、第一の導電材は、天板とバンドとの間を通って天板の上面から中芯の 裏面へと渡るので、天板に孔を形成する必要が無く、しかも、天板上に固定され た部分を除いてバンドや縁取り布や中芯に隠されて外からは全く見えないので、 サンダルの見栄えを損なう虞は全く無い。
【0018】 尚、本考案を実施するに当たっては、第一の導電材の中間位置を天板やバンド の端などに重ね縫いしておけば、他端側の部分を中芯の裏側へ折り込む作業や、 一端側の部分を天板に固定するための処理などを非常に楽に行うことができる。 また、第一の導電材の一端側の部分は、多数の孔が形成された保護シートなど によって覆うことで保護すると良い。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の各実施の形態に係るサンダルを図面に従って説明する。 〔A.第一の実施の形態〕(図1〜図5) 図1から図5は、第一の実施の形態に係るサンダル1(図面には左足用のもの を示してある)を示すものである。 このサンダル1は、底板3と、履物台5(底板を含めて「履物台」と言う場合 もあるが、ここでは、底板と履物台を区別して言うことにする。)と、バンド7 と、底板3と履物台5に各別に取り付けられた第一、第二の2つの導電材21、 23とで構成されている。
【0020】 底板3は、EVA発泡樹脂などの合成樹脂により形成され、その後ろ半部の上 面にヒール3aを取り付けることで、この部分の上面が後ろ上がりに傾斜した形 をしている。 この底板3の前半部における中央部から後ろ斜め外側(人の足における外側と 同じ側)へ稍寄った位置には、厚み方向へ貫通した導電材通し孔3bが形成され ている。
【0021】 履物台5は、硬質なボール紙9の上にスポンジシート11を貼り重ねた二枚構 造の中芯13と、この中芯13の上面に貼り重ねた天板15と、縁取り布17( 当業者間では「袴」と称される。図1参照)から成る。 天板15は強靭なビニルシートや合成皮革などによって形成され、底板3と略 同じ大きさを有し、その外周部には、無端状の縁取り布17の内周縁部が縫い付 けられている。 バンド7も強靭なビニルシートや合成皮革などによって形成され、天板15に 乗せた足の甲を覆うように、その両端部が天板15の外周縁部及び縁取り布の内 周縁部と重ね縫いされる。
【0022】 天板15は中芯13に上から重ねて接着され、縁取り布17の外周縁部は中芯 13の下面(ボール紙の下面)に折り込んで接着され、それによって履物台5が 形成される。 そして、この履物台5が底板3の上面に接着される。
【0023】 天板15の上面には第一の導電材21が取り付けられ、底板3に形成されてい る導電材通し孔3bには第二の導電材23が通される。これら導電材21、23 には導電性を有する織布、具体的には、難燃性のアクリル繊維に導電金属をメッ キ加工して成る導電繊維を15乃至35%程度織り込んだ織布を用いている。
【0024】 第二の導電材23は、その下端が導電材通し孔3bの下端口から稍突出するよ うに位置し(図4参照)、上端部23aは導電材通し孔3bの上方口からある程 度の長さ引き出されている(図1参照)。 また、第一の導電材21は、天板15のうち導電材通し孔3bのほぼ真上の位 置に設けられていて、この第一の導電材21を完全に覆う大きさの保護シート1 9が天板15の上面に縫い付けられている。この保護シート19は、合成皮革製 のもので、天板15の色や柄と良く調和する色や柄を有し、外形は菱形をしてお り、比較的小さい円形をした孔19aが均等な密度で配置された状態で多数形成 され、第一の導電材21を挟んで天板15に重ねてその周縁部を天板15に縫い 止めてある。従って、この保護シート19の孔19aにおいて第一の導電材21 が露出する。 サンダル1は以上のように構成されている。
【0025】 第二の導電材23が設けられた位置は、底板3の前半部における中央部から後 ろ斜め外側へ稍寄った位置である。この位置は、図5に示すように、履物台5に 乗せた足の土踏まず25から指26の間の領域27内(具体的には、この領域の 小指側の端寄り部分)にあり、この領域27は、人が歩く際に必ず体重がかかる 領域である。従って、このサンダル1を履いて歩くと、第一の導電材21には必 ず体重がかかって、その下端部が地面や床に高い圧力で接するので、この導電材 23からの静電気のアースは非常に安定に行われる。 また、このサンダル1を履いた足の領域27は、保護シート19の多数の孔1 9aにおいて第一の導電材21にも高い圧力で密着するので、人体が帯びた静電 気はこの第一の導電材21に良好に落ちて、空気中の反対イオンと結合して電荷 が減衰する。
【0026】 そして、第二の導電材23はサンダル1の底面3a(底板3の下面)を覗かな い限り見えることは無く、第一の導電材21は保護シート19の孔19aに臨む 部分以外は見えないので、導電材21、23はいずれも外観上は見え難い位置に あってその存在が殆ど分からない。従って、これら導電材21、23がサンダル 1のファッション性を損なう虞れは無い。 導電材通し孔3bは、底板3を材料から打ち抜いた後で形成しても良いが、底 板3の打ち抜き用金型の所定の位置にポンチを取り付けておけば、底板3の打ち 抜きと同時に導電材通し孔3bの孔明けも済ませることができる。
【0027】 このサンダル1の導電材21、23が設けられた部位の電気抵抗を測定した結 果、下記のように良好な値が得られた。この測定は、サンダル1を履いた状態で 、「SHOE TESTER RS−25」によって電気抵抗を測定した(後述 する試験においても同じ)。 (1)素足の場合…90〜70メガオーム (2)厚手の靴下を履いた場合…80〜100メガオーム
【0028】 尚、場合によっては、図3に二点鎖線で示すように、第一の導電材21を、バ ンド7の裏面の後端寄り位置に取り付けることも考えられる。即ち、サンダル1 を履いて歩くときは、その足の甲がバンド7の裏面の後端寄り位置にきつく接す ることになるので、人体の静電気を落とすには、ここも効果的な位置だからであ る。この場合も、当該第一の導電材21を保護シート19で覆うと良い。
【0029】 〔B.第二の実施の形態〕(図6、図7) 図6及び図7は、第二の実施の形態に係るサンダル31を示すものである。こ のサンダル31が前記第一の実施の形態に示したサンダル1と相違するところは 、主として、第一の導電材の取付け構造だけである。従って、説明はこの相違点 だけについて行い、その余の部分については、図面の各部に前記サンダル1にお ける同様の部位に付した符号と同じ符号又はそれにダッシユ記号を付けた符号を 付することで説明を省略する。このような符号の使い方とその意味は、後述する 第三の実施の形態においても同様とする。
【0030】 このサンダル31における第一の導電材21´は、天板15の一番幅広な部分 の幅寸法と同じくらいの長さを有し、そのほぼ中間位置21′aを天板15及び バンド7の各端部と縁取り布17の内周縁部とに合わせ縫いしてある。そして、 この第一の導電材21′のうち、上記合わせ縫いした中間位置21′aから一端 側の部分21′bは天板15の上面に置いて、これに上から化粧ベルト19′を 重ねて天板15に縫い止め、その余の部分21′cは中芯13の裏面(ボール紙 9の下面)に折り込んで接着してある。化粧ベルト19′のうち第一の導電材2 1′の一端側の部分21′bに重なった領域には孔19′aが多数形成されてい る。 中芯13の裏面に折り畳んだ部分21′cは、履物台5が底板3に取り付けら れることで、第二の導電材23の上端部23aと重なってしっかり接触する(図 7参照)。
【0031】 従って、第一の導電材21′と第二の導電材23は互いに電気的に接続された 状態で設けられるので、このサンダル31を履いた人が帯びた静電気は、これら 導電材21′と23を介して直接地面や床に落とされる。 そして、第一の導電材21′は、天板15とバンド7との間を通って天板15 の上面から中芯13の裏面へと渡るので、第一の導電材21′を通すための孔を 天板15に形成する必要が無く、しかも、化粧ベルト19′の孔19′aにおい て露出する部分を除いて全体が化粧ベルト19′やバンド7、縁取り布17、中 芯13に隠されて外からは全く見えないので、サンダル31の見栄えを損なう虞 は全く無い。
【0032】 その上、第一の導電材21′は、その中間位置21′aが天板15などに縫い 止められるため、その後の作業、例えば、中芯13の裏側への折り込みや、天板 15上への固定(化粧ベルト19′の縫い合わせなど)作業を非常に楽に行うこ とができる。
【0033】 このサンダル31の導電材21′、23が設けられた部位の電気抵抗は下記の とおり、非常に良好であった。 (1)素足の場合…1.0〜0.5メガオーム (2)厚手の靴下を履いた場合…70〜50メガオーム
【0034】 〔C.第三の実施の形態〕(図8、図9) 図8及び図9は、第三の実施の形態に係るサンダル41を示すものである。こ のサンダル41が前記第一の実施の形態に示したサンダル1と相違するところは 、これが所謂健康サンダルであることと、第一の導電材の取付構造である。 このサンダル41の履物台は、上面に多数の突起43aが一体に形成された天 板43(健康サンダルタイプの天板)のみから成る一枚構造のもので、この天板 43のうち足裏の指寄り部分と対応した領域における外側(小指側)へ寄った部 分に、矩形をした導電材露出孔43bが形成されている。
【0035】 45は孔埋めピースを示す。この孔埋めピース45は、天板43と同じ材料で 上記導電材露出孔43bにぴったり嵌合する大きさに形成されていて、これに稍 大きめの第一の導電材21を上から被せた状態で、図8に示すように、導電材露 出孔43bに下から嵌め込まれる。従って、この第一の導電材21は、孔埋ピー ス45に被さった部分が天板43の上面に露出し、裾部分は、天板43の下面に 露出したまま残る。 そして、この状態の天板43が底板3の上面に接着され、これによって、第一 の導電材21の裾部分と第二の導電材23の上端部23aとが重なって接触する 。
【0036】 従って、このサンダル41にあっても、第一の導電材21と第二の導電材23 は互いに電気的に接続された状態で設けられるので、このサンダル31を履いた 人が帯びた静電気は、これら導電材21と23を介して直接地面や床に落とされ る。 そして、第一の導電材21を被せた孔埋めピース45を天板43の導電材露出 孔43bに下から嵌めるという構造を採っているため、天板43の上面に多数の 突起43aがあるにも関わらず、布製の第一の導電材21の一部を天板43の上 面にしっかり位置固定することができると共に、天板43を底板3に重ねるだけ で第二の導電材23との接触も果たすので、導電材を取り付ける作業を非常に容 易に遂行できる。
【0037】 このサンダル41の導電材21、23が設けられた部位の電気抵抗は下記のと おり、前記サンダル1や31より更に良好であった。 (1)素足の場合…0.4〜0.3メガオーム (2)厚手の靴下を履いた場合…2.0〜1.5メガオーム
【0038】 以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案の具体的構成がこの実施の形 態に限定されるものでは無く、本考案の要旨から外れない範囲での設計変更等が あっても本考案に含まれる。 特に、本考案における導電材の取付位置は、図面に示した位置に特定されるも のでは無く、足裏の指寄り部分に対応する範囲内にあれば、どこでも良い。 また、本考案で使用することができる導電性の織布が実施の形態に示した構造 のものに限られないことは勿論である。
【0039】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、突っかけタイプのサンダル等であっても、足 裏の指寄り部分と対応した位置に導電材を容易に取り付けることができると共に 、ファッション性を損なうことが無く、しかも、人体が帯びた静電気を良好にア ース若しくは中和することができる。
【0040】 特に、請求項2の考案によれば、導電材の寿命を延ばすことができると共に、 第一の導電材が保護シートによってきれいに隠され、それでいて、保護シートに は多数の孔が設けられているために、この第一の導電材と足とが電気的に絶縁さ れてしまうことも無い。保護シートに美観の優れたものを用いれば、サンダルの 意匠を高めることにも役立つ。
【0041】 請求項3の考案によれば、このサンダルを履いた人が帯びた静電気は、これら 導電材を介して直接地面や床に落ちることになり、静電気のディスチャージが効 果的に働く。それでいて、導電材は天板側に取り付けた第一の導電材と底板側に 取り付けた第二の導電材とに分離して設けたので、一つの導電材を底板から天板 に渡って貫通させる構造に比べて、導電材を取り付ける作業が非常に楽になり、 材料に無駄が出ることも少なくて済む。その上、天板の上面に多数の突起がある にも関わらず、布製の第一の導電材の一部を天板上面にしっかり位置固定するこ とができると共に、天板を底板に重ねるだけで第二の導電材との接触も達成され るので、この種のサンダルの製造作業が非常に容易になる。
【0042】 請求項4の考案によれば、このサンダルを履いた人が帯びた静電気は、これら 導電材を介して直接地面や床に落ちることになり、静電気のディスチャージが効 果的に働く。そして、第一の導電材は、天板とバンドとの間を通って天板の上面 から中芯の裏面へと渡るので、天板に孔を形成する必要が無く、しかも、天板上 に固定された部分を除いてバンドや縁取り布や中芯に隠されて外からは全く見え ないので、サンダルの見栄えを損なう虞は全く無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一の実施の形態に係るサンダルの分
解斜視図である。
【図2】図1に示すサンダルに取り付けられた第一の導
電材と保護シートを拡大した斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿って切断した要部の拡大断
面図である。
【図4】図1に示すサンダルのうち導電材が設けられて
いる部分を拡大した垂直断面図である。
【図5】図1に示すサンダルに足を乗せた状態で示す底
面図である。
【図6】本考案の第二の実施の形態に係るサンダルの上
部を、一部切り欠いて示す斜視図である。
【図7】図6のB−B線に沿って切断した要部拡大断面
図である。
【図8】本考案の第三の実施の形態に係るサンダルの要
部垂直断面図である。
【図9】図8に示すサンダルの要部を分解した斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…サンダル 3…底板 3b…導電材通し孔 3c…(底板の)下面 5…履物台 7…バンド
13…中芯 15…天板 19…保護シート 19a…(保護シ
ートの)孔 21…第一の導電材 23…第二の導電材 31…サンダル 17…縁取り布 21′…第一の
導電材 21′a…(第一の導電材の)中間位置 21′b…(第一の導電材の)一端側の部分 21′c…(第一の導電材の)他端側の部分 41…サンダル 43…天板 43a…(天板の)
突起 43b…導電材露出孔 45…孔埋めピース

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板と、この底板に直接又は中芯を挟んで
    重ねた天板と、この天板に乗せた足の甲が当たる位置に
    取り付けたバンドとを備えたサンダルであって、天板の
    上面のうち足裏の指寄り部分に対応する部位とバンドの
    裏面の少なくとも一方に導電性の織布から成る第一の導
    電材を取り付け、底板のうち足裏の指寄り部分に対応す
    る部位には導電材通し孔を形成し、この導電材通し孔に
    導電性の織布から成る第二の導電材を通し、この第二の
    導電材の上端部は底板と天板若しくは中芯との間に挟み
    下端部は底板の下面に露出させたことを特徴とするサン
    ダル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したサンダルにおいて、第
    一の導電材を、多数の孔が形成された保護シートで覆っ
    たことを特徴とするサンダル。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載したサンダルにおい
    て、天板は多数の突起が形成された健康サンダル構造の
    もので、この天板のうち足裏の指寄り部分に対応する部
    位に導電材露出孔を形成し、第一の導電材を被せた孔埋
    めピースを上記導電材露出孔に下方から嵌め込み、この
    第一の導電材の裾と第二の導電材の上端部とを重ねたこ
    とを特徴とするサンダル。
  4. 【請求項4】底板に中芯と天板を貼り重ねこれら天板と
    中芯の外周部を縁取り布で化粧した構造の履物台と、こ
    の履物台に取り付けたバンドとを備えたサンダルであっ
    て、導電性の織布から成る第一の導電材のほぼ中間位置
    を天板とバンドとの間に通すと共にこの位置から一端側
    の部分を天板の上面のうち足裏の指寄り部分に対応する
    部位に固定し他端側の部分を中芯の裏面に折り込み、底
    板のうち足裏の指寄り部分に対応する部位に導電材通し
    孔を形成してこの導電材通し孔に導電性の織布から成る
    第二の導電材を通し、この第二の導電材の上端部を第一
    の導電材の他端側の部分に重ねたことを特徴とするサン
    ダル。
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