JP3075376B2 - フォークリフトのプッシュプル装置 - Google Patents
フォークリフトのプッシュプル装置Info
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- JP3075376B2 JP3075376B2 JP03304477A JP30447791A JP3075376B2 JP 3075376 B2 JP3075376 B2 JP 3075376B2 JP 03304477 A JP03304477 A JP 03304477A JP 30447791 A JP30447791 A JP 30447791A JP 3075376 B2 JP3075376 B2 JP 3075376B2
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- Japan
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- gripper
- face plate
- hydraulic cylinder
- forklift
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォークリフトのプッシ
ュプル装置に関する。
ュプル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトはフォーク状のプラテン
を備えているが、さらに、プラテンに沿って荷物を引き
寄せたり、又は押し出したりすることのできるプッシュ
プル装置を備えることができるようになっているものが
ある。プッシュプル装置を備えたフォークリフトは、例
えば、特開平−3−88700号公報に記載されてい
る。
を備えているが、さらに、プラテンに沿って荷物を引き
寄せたり、又は押し出したりすることのできるプッシュ
プル装置を備えることができるようになっているものが
ある。プッシュプル装置を備えたフォークリフトは、例
えば、特開平−3−88700号公報に記載されてい
る。
【0003】図5はプッシュプル装置を備えたフォーク
リフトの一例を示している。フォークリフト10の前側
にはマスト12があり、マスト12にはフレーム14が
固定される。プラテン16はフレーム14の下端部に横
方向に位置を調節可能に取りつけられる。このフレーム
14には垂直方向のガイド(図示せず)が設けられ、昇
降フレーム18がこのガイドに沿って移動可能に設けら
れる。油圧シリンダ20が昇降フレーム18の上下方向
の移動を制御する。また、昇降フレーム18の下端部に
は押さえ爪22が取りつけられる。
リフトの一例を示している。フォークリフト10の前側
にはマスト12があり、マスト12にはフレーム14が
固定される。プラテン16はフレーム14の下端部に横
方向に位置を調節可能に取りつけられる。このフレーム
14には垂直方向のガイド(図示せず)が設けられ、昇
降フレーム18がこのガイドに沿って移動可能に設けら
れる。油圧シリンダ20が昇降フレーム18の上下方向
の移動を制御する。また、昇降フレーム18の下端部に
は押さえ爪22が取りつけられる。
【0004】フェースプレート24がリンク機構26に
よりこの昇降フレーム18に取りつけられる。フェース
プレート24はリンク機構26の伸縮運動によりプラテ
ン16に沿う方向(矢印A)に進退可能になっている。
フェースプレート24の下端部にはグリッパ28が設け
られている。荷物LはシートパレットPに載せられてお
り、グリッパ28はシートパレットPをつかむことがで
きる。使用の一例においては、グリッパ28がシートパ
レットPをつかみ、リンク機構26の伸縮運動によりフ
ェースプレート24を昇降フレーム18に向かって引き
寄せる。そこで、油圧シリンダ20により昇降フレーム
18を上昇させるとともに、グリッパ28を解除し、昇
降フレーム18を下降させる。すると、押さえ爪22が
シートパレットPをプラテン16に対して押さえつけ、
固定する。この後、リンク機構26の伸縮運動によりフ
ェースプレート24を押し出して、荷物Lのみをシート
パレットP及びプラテン16から下ろすことができる。
フェースプレート24の進退運動に合わせて、フォーク
リフト10も逆に進退運動させ、作業効率を向上するよ
うにすることもできる。
よりこの昇降フレーム18に取りつけられる。フェース
プレート24はリンク機構26の伸縮運動によりプラテ
ン16に沿う方向(矢印A)に進退可能になっている。
フェースプレート24の下端部にはグリッパ28が設け
られている。荷物LはシートパレットPに載せられてお
り、グリッパ28はシートパレットPをつかむことがで
きる。使用の一例においては、グリッパ28がシートパ
レットPをつかみ、リンク機構26の伸縮運動によりフ
ェースプレート24を昇降フレーム18に向かって引き
寄せる。そこで、油圧シリンダ20により昇降フレーム
18を上昇させるとともに、グリッパ28を解除し、昇
降フレーム18を下降させる。すると、押さえ爪22が
シートパレットPをプラテン16に対して押さえつけ、
固定する。この後、リンク機構26の伸縮運動によりフ
ェースプレート24を押し出して、荷物Lのみをシート
パレットP及びプラテン16から下ろすことができる。
フェースプレート24の進退運動に合わせて、フォーク
リフト10も逆に進退運動させ、作業効率を向上するよ
うにすることもできる。
【0005】リンク機構26の伸縮運動及びグリッパ2
8の開閉運動は、それぞれ、油圧シリンダ(図5には図
示せず)により行われる。図4は、リンク機構26の油
圧シリンダ26L及びグリッパ28の油圧シリンダ28
Gを示し、これらは共通の操作弁30及び油圧ライン3
2を介して油圧ポンプPへ接続される。また、油圧ライ
ン32と油圧シリンダ26Lとの間には油圧シーケンス
弁36が介在されている。
8の開閉運動は、それぞれ、油圧シリンダ(図5には図
示せず)により行われる。図4は、リンク機構26の油
圧シリンダ26L及びグリッパ28の油圧シリンダ28
Gを示し、これらは共通の操作弁30及び油圧ライン3
2を介して油圧ポンプPへ接続される。また、油圧ライ
ン32と油圧シリンダ26Lとの間には油圧シーケンス
弁36が介在されている。
【0006】操作弁30が図4に示す位置にあるときに
は、油圧ライン32が供給側になり、この油圧ライン3
2から油圧シリンダ26L,28Gの各一方の室に油圧
が供給される。このとき、リンク機構26の油圧シリン
ダ26Lは矢印Bの方向に作動して、フェースプレート
24を昇降フレーム18に向かって引き寄せさせる。グ
リッパ28の油圧シリンダ28Gは矢印Cの方向に作動
して、グリッパ28を閉じさせる。操作弁30の操作と
ともに、グリッパ28はただちに閉じるが、油圧シーケ
ンス弁36があるためにフェースプレート24はグリッ
パ28が閉じた後で動き出す。
は、油圧ライン32が供給側になり、この油圧ライン3
2から油圧シリンダ26L,28Gの各一方の室に油圧
が供給される。このとき、リンク機構26の油圧シリン
ダ26Lは矢印Bの方向に作動して、フェースプレート
24を昇降フレーム18に向かって引き寄せさせる。グ
リッパ28の油圧シリンダ28Gは矢印Cの方向に作動
して、グリッパ28を閉じさせる。操作弁30の操作と
ともに、グリッパ28はただちに閉じるが、油圧シーケ
ンス弁36があるためにフェースプレート24はグリッ
パ28が閉じた後で動き出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】操作弁30が図4に示
す位置とは別の位置になると、前記したのとは逆の動作
になり、油圧シリンダ26Lは矢印Dの方向に作動し
て、フェースプレート24はプラテン16の先端側へ移
動し、油圧シリンダ28Gは矢印Eの方向に作動して、
グリッパ28は開く。
す位置とは別の位置になると、前記したのとは逆の動作
になり、油圧シリンダ26Lは矢印Dの方向に作動し
て、フェースプレート24はプラテン16の先端側へ移
動し、油圧シリンダ28Gは矢印Eの方向に作動して、
グリッパ28は開く。
【0008】上記したように、フェースプレート24を
プラテン16の先端側へ移動させるときに、フォークリ
フト10を後退させると、効率よく作業を行うことがで
きる。しかし、急ぎの作業時等には、フェースプレート
24がプラテン16の先端側の位置へ完全に移動する前
に操作弁30を停止してしまうことがある。すると、図
4の油圧シリンダ26Lの矢印Dの方向の運動及び油圧
シリンダ28Gの矢印Eの方向の運動は停止する。しか
し、油圧シリンダ26Lのシリンダは停止しようとする
フェースプレート24に接続され且つ油圧シリンダ26
Lのピストンロッドはフォークリフト10とともに動い
ているリンク機構26の部分に接続されているので、油
圧シリンダ26Lのシリンダとピストンロッドの慣性の
違いにより、同ピストンロッドがシリンダに対して矢印
Dの方向の力を受ける。そこで、油圧シリンダ26Lの
図4で右側の室が負圧になり、この負圧は油圧ライン3
4を通って油圧シリンダ28Gの下側の室に作用し、グ
リッパ28が閉じることになる。
プラテン16の先端側へ移動させるときに、フォークリ
フト10を後退させると、効率よく作業を行うことがで
きる。しかし、急ぎの作業時等には、フェースプレート
24がプラテン16の先端側の位置へ完全に移動する前
に操作弁30を停止してしまうことがある。すると、図
4の油圧シリンダ26Lの矢印Dの方向の運動及び油圧
シリンダ28Gの矢印Eの方向の運動は停止する。しか
し、油圧シリンダ26Lのシリンダは停止しようとする
フェースプレート24に接続され且つ油圧シリンダ26
Lのピストンロッドはフォークリフト10とともに動い
ているリンク機構26の部分に接続されているので、油
圧シリンダ26Lのシリンダとピストンロッドの慣性の
違いにより、同ピストンロッドがシリンダに対して矢印
Dの方向の力を受ける。そこで、油圧シリンダ26Lの
図4で右側の室が負圧になり、この負圧は油圧ライン3
4を通って油圧シリンダ28Gの下側の室に作用し、グ
リッパ28が閉じることになる。
【0009】このとき、グリッパ28は本来開いている
べきであり、不意に閉じると作業上の不具合が生じるこ
とがある。本発明の目的は、グリッパが開いているべき
ときに不意に閉じることのないようにすることである。
べきであり、不意に閉じると作業上の不具合が生じるこ
とがある。本発明の目的は、グリッパが開いているべき
ときに不意に閉じることのないようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるフォークリ
フトのプッシュプル装置は、フォークリフトのプラテン
に沿った方向に進退可能に取りつけられ、シートパレッ
ト上の荷を支えるフェースプレートと、該フェースプレ
ートに設けられ、シートパレットをグリップするための
グリッパと、該フェースプレートの進退及びグリッパの
作動を行なわしめるための油圧装置と、該フェースプレ
ートに作用する力が油圧装置を介してグリッパに伝達さ
れることによるグリッパの誤動作を防止する誤動作防止
手段とを具備し、該誤動作防止手段が、該グリッパの移
動爪部の表面に設けられた凹部と、該移動爪部の該凹部
のある表面に対向する位置で該フェースプレートのガイ
ドに支持され且つばねにより付勢されたロックボールか
らなることを特徴とするものである。
フトのプッシュプル装置は、フォークリフトのプラテン
に沿った方向に進退可能に取りつけられ、シートパレッ
ト上の荷を支えるフェースプレートと、該フェースプレ
ートに設けられ、シートパレットをグリップするための
グリッパと、該フェースプレートの進退及びグリッパの
作動を行なわしめるための油圧装置と、該フェースプレ
ートに作用する力が油圧装置を介してグリッパに伝達さ
れることによるグリッパの誤動作を防止する誤動作防止
手段とを具備し、該誤動作防止手段が、該グリッパの移
動爪部の表面に設けられた凹部と、該移動爪部の該凹部
のある表面に対向する位置で該フェースプレートのガイ
ドに支持され且つばねにより付勢されたロックボールか
らなることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、誤動作防止手段は、所定の
ばね圧よりも小さい力を受けた場合には該グリッパの移
動爪部をフェースプレートのガイドに対して係止する。
このばね力は油圧装置の駆動力よりも小さい。従って、
移動爪部は通常は油圧装置により駆動され、固定爪部に
対して開閉する位置へもたらされる。上記したような不
意の力を受けた場合には、誤動作防止手段が働き、グリ
ッパが開いているべきときに不意に閉じることがなくな
る。
ばね圧よりも小さい力を受けた場合には該グリッパの移
動爪部をフェースプレートのガイドに対して係止する。
このばね力は油圧装置の駆動力よりも小さい。従って、
移動爪部は通常は油圧装置により駆動され、固定爪部に
対して開閉する位置へもたらされる。上記したような不
意の力を受けた場合には、誤動作防止手段が働き、グリ
ッパが開いているべきときに不意に閉じることがなくな
る。
【0012】
【実施例】図3は、例えば図5のフォークリフト10の
マスト12に取りつけられたフレーム14に設けること
のできるプッシュプル装置を示す図である。プラテン1
6はフレーム14の下端部に取りつけられ、フレーム1
4には垂直方向のガイド(図示せず)が設けられ、昇降
フレーム18がこのガイドに沿って移動可能に設けられ
る。油圧シリンダ(図3には図示せず)が昇降フレーム
18の上下方向の移動を制御する。また、昇降フレーム
18の下端部には押さえ爪22が取りつけられる。
マスト12に取りつけられたフレーム14に設けること
のできるプッシュプル装置を示す図である。プラテン1
6はフレーム14の下端部に取りつけられ、フレーム1
4には垂直方向のガイド(図示せず)が設けられ、昇降
フレーム18がこのガイドに沿って移動可能に設けられ
る。油圧シリンダ(図3には図示せず)が昇降フレーム
18の上下方向の移動を制御する。また、昇降フレーム
18の下端部には押さえ爪22が取りつけられる。
【0013】図3に示されるように、フェースプレート
24がリンク機構26により昇降フレーム18に取りつ
けられる。フェースプレート24はリンク機構26の伸
縮運動によりプラテン16に沿う方向(矢印A)に進退
可能になっている。フェースプレート24の下端部には
グリッパ28が設けられている。このグリッパ28は、
図5を参照して説明したのと同様に荷物Lを載せたシー
トパレットPをつかむことができる。また、押さえ爪2
2はシートパレットPをプラテン16に対して押さえつ
け、固定する。
24がリンク機構26により昇降フレーム18に取りつ
けられる。フェースプレート24はリンク機構26の伸
縮運動によりプラテン16に沿う方向(矢印A)に進退
可能になっている。フェースプレート24の下端部には
グリッパ28が設けられている。このグリッパ28は、
図5を参照して説明したのと同様に荷物Lを載せたシー
トパレットPをつかむことができる。また、押さえ爪2
2はシートパレットPをプラテン16に対して押さえつ
け、固定する。
【0014】リンク機構26はパンタグラフ状の平行な
2列の組合せリンクからなり、各列はほぼまっすぐな4
本のリンク26a,26b,26c,26dからなる。
もう一列は図3の紙面と平行な平面上にあり、下記する
各ピンは見えているリンク26a,26b,26c,2
6dを連結するばかりでなく、これらのリンクと紙面と
平行な平面上にあるリンクとを連結する。各2本のリン
ク26aと26b、及び26cと26dは、それぞれピ
ン40,42において相互に回転可能にたすき掛けに組
み合わされ、たすき掛けの組の各内端部はそれぞれ軸4
4a,44bにおいて相互に回転可能に連結される。
2列の組合せリンクからなり、各列はほぼまっすぐな4
本のリンク26a,26b,26c,26dからなる。
もう一列は図3の紙面と平行な平面上にあり、下記する
各ピンは見えているリンク26a,26b,26c,2
6dを連結するばかりでなく、これらのリンクと紙面と
平行な平面上にあるリンクとを連結する。各2本のリン
ク26aと26b、及び26cと26dは、それぞれピ
ン40,42において相互に回転可能にたすき掛けに組
み合わされ、たすき掛けの組の各内端部はそれぞれ軸4
4a,44bにおいて相互に回転可能に連結される。
【0015】昇降フレーム18及びフェースプレート2
4にはそれぞれほぼ垂直方向に延びるガイド18a,2
4aが設けられる(実際には、昇降フレーム18及びフ
ェースプレート24は垂直に対してやや角度を付けて配
置されるのでこれらのガイドは垂直に対してフェースプ
レート24の角度と等しく延びる)。ガイド18aには
スライダ45が係合し、ガイド24aにはスライダ46
が係合する。
4にはそれぞれほぼ垂直方向に延びるガイド18a,2
4aが設けられる(実際には、昇降フレーム18及びフ
ェースプレート24は垂直に対してやや角度を付けて配
置されるのでこれらのガイドは垂直に対してフェースプ
レート24の角度と等しく延びる)。ガイド18aには
スライダ45が係合し、ガイド24aにはスライダ46
が係合する。
【0016】リンク26aの外端部は昇降フレーム18
の下方位置に設けたピン47に回転可能に取りつけら
れ、リンク26bの外端部はスライダ45に設けたピン
48に回転可能に取りつけられる。同様に、リンク26
cの外端部はフェースプレート24の下方位置に設けた
ピン49に回転可能に取りつけられ、リンク26dの外
端部はスライダ46に設けたピン50に回転可能に取り
つけられる。従って、このパンタグラフ状のリンク機構
26によれば、フェースプレート24は昇降フレーム1
8に対して接近あるいは遠ざかるようにプラテン16に
沿って平行移動する。
の下方位置に設けたピン47に回転可能に取りつけら
れ、リンク26bの外端部はスライダ45に設けたピン
48に回転可能に取りつけられる。同様に、リンク26
cの外端部はフェースプレート24の下方位置に設けた
ピン49に回転可能に取りつけられ、リンク26dの外
端部はスライダ46に設けたピン50に回転可能に取り
つけられる。従って、このパンタグラフ状のリンク機構
26によれば、フェースプレート24は昇降フレーム1
8に対して接近あるいは遠ざかるようにプラテン16に
沿って平行移動する。
【0017】さらに、右側のたすきの組のリンク26c
と26dを回転可能に連結するピン42は、一方のリン
ク26dに固定され、他方のリンク26cがこのピン4
2に回転可能に取りつけられる。紙面と平行な平面上に
あるリンクについても同様である。アーム52がこのピ
ン42に固定される。従って、アーム52はリンク26
dと一体的に回転可能である。
と26dを回転可能に連結するピン42は、一方のリン
ク26dに固定され、他方のリンク26cがこのピン4
2に回転可能に取りつけられる。紙面と平行な平面上に
あるリンクについても同様である。アーム52がこのピ
ン42に固定される。従って、アーム52はリンク26
dと一体的に回転可能である。
【0018】リンク機構26の油圧シリンダ26Lは、
このアーム52と、フェースプレート24の下方位置に
あってリンク26cの外端部を取りつけたピン49との
間に配置される。すなわち、油圧シリンダ26Lのシリ
ンダがピン49に連結され、同ピストンロッドがアーム
52に連結される。従って、同ピストンロッドが縮退す
る方向(図4の矢印Bの方向)に油圧シリンダ26Lを
制御すると、リンク機構26は縮み、同ピストンロッド
が伸長する方向(図4の矢印Dの方向)に油圧シリンダ
26Lを制御すると、リンク機構26は伸長する。
このアーム52と、フェースプレート24の下方位置に
あってリンク26cの外端部を取りつけたピン49との
間に配置される。すなわち、油圧シリンダ26Lのシリ
ンダがピン49に連結され、同ピストンロッドがアーム
52に連結される。従って、同ピストンロッドが縮退す
る方向(図4の矢印Bの方向)に油圧シリンダ26Lを
制御すると、リンク機構26は縮み、同ピストンロッド
が伸長する方向(図4の矢印Dの方向)に油圧シリンダ
26Lを制御すると、リンク機構26は伸長する。
【0019】フェースプレート24の下端部にはグリッ
パ28が取りつけられている。グリッパ28は固定爪部
28aと、移動爪部28bとからなる。図1は、フェー
スプレート24の背面側及びグリッパ28を詳細に示し
ている。フェースプレート24には垂直方向に延びるス
ライダのガイド24aがあり、その下方にはピン49の
支持部49aがある。ガイド24aの外側の位置には垂
直な四角筒状のガイド54が設けられ、その上方にシリ
ンダ取りつけ部56が設けられている。
パ28が取りつけられている。グリッパ28は固定爪部
28aと、移動爪部28bとからなる。図1は、フェー
スプレート24の背面側及びグリッパ28を詳細に示し
ている。フェースプレート24には垂直方向に延びるス
ライダのガイド24aがあり、その下方にはピン49の
支持部49aがある。ガイド24aの外側の位置には垂
直な四角筒状のガイド54が設けられ、その上方にシリ
ンダ取りつけ部56が設けられている。
【0020】図1から分かるように、グリッパ28の固
定爪部28aはねじによりフェースプレート24の下端
部に固定される。移動爪部28bは垂直延長部28cを
有し、この垂直延長部28cがフェースプレート24の
四角筒状のガイド54内に通され、よってこのガイド5
4に沿って案内される。グリッパ28の油圧シリンダ2
8Gは、フェースプレート24のシリンダ取りつけ部5
6と、移動爪部28bの垂直延長部28cとの間に配置
され、移動爪部28bを固定爪部28aに対して開閉す
るように移動させる。この移動爪部28bの下面にはゴ
ムパッド等を取りつけることができる。
定爪部28aはねじによりフェースプレート24の下端
部に固定される。移動爪部28bは垂直延長部28cを
有し、この垂直延長部28cがフェースプレート24の
四角筒状のガイド54内に通され、よってこのガイド5
4に沿って案内される。グリッパ28の油圧シリンダ2
8Gは、フェースプレート24のシリンダ取りつけ部5
6と、移動爪部28bの垂直延長部28cとの間に配置
され、移動爪部28bを固定爪部28aに対して開閉す
るように移動させる。この移動爪部28bの下面にはゴ
ムパッド等を取りつけることができる。
【0021】リンク機構26の油圧シリンダ26L及び
グリッパ28の油圧シリンダ28Gは、図4に示される
ような油圧装置で制御されることができる。この場合、
上記したように、グリッパ28が開いており、且つリン
ク機構26が伸長している動作の途中で操作弁30が操
作されると、従来はグリッパ28が不意に閉じることが
あった。本発明は、グリッパ28が不意に閉じるのを防
止するために、フェースプレート24のガイド54と移
動爪部28bとの間にばねにより付勢された移動爪部2
8bの係止手段(誤動作防止手段)57を設けたもので
ある。
グリッパ28の油圧シリンダ28Gは、図4に示される
ような油圧装置で制御されることができる。この場合、
上記したように、グリッパ28が開いており、且つリン
ク機構26が伸長している動作の途中で操作弁30が操
作されると、従来はグリッパ28が不意に閉じることが
あった。本発明は、グリッパ28が不意に閉じるのを防
止するために、フェースプレート24のガイド54と移
動爪部28bとの間にばねにより付勢された移動爪部2
8bの係止手段(誤動作防止手段)57を設けたもので
ある。
【0022】図1及び図2に示されるように、この係止
手段57は、移動爪部28bの表面に設けられた半円筒
状凹部58と、この凹部58のある表面に対向する位置
でフェースプレート24のガイド54に支持され且つば
ね60により付勢されたロックボール62からなる。ロ
ックボール62及びばね60はホルダ64に支持され、
ホルダ64はガイド54の外側にねじ等により固定され
る。
手段57は、移動爪部28bの表面に設けられた半円筒
状凹部58と、この凹部58のある表面に対向する位置
でフェースプレート24のガイド54に支持され且つば
ね60により付勢されたロックボール62からなる。ロ
ックボール62及びばね60はホルダ64に支持され、
ホルダ64はガイド54の外側にねじ等により固定され
る。
【0023】ロックボール62はフェースプレート24
のガイド54の表面に当接し、その平坦な部分に当接し
ているときにはホルダ64の中へ押される。ロックボー
ル62がガイド54の凹部58に当接する、ロックボー
ル62がガイド54の凹部58に半分ほど入り、移動爪
部28bがガイド54に対して移動するのを係止する。
しかし、ばね60のばね力は、グリッパ28の油圧シリ
ンダ28Gが正常に作動しているときにはその油圧力が
勝ってロックボール62がガイド54の凹部58からは
ずれるのを許容し、よって油圧シリンダ28Gが正常に
作動するのを妨げないようになっている。ばね60のば
ね力は、上記したようにグリッパ28が不意に動こうと
するのを防止する程度のものである。
のガイド54の表面に当接し、その平坦な部分に当接し
ているときにはホルダ64の中へ押される。ロックボー
ル62がガイド54の凹部58に当接する、ロックボー
ル62がガイド54の凹部58に半分ほど入り、移動爪
部28bがガイド54に対して移動するのを係止する。
しかし、ばね60のばね力は、グリッパ28の油圧シリ
ンダ28Gが正常に作動しているときにはその油圧力が
勝ってロックボール62がガイド54の凹部58からは
ずれるのを許容し、よって油圧シリンダ28Gが正常に
作動するのを妨げないようになっている。ばね60のば
ね力は、上記したようにグリッパ28が不意に動こうと
するのを防止する程度のものである。
【0024】プッシュプル装置の全体的な作動について
簡単に説明する。フェースプレート24はリンク機構2
6の伸縮運動によりプラテン16に沿う方向(矢印A)
に進退可能になっている。グリッパ28は荷物Lを載せ
たシートパレットP(図5)をつかみ、又は離すことが
できる。グリッパ28がシートパレットPをつかみ、そ
れからリンク機構26が縮退してフェースプレート24
を昇降フレーム18に向かって引き寄せる(逆の操作も
できる)。そこで、油圧シリンダ20により昇降フレー
ム18を上昇させるとともに、グリッパ28を解除し、
昇降フレーム18を下降させる。すると、押さえ爪22
がシートパレットPをプラテン16に対して押さえつ
け、固定し、リンク機構26が伸長してフェースプレー
ト24を押し出し、荷物LのみをシートパレットP及び
プラテン16から下ろす。このとき、グリッパ28は開
いた状態に維持され、油圧シリンダ28Gの正常な作動
以外に不意にグリッパ28を閉じようとする力がかかっ
た場合にも、移動爪部28bの係止手段57があるの
で、開いた状態に維持することができ、例えば次の動作
を連続的に行うことができる。
簡単に説明する。フェースプレート24はリンク機構2
6の伸縮運動によりプラテン16に沿う方向(矢印A)
に進退可能になっている。グリッパ28は荷物Lを載せ
たシートパレットP(図5)をつかみ、又は離すことが
できる。グリッパ28がシートパレットPをつかみ、そ
れからリンク機構26が縮退してフェースプレート24
を昇降フレーム18に向かって引き寄せる(逆の操作も
できる)。そこで、油圧シリンダ20により昇降フレー
ム18を上昇させるとともに、グリッパ28を解除し、
昇降フレーム18を下降させる。すると、押さえ爪22
がシートパレットPをプラテン16に対して押さえつ
け、固定し、リンク機構26が伸長してフェースプレー
ト24を押し出し、荷物LのみをシートパレットP及び
プラテン16から下ろす。このとき、グリッパ28は開
いた状態に維持され、油圧シリンダ28Gの正常な作動
以外に不意にグリッパ28を閉じようとする力がかかっ
た場合にも、移動爪部28bの係止手段57があるの
で、開いた状態に維持することができ、例えば次の動作
を連続的に行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フェースプレートに作用する力が油圧装置を介してグリ
ッパに伝達されることによるグリッパの誤動作を防止す
る誤動作防止手段を設けたので、不意にグリッパを閉じ
ようとする力がかかった場合にも、開いた状態に維持す
ることができる。
フェースプレートに作用する力が油圧装置を介してグリ
ッパに伝達されることによるグリッパの誤動作を防止す
る誤動作防止手段を設けたので、不意にグリッパを閉じ
ようとする力がかかった場合にも、開いた状態に維持す
ることができる。
【図1】本発明の実施例の要部の分解斜視図である。
【図2】図1の係止手段の部分の組み付けた状態の拡大
図である。
図である。
【図3】本発明の実施例のプッシュプル装置の側面図で
ある。
ある。
【図4】リンク装置及びグリッパの油圧シリンダの油圧
系統図である。
系統図である。
【図5】プッシュプル装置を備えたフォークリフトを示
す図である。
す図である。
10…フォークリフト 16…プラテン 18…昇降フレーム 22…押さえ爪 24…フェースプレート 26…リンク機構 26L…油圧シリンダ 28…グリッパ 28a…固定爪部 28b…移動爪部 28c…垂直延長部 28G…油圧シリンダ 54…ガイド 57…係止手段 58…凹部 60…ばね 62…ロックボール
Claims (1)
- 【請求項1】 フォークリフトのプラテンに沿った方向
に進退可能に取りつけられ、シートパレット上の荷を支
えるフェースプレートと、該フェースプレートに設けら
れ、シートパレットをグリップするためのグリッパと、
該フェースプレートの進退及びグリッパの作動を行なわ
しめるための油圧装置と、該フェースプレートに作用す
る力が油圧装置を介してグリッパに伝達されることによ
るグリッパの誤動作を防止する誤動作防止手段とを具備
し、該誤動作防止手段が、該グリッパの移動爪部の表面
に設けられた凹部と、該移動爪部の該凹部のある表面に
対向する位置で該フェースプレートのガイドに支持され
且つばねにより付勢されたロックボールからなることを
特徴とするフォークリフトのプッシュプル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03304477A JP3075376B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | フォークリフトのプッシュプル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03304477A JP3075376B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | フォークリフトのプッシュプル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05139699A JPH05139699A (ja) | 1993-06-08 |
JP3075376B2 true JP3075376B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=17933495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03304477A Expired - Fee Related JP3075376B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | フォークリフトのプッシュプル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3075376B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP03304477A patent/JP3075376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05139699A (ja) | 1993-06-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |