JP3076048U - パイプフレーム構造,それを利用した椅子及び家具 - Google Patents

パイプフレーム構造,それを利用した椅子及び家具

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JP3076048U JP2000006345U JP2000006345U JP3076048U JP 3076048 U JP3076048 U JP 3076048U JP 2000006345 U JP2000006345 U JP 2000006345U JP 2000006345 U JP2000006345 U JP 2000006345U JP 3076048 U JP3076048 U JP 3076048U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観を損なわずに強度とバネ効果を持たせる
とともに、曲げ加工を容易にし、軽量化を可能にするパ
イプフレーム構造,それを利用した椅子及び家具を提供
する。 【解決手段】 椅子10は、バックフレーム12とレッ
グフレーム16を組み立て、ビス14にて固定した構成
となっている。レッグフレーム16は、強度を必要とす
る部分のみ内側に補強パイプを入れた2重構造となって
いる。2重構造部分の外側パイプの内側に、その内径よ
りも小さい外径の内側パイプを挿入し、略Z字形状に加
工されている。レッグフレーム16の複数の屈曲部に跨
って連続して内側パイプが設けられているので、屈曲部
に対する内側パイプの位置決めを容易に行うことができ
る。また、レッグフレーム全体を2重化する場合と比較
して、重量の軽減を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、家具に利用されるパイプフレーム構造と、そのフレーム構造を利用 した家具,特に椅子に関するものである。
【0002】
【背景技術】
家具に利用されるパイプフレームであって、特に家具の重量を支えるレッグ部 分に利用される場合には、家具自体の重量や利用する人間,家具の上に置く物, あるいは収納する物などの重量を支えるために相当の強度が必要である。1本の パイプを使用したフレーム構造の場合、支持対象によっては強度が不十分なだけ ではなく、曲げ加工を行う際に、割れや座屈,ネッキングなどを生じ、断面の形 がくずれて潰れる割合が高くなる恐れがある。このような観点から、強度を増す 必要がある場合には、パイプの外側に補強部材を追加する構造や、強度を必要と する部分にのみ内側に補強パイプを設けた2重フレーム構造が取られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような背景技術には次のような不都合がある。 (1)パイプ外側に補強部材を設ける方法の場合、インテリアとしての家具の外 観を損なう恐れがある。 (2)一方、パイプ内部に部分的に補強パイプを追加する方法の場合、補強部位 に対する内側パイプの位置決めの問題がある。特に補強を必要とする曲折部位が 複数あるような場合には、相当の困難を伴う。
【0004】 更に、パイプ自体の強度を高くすると、クッション効果ないしはバネ効果のな い硬直した状態となる。このため、特に椅子などの直接人体と関係するような家 具の場合には使用感が悪化するという不都合もある。
【0005】 本考案は、以上の点に着目したもので、外観を損なうことなく強度の向上を図 ることができ、更には使用感も良好なパイプフレーム構造,それを利用した椅子 及び家具を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案は、家具本体を支持するパイプフレーム構造 であって、複数の曲折部を有する外側パイプ;該外側パイプ内に収納されており 、前記複数の曲折部を内側から補強する内側パイプ;を備えており、前記内側パ イプが前記複数の曲折部間に跨って連続していることを特徴とする。
【0007】 主要な形態の一つは、前記曲折部において前記パイプが鋭角に曲折されている ことを特徴とする。他の形態は、前記内側パイプの肉厚を外側パイプよりも大き くしたことを特徴とする。更に他の形態は、一端は前記外側パイプから前記内側 パイプが露出しており、他端は前記外側パイプの内側に前記内側パイプの端が位 置する一重構造としたことを特徴とする。更に他の形態は、前記外側パイプより も前記内側パイプを短く設定して、前記外側パイプの両端部分を一重構造とした ことを特徴とする。更に他の形態は、前記内側パイプの中に更に他のパイプを収 納して多重構造としたことを特徴とする。
【0008】 本考案の家具は、前記いずれかのパイプフレーム構造を備えたことを特徴とす る。本考案の椅子は、椅子本体を支持するフレームであり、かつ、複数の曲折部 を有するパイプフレームを備えた椅子において、前記パイプフレームが、外側パ イプと、該外側パイプ内に収納されて前記複数の曲折部を内側から補強する内側 パイプとを備えており、前記内側パイプが、前記複数の曲折部間に跨って連続し ていることを特徴とする。本考案の前記目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明 及び添付図面から明瞭になろう。
【0009】
【考案の実施の形態】
<実施形態1>……以下、本考案の実施形態について詳細に説明する。図1に は、本考案にかかるパイプフレーム構造を利用した椅子が実施形態1として示さ れている。同図には、椅子10の全体が示されている。椅子10は、椅子本体の 枠を構成するバックフレーム12と、これを支持するレッグフレーム16で構成 されている。そして、バックフレーム12に布地などを張設することで、椅子本 体であるシート11及びバックレスト13が形成されている。これらバックフレ ーム12とレッグフレーム16は、シート11及びバックレスト13の側方交差 個所で、ビス14によってそれぞれ固定されている。また、左右のレッグフレー ム16は、シート11前面下側において略コ字状の連結フレーム15と、バック レスト13下側の棒状の連結フレーム17によってそれぞれ結合している。
【0010】 ところで、本実施形態では、レッグフレーム16の内部に補強用の内側パイプ が収納ないし挿入された2重構造となっている。図2には、前記図1の椅子10 を矢印F1方向から見た様子が示されている。図2に示すように、レッグフレー ム16は側面から見て略Z字型に形成されている。そして、図中に示す斜線部分 が、内側に補強パイプを挿入した2重パイプ部18となっている。
【0011】 図3は、前記図2の2重パイプ部18の屈曲部を拡大して示す断面図である。 2重パイプ部18は、外側パイプ18Aの内側に、内側パイプ18Bを重ねて形 成されている。内側パイプ18Bが外側パイプ18A内に入り込む必要性から、 内側パイプ18Bの外径は、外側パイプ18Aの内径よりも0.2〜1.0mm程 度小さく設定されている。このような内側パイプ18Bを外側パイプ18Aの中 に入れ、パイプベンダーやプレス加工機によってZ字型に加工する。
【0012】 図4には、前記レッグフレーム16と略コ字状の連結フレーム15を結合する 前の状態が示されている。同図(A)には、前記2重パイプ部18の内側パイプ 18Bの一端が、外側パイプ18Aの一端から露出した場合が示されている。こ の場合は、レッグフレーム16と連結フレーム15は、内側パイプ18Bの露出 部18Eを連結フレーム15の両端開口に差し込むことにより結合される。同図 (B)には、前記内側パイプ18Bが、外側パイプ18Aの内側に入り込んでい る場合が示されている。この場合、連結フレーム15の両端に、外側パイプ18 Aの一重構造端部に差し込むための連結部15Aが形成されており、その外径は 2重パイプ部18の外側パイプ18Aの内径よりも小さく設定されている。該連 結部15Aを、外側パイプ18Aの両端に差し込むことによって、レッグフレー ム16と連結フレーム15を結合する。
【0013】 本実施形態によれば、レッグフレーム16の一端、または両端をのぞく中間部 分であって、屈曲部を含む領域が2重パイプ部18となっているので、外側パイ プ18Aに対する内側パイプ18Bの位置決めを容易に行うことができる。図5 には、かかる位置決めの様子が示されている。内側パイプの位置決めは、外側パ イプの一端、または両端の開口のいずれかから治具を使用することで行われる。 ここで、例えば同図(A)に示すように、外側パイプ18Aに対して内側パイプ 18Cが短いと、パイプ開口18Dから内側パイプ18Cまでの距離が長くなり 、適切な位置に内側パイプ18Cを位置決めすることが困難となる。特に、曲折 部位が複数あるときに、各部位毎に内側パイプ18Cを位置決めすることは非常 に困難であり、生産性が大幅に低下する。
【0014】 しかし、同図(B)および同図(C)に示すように、外側パイプ18Aの一端 、または両端に対して内側パイプ18Bが多少短い程度であると、パイプ開口1 8Dから内側パイプ18Bまでの距離が短くなり、外側パイプ18Aに対する内 側パイプ18Bの位置決めを容易に行うことができる。同図(B)は外側パイプ 18Aの一端から内側パイプ18Bが露出するようにしたもので、露出部18E の長さを決めることで、容易に位置決めが可能である。同図(C)には外側パイ プ18Aの両端に対して内側パイプ18Bの端が内側に位置する場合が示されて いる。複数の曲折部位があるときでも、一つの内側パイプ18Bを位置決めする だけでよく、極めて生産性がよい。
【0015】 このように、複数の曲折部位に跨って連続して2重構造とすることで、外側パ イプに対する内側パイプの位置決めが容易になるとともに、全体としてパイプが 厚肉となるために曲げ加工も容易になる。また、パイプ外側に補強部材を付加す るなど外観を損なわずに強度の向上を図ることが可能となる。また、前記外側パ イプ18Aの一端または両端部分を一重構造とすることで、レッグフレーム16 の全体を2重構造とする場合と比較して、軽量化を図ることができ、コスト削減 にも有効となる。
【0016】 更に本実施形態では、レッグフレーム16の曲折部の強度が向上するのみなら ず、全体が略Z字型であって曲折部が鋭角の構造となっている。このために、全 体として程よいクッション効果ないしバネ効果が得られ、家具,特に椅子に利用 した場合に良好な使用感が得られる。また、外側パイプ18Aを外観維持のため に薄肉とした場合でも、2重パイプ部分の内側パイプ18Bの肉厚を厚くするこ とにより、強度を維持することが可能となる。
【0017】 <実施形態2>……図6は、本考案のパイプフレーム構造をテーブル20に適 用したものである。同図に示すように、テーブル20は天板22とレッグフレー ム26で構成されている。そして、天板22の側面でレッグフレーム26をビス 24にて固定して組み立てられている。同図に示すように、レッグフレーム26 は側面から見て略Z字型に形成されており、その内部は、前記実施形態と同様に 、強度を必要とする部分に内側パイプが設けられた2重構造となっている。この 例のように、本実施形態のパイプフレーム構造は、各種の家具に適用可能である 。
【0018】 <他の実施形態>……本考案には数多くの実施形態があり、以上の開示に基づ いて多様に改変することが可能である。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)椅子や家具を構成する各部の材質,特にパイプの材質,径,肉厚などは、 利用する用途に応じて、適宜必要なものを選択してよい。 (2)前記実施形態では、パイプを2重構造としたが、更にパイプを多重化する ことを妨げるものではない。 (3)前記形態では、本考案を椅子及びテーブルに適用した例を示したが、その 他各種の家具に適用可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、次のような効果が得られる。 (1)複数の曲折部間に跨って内側パイプが連続するようにパイプを二重化した ので、外側パイプに対する内側パイプの位置決めが容易になるとともに、全体と してパイプが厚肉となるために曲げ加工も容易になる。また、外観を損なわずに 強度の向上を図ることが可能となる。 (2)更に、フレーム形状を略Z字型としたので、クッション効果もしくはバネ 効果を得ることができ、使用感の向上を図ることができる。 (3)内側パイプの厚さを、外側パイプよりも厚くすることとしたので、外観と 強度を保ちながら軽量化が可能となる。 (4)前記外側パイプの一端もしくは両端を一重構造としたので、パイプ全体を 2重構造とする場合と比較して、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のフレーム構造を使用した家具の一実施
形態の全体図である。
【図2】前記形態を側面から見た図である。
【図3】前記形態のレッグフレームの曲折部の断面図で
ある。
【図4】前記形態のレッグフレームと連結フレームの結
合前の状態を示す図である。
【図5】外側パイプに対する内側パイプの位置決めの様
子を示す断面図である。
【図6】本考案の家具の他の実施形態の全体図である。
【符号の説明】
10…椅子 11…シート 12…バックフレーム 13…バックレスト 14…ビス 15…連結フレーム 15A…連結部 16…レッグフレーム 17…連結フレーム 18…2重パイプ部 18A…外側パイプ 18B,18C…内側パイプ 18D…パイプ開口 18E…露出部 20…テーブル 22…天板 24…ビス 26…レッグフレーム

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具本体を支持するパイプフレーム構造
    であって、 複数の曲折部を有する外側パイプ;該外側パイプ内に収
    納されており、前記複数の曲折部を内側から補強する内
    側パイプ;を備えており、前記内側パイプが前記複数の
    曲折部間に跨って連続していることを特徴とするパイプ
    フレーム構造。
  2. 【請求項2】 前記曲折部において前記パイプが鋭角に
    曲折されていることを特徴とする請求項1記載のパイプ
    フレーム構造。
  3. 【請求項3】 前記内側パイプの肉厚を外側パイプより
    も大きくしたことを特徴とする請求項1または2記載の
    パイプフレーム構造。
  4. 【請求項4】 一端は前記外側パイプから前記内側パイ
    プが露出しており、他端は前記外側パイプの内側に前記
    内側パイプの端が位置する一重構造としたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のパイプフレーム構
    造。
  5. 【請求項5】 前記外側パイプよりも前記内側パイプを
    短く設定して、前記外側パイプの両端部分を一重構造と
    したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    パイプフレーム構造。
  6. 【請求項6】 前記内側パイプの中に更に他のパイプを
    収納して多重構造としたことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載のパイプフレーム構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のパイプ
    フレーム構造を備えたことを特徴とする家具。
  8. 【請求項8】 椅子本体を支持するフレームであり、か
    つ、複数の曲折部を有するパイプフレームを備えた椅子
    において、 前記パイプフレームが、外側パイプと、該外側パイプ内
    に収納されて前記複数の曲折部を内側から補強する内側
    パイプとを備えており、 前記内側パイプが、前記複数の曲折部間に跨って連続し
    ていることを特徴とする椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006007774A (ja) * 2004-06-22 2006-01-12 Andreas Stihl Ag & Co Kg 手で操縦される作業機のグリップおよびこの種のグリップを備えた作業機

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